[Todoke!]をめぐる冒険
2011年4月4日 エッセイところで、みなさん、[Todoke!]と言うプロジェクトはご存知だろうか。
新聞やテレビ、WEB上で喧伝されているので、多くの人たちはご存知ではないだろうか。
もしかしたら、既に協力している人たちもいるのかも知れない。
[Todoke!]
http://todoke.org/
[Todoke!]のコンセプトはオフィシャル・サイトによると、
1.届けたい物を選んでクリック
被災地のニーズをもとに、下記の支援物資を選びました。賛同される方は「届け!」ボタンをクリックし、ツイートしてください。
2.あなたの想いを企業に届ける
リツイート数やコメントを皆さんの声として企業に届けます。多くの皆さんの声で、企業を後押しして下さい。
3.被災地に物資を届ける
企業にご提供いただいた物資を、運送会社様のご協力のもと、現地の行政機関と連絡を取りつつ速やかに被災地に届けます。
と言うものである。
つまり、ツイッターでリツイートされた数により、その支援物資のメーカー企業に物資の提供を要望し、その物資を運送会社の協力のもと、被災地に送る、と言うブロジェクトである。
このプロジェクトの内容を知り、わたしは釈然としない気持ちになってしまった。
果たして、これは本当に良い事なのだろうか、と。
もしかして、数の暴力による支援物資の提供の強要になってしまうのではないだろうか、と。
勿論、[Todoke!]を運営している人たちは善意で行動しているだろうと思うし、このプロジェクトに賛同し、リツイートしている人たちも善意でツイートしているのだと思う。
だからと言って、本当に良い事なのだろうか。
善意のツイートは時には恐ろしいものだから。
一番不安に思うのは、従来の署名活動等にあるように、「こんなに多くの人々がこれを求めています。だからあなたはこれをすべきです」と、そうすることを人や企業に強要し、そうしてくれない人や企業をマスメディアを使って攻撃する、と言う図式です。
勿論、[Todoke!]の運営チームはそんなことはしないと思いますが、リツイートした人たちは何の責任も持たない一般大衆であるのが怖いのです。
しかもその一般大衆は全てツイッターのユーザーなのです。
『[Todoke!]プロジェクトに賛同したのに、あの企業、物資の提供を断ったんだって』
例えば、こんなツイートを誰かが発信したとしたら、それはあっと言う間に拡散してしまいます。
それが本当であろうとデマであろうと。
なぜなら、[Todoke!]と自分は善であり、[Todoke!]の要望を断った企業は悪である、と言う図式は非常に簡単で、しかも大きな力を持っているからです。
ところで、この[Todoke!]運営チームのメンバーは、現在公になっているだけで、プログラマー(2名)、編集者、弁護士、デザイナー、表現研究者、コフレ・プロジェクトが名を連ねています。
つまり、この[Todoke!]プロジェクトのコンセプトからすると、素人の集団だと言う事だと言えます。
つまり専門家がいない状態でアイディアだけが先行し、動き始めてしまったプロジェクトだと言えると思います。(とは言うもののサイトの更新は半月位滞っており、WEBで公開されている情報は最新のものかどうかわかりません)
おそらく、この[Todoke!]プロジェクトの法務関係は弁護士が担当するのだと思いますが、法的には合法だとしても、基本的にお金を集める手段がないので、全てお金は持ち出しでボランティアで活動をしているのだと思います。
交通費もサーバーの運営費も、WEBの開発費用も、企業との交渉費用も持ち出しです。
これはこれで頭が下がる事なのですが、それはそれで良いのでしょうか。
ところで、この[Todoke!]プロジェクトに似たシステムに、【たのみこむ】だとか、【グルーポン】とか【ドリパス】とかありますが、これらはビジネスモデルとして優れていると思います。
つまり、これらのシステムでは、そのプロジェクトに賛同する人たちは声も出すけど、当然ながらお金も出す、と言うシステムになっているのです。
つまり、ビジネスとして成り立っているのです。
そして、[Todoke!]プロジェクトは、声を出すのは一般のツイッターのユーザーで、お金を出すのは支援物資のメーカー企業や商材として扱っている企業、そして支援物資を被災地に運ぶ運送会社です。
わたしには、[Todoke!]プロジェクトは、ちょっと歪んだプロジェクトに見えてなりません。
つまり、これはビジネスにはなっていないのです。
そこで、わたしが考えるのは、そのプロジェクトに賛同しリツイートする一般大衆にも責任を負わせる必要があるのではないか、と言う事です。
声は出すけどお金は出さないツイッターのユーザーと、お金を出す企業のバランスが歪んでいる、と言わざるを得ません。
例えば、1リツイート100円でも良いので、寄付金や義援金を集め、そのお金を集めて企業と交渉すべきではないか、と思えてなりません。
自分は1円も出さないのに、企業に金を出させ、企業に支援物資を提供させ、企業に支援物資を運ばせるのは、わたしにとっては非常に虫がよい、と思えてならないのです。
そんな事を考えてるのはわたしだけでしょうか。
追記:書き忘れてました。
[Todoke!]プロジェクトは、リツイートが集まった時点で支援物資のメーカーと交渉すると言うシステムでした。
以下引用します。
【先に申し上げておくと、こちらで紹介する企業には、まだ協力の意思確認はしていません。】
新聞やテレビ、WEB上で喧伝されているので、多くの人たちはご存知ではないだろうか。
もしかしたら、既に協力している人たちもいるのかも知れない。
[Todoke!]
