「惑星大怪獣ネガドン」
2005年11月17日 映画
2005/11/16 東京池袋「テアトル池袋」で「惑星大怪獣ネガドン」を観た。
昭和百年(西暦2025年)を迎えた近未来。
世界人口は100億を超え、国際規模の宇宙開発事業【火星テラフォーミング計画】が行われていた。
そんなある日、火星から帰還途中だった宇宙貨物船【いざなみ】が日本に墜落。
積載されていた怪獣ネガドンが目覚めてしまう!
破壊本能しかない冷血凶悪な殺戮型宇宙怪獣、ネガドン。
人類はヤツを倒すことができるのか!?
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
原作・脚本・監督:粟津順
音楽・音響効果:寺沢新吾
声の出演:清水大(楢崎龍一)、笹原琢磨(吉澤政次)、湯本あかね(楢崎恵美)、貴志昌文(TVアナウンサー/ナレーション)
本作「惑星大怪獣ネガドン」は、非常に有意義な作品である。
日本映画界、否、グローバルな視点を用いても、本作は、まさにエポック・メイキングな作品である、と言っても過言ではないだろう。
なにしろ、自主制作映画で「本格フルCG怪獣映画」を作ってしまおう、と言う事なのだ。
その孤高で高邁な精神には、頭が下がる思いでいっぱいである。
そして、この作品は、独りよがりのオナニー映画などではなく、観客を十分に意識した娯楽作品として成立してしまっているのも大変すばらしい。
また、往年の怪獣映画を髣髴とさせる画作りや雰囲気作りには、平成の時代に生きる昭和時代の人々が感じるであろう狂おしいほどのノスタルジーが凝縮され、その世界観を体験しているだけで涙がこぼれてしまうほどの感慨を覚える。
そして、この作品の根底にあるのは、怪獣映画、ひいては映画に対する限りない愛情そのものである。
本作「惑星大怪獣ネガドン」を、一般の商業映画と比較し、批判し、否定する事はあまりにもたやすい。
しかし、本作が成し得た事はあまりにも巨大である。
映画を愛する人々にとって、本作の存在はあまりにも大きな意味を持っている、と言うのは言いすぎだろうか。
本作「惑星大怪獣ネガドン」は、作品を観るだけではなく、この2005年において、この作品が存在することの意義を考えるべきすばらしい作品なのだ。
映画と言うものは、かくもすばらしいものだったのだ。
全ての映画ファンに観て欲しい作品である。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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昭和百年(西暦2025年)を迎えた近未来。
世界人口は100億を超え、国際規模の宇宙開発事業【火星テラフォーミング計画】が行われていた。
そんなある日、火星から帰還途中だった宇宙貨物船【いざなみ】が日本に墜落。
積載されていた怪獣ネガドンが目覚めてしまう!
破壊本能しかない冷血凶悪な殺戮型宇宙怪獣、ネガドン。
人類はヤツを倒すことができるのか!?
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
原作・脚本・監督:粟津順
音楽・音響効果:寺沢新吾
声の出演:清水大(楢崎龍一)、笹原琢磨(吉澤政次)、湯本あかね(楢崎恵美)、貴志昌文(TVアナウンサー/ナレーション)
本作「惑星大怪獣ネガドン」は、非常に有意義な作品である。
日本映画界、否、グローバルな視点を用いても、本作は、まさにエポック・メイキングな作品である、と言っても過言ではないだろう。
なにしろ、自主制作映画で「本格フルCG怪獣映画」を作ってしまおう、と言う事なのだ。
その孤高で高邁な精神には、頭が下がる思いでいっぱいである。
そして、この作品は、独りよがりのオナニー映画などではなく、観客を十分に意識した娯楽作品として成立してしまっているのも大変すばらしい。
また、往年の怪獣映画を髣髴とさせる画作りや雰囲気作りには、平成の時代に生きる昭和時代の人々が感じるであろう狂おしいほどのノスタルジーが凝縮され、その世界観を体験しているだけで涙がこぼれてしまうほどの感慨を覚える。
そして、この作品の根底にあるのは、怪獣映画、ひいては映画に対する限りない愛情そのものである。
本作「惑星大怪獣ネガドン」を、一般の商業映画と比較し、批判し、否定する事はあまりにもたやすい。
しかし、本作が成し得た事はあまりにも巨大である。
映画を愛する人々にとって、本作の存在はあまりにも大きな意味を持っている、と言うのは言いすぎだろうか。
本作「惑星大怪獣ネガドン」は、作品を観るだけではなく、この2005年において、この作品が存在することの意義を考えるべきすばらしい作品なのだ。
映画と言うものは、かくもすばらしいものだったのだ。
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2005/10/21 東京新宿「東京厚生年金会館」で「ドミノ」のジャパン・プレミアと銘打った試写を観た。
ラスベガス警察、取調室での事情聴取
逃亡犯や仮釈放中の犯罪者の身柄を拘束するプロフェッショナル−−−−バウンティ・ハンターのドミノ(キーラ・ナイトレイ)が、FBI捜査官タリン(ルーシー・リュー)の取調べを受けている。タリンは、36時間前に発生した1000万ドル強奪事件の首謀者がドミノであると考えていた。
そしてドミノがゆっくりと彼女自身の、そして事件の真実を語り始める・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:トニー・スコット
製作:サミュエル・ハディダ、リドリー・スコット、トニー・スコット
原案:リチャード・ケリー、スティーヴ・バランシック
脚本:リチャード・ケリー
出演:キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)、ミッキー・ローク(エド・モスビー)、エドガー・ラミレス(チョコ)、クリストファー・ウォーケン(マーク・ハイス)、ミーナ・スヴァーリ(キミー)、ジャクリーン・ビセット(ポーリーン)、ルーシー・リュー(タリン)、デルロイ・リンドー(クレアモント)
物語はともかく、最近のトニー・スコット作品の特徴でもある映像表現はどうか、と思うぞ。
一旦フィルムをスキャンし、カットの中をフレームが縦横無尽に動き回り、ピントを送りまくり、印象的なセリフが画面にスーパーインポーズされる。
一見キャッチーで、スタイリッシュ、そしてクール(死語)な映像である。
しかし、個人的にはこの映像手法は悪い影響を映画界に与えているのではないか、と思えてならない。
老人たちは脳死し、若いポリシーのない莫迦な映像クリエイターは、映像手法を模倣し悦に入る。
「どう、ボクちゃんが作った映像、イケテルでしょ」
こんな事で良いのか!
トニー・スコットよ!!
ところで、本作「ドミノ」だが、物語はひとつのモノをめぐる三つ巴の戦いと言う、トニー・スコットの「トゥルー・ロマンス」そっくりである。
自作へのセルフ・オマージュなのかどうなのか知らないが、ちょっとまずいのではないか、と思った。
更に余談だが、戸田奈津子氏の字幕がまたやってくれています。
例えば、クリストファー・ウォーケンがドミノ等バウンティ・ハンターの所業を見て、『"That’s like, "Night of the Living Dead".』とつぶやくのですが、それを戸田奈津子は、なんと『まるで「死霊のはらわた」だな』と訳出しています。
因みに予告編では『まるでホラー映画だな』と字幕が出ています。
もちろんわかってやっていると思いますが、例えば『まるで「ゾンビ映画」だな』と言う程度で誤魔化して欲しかったです。
また、"redneck"を「カッペ」と、また下痢がとまらない事を、聞いたことがない日本語「ハラピー」と訳していました。
あと何度か、謎のカタカナ語が字幕になっていたと記憶しています。
また戸田奈津子の字幕問題が噴出するような予感がします。
まあ、コアなファンが付いて字幕問題について騒ぐような作品とは思えませんが。
キャストは、キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)はともかく、ミッキー・ローク(エド・モスビー)、エドガー・ラミレス(チョコ)のコンビが良かった。「シン・シティ」に続きミッキー・ローク再燃の兆しですね。
あと、もちろんトニー・スコット作品に結構でているクリストファー・ウォーケン(マーク・ハイス)は最高だった。メガネをかけてせっかくの美しい瞳を見せないのはどうかと思うが、強烈なメディア人を楽しげに演じている。
また、ルーシー・リュー(タリン)も他のキャラとほとんど絡まないものの、強烈な印象を観客に与えてくれている。キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)との対峙が非常に楽しい。
あと、ジャクリーン・ビセット(ポーリーン)がキャスティングできたのは、本作にとって非常に幸せなことだったと思う。
また、ラストにドミノ・ハーヴェイ自身が登場するのだが、非常に魅力的な女性に見えた。突然の死のご冥福をお祈りする。
本作「ドミノ」は物語としても、背景としても話題性は十分だし、スターも大挙して出演しているし、かのヒット・メイカートニー・スコットの最新作でもあるので、多分客は入るのだと思うのだが、「トゥルー・ロマンス」の方が面白いと思うな、個人的には。
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逃亡犯や仮釈放中の犯罪者の身柄を拘束するプロフェッショナル−−−−バウンティ・ハンターのドミノ(キーラ・ナイトレイ)が、FBI捜査官タリン(ルーシー・リュー)の取調べを受けている。タリンは、36時間前に発生した1000万ドル強奪事件の首謀者がドミノであると考えていた。
そしてドミノがゆっくりと彼女自身の、そして事件の真実を語り始める・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:トニー・スコット
製作:サミュエル・ハディダ、リドリー・スコット、トニー・スコット
原案:リチャード・ケリー、スティーヴ・バランシック
脚本:リチャード・ケリー
出演:キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)、ミッキー・ローク(エド・モスビー)、エドガー・ラミレス(チョコ)、クリストファー・ウォーケン(マーク・ハイス)、ミーナ・スヴァーリ(キミー)、ジャクリーン・ビセット(ポーリーン)、ルーシー・リュー(タリン)、デルロイ・リンドー(クレアモント)
物語はともかく、最近のトニー・スコット作品の特徴でもある映像表現はどうか、と思うぞ。
一旦フィルムをスキャンし、カットの中をフレームが縦横無尽に動き回り、ピントを送りまくり、印象的なセリフが画面にスーパーインポーズされる。
一見キャッチーで、スタイリッシュ、そしてクール(死語)な映像である。
しかし、個人的にはこの映像手法は悪い影響を映画界に与えているのではないか、と思えてならない。
老人たちは脳死し、若いポリシーのない莫迦な映像クリエイターは、映像手法を模倣し悦に入る。
「どう、ボクちゃんが作った映像、イケテルでしょ」
こんな事で良いのか!
トニー・スコットよ!!
ところで、本作「ドミノ」だが、物語はひとつのモノをめぐる三つ巴の戦いと言う、トニー・スコットの「トゥルー・ロマンス」そっくりである。
自作へのセルフ・オマージュなのかどうなのか知らないが、ちょっとまずいのではないか、と思った。
更に余談だが、戸田奈津子氏の字幕がまたやってくれています。
例えば、クリストファー・ウォーケンがドミノ等バウンティ・ハンターの所業を見て、『"That’s like, "Night of the Living Dead".』とつぶやくのですが、それを戸田奈津子は、なんと『まるで「死霊のはらわた」だな』と訳出しています。
因みに予告編では『まるでホラー映画だな』と字幕が出ています。
もちろんわかってやっていると思いますが、例えば『まるで「ゾンビ映画」だな』と言う程度で誤魔化して欲しかったです。
また、"redneck"を「カッペ」と、また下痢がとまらない事を、聞いたことがない日本語「ハラピー」と訳していました。
あと何度か、謎のカタカナ語が字幕になっていたと記憶しています。
また戸田奈津子の字幕問題が噴出するような予感がします。
まあ、コアなファンが付いて字幕問題について騒ぐような作品とは思えませんが。
キャストは、キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)はともかく、ミッキー・ローク(エド・モスビー)、エドガー・ラミレス(チョコ)のコンビが良かった。「シン・シティ」に続きミッキー・ローク再燃の兆しですね。
あと、もちろんトニー・スコット作品に結構でているクリストファー・ウォーケン(マーク・ハイス)は最高だった。メガネをかけてせっかくの美しい瞳を見せないのはどうかと思うが、強烈なメディア人を楽しげに演じている。
また、ルーシー・リュー(タリン)も他のキャラとほとんど絡まないものの、強烈な印象を観客に与えてくれている。キーラ・ナイトレイ(ドミノ・ハーヴェイ)との対峙が非常に楽しい。
あと、ジャクリーン・ビセット(ポーリーン)がキャスティングできたのは、本作にとって非常に幸せなことだったと思う。
また、ラストにドミノ・ハーヴェイ自身が登場するのだが、非常に魅力的な女性に見えた。突然の死のご冥福をお祈りする。
本作「ドミノ」は物語としても、背景としても話題性は十分だし、スターも大挙して出演しているし、かのヒット・メイカートニー・スコットの最新作でもあるので、多分客は入るのだと思うのだが、「トゥルー・ロマンス」の方が面白いと思うな、個人的には。
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「惑星大怪獣ネガドン」をめぐる冒険
2005年11月14日 映画
わたしは、年間300本以上の映画を観ることを目標としている。
因みに、2005/10/31現在、劇場で99本、DVD等で132本の作品を観ている。
わたしが、劇場で観る作品については、一般の人と比較した場合、日本映画の比率が高い方だと思うのだが、残念なことにやはり、所謂洋画(アジア映画含む)を観る機会が多いのが現実である。
そんなわたしは勉強のため、自宅では「日本映画専門チャンネル」を観ていることが比較的多い。
ここしばらくの「日本映画専門チャンネル」では、「日本映画の現在を見よう!<新作30作品一挙放送>Vol.2」と銘うった企画で、最近話題の日本映画をピックアップした特集放映が非常に面白い。
最近では「月とチェリー」とか「ジャンプ」とか「美女缶」とか「茶の味」とか、諸般の事情で見逃していた作品を観る機会が得られ、楽しい毎日を送っている。
特に前述の「月とチェリー」と「美女缶」にはやられた。
日本映画も捨てたものではないのだ。
つまらない娯楽大作ではなく、良質な日本映画をきちんとプロモーションし、きちんと配給するシステムの構築が本当に望まれる。
そんな中、しつこいほどの広告を「日本映画専門チャンネル」内で打っている作品がある。
「惑星大怪獣ネガドン」である。
現在、東京池袋「テアトル池袋」で限定上映されているのだが、実は2005/11/12に、「日本映画専門チャンネル」で劇場公開月と同月に放映されたのである。実はわたし、これを非常に楽しみにしていたのだが、あろうことか見逃してしまった。
実際のところ、2005/11/17に再放映があるのだが、限定上映は2005/11/18までなので、再放映を見て劇場に行きたくなっちゃったら困るので、今日明日中に「テアトル池袋」に行かねばならぬ状況になってしまった。
しかも20:00という中途半端な時刻に・・・・。
作品の紹介は割愛するが、ポスターのアートワークを見るだけでも、わたしの少年の心がドキドキ、ワクワクしてしまうのだ。
昭和の精神と平成の技術の融合の度合を楽しみたいのだ。
何しろ、舞台は「昭和百年」の日本なのだ。
関東在住の方は、「テアトル池袋」に集合なのかもしれない。
因みにこの作品「★この作品は実写を一切使用しておりません」と言うのが、キャッチ・コピーになっている。
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わたしが、劇場で観る作品については、一般の人と比較した場合、日本映画の比率が高い方だと思うのだが、残念なことにやはり、所謂洋画(アジア映画含む)を観る機会が多いのが現実である。
そんなわたしは勉強のため、自宅では「日本映画専門チャンネル」を観ていることが比較的多い。
ここしばらくの「日本映画専門チャンネル」では、「日本映画の現在を見よう!<新作30作品一挙放送>Vol.2」と銘うった企画で、最近話題の日本映画をピックアップした特集放映が非常に面白い。
最近では「月とチェリー」とか「ジャンプ」とか「美女缶」とか「茶の味」とか、諸般の事情で見逃していた作品を観る機会が得られ、楽しい毎日を送っている。
特に前述の「月とチェリー」と「美女缶」にはやられた。
日本映画も捨てたものではないのだ。
つまらない娯楽大作ではなく、良質な日本映画をきちんとプロモーションし、きちんと配給するシステムの構築が本当に望まれる。
そんな中、しつこいほどの広告を「日本映画専門チャンネル」内で打っている作品がある。
「惑星大怪獣ネガドン」である。
現在、東京池袋「テアトル池袋」で限定上映されているのだが、実は2005/11/12に、「日本映画専門チャンネル」で劇場公開月と同月に放映されたのである。実はわたし、これを非常に楽しみにしていたのだが、あろうことか見逃してしまった。
実際のところ、2005/11/17に再放映があるのだが、限定上映は2005/11/18までなので、再放映を見て劇場に行きたくなっちゃったら困るので、今日明日中に「テアトル池袋」に行かねばならぬ状況になってしまった。
しかも20:00という中途半端な時刻に・・・・。
作品の紹介は割愛するが、ポスターのアートワークを見るだけでも、わたしの少年の心がドキドキ、ワクワクしてしまうのだ。
昭和の精神と平成の技術の融合の度合を楽しみたいのだ。
何しろ、舞台は「昭和百年」の日本なのだ。
関東在住の方は、「テアトル池袋」に集合なのかもしれない。
因みにこの作品「★この作品は実写を一切使用しておりません」と言うのが、キャッチ・コピーになっている。
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週刊「映画レビュー・インデックス」2005/11/12
2005年11月12日 映画「映画レビュー・インデックス」2005/11/12号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/11/12公開
「エリザベスタウン」http://diarynote.jp/d/29346/20051013.html
「イン・ハー・シューズ」未レビュー
「カーテンコール」未レビュー
「親切なクムジャさん」未レビュー
2005/11/03公開
「ブラザーズ・グリム」http://diarynote.jp/d/29346/20051102.html
2005/10/29公開
「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」
http://diarynote.jp/d/29346/20051018.html
「春の雪」未レビュー
「ソウ2」未レビュー
2005/10/22公開
「ドミノ」未レビュー
「ティム・バートンのコープスブライド」http://diarynote.jp/d/29346/20051103.html
2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
■近日公開
2005/11/19公開
「同じ月を見ている」未レビュー
「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」未レビュー
■週末興収ベストテン
2005/11/05-06 興収ベストテン
1.「ALWAYS 三丁目の夕日」(東宝)
2.「私の頭の中の消しゴム」(ギャガ)
3.「ブラザーズ・グリム」(東芝エンタテインメント)
4.「春の雪」(東宝)
5.「ティム・バートンのコープスブライド」(ワーナー)
http://diarynote.jp/d/29346/20051103.html
6.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
http://diarynote.jp/d/29346/20051009.html
7.「まだまだあぶない刑事」(東映)
8.「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」(松竹)
