最近の話から派生する雑談
2003年2月20日最近は毎週スキーに行ってるのだ。
スキーと言っても、ショートスキー(スキーボードとかファンスキーとか言う奴ね)で、とっても楽しいのだ。
先日またもや谷川岳天神平に行ったのだが、前日4〜50センチくらいの積雪があったので、またもやパウダー天国だったのだ。
ショートスキーでバージンスノーはきついのだが、ふかふかのさらさらでOKなのだ。
飛んだりはねたり大転倒で大はしゃぎだったりするのだ。
そのせいで、「二つの塔」の先行深夜にも行けないし、今週末もスキーなので「二つの塔」の初日にも行けないのだ。混んじゃうのはいやなので指定券でも買おうかな。とも思ったりしている。
「ぴあスーパーリザーブシート+」とか・・・・。
以前はよくマリオンあたりで先行深夜を観てた。
シネコン系だと、先行深夜のはしごも場合によっては可能なのだ。
車で有楽町まで行って、路上駐車で、劇場にゴーなのだ。朝日を浴びながら車で帰宅するのも楽しいのだ。観た映画のサントラ聞きながらだと、なお可だったりする。
最近は、夜はやっぱり眠いのでオールナイトは勘弁なのだ。それだったらすいてる時間に観るとか、やっぱ指定席で観るとかの方が楽なのでね。
知ってる人は知ってるけど、わたしの仕事は人事なのだ。
で、最近内定者の研修とかをやったりしている。
最近のは自己紹介のホームページ作りで、入社後は社内LANで公開したりするのだが、内定者の年々毎のカラーがあって面白いのだね。
ところで、君は何型かな?
http://www.careerpartners.co.jp/sjk/data/data03/12.html
最近はそうでもないが、バブリーな時代の採用は、毎日学生と飲みに行ってた。つまり、説明会の後は飲み会だったのだ。面接とか内定者の懇親会とかじゃなくて、ただ単に説明会に来ただけで飲み会発生なのだ。しかもちょっと高級な感じの店でね。
新入社員だったわたしは、学生と毎日飲んでたので、すぐ肝臓がピンチになった。
酒と言えば、学生時代は凄い飲み方をしていた。
一回の飲み会で安い日本酒を数十回はイッキ飲みをするのだ。
飲んでは吐き、飲んでは吐きなので、あくまでも上品にあくまでもスマートに吐ける技術を体得した。
現在はその心理的外傷で日本酒嫌いである。
嫌いになったと言えば、にぎり寿司だが、学生と毎日飲んでたような時代は寿司屋にもよく行った。
子供の頃はにぎりが大好きだったのだが、現在は一人前以上食べると気持ちが悪くなってしまうのだ。
これもトラウマかな。
最近の好きな酒はワインと果実酒だ。
ワインは白でフルーティーな奴や、葡萄の品種的にはマスカット(モスカート)のワインも好きだぞ。果実酒は、梅やライチ、コケモモなんかがお気に入りだ。
コケモモ酒は置いている店が少ないのでなかなか飲めないのだ。
スキーと言っても、ショートスキー(スキーボードとかファンスキーとか言う奴ね)で、とっても楽しいのだ。
先日またもや谷川岳天神平に行ったのだが、前日4〜50センチくらいの積雪があったので、またもやパウダー天国だったのだ。
ショートスキーでバージンスノーはきついのだが、ふかふかのさらさらでOKなのだ。
飛んだりはねたり大転倒で大はしゃぎだったりするのだ。
そのせいで、「二つの塔」の先行深夜にも行けないし、今週末もスキーなので「二つの塔」の初日にも行けないのだ。混んじゃうのはいやなので指定券でも買おうかな。とも思ったりしている。
「ぴあスーパーリザーブシート+」とか・・・・。
以前はよくマリオンあたりで先行深夜を観てた。
シネコン系だと、先行深夜のはしごも場合によっては可能なのだ。
車で有楽町まで行って、路上駐車で、劇場にゴーなのだ。朝日を浴びながら車で帰宅するのも楽しいのだ。観た映画のサントラ聞きながらだと、なお可だったりする。
最近は、夜はやっぱり眠いのでオールナイトは勘弁なのだ。それだったらすいてる時間に観るとか、やっぱ指定席で観るとかの方が楽なのでね。
知ってる人は知ってるけど、わたしの仕事は人事なのだ。
で、最近内定者の研修とかをやったりしている。
最近のは自己紹介のホームページ作りで、入社後は社内LANで公開したりするのだが、内定者の年々毎のカラーがあって面白いのだね。
ところで、君は何型かな?
http://www.careerpartners.co.jp/sjk/data/data03/12.html
最近はそうでもないが、バブリーな時代の採用は、毎日学生と飲みに行ってた。つまり、説明会の後は飲み会だったのだ。面接とか内定者の懇親会とかじゃなくて、ただ単に説明会に来ただけで飲み会発生なのだ。しかもちょっと高級な感じの店でね。
新入社員だったわたしは、学生と毎日飲んでたので、すぐ肝臓がピンチになった。
酒と言えば、学生時代は凄い飲み方をしていた。
一回の飲み会で安い日本酒を数十回はイッキ飲みをするのだ。
飲んでは吐き、飲んでは吐きなので、あくまでも上品にあくまでもスマートに吐ける技術を体得した。
現在はその心理的外傷で日本酒嫌いである。
嫌いになったと言えば、にぎり寿司だが、学生と毎日飲んでたような時代は寿司屋にもよく行った。
子供の頃はにぎりが大好きだったのだが、現在は一人前以上食べると気持ちが悪くなってしまうのだ。
これもトラウマかな。
最近の好きな酒はワインと果実酒だ。
ワインは白でフルーティーな奴や、葡萄の品種的にはマスカット(モスカート)のワインも好きだぞ。果実酒は、梅やライチ、コケモモなんかがお気に入りだ。
コケモモ酒は置いている店が少ないのでなかなか飲めないのだ。
「レッド・ドラゴン」
2003年2月12日トマス・ハリス原作、レクター三部作の第一作目となる「レッド・ドラゴン」を観た。
ところでこの「レッド・ドラゴン」ですが、実は一度映画化されてまして、タイトルは「刑事グラハム/凍りついた殺意」でした。勿論「羊たちの沈黙」が大ヒットする前の話ですけど。「羊たちの沈黙」のヒット後、ビデオで再販された際タイトルが「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」と改題されたと思いますが・・・・。
余談ですが、わたしは読書好きでして、トマス・ハリスの作品は出版時に全て読んでいまして、と言ってもトマス・ハリスの作品は「ブラック・サンデー」とレクター三部作の4作品しかありませんが・・・・。
で、本作の原作はレクター三部作の中でも非常に面白い小説でした。
さて本作「レッド・ドラゴン」ですが、その原作をほぼ忠実に映画化していました。
勿論時代的な問題(メディアの発達)から、ダラハイドの職業が微妙に変わってますけどね。
また、本作に続く「羊たちの沈黙」に向けて、クロフォード部長を除き、残念ながらスコット・グレンがハーヴェイ・カイテルになってしまっていますが、チルトン博士やバーニー等、「羊たちの沈黙」と同じキャストをそろえているのが非常にうれしいです。
ところで、スコット・グレンのクロフォード部長は「羊たちの沈黙」で右手に腕時計をしていたのですが、ハーヴェイ・カイテルは左手に腕時計をしていて、ちよっとがっかりです。体型も随分違いますしね。ただの部長刑事という感じですね。
あと映画のフォーマットとしては、三部作で初めてのシネスコですね。
広い画面を非常に効果的に使っていました。
監督は「ラッシュ・アワー」シリーズのブレッド・ラトナーだったんで、わたし的には非常に不安があったのですが、原作に忠実に、監督独自の変な解釈を入れず素直に作っている関係で問題は無かったですね。ソツなく演出されているので安心しました。
また、オープニングでのレクターとグレアムのコラボレーションの結末をプロローグとしてつけたのは、非常に評価できます。
ラストのクラリス・スターリングの訪問を思わせるチルトン博士のセリフは蛇足だと思いますがね。
ただ、最大の問題点としては、ダラハイドのキャラクター設定が、よくあるサイコ・キラーの類型的な犯人像にかぶってしまっています。半分くらいはノーマン・ベイツが入っているし、部屋の感じやスクラップ・ブックの描写は、昨今のサイコ・キラー作品で既に手垢がついてしまった感が否めません。
勿論、原作が1981年の出版ということもありますが、描写の古臭さは、なにを今更、という印象がぬぐいきれません。
そう考えると、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」は偉大だったなと感じます。
アンソニー・パーキンス演じるノーマン・ベイツのキャラクターは、映画史に多大なる影響を与えているのです。
ところで、オープニングの演奏会シーンですが、指揮棒を振ってるのはなんとラロ・シフリンだそうです。(わたしの映画バカ友人情報)多分クレジットされていないと思います。
音楽はダニー・エルフマンで、神経を逆なでするようなスコアは賛否両論です。
キャストは、アンソニー・ホプキンスについては、特に言うこと無いです。期待通りの安心できるレクター像でした。
わたしは気がつきませんでしたが、レクターは指が6本ありましたかね?
