今日の「東京フィルメックス」2006/11/19
2006年11月19日 映画 コメント (1)「第7回東京フィルメックス」が2006/11/17から始まった。
今年の「東京フィルメックス」に対しては、若干情熱が冷めたのか、チケットは2枚しか取っていない。
で、そのチケットというのも、本日11/19に上映される2作品のチケットだったのだ。
■「エレクション」(特別招待作品)
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム(ロク)、レオン・カーフェイ(ディー)、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュ、ラム・ガートン、ウォン・ティンラム、マギー・シュウ
三合会(香港マフィア)の中でも最も歴史のある「和連勝会」は、2年に1度行われる会長選挙の時期を迎えていた。有力候補者はロク(サイモン・ヤム)とディー(レオン・カーフェイ)の2人。幹部たちは会に忠実なロクを新しい会長に選ぶが、納得できないディーは会長の象徴である「竜頭棍」を手に入れ、実権を握ろうとするが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)
こいつは面白い。是非オススメ。
物語は香港マフィアの権力争いなのだが、テイストはアクション指数が少ない「SPL 狼よ静かに死ね」(2005)かな。
香港の「ゴッドファーザー」(1972)、いや「ゴッドファーザーPART II」(1974)の半分部分かな。
主演は、「SPL 狼よ静かに死ね」でおなじみのサイモン・ヤム。これがまた格好良い。
対するレオン・カーフェイは野性味溢れる直情型でこれまたよい。
2007年正月第二弾公開予定。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■「叫」
監督:黒沢清、出演:役所広司を迎えたジャパン・プレミア
監督:黒沢清
出演:役所広司(吉岡)、小西真奈美(春海)、葉月里緒菜(赤い服の女)、伊原剛志、オダギリジョー(精神科医)、加瀬亮(船頭)
連続殺人事件を捜査する刑事・吉岡(役所広司)は、自分が犯人ではないのか、という妙な感情にとらわれ始める。
被害者の周囲に残る遺留品、そして自分自身の曖昧な記憶は、その感情を一層強めてゆくが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)
これまた面白い。
黒沢清パワー炸裂のすばらしい作品に仕上がっていた。
薄気味悪い美術やセット。
ワンアクションワンカットに拘った驚異的な映像。
特に医者がとある場所から飛び降りるワンカットには正直驚かされた。
このカットは、映画史に残るのではないか、と本気で思える。
物語はホラーと言う体裁をとり、環境問題を背景に持つ愛の物語。
この悲しい愛の感覚は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)に似ている印象を受けるし、かつての黒沢清作品、例えば「回路」(2000)に似ていると思った。
葉月里緒菜には強烈な印象を受ける。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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今年の「東京フィルメックス」に対しては、若干情熱が冷めたのか、チケットは2枚しか取っていない。
で、そのチケットというのも、本日11/19に上映される2作品のチケットだったのだ。
■「エレクション」(特別招待作品)
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム(ロク)、レオン・カーフェイ(ディー)、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュ、ラム・ガートン、ウォン・ティンラム、マギー・シュウ
三合会(香港マフィア)の中でも最も歴史のある「和連勝会」は、2年に1度行われる会長選挙の時期を迎えていた。有力候補者はロク(サイモン・ヤム)とディー(レオン・カーフェイ)の2人。幹部たちは会に忠実なロクを新しい会長に選ぶが、納得できないディーは会長の象徴である「竜頭棍」を手に入れ、実権を握ろうとするが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)
こいつは面白い。是非オススメ。
物語は香港マフィアの権力争いなのだが、テイストはアクション指数が少ない「SPL 狼よ静かに死ね」(2005)かな。
香港の「ゴッドファーザー」(1972)、いや「ゴッドファーザーPART II」(1974)の半分部分かな。
主演は、「SPL 狼よ静かに死ね」でおなじみのサイモン・ヤム。これがまた格好良い。
対するレオン・カーフェイは野性味溢れる直情型でこれまたよい。
2007年正月第二弾公開予定。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■「叫」
監督:黒沢清、出演:役所広司を迎えたジャパン・プレミア
監督:黒沢清
出演:役所広司(吉岡)、小西真奈美(春海)、葉月里緒菜(赤い服の女)、伊原剛志、オダギリジョー(精神科医)、加瀬亮(船頭)
連続殺人事件を捜査する刑事・吉岡(役所広司)は、自分が犯人ではないのか、という妙な感情にとらわれ始める。
被害者の周囲に残る遺留品、そして自分自身の曖昧な記憶は、その感情を一層強めてゆくが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)
これまた面白い。
黒沢清パワー炸裂のすばらしい作品に仕上がっていた。
薄気味悪い美術やセット。
ワンアクションワンカットに拘った驚異的な映像。
特に医者がとある場所から飛び降りるワンカットには正直驚かされた。
このカットは、映画史に残るのではないか、と本気で思える。
物語はホラーと言う体裁をとり、環境問題を背景に持つ愛の物語。
この悲しい愛の感覚は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)に似ている印象を受けるし、かつての黒沢清作品、例えば「回路」(2000)に似ていると思った。
葉月里緒菜には強烈な印象を受ける。
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「虹の女神/Rainbow Song」
2006年11月12日 映画 コメント (2)
2006/10/23 東京六本木「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で開催されていた「第19回東京国際映画祭」の特別招待作品「虹の女神/Rainbow Song」を観た。
当日は、監督:熊澤尚人、製作:岩井俊二、出演:市原隼人、主題歌:種ともこ等の舞台挨拶及び種ともこのミニ・ライヴ付きの上映だった。
どこにでもいる普通の大学生、岸田智也(市原隼人)と佐藤あおい(上野樹里)。
その出会いは奇妙な縁だった。智也は、あおいの友達をストーカーのように追いかけまわしていたのだ。素直で、どこか憎めない智也を、あおいは自分が監督をする自主映画の制作に迎え入れるが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:熊澤尚人
製作:岩井俊二
原案・脚本:桜井亜美
出演:市原隼人(岸田智也)、上野樹里(佐藤あおい)、蒼井優(佐藤かな)、佐々木蔵之介(樋口慎祐)、相田翔子(森川千鶴)、酒井若菜(麻倉今日子)、小日向文世(佐藤安二郎)、鈴木亜美(久保サユミ)、尾上寛之(服部次郎)、田中圭(尾形学人)
先ずは本作「虹の女神/Rainbow Song」は大変すばらしい作品に仕上がっていた。
出来ることならば、本作のような良質の作品こそ、きちんとプロモーションを行い、きちんとヒットさせなければならないと切実に思う。
脚本は、生きているキャラクターを見事に描いていた。
登場人物の現在を詳細に描くことにより、その登場人物の過去を観客に感じさせることに成功しているのだ。
もちろん脚本は、智也(市原隼人)やあおい(上野樹里)の学生時代(過去)を描いてもいるのだが、例えば現在の時制にしか登場しない人物でさえ、過去を持った、生きたキャラクターとして描かれている。
それらの生きたキャラクターで物語を構築した時点で、彼等の過去の出来事はわたし達観客の共通の思い出として昇華されており、登場人物同様のエモーショナルな体験を、スクリーンを通してではあるが、感じることが出来るのだ。
本作の物語上の構成は、先ずある出来事が起き、その出来事の関係者の過去と現在をゆっくりと、まるでらせんを描くように描写しながら最終的には、そのらせんが狭まり、スピードを増すように、物語の核心に迫っていく、と言う構成を取っている。
その言わば散文的な些細なエピソードの積み重ねが、観客の脳内に断片的ではあるが、確固とした思い出を再構築させ、智也(市原隼人)とあおい(上野樹里)のエモーショナルな物語を描くことにより、ひとつのカタルシスを感じさせることに成功しているのだ。
キャストはなんと言っても上野樹里(あおい)が最高にすばらしい。キャリアとしてはまだまだの彼女だが、既に代表作と言っても良いような作品が出来てしまっている訳だ。
彼女が演じたあおいと言うキャラクターは何しろ血が通っており、非常に魅力的な人物だと思える。
その魅力的ですばらしいキャラクターを失うのは、圧倒的に悲しい。
また、あおいの妹:かなを演じた蒼井優も良かった。
あおいとかなの姉妹のやり取りが感動的である。
ところで、本作について考えなければならないのは、岩井俊二監督作品「花とアリス」(2004)と相似している点である。
脚本の問題なのか、製作の意向なのが釈然としない部分はあるが、本作「虹の女神/Rainbow Song」は、「花とアリス」で描かれた出来事を違う出来事に置き換えたような印象を受けるのだ。
だからどうだ、と言う話ではないのだが、本作はすばらしい、として監督である熊澤尚人を評価している以上、「花とアリス」との相似性は解せないのである。
果たして本作は本当に熊澤尚人の作品なのか、それとも岩井俊二の作品なのかと・・・・。
とは言うものの、作品の背景はともかく、本作「虹の女神/Rainbow Song」を独立した作品だと捉えた場合、最高にすばらしい作品に仕上がっていることは事実なので、作品の背景なんか知ったことではないのだ。
また、本作中で語られる、スーパーがどうだとかシングルがどうだとか色合いがどうだとか言う8mmフィルムに対する拘りや、8mmカメラ(ZC1000)に関する拘り、また8mm映画には金が掛かる、と言う部分は8mmフィルムで自主制作を行っている、または行っていた人々にとっては非常にノスタルジックで、かつリアリティに溢れる部分なのだが、一般の観客にとっては、理解しがたい部分かも知れないと思った。
更に、あおいが行っている8mm映画の自主制作の現場は、現代とは思えず、なんだか20年程前の自主制作の現場のような印象をも受けてしまう。
とにかく、「手紙」とか「ただ、君を愛してる」とか、感動系の日本映画がたくさん公開されている今、わたし的に是非観て欲しい一番のオススメは本作「虹の女神/Rainbow Song」である、という事である。その次は「手紙」ね。
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当日は、監督:熊澤尚人、製作:岩井俊二、出演:市原隼人、主題歌:種ともこ等の舞台挨拶及び種ともこのミニ・ライヴ付きの上映だった。
どこにでもいる普通の大学生、岸田智也(市原隼人)と佐藤あおい(上野樹里)。
その出会いは奇妙な縁だった。智也は、あおいの友達をストーカーのように追いかけまわしていたのだ。素直で、どこか憎めない智也を、あおいは自分が監督をする自主映画の制作に迎え入れるが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:熊澤尚人
製作:岩井俊二
原案・脚本:桜井亜美
出演:市原隼人(岸田智也)、上野樹里(佐藤あおい)、蒼井優(佐藤かな)、佐々木蔵之介(樋口慎祐)、相田翔子(森川千鶴)、酒井若菜(麻倉今日子)、小日向文世(佐藤安二郎)、鈴木亜美(久保サユミ)、尾上寛之(服部次郎)、田中圭(尾形学人)
先ずは本作「虹の女神/Rainbow Song」は大変すばらしい作品に仕上がっていた。
出来ることならば、本作のような良質の作品こそ、きちんとプロモーションを行い、きちんとヒットさせなければならないと切実に思う。
脚本は、生きているキャラクターを見事に描いていた。
登場人物の現在を詳細に描くことにより、その登場人物の過去を観客に感じさせることに成功しているのだ。
もちろん脚本は、智也(市原隼人)やあおい(上野樹里)の学生時代(過去)を描いてもいるのだが、例えば現在の時制にしか登場しない人物でさえ、過去を持った、生きたキャラクターとして描かれている。
それらの生きたキャラクターで物語を構築した時点で、彼等の過去の出来事はわたし達観客の共通の思い出として昇華されており、登場人物同様のエモーショナルな体験を、スクリーンを通してではあるが、感じることが出来るのだ。
本作の物語上の構成は、先ずある出来事が起き、その出来事の関係者の過去と現在をゆっくりと、まるでらせんを描くように描写しながら最終的には、そのらせんが狭まり、スピードを増すように、物語の核心に迫っていく、と言う構成を取っている。
その言わば散文的な些細なエピソードの積み重ねが、観客の脳内に断片的ではあるが、確固とした思い出を再構築させ、智也(市原隼人)とあおい(上野樹里)のエモーショナルな物語を描くことにより、ひとつのカタルシスを感じさせることに成功しているのだ。
キャストはなんと言っても上野樹里(あおい)が最高にすばらしい。キャリアとしてはまだまだの彼女だが、既に代表作と言っても良いような作品が出来てしまっている訳だ。
彼女が演じたあおいと言うキャラクターは何しろ血が通っており、非常に魅力的な人物だと思える。
その魅力的ですばらしいキャラクターを失うのは、圧倒的に悲しい。
また、あおいの妹:かなを演じた蒼井優も良かった。
あおいとかなの姉妹のやり取りが感動的である。
ところで、本作について考えなければならないのは、岩井俊二監督作品「花とアリス」(2004)と相似している点である。
脚本の問題なのか、製作の意向なのが釈然としない部分はあるが、本作「虹の女神/Rainbow Song」は、「花とアリス」で描かれた出来事を違う出来事に置き換えたような印象を受けるのだ。
だからどうだ、と言う話ではないのだが、本作はすばらしい、として監督である熊澤尚人を評価している以上、「花とアリス」との相似性は解せないのである。
果たして本作は本当に熊澤尚人の作品なのか、それとも岩井俊二の作品なのかと・・・・。
とは言うものの、作品の背景はともかく、本作「虹の女神/Rainbow Song」を独立した作品だと捉えた場合、最高にすばらしい作品に仕上がっていることは事実なので、作品の背景なんか知ったことではないのだ。
また、本作中で語られる、スーパーがどうだとかシングルがどうだとか色合いがどうだとか言う8mmフィルムに対する拘りや、8mmカメラ(ZC1000)に関する拘り、また8mm映画には金が掛かる、と言う部分は8mmフィルムで自主制作を行っている、または行っていた人々にとっては非常にノスタルジックで、かつリアリティに溢れる部分なのだが、一般の観客にとっては、理解しがたい部分かも知れないと思った。
更に、あおいが行っている8mm映画の自主制作の現場は、現代とは思えず、なんだか20年程前の自主制作の現場のような印象をも受けてしまう。
とにかく、「手紙」とか「ただ、君を愛してる」とか、感動系の日本映画がたくさん公開されている今、わたし的に是非観て欲しい一番のオススメは本作「虹の女神/Rainbow Song」である、という事である。その次は「手紙」ね。
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文学あれ!