http://todoke.org/
[Todoke!]のコンセプトはオフィシャル・サイトによると、
1.届けたい物を選んでクリック
被災地のニーズをもとに、下記の支援物資を選びました。賛同される方は「届け!」ボタンをクリックし、ツイートしてください。
2.あなたの想いを企業に届ける
リツイート数やコメントを皆さんの声として企業に届けます。多くの皆さんの声で、企業を後押しして下さい。
3.被災地に物資を届ける
企業にご提供いただいた物資を、運送会社様のご協力のもと、現地の行政機関と連絡を取りつつ速やかに被災地に届けます。
と言うものである。
つまり、ツイッターでリツイートされた数により、その支援物資のメーカー企業に物資の提供を要望し、その物資を運送会社の協力のもと、被災地に送る、と言うブロジェクトである。
このプロジェクトの内容を知り、わたしは釈然としない気持ちになってしまった。
果たして、これは本当に良い事なのだろうか、と。
もしかして、数の暴力による支援物資の提供の強要になってしまうのではないだろうか、と。
勿論、[Todoke!]を運営している人たちは善意で行動しているだろうと思うし、このプロジェクトに賛同し、リツイートしている人たちも善意でツイートしているのだと思う。
だからと言って、本当に良い事なのだろうか。
善意のツイートは時には恐ろしいものだから。
一番不安に思うのは、従来の署名活動等にあるように、「こんなに多くの人々がこれを求めています。だからあなたはこれをすべきです」と、そうすることを人や企業に強要し、そうしてくれない人や企業をマスメディアを使って攻撃する、と言う図式です。
勿論、[Todoke!]の運営チームはそんなことはしないと思いますが、リツイートした人たちは何の責任も持たない一般大衆であるのが怖いのです。
しかもその一般大衆は全てツイッターのユーザーなのです。
『[Todoke!]プロジェクトに賛同したのに、あの企業、物資の提供を断ったんだって』
例えば、こんなツイートを誰かが発信したとしたら、それはあっと言う間に拡散してしまいます。
それが本当であろうとデマであろうと。
なぜなら、[Todoke!]と自分は善であり、[Todoke!]の要望を断った企業は悪である、と言う図式は非常に簡単で、しかも大きな力を持っているからです。
ところで、この[Todoke!]運営チームのメンバーは、現在公になっているだけで、プログラマー(2名)、編集者、弁護士、デザイナー、表現研究者、コフレ・プロジェクトが名を連ねています。
つまり、この[Todoke!]プロジェクトのコンセプトからすると、素人の集団だと言う事だと言えます。
つまり専門家がいない状態でアイディアだけが先行し、動き始めてしまったプロジェクトだと言えると思います。(とは言うもののサイトの更新は半月位滞っており、WEBで公開されている情報は最新のものかどうかわかりません)
おそらく、この[Todoke!]プロジェクトの法務関係は弁護士が担当するのだと思いますが、法的には合法だとしても、基本的にお金を集める手段がないので、全てお金は持ち出しでボランティアで活動をしているのだと思います。
交通費もサーバーの運営費も、WEBの開発費用も、企業との交渉費用も持ち出しです。
これはこれで頭が下がる事なのですが、それはそれで良いのでしょうか。
ところで、この[Todoke!]プロジェクトに似たシステムに、【たのみこむ】だとか、【グルーポン】とか【ドリパス】とかありますが、これらはビジネスモデルとして優れていると思います。
つまり、これらのシステムでは、そのプロジェクトに賛同する人たちは声も出すけど、当然ながらお金も出す、と言うシステムになっているのです。
つまり、ビジネスとして成り立っているのです。
そして、[Todoke!]プロジェクトは、声を出すのは一般のツイッターのユーザーで、お金を出すのは支援物資のメーカー企業や商材として扱っている企業、そして支援物資を被災地に運ぶ運送会社です。
わたしには、[Todoke!]プロジェクトは、ちょっと歪んだプロジェクトに見えてなりません。
つまり、これはビジネスにはなっていないのです。
そこで、わたしが考えるのは、そのプロジェクトに賛同しリツイートする一般大衆にも責任を負わせる必要があるのではないか、と言う事です。
声は出すけどお金は出さないツイッターのユーザーと、お金を出す企業のバランスが歪んでいる、と言わざるを得ません。
例えば、1リツイート100円でも良いので、寄付金や義援金を集め、そのお金を集めて企業と交渉すべきではないか、と思えてなりません。
自分は1円も出さないのに、企業に金を出させ、企業に支援物資を提供させ、企業に支援物資を運ばせるのは、わたしにとっては非常に虫がよい、と思えてならないのです。
そんな事を考えてるのはわたしだけでしょうか。
追記:書き忘れてました。
[Todoke!]プロジェクトは、リツイートが集まった時点で支援物資のメーカーと交渉すると言うシステムでした。
以下引用します。
【先に申し上げておくと、こちらで紹介する企業には、まだ協力の意思確認はしていません。】