エドワード・ノートンは、裸になると腹が少し出ているのがなんとなくリアリティがあってよかったです。
レイフ・ファインズはやはりノーマン・ベイツの亡霊を見ているような役作りで、ちょっと残念です。ただ、マッチョな感じや全裸のシーン等での頑張りは評価できるでしょう。
また、母親からの虐待の描写は映画では難しいと思いますが、サラッと流しつつ上手く描写してますね。ラストのグレアムとの対決に流れていく感じは良かったです。
あと、予告編で流れている「パパの友達だ」のシークエンスはカットして正解ですね。
ハーヴェイ・カイテルはちと残念です。前述のように、ただのたたき上げの部長刑事のような役柄です。FBIの行動科学課をまとめていく器とは思えないです。
チルトン博士のアンソニー・ヒールドの特殊メイクのような顔立ちでしたが、例によって良い感じの悪役振りでした。
エミリー・ワトソンも良かったですね。
盲目の人の普段の生活の描写が新鮮でした。
爪楊枝とか、カップに指を入れ、コーヒーを注ぐとことか。
あとは、この盲目のリーバとダラハイドの恋愛が所謂異形の恋(フランケンシュタインの恋的な)を切なく描写しているのが良かったです。
フィリップ・シーモア・ホフマンもまあ良かったのですが、もう少しいやらしいブンヤが見たかったです。ちょっと優しい真面目な新聞記者っぽかったですよね。もっともっと、特ダネのためなら、どんなえげつないこともやるような役柄を期待してました。
あと気になったのは「咬み付き魔」ですけど原語では、"tooth fairy"でしたね。
大衆紙タトラーにしてはちと可愛い名前ですね。
"tooth fairy"って、抜けた歯を枕の下に置いておくと、コインと取り替えてくれる妖精ですよね。
「レッド・ドラゴン」
"RED DRAGON"
監督:ブレッド・ラトナー
出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、ハーヴェイ・カイテル、エミリー・ワトソン、メアリー=ルイーズ・パーカー、フィリップ・シーモア・ホフマン、アンソニー・ヒールド、ケン・リュン、フランキー・フェイソン、タイラー・パトリック・ジョーンズ
2002年度作品/ユニヴァーサル映画/ディノ・デ・ラウレンティス・カンパニー/UIP配給/シネマスコープ/3,429m/7巻/DTS、ドルビーデジタル、SDDS:SR/上映時間:2時間5分/翻訳:戸田奈津子
ところでこの「レッド・ドラゴン」ですが、実は一度映画化されてまして、タイトルは「刑事グラハム/凍りついた殺意」でした。勿論「羊たちの沈黙」が大ヒットする前の話ですけど。「羊たちの沈黙」のヒット後、ビデオで再販された際タイトルが「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」と改題されたと思いますが・・・・。
余談ですが、わたしは読書好きでして、トマス・ハリスの作品は出版時に全て読んでいまして、と言ってもトマス・ハリスの作品は「ブラック・サンデー」とレクター三部作の4作品しかありませんが・・・・。
で、本作の原作はレクター三部作の中でも非常に面白い小説でした。
さて本作「レッド・ドラゴン」ですが、その原作をほぼ忠実に映画化していました。
勿論時代的な問題(メディアの発達)から、ダラハイドの職業が微妙に変わってますけどね。
また、本作に続く「羊たちの沈黙」に向けて、クロフォード部長を除き、残念ながらスコット・グレンがハーヴェイ・カイテルになってしまっていますが、チルトン博士やバーニー等、「羊たちの沈黙」と同じキャストをそろえているのが非常にうれしいです。
ところで、スコット・グレンのクロフォード部長は「羊たちの沈黙」で右手に腕時計をしていたのですが、ハーヴェイ・カイテルは左手に腕時計をしていて、ちよっとがっかりです。体型も随分違いますしね。ただの部長刑事という感じですね。
あと映画のフォーマットとしては、三部作で初めてのシネスコですね。
広い画面を非常に効果的に使っていました。
監督は「ラッシュ・アワー」シリーズのブレッド・ラトナーだったんで、わたし的には非常に不安があったのですが、原作に忠実に、監督独自の変な解釈を入れず素直に作っている関係で問題は無かったですね。ソツなく演出されているので安心しました。
また、オープニングでのレクターとグレアムのコラボレーションの結末をプロローグとしてつけたのは、非常に評価できます。
ラストのクラリス・スターリングの訪問を思わせるチルトン博士のセリフは蛇足だと思いますがね。
ただ、最大の問題点としては、ダラハイドのキャラクター設定が、よくあるサイコ・キラーの類型的な犯人像にかぶってしまっています。半分くらいはノーマン・ベイツが入っているし、部屋の感じやスクラップ・ブックの描写は、昨今のサイコ・キラー作品で既に手垢がついてしまった感が否めません。
勿論、原作が1981年の出版ということもありますが、描写の古臭さは、なにを今更、という印象がぬぐいきれません。
そう考えると、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」は偉大だったなと感じます。
アンソニー・パーキンス演じるノーマン・ベイツのキャラクターは、映画史に多大なる影響を与えているのです。
ところで、オープニングの演奏会シーンですが、指揮棒を振ってるのはなんとラロ・シフリンだそうです。(わたしの映画バカ友人情報)多分クレジットされていないと思います。
音楽はダニー・エルフマンで、神経を逆なでするようなスコアは賛否両論です。
キャストは、アンソニー・ホプキンスについては、特に言うこと無いです。期待通りの安心できるレクター像でした。
わたしは気がつきませんでしたが、レクターは指が6本ありましたかね?
エドワード・ノートンは、裸になると腹が少し出ているのがなんとなくリアリティがあってよかったです。
レイフ・ファインズはやはりノーマン・ベイツの亡霊を見ているような役作りで、ちょっと残念です。ただ、マッチョな感じや全裸のシーン等での頑張りは評価できるでしょう。
また、母親からの虐待の描写は映画では難しいと思いますが、サラッと流しつつ上手く描写してますね。ラストのグレアムとの対決に流れていく感じは良かったです。
あと、予告編で流れている「パパの友達だ」のシークエンスはカットして正解ですね。
ハーヴェイ・カイテルはちと残念です。前述のように、ただのたたき上げの部長刑事のような役柄です。FBIの行動科学課をまとめていく器とは思えないです。
チルトン博士のアンソニー・ヒールドの特殊メイクのような顔立ちでしたが、例によって良い感じの悪役振りでした。
エミリー・ワトソンも良かったですね。
盲目の人の普段の生活の描写が新鮮でした。
爪楊枝とか、カップに指を入れ、コーヒーを注ぐとことか。
あとは、この盲目のリーバとダラハイドの恋愛が所謂異形の恋(フランケンシュタインの恋的な)を切なく描写しているのが良かったです。
フィリップ・シーモア・ホフマンもまあ良かったのですが、もう少しいやらしいブンヤが見たかったです。ちょっと優しい真面目な新聞記者っぽかったですよね。もっともっと、特ダネのためなら、どんなえげつないこともやるような役柄を期待してました。
あと気になったのは「咬み付き魔」ですけど原語では、"tooth fairy"でしたね。
大衆紙タトラーにしてはちと可愛い名前ですね。
"tooth fairy"って、抜けた歯を枕の下に置いておくと、コインと取り替えてくれる妖精ですよね。
「レッド・ドラゴン」
"RED DRAGON"
監督:ブレッド・ラトナー
出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、ハーヴェイ・カイテル、エミリー・ワトソン、メアリー=ルイーズ・パーカー、フィリップ・シーモア・ホフマン、アンソニー・ヒールド、ケン・リュン、フランキー・フェイソン、タイラー・パトリック・ジョーンズ
2002年度作品/ユニヴァーサル映画/ディノ・デ・ラウレンティス・カンパニー/UIP配給/シネマスコープ/3,429m/7巻/DTS、ドルビーデジタル、SDDS:SR/上映時間:2時間5分/翻訳:戸田奈津子
「猟奇的な彼女」
2003年2月10日スピルバーグを魅了した500万人動員の韓国歴代No.1ラブストーリー!