http://diarynote.jp/d/29346/20051018.html
9.「TAKESHIS’」(松竹=オフィス北野)
10.「ソウ2」(アスミック・エース)
秋の映画祭シーズン、次は「東京フィルメックス」です。
鑑賞予定作品は、次の通り。
■「第6回東京フィルメックス」
11/19 18:00 「スリー・タイムズ」
11/20 13:00 「SPL<殺破狼>」
11/20 16:00 「バッシング」
11/20 18:50 「マジシャンズ」
11/25 18:40 「サウンド・バリア」
あと何本かは当日券で観ると思いますが・・・・
「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」の試写を観ました。
ブルース・キャンベルとエリザベス・ハーレーの離婚を巡るドタバタ・コメディなのですが、ブルース・キャンベルがテキサスに持つ牧場に、種牛の精子を採取するための牛用の機械仕掛けのダッチワイフが登場するのですが、それをやっているのがなんとロブ・ボッティン。
クレジットは、special animatronic cow and bull effectsです。
微妙に豪華です。
われらがアッシュことブルース・キャンベルも久々に大きな役を演じているし、エリザベス・ハーレイもセクシーだし、お話はお話で面白いし、結構オススメのコメディでした。
アメリカの送達人制度についての知識が必要かも。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ドミノ」、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「ブラザーズ・グリム」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「春の雪」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「ソウ2」(途中)、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」です。
正に困った状況です。
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「イン・ハー・シューズ」未レビュー
「カーテンコール」未レビュー
「親切なクムジャさん」未レビュー
2005/11/03公開
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2005/10/29公開
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「春の雪」未レビュー
「ソウ2」未レビュー
2005/10/22公開
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2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
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2005/11/05-06 興収ベストテン
1.「ALWAYS 三丁目の夕日」(東宝)
2.「私の頭の中の消しゴム」(ギャガ)
3.「ブラザーズ・グリム」(東芝エンタテインメント)
4.「春の雪」(東宝)
5.「ティム・バートンのコープスブライド」(ワーナー)
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6.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
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7.「まだまだあぶない刑事」(東映)
8.「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」(松竹)
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9.「TAKESHIS’」(松竹=オフィス北野)
10.「ソウ2」(アスミック・エース)
秋の映画祭シーズン、次は「東京フィルメックス」です。
鑑賞予定作品は、次の通り。
■「第6回東京フィルメックス」
11/19 18:00 「スリー・タイムズ」
11/20 13:00 「SPL<殺破狼>」
11/20 16:00 「バッシング」
11/20 18:50 「マジシャンズ」
11/25 18:40 「サウンド・バリア」
あと何本かは当日券で観ると思いますが・・・・
「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」の試写を観ました。
ブルース・キャンベルとエリザベス・ハーレーの離婚を巡るドタバタ・コメディなのですが、ブルース・キャンベルがテキサスに持つ牧場に、種牛の精子を採取するための牛用の機械仕掛けのダッチワイフが登場するのですが、それをやっているのがなんとロブ・ボッティン。
クレジットは、special animatronic cow and bull effectsです。
微妙に豪華です。
われらがアッシュことブルース・キャンベルも久々に大きな役を演じているし、エリザベス・ハーレイもセクシーだし、お話はお話で面白いし、結構オススメのコメディでした。
アメリカの送達人制度についての知識が必要かも。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ドミノ」、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「ブラザーズ・グリム」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「春の雪」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「ソウ2」(途中)、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」です。
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「第18回東京国際映画祭」をめぐる冒険
2005年11月9日 映画 コメント (231)わたしは映画人のサインをもらうのが好きである。
以前は写真を撮ったり、ビデオを撮ったりするのも楽しかったのだが、現在はサインをもらうことにご執心なのだ。
しかも、監督のサインを。
人にその話をすると「何故監督のサインばかりもらって、俳優のサインをもらわないの?」とよく言われます。
だって仕方がないじゃない。監督が好きなんだから・・・・
以前、どこかで、サインをもらうためには、それ相応の準備が必要だ、と言う話を書いたと思うのだが、それ以上に機会が重要で、国際映画祭と言うものは世界中の映画人のサインをもらう上で、非常に有効な機会だと言えると思う。
今日のお話は、そんなお話である。
2005/10/22〜30 東京六本木/渋谷を舞台として「第18回東京国際映画祭」が開催された。
わたしは常々、少しでも早く映画を観たいと思っている。
これは、わたしの映画のネタバレを心底嫌う、と言う考えが根底にあるのだと思う。
そんな関係でわたしは映画祭で映画を観る事が多いのだ。
(勿論、試写会で映画を観る事も非常に多いのは、ご承知の通りだろう)
と言っても現在のところ、毎年通っている映画祭は、「東京ファンタスティック映画祭」、「東京国際映画祭」、「東京フィルメックス」の3つの国際映画祭だけである。
国際映画祭とは、世界中の映画人が一堂に会する稀有な機会だと言える。
サイン好きのわたしは「第18回国際映画祭」でいろいろな映画人のサインをもらうことにした。
サインをもらう上で必要なものは、機会はともかく、「サインをもらうもの」とペンが必要だと言える。
例えば、サインをもらうことを趣味としている人たちは、常に様々なものを携帯している。そして、出会った俳優等に応じて携帯している「サインをもらうもの」を取り出し、サインをもらう訳です。わたし達はノートのきれっぱしや色紙ではなく、なにか「特別なもの」にサインをもらいたいのである。
例えば「俳優のポートレイト」や「過去の作品のパンフレットやDVD」、「俳優が演じたキャラクターのフィギュア」・・・・。
サインをもらうことを趣味としている人たちは大変なのだ。
でも、国際映画祭ではそんなものを携帯しなくても良いのだ。
と言うのも、多くの国際映画祭では、全ての作品を網羅する「公式プログラム」と言うものが販売されているからである。
ひとりひとりのサインを別々にもらいたいのなら、話は別だが、転売を目的としない個人的な趣味の範囲であれば、「公式プログラム」は、サインをもらう上で非常に理想的なメディアである。と言えよう。
事実、多くの人々が「公式プログラム」を持って映画祭の会場を右往左往していた。
わたしもご同様、「第18回東京国際映画祭公式プログラム」を常に携帯し、いろいろな映画人のサインをもらった。
因みに、もらったサインは次の通り。(「公式プログラム」掲載順)
「バイバイ・ブラックバード」
監督:ロバンソン・サヴァリ
出演:イザベラ・マイコ
「ダラス地区」
監督:アドリアーン・ローベルト・ペヨー
製作:ラースロー・カーントル
「レター・オブ・ファイヤー」
監督:アソカ・ハンダガマ
「ゲルマニウムの夜」
出演:新井浩文
「私たち」
監督:マー・リーウェン
「春の雪」
監督:行定勲
「ジョニの約束」
監督:ジョコ・アンワール
「真昼ノ星空」
監督:中川陽介
仕事をしながらよく頑張りました。
多分、知らない人ばかりじゃん、と思う人もいるかも知れませんが、彼らが5年後、10年後、どんな映画人になっているかと思うと、とっても楽しい気持ちがします。
残念だったのは、「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム(監督)と、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」のトミー・リー・ジョーンズ(監督/製作/出演)です。
テリー・ギリアムについては、アリーナ・イベントに参加する予定だったのですが、他の映画のスケジュールのため、不可。
トミー・リー・ジョーンズについては、発表になっていたスケジュールと実際のスケジュールの差異のため、不可。
と言う状況でした。
一番嬉しかったのは、これからの日本映画界を背負っていくだろう新井浩文のサインをもらえたことでした。
11月中旬から「第6回東京フィルメックス」が開催されます。
機会があれば、頑張ります。
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以前は写真を撮ったり、ビデオを撮ったりするのも楽しかったのだが、現在はサインをもらうことにご執心なのだ。
しかも、監督のサインを。
人にその話をすると「何故監督のサインばかりもらって、俳優のサインをもらわないの?」とよく言われます。
だって仕方がないじゃない。監督が好きなんだから・・・・
以前、どこかで、サインをもらうためには、それ相応の準備が必要だ、と言う話を書いたと思うのだが、それ以上に機会が重要で、国際映画祭と言うものは世界中の映画人のサインをもらう上で、非常に有効な機会だと言えると思う。
今日のお話は、そんなお話である。
2005/10/22〜30 東京六本木/渋谷を舞台として「第18回東京国際映画祭」が開催された。
わたしは常々、少しでも早く映画を観たいと思っている。
これは、わたしの映画のネタバレを心底嫌う、と言う考えが根底にあるのだと思う。
そんな関係でわたしは映画祭で映画を観る事が多いのだ。
(勿論、試写会で映画を観る事も非常に多いのは、ご承知の通りだろう)
と言っても現在のところ、毎年通っている映画祭は、「東京ファンタスティック映画祭」、「東京国際映画祭」、「東京フィルメックス」の3つの国際映画祭だけである。
国際映画祭とは、世界中の映画人が一堂に会する稀有な機会だと言える。
サイン好きのわたしは「第18回国際映画祭」でいろいろな映画人のサインをもらうことにした。
サインをもらう上で必要なものは、機会はともかく、「サインをもらうもの」とペンが必要だと言える。
例えば、サインをもらうことを趣味としている人たちは、常に様々なものを携帯している。そして、出会った俳優等に応じて携帯している「サインをもらうもの」を取り出し、サインをもらう訳です。わたし達はノートのきれっぱしや色紙ではなく、なにか「特別なもの」にサインをもらいたいのである。
例えば「俳優のポートレイト」や「過去の作品のパンフレットやDVD」、「俳優が演じたキャラクターのフィギュア」・・・・。
サインをもらうことを趣味としている人たちは大変なのだ。
でも、国際映画祭ではそんなものを携帯しなくても良いのだ。
と言うのも、多くの国際映画祭では、全ての作品を網羅する「公式プログラム」と言うものが販売されているからである。
ひとりひとりのサインを別々にもらいたいのなら、話は別だが、転売を目的としない個人的な趣味の範囲であれば、「公式プログラム」は、サインをもらう上で非常に理想的なメディアである。と言えよう。
事実、多くの人々が「公式プログラム」を持って映画祭の会場を右往左往していた。
わたしもご同様、「第18回東京国際映画祭公式プログラム」を常に携帯し、いろいろな映画人のサインをもらった。
因みに、もらったサインは次の通り。(「公式プログラム」掲載順)
「バイバイ・ブラックバード」
監督:ロバンソン・サヴァリ
出演:イザベラ・マイコ
「ダラス地区」
監督:アドリアーン・ローベルト・ペヨー
製作:ラースロー・カーントル
「レター・オブ・ファイヤー」
監督:アソカ・ハンダガマ
「ゲルマニウムの夜」
出演:新井浩文
「私たち」
監督:マー・リーウェン
「春の雪」
監督:行定勲
「ジョニの約束」
監督:ジョコ・アンワール
「真昼ノ星空」
監督:中川陽介
仕事をしながらよく頑張りました。
多分、知らない人ばかりじゃん、と思う人もいるかも知れませんが、彼らが5年後、10年後、どんな映画人になっているかと思うと、とっても楽しい気持ちがします。
残念だったのは、「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム(監督)と、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」のトミー・リー・ジョーンズ(監督/製作/出演)です。
テリー・ギリアムについては、アリーナ・イベントに参加する予定だったのですが、他の映画のスケジュールのため、不可。
トミー・リー・ジョーンズについては、発表になっていたスケジュールと実際のスケジュールの差異のため、不可。
と言う状況でした。
一番嬉しかったのは、これからの日本映画界を背負っていくだろう新井浩文のサインをもらえたことでした。
11月中旬から「第6回東京フィルメックス」が開催されます。
機会があれば、頑張ります。
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2005/11/01 東京六本木「VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ」で「ソウ2」を観た。
エリック・マシューズ刑事(ドニー・ウォールバーグ)は、猟奇的連続殺人犯ジグソウ(トビン・ベル)を執拗に追い続ける女刑事ケリー(ディナ・メイヤー)に呼び出され、ある事件現場に立ち会いを求められる。
現場の凄惨極まりない手口から、この事件もジグソウの仕業だと確信するケリー。しかも残された死体はエリックの情報屋マイケル(ノーム・ジェンキンス)だった。
エリックに向け、犯人が現場に残したメッセージから、エリックはアジトを推測、ケリー等とともに、とある工場跡へ急行する。
あっけなく捕まったジグソウだったが、そこにはたくさんのモニターがあり、ひとつのモニターにはエリックの息子ダニエル(エリック・ナドセン)の姿が映し出されていた・・・・。
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
出演:ドニー・ウォールバーグ(エリック・マシューズ刑事)、ショウニー・スミス(アマンダ)、トビン・ベル(ジグソウ)、フランキー・G(ザヴィエル)、グレン・プラマー(ジョナス)、ディナ・メイヤー(ケリー)、エマニュエル・ヴォージア(アディソン)、ビヴァリー・ミッチェル(ローラ)、エリック・ナドセン(ダニエル)、ティム・バード(オビ)、リリック・ベント(リグ)、ノーム・ジェンキンス(マイケル)、トニー・ナッポ(ガス)
本作「ソウ2」を観ると、いかに前作「ソウ」が優れた作品だったのかを再確認することができる。
あぁ「ソウ」と言う映画は、なんて面白い作品だったのだろうか、と。
とは言うものの、本作「ソウ2」はつまらない作品か、と言うとそうでもなく、本作は十分に楽しめる水準以上のサスペンス・ホラー作品に仕上がっている。
だが、本作「ソウ2」は「ソウ」の観客が求めている、複雑に絡み合いながら一点に収束するプロットの妙とか、あっと驚くどんでん返しとか言った、カタルシスに乏しい、と言わざるを得ない。
尤も、「ソウ」の直接の続編となる脚本を構築した度量には感服するし、前作を見事に踏襲した数々の設定やプロットにも驚かされる。本作は前作「ソウ」のスピンオフ作品ではなく、正当な続編作品なのだ。
しかしながら、本作「ソウ2」は、いかんせん普通に良くできたハリウッド産サイコ・ホラー程度に過ぎない、と言う印象を受ける。
2004年のサンダンス映画祭を沸かせ、世界中に衝撃を与えた前作「ソウ」と比較すると、やはり残念だ、と言わざるを得ないのだ。
全くの余談だが、「ソウ2」の最初のポスターは、「SAW II」のII(2)の部分は切断された2本の指のビジュアルを使っていたのだが、そのポスターのビジュアル自体がMPAAのガイドを満たしておらず、ポスター等のアートワークが差し替えられ、2本の指の切断面をポスターの下端より下に配置し、切断されている様子がわからないようなポスターが製作された。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「ソウ」
http://diarynote.jp/d/29346/20041105.html
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エリック・マシューズ刑事(ドニー・ウォールバーグ)は、猟奇的連続殺人犯ジグソウ(トビン・ベル)を執拗に追い続ける女刑事ケリー(ディナ・メイヤー)に呼び出され、ある事件現場に立ち会いを求められる。
現場の凄惨極まりない手口から、この事件もジグソウの仕業だと確信するケリー。しかも残された死体はエリックの情報屋マイケル(ノーム・ジェンキンス)だった。
エリックに向け、犯人が現場に残したメッセージから、エリックはアジトを推測、ケリー等とともに、とある工場跡へ急行する。
あっけなく捕まったジグソウだったが、そこにはたくさんのモニターがあり、ひとつのモニターにはエリックの息子ダニエル(エリック・ナドセン)の姿が映し出されていた・・・・。
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
出演:ドニー・ウォールバーグ(エリック・マシューズ刑事)、ショウニー・スミス(アマンダ)、トビン・ベル(ジグソウ)、フランキー・G(ザヴィエル)、グレン・プラマー(ジョナス)、ディナ・メイヤー(ケリー)、エマニュエル・ヴォージア(アディソン)、ビヴァリー・ミッチェル(ローラ)、エリック・ナドセン(ダニエル)、ティム・バード(オビ)、リリック・ベント(リグ)、ノーム・ジェンキンス(マイケル)、トニー・ナッポ(ガス)
本作「ソウ2」を観ると、いかに前作「ソウ」が優れた作品だったのかを再確認することができる。
あぁ「ソウ」と言う映画は、なんて面白い作品だったのだろうか、と。
とは言うものの、本作「ソウ2」はつまらない作品か、と言うとそうでもなく、本作は十分に楽しめる水準以上のサスペンス・ホラー作品に仕上がっている。
だが、本作「ソウ2」は「ソウ」の観客が求めている、複雑に絡み合いながら一点に収束するプロットの妙とか、あっと驚くどんでん返しとか言った、カタルシスに乏しい、と言わざるを得ない。
尤も、「ソウ」の直接の続編となる脚本を構築した度量には感服するし、前作を見事に踏襲した数々の設定やプロットにも驚かされる。本作は前作「ソウ」のスピンオフ作品ではなく、正当な続編作品なのだ。
しかしながら、本作「ソウ2」は、いかんせん普通に良くできたハリウッド産サイコ・ホラー程度に過ぎない、と言う印象を受ける。
2004年のサンダンス映画祭を沸かせ、世界中に衝撃を与えた前作「ソウ」と比較すると、やはり残念だ、と言わざるを得ないのだ。