こうして文学があった。
そう、先ずは文学があったのだ。
後年、映画が生まれるが、その映画は当然ながら文学に恋している。
そして、本作「トニー滝谷」(2004)は、完全に文学に恋した作品である。
「トニー滝谷」は、文学の映画化作品として、朗読を多用し、その朗読の途中、登場人物が朗読を引継ぎ、ひとつの文章をセリフとして発声する、と言う独特の手法を持っている。
これは完全に、映像で観る文学なのだ。
そう考えた場合、本作は、ある意味村上春樹文学の完全な映像化だと言える。
音楽の坂本龍一も、普遍的で運命的なサントラを創作し、世界観の構築を助けている。
キャストはなんと言ってもタイトル・ロールのイッセー尾形と宮沢りえがすばらしい。
脚本と演出は、省略が格別の効果を与えているし、部分部分のクローズアップショットがまた省略の美学に拍車をかけている。
また、巧みに構成されたセットがすばらしいし。
機会があったら是非観て欲しいすばらしい作品である。
監督・脚本:市川準
原作:村上春樹 「トニー滝谷」(文春文庫刊「レキシントンの幽霊」所収)
美術:市田喜一
音楽:坂本龍一
ナレーション:西島秀俊
出演:イッセー尾形(トニー滝谷/滝谷省三郎)、宮沢りえ(小沼英子/斉藤久子)
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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こうして文学があった。
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後年、映画が生まれるが、その映画は当然ながら文学に恋している。
そして、本作「トニー滝谷」(2004)は、完全に文学に恋した作品である。
「トニー滝谷」は、文学の映画化作品として、朗読を多用し、その朗読の途中、登場人物が朗読を引継ぎ、ひとつの文章をセリフとして発声する、と言う独特の手法を持っている。
これは完全に、映像で観る文学なのだ。
そう考えた場合、本作は、ある意味村上春樹文学の完全な映像化だと言える。
音楽の坂本龍一も、普遍的で運命的なサントラを創作し、世界観の構築を助けている。
キャストはなんと言ってもタイトル・ロールのイッセー尾形と宮沢りえがすばらしい。
脚本と演出は、省略が格別の効果を与えているし、部分部分のクローズアップショットがまた省略の美学に拍車をかけている。
また、巧みに構成されたセットがすばらしいし。
機会があったら是非観て欲しいすばらしい作品である。
監督・脚本:市川準
原作:村上春樹 「トニー滝谷」(文春文庫刊「レキシントンの幽霊」所収)
美術:市田喜一
音楽:坂本龍一
ナレーション:西島秀俊
出演:イッセー尾形(トニー滝谷/滝谷省三郎)、宮沢りえ(小沼英子/斉藤久子)
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「第19回東京国際映画祭」総括 その2
2006年11月3日 映画日本映画界最大のイベント「第19回東京国際映画祭」が終了した。会期は2006/10/21-2006/10/29の9日間。会場は渋谷及び六本木。
今日のお話は「第19回東京国際映画祭」の個人的な総括。
■雑感
□オープニング/レッドカーペット
「第19回東京国際映画祭」のオープニングは渋谷オーチャードホール、レッドカーペットは六本木けやき坂で行われた。
そして、オープニング作品「父親たちの星条旗」の上映前にスクリーンでレッドカーペットの模様が生中継された。
以前は渋谷オーチャードホールにもレッドカーペットを敷設しオープニングを行い、数多くのゲストが会場に登場したこともあったのだが、メイン会場が六本木に移ってからは、六本木でレッドカーペットが行われているようだ。
わたしは渋谷に到着し、一応オーチャードホールの周辺を徘徊しレッドカーペットが敷設されていないかを確認の上、オーチャードホール入りした。
思ったとおり、六本木のレッドカーペットの模様を渋谷で生中継する、と言う趣向だった。
もちろん政治的な、または大人の事情もあると思うのだが、六本木で多くの作品を観る観客にとっては、渋谷でオープニングを行う意味は非常に薄いと思う。
渋谷でオープニングを行うならば、レッドカーペットも渋谷に敷設しろよ、それが出来ないのならば、六本木でオープニングを行えよ、と言うことである。
またレッドカーペットの中継も現場で会場アナウンスしているチームにはゲストの詳細の情報、−−例えば、現在レッドカーペットを歩き始めるのはどこの誰か、と言う情報−−、が伝わっていたようなのだが、生中継のチームにはゲストが誰だ、という情報が伝わっておらず、と言うかゲストの名前すら知らない人々が司会進行を行っていた、と言う状況だった。
従って、名前が明確にわかるのは日本人映画人だけで、しかも日本人監督の名前も知らない状況だった。
はっきり言って酷い司会だったと言わざるを得ない。
世界中の映画人がレッドカーペットを歩く映像に、この人は誰でどんな作品の関係者である、と言うコメントが圧倒的に少なく、また偏っていた。
さらにインタビューの担当も事前準備も皆無で、例えばある映画のキャストに隣りに居る人が誰か、とインタビュー中に聞く始末である。
現場の音から推測すると、六本木けやき坂で司会進行をつとめていたチームは充分な情報を得た上で、いまレッドカーペットを歩いている人は誰でどの作品の関係者で、その作品はどんな映画なのかをアナウンスしていたのと比較すると、やはり酷いと思った。
余談だが、以前の「東京国際映画祭」では、オープニング作品の観客にはドレスコードを指定している事もあった。
が、今年のオープニング作品「父親たちの星条旗」のチケットにはドレスコードの記載がなかった。
蛍風さんへ
今年のオープニング作品の上映にはドレスコードはありませんでした。
が、レッドカーペット、開会セレモニー、オープニング上映が同じ地域(六本木なら六本木)で行われる場合は、ドレスコードがある場合がありますし、開会セレモニーに参加した人々は当然「正装(または盛装)」でオープニングの会場に登場しますから、オープニング上映の劇場は非常に華やかな事も多々あります。
□特別上映作品
まずは華がない、と言う事と、日本映画が多すぎる、と言う事。
全22作品のうち日本映画が11本とは、一体どう言うことかと思ってしまう。本映画祭は「国際映画祭」だと言うのに日本映画を「特別招待作品」として上映してどうするんだ、と思ってしまう。
もっと日本の観客に観せるべき作品はたくさんあるんじゃねぇの、と思ってしまう。
また前述のように華と言うか目玉と言う作品が少ない。
ついでに華やかなゲストも来場しない、と言う始末である。
で、作品によっては、仕方なくなのか大人の事情なのか、訳わからんゲストが舞台挨拶とかしちゃったりしているのだ。
1,800円も払って、ちょっと早めに映画を観る、と言う有料試写会になってしまっているのではないか、と思える。
昨年の「春の雪」の上映の後、同作の監督w@3.行定勲が劇場の外で観客を見送りながらスタッフか誰かに「映画祭で1,800円もとってちゃダメだろ」と言っていたのを思い出す。
1,800円を取る以上、有料試写会以上の体験を観客にさせる必要がある、と言うことである。
映画祭の目的は金儲けではなく文化の醸成であるのだから。
□コンペティション/日本映画・ある視点
今年はコンペ作品、日本映画・ある視点は、一切観なかった。
と言うのも、わたしのチケット購入の優先順位は、「特別招待作品」→「アジアの風」→「日本映画・ある視点」→「コンペティション」と言う順序で、今年は「特別招待作品」と「アジアの風」のチケットが想像以上に取れてしまった、と言うこともあり「日本映画・ある視点」や「コンペティション」作品を観る時間が取れなかったと言うことである。
基本的に「東京国際映画祭」会期中で可能な日程は全て会場にいたのだが、前述のように「特別招待作品」と「アジアの風」のチケットが比較的簡単に取れ、過密鑑賞スケジュールのため、「コンペティション」や「日本映画・ある視点」を観る身体が空いていなかった、と言う状況であった。
□アジアの風
先ずはアジア映画は面白いのだ。
で、ついでに映画祭でなければ観られない作品も多いし、「東京国際映画祭」のスクリーンで上映されることを誇りに思っている映画人や、素直に日本の観客の反応を知りたがり映画人も多い。
上映後のティーチ・イン等では非常に有意義な時間を過ごせるし、会場のそこここで、アジアの映画人とフランクに映画についての話をする機会も持てるのだ。
このあたりは「コンペティション」に出品している映画人にもあてはまるのだが、「国際映画祭」では、世界中の映画人とフランクに映画について語ることが出来る非常に有意義な機会だと言える。
『「第19回東京国際映画祭」総括 その3』につづく・・・・かも。
『「第19回東京国際映画祭」総括 その1』
http://diarynote.jp/d/29346/20061102.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/21』
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/22』
http://diarynote.jp/d/29346/20061023.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/23』
http://diarynote.jp/d/29346/20061024.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/24』
http://diarynote.jp/d/29346/20061025.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/25』
http://diarynote.jp/d/29346/20061026.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
http://diarynote.jp/d/29346/20061027.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
http://diarynote.jp/d/29346/20061027.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/27』
http://diarynote.jp/d/29346/20061028.html
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今日のお話は「第19回東京国際映画祭」の個人的な総括。
■雑感
□オープニング/レッドカーペット
「第19回東京国際映画祭」のオープニングは渋谷オーチャードホール、レッドカーペットは六本木けやき坂で行われた。
そして、オープニング作品「父親たちの星条旗」の上映前にスクリーンでレッドカーペットの模様が生中継された。
以前は渋谷オーチャードホールにもレッドカーペットを敷設しオープニングを行い、数多くのゲストが会場に登場したこともあったのだが、メイン会場が六本木に移ってからは、六本木でレッドカーペットが行われているようだ。
わたしは渋谷に到着し、一応オーチャードホールの周辺を徘徊しレッドカーペットが敷設されていないかを確認の上、オーチャードホール入りした。
思ったとおり、六本木のレッドカーペットの模様を渋谷で生中継する、と言う趣向だった。
もちろん政治的な、または大人の事情もあると思うのだが、六本木で多くの作品を観る観客にとっては、渋谷でオープニングを行う意味は非常に薄いと思う。
渋谷でオープニングを行うならば、レッドカーペットも渋谷に敷設しろよ、それが出来ないのならば、六本木でオープニングを行えよ、と言うことである。
またレッドカーペットの中継も現場で会場アナウンスしているチームにはゲストの詳細の情報、−−例えば、現在レッドカーペットを歩き始めるのはどこの誰か、と言う情報−−、が伝わっていたようなのだが、生中継のチームにはゲストが誰だ、という情報が伝わっておらず、と言うかゲストの名前すら知らない人々が司会進行を行っていた、と言う状況だった。
従って、名前が明確にわかるのは日本人映画人だけで、しかも日本人監督の名前も知らない状況だった。
はっきり言って酷い司会だったと言わざるを得ない。
世界中の映画人がレッドカーペットを歩く映像に、この人は誰でどんな作品の関係者である、と言うコメントが圧倒的に少なく、また偏っていた。
さらにインタビューの担当も事前準備も皆無で、例えばある映画のキャストに隣りに居る人が誰か、とインタビュー中に聞く始末である。
現場の音から推測すると、六本木けやき坂で司会進行をつとめていたチームは充分な情報を得た上で、いまレッドカーペットを歩いている人は誰でどの作品の関係者で、その作品はどんな映画なのかをアナウンスしていたのと比較すると、やはり酷いと思った。
余談だが、以前の「東京国際映画祭」では、オープニング作品の観客にはドレスコードを指定している事もあった。
が、今年のオープニング作品「父親たちの星条旗」のチケットにはドレスコードの記載がなかった。
蛍風さんへ
今年のオープニング作品の上映にはドレスコードはありませんでした。
が、レッドカーペット、開会セレモニー、オープニング上映が同じ地域(六本木なら六本木)で行われる場合は、ドレスコードがある場合がありますし、開会セレモニーに参加した人々は当然「正装(または盛装)」でオープニングの会場に登場しますから、オープニング上映の劇場は非常に華やかな事も多々あります。
□特別上映作品
まずは華がない、と言う事と、日本映画が多すぎる、と言う事。
全22作品のうち日本映画が11本とは、一体どう言うことかと思ってしまう。本映画祭は「国際映画祭」だと言うのに日本映画を「特別招待作品」として上映してどうするんだ、と思ってしまう。
もっと日本の観客に観せるべき作品はたくさんあるんじゃねぇの、と思ってしまう。
また前述のように華と言うか目玉と言う作品が少ない。
ついでに華やかなゲストも来場しない、と言う始末である。
で、作品によっては、仕方なくなのか大人の事情なのか、訳わからんゲストが舞台挨拶とかしちゃったりしているのだ。
1,800円も払って、ちょっと早めに映画を観る、と言う有料試写会になってしまっているのではないか、と思える。
昨年の「春の雪」の上映の後、同作の監督w@3.行定勲が劇場の外で観客を見送りながらスタッフか誰かに「映画祭で1,800円もとってちゃダメだろ」と言っていたのを思い出す。
1,800円を取る以上、有料試写会以上の体験を観客にさせる必要がある、と言うことである。
映画祭の目的は金儲けではなく文化の醸成であるのだから。
□コンペティション/日本映画・ある視点
今年はコンペ作品、日本映画・ある視点は、一切観なかった。
と言うのも、わたしのチケット購入の優先順位は、「特別招待作品」→「アジアの風」→「日本映画・ある視点」→「コンペティション」と言う順序で、今年は「特別招待作品」と「アジアの風」のチケットが想像以上に取れてしまった、と言うこともあり「日本映画・ある視点」や「コンペティション」作品を観る時間が取れなかったと言うことである。
基本的に「東京国際映画祭」会期中で可能な日程は全て会場にいたのだが、前述のように「特別招待作品」と「アジアの風」のチケットが比較的簡単に取れ、過密鑑賞スケジュールのため、「コンペティション」や「日本映画・ある視点」を観る身体が空いていなかった、と言う状況であった。
□アジアの風
先ずはアジア映画は面白いのだ。
で、ついでに映画祭でなければ観られない作品も多いし、「東京国際映画祭」のスクリーンで上映されることを誇りに思っている映画人や、素直に日本の観客の反応を知りたがり映画人も多い。
上映後のティーチ・イン等では非常に有意義な時間を過ごせるし、会場のそこここで、アジアの映画人とフランクに映画についての話をする機会も持てるのだ。
このあたりは「コンペティション」に出品している映画人にもあてはまるのだが、「国際映画祭」では、世界中の映画人とフランクに映画について語ることが出来る非常に有意義な機会だと言える。
『「第19回東京国際映画祭」総括 その3』につづく・・・・かも。
『「第19回東京国際映画祭」総括 その1』
http://diarynote.jp/d/29346/20061102.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/21』
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/22』