というコピーでおなじみで、観客動員的にも大変な勢いの「猟奇的な彼女」を観ました。
ホントは「8人の女たち」を観るつもりだったのですが、どこにいっても前売券が売り切れてまして、結果的に「猟奇的な彼女」を観ることになりました。
実は「猟奇的な彼女」は、予告編を見て以来、ずっと気になってたのですが、ラヴ・ストーリーなんでおそらく見逃してしまうタイプの映画だと思ってましたが、連れの「観たい!」という一言で観ることにしました。
一言で言うと、良い映画でした。
一日経って思うのは、ホントに良い映画だったな。
ということと、また観たいな。ということですね。
一回観た映画を、次の日にまた観たいという映画は久しぶりですわ。
幸せな気分になれます。
まずは、脚本がよく出来てました。
例えは悪いですが、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」トリロジーの脚本がシリーズ全体として良く出来ているような感じでした。
またロバート・ゼメキスのようなマニアックでいて真摯な作り込みが感じられました。
ちょっとわかりやす過ぎるのですが、いくつかの効果的な伏線が素晴らしい印象を与えてますね。
また、撮影についても、演出的、効果的にミスデレクションを誘発させるようなカットが、二度あり、これも上手いな。と思いました。
物語は、正義感が強い自己中の彼女と、とっても優しい彼の猟奇的なラヴ・ストーリーです。
方向としては、笑いながら何時の間にか泣かされてしまうタイプの映画でした。
あとは、韓国の一般の人々の風俗が良く描写されてて興味深かったですね。
具体的には、日本で公開されている韓国の映画は、特別な場所を舞台にしている映画が多いのですが、韓国の街中を普通に舞台にしてる点が興味深かったです。
ヒロインのチュン・ジヒョンはとっても良かったですね。何しろ可愛いです。あんな彼女いたら楽しいですよね。猟奇ですけど、正義感が強くて、悲しみを誤魔化して強がってるのよね。
キョヌ役のチャ・テヒョンも良かったです。一見情けないように見えるけど、究極の優しさと究極の愛なのよね。彼が持っているのは。
みんな優しい人なんだよね。
音楽も良いよ。
ちょっと酔ってるので、支離滅裂かな。
「猟奇的な彼女」
"MY SASSY GIRL"
2001年/韓国/122分/ビスタサイズ
製作:シン・シネ・コミュニケーションズ
配給:アミューズ・ピクチャーズ
監督:クァク・ジェヨン
出演:チュン・ジヒョン、チャ・テヒョン
というコピーでおなじみで、観客動員的にも大変な勢いの「猟奇的な彼女」を観ました。
ホントは「8人の女たち」を観るつもりだったのですが、どこにいっても前売券が売り切れてまして、結果的に「猟奇的な彼女」を観ることになりました。
実は「猟奇的な彼女」は、予告編を見て以来、ずっと気になってたのですが、ラヴ・ストーリーなんでおそらく見逃してしまうタイプの映画だと思ってましたが、連れの「観たい!」という一言で観ることにしました。
一言で言うと、良い映画でした。
一日経って思うのは、ホントに良い映画だったな。
ということと、また観たいな。ということですね。
一回観た映画を、次の日にまた観たいという映画は久しぶりですわ。
幸せな気分になれます。
まずは、脚本がよく出来てました。
例えは悪いですが、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」トリロジーの脚本がシリーズ全体として良く出来ているような感じでした。
またロバート・ゼメキスのようなマニアックでいて真摯な作り込みが感じられました。
ちょっとわかりやす過ぎるのですが、いくつかの効果的な伏線が素晴らしい印象を与えてますね。
また、撮影についても、演出的、効果的にミスデレクションを誘発させるようなカットが、二度あり、これも上手いな。と思いました。
物語は、正義感が強い自己中の彼女と、とっても優しい彼の猟奇的なラヴ・ストーリーです。
方向としては、笑いながら何時の間にか泣かされてしまうタイプの映画でした。
あとは、韓国の一般の人々の風俗が良く描写されてて興味深かったですね。
具体的には、日本で公開されている韓国の映画は、特別な場所を舞台にしている映画が多いのですが、韓国の街中を普通に舞台にしてる点が興味深かったです。
ヒロインのチュン・ジヒョンはとっても良かったですね。何しろ可愛いです。あんな彼女いたら楽しいですよね。猟奇ですけど、正義感が強くて、悲しみを誤魔化して強がってるのよね。
キョヌ役のチャ・テヒョンも良かったです。一見情けないように見えるけど、究極の優しさと究極の愛なのよね。彼が持っているのは。
みんな優しい人なんだよね。
音楽も良いよ。
ちょっと酔ってるので、支離滅裂かな。
「猟奇的な彼女」
"MY SASSY GIRL"
2001年/韓国/122分/ビスタサイズ
製作:シン・シネ・コミュニケーションズ
配給:アミューズ・ピクチャーズ
監督:クァク・ジェヨン
出演:チュン・ジヒョン、チャ・テヒョン
「ボーン アイデンティティー」
2003年2月9日ロバート・ラドラム原作、マット・デイモン主演「ボーン アイデンティティー」を観た。
いつだったか、「ボーン アイデンティティー」の予告編を初めて見た際、軽い誤解をしてしまいました。
その映画の予告編ではこの映画「アイデンティティー」は、ベストセラー小説の映画化をうたっていたのですが、ラドラムの名前が出てこなかったのです。(気づかなかっただけかもしれませんが・・・・。)
で、わたしは『なんだこの映画は!プロットがラドラムの「暗殺者」そのままじゃないか!ラドラムのパクリの小説が最近出版されたのか!?』と思ってしまったのです。
で、自宅に帰り、小説「暗殺者」を確認したところ、原題が"THE BOURNE IDENEIEY"だと言うことを知り「ボーン アイデンティティー」がラドラムの小説「暗殺者」の映画化だと知ったのです。
つまりわたしは、あやうく大恥をかくところだったのです。
余談ですが、わたしは所謂スパイ小説が好きです。
ジョン・ル・カレとか、レン・デイトンや、その辺から派生してブライアン・フリーマントル、ジャック・ヒギンズ、トム・クランシー等々ですね。
で、わたしはどちらかと言うと、アクション的に地味目で、緊張感溢れ、寒気のする伏線の嵐的な、非情なスパイ小説が好きなんです。映画の脚本的に例えるならば、スパイ映画という訳ではありませんが、「ユージュアル・サスペクツ」とか「スパイ・ゲーム」、「コンドル」、「追いつめられて」等でしょうか。
本作ですが、舞台背景とか雰囲気は冷戦当時を再現しているのですが、物語の時代背景は現代ということが、若干の問題ではなかったかな?と思いました。
時代背景を現代にすることで、この映画では、近代のスパイ・アクション映画になれた観客は、この程度のアクション的な盛り上がりでは納得しないのではないかと思いました。
つまり、スパイ映画とは言うものの、中途半端なアクションと、盛り上がりに欠けるラスト近辺で、映画に期待したカタルシスが得られないのではないか、ということである。
また、地味で非情なスパイ映画を望む観客には、この映画に対して頭脳戦的な期待もあったと思うのですが、頭脳戦としても残念ながら中途半端な印象を受けました。
アクション、頭脳戦ともに中途半端で、最後はラヴ・ストーリーになってしまうメロウなハリウッド・テイストのスパイ映画になってしまい、ちと残念な印象を受けました。
しかし、冷戦当時の再現的にも感じられる舞台背景(勿論時代背景は現代なのですが、選択された舞台やプロップ等の印象から)は、ヨーロッパ映画のテイストで、非常に好感を感じます。
最近では、ジョン・フランケンハイマーの「ローニン」のイメージに近いですかね。
マット・デイモンは残念ながら、ピンで観客を呼べる俳優では無いので、ちょっと厳しいですが、彼はとっても頑張ってます。地味なアクション映画ですが、緊迫感を持って演じ、良い印象を受けました。
あとはラストのブライアン・コックスの公聴会シーンがよかったですね。まるで「カサンドラ・クロス」のラストのような、寒気のするラストでした。
この人、「レッド・ドラゴン」の一回目の映画化「刑事グラハム/凍りついた欲望」の際ハンニバル・レクターを演じてますね。
クリス・クーパーは、結構良い味だしてますね。
良い悪役を演じてます。
エージェント「教授」を演じるクライヴ・オーウェンもエキセントリックなプロフェッショナルを演じ、強烈な印象を与えています。
ヒロインのフランカ・ポテンテは、ちょっとパニック映画のばかな女性的な役柄が入っていましたが、結構打算的な部分と感情に流される部分があり、面白かったです。
今後も頑張って欲しいですね。
余談ですが、ラドラムの小説の面白さを端的に現したコラムがありますので、ちよっと引用します。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
「真夜中の電話」
Dr.アンソニー・ショー
1982 リーダーズ・ダイジェスト誌のコラムより
アメリカの東海岸で開かれる医学会に出席したときの話だ。飛行機の中で小説でも読もうと、ロバート・ラドラムの最新作を買い求め、いつものように、見返しに名前と住所を書き込んだ。そしてジャンボ機が離陸するとすぐさま、ラドラムのアクションと策略に満ちた世界に没頭した。
飛行機はやがてフロリダのカンパ国際空港に近づき、着陸態勢に入った。私は着陸するまでに読み切ってしまおうとがんばったが、結局、13ページ残ってしまった。すでに読み終えた522ページを持ち歩くのも面倒なので、残ったページを破り取って上着のポケットに入れ、あとは機内のシート・ポケットに突っ込んだ。そして、ホテルに向かうタクシーの中で、胸躍る最終章を夢中になって読みついだ。読み終えたときには、思わずほっとため息をついたものだ。
さて、ロサンゼルスの自宅に戻った直後のことだ。一息入れていると電話がなった。時刻は午前1時。「ショー先生ですね?」と緊迫した男の声が耳に飛び込んできた。「こんな時間にお電話して申し訳ありません。今、ニューオーリンズは午前3時です。でも、ぜひ教えていただきたいんですよ。あの本の結末がどうなったのか!」
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
これだよ!これ!