全くの余談だが、「ソウ2」の最初のポスターは、「SAW II」のII(2)の部分は切断された2本の指のビジュアルを使っていたのだが、そのポスターのビジュアル自体がMPAAのガイドを満たしておらず、ポスター等のアートワークが差し替えられ、2本の指の切断面をポスターの下端より下に配置し、切断されている様子がわからないようなポスターが製作された。
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「ソウ」
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「ティム・バートンのコープスブライド」
2005年11月3日 映画
2005/11/01 東京六本木「VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ」で、「ティム・バートンのコープスブライド」を観た。
むかしむかし、19世紀のヨーロッパの片隅に、ある小さな村がありました。この村の人々はみんな活気がなく、村全体が暗く重苦しい雰囲気に沈んでいます。
そんな村で、明日、一組の内気なカップルが結婚式を挙げようとしていました。といってもこの二人、またただの一度も会ったことがないのですが・・・・。
男の名はビクター(ジョニー・デップ)。魚の缶詰業で大儲けして成り上がったネル(トレイシー・ウーマン)とウィリアム(ポール・ホワイトハウス)のバン・ドート夫妻の息子です。夫妻の夢は上流階級への仲間入り。そのためのお金は余るほどありますが、哀しいかな、彼らには”品格”というものが痛ましいくらい欠けていました。
一方、女の名はビクトリア(エミリー・ワトソン)。由緒ある貴族、モーデリン(ジョアナ・ラムリー)とフィニス(アルバート・フィニー)のエバーグロット夫妻の娘です。こちらの夫婦は品格はあるのですが、お金がまったくなく、すっからかんの金庫にクモが巣を作っているような有り様。財産といえば家名と貴族という身分、そして娘のビクトリアだけ・・・・、そう、夫婦にとって娘は、いわば最後の切り札なのです。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン
撮影:ピート・コザチク
プロダクションデザイン:アレックス・マクダウェル
音楽:ダニー・エルフマン
声の出演:ジョニー・デップ(ビクター・バン・ドート)、ヘレナ・ボナム=カーター(コープス・ブライド)、エミリー・ワトソン(ビクトリア・エバーグロット)、トレイシー・ウルマン(ネル・バン・ドート)、ポール・ホワイトハウス(ウィリアム・バン・ドート/メイヒュー/ポール)、アルバート・フィニー(フィニス・エバーグロット)、ジョアンナ・ラムレイ(モーデリン・エバーグロット)、リチャード・E・グラント(バーキス・ビターン)、クリストファー・リー(ゴールズウェルズシ牧師)、マイケル・ガフ(グートネクト長老)、ジェーン・ホロックス(クロゴケグモ/ミセス・プラム)、エン・ラテイン(マゴット)、ディープ・ロイ(ちび将軍)、ダニー・エルフマン(ボーンジャングルズ)
本作「ティム・バートンのコープスブライド」は、ティム・バートンファンとしては、また「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「ジャイアント・ピーチ」ファンとしても残念な印象を受ける。なにしろ退屈なのだ。
とは言うものの、ストップ・モーション・アニメーションの技術や、素晴らしいカメラ・ワーク等技巧には見るべきところは多々あるのだが、肝心の物語がつまらないのだ。
シーン毎のクオリティは高いのだが、全体として見るとつまらない。と言う感じなのだ。
そして、「ナイトメア・・」、「ジャイアント・・」、そして本作「コープスブライド」を考えた場合、本作に欠けているものは何かと考えた場合、一番に挙がってくるのはヘンリー・セリックの存在ではないだろうか。
わたしは常々「ナイトメア・・」の成功はヘンリー・セリックのおかげではないか、そして「ナイトメア・・」はティム・バートン作品ではなく、セリック作品として評価すべき作品ではないか、と言ってきた。
事実「コープスブライド」を観てみると、やはりヘンリー・セリックの存在がいかに大きかったのか、を再確認する事が出来るのではないだろうか。
今回の共同監督はマイク・ジョンソン。
彼のキャリアは、ストップモーションのアニメーターとしてのキャリアが長いためか、映画全体を見渡す事よりは、シーン毎のクオリティを高める事に腐心しているような印象を受ける。つまり全体を構成する力が弱いのではないか、と思えてならない。
そう考えた場合、本来全体の構成を行うべきティム・バートンが実際のところ、どこまで本作の製作に関わっていたのか、疑問に感じてしまう。「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」同様、製作に退いているのではないか、と勘ぐってしまう。
ところで、物語の前提として、本作は東洋の死生観に基づいた設定が使われている。つまり「悔いを残した死者は成仏できない」「今生の未練を払拭してはじめて成仏できる」と言うものである。
例えば、清水崇の「THE JUON/呪怨」では、東洋的死生観を観客に理解させるため、作品の冒頭に東洋的死生観説明のためのテロップが挿入されていたのを思い出す。
そう考えた場合、本作「コープスブライド」は、キリスト教的世界観を持つ欧米社会の観客に、−−例えばラストの蝶のシークエンスや、天国でも地獄でもない死者の世界の存在−−、が理解、そして共感できるのかどうか疑問である。
さて、ストップモーションについてだが、「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」と比較して格段の進歩を感じる。
特にピアノ連弾のシークエンスや、衣装や髪の動きには大いに驚かされる。
「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」では衣装がほとんど動かない比較的硬質なマペットが使用されていたのだが、本作のマペットは硬質なものではなく、やわらかい素材で出来ているのが印象的である。
また「ナイトメア・・」のマペットの表情は、基本的に差し替えで描写していたのだが、本作はフォーム・ラテックス(のような材質)でクレイ・アニメーション的に動かしているようだ。
そして、本作のようなマペットを利用したマペット・アニメーションと、「ウォレスとグルミット」シリーズのようなクレイを利用したクレイ・アニメーションの境界がここにきてほとんどなくなっている事に気付かされてしまった。
ストップモーションの世界は、最早、マペットだからどうこう、クレイだからどうこうと言ったカテゴライズは無意味な次元に突入しているのかも知れない。
物語は、普遍的で神話的、寓話的と言うことが出来る単純なもの。と言うか物語はあってないもののような印象を受ける。
ストップモーションを見せるために物語が構成されているような印象が否定できない。
強いて言うならば、CGIの研究発表のような「マトリックス」シリーズのような印象を受けてしまうのだ。
キャラクターや世界観のデザインはティム・バートンワールド全開と言う感じで、非常に楽しい。
キャラクターや世界観がディープでマニアックなだけに、物語の希薄さが残念だ。
音楽のダニー・エルフマンについては、良い仕事をしているのだと思うが、記憶に残る(劇場を出た後、口ずさめる)曲ではなかった。「ナイトメア・・」の楽曲は即、歌える曲ばかりだった。
また「タラのテーマ」が使われていたのには驚いた。
キャストは何と言ってもクリストファー・リーだろう。
あとはダニー・エルフマンのミュージカルとか。
これはブギー・ウギーのシークエンスに匹敵するだろう。
また、ポール・ホワイトハウスの芸達者ぶりも楽しかった。
本作「ティム・バートンのコープスブライド」は、普通に面白い作品なのだが、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」の方が良い作品のような気がする。
これを期にかつての作品(特に「ジャイアント・・」)を再評価して欲しいものだ。
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むかしむかし、19世紀のヨーロッパの片隅に、ある小さな村がありました。この村の人々はみんな活気がなく、村全体が暗く重苦しい雰囲気に沈んでいます。
そんな村で、明日、一組の内気なカップルが結婚式を挙げようとしていました。といってもこの二人、またただの一度も会ったことがないのですが・・・・。
男の名はビクター(ジョニー・デップ)。魚の缶詰業で大儲けして成り上がったネル(トレイシー・ウーマン)とウィリアム(ポール・ホワイトハウス)のバン・ドート夫妻の息子です。夫妻の夢は上流階級への仲間入り。そのためのお金は余るほどありますが、哀しいかな、彼らには”品格”というものが痛ましいくらい欠けていました。
一方、女の名はビクトリア(エミリー・ワトソン)。由緒ある貴族、モーデリン(ジョアナ・ラムリー)とフィニス(アルバート・フィニー)のエバーグロット夫妻の娘です。こちらの夫婦は品格はあるのですが、お金がまったくなく、すっからかんの金庫にクモが巣を作っているような有り様。財産といえば家名と貴族という身分、そして娘のビクトリアだけ・・・・、そう、夫婦にとって娘は、いわば最後の切り札なのです。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン
撮影:ピート・コザチク
プロダクションデザイン:アレックス・マクダウェル
音楽:ダニー・エルフマン
声の出演:ジョニー・デップ(ビクター・バン・ドート)、ヘレナ・ボナム=カーター(コープス・ブライド)、エミリー・ワトソン(ビクトリア・エバーグロット)、トレイシー・ウルマン(ネル・バン・ドート)、ポール・ホワイトハウス(ウィリアム・バン・ドート/メイヒュー/ポール)、アルバート・フィニー(フィニス・エバーグロット)、ジョアンナ・ラムレイ(モーデリン・エバーグロット)、リチャード・E・グラント(バーキス・ビターン)、クリストファー・リー(ゴールズウェルズシ牧師)、マイケル・ガフ(グートネクト長老)、ジェーン・ホロックス(クロゴケグモ/ミセス・プラム)、エン・ラテイン(マゴット)、ディープ・ロイ(ちび将軍)、ダニー・エルフマン(ボーンジャングルズ)
本作「ティム・バートンのコープスブライド」は、ティム・バートンファンとしては、また「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「ジャイアント・ピーチ」ファンとしても残念な印象を受ける。なにしろ退屈なのだ。
とは言うものの、ストップ・モーション・アニメーションの技術や、素晴らしいカメラ・ワーク等技巧には見るべきところは多々あるのだが、肝心の物語がつまらないのだ。
シーン毎のクオリティは高いのだが、全体として見るとつまらない。と言う感じなのだ。
そして、「ナイトメア・・」、「ジャイアント・・」、そして本作「コープスブライド」を考えた場合、本作に欠けているものは何かと考えた場合、一番に挙がってくるのはヘンリー・セリックの存在ではないだろうか。
わたしは常々「ナイトメア・・」の成功はヘンリー・セリックのおかげではないか、そして「ナイトメア・・」はティム・バートン作品ではなく、セリック作品として評価すべき作品ではないか、と言ってきた。
事実「コープスブライド」を観てみると、やはりヘンリー・セリックの存在がいかに大きかったのか、を再確認する事が出来るのではないだろうか。
今回の共同監督はマイク・ジョンソン。
彼のキャリアは、ストップモーションのアニメーターとしてのキャリアが長いためか、映画全体を見渡す事よりは、シーン毎のクオリティを高める事に腐心しているような印象を受ける。つまり全体を構成する力が弱いのではないか、と思えてならない。
そう考えた場合、本来全体の構成を行うべきティム・バートンが実際のところ、どこまで本作の製作に関わっていたのか、疑問に感じてしまう。「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」同様、製作に退いているのではないか、と勘ぐってしまう。
ところで、物語の前提として、本作は東洋の死生観に基づいた設定が使われている。つまり「悔いを残した死者は成仏できない」「今生の未練を払拭してはじめて成仏できる」と言うものである。
例えば、清水崇の「THE JUON/呪怨」では、東洋的死生観を観客に理解させるため、作品の冒頭に東洋的死生観説明のためのテロップが挿入されていたのを思い出す。
そう考えた場合、本作「コープスブライド」は、キリスト教的世界観を持つ欧米社会の観客に、−−例えばラストの蝶のシークエンスや、天国でも地獄でもない死者の世界の存在−−、が理解、そして共感できるのかどうか疑問である。
さて、ストップモーションについてだが、「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」と比較して格段の進歩を感じる。
特にピアノ連弾のシークエンスや、衣装や髪の動きには大いに驚かされる。
「ナイトメア・・」や「ジャイアント・・」では衣装がほとんど動かない比較的硬質なマペットが使用されていたのだが、本作のマペットは硬質なものではなく、やわらかい素材で出来ているのが印象的である。
また「ナイトメア・・」のマペットの表情は、基本的に差し替えで描写していたのだが、本作はフォーム・ラテックス(のような材質)でクレイ・アニメーション的に動かしているようだ。
そして、本作のようなマペットを利用したマペット・アニメーションと、「ウォレスとグルミット」シリーズのようなクレイを利用したクレイ・アニメーションの境界がここにきてほとんどなくなっている事に気付かされてしまった。
ストップモーションの世界は、最早、マペットだからどうこう、クレイだからどうこうと言ったカテゴライズは無意味な次元に突入しているのかも知れない。
物語は、普遍的で神話的、寓話的と言うことが出来る単純なもの。と言うか物語はあってないもののような印象を受ける。
ストップモーションを見せるために物語が構成されているような印象が否定できない。
強いて言うならば、CGIの研究発表のような「マトリックス」シリーズのような印象を受けてしまうのだ。
キャラクターや世界観のデザインはティム・バートンワールド全開と言う感じで、非常に楽しい。
キャラクターや世界観がディープでマニアックなだけに、物語の希薄さが残念だ。
音楽のダニー・エルフマンについては、良い仕事をしているのだと思うが、記憶に残る(劇場を出た後、口ずさめる)曲ではなかった。「ナイトメア・・」の楽曲は即、歌える曲ばかりだった。
また「タラのテーマ」が使われていたのには驚いた。
キャストは何と言ってもクリストファー・リーだろう。
あとはダニー・エルフマンのミュージカルとか。
これはブギー・ウギーのシークエンスに匹敵するだろう。
また、ポール・ホワイトハウスの芸達者ぶりも楽しかった。
本作「ティム・バートンのコープスブライド」は、普通に面白い作品なのだが、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」の方が良い作品のような気がする。
これを期にかつての作品(特に「ジャイアント・・」)を再評価して欲しいものだ。
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「ブラザーズ・グリム」
2005年11月2日 映画
2005/10/23 東京六本木「VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ」で、「第18回東京国際映画祭」特別招待作品「ブラザーズ・グリム」を観た。
19世紀、フランス統治下のドイツ。
ウィル(マット・デイモン)とジェイコブ(ヒース・レジャー)のグリム兄弟は、ドイツ各地の民話を収集しながら、村々を旅していた。
そんなグリム兄弟にはもうひとつの顔があった。辺境の村々の奇怪な出来事を調査の上、魔物を退治し、奇怪な出来事に困っている村々から賞金を稼ぎ、それを生業ともしていたのであるが・・・・。
監督:テリー・ギリアム
プロダクションデザイン:ガイ・ディアス
衣装デザイン:ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポジオリ
出演:マット・デイモン(ウィル)、ヒース・レジャー(ジェイコブ)、モニカ・ベルッチ(鏡の女王)、ジョナサン・プライス(デラトンベ)、レナ・ヘディ(アンジェリカ)、ピーター・ストーメア(カヴァルディ)、リチャード・ライディングス(バンスト)、マッケンジー・クルック(ヒドリック)、ロジャー・アシュトン=グリフィス(メイヤー)、ローラ・グリーンウッド(サーシャ)
「モンティ・パイソン」シリーズはともかく、「バンデッドQ」(1981)や「未来世紀ブラジル」(1985)で狂喜乱舞し、以来テリー・ギリアム大好き人間になってしまったわたしとしては、テリー・ギリアムの7年振りの新作「ブラザーズ・グリム」に大いに期待をしていた。
ところで、テリー・ギリアム作品の魅力は何かと考えた場合、すぐ挙がるのは、圧倒的なビジュアル・イメージと、マニアックに論理付けされた世界観、そして何と言っても「騎士道精神」に裏打ちされたキャラクターと彼らの行動だと思う。
そして多くのテリー・ギリアム作品で語られているのは、騎士(ナイト)である主人公が自らの姫君に忠誠を誓い、社会とか規範とか言うあらゆる制約や束縛を何するものぞと、姫君のためだけに戦い、いくつかのクエストに立ち向かう姿なのだ。
勿論、この傾向は「パロン」(1989)では言うまでもないだろうし、「未来世紀ブラジル」(1985)もわかりやすい騎士道精神に則っている、また「フィッシャー・キング」(1991)でも騎士道精神的に見事なクエストが描かれている。
また、「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(2001)で描かれる、当時次回作と言われていた"The Man Who Killed Don Quixote"では文字通り、騎士道精神に彩られた作品になるハズだったのだろう。
そんな状況で、わたしは「ブラザーズ・グリム」は、従来どおり騎士道精神に裏打ちされた作品だろうと、大いなる期待を抱きながら、わたしは「ブラザーズ・グリム」を観た訳である。
結果、わたしは大きな失望をすることになってしまう。
なぜなら「ブラザーズ・グリム」はただの娯楽大作に過ぎなかったからだ。
本作「ブラザーズ・グリム」は、わたし達テリー・ギリアムファンが、彼に求める作品ではなかった。かつてジャック・マシューズの「バトル・オブ・ブラジル」で描かれたように配給会社と戦った男の作品とは思えないのだ。
本作は、子飼いの監督がメジャー配給会社に迎合した、なんの変哲もない娯楽作品に過ぎない、と思う。
例えるならば、本作「ブラザーズ・グリム」は、まるで「ヴァン・ヘルシング」(2004)のような作品だと言えるのだ。
本作「ブラザーズ・グリム」は普通の娯楽作品に過ぎない、とは言うものの、普通の娯楽作品とすれば、結構面白い水準的な作品だと言える。
美術(ガイ・ディアス)や衣装デザイン(ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポジオリ)により構築された世界観は素晴らしく、またその世界観で描かれる物語も運命的で寓意的なプロットが楽しい。勿論物語の設定も伏線も意表をついたものが多く、普通に興味深い。
キャストも豪華で、メイン・キャスト以外でも、ジョナサン・プライスやピーター・ストーメアが非常に良い味を出している。
彼らの頑張りあっての作品だと思う。
話題のモニカ・ベルッチは出番が少なく、ちょっと残念である。
モニカ・ベルッチの登場を中盤にし、彼に忠誠を誓う騎士(ナイト)の生き様をもう少し描けば、良い物語になったのではないか、と思った。
まあ、とにかく本作「ブラザーズ・グリム」は誰でも楽しめる普通の娯楽作品で、誰もが普通に満足できる楽しい作品だと思う。
=*=*=*=*=*=*=*=
上映に先駆け行われたアリーナ・イベントでは、赤ずきんに扮した上戸彩と監督のテリー・ギリアムが登場。
また、上映前には、テリー・ギリアムの舞台挨拶もあった。
当初は、モニカ・ベルッチの来日も予定されていたようなのだが、それは残念ながら実現しなかった。
=*=*=*=*=*=*=*=
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
『今日の「東京国際映画祭」2005/10/23』
http://diarynote.jp/d/29346/20051023.html