http://diarynote.jp/d/29346/20061023.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/23』
http://diarynote.jp/d/29346/20061024.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/24』
http://diarynote.jp/d/29346/20061025.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/25』
http://diarynote.jp/d/29346/20061026.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/27』
http://diarynote.jp/d/29346/20061028.html
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「第19回東京国際映画祭」総括 その1
2006年11月2日 映画日本映画界最大のイベント「第19回東京国際映画祭」が終了した。会期は2006/10/21-2006/10/29の9日間。会場は渋谷及び六本木。
今日のお話は「第19回東京国際映画祭」の個人的な総括。
■観た作品
□特別招待作品
「父親たちの星条旗」(オープニング)
「ファウンテン」
「世界最速のインディアン」
「虹の女神 Rainbow Song」
「鉄コン筋クリート」
「不都合な真実」
「プラダを着た悪魔」
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」
「パフューム」
□アジアの風
「グッバイ・ボーイズ」
「八月的故事」
「アリスの鏡」
「エクソダス 魔法の王国」
「バイト・オブ・ラブ(原題)」
「多細胞少女」
□animecs TIFF
「パプリカ」(オープニング)
■貰ったサイン
キース・フルトン(「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」監督)
ルイス・ペペ(「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」監督)
ピート・テオ(「Rain Dogs」出演)
クー・エンヨウ(「鳥屋」監督・製作・脚本・編集)
ベルナール・チャウリー(「グッバイ・ボーイズ」監督・脚本)
ダニエル・ヘンリー(「グッバイ・ボーイズ」出演・衣装)
ヤンヤン・マク(「八月的故事」監督・脚本・音楽)
ティエン・ユアン(「八月的故事」出演)
藤岡竜雄(「八月的故事」出演)
ヤオ・ホンイ(「アリスの鏡」監督・脚本・撮影)
シワポーン・ポンスワン(「バイト・オブ・ラブ」監督・脚本・編集)
イ・ジェヨン(「多細胞少女」監督・脚本)
寺島進
■貰い損ねたサイン(ニアミスなるもタイミングの差で貰えなかったサイン)
トム・ティクヴァ(「パフューム」監督・脚本・音楽)
ベン・ウィショー(「パフューム」出演)
ホー・ユーハン(「Rain Dogs」監督・製作・脚本・音楽)
エリック・マッティ(「エクソダス 魔法の王国」監督)
大森一樹(「悲しき天使」監督)
藤田明二(「アジアンタム・ブルー」監督)
御法川修(「世界はときどき美しい」監督・脚本)
マサ・ヨシカワ(「ミリキタニの猫」製作・撮影)
内田裕也
行定勲
伊藤有壱
『「第19回東京国際映画祭」総括 その2』につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061103.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/21』
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/22』
http://diarynote.jp/d/29346/20061023.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/23』
http://diarynote.jp/d/29346/20061024.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/24』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/25』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
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■観た作品
□特別招待作品
「父親たちの星条旗」(オープニング)
「ファウンテン」
「世界最速のインディアン」
「虹の女神 Rainbow Song」
「鉄コン筋クリート」
「不都合な真実」
「プラダを着た悪魔」
「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」
「パフューム」
□アジアの風
「グッバイ・ボーイズ」
「八月的故事」
「アリスの鏡」
「エクソダス 魔法の王国」
「バイト・オブ・ラブ(原題)」
「多細胞少女」
□animecs TIFF
「パプリカ」(オープニング)
■貰ったサイン
キース・フルトン(「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」監督)
ルイス・ペペ(「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」監督)
ピート・テオ(「Rain Dogs」出演)
クー・エンヨウ(「鳥屋」監督・製作・脚本・編集)
ベルナール・チャウリー(「グッバイ・ボーイズ」監督・脚本)
ダニエル・ヘンリー(「グッバイ・ボーイズ」出演・衣装)
ヤンヤン・マク(「八月的故事」監督・脚本・音楽)
ティエン・ユアン(「八月的故事」出演)
藤岡竜雄(「八月的故事」出演)
ヤオ・ホンイ(「アリスの鏡」監督・脚本・撮影)
シワポーン・ポンスワン(「バイト・オブ・ラブ」監督・脚本・編集)
イ・ジェヨン(「多細胞少女」監督・脚本)
寺島進
■貰い損ねたサイン(ニアミスなるもタイミングの差で貰えなかったサイン)
トム・ティクヴァ(「パフューム」監督・脚本・音楽)
ベン・ウィショー(「パフューム」出演)
ホー・ユーハン(「Rain Dogs」監督・製作・脚本・音楽)
エリック・マッティ(「エクソダス 魔法の王国」監督)
大森一樹(「悲しき天使」監督)
藤田明二(「アジアンタム・ブルー」監督)
御法川修(「世界はときどき美しい」監督・脚本)
マサ・ヨシカワ(「ミリキタニの猫」製作・撮影)
内田裕也
行定勲
伊藤有壱
『「第19回東京国際映画祭」総括 その2』につづく・・・・
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/21』
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
『今日の「東京国際映画祭」2006/10/22』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/23』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/24』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/25』
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『今日の「東京国際映画祭」2006/10/26』
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2006年の目標!! 中間発表その10
2006年11月1日 映画さて、早速ですが2006年の目標の中間発表その10です。
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#065「太陽/The Sun」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/01
#066「グエムル/漢江の怪物」有楽町スバル座 2006/10/01
#067「ただ、君を愛してる」ゆうらくホール 2006/10/02
#068「レディ・イン・ザ・ウォーター」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/10/06
#069「カポーティ」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/15
#070「パプリカ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/21
#071「父親たちの星条旗」オーチャードホール 2006/10/21
#072「ファウンテン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#073「世界最速のインディアン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#074「バイト・オブ・ラブ(原題)」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#075「エクソダス 魔法の王国」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#076「虹の女神 Rainbow Song」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#077「多細胞少女」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#078「鉄コン筋クリート」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#079「グッバイ・ボーイズ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#080「不都合な真実」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#081「プラダを着た悪魔」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/25
#082「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#083「アリスの鏡」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#084「パフューム」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
#085「八月的故事」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
2.DVD、CATV等
#164「吸血鬼ノスフェラトゥ」HDD 2006/10/03
#165「バス男 ナポレオン・ダイナマイト」HDD 2006/10/04
#166「ドッペルゲンガー」CATV 2006/10/08
#167「シンシナティ・キッド」DVD 2006/10/17
3.読書
#019「ブレイブ・ストーリー(下)」宮部みゆき著 角川文庫 2006/10/01
#020「被害者は誰?」貫井徳郎著 講談社文庫 2006/10/14
#021「黒沢清の映画術」黒沢清著 新潮社 2006/10/15
#022「いかしたバンドのいる街で」スティーヴン・キング著 白石朗・他訳 文春文庫 2006/10/24
映画は、劇場21本(累計85本)、DVD等4本(累計167本)で、計25本(累計252本)。
このままのペースで、年間302本(劇場102本)です。
読書は4冊(累計22冊)で、このままのペースでは、年間26冊です。
10月は東京国際映画祭で本数を稼ぎました。
が、DVD等ではほとんど観ていません。
読書は全く厳しい状況です。
■映画(10月末日現在)
2006年 252本(劇場 85本)
2005年 231本(劇場 99本)
2004年 272本(劇場106本)
2003年 253本(劇場 65本)
■読書(10月末日現在)
2006年 22冊
2005年 34冊
2004年 34冊
2003年 48冊
映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、例年と比較すると劇場で観る本数が減少しています。
読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
非常によろしくない状況です。心を入れ替える方向で頑張ります。
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とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#065「太陽/The Sun」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/01
#066「グエムル/漢江の怪物」有楽町スバル座 2006/10/01
#067「ただ、君を愛してる」ゆうらくホール 2006/10/02
#068「レディ・イン・ザ・ウォーター」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/10/06
#069「カポーティ」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/15
#070「パプリカ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/21
#071「父親たちの星条旗」オーチャードホール 2006/10/21
#072「ファウンテン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#073「世界最速のインディアン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#074「バイト・オブ・ラブ(原題)」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#075「エクソダス 魔法の王国」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#076「虹の女神 Rainbow Song」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#077「多細胞少女」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#078「鉄コン筋クリート」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#079「グッバイ・ボーイズ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#080「不都合な真実」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#081「プラダを着た悪魔」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/25
#082「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#083「アリスの鏡」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#084「パフューム」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
#085「八月的故事」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
2.DVD、CATV等
#164「吸血鬼ノスフェラトゥ」HDD 2006/10/03
#165「バス男 ナポレオン・ダイナマイト」HDD 2006/10/04
#166「ドッペルゲンガー」CATV 2006/10/08