「ボーン アイデンティティー」
"THE BOURNE IDENEIEY"
2002年/アメリカ作品/ユニヴァーサル映画提供/UIP配給/シネマスコープ/7巻:3.260m:10,704f/DTS、ドルビーデジタル、SDDS:SR/1時間59分/翻訳:戸田奈津子
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライヴ・オーウェン、ブライアン・コックス、アドウェール・アキノエ=アグバエ
いつだったか、「ボーン アイデンティティー」の予告編を初めて見た際、軽い誤解をしてしまいました。
その映画の予告編ではこの映画「アイデンティティー」は、ベストセラー小説の映画化をうたっていたのですが、ラドラムの名前が出てこなかったのです。(気づかなかっただけかもしれませんが・・・・。)
で、わたしは『なんだこの映画は!プロットがラドラムの「暗殺者」そのままじゃないか!ラドラムのパクリの小説が最近出版されたのか!?』と思ってしまったのです。
で、自宅に帰り、小説「暗殺者」を確認したところ、原題が"THE BOURNE IDENEIEY"だと言うことを知り「ボーン アイデンティティー」がラドラムの小説「暗殺者」の映画化だと知ったのです。
つまりわたしは、あやうく大恥をかくところだったのです。
余談ですが、わたしは所謂スパイ小説が好きです。
ジョン・ル・カレとか、レン・デイトンや、その辺から派生してブライアン・フリーマントル、ジャック・ヒギンズ、トム・クランシー等々ですね。
で、わたしはどちらかと言うと、アクション的に地味目で、緊張感溢れ、寒気のする伏線の嵐的な、非情なスパイ小説が好きなんです。映画の脚本的に例えるならば、スパイ映画という訳ではありませんが、「ユージュアル・サスペクツ」とか「スパイ・ゲーム」、「コンドル」、「追いつめられて」等でしょうか。
本作ですが、舞台背景とか雰囲気は冷戦当時を再現しているのですが、物語の時代背景は現代ということが、若干の問題ではなかったかな?と思いました。
時代背景を現代にすることで、この映画では、近代のスパイ・アクション映画になれた観客は、この程度のアクション的な盛り上がりでは納得しないのではないかと思いました。
つまり、スパイ映画とは言うものの、中途半端なアクションと、盛り上がりに欠けるラスト近辺で、映画に期待したカタルシスが得られないのではないか、ということである。
また、地味で非情なスパイ映画を望む観客には、この映画に対して頭脳戦的な期待もあったと思うのですが、頭脳戦としても残念ながら中途半端な印象を受けました。
アクション、頭脳戦ともに中途半端で、最後はラヴ・ストーリーになってしまうメロウなハリウッド・テイストのスパイ映画になってしまい、ちと残念な印象を受けました。
しかし、冷戦当時の再現的にも感じられる舞台背景(勿論時代背景は現代なのですが、選択された舞台やプロップ等の印象から)は、ヨーロッパ映画のテイストで、非常に好感を感じます。
最近では、ジョン・フランケンハイマーの「ローニン」のイメージに近いですかね。
マット・デイモンは残念ながら、ピンで観客を呼べる俳優では無いので、ちょっと厳しいですが、彼はとっても頑張ってます。地味なアクション映画ですが、緊迫感を持って演じ、良い印象を受けました。
あとはラストのブライアン・コックスの公聴会シーンがよかったですね。まるで「カサンドラ・クロス」のラストのような、寒気のするラストでした。
この人、「レッド・ドラゴン」の一回目の映画化「刑事グラハム/凍りついた欲望」の際ハンニバル・レクターを演じてますね。
クリス・クーパーは、結構良い味だしてますね。
良い悪役を演じてます。
エージェント「教授」を演じるクライヴ・オーウェンもエキセントリックなプロフェッショナルを演じ、強烈な印象を与えています。
ヒロインのフランカ・ポテンテは、ちょっとパニック映画のばかな女性的な役柄が入っていましたが、結構打算的な部分と感情に流される部分があり、面白かったです。
今後も頑張って欲しいですね。
余談ですが、ラドラムの小説の面白さを端的に現したコラムがありますので、ちよっと引用します。
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「真夜中の電話」
Dr.アンソニー・ショー
1982 リーダーズ・ダイジェスト誌のコラムより
アメリカの東海岸で開かれる医学会に出席したときの話だ。飛行機の中で小説でも読もうと、ロバート・ラドラムの最新作を買い求め、いつものように、見返しに名前と住所を書き込んだ。そしてジャンボ機が離陸するとすぐさま、ラドラムのアクションと策略に満ちた世界に没頭した。
飛行機はやがてフロリダのカンパ国際空港に近づき、着陸態勢に入った。私は着陸するまでに読み切ってしまおうとがんばったが、結局、13ページ残ってしまった。すでに読み終えた522ページを持ち歩くのも面倒なので、残ったページを破り取って上着のポケットに入れ、あとは機内のシート・ポケットに突っ込んだ。そして、ホテルに向かうタクシーの中で、胸躍る最終章を夢中になって読みついだ。読み終えたときには、思わずほっとため息をついたものだ。
さて、ロサンゼルスの自宅に戻った直後のことだ。一息入れていると電話がなった。時刻は午前1時。「ショー先生ですね?」と緊迫した男の声が耳に飛び込んできた。「こんな時間にお電話して申し訳ありません。今、ニューオーリンズは午前3時です。でも、ぜひ教えていただきたいんですよ。あの本の結末がどうなったのか!」
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これだよ!これ!
「ボーン アイデンティティー」
"THE BOURNE IDENEIEY"
2002年/アメリカ作品/ユニヴァーサル映画提供/UIP配給/シネマスコープ/7巻:3.260m:10,704f/DTS、ドルビーデジタル、SDDS:SR/1時間59分/翻訳:戸田奈津子
監督:ダグ・リーマン
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライヴ・オーウェン、ブライアン・コックス、アドウェール・アキノエ=アグバエ
「トランスポーター」
2003年2月6日リュック・ベッソン製作・脚本の「トランスポーター」を観た。
この映画、予告編を見て、観たくて観たくて仕方がない映画だったのだ。
なにしろ、予告編的にはスタイリッシュで格好良い「タクシー」チックなアクション映画だと思ったからである。
ついでに、最近のフランス製アクション映画は、香港系のアクション指導が入っており、期待してしまったのだ。
ところで、わたしは個人的にリュック・ベッソンが好きである。(勿論「レオン」まで。)
しかしながら最近のベッソン監督作品には、残念ながらあまり面白いものは無いのだ。(「フィフス・エレメント」以降ね。)
しかし、最近のベッソン製作の映画には面白いものが多いのだ。とは言っても「タクシー」シリーズと「キス・オブ・ザ・ドラゴン」位であるが・・・・。
もうベッソンは監督が出来ないのではないかと心配になってしまう位に、脚本や原案、製作の作品が多いのはいかがなものだろうか。
さて気になる本作であるが、例によって一言で言うと、大変面白いアクション映画だった。
物語は、高額な報酬と引換えに、どんな依頼品でも正確に目的地まで運ぶプロの「運び屋」フランク・マーティン(ジェイスン・ステイサム)であるが、自らにかせたルールを破り、依頼品の中身を見てしまったのだ。その依頼品は美しい女性だった・・・・。
で、わたし的には、多くの観客と同様に「タクシー」方面のカーアクションを期待していたのであるが、その期待は良い意味で裏切られてしまった。
勿論、オープニング・アクションは、予告編でおなじみの銀行強盗の「逃がし屋」の仕事であったが、期待したカーアクションはそれだけである。しかし、オープニング・アクションは「タクシー」以上のカーアクションであったし、白いプジョーのタクシーも登場したしね。
で物語は転々とし、カーアクションから、カンフー・アクションへ、そして元軍人とコックといえば「沈黙の戦艦」へ、そして007系の大掛かりなアクションへと派生し、更には「マッド・マックス」や「レイダース」系のトレーラー・アクションへと発展してしまうのだ。
わたしの期待の方向とは若干違っているが、大変満足の行くアクション・シークエンスのつるべ打ち状態なのだ!!