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19世紀、フランス統治下のドイツ。
ウィル(マット・デイモン)とジェイコブ(ヒース・レジャー)のグリム兄弟は、ドイツ各地の民話を収集しながら、村々を旅していた。
そんなグリム兄弟にはもうひとつの顔があった。辺境の村々の奇怪な出来事を調査の上、魔物を退治し、奇怪な出来事に困っている村々から賞金を稼ぎ、それを生業ともしていたのであるが・・・・。
監督:テリー・ギリアム
プロダクションデザイン:ガイ・ディアス
衣装デザイン:ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポジオリ
出演:マット・デイモン(ウィル)、ヒース・レジャー(ジェイコブ)、モニカ・ベルッチ(鏡の女王)、ジョナサン・プライス(デラトンベ)、レナ・ヘディ(アンジェリカ)、ピーター・ストーメア(カヴァルディ)、リチャード・ライディングス(バンスト)、マッケンジー・クルック(ヒドリック)、ロジャー・アシュトン=グリフィス(メイヤー)、ローラ・グリーンウッド(サーシャ)
「モンティ・パイソン」シリーズはともかく、「バンデッドQ」(1981)や「未来世紀ブラジル」(1985)で狂喜乱舞し、以来テリー・ギリアム大好き人間になってしまったわたしとしては、テリー・ギリアムの7年振りの新作「ブラザーズ・グリム」に大いに期待をしていた。
ところで、テリー・ギリアム作品の魅力は何かと考えた場合、すぐ挙がるのは、圧倒的なビジュアル・イメージと、マニアックに論理付けされた世界観、そして何と言っても「騎士道精神」に裏打ちされたキャラクターと彼らの行動だと思う。
そして多くのテリー・ギリアム作品で語られているのは、騎士(ナイト)である主人公が自らの姫君に忠誠を誓い、社会とか規範とか言うあらゆる制約や束縛を何するものぞと、姫君のためだけに戦い、いくつかのクエストに立ち向かう姿なのだ。
勿論、この傾向は「パロン」(1989)では言うまでもないだろうし、「未来世紀ブラジル」(1985)もわかりやすい騎士道精神に則っている、また「フィッシャー・キング」(1991)でも騎士道精神的に見事なクエストが描かれている。
また、「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(2001)で描かれる、当時次回作と言われていた"The Man Who Killed Don Quixote"では文字通り、騎士道精神に彩られた作品になるハズだったのだろう。
そんな状況で、わたしは「ブラザーズ・グリム」は、従来どおり騎士道精神に裏打ちされた作品だろうと、大いなる期待を抱きながら、わたしは「ブラザーズ・グリム」を観た訳である。
結果、わたしは大きな失望をすることになってしまう。
なぜなら「ブラザーズ・グリム」はただの娯楽大作に過ぎなかったからだ。
本作「ブラザーズ・グリム」は、わたし達テリー・ギリアムファンが、彼に求める作品ではなかった。かつてジャック・マシューズの「バトル・オブ・ブラジル」で描かれたように配給会社と戦った男の作品とは思えないのだ。
本作は、子飼いの監督がメジャー配給会社に迎合した、なんの変哲もない娯楽作品に過ぎない、と思う。
例えるならば、本作「ブラザーズ・グリム」は、まるで「ヴァン・ヘルシング」(2004)のような作品だと言えるのだ。
本作「ブラザーズ・グリム」は普通の娯楽作品に過ぎない、とは言うものの、普通の娯楽作品とすれば、結構面白い水準的な作品だと言える。
美術(ガイ・ディアス)や衣装デザイン(ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポジオリ)により構築された世界観は素晴らしく、またその世界観で描かれる物語も運命的で寓意的なプロットが楽しい。勿論物語の設定も伏線も意表をついたものが多く、普通に興味深い。
キャストも豪華で、メイン・キャスト以外でも、ジョナサン・プライスやピーター・ストーメアが非常に良い味を出している。
彼らの頑張りあっての作品だと思う。
話題のモニカ・ベルッチは出番が少なく、ちょっと残念である。
モニカ・ベルッチの登場を中盤にし、彼に忠誠を誓う騎士(ナイト)の生き様をもう少し描けば、良い物語になったのではないか、と思った。
まあ、とにかく本作「ブラザーズ・グリム」は誰でも楽しめる普通の娯楽作品で、誰もが普通に満足できる楽しい作品だと思う。
=*=*=*=*=*=*=*=
上映に先駆け行われたアリーナ・イベントでは、赤ずきんに扮した上戸彩と監督のテリー・ギリアムが登場。
また、上映前には、テリー・ギリアムの舞台挨拶もあった。
当初は、モニカ・ベルッチの来日も予定されていたようなのだが、それは残念ながら実現しなかった。
=*=*=*=*=*=*=*=
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
『今日の「東京国際映画祭」2005/10/23』
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2005年の目標!! 中間発表その10
2005年11月1日 映画さて、早速ですが2005年の目標の中間発表その10です。
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#081「シン・シティ」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2005/10/01
#082「銀河ヒッチハイク・ガイド」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/10
#083「エリザベスタウン」ヤマハホール 2005/10/13
#084「トム・ヤム・クン!」新宿ミラノ座 2005/10/14
#085「カースト(原題)」新宿ミラノ座 2005/10/15
#086「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」新宿ミラノ座 2005/10/16
#087「ナイト・ウオッチ」新宿ミラノ座 2005/10/16
#088「ドミノ」東京厚生年金会館 2005/10/21
#089「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#090「ブラザーズ・グリム」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#091「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#092「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/24
#093「ジョニの約束」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/24
#094「春の雪」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/25
#095「真昼ノ星空」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#096「NOEL(ノエル)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#097「ウォーク・ザ・ライン(仮)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#098「イン・ハー・シューズ」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/27
#099「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/28
2.DVD、CATV等
#124「キル・ビル」DVD 2005/10/03
#125「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」DVD 2005/10/03
#126「キル・ビル Vol.2」DVD 2005/10/04
#127「ワイルド・ギース」DVD 2005/10/05
#128「忍者武芸帳」VOD 2005/10/09
#129「鏡の中のそら(短編)」VOD 2005/10/11
#130「スイミング・プール」DVD 2005/10/12
#131「花とアリス」HDD 2005/10/17
#132「TUBE」CATV 2005/10/22
3.読書
#030「回想のビュイック8(下)」スティーヴン・キング著 白石朗訳 新潮文庫 2005/10/03
#031「慟哭」貫井徳郎著 創元推理文庫 2005/10/10
#032「ゲッペルスの贈り物」藤岡真著 創元推理文庫 2005/10/13
#033「天使の屍」貫井徳郎著 角川文庫 2005/10/21
#034「光と影の誘惑」貫井徳郎著 集英社文庫 2005/10/27
映画は、劇場19本(累計99本)、DVD等9本(累計132本)で、計28本(累計231本)。
このままのペースで、年間277本(劇場119本)です。
読書は5冊(累計34本)で、このままのペースでは、年間41冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
映画祭のおかげで、10月はたくさん映画を観ましたが、今年もあとのこすところ2ケ月を切りました。2ケ月で70本位映画を観なくてはなりません。
読書もやばいです。
最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は華完全に無理かと思います。
参考)
本年の状況
映画231本(うち劇場99本)
読書34冊
昨年同時期の状況
映画272本(うち劇場106本)
読書34冊
一昨年同時期の状況
映画253本(劇場65本)
読書48冊
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1.映画
#081「シン・シティ」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2005/10/01
#082「銀河ヒッチハイク・ガイド」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/10
#083「エリザベスタウン」ヤマハホール 2005/10/13
#084「トム・ヤム・クン!」新宿ミラノ座 2005/10/14
#085「カースト(原題)」新宿ミラノ座 2005/10/15
#086「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」新宿ミラノ座 2005/10/16
#087「ナイト・ウオッチ」新宿ミラノ座 2005/10/16
#088「ドミノ」東京厚生年金会館 2005/10/21
#089「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#090「ブラザーズ・グリム」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#091「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/23
#092「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/24
#093「ジョニの約束」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/24
#094「春の雪」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/25
#095「真昼ノ星空」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#096「NOEL(ノエル)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#097「ウォーク・ザ・ライン(仮)」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/26
#098「イン・ハー・シューズ」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/27
#099「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ 2005/10/28
2.DVD、CATV等
#124「キル・ビル」DVD 2005/10/03
#125「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」DVD 2005/10/03
#126「キル・ビル Vol.2」DVD 2005/10/04
#127「ワイルド・ギース」DVD 2005/10/05
#128「忍者武芸帳」VOD 2005/10/09
#129「鏡の中のそら(短編)」VOD 2005/10/11
#130「スイミング・プール」DVD 2005/10/12
#131「花とアリス」HDD 2005/10/17
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3.読書
#030「回想のビュイック8(下)」スティーヴン・キング著 白石朗訳 新潮文庫 2005/10/03
#031「慟哭」貫井徳郎著 創元推理文庫 2005/10/10
#032「ゲッペルスの贈り物」藤岡真著 創元推理文庫 2005/10/13
#033「天使の屍」貫井徳郎著 角川文庫 2005/10/21
#034「光と影の誘惑」貫井徳郎著 集英社文庫 2005/10/27
映画は、劇場19本(累計99本)、DVD等9本(累計132本)で、計28本(累計231本)。
このままのペースで、年間277本(劇場119本)です。
読書は5冊(累計34本)で、このままのペースでは、年間41冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
映画祭のおかげで、10月はたくさん映画を観ましたが、今年もあとのこすところ2ケ月を切りました。2ケ月で70本位映画を観なくてはなりません。
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最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は華完全に無理かと思います。
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本年の状況
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映画272本(うち劇場106本)
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/28
2005年10月28日 映画2005/10/28 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」(アジアの風/新作パノラマ)
本文構成中
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■「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」(アジアの風/新作パノラマ)
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/27
2005年10月27日 映画2005/10/27 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「イン・ハー・シューズ」(特別招待作品)
本当のところは10/27の「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」のチケットを当日枠で押さえようとして、一旦ははチケットをゲットしたのだが、客席のブロックを変更しようとしてチケットを放した瞬間に当日券が売り切れになり、仕方がないので泣きながら「イン・ハー・シューズ」のチケットを押さえたわたしであった。
だからと言ってつまらないかと言うとそうでもなく、姉妹の友情と確執、家族三代の絆と確執を、「靴」をモチーフに見事に描いた最高にすばらしい作品だった。
で、クレジッシを見て驚いたのだが、この作品、スコット・フリー・プロダクションとデュース・スリー・プロダクションの共同制作になっているのだが、なんとトニー・スコットが製作総指揮、リドリー・スコットが製作に名を連ねると言う驚異的な背景を持っている作品でもあるのだ。とは言っても最近はスコット兄弟が製作に絡んでいる作品は多いけどね。
キャストは「奥さまは魔女」に続き、シャーリー・マクレーンが良かった。
また教授役のノーマン・ロイドが良い。この教授のシークエンスは「フライド・グリーン・トマト」をも髣髴とさせるし、脚本的には非常に効果的である。
キャメロン・ディアスのダメ女振りも良かったし、トニー・コレットが演じる姉の妹への愛情が痛いほどすばらしかった。
当初は原作者のジェニファー・ウェイナーの舞台挨拶が予定されていたのだが、作品とは無関係な人物、元アナウンサーで現アロマ・セラピストの大橋マキの舞台挨拶があった。
試写会等ならともかく「国際映画祭」という舞台で作品と無関係な人物が舞台挨拶をする、という企画を立てるのは、ホント、おばかな日本っぽくて、最悪である。
勿論大人の事情もあるのだと思うのだが、彼らのやっていることは、日本の恥(文化の低さ)を世界に広めていることに他ならない、と思うのだ。
■今後の予定
10/28「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」(アジアの風/新作パノラマ)
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■「イン・ハー・シューズ」(特別招待作品)
本当のところは10/27の「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」のチケットを当日枠で押さえようとして、一旦ははチケットをゲットしたのだが、客席のブロックを変更しようとしてチケットを放した瞬間に当日券が売り切れになり、仕方がないので泣きながら「イン・ハー・シューズ」のチケットを押さえたわたしであった。
だからと言ってつまらないかと言うとそうでもなく、姉妹の友情と確執、家族三代の絆と確執を、「靴」をモチーフに見事に描いた最高にすばらしい作品だった。
で、クレジッシを見て驚いたのだが、この作品、スコット・フリー・プロダクションとデュース・スリー・プロダクションの共同制作になっているのだが、なんとトニー・スコットが製作総指揮、リドリー・スコットが製作に名を連ねると言う驚異的な背景を持っている作品でもあるのだ。とは言っても最近はスコット兄弟が製作に絡んでいる作品は多いけどね。
キャストは「奥さまは魔女」に続き、シャーリー・マクレーンが良かった。
また教授役のノーマン・ロイドが良い。この教授のシークエンスは「フライド・グリーン・トマト」をも髣髴とさせるし、脚本的には非常に効果的である。
キャメロン・ディアスのダメ女振りも良かったし、トニー・コレットが演じる姉の妹への愛情が痛いほどすばらしかった。
当初は原作者のジェニファー・ウェイナーの舞台挨拶が予定されていたのだが、作品とは無関係な人物、元アナウンサーで現アロマ・セラピストの大橋マキの舞台挨拶があった。
試写会等ならともかく「国際映画祭」という舞台で作品と無関係な人物が舞台挨拶をする、という企画を立てるのは、ホント、おばかな日本っぽくて、最悪である。
勿論大人の事情もあるのだと思うのだが、彼らのやっていることは、日本の恥(文化の低さ)を世界に広めていることに他ならない、と思うのだ。
■今後の予定
10/28「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」(アジアの風/新作パノラマ)
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/26
2005年10月26日 映画
2005/10/26 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「真昼ノ星空」(日本映画・ある視点)
本文構成中
■「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
クリスマス時期に複数の物語がそれぞれ微妙に重なりながら描かれるハート・ウォーミングな作品。