#167「シンシナティ・キッド」DVD 2006/10/17
3.読書
#019「ブレイブ・ストーリー(下)」宮部みゆき著 角川文庫 2006/10/01
#020「被害者は誰?」貫井徳郎著 講談社文庫 2006/10/14
#021「黒沢清の映画術」黒沢清著 新潮社 2006/10/15
#022「いかしたバンドのいる街で」スティーヴン・キング著 白石朗・他訳 文春文庫 2006/10/24
映画は、劇場21本(累計85本)、DVD等4本(累計167本)で、計25本(累計252本)。
このままのペースで、年間302本(劇場102本)です。
読書は4冊(累計22冊)で、このままのペースでは、年間26冊です。
10月は東京国際映画祭で本数を稼ぎました。
が、DVD等ではほとんど観ていません。
読書は全く厳しい状況です。
■映画(10月末日現在)
2006年 252本(劇場 85本)
2005年 231本(劇場 99本)
2004年 272本(劇場106本)
2003年 253本(劇場 65本)
■読書(10月末日現在)
2006年 22冊
2005年 34冊
2004年 34冊
2003年 48冊
映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、例年と比較すると劇場で観る本数が減少しています。
読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/27
2006年10月28日 映画 コメント (3)
「第19回東京国際映画祭」の7日目である。
が、10/28-29は旅行に行かなければならないので、2006年のわたしの「東京国際映画祭」は10/27でおしまいである。
あぁ「犬神家の一族」が観たかった。
2006/10/27 18:20-21:07 「パフューム」(特別招待作品)
2006/10/27 21:20-22:52 「八月的故事」(アジアの風)
■「パフューム」(特別招待作品)
すばらしい作品でした。
鮮烈で強烈、想像を絶するプロットに身もだえする。
根源的でピュアな愛の物語。
音楽もすばらしい。
サントラを録音するためのオーケストラではなく、ベルリン・フィルの、本物のオーケストラの風格を感じられるふくよかで余裕があるスコアが楽しめる。
ダスティン・ホフマンもアラン・リックマンも良いのだが、なんと言っても主演のベン・ウィショーがすばらしすぎる。
監督:トム・ティクヴァ、出演:ベン・ウィショーの舞台挨拶付き。
■「八月的故事」(アジアの風)
一時はどうなるかと思いましたが、終わってみれば非常にエモーショナルな作品に仕上がっていました。
甘酸っぱい青春期の思い出と、そのシニカルで残酷な結末が泣ける。
監督:ヤンヤン・マク(麥婉欣)、出演:ティエン・ユアン(田原)、藤岡竜雄のティーチ・イン付き。
つづく・・・・
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が、10/28-29は旅行に行かなければならないので、2006年のわたしの「東京国際映画祭」は10/27でおしまいである。
あぁ「犬神家の一族」が観たかった。
2006/10/27 18:20-21:07 「パフューム」(特別招待作品)
2006/10/27 21:20-22:52 「八月的故事」(アジアの風)
■「パフューム」(特別招待作品)
すばらしい作品でした。
鮮烈で強烈、想像を絶するプロットに身もだえする。
根源的でピュアな愛の物語。
音楽もすばらしい。
サントラを録音するためのオーケストラではなく、ベルリン・フィルの、本物のオーケストラの風格を感じられるふくよかで余裕があるスコアが楽しめる。
ダスティン・ホフマンもアラン・リックマンも良いのだが、なんと言っても主演のベン・ウィショーがすばらしすぎる。
監督:トム・ティクヴァ、出演:ベン・ウィショーの舞台挨拶付き。
■「八月的故事」(アジアの風)
一時はどうなるかと思いましたが、終わってみれば非常にエモーショナルな作品に仕上がっていました。
甘酸っぱい青春期の思い出と、そのシニカルで残酷な結末が泣ける。
監督:ヤンヤン・マク(麥婉欣)、出演:ティエン・ユアン(田原)、藤岡竜雄のティーチ・イン付き。
つづく・・・・
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/26
2006年10月27日 映画「第19回東京国際映画祭」の6日目である。
2006/10/26 18:15-20:08「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
2006/10/26 21:00-23:35「アリスの鏡」(アジアの風)
■「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
こりゃ、やられました。
作品の構成が非常にトリッキーで、大いなるミス・デレクションに満ちています。
観客の中には釈然としない方もいらっしゃると思いますが、手法としては大いに評価できると思う。
監督のキース・フルトンとルイス・ペペの舞台挨拶、ティーチ・イン付き。
■「アリスの鏡」(アジアの風)
題材は今風だがスタンスはある意味古風な中国映画。
監督・脚本・撮影のヤオ・ホンイ(姚宏易)のティーチ・イン付き。
■気さくな映画人たち
「東京国際映画祭」とか「東京フィルメックス」だとか、そういった映画祭に、自分が絡んでいない作品の上映に駆けつける映画人がいる。
その映画が例えば知り合いの監督作品だったり、以前一緒に製作に携わった監督作品だったり、または観たい映画だったりするのだろうが、そういった作品の上映に駆けつける行動にわたしは感じるものがある。
以前からお話しているように、映画祭等で比較的よく見かける映画人に行定勲がいる。
東映試写室で行われた「北の零年」(2004)のた一般向けティーチ・イン試写の際も、「第18回東京国際映画祭」で特別招待作品として上映された「春の雪」(2005)の上映の際も、会場の出口付近で全ての観客が会場を出るまで見送る行定勲の姿があった。
つづく・・・・
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2006/10/26 18:15-20:08「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
2006/10/26 21:00-23:35「アリスの鏡」(アジアの風)
■「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
こりゃ、やられました。
作品の構成が非常にトリッキーで、大いなるミス・デレクションに満ちています。
観客の中には釈然としない方もいらっしゃると思いますが、手法としては大いに評価できると思う。
監督のキース・フルトンとルイス・ペペの舞台挨拶、ティーチ・イン付き。
■「アリスの鏡」(アジアの風)
題材は今風だがスタンスはある意味古風な中国映画。
監督・脚本・撮影のヤオ・ホンイ(姚宏易)のティーチ・イン付き。
■気さくな映画人たち
「東京国際映画祭」とか「東京フィルメックス」だとか、そういった映画祭に、自分が絡んでいない作品の上映に駆けつける映画人がいる。
その映画が例えば知り合いの監督作品だったり、以前一緒に製作に携わった監督作品だったり、または観たい映画だったりするのだろうが、そういった作品の上映に駆けつける行動にわたしは感じるものがある。
以前からお話しているように、映画祭等で比較的よく見かける映画人に行定勲がいる。
東映試写室で行われた「北の零年」(2004)のた一般向けティーチ・イン試写の際も、「第18回東京国際映画祭」で特別招待作品として上映された「春の雪」(2005)の上映の際も、会場の出口付近で全ての観客が会場を出るまで見送る行定勲の姿があった。
つづく・・・・
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/25
2006年10月26日 映画
「第19回東京国際映画祭」の5日目である。
会期も折り返しを迎え、1日1本しか観ない日程(疲労困憊です)に突入している。
2006/10/25 19:20-21:10「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
■「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
メリル・ストリープとスタンリー・トゥッチが実に格好良い。
私見だが、メリル・ストリープと言う役者には良い印象を持っていなかった。もちろん上手いのはわかるのだが・・・・。
今回の作品「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープのミランダ役は最高にすばらしい。
個人的にはメリル・ストリープ史上最高のキャラクターだったのだと思う。
彼女の年を重ねた様がキャラクターに見事に血肉を与えている。
こんな凄いメリル・ストリープは見たことがない。と言っても良いだろう。
またスタンリー・トゥッチの格好良さにもほれぼれしてしまう。
ハズレが比較的少ないスタンリー・トゥッチだが、本作は彼の代表作の一本として語られるのではないかと思える。
作品としても、釈然としない部分は有るものの、想像以上に良かった。
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会期も折り返しを迎え、1日1本しか観ない日程(疲労困憊です)に突入している。
2006/10/25 19:20-21:10「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
■「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
メリル・ストリープとスタンリー・トゥッチが実に格好良い。
私見だが、メリル・ストリープと言う役者には良い印象を持っていなかった。もちろん上手いのはわかるのだが・・・・。
今回の作品「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープのミランダ役は最高にすばらしい。
個人的にはメリル・ストリープ史上最高のキャラクターだったのだと思う。
彼女の年を重ねた様がキャラクターに見事に血肉を与えている。
こんな凄いメリル・ストリープは見たことがない。と言っても良いだろう。
またスタンリー・トゥッチの格好良さにもほれぼれしてしまう。
ハズレが比較的少ないスタンリー・トゥッチだが、本作は彼の代表作の一本として語られるのではないかと思える。
作品としても、釈然としない部分は有るものの、想像以上に良かった。
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/24
2006年10月25日 映画
「第19回東京国際映画祭」の4日目である。
2006/10/24 14:00-15:51「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
2006/10/24 18:30-20:00「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
2006/10/24 21:20-22:56「不都合な真実」(特別招待作品)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
凄いですわ。
二宮和也も蒼井優も凄かった。
舞台挨拶は監督:マイケル・アリエス、声の出演:二宮和也。
マイケル・アリエスの日本語が上手なのには驚いた。
残念なことに「マインド・ゲーム」(2004)の影を感じる。
■「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
これは良い映画でした。
マレーシア版「スタンド・バイ・ミー」(1986)かと。
ティーチ・インは監督・脚本:ベルナール・チャウリーと出演・衣装:ダニエル・ヘンリー。
■「不都合な真実」(特別招待作品)
アル・ゴアの講演が尺のほとんどを使用しているのだが、これが面白い。
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2006/10/24 14:00-15:51「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
2006/10/24 18:30-20:00「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
2006/10/24 21:20-22:56「不都合な真実」(特別招待作品)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
凄いですわ。
二宮和也も蒼井優も凄かった。
舞台挨拶は監督:マイケル・アリエス、声の出演:二宮和也。
マイケル・アリエスの日本語が上手なのには驚いた。
残念なことに「マインド・ゲーム」(2004)の影を感じる。
■「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
これは良い映画でした。
マレーシア版「スタンド・バイ・ミー」(1986)かと。
ティーチ・インは監督・脚本:ベルナール・チャウリーと出演・衣装:ダニエル・ヘンリー。
■「不都合な真実」(特別招待作品)
アル・ゴアの講演が尺のほとんどを使用しているのだが、これが面白い。
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/23
2006年10月24日 映画
「第19回東京国際映画祭」の3日目である。
2006/10/23 11:30-13:42「虹の女神 Rainbow Song」(特別招待作品)
2006/10/23 19:00-20:51「多細胞少女」(アジアの風/サプライズ上映)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「虹の女神 Rainbow Song」(特別招待作品)
号泣。
観て良かった。
監督:熊澤尚人、製作:岩井俊二、出演:市原隼人、主題歌:種ともこ等の舞台挨拶及び種ともこのライヴ付き。
■「多細胞少女」(アジアの風/サプライズ上映)
ぶっ飛んでいます。
宗教、性モラルの面から、韓国映画としては凄い冒険だったのではないか、と思える。
帰りに六本木駅で監督のイ・ジェヨンとばったり会ったのでサインをもらった。
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2006/10/23 19:00-20:51「多細胞少女」(アジアの風/サプライズ上映)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「虹の女神 Rainbow Song」(特別招待作品)
号泣。
観て良かった。
監督:熊澤尚人、製作:岩井俊二、出演:市原隼人、主題歌:種ともこ等の舞台挨拶及び種ともこのライヴ付き。
■「多細胞少女」(アジアの風/サプライズ上映)
ぶっ飛んでいます。
宗教、性モラルの面から、韓国映画としては凄い冒険だったのではないか、と思える。
帰りに六本木駅で監督のイ・ジェヨンとばったり会ったのでサインをもらった。
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/22
2006年10月23日 映画
「第19回東京国際映画祭」の2日目である。
2006/10/22 12:00-13:37「ファウンテン」(特別招待作品)
2006/10/22 13:50-15:57「世界最速のインディアン」(特別招待作品)
2006/10/22 18:30-20:50「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
2006/10/22 21:40-23:41「エクソダス 魔法の王国」(アジアの風)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「ファウンテン」(特別招待作品)
号泣。
ちょっと微妙な部分もあるけど、これは超オススメ。
哲学的で運命的なプロットが泣ける。
ヒュー・ジャックマンも良い味出してます。
いろんな髪型が楽しめる。
■「世界最速のインディアン」(特別招待作品)
構成は予想通りだが、圧倒的に泣ける。
「ストレイト・ストーリー」(1999)的なロード・ムービー的な楽しみ方も出来る。