さて、ジェイスン・ステイサムですが、ガイ・リッチー監督作品の「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で見出され、ガイ・リッチーの次回作「スナッチ」でスターダムにのっかっちゃった訳だが、本作では女性ファン急増のスタイリッシュ・ピープルなのだね。
アクションの後でも、パンツ(スラックスね)の後の線が崩れてないのが凄い印象的でした。
スー・チーは、実は香港では50本以上の出演作を誇る女優なのであるが、本作で世界にデビューという感じだろうか。
あと印象に残ったのは、フランクの友人的警部役のフランソワ・ベルレアンである。この人もフランス映画では50本以上のキャリアを持つ俳優で、本作では憂いのある正義感溢れる役柄を演じている。
例によって最後に良い所をもってっちゃうタイプの役柄である。
クンフーアクションについては、コーリー・ユンのアクション・コーディネートはお笑いのツボ満点で、クンフー・アクションは非常にコミカルに、かつその辺のモノをよく利用するアクションで見ていて楽しいのだ。やっぱ香港系なのだ。
やはりちょっと寄りの画が多いかな。
脚本は、リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンですが、わたしは「ザ・ドライバー」系を想像してたのですが、いつのまにか「沈黙の戦艦」系になっちゃって、つまり安易な方面にいっちゃってちと残念だったのだ。
「ザ・ドライバー」ミート「沈黙の戦艦」+「007」+「マッド・マックス」かな。
オープニングのBMW登場シークンエンスは「マッド・マックス」でしたし。
トレーラー・アクションは「マッド・マックス2」だしね。
「トランスポーター」
"LE TRANSPORTEUR"
2002年/フランス/カラー/1時間33分/スコープ・サイズ/
ヨーロッパ・コープ作品
カレント・エンタテインメント、カナル・プリュス提供
共同製作:TF1フィルム・プロダクション
配給:アスミック・エース
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェイスン・ステイサム、スー・チー、マット・シュルツ、フランソワ・ベルレアン、
この映画、予告編を見て、観たくて観たくて仕方がない映画だったのだ。
なにしろ、予告編的にはスタイリッシュで格好良い「タクシー」チックなアクション映画だと思ったからである。
ついでに、最近のフランス製アクション映画は、香港系のアクション指導が入っており、期待してしまったのだ。
ところで、わたしは個人的にリュック・ベッソンが好きである。(勿論「レオン」まで。)
しかしながら最近のベッソン監督作品には、残念ながらあまり面白いものは無いのだ。(「フィフス・エレメント」以降ね。)
しかし、最近のベッソン製作の映画には面白いものが多いのだ。とは言っても「タクシー」シリーズと「キス・オブ・ザ・ドラゴン」位であるが・・・・。
もうベッソンは監督が出来ないのではないかと心配になってしまう位に、脚本や原案、製作の作品が多いのはいかがなものだろうか。
さて気になる本作であるが、例によって一言で言うと、大変面白いアクション映画だった。
物語は、高額な報酬と引換えに、どんな依頼品でも正確に目的地まで運ぶプロの「運び屋」フランク・マーティン(ジェイスン・ステイサム)であるが、自らにかせたルールを破り、依頼品の中身を見てしまったのだ。その依頼品は美しい女性だった・・・・。
で、わたし的には、多くの観客と同様に「タクシー」方面のカーアクションを期待していたのであるが、その期待は良い意味で裏切られてしまった。
勿論、オープニング・アクションは、予告編でおなじみの銀行強盗の「逃がし屋」の仕事であったが、期待したカーアクションはそれだけである。しかし、オープニング・アクションは「タクシー」以上のカーアクションであったし、白いプジョーのタクシーも登場したしね。
で物語は転々とし、カーアクションから、カンフー・アクションへ、そして元軍人とコックといえば「沈黙の戦艦」へ、そして007系の大掛かりなアクションへと派生し、更には「マッド・マックス」や「レイダース」系のトレーラー・アクションへと発展してしまうのだ。
わたしの期待の方向とは若干違っているが、大変満足の行くアクション・シークエンスのつるべ打ち状態なのだ!!
さて、ジェイスン・ステイサムですが、ガイ・リッチー監督作品の「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」で見出され、ガイ・リッチーの次回作「スナッチ」でスターダムにのっかっちゃった訳だが、本作では女性ファン急増のスタイリッシュ・ピープルなのだね。
アクションの後でも、パンツ(スラックスね)の後の線が崩れてないのが凄い印象的でした。
スー・チーは、実は香港では50本以上の出演作を誇る女優なのであるが、本作で世界にデビューという感じだろうか。
あと印象に残ったのは、フランクの友人的警部役のフランソワ・ベルレアンである。この人もフランス映画では50本以上のキャリアを持つ俳優で、本作では憂いのある正義感溢れる役柄を演じている。
例によって最後に良い所をもってっちゃうタイプの役柄である。
クンフーアクションについては、コーリー・ユンのアクション・コーディネートはお笑いのツボ満点で、クンフー・アクションは非常にコミカルに、かつその辺のモノをよく利用するアクションで見ていて楽しいのだ。やっぱ香港系なのだ。
やはりちょっと寄りの画が多いかな。
脚本は、リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンですが、わたしは「ザ・ドライバー」系を想像してたのですが、いつのまにか「沈黙の戦艦」系になっちゃって、つまり安易な方面にいっちゃってちと残念だったのだ。
「ザ・ドライバー」ミート「沈黙の戦艦」+「007」+「マッド・マックス」かな。
オープニングのBMW登場シークンエンスは「マッド・マックス」でしたし。
トレーラー・アクションは「マッド・マックス2」だしね。
「トランスポーター」
"LE TRANSPORTEUR"
2002年/フランス/カラー/1時間33分/スコープ・サイズ/
ヨーロッパ・コープ作品
カレント・エンタテインメント、カナル・プリュス提供
共同製作:TF1フィルム・プロダクション
配給:アスミック・エース
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェイスン・ステイサム、スー・チー、マット・シュルツ、フランソワ・ベルレアン、
「ストーカー」
2003年2月5日ロビン・ウィリアムズの新作「ストーカー」を観た。
ディスカウント・ショッピングセンターのフォト・カウンターで働くサイ(シーモア)・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)は10年以上の間、フォト・カウンターの常連客であるヨーキン親子を陰ながら見守っていたのである。彼等ヨーキン親子の写真を作為的に1枚ずつ余計にプリントし、所有することによって。
ある日、サイは愛すべきヨーキン親子の秘密を知ってしまう、愛すべきヨーキン親子の秘密を・・・・。
例によって一言で言うと、良い映画だった。
オススメである。
さてロビン・ウィリアムズであるが、わかっていたことであるが、はっきり言って驚いた。本作ではいまだかつて見たことないロビン・ウィリアムズを見ることができるのであった。
抑制され、アドリブも一切なく、おちゃらけてもいないのだ。彼にあるのは愛と怒りだけなのである。
不気味な男を見事に演じたロビン・ウィリアムズはレクターあたりもイケルのではないだろうか。
また、興味深いのは、色彩である。フォト・カウンターで働くサイは無彩色で統一されている。服装だけでなく、顔色や髪の色まで無彩色なのである。所謂アルビノのような印象を受ける。
一方、サイを取巻くショッピング・センターをはじめとした環境は様々な色彩に満ち溢れている。
カラフルな世界の中のモノトーンな存在サイ。その異質な存在が彼の孤独感、孤立感を表現しているのだ。
今回この作品を観て一番感じたのは、サイの社会に対する怒りである。サイは客の写真を通じて社会に触れているのだ。
この作品は所謂ストーカーという犯罪者の目を通じてではあるが、社会は汚泥にまみれていことを描写しているのである。
一雨来て、全てを流し去って欲しいのだ。
この辺は言わずもがなだが、トラヴィスに通じるのだ。
つまり、この作品は現代の「タクシー・ドライバー」に他ならないのだ。
サイが好意を抱いているヨーキン親子の主婦ニーナを演じているコニー・ニールセンは、健気な控えめな主婦を見事に演じている。目立たないが堅実な印象を受けた。
ショッピングセンターのマネージャーを演じるゲイリー・コールはテレピ「アメリカン・ゴシック」で大ブレイクの役者ですが、悪役を憎々しく演じていて気持ちが良い。
サイを追いつめる刑事はエリック・ラ・サール。最初と最後に登場し映画を締める役割を演じている。
ラストのロビン・ウィリアムズの独白は、この映画のテーマが明確になりすぎ、蛇足のような気がする。
余談だが、わたしは本作のように、事件が起きてしまった後、回想するように物語が進行し、プロローグとエピローグが繋がるような映画が好きである。
同様の作品ではケビン・コスナー主演の「追いつめられて」とかね。
監督はミュージック・ビデオ出身(?)のマーク・ロマネクであるが、ミュージック・ビデオあがりにしては、正攻法で実直な構図を使用しまた、ツボを抑えた演出に好感が持てる。
気になるのは、左右対称の構図が多い、ということである。なんでも、ロマネクはスタンリー・キューブリックを敬愛しているそうであるから、その辺の構図についてはキューブリックの影響なのかもしれない。
ちょっと気になったのは、本作には「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」といった日本のアニメーションのキャラクターや、キティ等のサンリオのキャラクターが登場していた。
あとは街のD.P.E.屋さんに、若干怖いものを感じてしまうね。
「ストーカー」
"One Hour Photo"
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ提供
キャッチ23エンタテインメント提携
キラー・フィルムズ/ジョン・ウェルズプロダクション
監督:マーク・ロマネク