物語の形式は所謂「グランドホテル」形式の発展系と言え、感覚的には登場人物が少ない「ラブ・アクチュアリー」に、若干の奇跡のスパイスをほどこしたような印象を受けた。
印象に残った点は、先日見た「エリザベスタウン」とかぶるのだが、スーザン・サランドンのスピーチがすばらしい。
またペネロペ・クルスのセクシーなダンスも良いし、アラン・アーキンのエピソードも秀逸で、勿論強烈なカメオのエピソードでは涙腺破壊は必須である。
予定されていたチャズ・パルミンテリ(監督・出演)の舞台挨拶はキャンセルされ、ビデオ・メッセージが上映前に上映された。
■「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
冒頭、ジョニー・キャッシュらの刑務所でのライヴの音が外にもれ、地響きとなっているのだが、そのあまりの高揚感にわたしは心臓が止まるのではないか、と思えるほど興奮した。
こんなに凄いオープニングは久しぶりに観た様な気がする。
本作は伝説のミュージシャン、ジュニー・キャッシュとジューン・カーターの半生を描いた音楽伝記映画である。
最近では「Ray/レイ」と言う音楽映画作品があったが、個人的には「Ray/レイ」より「ウォーク・ザ・ライン」の方が作品としては優れていたと思う。
「Ray/レイ」は「Ray/レイ」で勿論良かったのだが、過去の出来事のフラッシュ・バックが技巧的に過ぎ、作為的な印象を観客に与え、リアリティを減衰させている点が非常に気になった。
物語の背景は「ウォーク・ザ・ライン」は「Ray/レイ」に驚くべきほど似ているのが興味深かった。
あと驚いたのは、クレジットを読む限りは、ホアキン・フェニックスとリーズ・ウィザースプーンはジョニー・キャッシュとジューン・カーターの歌と演奏を全て自分でやった、と言う事である。(あまりの感動に、ボーっとしながらエンド・クレジットを読んでいたので、確実にそうだとは言えないけど・・・・)
余談だけど、今思えば「ブルース・ブラザース」のラストの「監獄ロック」のシークエンスは、ジョニー・キャッシュへのオマージュだったのだな、と今更ながらに気付く始末である。
音楽好き必見のすばらしい作品である。
当初予定されていたホアキン・フェニックスの来日は果たせなかった。
舞台挨拶は、カントリーミュージックに造詣の深いニッポン放送の斉藤安弘と日本にカントリーミュージックを広めるために貢献している大塚哲夫。
物語の背景や、カントリーミュージック、またジョニー・キャッシュに関する話は興味深かったが、「国際映画祭」の舞台挨拶に相応しい人物だったか、と問われると否定的な回答しか出てこない。
■「大停電の夜に」スペシャル・イベント
本文構成中
■今後の予定
10/27「イン・ハー・シューズ」(特別招待作品)
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■「真昼ノ星空」(日本映画・ある視点)
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■「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
クリスマス時期に複数の物語がそれぞれ微妙に重なりながら描かれるハート・ウォーミングな作品。
物語の形式は所謂「グランドホテル」形式の発展系と言え、感覚的には登場人物が少ない「ラブ・アクチュアリー」に、若干の奇跡のスパイスをほどこしたような印象を受けた。
印象に残った点は、先日見た「エリザベスタウン」とかぶるのだが、スーザン・サランドンのスピーチがすばらしい。
またペネロペ・クルスのセクシーなダンスも良いし、アラン・アーキンのエピソードも秀逸で、勿論強烈なカメオのエピソードでは涙腺破壊は必須である。
予定されていたチャズ・パルミンテリ(監督・出演)の舞台挨拶はキャンセルされ、ビデオ・メッセージが上映前に上映された。
■「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
冒頭、ジョニー・キャッシュらの刑務所でのライヴの音が外にもれ、地響きとなっているのだが、そのあまりの高揚感にわたしは心臓が止まるのではないか、と思えるほど興奮した。
こんなに凄いオープニングは久しぶりに観た様な気がする。
本作は伝説のミュージシャン、ジュニー・キャッシュとジューン・カーターの半生を描いた音楽伝記映画である。
最近では「Ray/レイ」と言う音楽映画作品があったが、個人的には「Ray/レイ」より「ウォーク・ザ・ライン」の方が作品としては優れていたと思う。
「Ray/レイ」は「Ray/レイ」で勿論良かったのだが、過去の出来事のフラッシュ・バックが技巧的に過ぎ、作為的な印象を観客に与え、リアリティを減衰させている点が非常に気になった。
物語の背景は「ウォーク・ザ・ライン」は「Ray/レイ」に驚くべきほど似ているのが興味深かった。
あと驚いたのは、クレジットを読む限りは、ホアキン・フェニックスとリーズ・ウィザースプーンはジョニー・キャッシュとジューン・カーターの歌と演奏を全て自分でやった、と言う事である。(あまりの感動に、ボーっとしながらエンド・クレジットを読んでいたので、確実にそうだとは言えないけど・・・・)
余談だけど、今思えば「ブルース・ブラザース」のラストの「監獄ロック」のシークエンスは、ジョニー・キャッシュへのオマージュだったのだな、と今更ながらに気付く始末である。
音楽好き必見のすばらしい作品である。
当初予定されていたホアキン・フェニックスの来日は果たせなかった。
舞台挨拶は、カントリーミュージックに造詣の深いニッポン放送の斉藤安弘と日本にカントリーミュージックを広めるために貢献している大塚哲夫。
物語の背景や、カントリーミュージック、またジョニー・キャッシュに関する話は興味深かったが、「国際映画祭」の舞台挨拶に相応しい人物だったか、と問われると否定的な回答しか出てこない。
■「大停電の夜に」スペシャル・イベント
本文構成中
■今後の予定
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/25
2005年10月25日 映画
2005/10/25 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)
監督・主演のトミー・リー・ジョーンズの舞台挨拶つきの上映。
よく言われるように、トミー・リー・ジョーンズは大のマスコミ(取材)嫌いなのだが、比較的それが良く出た舞台挨拶だったような印象を受けた。
また、舞台挨拶時の襟川クロの司会が下手過ぎで、しかも一般客の写真撮影が禁止である事すら言わない始末である。
マスコミ向けのフォト・セッションの直前に、「ここからはプロのカメラマンの時間」とか発言し、それまでの一般客の写真撮影を間接的に容認してしまっていた。
われわれがトミー・リー・ジョーンズに求める全てがここにあった。
多分この作品「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」は、トミー・リー・ジョーンズにとっての「許されざる者」なのだろうと思った。
クリント・イーストウッド同様、本作が評価され、今後も監督としてすばらしい作品を制作して欲しいと思えるすばらしい作品だった。
物語は、友人との約束を守るため、その友人の死体を彼の故郷に連れ帰る、所謂ロード・ムービーの体裁を取っているのだが、冒頭から旅立ちまでの時系列のほぐし方が秀逸である。
これによって物語りは非常にシニカルな印象を前面に感じさせることに成功している。
出待ちをして、トミー・リー・ジョーンズのサインをもらう予定だったのだが、当初発表されていたタイム・スケジュールでは次の作品「ジョニの約束」との間に、しばらく余裕があったのだが、実際のところ余裕がなく、サインはもらえなかったのが、非常に残念であった。
■「ジョニの約束」(アジアの風/新作パノラマ)
映画の配達人が主人公だと言うだけで観たくなってしまった作品。
本作は、29歳のジョコ・アンワール監督の意欲作で、映画に対する愛情がぎっしりと詰まった作品。
映画ファンとしては、映画に対する些細な描写で涙が出ちゃうくらい愛情に満ちた作品。
物語は、映画上映中に、映画のフィルムを2巻ずつ、系列の映画館から映画館に運ぶ仕事をしているジョニが映画配達中に巻き込まれるドタバタを描いたコメディ。
映画制作の裏話や、インドネシアの映画産業の裏話も楽しめる構成になっている。
監督は5歳の頃から映画を観はじめた映画好き。
子ども時代に観た作品の中で、一番好きな映画は、なんと「里見八犬伝」。
せっかくの来日と言うこともあり、「里見八犬伝」のDVD探し回っていたとのこと。
■今後の予定
10/26「真昼ノ星空」(日本映画・ある視点)
10/26「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
10/26「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
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■「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)
監督・主演のトミー・リー・ジョーンズの舞台挨拶つきの上映。
よく言われるように、トミー・リー・ジョーンズは大のマスコミ(取材)嫌いなのだが、比較的それが良く出た舞台挨拶だったような印象を受けた。
また、舞台挨拶時の襟川クロの司会が下手過ぎで、しかも一般客の写真撮影が禁止である事すら言わない始末である。
マスコミ向けのフォト・セッションの直前に、「ここからはプロのカメラマンの時間」とか発言し、それまでの一般客の写真撮影を間接的に容認してしまっていた。
われわれがトミー・リー・ジョーンズに求める全てがここにあった。
多分この作品「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」は、トミー・リー・ジョーンズにとっての「許されざる者」なのだろうと思った。
クリント・イーストウッド同様、本作が評価され、今後も監督としてすばらしい作品を制作して欲しいと思えるすばらしい作品だった。
物語は、友人との約束を守るため、その友人の死体を彼の故郷に連れ帰る、所謂ロード・ムービーの体裁を取っているのだが、冒頭から旅立ちまでの時系列のほぐし方が秀逸である。
これによって物語りは非常にシニカルな印象を前面に感じさせることに成功している。
出待ちをして、トミー・リー・ジョーンズのサインをもらう予定だったのだが、当初発表されていたタイム・スケジュールでは次の作品「ジョニの約束」との間に、しばらく余裕があったのだが、実際のところ余裕がなく、サインはもらえなかったのが、非常に残念であった。
■「ジョニの約束」(アジアの風/新作パノラマ)
映画の配達人が主人公だと言うだけで観たくなってしまった作品。
本作は、29歳のジョコ・アンワール監督の意欲作で、映画に対する愛情がぎっしりと詰まった作品。
映画ファンとしては、映画に対する些細な描写で涙が出ちゃうくらい愛情に満ちた作品。
物語は、映画上映中に、映画のフィルムを2巻ずつ、系列の映画館から映画館に運ぶ仕事をしているジョニが映画配達中に巻き込まれるドタバタを描いたコメディ。
映画制作の裏話や、インドネシアの映画産業の裏話も楽しめる構成になっている。
監督は5歳の頃から映画を観はじめた映画好き。
子ども時代に観た作品の中で、一番好きな映画は、なんと「里見八犬伝」。
せっかくの来日と言うこともあり、「里見八犬伝」のDVD探し回っていたとのこと。
■今後の予定
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/24
2005年10月24日 映画 コメント (241)
2005/10/24 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「春の雪」(特別招待作品)
行定勲の「春の雪」を観た。
行定勲は、比較的好きな監督ではあるのだが、「東京国際映画祭」での「春の雪」は、元々わたしの鑑賞予定には入っていなかった。
しかし、当日0:00から発売になる、余りチケット(当日券)が、たまたま取れたので、それでは、と言うわけで突発的に観にいくことにした作品だ。
はっきり言って驚くほど面白かった。
前作「北の零年」以上に面白かった。
おそらく行定勲の代表作になってしまうのではないか、と思えるほどの作品に仕上がっていた。
まずは美術と撮影が凄い。
こんなきれいな日本映画は久しぶりのような気がした。
物語は勿論、運命的で悲劇的なラブ・ストーリーの体裁を取っているのだが、わたしには見事なクライム・サスペンスに見て取れてしまった。
そんなわたしの目には本作「春の雪」は、ふたりの男女が恋愛と言う完全犯罪をもくろみ、一時は成功しかけるが、ほんの些細な瑕からその完全犯罪が崩壊していく様を描いているように見えたのだ。
前述のように大正時代を再現する美術やセット、そして衣装も素晴らしいし、そこから見事に構築された世界観も凄い。
そしてその世界の中、俳優達が繰り広げる、時代がかった芝居が本当に楽しい。
尤も冒頭からしばらくの中(うち)は、時代がかった文語調にも似たセリフに違和感とユーモアを感じるが、そのうちに観客は、そんな事も気にしなくなり、その世界に没頭してしまうのだ。
役者は役者でみんな良かった。
個人的には特に岸田今日子と大楠道代が素晴らしかった。
また存在感から言うと及川光博も素晴らしかった。
及川光博がこの時代に存在する事に、多くの映画人は感謝しなければならないと本気で思ってしまう。
余談だが市川崑が「本陣殺人事件」を撮る、といううわさが出ているが、本作「春の雪」を見て、是非岸田今日子をキャスティングして欲しいと思った。ついでに、金田一耕助はやはり石坂浩二に演って欲しいと本気で思う。
いやぁ、本当に市川崑の凄い新作が観たいと、切に思うね。
ところで、今回の上映は日本で観客を入れてのはじめての上映と言うことでもあり、本作「春の雪」上映前に監督の行定勲とキャストの妻夫木聡、高岡蒼佑の舞台挨拶があった。
妻夫木聡はやはり華があるな、と思った。
高岡蒼佑は舞台挨拶ではパっとしなかったが、演技は良かった。
行定勲は珍しく、スーツっぽい格好をしていた。
余談だが、今年の1月に「東映試写室」で「北の零年」のティーチ・イン試写を見た際もそうだったのだが、行定勲は映画の上映後、観客がいなくなるまで、観客を見送るのだが、今回も2Fのロビーの隅で観客を見送っていた。
頭が下がる思いがする。
客席には宇多田ヒカルも来ていたのだが、エンディング・クレジットでかかる宇多田の楽曲は、ついさっきまで観ていた映画の感動の全てをぶち壊しにしてしまっていた。
エンド・クレジットは、ストリングスでテーマを3〜5分位流し、余韻に浸らせてから、歌ものへのオーバー・ラップが良かったのではないかと思う。
勿論、大人の事情をわかった上で、だ。
■今後の予定
10/25「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)
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■「春の雪」(特別招待作品)
行定勲の「春の雪」を観た。
行定勲は、比較的好きな監督ではあるのだが、「東京国際映画祭」での「春の雪」は、元々わたしの鑑賞予定には入っていなかった。
しかし、当日0:00から発売になる、余りチケット(当日券)が、たまたま取れたので、それでは、と言うわけで突発的に観にいくことにした作品だ。
はっきり言って驚くほど面白かった。
前作「北の零年」以上に面白かった。
おそらく行定勲の代表作になってしまうのではないか、と思えるほどの作品に仕上がっていた。
まずは美術と撮影が凄い。
こんなきれいな日本映画は久しぶりのような気がした。
物語は勿論、運命的で悲劇的なラブ・ストーリーの体裁を取っているのだが、わたしには見事なクライム・サスペンスに見て取れてしまった。
そんなわたしの目には本作「春の雪」は、ふたりの男女が恋愛と言う完全犯罪をもくろみ、一時は成功しかけるが、ほんの些細な瑕からその完全犯罪が崩壊していく様を描いているように見えたのだ。
前述のように大正時代を再現する美術やセット、そして衣装も素晴らしいし、そこから見事に構築された世界観も凄い。
そしてその世界の中、俳優達が繰り広げる、時代がかった芝居が本当に楽しい。
尤も冒頭からしばらくの中(うち)は、時代がかった文語調にも似たセリフに違和感とユーモアを感じるが、そのうちに観客は、そんな事も気にしなくなり、その世界に没頭してしまうのだ。
役者は役者でみんな良かった。
個人的には特に岸田今日子と大楠道代が素晴らしかった。
また存在感から言うと及川光博も素晴らしかった。
及川光博がこの時代に存在する事に、多くの映画人は感謝しなければならないと本気で思ってしまう。
余談だが市川崑が「本陣殺人事件」を撮る、といううわさが出ているが、本作「春の雪」を見て、是非岸田今日子をキャスティングして欲しいと思った。ついでに、金田一耕助はやはり石坂浩二に演って欲しいと本気で思う。
いやぁ、本当に市川崑の凄い新作が観たいと、切に思うね。
ところで、今回の上映は日本で観客を入れてのはじめての上映と言うことでもあり、本作「春の雪」上映前に監督の行定勲とキャストの妻夫木聡、高岡蒼佑の舞台挨拶があった。
妻夫木聡はやはり華があるな、と思った。
高岡蒼佑は舞台挨拶ではパっとしなかったが、演技は良かった。
行定勲は珍しく、スーツっぽい格好をしていた。
余談だが、今年の1月に「東映試写室」で「北の零年」のティーチ・イン試写を見た際もそうだったのだが、行定勲は映画の上映後、観客がいなくなるまで、観客を見送るのだが、今回も2Fのロビーの隅で観客を見送っていた。
頭が下がる思いがする。
客席には宇多田ヒカルも来ていたのだが、エンディング・クレジットでかかる宇多田の楽曲は、ついさっきまで観ていた映画の感動の全てをぶち壊しにしてしまっていた。
エンド・クレジットは、ストリングスでテーマを3〜5分位流し、余韻に浸らせてから、歌ものへのオーバー・ラップが良かったのではないかと思う。
勿論、大人の事情をわかった上で、だ。
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今日の「東京国際映画祭」2005/10/23
2005年10月23日 映画
2005/10/23 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されている「第18回東京国際映画祭」に行ってきた。
■「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(特別招待作品)
「ウォレスとグルミット」シリーズ初の長編作品。
配給がドリームワークスと言うのは、ちょっと解せないが、と言うか批判的立場をとってしまうが、作品としては大変素晴らしい作品だった。
クレイ・アニメーションとして、あまりにも凄い映像、−−特にカメラワークが凄い−−、そして名人芸とも言えるクレイ・アニメの技術に、物語ではなくその動きを見るだけで、その圧倒的な映像体験だけで、涙が出ちゃうほどの作品に仕上がっていた。
冒頭の「サンダーバード」へのオマージュにも感涙ものだし、タイムリーなネタとしては「キング・コング」へのオマージュも楽しかった。
物語のテイストはコメディなのだが、実際は原題が"Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit"ということもあり、ホラー映画としても成立しているし、また例によってアクション映画としても観られると言う一粒で二度でも三度でもおいしい作品に仕上がっていた。
キャストもゲスト・キャラクターのレイフ・ファインズは従来のイメージを払拭する怪演を見せて(聞かせて)くれるし、ヘレナ・ボナム=カーターも負けじと大奮闘していた。
ところで、今回の上映では、上映前に監督・製作・脚本のニック・パークの舞台挨拶があり、着ぐるみの巨大なウォレスとグルミットも登場した。
■「ブラザーズ・グリム」(特別招待作品)
テリー・ギリアム期待の新作。
「バンデッドQ」「未来世紀ブラジル」「バロン」「フィッシャー・キング」等が大好きなわたしにとっての超期待作。
期待が大きすぎたのか、「ブラザーズ・グリム」は普通の娯楽作品に過ぎなかった、と思う。
従来のテリー・ギリアム作品にあふれている騎士道精神が希薄な印象を受けた。勿論騎士道精神を発揮するキャラクターと女王も登場するのだが、出てくるのが終盤近くになって、というのも解せないような印象を受けた。
中盤くらいから登場した場合、物語にもう少しふくらみができたのではないか、と思った。
結論としては、「バトル・オブ・ブラジル」や「ロスト・イン・ラ・マンチャ」のテリー・ギリアムはどこに言ってしまったのだ!