アンソニー・ホプキンスは、おじいちゃんなのに、「ライトスタッフ」(1983)のチャック・イエーガー(サム・シェパード)位に格好良いぞ。
■「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
微妙だが、妙な感動と、現実の厳しさを感じる。
子役が凄い。
■「エクソダス 魔法の王国」(アジアの風)
なんだかわからん。
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2006/10/22 12:00-13:37「ファウンテン」(特別招待作品)
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2006/10/22 18:30-20:50「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
2006/10/22 21:40-23:41「エクソダス 魔法の王国」(アジアの風)
時間がないので、一口メモだけ。
と言うか、仕事と映画で眠くて眠くてたまりません。
■「ファウンテン」(特別招待作品)
号泣。
ちょっと微妙な部分もあるけど、これは超オススメ。
哲学的で運命的なプロットが泣ける。
ヒュー・ジャックマンも良い味出してます。
いろんな髪型が楽しめる。
■「世界最速のインディアン」(特別招待作品)
構成は予想通りだが、圧倒的に泣ける。
「ストレイト・ストーリー」(1999)的なロード・ムービー的な楽しみ方も出来る。
アンソニー・ホプキンスは、おじいちゃんなのに、「ライトスタッフ」(1983)のチャック・イエーガー(サム・シェパード)位に格好良いぞ。
■「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
微妙だが、妙な感動と、現実の厳しさを感じる。
子役が凄い。
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今日の「東京国際映画祭」2006/10/21
2006年10月22日 映画
2006/10/21、「第19回東京国際映画祭」がはじまった。
2006/10/20にオープニング・イブ作品として上映される「武士の一分」(特別招待作品)のチケット争奪戦に敗れたわたしの「第19回東京国際映画祭」の初日は006/10/21。鑑賞予定作品は、次の2本。
2006/10/21 11:20-13:05「パプリカ」(animecsTIFF/オープニング)
2006/10/21 16:00-19:27「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
■「パプリカ」(animecsTIFF/オープニング)
以前からお話していたように、「パプリカ」のチケットについては、プレリザーブでハズレ、一般発売日でも購入できなかったのだが、どうしても「パプリカ」を観たかったわたしは、オークションで「パプリカ」のチケットを入手した。
監督・脚本:今敏
原作:筒井康隆
アニメーション制作:マッドハウス
声の出演:林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)、古谷徹(時田浩作)、江守徹(乾精次郎)、堀勝之祐(島寅太郎)、大塚明夫(粉川利美)、山寺宏一(小山内守雄)、田中秀幸(あいつ)、こおろぎさとみ(日本人形)、阪口大助(氷室啓)、岩田光央(津村保志)、愛河里花子(柿本信枝)、太田真一郎(レポーター)、ふくまつ進紗(奇術師)、川瀬晶子(ウェイトレス)、泉久実子(アナウンス)、勝杏里(研究員)、宮下栄治(所員)、三戸耕三(ピエロ)、筒井康隆(玖珂)
「パプリカ」は大変すばらしい作品に仕上がっていた。
きちんと演出されているアニメーション作品を観るのは大変気持ちがよく、かつ非常に感動的である。
内容ではなく、アニメーション作品の持つ動きだけで、その躍動感だけで、その圧倒的な映像体験だけで泣けてしまう。
先ずは、冒頭からオープニングにかけてだけで感動のあまり泣けてしまう。
余談だが、今敏は結構不遇なアニメーション作家だと思う。
と言うのも、「PERFECT BLUE」(1998)、「千年女優」(2001)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003)と、圧倒的で全くハズレがない作品群をコンスタントに製作し続けるアニメーション作家なのだが、残念ながら一般の認知度は低いような印象を受ける。
今敏は、もっと評価されるべき映像作家だと思う。
彼の作品はアニメーション作品ならではの圧倒的な躍動感、緻密なレイアウト、すばらしい脚本、適格でいながら大胆でありながら細心の注意力が注ぎ込まれた演出が楽しめる。
そして、彼の作品は、「アニメーション映画」と言うカテゴリーではなく、「映画」と言うカテゴリーで語るべきクオリティを持った作品だと思う。
巨大メディアとコラボレーションしたつまらないアニメーション作品なんかを見ている場合ではない、と言わざるを得ない。
作品自体については、後日。
当日は、監督:今敏、原作:筒井康隆、声の出演:古谷徹を迎えたジャパン・プレミア。
客席には、アニメーション作家:伊藤有壱が普通にいた。
■大森一樹とのニアミス
「パプリカ」のためにTOHOシネマズ六本木ヒルズに到着したわたしの前に、大森一樹が現れた。
まわりの観客は彼が大森一樹だと気付いていなかったようだった。が、わたしはサインをもらおうとしたのだが、会場についたばかりのわたしはサインをもらう媒体の持ち合わせがなかった。
例年通り、「公式プログラム」にサインをもらおうと、すぐさま「公式プログラム」を購入、大森一樹のそばへ急いだが、彼は「日本映画・ある視点」のオープニング作品「悲しき天使」の舞台挨拶のため、スクリーン3に入ってしまった。
「公式プログラム」の購入が遅れたのが悔やまれる。
■レッドカーペットの中継
■「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
多くの観客が臨んでいる作品と異なったアプローチを行った作品だと思う。
作品自体の話題は十分と言えるのですが、物語としては、前述の通り、多くの観客の求めている物語とは異なり、非常に惜しい、と言う印象を受けた。
と言うのも、この二部作の予告編自体が、渡辺謙や中村獅童等の日本人キャストが「父親たちの星条旗」にも出てくるようなつくりになっていたため、その印象を強めている。
配給会社の大いなるミスデレクションである。
渡辺謙や中村獅童、二宮和也らが出てると思って「父親たちの星条旗」を観にいく観客が少なくないのではないか、と思えてしまう。
事実、11/24の「鉄コン筋クリート」の上映の際にわたしの席の隣に座った二宮和也ファンは、「父親たちの星条旗」に二宮和也が出演していると思い込んでいた。
舞台挨拶は原作:ジェイムズ・ブラッドリー、出演:ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ
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2006/10/20にオープニング・イブ作品として上映される「武士の一分」(特別招待作品)のチケット争奪戦に敗れたわたしの「第19回東京国際映画祭」の初日は006/10/21。鑑賞予定作品は、次の2本。
2006/10/21 11:20-13:05「パプリカ」(animecsTIFF/オープニング)
2006/10/21 16:00-19:27「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
■「パプリカ」(animecsTIFF/オープニング)
以前からお話していたように、「パプリカ」のチケットについては、プレリザーブでハズレ、一般発売日でも購入できなかったのだが、どうしても「パプリカ」を観たかったわたしは、オークションで「パプリカ」のチケットを入手した。
監督・脚本:今敏
原作:筒井康隆
アニメーション制作:マッドハウス
声の出演:林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)、古谷徹(時田浩作)、江守徹(乾精次郎)、堀勝之祐(島寅太郎)、大塚明夫(粉川利美)、山寺宏一(小山内守雄)、田中秀幸(あいつ)、こおろぎさとみ(日本人形)、阪口大助(氷室啓)、岩田光央(津村保志)、愛河里花子(柿本信枝)、太田真一郎(レポーター)、ふくまつ進紗(奇術師)、川瀬晶子(ウェイトレス)、泉久実子(アナウンス)、勝杏里(研究員)、宮下栄治(所員)、三戸耕三(ピエロ)、筒井康隆(玖珂)
「パプリカ」は大変すばらしい作品に仕上がっていた。
きちんと演出されているアニメーション作品を観るのは大変気持ちがよく、かつ非常に感動的である。
内容ではなく、アニメーション作品の持つ動きだけで、その躍動感だけで、その圧倒的な映像体験だけで泣けてしまう。
先ずは、冒頭からオープニングにかけてだけで感動のあまり泣けてしまう。
余談だが、今敏は結構不遇なアニメーション作家だと思う。
と言うのも、「PERFECT BLUE」(1998)、「千年女優」(2001)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003)と、圧倒的で全くハズレがない作品群をコンスタントに製作し続けるアニメーション作家なのだが、残念ながら一般の認知度は低いような印象を受ける。
今敏は、もっと評価されるべき映像作家だと思う。
彼の作品はアニメーション作品ならではの圧倒的な躍動感、緻密なレイアウト、すばらしい脚本、適格でいながら大胆でありながら細心の注意力が注ぎ込まれた演出が楽しめる。
そして、彼の作品は、「アニメーション映画」と言うカテゴリーではなく、「映画」と言うカテゴリーで語るべきクオリティを持った作品だと思う。
巨大メディアとコラボレーションしたつまらないアニメーション作品なんかを見ている場合ではない、と言わざるを得ない。
作品自体については、後日。
当日は、監督:今敏、原作:筒井康隆、声の出演:古谷徹を迎えたジャパン・プレミア。
客席には、アニメーション作家:伊藤有壱が普通にいた。
■大森一樹とのニアミス
「パプリカ」のためにTOHOシネマズ六本木ヒルズに到着したわたしの前に、大森一樹が現れた。
まわりの観客は彼が大森一樹だと気付いていなかったようだった。が、わたしはサインをもらおうとしたのだが、会場についたばかりのわたしはサインをもらう媒体の持ち合わせがなかった。
例年通り、「公式プログラム」にサインをもらおうと、すぐさま「公式プログラム」を購入、大森一樹のそばへ急いだが、彼は「日本映画・ある視点」のオープニング作品「悲しき天使」の舞台挨拶のため、スクリーン3に入ってしまった。
「公式プログラム」の購入が遅れたのが悔やまれる。
■レッドカーペットの中継
■「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
多くの観客が臨んでいる作品と異なったアプローチを行った作品だと思う。
作品自体の話題は十分と言えるのですが、物語としては、前述の通り、多くの観客の求めている物語とは異なり、非常に惜しい、と言う印象を受けた。
と言うのも、この二部作の予告編自体が、渡辺謙や中村獅童等の日本人キャストが「父親たちの星条旗」にも出てくるようなつくりになっていたため、その印象を強めている。
配給会社の大いなるミスデレクションである。
渡辺謙や中村獅童、二宮和也らが出てると思って「父親たちの星条旗」を観にいく観客が少なくないのではないか、と思えてしまう。
事実、11/24の「鉄コン筋クリート」の上映の際にわたしの席の隣に座った二宮和也ファンは、「父親たちの星条旗」に二宮和也が出演していると思い込んでいた。
舞台挨拶は原作:ジェイムズ・ブラッドリー、出演:ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ
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「シンシナティ・キッド」をめぐる冒険
2006年10月18日 映画 コメント (3)
「シンシナティ・キッド」(1965)
監督:ノーマン・ジュイソン
原作:リチャード・ジェサップ
脚本:リング・ラードナー・Jr、テリー・サザーン
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
編集:ハル・アシュビー
音楽:ラロ・シフリン
主題歌:レイ・チャールズ
出演:出演:スティーヴ・マックィーン(シンシナティ・キッド)、アン=マーグレット(メルバ)、カール・マルデン(シューター)、エドワード・G・ロビンソン(ランシー・ハワード)、チューズデイ・ウェルド(クリスチャン)、ジョーン・ブロンデル(レディ・フィンガーズ)、ジェフ・コーリイ(ホーバン)、リップ・トーン(スレイド)、ジャック・ウェストン(ピッグ)、キャブ・キャロウェイ(イェラ)
「シンシナティ・キッド」をはじめて見たのは多分高校生位の頃だったと思う。
当時のわたし達は「シンシナティ・キッド」に魅了され、仲間うちで映画と同じ5枚スタッドのハイポーカーのコミュニティを結成した。
わたし達は事ある毎にバイシクル印のカードとクッキーの缶に入ったポーカーチップを持って集まり、映画顔負けのトークを繰り広げながら、スタッドポーカーにはまって行った。
「アンティーをどうぞ」
「賭け親はクィーン」
「チェック」
「フラッシュの可能性」
「エースハイ」
「その上に2,000」・・・・
ところで、この映画でフィーチャーされているスタッドポーカーと言うゲームは、もちろん私見なのだが、最高に緊張するゲームのひとつだと思うし、最高に興奮し、そして最高に後悔する訳だ。
スタッドポーカーと比較すると、ドロウポーカー(所謂ポーカーのこと)なんて、子どもの遊びに思えてしまう。
その後、大学生になったわたし達は高校時代より時間に余裕が出来、不眠不休のまるで「シンシナティ・キッド」のラストのような数日続くポーカーの試合なんかをやったりもしていた。
全くの余談になってしまうが、大学時代自主制作映画を作っていたわたしは、カードゲームを題材とした作品を1本撮っている。
ある街に流れてきた若いカードゲームのギャンブラーが、その街の名人に一旦は敗れるのだが、既に引退し隠遁生活をおくっている老マスターの下で修行し、その名人との再戦を果たす、と言うプロットで、そのカードゲームを縦軸に、その若いギャンブラーと老マスターの孫娘の恋愛模様を織り込んだ作品だった。
どう贔屓目に見ても「シンシナティ・キッド」のパクリだと思えてしまうのだが、「シンシナティ・キッド」は何しろ1965年の作品だったので見ている人が少なかったせいもあるのか、手前味噌で恐縮だが、比較的よく出来た作品で、地元の大学の映画研究会の集まりの上映会でも、他大学の映研からの評価も高かったと記憶している。
あとは老マスターの下で若いギャンブラーが修行をすると言うヨーダとルークみたいな設定も今思えば入っているのだが、雰囲気は「ロッキー」(1976)等の特訓シーンのイメージ、または「 チーム★アメリカ/ワールドポリス」 (2004)のモンタージュ的なイメージね。
とかなんとか言うとコメディっぽい印象を与えてしまうかも知れないけど、意図する笑いは一切排除した演出をしています。
こぼれ話としては、カード(特に絵札の顔)のマクロ撮影に苦労したのを記憶している。マクロ撮影でのピントには苦労させられた。
絵札の顔はその作品としての必須の映像で、「シンシナティ・キッド」同様に、絵札の目の映像と俳優の目の映像を交互に編集したのを覚えている。
また、駅のホームの下にもぐりこんで、駅に到着する列車の車輪部分のアップを撮ったのを覚えている。
もちろんゲリラ撮影なのだが、まさしくシュート・アンド・ゴーという奴であった。
あとは、勝ち負けが決まるカットの後、衝撃を受けるキャストの映像としてヒッチコックの「めまい」(1958)でおなじみのトラックバックしながらのズームアップ(逆でも良いんだけど、被写体が動かないで背景が動くと言う不安定な映像)なんかも試した記憶がある。
あとは、ただの高いテーブルにおしゃれなランプひとつで、バーのカウンターのセットを作ったのも面白かった。
薄暗い照明でこれがバーに見えちゃうんだよね。
「シンシナティ・キッド」の話だったのだが、なんだか知らないけど、昔は良かった的な話になってしまったようですね。(遠い目・・・・)
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監督:ノーマン・ジュイソン
原作:リチャード・ジェサップ