出演:ロビン・ウィリアムズ、コニー・ニールセン、ミシェル・ヴァルタン、ディラン・スミス、ゲイリー・コール、エリン・ダニエルズ、エリック・ラ・サール、ポール・ハンセン・キム
2002年/ヴィスタサイズ/ドルビーSR・SRD/1時間38分/5巻/日本語字幕:古田由紀子
ディスカウント・ショッピングセンターのフォト・カウンターで働くサイ(シーモア)・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)は10年以上の間、フォト・カウンターの常連客であるヨーキン親子を陰ながら見守っていたのである。彼等ヨーキン親子の写真を作為的に1枚ずつ余計にプリントし、所有することによって。
ある日、サイは愛すべきヨーキン親子の秘密を知ってしまう、愛すべきヨーキン親子の秘密を・・・・。
例によって一言で言うと、良い映画だった。
オススメである。
さてロビン・ウィリアムズであるが、わかっていたことであるが、はっきり言って驚いた。本作ではいまだかつて見たことないロビン・ウィリアムズを見ることができるのであった。
抑制され、アドリブも一切なく、おちゃらけてもいないのだ。彼にあるのは愛と怒りだけなのである。
不気味な男を見事に演じたロビン・ウィリアムズはレクターあたりもイケルのではないだろうか。
また、興味深いのは、色彩である。フォト・カウンターで働くサイは無彩色で統一されている。服装だけでなく、顔色や髪の色まで無彩色なのである。所謂アルビノのような印象を受ける。
一方、サイを取巻くショッピング・センターをはじめとした環境は様々な色彩に満ち溢れている。
カラフルな世界の中のモノトーンな存在サイ。その異質な存在が彼の孤独感、孤立感を表現しているのだ。
今回この作品を観て一番感じたのは、サイの社会に対する怒りである。サイは客の写真を通じて社会に触れているのだ。
この作品は所謂ストーカーという犯罪者の目を通じてではあるが、社会は汚泥にまみれていことを描写しているのである。
一雨来て、全てを流し去って欲しいのだ。
この辺は言わずもがなだが、トラヴィスに通じるのだ。
つまり、この作品は現代の「タクシー・ドライバー」に他ならないのだ。
サイが好意を抱いているヨーキン親子の主婦ニーナを演じているコニー・ニールセンは、健気な控えめな主婦を見事に演じている。目立たないが堅実な印象を受けた。
ショッピングセンターのマネージャーを演じるゲイリー・コールはテレピ「アメリカン・ゴシック」で大ブレイクの役者ですが、悪役を憎々しく演じていて気持ちが良い。
サイを追いつめる刑事はエリック・ラ・サール。最初と最後に登場し映画を締める役割を演じている。
ラストのロビン・ウィリアムズの独白は、この映画のテーマが明確になりすぎ、蛇足のような気がする。
余談だが、わたしは本作のように、事件が起きてしまった後、回想するように物語が進行し、プロローグとエピローグが繋がるような映画が好きである。
同様の作品ではケビン・コスナー主演の「追いつめられて」とかね。
監督はミュージック・ビデオ出身(?)のマーク・ロマネクであるが、ミュージック・ビデオあがりにしては、正攻法で実直な構図を使用しまた、ツボを抑えた演出に好感が持てる。
気になるのは、左右対称の構図が多い、ということである。なんでも、ロマネクはスタンリー・キューブリックを敬愛しているそうであるから、その辺の構図についてはキューブリックの影響なのかもしれない。
ちょっと気になったのは、本作には「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」といった日本のアニメーションのキャラクターや、キティ等のサンリオのキャラクターが登場していた。
あとは街のD.P.E.屋さんに、若干怖いものを感じてしまうね。
「ストーカー」
"One Hour Photo"
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ提供
キャッチ23エンタテインメント提携
キラー・フィルムズ/ジョン・ウェルズプロダクション
監督:マーク・ロマネク
出演:ロビン・ウィリアムズ、コニー・ニールセン、ミシェル・ヴァルタン、ディラン・スミス、ゲイリー・コール、エリン・ダニエルズ、エリック・ラ・サール、ポール・ハンセン・キム
2002年/ヴィスタサイズ/ドルビーSR・SRD/1時間38分/5巻/日本語字幕:古田由紀子
「ケミカル51」
2003年2月4日2週間の期間限定特別上映作品「ケミカル51」を観た。
とは言うものの、この「ケミカル51」、予告編を観て、こりゃ観なきゃいけないな、と思った一本だったのだ。
物語は天才薬剤師エルモ・マルケロイ(サミュエル・L・ジャクソン)がマリファナ不法所持で30年間投獄されるところからはじまり、サイケでヒップでキュートでノリノリな作品かと思ったら、いきなり時代は30年後の現代へ、ちょっとサイケな期待をしちゃったのだが、その辺は軽く裏切られてしまった。
30年後のエルモは、POS51という究極のドラッグを開発し、L.A.の麻薬組織をふっとばし、その組成をイギリス・リヴァプールへと持ち込んだ。
で、この作品はそのドラッグPOS51をめぐるアクション映画に仕上がっている。
なにも考えずに観れる、超娯楽作品なのだ。
出演は、エルモにプロデューサーも兼ねるサミュエル・L・ジャクソン、いつのまにかエルモの相棒になってしまうサッカー狂のフィーリクスにロバート・カーライル、フィーリクスのかつての恋人で殺し屋にエミリー・モーティマー、L.A.の麻薬組織のボス:リザードにミート・ローフ、リヴァプールの麻薬組織のボス:デュラントにリッキー・トムリンソン、リヴァプールのNo.2:イキにリス・エヴァンス、エルモとフィーリクスを執拗に追いかけるリヴァプールの刑事にショーン・パートウィーという、一癖も二癖もあるキャストである。
映画自体は、アメリカ=イギリス=カナダ合作だが、舞台はイギリス・リヴァプール。ちょっと曇ったレンガ造りの街並みで、テイストは完全にイギリス映画。そしてアクション・シークエンスは最近のフランス映画っぽいテイストに仕上がってました。
一応この映画ジャンルはアクション・コメディになると思いますが、ユーモアのセンスは英国調でした。
キャストについては、サミュエル・L・ジャクソンは、最近ありがちなハードな感じではなく、「パルプ・フイクション」やなんかのように非常に軽く楽しげに演じており好感が持てました。やっぱ、この役、本当にやりたかったようですね。
ジャクソンの巻き込まれ方の相棒、ロバート・カーライルは、「トレイン・スポッティング」、「フル・モンティ」以来、良く顔を見るようになってきましたが、本作も良かったです。アメリカ嫌いのサッカー(リヴァプールFC)狂を、こちらも楽しげに演じてます。
ジャクソンとのコンビは面白い取り合わせで、オススメです。あくが強い二人がしっくりくるのが良いですね。
カーライルのかつての恋人で殺し屋のエミリー・モーティマーは凄く綺麗でした。
リス・エヴァンスとヴァージル・ケイン、ミート・ローフはキレかけた人たちで、とっても良い味出してます。こんなにキレかけの人たちが脇を固めてて、楽しい映画になってます。
キレてる人というと最近では「レオン」のゲイリー・オールドマンとか「処刑人」や「スパイダーマン」のウィレム・デフォーとか居ますがリス・エヴァンスは良いですわ。
本作で軽く思ったのは、黒澤明の「椿三十郎」のような爽快感があるな。という感じでした。
ラストに007のQでおなじみのデスモンド・リュウェリンのそっくりさんが登場してます。多分クレジットされてませんが。
「ケミカル51」
"The 51st State"
"Formula 51"
2002年/アメリカ=イギリス=カナダ合作映画/92分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR・ドルビー・デジタル・dts・SDDS
ギャガ・ヒューマックス共同配給
フィフティ・ファースト・ステート・プロダクション製作
監督:ロニー・ユー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル、エミリー・モーティマー、リス・エヴァンス、リッキー・トムリンソン、ショーン・パートウィー、ミート・ローフ
とは言うものの、この「ケミカル51」、予告編を観て、こりゃ観なきゃいけないな、と思った一本だったのだ。
物語は天才薬剤師エルモ・マルケロイ(サミュエル・L・ジャクソン)がマリファナ不法所持で30年間投獄されるところからはじまり、サイケでヒップでキュートでノリノリな作品かと思ったら、いきなり時代は30年後の現代へ、ちょっとサイケな期待をしちゃったのだが、その辺は軽く裏切られてしまった。
30年後のエルモは、POS51という究極のドラッグを開発し、L.A.の麻薬組織をふっとばし、その組成をイギリス・リヴァプールへと持ち込んだ。
で、この作品はそのドラッグPOS51をめぐるアクション映画に仕上がっている。
なにも考えずに観れる、超娯楽作品なのだ。
出演は、エルモにプロデューサーも兼ねるサミュエル・L・ジャクソン、いつのまにかエルモの相棒になってしまうサッカー狂のフィーリクスにロバート・カーライル、フィーリクスのかつての恋人で殺し屋にエミリー・モーティマー、L.A.の麻薬組織のボス:リザードにミート・ローフ、リヴァプールの麻薬組織のボス:デュラントにリッキー・トムリンソン、リヴァプールのNo.2:イキにリス・エヴァンス、エルモとフィーリクスを執拗に追いかけるリヴァプールの刑事にショーン・パートウィーという、一癖も二癖もあるキャストである。
映画自体は、アメリカ=イギリス=カナダ合作だが、舞台はイギリス・リヴァプール。ちょっと曇ったレンガ造りの街並みで、テイストは完全にイギリス映画。そしてアクション・シークエンスは最近のフランス映画っぽいテイストに仕上がってました。
一応この映画ジャンルはアクション・コメディになると思いますが、ユーモアのセンスは英国調でした。
キャストについては、サミュエル・L・ジャクソンは、最近ありがちなハードな感じではなく、「パルプ・フイクション」やなんかのように非常に軽く楽しげに演じており好感が持てました。やっぱ、この役、本当にやりたかったようですね。
ジャクソンの巻き込まれ方の相棒、ロバート・カーライルは、「トレイン・スポッティング」、「フル・モンティ」以来、良く顔を見るようになってきましたが、本作も良かったです。アメリカ嫌いのサッカー(リヴァプールFC)狂を、こちらも楽しげに演じてます。