スタジオに迎合したような作品ではなく、スタジオと戦うような作品を期待してやまない。、と言う事である。
とは言っても、本作は面白い作品である事には変わりはないことを付け加えておく。
冒頭には、テリー・ギリアムの舞台挨拶があった。
テリー・ギリアムは元々コメディ出身と言う事もあり、ショーマンシップ溢れる素晴らしい舞台挨拶だった。
当初予定されていたモニカ・ベルッチの舞台挨拶は行われなかった。
上映に先駆けて行われた記者会見では、赤ずきんに扮した上戸彩も登場した。
「ブラザーズ・グリム」
http://diarynote.jp/d/29346/20051102.html
■「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(特別招待作品)
「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデンとグウィネス・パルトロウが再びコンビを組んだ作品。
本作は、ピュリッツァー賞受賞の戯曲の映画化で、ロンドンの舞台でグウィネス・パルトロウは同じ役柄を演じ、演出をジョン・マッデンが行ったとのこと。
エンディングの余韻が最高に素晴らしい傑作。
はっきり言って、超興奮してしまうほどの素晴らしい作品。
エンディングの最初のクレジット(監督:ジョン・マッデン)が出た瞬間、反射的に拍手する欲求に駆られてしまう程の感動を覚えた。
本作は、元々が舞台劇と言う事もあり、脚本も勿論凄いのだが、その脚本にのっかった役者の演技バトルは凄い、最早言うことのない傑作なのだ。
ところで、今回の上映には、冒頭に映画評論家渡辺祥子の映画の紹介があったのだが、はっきり言ってネタバレありのふざけた映画紹介で、観客の多くがふざけるな!と言う思いを共有したのではないか、と思った。司会の伊藤さとりも、ネタバレにはビビッたようで、変なフォローを入れていた。
わたしは、思わず舞台に飲物をぶん投げそうになった。
二度と出てきて欲しくない人である。
■『天才の予言「ダ・ヴィンチノート」レオナルド・ダ・ヴィンチ展』
映画と映画の間に暇があったので、六本木ヒルズ森タワー52Fの「森ア−ツセンターギャラリー」で『天才の予言「ダ・ヴィンチノート」レオナルド・ダ・ヴィンチ展』を見た。
勿論「レスター手稿」は貴重なものだと思うのだが、これを展覧会と考えた場合、やや消化不良の感が否めない。と思った。
しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチと言う人物は、つくづく偉大でかつ多方面の才能を持った傑出した人物だったのだなぁ、と言う事にいまさらながら、思い知らされた。
勿論、「展望台・東京シティービュー」も堪能した。
わたしは映画祭の舞台挨拶の関係で5〜15倍のコンパクトな双眼鏡を持ってきていたのだが、わたしの双眼鏡は友人たちの間で大人気だった。
■今後の予定
10/24「春の雪」(特別招待作品)
10/25「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)
10/26「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
10/26「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
今年は特別招待作品のみかも。
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■「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(特別招待作品)
「ウォレスとグルミット」シリーズ初の長編作品。
配給がドリームワークスと言うのは、ちょっと解せないが、と言うか批判的立場をとってしまうが、作品としては大変素晴らしい作品だった。
クレイ・アニメーションとして、あまりにも凄い映像、−−特にカメラワークが凄い−−、そして名人芸とも言えるクレイ・アニメの技術に、物語ではなくその動きを見るだけで、その圧倒的な映像体験だけで、涙が出ちゃうほどの作品に仕上がっていた。
冒頭の「サンダーバード」へのオマージュにも感涙ものだし、タイムリーなネタとしては「キング・コング」へのオマージュも楽しかった。
物語のテイストはコメディなのだが、実際は原題が"Wallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit"ということもあり、ホラー映画としても成立しているし、また例によってアクション映画としても観られると言う一粒で二度でも三度でもおいしい作品に仕上がっていた。
キャストもゲスト・キャラクターのレイフ・ファインズは従来のイメージを払拭する怪演を見せて(聞かせて)くれるし、ヘレナ・ボナム=カーターも負けじと大奮闘していた。
ところで、今回の上映では、上映前に監督・製作・脚本のニック・パークの舞台挨拶があり、着ぐるみの巨大なウォレスとグルミットも登場した。
■「ブラザーズ・グリム」(特別招待作品)
テリー・ギリアム期待の新作。
「バンデッドQ」「未来世紀ブラジル」「バロン」「フィッシャー・キング」等が大好きなわたしにとっての超期待作。
期待が大きすぎたのか、「ブラザーズ・グリム」は普通の娯楽作品に過ぎなかった、と思う。
従来のテリー・ギリアム作品にあふれている騎士道精神が希薄な印象を受けた。勿論騎士道精神を発揮するキャラクターと女王も登場するのだが、出てくるのが終盤近くになって、というのも解せないような印象を受けた。
中盤くらいから登場した場合、物語にもう少しふくらみができたのではないか、と思った。
結論としては、「バトル・オブ・ブラジル」や「ロスト・イン・ラ・マンチャ」のテリー・ギリアムはどこに言ってしまったのだ!
スタジオに迎合したような作品ではなく、スタジオと戦うような作品を期待してやまない。、と言う事である。
とは言っても、本作は面白い作品である事には変わりはないことを付け加えておく。
冒頭には、テリー・ギリアムの舞台挨拶があった。
テリー・ギリアムは元々コメディ出身と言う事もあり、ショーマンシップ溢れる素晴らしい舞台挨拶だった。
当初予定されていたモニカ・ベルッチの舞台挨拶は行われなかった。
上映に先駆けて行われた記者会見では、赤ずきんに扮した上戸彩も登場した。
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■「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(特別招待作品)
「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデンとグウィネス・パルトロウが再びコンビを組んだ作品。
本作は、ピュリッツァー賞受賞の戯曲の映画化で、ロンドンの舞台でグウィネス・パルトロウは同じ役柄を演じ、演出をジョン・マッデンが行ったとのこと。
エンディングの余韻が最高に素晴らしい傑作。
はっきり言って、超興奮してしまうほどの素晴らしい作品。
エンディングの最初のクレジット(監督:ジョン・マッデン)が出た瞬間、反射的に拍手する欲求に駆られてしまう程の感動を覚えた。
本作は、元々が舞台劇と言う事もあり、脚本も勿論凄いのだが、その脚本にのっかった役者の演技バトルは凄い、最早言うことのない傑作なのだ。
ところで、今回の上映には、冒頭に映画評論家渡辺祥子の映画の紹介があったのだが、はっきり言ってネタバレありのふざけた映画紹介で、観客の多くがふざけるな!と言う思いを共有したのではないか、と思った。司会の伊藤さとりも、ネタバレにはビビッたようで、変なフォローを入れていた。
わたしは、思わず舞台に飲物をぶん投げそうになった。
二度と出てきて欲しくない人である。
■『天才の予言「ダ・ヴィンチノート」レオナルド・ダ・ヴィンチ展』
映画と映画の間に暇があったので、六本木ヒルズ森タワー52Fの「森ア−ツセンターギャラリー」で『天才の予言「ダ・ヴィンチノート」レオナルド・ダ・ヴィンチ展』を見た。
勿論「レスター手稿」は貴重なものだと思うのだが、これを展覧会と考えた場合、やや消化不良の感が否めない。と思った。
しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチと言う人物は、つくづく偉大でかつ多方面の才能を持った傑出した人物だったのだなぁ、と言う事にいまさらながら、思い知らされた。
勿論、「展望台・東京シティービュー」も堪能した。
わたしは映画祭の舞台挨拶の関係で5〜15倍のコンパクトな双眼鏡を持ってきていたのだが、わたしの双眼鏡は友人たちの間で大人気だった。
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10/24「春の雪」(特別招待作品)
10/25「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」(特別招待作品)
10/26「NOEL(ノエル)」(特別招待作品)
10/26「ウォーク・ザ・ライン」(特別招待作品)
今年は特別招待作品のみかも。
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「ナイト・ウオッチ」
2005年10月21日 映画
2005/10/16 東京新宿「新宿ミラノ座」で「東京国際ファンタスティック映画祭2005」クロージング作品の「ナイト・ウオッチ」を観た。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」
2005年10月18日 映画
2005/10/16 東京新宿「新宿ミラノ座」で開催されていた「東京国際ファンタスティック映画祭2005」で「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」を観た。
当日は総監督の富野由悠季を迎えたワールド・プレミアだった。
総監督・原作・脚本・絵コンテ:富野由悠季
原案:矢立肇
音楽:三枝成彰
テーマ曲:Gackt
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニックデザイン:大河原邦男
作画監督:恩田尚之、仲盛文、重田敦司、中島利洋、中谷誠一
声の出演:飛田展男(カミーユ・ビダン)、池田秀一(シャア・アズナブル)、古谷徹(アムロ・レイ)、鈴置洋孝(ブライト・ノア)、ゆかな(フォウ・ムラサメ)、池脇千鶴(サラ・ザビアロフ)、川村万梨阿(ベルトーチカ・イルマ)、岡本麻弥(エマ・シーン)、勝生真沙子(レコア・ロンド)、浪川大輔(カツ・コバヤシ)、新井里美(ファ・ユイリィ)、井上和彦(ジェリド・メサ)、島田敏(パプテマス・シロッコ)、榊原良子(ハマーン・カーン)
冒頭の富野由悠季の舞台挨拶の第一声「本当に、迷惑しています」には笑わされた。
事実、富野由悠季は現在「機動戦士ZガンダムIII」の製作に大忙し、とのことであった。
ところで本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、前作「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.html)に続く「Zガンダム」映画版の中核を担う第二部、という位置付けの作品である。
物語は、「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」で描かれた、テレビ・シリーズ第14話「アムロ再び」以降、第32話「謎のモビルツース」までを再構成したもの(勿論、完全にカットされた話もあるし、物語が微妙に異なっている部分もある)で、展開が非常に早い、と言う印象を受けた。
勿論、時間数にして、テレビ版の約7時間分を劇場版の約2時間にまとめるのだから仕方がないのだが、テレビ・シリースでは壮大だった伏線が、時間の関係であっと言う間に回収されたり、またはせっかくの伏線を回収せず無視したりしているような印象を受けた。
また、テレビ版では、例えばフォウとカミーユ、サラとカミーユ(勿論その前提としてはアムロとララァ)の関係が大きなゆっくりとした対句的な対比(まとは運命的なリフレイン)として描かれていたのだが、劇場版では、尺の都合上、両エピソードが続けて語られ、余韻と言うか、予定調和と言うか、運命的なものがあまり感じられないような印象を受ける。
また、同様にアムロとカミーユ、カミーユとカツの関係が、これまた対句的な表現で描かれている(同様に運命的なリフレイン)のだが、それも、尺の関係で繰り返すタイミングに若干問題があったような印象を受ける。
また、前作同様、旧作画と新作画の乖離が否定できない。
余談だが、テレビ版のフォウとサラの私服のデザインが嫌いなわたしとしては、彼女等の私服を新作画で全とっかえしていないかな、と淡い期待をしていたのだが、残念ながらそんな事は全く行われていなかった。
物語は、展開が非常に早いのは前述の通りだが、おそらくテレビ版を知らなくても、脚本の頑張りで、物語の進行についていけるのではないか、と思う反面、全くテレビ版を知らない人には何らかの物語の補完が必要ではないか、と言う印象も同時に受けた。
本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、第二部と言うこともあり、物語の途中で唐突な幕切れを見せるのだが、前作同様余韻が感じられる、良いシークエンスで幕を閉じているのが嬉しい。
例えば「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のエンディングにも似た爽やかな感動を感じてしまう。
少なくとも、本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、「ガンダム」に対する熱い情熱は冷めちゃった人にも、とりあえず劇場で観て欲しいな、と思える作品である。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談だが、「東京ファンタ2005」で前売りチケットが完売したのは「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」のみだった模様である。
他の作品は当日券でも普通に指定席券が売られていたようだが、本作は立ち見の当日券が限定150枚販売された。
150枚の立ち見券を購入するために、昨年同様徹夜組も出た模様である。
昨年の「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」チケットにまつわるお話
(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.htmlの下部)を思い出す。
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当日は総監督の富野由悠季を迎えたワールド・プレミアだった。
総監督・原作・脚本・絵コンテ:富野由悠季
原案:矢立肇
音楽:三枝成彰
テーマ曲:Gackt
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニックデザイン:大河原邦男
作画監督:恩田尚之、仲盛文、重田敦司、中島利洋、中谷誠一
声の出演:飛田展男(カミーユ・ビダン)、池田秀一(シャア・アズナブル)、古谷徹(アムロ・レイ)、鈴置洋孝(ブライト・ノア)、ゆかな(フォウ・ムラサメ)、池脇千鶴(サラ・ザビアロフ)、川村万梨阿(ベルトーチカ・イルマ)、岡本麻弥(エマ・シーン)、勝生真沙子(レコア・ロンド)、浪川大輔(カツ・コバヤシ)、新井里美(ファ・ユイリィ)、井上和彦(ジェリド・メサ)、島田敏(パプテマス・シロッコ)、榊原良子(ハマーン・カーン)
冒頭の富野由悠季の舞台挨拶の第一声「本当に、迷惑しています」には笑わされた。
事実、富野由悠季は現在「機動戦士ZガンダムIII」の製作に大忙し、とのことであった。
ところで本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、前作「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.html)に続く「Zガンダム」映画版の中核を担う第二部、という位置付けの作品である。
物語は、「機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者−」で描かれた、テレビ・シリーズ第14話「アムロ再び」以降、第32話「謎のモビルツース」までを再構成したもの(勿論、完全にカットされた話もあるし、物語が微妙に異なっている部分もある)で、展開が非常に早い、と言う印象を受けた。
勿論、時間数にして、テレビ版の約7時間分を劇場版の約2時間にまとめるのだから仕方がないのだが、テレビ・シリースでは壮大だった伏線が、時間の関係であっと言う間に回収されたり、またはせっかくの伏線を回収せず無視したりしているような印象を受けた。