脚本:リング・ラードナー・Jr、テリー・サザーン
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
編集:ハル・アシュビー
音楽:ラロ・シフリン
主題歌:レイ・チャールズ
出演:出演:スティーヴ・マックィーン(シンシナティ・キッド)、アン=マーグレット(メルバ)、カール・マルデン(シューター)、エドワード・G・ロビンソン(ランシー・ハワード)、チューズデイ・ウェルド(クリスチャン)、ジョーン・ブロンデル(レディ・フィンガーズ)、ジェフ・コーリイ(ホーバン)、リップ・トーン(スレイド)、ジャック・ウェストン(ピッグ)、キャブ・キャロウェイ(イェラ)
「シンシナティ・キッド」をはじめて見たのは多分高校生位の頃だったと思う。
当時のわたし達は「シンシナティ・キッド」に魅了され、仲間うちで映画と同じ5枚スタッドのハイポーカーのコミュニティを結成した。
わたし達は事ある毎にバイシクル印のカードとクッキーの缶に入ったポーカーチップを持って集まり、映画顔負けのトークを繰り広げながら、スタッドポーカーにはまって行った。
「アンティーをどうぞ」
「賭け親はクィーン」
「チェック」
「フラッシュの可能性」
「エースハイ」
「その上に2,000」・・・・
ところで、この映画でフィーチャーされているスタッドポーカーと言うゲームは、もちろん私見なのだが、最高に緊張するゲームのひとつだと思うし、最高に興奮し、そして最高に後悔する訳だ。
スタッドポーカーと比較すると、ドロウポーカー(所謂ポーカーのこと)なんて、子どもの遊びに思えてしまう。
その後、大学生になったわたし達は高校時代より時間に余裕が出来、不眠不休のまるで「シンシナティ・キッド」のラストのような数日続くポーカーの試合なんかをやったりもしていた。
全くの余談になってしまうが、大学時代自主制作映画を作っていたわたしは、カードゲームを題材とした作品を1本撮っている。
ある街に流れてきた若いカードゲームのギャンブラーが、その街の名人に一旦は敗れるのだが、既に引退し隠遁生活をおくっている老マスターの下で修行し、その名人との再戦を果たす、と言うプロットで、そのカードゲームを縦軸に、その若いギャンブラーと老マスターの孫娘の恋愛模様を織り込んだ作品だった。
どう贔屓目に見ても「シンシナティ・キッド」のパクリだと思えてしまうのだが、「シンシナティ・キッド」は何しろ1965年の作品だったので見ている人が少なかったせいもあるのか、手前味噌で恐縮だが、比較的よく出来た作品で、地元の大学の映画研究会の集まりの上映会でも、他大学の映研からの評価も高かったと記憶している。
あとは老マスターの下で若いギャンブラーが修行をすると言うヨーダとルークみたいな設定も今思えば入っているのだが、雰囲気は「ロッキー」(1976)等の特訓シーンのイメージ、または「 チーム★アメリカ/ワールドポリス」 (2004)のモンタージュ的なイメージね。
とかなんとか言うとコメディっぽい印象を与えてしまうかも知れないけど、意図する笑いは一切排除した演出をしています。
こぼれ話としては、カード(特に絵札の顔)のマクロ撮影に苦労したのを記憶している。マクロ撮影でのピントには苦労させられた。
絵札の顔はその作品としての必須の映像で、「シンシナティ・キッド」同様に、絵札の目の映像と俳優の目の映像を交互に編集したのを覚えている。
また、駅のホームの下にもぐりこんで、駅に到着する列車の車輪部分のアップを撮ったのを覚えている。
もちろんゲリラ撮影なのだが、まさしくシュート・アンド・ゴーという奴であった。
あとは、勝ち負けが決まるカットの後、衝撃を受けるキャストの映像としてヒッチコックの「めまい」(1958)でおなじみのトラックバックしながらのズームアップ(逆でも良いんだけど、被写体が動かないで背景が動くと言う不安定な映像)なんかも試した記憶がある。
あとは、ただの高いテーブルにおしゃれなランプひとつで、バーのカウンターのセットを作ったのも面白かった。
薄暗い照明でこれがバーに見えちゃうんだよね。
「シンシナティ・キッド」の話だったのだが、なんだか知らないけど、昔は良かった的な話になってしまったようですね。(遠い目・・・・)
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「レディ・イン・ザ・ウォーター」
2006年10月15日 映画
2006/10/06 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観た。
M.ナイト・シャマランの観客に対する問いかけはこうだ。
「お前たちはストーリーを信じる事が出来るのか?」
わたしはこう答える。
「もちろんわたしはストーリーを信じている。いままでもそうだったし、これからもずっと、命ある限りストーリーを信じるだろう」
アパートの管理人クリーブランド・ヒープ(ポール・ジアマッティ)は、なりをひそめるように暮らしてきた。コープ・アパートに住み込み、電球を交換し、空調を修理する単純な毎日。
しかし、ある晩を境に彼の人生は劇的に変わる。その晩、いちものように雑用を片づけていたクリーブランドはアパートの敷地内に何者かが潜んでいるのを発見した。
それはストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)と名乗る謎めいた娘だった・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本・製作:M・ナイト・シャマラン
撮影:クリストファー・ドイル
プロダクションデザイン:マーティン・チャイルズ
衣装デザイン:ベッツィ・ハイマン
編集:バーバラ・タリヴァー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ポール・ジアマッティ(クリーブランド・ヒープ)、ブライス・ダラス・ハワード(ストーリー)、ジェフリー・ライト(デュリー氏)、ボブ・バラバン(ハリー・ファーバー)、サリタ・チョウドリー(アナ・ラン)、シンディ・チャン(スン・チョイ)、M・ナイト・シャマラン(ヴィク・ラン)、フレディ・ロドリゲス(レジー)、ビル・アーウィン(リーズ氏)、メアリー・ベス・ハート(ベル夫人)、ノア・グレイ=ケイビー(ジョーイ・デュリー)、ジョセフ・D・ライトマン(長髪のスモーカー)、ジャレッド・ハリス(あこびげのスモーカー)、グラント・モナハン(やせ衰えたスモーカー)、ジョン・ボイド(眉が片方だけのスモーカー)
本作「レディ・イン・ザ・ウォーター」の基本プロットは、物語(ストーリー)が、ある作家に物語を書くように(間接的に)要請する、と言うもの。
物語を愛する人々にとって、この物語は圧倒的に魅惑的で、圧倒的に感動的なものである。
そしてもうひとつの基本プロットは、物語の登場人物はその物語に絶対的に必要である。と言うもの。
そうとは知らずにたまたま取った行動が、実は世界のどこかで何かを動かしているのだ。
これまた強烈に感動的で魅惑的、運命的で魅力的なプロットである。
また、物語の中と外の境界が曖昧になって行く感覚は、例えば「ネバー・エンディング・ストーリー」(1984)で、本の中の登場人物が時分に助けを求めていたり、−−「パスチャン、プリーズ!」−−、「カイロの紫のバラ」(1985)で映画の登場人物が観客に話しかけたりするのに近いかもしれない。
また、最近邦訳が出たスティーヴン・キングの小説「ダーク・タワーVI/スザンナの歌」の感覚(小説の登場人物が作者に会いに行く)にも似ているかも知れない。
更に、物語の構造としては、過去に戻った登場人物が、過去の人物に対し、その人物が将来成し遂げるであろう何かを説得し、やり遂げさせようとする感覚にも似ているのではないか、と思える。
とは言うものの本作を、娯楽作品として考えた場合、そんな運命的で魅力的で感動的な物語とは思えなくなってしまうような、問題がいくつかあると言わざるを得ない。
先ず冒頭の神話部分の挿入である。
これは、観客に取ってその神話部分の知識が誰もが持っている普遍的な物語の情報にしておかないと、物語の運命的な部分が斟酌されない、と言う問題を抱えてしまうので、仕方がないと言えば仕方がないのだが、もう少し上手いやり方があったのではないか、と思えてならない。
また、基本的にアパートの住人がそのストーリーの物語に対して疑問を一切感じない、と言う点にも問題を感じる。
登場人物の心情、つまり、疑問を持ちながらも心のどこかではストーリーを信じつつ、そのうちに起きる圧倒的な事象を体験した上で、絶対的にストーリーを信じる、と言う物語の一般的な過程が割愛されてしまっているのだ。
尤も、ストーリーを信じる観客に取っては、アパートの住人が疑義をはさむ必要など一切必要ないのだが、はたして一般の観客に取ってはどうか、と言うと若干の違和感を感じるのではないか、と思える。
そしてM.ナイト・シャマランの登場である。
シャマランのメタファーのとうじょうではなく、本人自ら登場というのが、果たして良かったのかどうか、意見が分かれると思うのだが、本作をシャマランの決意表明だと考えると、シャマラン以上のキャスティングは考えられないし、したり顔の映画評論家が喰われてしまうのも、そのあたりに説得力を付与しているのではないか、と思える。
そして、そこから考えられるのは、何と言っても、M.ナイト・シャマランの決意表明がすばらしい。
彼は自分が描く物語が、世界のどこかで何かを成し遂げることを信じている。
同時に彼は、世界のどこかで、見ず知らずの誰かが、その何かを成し遂げるために、自分の物語が絶対的に必要だ、と信じているのだ。
その崇高な使命感に突き動かされ、多くの観客に支持されない物語を語り続けるM.ナイト・シャマランは最高にすばらしい。
そんなM.ナイト・シャマランの物語をわたしはこれからも楽しみにし続けるであろう。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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M.ナイト・シャマランの観客に対する問いかけはこうだ。
「お前たちはストーリーを信じる事が出来るのか?」
わたしはこう答える。
「もちろんわたしはストーリーを信じている。いままでもそうだったし、これからもずっと、命ある限りストーリーを信じるだろう」
アパートの管理人クリーブランド・ヒープ(ポール・ジアマッティ)は、なりをひそめるように暮らしてきた。コープ・アパートに住み込み、電球を交換し、空調を修理する単純な毎日。
しかし、ある晩を境に彼の人生は劇的に変わる。その晩、いちものように雑用を片づけていたクリーブランドはアパートの敷地内に何者かが潜んでいるのを発見した。
それはストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)と名乗る謎めいた娘だった・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本・製作:M・ナイト・シャマラン
撮影:クリストファー・ドイル
プロダクションデザイン:マーティン・チャイルズ
衣装デザイン:ベッツィ・ハイマン
編集:バーバラ・タリヴァー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ポール・ジアマッティ(クリーブランド・ヒープ)、ブライス・ダラス・ハワード(ストーリー)、ジェフリー・ライト(デュリー氏)、ボブ・バラバン(ハリー・ファーバー)、サリタ・チョウドリー(アナ・ラン)、シンディ・チャン(スン・チョイ)、M・ナイト・シャマラン(ヴィク・ラン)、フレディ・ロドリゲス(レジー)、ビル・アーウィン(リーズ氏)、メアリー・ベス・ハート(ベル夫人)、ノア・グレイ=ケイビー(ジョーイ・デュリー)、ジョセフ・D・ライトマン(長髪のスモーカー)、ジャレッド・ハリス(あこびげのスモーカー)、グラント・モナハン(やせ衰えたスモーカー)、ジョン・ボイド(眉が片方だけのスモーカー)
本作「レディ・イン・ザ・ウォーター」の基本プロットは、物語(ストーリー)が、ある作家に物語を書くように(間接的に)要請する、と言うもの。
物語を愛する人々にとって、この物語は圧倒的に魅惑的で、圧倒的に感動的なものである。
そしてもうひとつの基本プロットは、物語の登場人物はその物語に絶対的に必要である。と言うもの。
そうとは知らずにたまたま取った行動が、実は世界のどこかで何かを動かしているのだ。
これまた強烈に感動的で魅惑的、運命的で魅力的なプロットである。
また、物語の中と外の境界が曖昧になって行く感覚は、例えば「ネバー・エンディング・ストーリー」(1984)で、本の中の登場人物が時分に助けを求めていたり、−−「パスチャン、プリーズ!」−−、「カイロの紫のバラ」(1985)で映画の登場人物が観客に話しかけたりするのに近いかもしれない。
また、最近邦訳が出たスティーヴン・キングの小説「ダーク・タワーVI/スザンナの歌」の感覚(小説の登場人物が作者に会いに行く)にも似ているかも知れない。
更に、物語の構造としては、過去に戻った登場人物が、過去の人物に対し、その人物が将来成し遂げるであろう何かを説得し、やり遂げさせようとする感覚にも似ているのではないか、と思える。
とは言うものの本作を、娯楽作品として考えた場合、そんな運命的で魅力的で感動的な物語とは思えなくなってしまうような、問題がいくつかあると言わざるを得ない。
先ず冒頭の神話部分の挿入である。
これは、観客に取ってその神話部分の知識が誰もが持っている普遍的な物語の情報にしておかないと、物語の運命的な部分が斟酌されない、と言う問題を抱えてしまうので、仕方がないと言えば仕方がないのだが、もう少し上手いやり方があったのではないか、と思えてならない。
また、基本的にアパートの住人がそのストーリーの物語に対して疑問を一切感じない、と言う点にも問題を感じる。
登場人物の心情、つまり、疑問を持ちながらも心のどこかではストーリーを信じつつ、そのうちに起きる圧倒的な事象を体験した上で、絶対的にストーリーを信じる、と言う物語の一般的な過程が割愛されてしまっているのだ。
尤も、ストーリーを信じる観客に取っては、アパートの住人が疑義をはさむ必要など一切必要ないのだが、はたして一般の観客に取ってはどうか、と言うと若干の違和感を感じるのではないか、と思える。
そしてM.ナイト・シャマランの登場である。
シャマランのメタファーのとうじょうではなく、本人自ら登場というのが、果たして良かったのかどうか、意見が分かれると思うのだが、本作をシャマランの決意表明だと考えると、シャマラン以上のキャスティングは考えられないし、したり顔の映画評論家が喰われてしまうのも、そのあたりに説得力を付与しているのではないか、と思える。
そして、そこから考えられるのは、何と言っても、M.ナイト・シャマランの決意表明がすばらしい。
彼は自分が描く物語が、世界のどこかで何かを成し遂げることを信じている。
同時に彼は、世界のどこかで、見ず知らずの誰かが、その何かを成し遂げるために、自分の物語が絶対的に必要だ、と信じているのだ。
その崇高な使命感に突き動かされ、多くの観客に支持されない物語を語り続けるM.ナイト・シャマランは最高にすばらしい。
そんなM.ナイト・シャマランの物語をわたしはこれからも楽しみにし続けるであろう。
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「第19回東京国際映画祭」チケット争奪戦をめぐる冒険 その3
2006年10月12日 映画世は芸術の秋、今年も国際映画祭の秋が近づいてきた。
とりあえず、こちらを見ていただきたい。
『「第19回東京国際映画祭」チケット争奪戦をめぐる冒険 その1』
http://diarynote.jp/d/29346/20060926.html
『「第19回東京国際映画祭」チケット争奪戦をめぐる冒険 その2』
http://diarynote.jp/d/29346/20061002.html
さて、今日は「東京国際映画祭」チケットの一般発売のお話。
プレリザーブで外れた「パプリカ」のチケットをどうしても入手したいわたしは、2006/09/30に地元のチケットぴあに向かった。
とは言うものの、何時間も並ぶような元気がある訳ではなかったので、チケット発売の1時間前、午前9:00にチケットびあに到着した。
わたしの整理番号は8番と言う事で、「パプリカ」のチケットは何とかなるのではないか、と思って並んでいたのだが、それは甘い考えだったようで、結局は「チケットをご用意できません」と言う結果に終わってしまった。
折角並んだので、プレリザーブで取り逃がした特別招待作品を取ろうとしたのだが、なんと特別招待作品は一般発売日当日の店頭発売はない、と言う驚愕の事実を知ってしまった。