ジャクソンとのコンビは面白い取り合わせで、オススメです。あくが強い二人がしっくりくるのが良いですね。
カーライルのかつての恋人で殺し屋のエミリー・モーティマーは凄く綺麗でした。
リス・エヴァンスとヴァージル・ケイン、ミート・ローフはキレかけた人たちで、とっても良い味出してます。こんなにキレかけの人たちが脇を固めてて、楽しい映画になってます。
キレてる人というと最近では「レオン」のゲイリー・オールドマンとか「処刑人」や「スパイダーマン」のウィレム・デフォーとか居ますがリス・エヴァンスは良いですわ。
本作で軽く思ったのは、黒澤明の「椿三十郎」のような爽快感があるな。という感じでした。
ラストに007のQでおなじみのデスモンド・リュウェリンのそっくりさんが登場してます。多分クレジットされてませんが。
「ケミカル51」
"The 51st State"
"Formula 51"
2002年/アメリカ=イギリス=カナダ合作映画/92分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR・ドルビー・デジタル・dts・SDDS
ギャガ・ヒューマックス共同配給
フィフティ・ファースト・ステート・プロダクション製作
監督:ロニー・ユー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・カーライル、エミリー・モーティマー、リス・エヴァンス、リッキー・トムリンソン、ショーン・パートウィー、ミート・ローフ
「Quartet カルテット」
2003年2月3日たまたまCATVで久石譲監督作品「Quartet カルテット」を観た。
この作品については、劇場で観た映画では無いし、観終わるまでは、この作品について感想を書くつもりはなかったんですが、あまりにも面白かったので、感想らしきものを書くことにしました。
といっても、多分本作についての感想は少ないかも・・・・
わたしは昔、吹奏楽部に属しており、金管楽器を担当してました。
その吹奏楽部の経験から楽譜をおぼえまして、次いでギターとキーボードを始め、曲を聞いてバンドスコア等の譜面が書けるようになると、部活の活動とは別に、個人的にデモテープ等の制作を始めた。
最初は、ダブル・カセットでミキシングしつつのピンポン録音。次いではMSXパソコンで8トラックのシーケンサーを使用、また4chのマルチトラック・レコーダーと、リズム・ボックスを購入し、MSXパソコンと同期させ、MIDI環境でのデモテープの制作をしばらく行ったりしてました。最後はパソコン上でいろいろなソフトを使ってDTMを行なうようになりました。
デモテープの制作だけではなく、勿論音楽も沢山聞きますし、好きなアーティストやパンドなんかも沢山ある関係で、音楽についてはちょっとだけうるさいのだ。
で、そんな関係で音楽映画も大好きなのだ。
例えば今思いつくだけで、アラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」とか、キャメロン・クロウの「あの頃ペニー・レインと」、オリバー・ストーンの「ドアーズ」とかが大好きである。あと勿論「アマデウス」とかも。
なんだか、ロック系の映画が多いようですが、ロック系の映画本数が多いから仕方ないですね。
で、そんな状況での「Quartet カルテット」は、ほとんど贔屓目に観えてしまうのは仕方がないですが、音楽を愛する人たちには無条件でオススメできる映画なのだ。
勿論、物語はひねりがなくベタだし、展開は都合が良いし、クサイセリフや演出も多々あるが、音楽の持つ強大な力を感じさせる素晴らしい映画に仕上がっているのだ。
今回初監督となる久石譲ですが、特に危なげなく、無難にまとめた感がありますね。経験豊富な監督が肩の力を抜いて軽く流して演出したような感じを受けました。
あと、印象に残ったのは照明です。様々な光源が非常に効果的に使用されており、特に自然光の扱いが凄かったです。
そして音楽ですが、現在の日本映画界に取って、なくてはならない作曲家久石譲であるから、全く持って問題はなく、また非常に効果的に音楽が使われています。しかし、この映画の映画音楽は、一般のBGM的な映画音楽ではなく、登場人物が演奏している音楽が映画音楽になっているのが、素晴らしかったりします。
編集も良かったですね。脚本がほぼ一本調子であるためかも知れませんが、カットバックが非常に効果的な印象を受けました。
あと俳優の皆さんも良かったです。違和感なく感情移入が出来ました。
楽器の扱いも、若干問題はあるかと思いますが、素人が観るだけなら、全然問題ないでしょう。
あと、久木田薫さんはもしかしたら楽器弾けるんじゃないですかね。チェロは大きいので、左手の動きが激しいのですが、左手の弦をおさえる動きもビブラートの動きも完璧でした。
あとの三人は、凄く頑張ってましたが、残念ながら違和感あるカットが幾つかありましたね。
ところで、余談ですが、現在は音楽活動は全く行なっていません。大学時代はフィルムで映画を撮っていた関係で、最近はパソコン上で、ノンリニア編集により映像作品を制作しています。
最近は、社会人サークルのプロモーション・ビデオや、素人バンドやインディーズ系のバンドのプロモーション・ビデオ等を作ったりしています。
仕事ではなく、趣味と実益を兼ねてです。念の為。
「Quartet カルテット」
2000年/日本/113分
配給:ソニーピクチャーズ
製作:カルテット・パートナーズ
監督:久石譲
出演:袴田吉彦、桜井幸子、大森南朋、久木田薫、草村礼子、升毅、石丸謙二郎、藤村俊二、三浦友和
この作品については、劇場で観た映画では無いし、観終わるまでは、この作品について感想を書くつもりはなかったんですが、あまりにも面白かったので、感想らしきものを書くことにしました。
といっても、多分本作についての感想は少ないかも・・・・
わたしは昔、吹奏楽部に属しており、金管楽器を担当してました。
その吹奏楽部の経験から楽譜をおぼえまして、次いでギターとキーボードを始め、曲を聞いてバンドスコア等の譜面が書けるようになると、部活の活動とは別に、個人的にデモテープ等の制作を始めた。
最初は、ダブル・カセットでミキシングしつつのピンポン録音。次いではMSXパソコンで8トラックのシーケンサーを使用、また4chのマルチトラック・レコーダーと、リズム・ボックスを購入し、MSXパソコンと同期させ、MIDI環境でのデモテープの制作をしばらく行ったりしてました。最後はパソコン上でいろいろなソフトを使ってDTMを行なうようになりました。
デモテープの制作だけではなく、勿論音楽も沢山聞きますし、好きなアーティストやパンドなんかも沢山ある関係で、音楽についてはちょっとだけうるさいのだ。
で、そんな関係で音楽映画も大好きなのだ。
例えば今思いつくだけで、アラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」とか、キャメロン・クロウの「あの頃ペニー・レインと」、オリバー・ストーンの「ドアーズ」とかが大好きである。あと勿論「アマデウス」とかも。
なんだか、ロック系の映画が多いようですが、ロック系の映画本数が多いから仕方ないですね。
で、そんな状況での「Quartet カルテット」は、ほとんど贔屓目に観えてしまうのは仕方がないですが、音楽を愛する人たちには無条件でオススメできる映画なのだ。
勿論、物語はひねりがなくベタだし、展開は都合が良いし、クサイセリフや演出も多々あるが、音楽の持つ強大な力を感じさせる素晴らしい映画に仕上がっているのだ。
今回初監督となる久石譲ですが、特に危なげなく、無難にまとめた感がありますね。経験豊富な監督が肩の力を抜いて軽く流して演出したような感じを受けました。
あと、印象に残ったのは照明です。様々な光源が非常に効果的に使用されており、特に自然光の扱いが凄かったです。
そして音楽ですが、現在の日本映画界に取って、なくてはならない作曲家久石譲であるから、全く持って問題はなく、また非常に効果的に音楽が使われています。しかし、この映画の映画音楽は、一般のBGM的な映画音楽ではなく、登場人物が演奏している音楽が映画音楽になっているのが、素晴らしかったりします。
編集も良かったですね。脚本がほぼ一本調子であるためかも知れませんが、カットバックが非常に効果的な印象を受けました。
あと俳優の皆さんも良かったです。違和感なく感情移入が出来ました。
楽器の扱いも、若干問題はあるかと思いますが、素人が観るだけなら、全然問題ないでしょう。
あと、久木田薫さんはもしかしたら楽器弾けるんじゃないですかね。チェロは大きいので、左手の動きが激しいのですが、左手の弦をおさえる動きもビブラートの動きも完璧でした。
あとの三人は、凄く頑張ってましたが、残念ながら違和感あるカットが幾つかありましたね。
ところで、余談ですが、現在は音楽活動は全く行なっていません。大学時代はフィルムで映画を撮っていた関係で、最近はパソコン上で、ノンリニア編集により映像作品を制作しています。
最近は、社会人サークルのプロモーション・ビデオや、素人バンドやインディーズ系のバンドのプロモーション・ビデオ等を作ったりしています。
仕事ではなく、趣味と実益を兼ねてです。念の為。
「Quartet カルテット」
2000年/日本/113分
配給:ソニーピクチャーズ
製作:カルテット・パートナーズ
監督:久石譲
出演:袴田吉彦、桜井幸子、大森南朋、久木田薫、草村礼子、升毅、石丸謙二郎、藤村俊二、三浦友和
2003年の目標!! 中間報告その1
2003年2月1日さて、早速ですが2003年の目標の中間発表です。
とりあえず目標の確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
まず映画です。
#001 「初恋のきた道」新文芸座 2003/01/18
#002 「あの子を探して」新文芸座 2003/01/18
#003 「ギャング・オブ・ニューヨーク」丸の内ルーブル 2003/01/18
#004 「カンパニー・マン」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2003/01/21
#005 「アウトライブ」渋谷東急3 2003/01/21
#006 「SWEET SIXTEEN」シネ・ラ・セット 2003/01/31
続いて、DVDやCATVです。
#001 「メトロポリス」2003/01/01 CATV