また、テレビ版では、例えばフォウとカミーユ、サラとカミーユ(勿論その前提としてはアムロとララァ)の関係が大きなゆっくりとした対句的な対比(まとは運命的なリフレイン)として描かれていたのだが、劇場版では、尺の都合上、両エピソードが続けて語られ、余韻と言うか、予定調和と言うか、運命的なものがあまり感じられないような印象を受ける。
また、同様にアムロとカミーユ、カミーユとカツの関係が、これまた対句的な表現で描かれている(同様に運命的なリフレイン)のだが、それも、尺の関係で繰り返すタイミングに若干問題があったような印象を受ける。
また、前作同様、旧作画と新作画の乖離が否定できない。
余談だが、テレビ版のフォウとサラの私服のデザインが嫌いなわたしとしては、彼女等の私服を新作画で全とっかえしていないかな、と淡い期待をしていたのだが、残念ながらそんな事は全く行われていなかった。
物語は、展開が非常に早いのは前述の通りだが、おそらくテレビ版を知らなくても、脚本の頑張りで、物語の進行についていけるのではないか、と思う反面、全くテレビ版を知らない人には何らかの物語の補完が必要ではないか、と言う印象も同時に受けた。
本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、第二部と言うこともあり、物語の途中で唐突な幕切れを見せるのだが、前作同様余韻が感じられる、良いシークエンスで幕を閉じているのが嬉しい。
例えば「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のエンディングにも似た爽やかな感動を感じてしまう。
少なくとも、本作「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」は、「ガンダム」に対する熱い情熱は冷めちゃった人にも、とりあえず劇場で観て欲しいな、と思える作品である。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談だが、「東京ファンタ2005」で前売りチケットが完売したのは「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」のみだった模様である。
他の作品は当日券でも普通に指定席券が売られていたようだが、本作は立ち見の当日券が限定150枚販売された。
150枚の立ち見券を購入するために、昨年同様徹夜組も出た模様である。
昨年の「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」チケットにまつわるお話
(http://diarynote.jp/d/29346/20041018.htmlの下部)を思い出す。
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「カースト(原題)」「ウェス・クレイブン’S・カースド」
2005年10月17日 映画
2005/10/15 東京新宿「新宿ミラノ座」。「東京国際ファンタスティック映画祭2005」で「カースト(原題)」を観た。
※ 公開時のタイトルは「ウェス・クレイブン’S・カースド」
テレビ番組「レイト・レイト・ショー」を手がけるエリー(クリスティーナ・リッチ)は高校生の弟ジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)と二人暮らし。
エリーはオープンを目前に控えたジェイク(ジョシュア・ジャクソン)のクラブに顔を出し、その後、ジミーと一緒に自動車で自宅に帰る途中、マルホランド・ドライブでいきなりフロント・グラスに何かがぶつかり、対向車と激突。対向車はマルホランド・ドライブから崖下へ転がり落ちてしまった。
エリーとジミーは、崖下の自動車のドライバーの女性を救出に向かうが、その女性は謎の動物に引きずられていく。
女性が連れ去られないよう女性の足を掴むエリーとジミーだったが、彼等三人は謎の動物に簡単に引きずられてしまうが・・・・。
監督:ウェス・クレイヴン
製作総指揮:ハーベイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
脚本:ケビン・ウィリアムソン
特殊メイク:リック・ベイカー
出演:クリスティーナ・リッチ(エリー)、ジョシュア・ジャクソン(ジェイク)、ジェシー・アイゼンバーグ(ジミー)、ジュディ・グリア(ジョアニ)、スコット・バイオ(スコット)、マイロー・ヴェンティミグラ(ボー)、クリスティーナ・アナパウ(プルック)、ポーシャ・デ・ロッシ(ゼラ)、シャノン・エリザベス(ベッキー)、ミア(ジェニー)
本作「カースト(原題)」は、はっきり言って面白い。
しかし、現在の日本国内の状況を考えた場合、集客は非常に難しいだろう、と思う。
仮にだが、本作が二本立ての一本として公開されたとしたらどうだろう。例えば、二本立てのもう一本が所謂娯楽大作だったとしたら・・・・。
「カースト(原題)」は「娯楽大作の方はたいした事なかったけど、ホラーの方は結構面白かったよね」「ホラーって結構面白いかも」と思わせるような感じの作品なのだ。
例えば、ホラー映画をあまり観ない人に対し、ホラー映画って面白いんだよ、ホラー映画って怪物を描きながら本当は人間を描いているんだよ、怪物の悲しさがよく描かれているでしょ、そんな感じの映画だと思えるのだ。
なんだかんだ言っても本作の監督はウェス・クレイブン。
ウェス・クレイブンと言えば最近はやはり「スクリーム」シリーズで有名だと思うのだが、個人的には、「スクリーム」シリーズは、ホラーをパロディの素材(笑いのネタ)としてしか見ていない、最低のホラー映画シリーズだと思うのだが、昔は結構良いホラー映画に関わっていた。
そんなウェス・クレイブンが手がけた本作「カースト(原題)」は、最早語りつくされ、しゃぶりつくされ、手垢が付いた題材と言える「狼男」と言う題材を、古典的な設定をほとんど改変せず現在に蘇らせ、そして現代風の物語を構築し、現代の狼男の悲哀と哀愁を加味して出来上がった温故知新的な作品だと言える。
また、狼男の特殊メイクをリック・ベイカーがやっていると言うのも感慨深いし、−ついでに製作はワインスタイン兄弟だよ−、狼男の行動の描写も面白い。例えばエレベーターのシークエンスや、駐車場のシークエンスは特筆すべき描写が楽しめる。
また、映画ファンとして感動的な伏線も楽しいし、冴えない高校生だったジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)がだんだん格好良くなってきたり、エリー(クリスティーナ・リッチ)がどんどん魅力的になって行く部分も興味深い。
フリーキーな女優クリスティーナ・リッチが、こんな役柄を演じているのも、非常に興味深い。
脚本は、ホラー映画でありながら、青春映画の側面も持っているし、現代を生き抜く狼男の存在にリアリティを持たせる設定も考えられている。
また、犯人捜しのミステリー的な楽しみ方も出来る脚本に仕上がっている。
おそらく、本作「カースト(原題)」は観客があまり入らない作品だと思うのだが、劇場で是非観ていただきたい作品のひとつだと思う。
ホラー映画嫌いの人にでも、安心してオススメできる楽しいホラー作品に仕上がっていると思う。
結構笑えるしね。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談ですが、公開時のタイトルは「ウェス・クレイブン’S・カースド」と言うのですが、英語を習いたての中学生が何にでも英語を使っちゃうように、つけられたようなタイトルに驚愕です。
「’s」(アポストロフィ・s)には驚かされちゃうし、原題の「Cursed」って、発音は一般的には「カースト」じゃないのかな、とか思っちゃいます。
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※ 公開時のタイトルは「ウェス・クレイブン’S・カースド」
テレビ番組「レイト・レイト・ショー」を手がけるエリー(クリスティーナ・リッチ)は高校生の弟ジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)と二人暮らし。
エリーはオープンを目前に控えたジェイク(ジョシュア・ジャクソン)のクラブに顔を出し、その後、ジミーと一緒に自動車で自宅に帰る途中、マルホランド・ドライブでいきなりフロント・グラスに何かがぶつかり、対向車と激突。対向車はマルホランド・ドライブから崖下へ転がり落ちてしまった。
エリーとジミーは、崖下の自動車のドライバーの女性を救出に向かうが、その女性は謎の動物に引きずられていく。
女性が連れ去られないよう女性の足を掴むエリーとジミーだったが、彼等三人は謎の動物に簡単に引きずられてしまうが・・・・。
監督:ウェス・クレイヴン
製作総指揮:ハーベイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
脚本:ケビン・ウィリアムソン
特殊メイク:リック・ベイカー
出演:クリスティーナ・リッチ(エリー)、ジョシュア・ジャクソン(ジェイク)、ジェシー・アイゼンバーグ(ジミー)、ジュディ・グリア(ジョアニ)、スコット・バイオ(スコット)、マイロー・ヴェンティミグラ(ボー)、クリスティーナ・アナパウ(プルック)、ポーシャ・デ・ロッシ(ゼラ)、シャノン・エリザベス(ベッキー)、ミア(ジェニー)
本作「カースト(原題)」は、はっきり言って面白い。
しかし、現在の日本国内の状況を考えた場合、集客は非常に難しいだろう、と思う。
仮にだが、本作が二本立ての一本として公開されたとしたらどうだろう。例えば、二本立てのもう一本が所謂娯楽大作だったとしたら・・・・。
「カースト(原題)」は「娯楽大作の方はたいした事なかったけど、ホラーの方は結構面白かったよね」「ホラーって結構面白いかも」と思わせるような感じの作品なのだ。
例えば、ホラー映画をあまり観ない人に対し、ホラー映画って面白いんだよ、ホラー映画って怪物を描きながら本当は人間を描いているんだよ、怪物の悲しさがよく描かれているでしょ、そんな感じの映画だと思えるのだ。
なんだかんだ言っても本作の監督はウェス・クレイブン。
ウェス・クレイブンと言えば最近はやはり「スクリーム」シリーズで有名だと思うのだが、個人的には、「スクリーム」シリーズは、ホラーをパロディの素材(笑いのネタ)としてしか見ていない、最低のホラー映画シリーズだと思うのだが、昔は結構良いホラー映画に関わっていた。
そんなウェス・クレイブンが手がけた本作「カースト(原題)」は、最早語りつくされ、しゃぶりつくされ、手垢が付いた題材と言える「狼男」と言う題材を、古典的な設定をほとんど改変せず現在に蘇らせ、そして現代風の物語を構築し、現代の狼男の悲哀と哀愁を加味して出来上がった温故知新的な作品だと言える。
また、狼男の特殊メイクをリック・ベイカーがやっていると言うのも感慨深いし、−ついでに製作はワインスタイン兄弟だよ−、狼男の行動の描写も面白い。例えばエレベーターのシークエンスや、駐車場のシークエンスは特筆すべき描写が楽しめる。
また、映画ファンとして感動的な伏線も楽しいし、冴えない高校生だったジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)がだんだん格好良くなってきたり、エリー(クリスティーナ・リッチ)がどんどん魅力的になって行く部分も興味深い。
フリーキーな女優クリスティーナ・リッチが、こんな役柄を演じているのも、非常に興味深い。
脚本は、ホラー映画でありながら、青春映画の側面も持っているし、現代を生き抜く狼男の存在にリアリティを持たせる設定も考えられている。
また、犯人捜しのミステリー的な楽しみ方も出来る脚本に仕上がっている。
おそらく、本作「カースト(原題)」は観客があまり入らない作品だと思うのだが、劇場で是非観ていただきたい作品のひとつだと思う。
ホラー映画嫌いの人にでも、安心してオススメできる楽しいホラー作品に仕上がっていると思う。
結構笑えるしね。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
余談ですが、公開時のタイトルは「ウェス・クレイブン’S・カースド」と言うのですが、英語を習いたての中学生が何にでも英語を使っちゃうように、つけられたようなタイトルに驚愕です。
「’s」(アポストロフィ・s)には驚かされちゃうし、原題の「Cursed」って、発音は一般的には「カースト」じゃないのかな、とか思っちゃいます。
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「トム・ヤム・クン!」
2005年10月14日 映画
2005/10/14 東京新宿「新宿ミラノ座」で「東京国際ファンタスティック映画祭2005」オープニング作品の「トム・ヤム・クン!」を観た。
カーム(トニー・ジャー)の家系は、代々護衛軍象の血筋を守る像の調教師で、カームは小さい頃から象のポーヤイと一緒に育ち、ポーヤイの子、小象のコーンを誰よりもかわいがっていた。
ある年のソンクラーン(水掛祭)の日、国王陛下にポーヤイを献上しようと、カームと父はソンクラーンの会場へ向かう。
国王陛下への献上象を決める審査をポーヤイが受ける間、カームは露店をながめ、小象のコーンのために鈴を買う。
そんなカームの耳に、象の審査場からただならぬ騒ぎの音と怒号が聞こえてくる。象の審査場にあわてて飛び込んだカームの目に、傷つき倒れた父の姿が映った。
「ポーヤイを追え!」と父は息絶え絶え言い放つが・・・・。
監督・製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ
武術指導:パンナー・リットグライ、トニー・ジャー
出演:トニー・ジャー(カーム)、ペットターイ・ウォンカムラオ(マーク)、ボンゴット・コンマーライ(プラ)、チン・シン(マダム・ローズ)、ジョニー・グエン(ジョニー)、ネイサン・ジョーンズ(TK)、ラティフ・クロウダー(カポエィラ・ファイター)
本作「トム・ヤム・クン!」は、「マッハ!」のトニー・ジャー(主演)、プラッチャヤー・ピンゲーオ(監督)、パンナー・リットグライ(武術指導)等が再びタッグを組んだ強烈な作品である。
物語は「マッハ!」同様単純で、「マッハ!」は盗まれた仏像の首を求めてトニー・ジャー(ティン)、ペットターイ・ウォンカムラオ(ジョージ)、プマワーリー・ヨートガモン(ムエ)等が冒険する話だったのだが、本作「トム・ヤム・クン!」も同様に、盗まれた象を求めてトニー・ジャー(カーム)、ペットターイ・ウォンカムラオ(マーク)らが冒険する話である。
トニー・ジャー演じるキャラクターは何故か両作とも直線的で、例えば本作では、戦略も何もなしに、直情的に行く先々で「僕の象を返せ!」と訴える。
そしてトニー・ジャー(カーム)の前に立ちはだかる奴等をことごとく、やっつけ、どんどんどんどん象に近づいていく、と言う物語である。
そして主人公カームのキャラクターが単純明快であるのと対象的に、悪役サイドのマダム・ローズ(チン・シン)やジョニー(ジョニー・グエン)の悪事の背景が比較的複雑に設定されている。
一応、象が盗まれた理由をひとつの謎として脚本が組み立てられているのだ。
また本作は前作同様タイ映画と言う事で、仏教的世界観や道徳観に裏打ちされた物語が明確に描かれている。
期待のアクションは、「マッハ!」同様、フルコンタクト系ムエタイ・アクションがベースとなっているのだから、前作同様相手に技がボコボコ入るのは勿論、ボートやヘリコプターを使ったアクション・シークエンスや、「ヤマカシ」軍団もビックリのインライン・スケート軍団との対決も楽しいのだが、今回は様々な格闘技とムエタイの対決が楽しい。
例えば、マダム・ローズ(チン・シン)率いる一味は中国系(チャイニーズ・マフィア)背景があるためか、ジョニー(ジョニー・グエン)等、中国系拳法との戦いが楽しめるし、アートワークにも使われているでかい男TK(ネイサン・ジョーンズ)とはレスリング系の無茶な戦いも楽しめる。
しかしながら、個人的に特に印象に残ったのは、「鉄拳」シリーズのエディもビックリのカポエィラ使い(ラティフ・クロウダー)との対決であった。
今までわたしが見たことがあるカポエィラは、非常にゆっくりとした、まるで踊り(演舞)のような動きのものだったのだが、本作のカポエィラは正に「鉄拳3」のエディそのもの、凄まじいスピードで、様々な技が飛び出して来る凄い格闘技だったのだ。
「カポエィラすげえ!」
と、言うわけで本作は「鉄拳」ファンにもオススメなのだ。
ついでに、トニー・ジャーはリン・シャオユウ的な技も繰り出したりしている。
前作同様、トニー・ジャーのアクションは、一撃必殺のブルース・リー系の格闘アクションや、スティーブン・セガール風の関節ボキボキの格闘アクション、街中や周囲の物を上手に使ったジャッキー・チェン風のアクション、または命がけの、と言うか紙一重のジャッキー・チェン風のアクションも楽しめる、と言う、ここ数十年のアクション映画の集大成的なエッセンスをも感じる事が出来るのだ。