なにしろ、Weeklyぴあの該当の文字、−特別招待作品は一般発売日当日の店頭発売はない−、はとっても小さくて、全く気が付かなかったのである。
という訳で、ちらしを入手できていない状況で、アジアの風とかある視点の作品の選択が済んでいなかったわたしは、結果的に無駄な時間を過ごしてしまった、と言う訳である。
その後、ヤフオクやいろいろな手段で次のチケットを入手するに至った。
2006/10/21 11:20-13:05「パプリカ」(animecsTIFF)
2006/10/21 16:00-19:27「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
2006/10/22 12:00-13:37「ファウンテン」(特別招待作品)
2006/10/22 13:50-15:57「世界最速のインディアン」(特別招待作品)
2006/10/22 18:30-20:50「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
2006/10/22 21:40-23:41「エクソダス 魔法の王国」(アジアの風)
2006/10/23 11:30-13:42「虹の女神 Rainbow Song」(特別招待作品)
2006/10/23 19:00-20:51「多細胞少女」(アジアの風)
2006/10/24 14:00-15:51「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
2006/10/24 18:30-20:00「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
2006/10/24 21:20-22:56「不都合な真実」(特別招待作品)
2006/10/25 19:20-21:10「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
2006/10/26 18:15-20:08「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
2006/10/27 18:20-21:07「パフューム」(特別招待作品)
という訳で、気が付いてみたら、14本分のチケットを押さえてしまった。
後は、当日券枠で何本か観る可能性あり、と言う所でしょうか。
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『「第19回東京国際映画祭」チケット争奪戦をめぐる冒険 その2』
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さて、今日は「東京国際映画祭」チケットの一般発売のお話。
プレリザーブで外れた「パプリカ」のチケットをどうしても入手したいわたしは、2006/09/30に地元のチケットぴあに向かった。
とは言うものの、何時間も並ぶような元気がある訳ではなかったので、チケット発売の1時間前、午前9:00にチケットびあに到着した。
わたしの整理番号は8番と言う事で、「パプリカ」のチケットは何とかなるのではないか、と思って並んでいたのだが、それは甘い考えだったようで、結局は「チケットをご用意できません」と言う結果に終わってしまった。
折角並んだので、プレリザーブで取り逃がした特別招待作品を取ろうとしたのだが、なんと特別招待作品は一般発売日当日の店頭発売はない、と言う驚愕の事実を知ってしまった。
なにしろ、Weeklyぴあの該当の文字、−特別招待作品は一般発売日当日の店頭発売はない−、はとっても小さくて、全く気が付かなかったのである。
という訳で、ちらしを入手できていない状況で、アジアの風とかある視点の作品の選択が済んでいなかったわたしは、結果的に無駄な時間を過ごしてしまった、と言う訳である。
その後、ヤフオクやいろいろな手段で次のチケットを入手するに至った。
2006/10/21 11:20-13:05「パプリカ」(animecsTIFF)
2006/10/21 16:00-19:27「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
2006/10/22 12:00-13:37「ファウンテン」(特別招待作品)
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2006/10/22 18:30-20:50「バイト・オブ・ライフ」(アジアの風)
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2006/10/23 11:30-13:42「虹の女神 Rainbow Song」(特別招待作品)
2006/10/23 19:00-20:51「多細胞少女」(アジアの風)
2006/10/24 14:00-15:51「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
2006/10/24 18:30-20:00「グッバイ・ボーイズ」(アジアの風)
2006/10/24 21:20-22:56「不都合な真実」(特別招待作品)
2006/10/25 19:20-21:10「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
2006/10/26 18:15-20:08「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
2006/10/27 18:20-21:07「パフューム」(特別招待作品)
という訳で、気が付いてみたら、14本分のチケットを押さえてしまった。
後は、当日券枠で何本か観る可能性あり、と言う所でしょうか。
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「太陽 The Sun」
2006年10月10日 映画2006/10/01 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「太陽 The Sun」を観た。
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリー・アラボフ
出演:イッセー尾形(昭和天皇)、ロバート・ドーソン(マッカーサー将軍)、佐野史郎(侍従長)、桃井かおり(香淳皇后)、つじしんめい(老僕)、田村泰二郎(研究所所長)、ゲオルギイ・ピツケラウリ(マッカーサー将軍の副官)、守田比呂也(鈴木貫太郎総理大臣)、西沢利明(米内光政海軍大臣)、六平直政(阿南惟幾陸軍大臣)、戸沢佑介(木戸幸一内大臣)、草薙幸二郎(東郷茂徳外務大臣)、津野哲郎(梅津美治郎陸軍大将)、阿部六郎(豊田貞次郎海軍大将)、灰地順(安倍源基内務大臣)、伊藤幸純(平沼騏一郎枢密院議長)、品川徹(迫水久常書記官長)
以前「オールド・ボーイ」(2003)の際にもお話したのだが、本作「太陽」を観て最初に思ったのは、「日本の映画人は一体何をしているのだ!」と言う事。
例えば、前述の「オールド・ボーイ」のように、日本の劇画を題材にしたすばらしい作品を韓国人の映画人に作られてしまったり、本作「太陽」のように日本の象徴を題材にしたすばらしい作品をロシア人の映画人に作られてしまったりして、こんなにすばらしい作品が出来てしまう題材に気が付かないとは、日本人として恥ずかしいとは思わないのかよ、とわたしは思えてならないのだ。
もちろん本作「太陽」は、アレクサンドル・ソクーロフの近代史上の人物を描く4部作の第3作目であるのだから、ヒトラーを題材にした「モレク神」(1999)、レーニンを題材とした「牡牛座」(2001)を観たドイツ人、ロシア人の感想も聞きたいと思うが、「太陽」を観た日本人としては、その的確な脚本と的確な演出、的確な描写に驚かされてしまう。
(尤も「牡牛座」を観てロシア人が驚く、と言うのはソクーロフがロシア人監督である以上、意味がないのだが・・・・)
おそらく本作の正確な描写は、日本人スタッフや日本人キャストの協力があってのことだとは思うのだが、ロシア人監督が作ったとは思えないほどに見事な日本を描いている作品だと思う。
更に、本作は、日本の企画に海外の映画監督がオファーされた作品ではなく、海外の監督の純粋な企画であることが重要だと思う。
余談だが、本作に出てくる舞台が、非常に限定されているのも、その適格な描写の効果を高めているのかも知れない。
話は元に戻るが、そう考えながら日本の映画人を考えてみると、果たして、現在の日本人映画監督に、他国を他国の人々を驚かせるほど的確に描く作品を制作できるのだろうか、と思えてならない。
さて、本作の内容についてだが、先ずは、圧倒的な世界観を構築した美術(エレナ・ズーコワ)がすばらしかった。
特に舞台の中心となる防空壕のイメージがすばらしく、その防空壕の中での天皇の生活が悲しい。
そして誰もが語るように、本作のイッセー尾形の、例えば「都市生活カタログ」や「とまらない生活」をも髣髴とさせるような一人芝居が最高である。
誰も見たことがない人々を演じているだけでも面白いのに、知っている人物を演じている以上、もっと面白い訳だ。
そして、それにしても天皇と外の世界との隔絶感が圧倒的に美しくも悲しい。
こんな素敵で、こんな切ない脚本を、日本人ではなくロシア人が書いているのだ。
ところで、本作で興味深かったのは、アメリカ人の描き方に若干の悪意を感じられた点である。
観客は、本作をみながら必然的に天皇に感情移入する訳だが、その中で描かれているアメリカ人が非常に野蛮で粗忽な存在として描かれている。
特に、天皇の撮影シークエンスでのアメリカ人兵士の粗忽ぶりに多くの観客は激怒することになる訳だ。
いくら敗戦国の天皇だからといって、アメリカ軍兵士のあの態度はいただけない。
また、東京大空襲のシークエンスだが、これは「ハウルの動く城」(2004)の空襲シークエンスをも髣髴とさせるすばらしいイメージで描かれている。
実写の作品で、こんなすばらしいイマジネーションを具現化している作品にわたしは出会ったことがないのではないだろうか。
これは全くもって圧倒的にすばらしい。
とにかく、機会があれば是非観てほしいと心から思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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監督:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリー・アラボフ
出演:イッセー尾形(昭和天皇)、ロバート・ドーソン(マッカーサー将軍)、佐野史郎(侍従長)、桃井かおり(香淳皇后)、つじしんめい(老僕)、田村泰二郎(研究所所長)、ゲオルギイ・ピツケラウリ(マッカーサー将軍の副官)、守田比呂也(鈴木貫太郎総理大臣)、西沢利明(米内光政海軍大臣)、六平直政(阿南惟幾陸軍大臣)、戸沢佑介(木戸幸一内大臣)、草薙幸二郎(東郷茂徳外務大臣)、津野哲郎(梅津美治郎陸軍大将)、阿部六郎(豊田貞次郎海軍大将)、灰地順(安倍源基内務大臣)、伊藤幸純(平沼騏一郎枢密院議長)、品川徹(迫水久常書記官長)
以前「オールド・ボーイ」(2003)の際にもお話したのだが、本作「太陽」を観て最初に思ったのは、「日本の映画人は一体何をしているのだ!」と言う事。
例えば、前述の「オールド・ボーイ」のように、日本の劇画を題材にしたすばらしい作品を韓国人の映画人に作られてしまったり、本作「太陽」のように日本の象徴を題材にしたすばらしい作品をロシア人の映画人に作られてしまったりして、こんなにすばらしい作品が出来てしまう題材に気が付かないとは、日本人として恥ずかしいとは思わないのかよ、とわたしは思えてならないのだ。
もちろん本作「太陽」は、アレクサンドル・ソクーロフの近代史上の人物を描く4部作の第3作目であるのだから、ヒトラーを題材にした「モレク神」(1999)、レーニンを題材とした「牡牛座」(2001)を観たドイツ人、ロシア人の感想も聞きたいと思うが、「太陽」を観た日本人としては、その的確な脚本と的確な演出、的確な描写に驚かされてしまう。
(尤も「牡牛座」を観てロシア人が驚く、と言うのはソクーロフがロシア人監督である以上、意味がないのだが・・・・)
おそらく本作の正確な描写は、日本人スタッフや日本人キャストの協力があってのことだとは思うのだが、ロシア人監督が作ったとは思えないほどに見事な日本を描いている作品だと思う。
更に、本作は、日本の企画に海外の映画監督がオファーされた作品ではなく、海外の監督の純粋な企画であることが重要だと思う。
余談だが、本作に出てくる舞台が、非常に限定されているのも、その適格な描写の効果を高めているのかも知れない。
話は元に戻るが、そう考えながら日本の映画人を考えてみると、果たして、現在の日本人映画監督に、他国を他国の人々を驚かせるほど的確に描く作品を制作できるのだろうか、と思えてならない。
さて、本作の内容についてだが、先ずは、圧倒的な世界観を構築した美術(エレナ・ズーコワ)がすばらしかった。
特に舞台の中心となる防空壕のイメージがすばらしく、その防空壕の中での天皇の生活が悲しい。
そして誰もが語るように、本作のイッセー尾形の、例えば「都市生活カタログ」や「とまらない生活」をも髣髴とさせるような一人芝居が最高である。
誰も見たことがない人々を演じているだけでも面白いのに、知っている人物を演じている以上、もっと面白い訳だ。
そして、それにしても天皇と外の世界との隔絶感が圧倒的に美しくも悲しい。
こんな素敵で、こんな切ない脚本を、日本人ではなくロシア人が書いているのだ。
ところで、本作で興味深かったのは、アメリカ人の描き方に若干の悪意を感じられた点である。
観客は、本作をみながら必然的に天皇に感情移入する訳だが、その中で描かれているアメリカ人が非常に野蛮で粗忽な存在として描かれている。
特に、天皇の撮影シークエンスでのアメリカ人兵士の粗忽ぶりに多くの観客は激怒することになる訳だ。
いくら敗戦国の天皇だからといって、アメリカ軍兵士のあの態度はいただけない。
また、東京大空襲のシークエンスだが、これは「ハウルの動く城」(2004)の空襲シークエンスをも髣髴とさせるすばらしいイメージで描かれている。
実写の作品で、こんなすばらしいイマジネーションを具現化している作品にわたしは出会ったことがないのではないだろうか。
これは全くもって圧倒的にすばらしい。
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2006/10/07 東京池袋「ジュンク堂書店池袋本店」4階カフェで行われた「JUNKU 連続トークセッション」に行って来た。
当日のトークセッションの題材は「黒沢清を作った10の映画」と言うもの。出演は黒沢清。司会進行は篠崎誠。
わたしが黒沢清の名前を意識したのは大学時代だった。
札幌の大学の映画研究会に属していたわたしは、当時の札幌市内で開催された映画祭で「ドレミファ娘の血が騒ぐ」(1985)を観たのではないか、と思う。
上映時のチラシかプログラムには、「ドレミファ娘の血が騒ぐ」(「女子大生恥ずかしゼミナール」より改題)とか言うキャプションがあったのを記憶している。
当時のわたしは大学で8mmフィルムを使った自主制作映画を行っていた。
当時の経験から言わせてもらえば、当時札幌の自主制作映画は大きく二つに分類されていた。
おそらく現在の自主制作映画も同じような感じだと思うのだが、ひとつは難解で哲学的、制作者の自慰行為とも言える、わかる人だけついて来い的な方向性を持ったもの、そしてもうひとつは、所謂商業映画のように、充分に観客を意識し、娯楽性が高い方向性を持ったもの、である。
当時、娯楽性の高い方向性を持った作品を制作していたわたしは、逆に哲学的で難解な作品を制作している人たちを莫迦だと思っていた。
そんな中、わたしは「ドレミファ娘の血が騒ぐ」を観た訳である。
わたしは少なからず衝撃を受けてしまった。
つづく・・・・。
一時保存です。すいません。
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当日のトークセッションの題材は「黒沢清を作った10の映画」と言うもの。出演は黒沢清。司会進行は篠崎誠。
わたしが黒沢清の名前を意識したのは大学時代だった。
札幌の大学の映画研究会に属していたわたしは、当時の札幌市内で開催された映画祭で「ドレミファ娘の血が騒ぐ」(1985)を観たのではないか、と思う。
上映時のチラシかプログラムには、「ドレミファ娘の血が騒ぐ」(「女子大生恥ずかしゼミナール」より改題)とか言うキャプションがあったのを記憶している。