ある意味トニー・ジャーは、ブルース・リーも、リー・リンチェイ(ジェット・リー)も、ジャッキー・チェンも超越したひとつの格闘映画の体系を作ってしまったかも知れない、と思うのだ。
まあ、とにかく本作「トム・ヤム・クン!」はアクション映画ファン必見と言うか義務的作品だし、そのあまりにも凄いアクションのおかげで涙すら出ちゃう位の素晴らしいアクションが堪能できる、傑作アクション映画なのだ。
いつ公開されるのかは知らないが、是非劇場に足を運んで欲しい。
強烈なカメオ出演もあるしね。
余談だけど、「マッハ!」より「ボーン・トゥ・ファイト(七人のマッハ!)」よりも、本作は全然面白いですよ。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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カーム(トニー・ジャー)の家系は、代々護衛軍象の血筋を守る像の調教師で、カームは小さい頃から象のポーヤイと一緒に育ち、ポーヤイの子、小象のコーンを誰よりもかわいがっていた。
ある年のソンクラーン(水掛祭)の日、国王陛下にポーヤイを献上しようと、カームと父はソンクラーンの会場へ向かう。
国王陛下への献上象を決める審査をポーヤイが受ける間、カームは露店をながめ、小象のコーンのために鈴を買う。
そんなカームの耳に、象の審査場からただならぬ騒ぎの音と怒号が聞こえてくる。象の審査場にあわてて飛び込んだカームの目に、傷つき倒れた父の姿が映った。
「ポーヤイを追え!」と父は息絶え絶え言い放つが・・・・。
監督・製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ
武術指導:パンナー・リットグライ、トニー・ジャー
出演:トニー・ジャー(カーム)、ペットターイ・ウォンカムラオ(マーク)、ボンゴット・コンマーライ(プラ)、チン・シン(マダム・ローズ)、ジョニー・グエン(ジョニー)、ネイサン・ジョーンズ(TK)、ラティフ・クロウダー(カポエィラ・ファイター)
本作「トム・ヤム・クン!」は、「マッハ!」のトニー・ジャー(主演)、プラッチャヤー・ピンゲーオ(監督)、パンナー・リットグライ(武術指導)等が再びタッグを組んだ強烈な作品である。
物語は「マッハ!」同様単純で、「マッハ!」は盗まれた仏像の首を求めてトニー・ジャー(ティン)、ペットターイ・ウォンカムラオ(ジョージ)、プマワーリー・ヨートガモン(ムエ)等が冒険する話だったのだが、本作「トム・ヤム・クン!」も同様に、盗まれた象を求めてトニー・ジャー(カーム)、ペットターイ・ウォンカムラオ(マーク)らが冒険する話である。
トニー・ジャー演じるキャラクターは何故か両作とも直線的で、例えば本作では、戦略も何もなしに、直情的に行く先々で「僕の象を返せ!」と訴える。
そしてトニー・ジャー(カーム)の前に立ちはだかる奴等をことごとく、やっつけ、どんどんどんどん象に近づいていく、と言う物語である。
そして主人公カームのキャラクターが単純明快であるのと対象的に、悪役サイドのマダム・ローズ(チン・シン)やジョニー(ジョニー・グエン)の悪事の背景が比較的複雑に設定されている。
一応、象が盗まれた理由をひとつの謎として脚本が組み立てられているのだ。
また本作は前作同様タイ映画と言う事で、仏教的世界観や道徳観に裏打ちされた物語が明確に描かれている。
期待のアクションは、「マッハ!」同様、フルコンタクト系ムエタイ・アクションがベースとなっているのだから、前作同様相手に技がボコボコ入るのは勿論、ボートやヘリコプターを使ったアクション・シークエンスや、「ヤマカシ」軍団もビックリのインライン・スケート軍団との対決も楽しいのだが、今回は様々な格闘技とムエタイの対決が楽しい。
例えば、マダム・ローズ(チン・シン)率いる一味は中国系(チャイニーズ・マフィア)背景があるためか、ジョニー(ジョニー・グエン)等、中国系拳法との戦いが楽しめるし、アートワークにも使われているでかい男TK(ネイサン・ジョーンズ)とはレスリング系の無茶な戦いも楽しめる。
しかしながら、個人的に特に印象に残ったのは、「鉄拳」シリーズのエディもビックリのカポエィラ使い(ラティフ・クロウダー)との対決であった。
今までわたしが見たことがあるカポエィラは、非常にゆっくりとした、まるで踊り(演舞)のような動きのものだったのだが、本作のカポエィラは正に「鉄拳3」のエディそのもの、凄まじいスピードで、様々な技が飛び出して来る凄い格闘技だったのだ。
「カポエィラすげえ!」
と、言うわけで本作は「鉄拳」ファンにもオススメなのだ。
ついでに、トニー・ジャーはリン・シャオユウ的な技も繰り出したりしている。
前作同様、トニー・ジャーのアクションは、一撃必殺のブルース・リー系の格闘アクションや、スティーブン・セガール風の関節ボキボキの格闘アクション、街中や周囲の物を上手に使ったジャッキー・チェン風のアクション、または命がけの、と言うか紙一重のジャッキー・チェン風のアクションも楽しめる、と言う、ここ数十年のアクション映画の集大成的なエッセンスをも感じる事が出来るのだ。
ある意味トニー・ジャーは、ブルース・リーも、リー・リンチェイ(ジェット・リー)も、ジャッキー・チェンも超越したひとつの格闘映画の体系を作ってしまったかも知れない、と思うのだ。
まあ、とにかく本作「トム・ヤム・クン!」はアクション映画ファン必見と言うか義務的作品だし、そのあまりにも凄いアクションのおかげで涙すら出ちゃう位の素晴らしいアクションが堪能できる、傑作アクション映画なのだ。
いつ公開されるのかは知らないが、是非劇場に足を運んで欲しい。
強烈なカメオ出演もあるしね。
余談だけど、「マッハ!」より「ボーン・トゥ・ファイト(七人のマッハ!)」よりも、本作は全然面白いですよ。
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「エリザベスタウン」
2005年10月13日 映画
2005/10/13 東京銀座「ヤマハホール」で「エリザベスタウン」の試写を観た。
長い年月をかけて情熱を傾けてきた、新しいシューズ開発のプロジェクトが失敗。
商品の返品が相次ぎ、デザイナーのドリュー(オーランド・ブルーム)は解雇される。しかも6日後には、彼ひとりの責任として、企業の損失がビジネス誌で公表される事に・・・・。
夢に破れ、生きる気力を失ったドリューは、世間の失笑をかう前に人生を終わらせる覚悟をする。そこに、追い討ちをかけるように知らされる父の死・・・・・。
失意の中、父の故郷であるケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと出発するが・・・・・。
(ちらしよりほぼ引用)
監督・脚本:キャメロン・クロウ
製作:キャメロン・クロウ、トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
出演:オーランド・ブルーム(ドリュー)、キルステン・ダンスト(クレア)、スーザン・サランドン(ホリー)、アレック・ボールドウィン(フィル)、ブルース・マッギル(ビル)、ジュディ・グリア(ヘザー)、ジェシカ・ビール(エレン)、ポール・シュナイダー(ジェシー)、ポーラ・ディーン(ドーラ)、ジェド・リース(チャック)
オーランド・ブルームとキルステン・ダンストなんかには騙されないぞと、お前らのラヴ・ストーリーなんかじゃ泣かないぞと、そういう反抗的な気持ちで本作「エリザベスタウン」を観たわたしだった。
しかし、そこには一抹の不安があったのも事実である。
何しろわたしはキャメロン・クロウの作品が大好きなのである。
「初体験 リッジモント・ハイ」(1982/原案・脚本)、「セイ・エニシング」(1989/監督・脚本)、「シングルス」(1992/監督・政策・脚本)、「バニラ・スカイ」(2001/監督・脚本)から、かの名作「あの頃ペニー・レインと」(2000/監督・製作・脚本)にいたる傑作の数々。
特にわたしにとって「あの頃ペニー・レインと」は、好きで好きでたまらない正に愛すべき作品だと言えるのだ。
そんなわたしは案の定、キャメロン・クロウの脚本と演出、そして音楽の力の前に力なく崩れ落ち、文字通り泣かされてしまったのだ。
さて、本作「エリザベスタウン」についてだが、先ずは音楽と言うか選曲が凄い。
勿論、元「ローリングストーン」誌の音楽ライターだったキャメロン・クロウが選曲をしているのだろうと思うが、シーンやシークエンスを構成する上での楽曲の選曲が身悶えするほど素晴らしい。
それらの楽曲は、勿論シーンを効果的に見せると言う一般的な相乗効果的手法もあるのだが、一見ミスマッチに見せながら、もしかしてアンチテーゼ的手法と思わせ、その実、最終的にはシーンの効果を抜群に高めている、というような使い方をもされた珠玉の名曲の数々が、涙腺破壊的な凄まじい効果をあげている。
キャストはなんと言ってもドリューの母ホリーを演じたスーザン・サランドンであろう。
本作のスーザン・サランドンは大変素晴らしく、脚本上も一番美味しい所をさらってしまっている。
彼女のここ10年位のキャリアの中で、最高の感動的な演技を見せてくれている。
彼女のスピーチから始まるシークエンスは、号泣必須の素晴らしいものに仕上がっている、と言えよう。
これは本当に素晴らしい。
私見だが、「テルマ&ルイーズ」(1991)のスーザン・サランドンに匹敵すると思うよ。
また、ドリュー(オーランド・ブルーム)のいとこのジェシーを演じたポール・シュナイダーも良かった。
勿論、主演のふたり、オーランド・ブルーム(ドリュー)とキルステン・ダンスト(クレア)も良かった。
特にキルステン・ダンストは若干押しが強すぎるきらいは否定できないが、非常にキュートであった。
オーランド・ブルームはコスチューム・プレイ(本来の意味は史劇のように、時代がかった衣装を付けて行う劇のこと)ではない作品をはじめて見たような印象を受けるが、普通で良かったと思う。
脚本は挫折からの再生を見事な愛情を持って描いたもので、また父と子の関係を考えるとティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」をも髣髴とさせる。
そして「ビッグ・フイッシュ」同様本作の葬式のシークエンスは非常に感動的である。更にこの感覚はローレンス・カスダンの「再会の時」の冒頭の葬式のシークエンスにもダブる印象を受ける。
本作を挫折からの再生の物語だと考えた場合、父の故郷「エリザベスタウン」は死と再生のメタファーであり、鯨の胎内のメタファーとなっている。
時間に取り残された愛すべき街「エリザベスタウン」。全ての人々の故郷たりうる「エリザベスタウン」の存在が、悲しくも嬉しい。
ところで、予告編からの印象から、わたしは本作がオーランド・ブルームのドライブ・シークエンスに過去の回想が挿入される物語だと思っていたのだが、それは完全にわたしの思い違いだった。
ドライブ・シークエンスが非常に短い事にわたしは驚かされた。
本作「エリザベスタウン」は、ラブ・ストーリー好きの人たちだけに見せるのはもったいない、素晴らしい音楽映画とも言える傑作である。
キャメロン・クロウの新たな傑作の誕生に拍手を贈りたい。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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長い年月をかけて情熱を傾けてきた、新しいシューズ開発のプロジェクトが失敗。
商品の返品が相次ぎ、デザイナーのドリュー(オーランド・ブルーム)は解雇される。しかも6日後には、彼ひとりの責任として、企業の損失がビジネス誌で公表される事に・・・・。
夢に破れ、生きる気力を失ったドリューは、世間の失笑をかう前に人生を終わらせる覚悟をする。そこに、追い討ちをかけるように知らされる父の死・・・・・。
失意の中、父の故郷であるケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと出発するが・・・・・。
(ちらしよりほぼ引用)
監督・脚本:キャメロン・クロウ
製作:キャメロン・クロウ、トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
出演:オーランド・ブルーム(ドリュー)、キルステン・ダンスト(クレア)、スーザン・サランドン(ホリー)、アレック・ボールドウィン(フィル)、ブルース・マッギル(ビル)、ジュディ・グリア(ヘザー)、ジェシカ・ビール(エレン)、ポール・シュナイダー(ジェシー)、ポーラ・ディーン(ドーラ)、ジェド・リース(チャック)
オーランド・ブルームとキルステン・ダンストなんかには騙されないぞと、お前らのラヴ・ストーリーなんかじゃ泣かないぞと、そういう反抗的な気持ちで本作「エリザベスタウン」を観たわたしだった。
しかし、そこには一抹の不安があったのも事実である。
何しろわたしはキャメロン・クロウの作品が大好きなのである。
「初体験 リッジモント・ハイ」(1982/原案・脚本)、「セイ・エニシング」(1989/監督・脚本)、「シングルス」(1992/監督・政策・脚本)、「バニラ・スカイ」(2001/監督・脚本)から、かの名作「あの頃ペニー・レインと」(2000/監督・製作・脚本)にいたる傑作の数々。
特にわたしにとって「あの頃ペニー・レインと」は、好きで好きでたまらない正に愛すべき作品だと言えるのだ。
そんなわたしは案の定、キャメロン・クロウの脚本と演出、そして音楽の力の前に力なく崩れ落ち、文字通り泣かされてしまったのだ。
さて、本作「エリザベスタウン」についてだが、先ずは音楽と言うか選曲が凄い。
勿論、元「ローリングストーン」誌の音楽ライターだったキャメロン・クロウが選曲をしているのだろうと思うが、シーンやシークエンスを構成する上での楽曲の選曲が身悶えするほど素晴らしい。
それらの楽曲は、勿論シーンを効果的に見せると言う一般的な相乗効果的手法もあるのだが、一見ミスマッチに見せながら、もしかしてアンチテーゼ的手法と思わせ、その実、最終的にはシーンの効果を抜群に高めている、というような使い方をもされた珠玉の名曲の数々が、涙腺破壊的な凄まじい効果をあげている。
キャストはなんと言ってもドリューの母ホリーを演じたスーザン・サランドンであろう。
本作のスーザン・サランドンは大変素晴らしく、脚本上も一番美味しい所をさらってしまっている。
彼女のここ10年位のキャリアの中で、最高の感動的な演技を見せてくれている。
彼女のスピーチから始まるシークエンスは、号泣必須の素晴らしいものに仕上がっている、と言えよう。
これは本当に素晴らしい。
私見だが、「テルマ&ルイーズ」(1991)のスーザン・サランドンに匹敵すると思うよ。
また、ドリュー(オーランド・ブルーム)のいとこのジェシーを演じたポール・シュナイダーも良かった。
勿論、主演のふたり、オーランド・ブルーム(ドリュー)とキルステン・ダンスト(クレア)も良かった。
特にキルステン・ダンストは若干押しが強すぎるきらいは否定できないが、非常にキュートであった。
オーランド・ブルームはコスチューム・プレイ(本来の意味は史劇のように、時代がかった衣装を付けて行う劇のこと)ではない作品をはじめて見たような印象を受けるが、普通で良かったと思う。
脚本は挫折からの再生を見事な愛情を持って描いたもので、また父と子の関係を考えるとティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」をも髣髴とさせる。
そして「ビッグ・フイッシュ」同様本作の葬式のシークエンスは非常に感動的である。更にこの感覚はローレンス・カスダンの「再会の時」の冒頭の葬式のシークエンスにもダブる印象を受ける。
本作を挫折からの再生の物語だと考えた場合、父の故郷「エリザベスタウン」は死と再生のメタファーであり、鯨の胎内のメタファーとなっている。
時間に取り残された愛すべき街「エリザベスタウン」。全ての人々の故郷たりうる「エリザベスタウン」の存在が、悲しくも嬉しい。
ところで、予告編からの印象から、わたしは本作がオーランド・ブルームのドライブ・シークエンスに過去の回想が挿入される物語だと思っていたのだが、それは完全にわたしの思い違いだった。
ドライブ・シークエンスが非常に短い事にわたしは驚かされた。
本作「エリザベスタウン」は、ラブ・ストーリー好きの人たちだけに見せるのはもったいない、素晴らしい音楽映画とも言える傑作である。
キャメロン・クロウの新たな傑作の誕生に拍手を贈りたい。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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