当時のわたしは大学で8mmフィルムを使った自主制作映画を行っていた。
当時の経験から言わせてもらえば、当時札幌の自主制作映画は大きく二つに分類されていた。
おそらく現在の自主制作映画も同じような感じだと思うのだが、ひとつは難解で哲学的、制作者の自慰行為とも言える、わかる人だけついて来い的な方向性を持ったもの、そしてもうひとつは、所謂商業映画のように、充分に観客を意識し、娯楽性が高い方向性を持ったもの、である。
当時、娯楽性の高い方向性を持った作品を制作していたわたしは、逆に哲学的で難解な作品を制作している人たちを莫迦だと思っていた。
そんな中、わたしは「ドレミファ娘の血が騒ぐ」を観た訳である。
わたしは少なからず衝撃を受けてしまった。
つづく・・・・。
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「ただ、君を愛してる」をめぐる冒険
2006年10月5日 映画 コメント (5)
2006/10/02 東京有楽町「よみうりホール」で「ただ、君を愛してる」の試写を観た。
本作「ただ、君を愛してる」の作品自体は大変良かった。
でも作品自体の成り立ちに、若干釈然としないものを感じてしまうのだ。
と言うのも、そもそも本作の原作は映画「恋愛寫眞」(2003)を題材としてオマージュ的な発想で書かれた小説「恋愛写真―もうひとつの物語」(市川拓司著)を基にしているのだ。
「恋愛寫眞 Collage of Our Life」(2003)
監督:堤幸彦
脚本:緒川薫
出演:広末涼子(里中静流)、松田龍平(瀬川誠人)
「ただ、君を愛してる」(2006)
監督:新城毅彦
原作:市川拓司 「恋愛寫眞 もうひとつの物語」(小学館)
脚本:坂東賢治
出演:玉木宏(瀬川誠人)、宮崎あおい(里中静流)
ところで、わたしは、本作「ただ、君を愛してる」と言う作品は、そもそも市川拓司の「恋愛寫眞 もうひとつの物語」と言うタイトルの小説を原作としている作品であることは知っていたので、そのタイトル(「もうひとつの物語」)から、おそらく「恋愛寫眞 Collage of Our Life」で描かれた物語の隙間を埋める物語なのだろうと思っていた。
つまり、「恋愛寫眞 Collage of Our Life」で描かれた物語は存在することとして、そのサイドストーリー的な作品だと思い込んでいたのだ。
例えば「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)と「ポセイドン・アドベンチャー2」(1979)のような関係の作品だと思っていたのだ。
具体的には、「恋愛寫眞」で描かれた静流(広末)と雅人(松田)の過去の物語(出会う前の物語)だったり、静流と雅人とは違う男(玉木)との関わりを描いた物語(静流/広末と雅人/松田の関係と同様に、静流と関係がある男/玉木が居た)だったり、静流の名を引き継いだ男(松田)のその後と過去が描かれる物語だと思っていた。
しか〜し、本作「ただ、君を愛してる」には正直驚かされてしまった。
「ただ、君を愛してる」の物語は、なんと「恋愛寫眞 Collage of Our Life」の二人の主人公の設定と物語の基本プロットをいただいた物語だったのだ。
つまり、本作の物語は、「恋愛寫眞」の基本プロットをそのまま借用し、そのプロットの隙間の枝葉部分を再構築した物語だったのだ。
と言うのも、本作「ただ、君を愛してる」のメインプロットは、
学生時代に知り合った雅人と静流。
静流は雅人の影響で写真をはじめる。
雅人の前から突然姿を消した静流から雅人に一通の手紙が届く。
それはニューヨークで開かれる静流の個展の招待状だった。
と言うものなのだ。
わたしは同工異曲を否定するものではないが、今回のケースはクリエイターとしてやって良いことなのかどうか釈然としない印象を受ける。
まるで本作の物語は、「恋愛寫眞」のキャラクターと設定を借用した二次創作物
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E5%89%B5%E4%BD%9C)のようなものなのだ。
素人作家や同人作家が「恋愛寫眞」のキャラクターと設定を借用した二次創作物を制作するのならともかく、市川拓司がやるのはいかがなものかと思う。
もちろん、市川拓司自身のキャリアの冒頭は、インターネット上で自作を発表した事に遡ることが出来、その作品が口コミで広がり注目を浴びた事からテビューを果たした事を考えると、かつての作品のキャラクターと設定を借用することに対しての意識が低いのではないかとも考えられる。
しかしながら、現在押しも押されぬ作家になってしまった市川拓司が行うことではないと言わざるを得ない。
まあ、もちろん、出版社サイド(または映画制作者サイド)からの依頼の元に小説「恋愛寫眞 もうひとつの物語」の執筆を依頼された、という可能性もあるのだが、同時期に原作ではなく、ノベライズでもなく、二次創作物のような作品を出版することは、プロモーション的にも解せないと言わざるを得ない。
まあ、可能性としてはスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」(1968/04)とアーザ・C・クラークの「2001年宇宙の旅」(1968/07)という例もあるのだが・・・・。
参考)
2003年2月「いま、会いにゆきます」出版
2003年6月「恋愛寫眞 Collage of Our Life」公開
2003年6月「恋愛寫眞 もうひとつの物語」出版
何故、今回の一件に対しわたしがこんなに目くじらを立てているかというと、本作「ただ、君を愛してる」が公開されることにより、後だしじゃんけんのように本作が正当化され、堤幸彦の「恋愛寫眞 Collage of Our Life」の物語が否定されてしまう可能性が否定できないからである。
先人の残した作品のキャラクターや設定を借用し、ついでに先人の作品を否定する結果になる作品をクリエイターとして果たして制作して良いものなのか?
わたしにとっては大きな疑問だった訳である。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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本作「ただ、君を愛してる」の作品自体は大変良かった。
でも作品自体の成り立ちに、若干釈然としないものを感じてしまうのだ。
と言うのも、そもそも本作の原作は映画「恋愛寫眞」(2003)を題材としてオマージュ的な発想で書かれた小説「恋愛写真―もうひとつの物語」(市川拓司著)を基にしているのだ。
「恋愛寫眞 Collage of Our Life」(2003)
監督:堤幸彦
脚本:緒川薫
出演:広末涼子(里中静流)、松田龍平(瀬川誠人)
「ただ、君を愛してる」(2006)
監督:新城毅彦
原作:市川拓司 「恋愛寫眞 もうひとつの物語」(小学館)
脚本:坂東賢治
出演:玉木宏(瀬川誠人)、宮崎あおい(里中静流)
ところで、わたしは、本作「ただ、君を愛してる」と言う作品は、そもそも市川拓司の「恋愛寫眞 もうひとつの物語」と言うタイトルの小説を原作としている作品であることは知っていたので、そのタイトル(「もうひとつの物語」)から、おそらく「恋愛寫眞 Collage of Our Life」で描かれた物語の隙間を埋める物語なのだろうと思っていた。
つまり、「恋愛寫眞 Collage of Our Life」で描かれた物語は存在することとして、そのサイドストーリー的な作品だと思い込んでいたのだ。
例えば「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)と「ポセイドン・アドベンチャー2」(1979)のような関係の作品だと思っていたのだ。
具体的には、「恋愛寫眞」で描かれた静流(広末)と雅人(松田)の過去の物語(出会う前の物語)だったり、静流と雅人とは違う男(玉木)との関わりを描いた物語(静流/広末と雅人/松田の関係と同様に、静流と関係がある男/玉木が居た)だったり、静流の名を引き継いだ男(松田)のその後と過去が描かれる物語だと思っていた。
しか〜し、本作「ただ、君を愛してる」には正直驚かされてしまった。
「ただ、君を愛してる」の物語は、なんと「恋愛寫眞 Collage of Our Life」の二人の主人公の設定と物語の基本プロットをいただいた物語だったのだ。
つまり、本作の物語は、「恋愛寫眞」の基本プロットをそのまま借用し、そのプロットの隙間の枝葉部分を再構築した物語だったのだ。
と言うのも、本作「ただ、君を愛してる」のメインプロットは、
学生時代に知り合った雅人と静流。
静流は雅人の影響で写真をはじめる。
雅人の前から突然姿を消した静流から雅人に一通の手紙が届く。
それはニューヨークで開かれる静流の個展の招待状だった。
と言うものなのだ。
わたしは同工異曲を否定するものではないが、今回のケースはクリエイターとしてやって良いことなのかどうか釈然としない印象を受ける。
まるで本作の物語は、「恋愛寫眞」のキャラクターと設定を借用した二次創作物
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E5%89%B5%E4%BD%9C)のようなものなのだ。
素人作家や同人作家が「恋愛寫眞」のキャラクターと設定を借用した二次創作物を制作するのならともかく、市川拓司がやるのはいかがなものかと思う。
もちろん、市川拓司自身のキャリアの冒頭は、インターネット上で自作を発表した事に遡ることが出来、その作品が口コミで広がり注目を浴びた事からテビューを果たした事を考えると、かつての作品のキャラクターと設定を借用することに対しての意識が低いのではないかとも考えられる。
しかしながら、現在押しも押されぬ作家になってしまった市川拓司が行うことではないと言わざるを得ない。
まあ、もちろん、出版社サイド(または映画制作者サイド)からの依頼の元に小説「恋愛寫眞 もうひとつの物語」の執筆を依頼された、という可能性もあるのだが、同時期に原作ではなく、ノベライズでもなく、二次創作物のような作品を出版することは、プロモーション的にも解せないと言わざるを得ない。
まあ、可能性としてはスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」(1968/04)とアーザ・C・クラークの「2001年宇宙の旅」(1968/07)という例もあるのだが・・・・。
参考)
2003年2月「いま、会いにゆきます」出版
2003年6月「恋愛寫眞 Collage of Our Life」公開
2003年6月「恋愛寫眞 もうひとつの物語」出版
何故、今回の一件に対しわたしがこんなに目くじらを立てているかというと、本作「ただ、君を愛してる」が公開されることにより、後だしじゃんけんのように本作が正当化され、堤幸彦の「恋愛寫眞 Collage of Our Life」の物語が否定されてしまう可能性が否定できないからである。
先人の残した作品のキャラクターや設定を借用し、ついでに先人の作品を否定する結果になる作品をクリエイターとして果たして制作して良いものなのか?
わたしにとっては大きな疑問だった訳である。
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「バス男/ナポレオン・ダイナマイト」をめぐる冒険
2006年10月4日 映画
日本未公開、ビデオスルー作品「バス男」(2004)を観た。
あたり前の事なのだが、本作「バス男」は、おそらく今後数十年にわたり、「バス男」と言うタイトルで呼ばれてしまうのであろう。
本作のような良質ですばらしい作品が、「電車男」の亜流作品として、こんな酷いタイトルで呼ばれてしまうのだ。
しかもこれから数十年もだぞ!
(当ブログ予測)
しかも、おそらく本作を観た事もないような人に、『あぁ、アメリカ版「電車男」ね』とか言われて、観もしないのにタイトルだけで莫迦にされてしまうのだ。
そう考えると、こんな酷い邦題タイトルをつけられてしまったこの作品が不憫でならない。
余談だが、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」の携帯電話の電源切らずに映画を観よう試写会にしろ、今回の「バス男」とか言う邦題をつけてしまうとは、本当にフォックスは莫迦なのだろうか!
参考『「20世紀フォックスは莫迦なのか!」をめぐる冒険』
http://diarynote.jp/d/29346/20060707.html
ところで、本作の配給はフォックス・サーチライトである。
フォックス・サーチライトって、若手映像作家のアーティスティックな才能溢れる意欲的な作品を紹介するレーベルだったのではなかろうか。
そんなフォックス・サーチライトの配給作品である本作を「バス男」とか言うふざけた邦題タイトルでビデオスルーしやがって、なに考えてんだフォックス・ジャパンはよ!
もっと作品に対して真摯に対峙しろよ!
もっと真面目に取り組めよ!
もっときちんとプロモーションしろよ!
と本気で思ってしまう。
ついでに本作「バス男」の監督はジャレッド・ヘスだぞ!
ジャック・ブラック主演で今年の「東京国際映画祭」で「特別招待作品」として上映される「ナチョ・リブレ/覆面の神様」(2006)の監督だぞ!
例えばだ、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」と同時期に若干の時間差をょつけて、渋谷かどっかの単館で「バス男」を公開したらどうよ、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」の原点とか言ったら、充分客は入るじねーの。
良質な作品は、配給会社にしろ、DVDの販売元にしても、もうちょっときちんと作品のことを、そして売る対象を明確に考えてプロモーションして欲しいと思うね。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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あたり前の事なのだが、本作「バス男」は、おそらく今後数十年にわたり、「バス男」と言うタイトルで呼ばれてしまうのであろう。
本作のような良質ですばらしい作品が、「電車男」の亜流作品として、こんな酷いタイトルで呼ばれてしまうのだ。
しかもこれから数十年もだぞ!
(当ブログ予測)
しかも、おそらく本作を観た事もないような人に、『あぁ、アメリカ版「電車男」ね』とか言われて、観もしないのにタイトルだけで莫迦にされてしまうのだ。
そう考えると、こんな酷い邦題タイトルをつけられてしまったこの作品が不憫でならない。
余談だが、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」の携帯電話の電源切らずに映画を観よう試写会にしろ、今回の「バス男」とか言う邦題をつけてしまうとは、本当にフォックスは莫迦なのだろうか!
参考『「20世紀フォックスは莫迦なのか!」をめぐる冒険』
http://diarynote.jp/d/29346/20060707.html
ところで、本作の配給はフォックス・サーチライトである。
フォックス・サーチライトって、若手映像作家のアーティスティックな才能溢れる意欲的な作品を紹介するレーベルだったのではなかろうか。
そんなフォックス・サーチライトの配給作品である本作を「バス男」とか言うふざけた邦題タイトルでビデオスルーしやがって、なに考えてんだフォックス・ジャパンはよ!
もっと作品に対して真摯に対峙しろよ!
もっと真面目に取り組めよ!
もっときちんとプロモーションしろよ!
と本気で思ってしまう。
ついでに本作「バス男」の監督はジャレッド・ヘスだぞ!
ジャック・ブラック主演で今年の「東京国際映画祭」で「特別招待作品」として上映される「ナチョ・リブレ/覆面の神様」(2006)の監督だぞ!
例えばだ、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」と同時期に若干の時間差をょつけて、渋谷かどっかの単館で「バス男」を公開したらどうよ、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」の原点とか言ったら、充分客は入るじねーの。
良質な作品は、配給会社にしろ、DVDの販売元にしても、もうちょっときちんと作品のことを、そして売る対象を明確に考えてプロモーションして欲しいと思うね。
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