#002 「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」2003/01/01 CATV
#003 「妖精たちのプレリュード 朝霧に香る甘い旋律」2003/01/02 VTR
#004 「ギリーは首ったけ」2003/01/04 DVD
#005 「ホワイトアウト」2003/01/04 TV
#006 「スペーストラベラーズ」2003/01/05 CATV
#007 「踊る大捜査線 THE MOVIE」2003/01/05 CATV
#008 「メッセンジャー」2003/01/05 CATV
#009 「ラヂオの時間」2003/01/05 CATV
#010 「ジュブナイル」2003/01/05 CATV
#011 「生きる」2003/01/06 CATV
#012 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」2003/01/07 HDD
#013 「裏窓」2003/01/08 CATV
#014 「鳥」2003/01/09 CATV
#015 「赤ひげ」2003/01/13 CATV
#016 「シックス・センス」2003/01/17 TV
#017 「ギター弾きの恋」2003/01/21 CATV
#018 「人間の証明」2003/01/23 CATV
#019 「千と千尋の神隠し」2003/01/24 TV
#020 「日本沈没」2003/01/29 CATV
#021 「博士の異常な愛情」2003/01/30 TV
#022 「人狼」2003/01/30 HDD
地上波のCM入りの映画が3本ありますので、映画は、DVD、CATV等を含めて 25本でした。
さて、本の方は、
#001 「ふりだしに戻る(上)」ジャック・フィニィ著 福島正実訳 角川文庫 2003/01/07
#002 「日本少国民文庫 世界名作選(一)」山本有三編 新潮文庫 2003/01/10
#003 「日本少国民文庫 世界名作選(二)」山本有三編 新潮文庫 2003/01/23
#004 「ドイル傑作集 I ミステリー編」コナン・ドイル著 延原謙訳 新潮文庫 2003/01/24
#005 「知られざる傑作」バルザック著 水野亮訳 岩波文庫 2003/01/28
#006 「ドリームキャッチャー 1」スティーヴン・キング著 白石朗訳 2003/01/31
状況として、1月〜3月くらいは、スキーの予定が多く、また仕事的にも忙しく、映画に割ける時間が比較的少ないので、まあこんなものだと思います。
映画は、月25本ですので、このままのペースだと、なんとピッタリ300本になります。
因みに、劇場での映画鑑賞は月6本、このままのペースだと、年間72本になります。
読書の方は、月6冊で、このままのペースで72冊となります。
映画的には、目標ギリギリのペースですが、読書は早くも厳しい状況です。
今月も頑張りま〜す。
とりあえず目標の確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
まず映画です。
#001 「初恋のきた道」新文芸座 2003/01/18
#002 「あの子を探して」新文芸座 2003/01/18
#003 「ギャング・オブ・ニューヨーク」丸の内ルーブル 2003/01/18
#004 「カンパニー・マン」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2003/01/21
#005 「アウトライブ」渋谷東急3 2003/01/21
#006 「SWEET SIXTEEN」シネ・ラ・セット 2003/01/31
続いて、DVDやCATVです。
#001 「メトロポリス」2003/01/01 CATV
#002 「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」2003/01/01 CATV
#003 「妖精たちのプレリュード 朝霧に香る甘い旋律」2003/01/02 VTR
#004 「ギリーは首ったけ」2003/01/04 DVD
#005 「ホワイトアウト」2003/01/04 TV
#006 「スペーストラベラーズ」2003/01/05 CATV
#007 「踊る大捜査線 THE MOVIE」2003/01/05 CATV
#008 「メッセンジャー」2003/01/05 CATV
#009 「ラヂオの時間」2003/01/05 CATV
#010 「ジュブナイル」2003/01/05 CATV
#011 「生きる」2003/01/06 CATV
#012 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」2003/01/07 HDD
#013 「裏窓」2003/01/08 CATV
#014 「鳥」2003/01/09 CATV
#015 「赤ひげ」2003/01/13 CATV
#016 「シックス・センス」2003/01/17 TV
#017 「ギター弾きの恋」2003/01/21 CATV
#018 「人間の証明」2003/01/23 CATV
#019 「千と千尋の神隠し」2003/01/24 TV
#020 「日本沈没」2003/01/29 CATV
#021 「博士の異常な愛情」2003/01/30 TV
#022 「人狼」2003/01/30 HDD
地上波のCM入りの映画が3本ありますので、映画は、DVD、CATV等を含めて 25本でした。
さて、本の方は、
#001 「ふりだしに戻る(上)」ジャック・フィニィ著 福島正実訳 角川文庫 2003/01/07
#002 「日本少国民文庫 世界名作選(一)」山本有三編 新潮文庫 2003/01/10
#003 「日本少国民文庫 世界名作選(二)」山本有三編 新潮文庫 2003/01/23
#004 「ドイル傑作集 I ミステリー編」コナン・ドイル著 延原謙訳 新潮文庫 2003/01/24
#005 「知られざる傑作」バルザック著 水野亮訳 岩波文庫 2003/01/28
#006 「ドリームキャッチャー 1」スティーヴン・キング著 白石朗訳 2003/01/31
状況として、1月〜3月くらいは、スキーの予定が多く、また仕事的にも忙しく、映画に割ける時間が比較的少ないので、まあこんなものだと思います。
映画は、月25本ですので、このままのペースだと、なんとピッタリ300本になります。
因みに、劇場での映画鑑賞は月6本、このままのペースだと、年間72本になります。
読書の方は、月6冊で、このままのペースで72冊となります。
映画的には、目標ギリギリのペースですが、読書は早くも厳しい状況です。
今月も頑張りま〜す。
「SWEET SIXTEEN」
2003年1月31日ケン・ローチの新作、2002年カンヌ国際映画祭脚本賞/ヨーロッパ映画賞批評家賞受賞作品「SWEET SIXTEEN」を観た。
例によって、一言で言うと、良い映画だった。
物語は、服役中の母が出所した後、家族で暮らすために必要な家を購入するために、ヤク(死語)の売人(これも死語)となり、成り上がり地元のマフィアにも一目置かれた15歳の少年が体験する悲喜劇を描いている。
まず考えなければならないのは、この作品の主人公の置かれている環境である。
主人公の母親と姉との間には大きな確執があり、父親は居ない、母親は投獄され、家族関係は崩壊。
母親の愛人は主人公に暴力を振るい、主人公はよるすべがない状況に置かれている。
そして、母親と姉と一緒に暮らしたい、というささやかな希望のために、ヤクの売人という反社会的な商売に手を染めていく。
この作品は、この反社会的、インモラルな行動を自然なこととして、選択してしまう主人公の置かれている環境に対する大いなる批判を行なっているのである。
従って、この映画に対して暴力や犯罪を礼賛している。という的外れの批判があるようだが、これは大きな勘違いだったりする。
物語の表層を見て批判するというのは、先ごろ永眠された深作欣二監督作品の「バトル・ロワイヤル」を批判した国会議員のようなものですね。確かその国会議員の好きな映画は「風と共に去りぬ」だったと記憶しています。因みに「風と共に去りぬ」は1939年の作品です。実に60年以上前の映画を挙げるあたりがもう大変ですね。
役者は、ほとんどが素人ということですが、全ての俳優が良かったです。
勿論主役のマーティン・コムストンも親友のピンボール役のウィリアム・ルアンも、主人公の姉のアンマリー・フルトン、主人公の母親のミッシェル・クルター、母親の愛人ゲイリー・マコーマック等々、皆さん素晴らしいのだ。リアリティ溢れる皆さんなのだ。
そんなこんなで非常にエモーショナルな作品に仕上がっているのだ。
ラストのセリフ「バッテリーが切れそうだ」てのも意味深ですわね。
「スイート・シクスティーン」
"SWEET SIXTEEN"
2002年/イギリス・ドイツ・スペイン/カラー/106分/1:1.85/ドルビーSRD
配給:CHINEQUANON
監督:ケン・ローチ
出演:マーティン・コムストン、ウィリアム・ルアン、アンマリー・フルトン、ミッシェル・アバークロンビー、ミッシェル・クルター、ガリー・マコーマック、トミー・マッキー、カラム・マッカリーズ
例によって、一言で言うと、良い映画だった。
物語は、服役中の母が出所した後、家族で暮らすために必要な家を購入するために、ヤク(死語)の売人(これも死語)となり、成り上がり地元のマフィアにも一目置かれた15歳の少年が体験する悲喜劇を描いている。
まず考えなければならないのは、この作品の主人公の置かれている環境である。
主人公の母親と姉との間には大きな確執があり、父親は居ない、母親は投獄され、家族関係は崩壊。
母親の愛人は主人公に暴力を振るい、主人公はよるすべがない状況に置かれている。
そして、母親と姉と一緒に暮らしたい、というささやかな希望のために、ヤクの売人という反社会的な商売に手を染めていく。
この作品は、この反社会的、インモラルな行動を自然なこととして、選択してしまう主人公の置かれている環境に対する大いなる批判を行なっているのである。
従って、この映画に対して暴力や犯罪を礼賛している。という的外れの批判があるようだが、これは大きな勘違いだったりする。
物語の表層を見て批判するというのは、先ごろ永眠された深作欣二監督作品の「バトル・ロワイヤル」を批判した国会議員のようなものですね。確かその国会議員の好きな映画は「風と共に去りぬ」だったと記憶しています。因みに「風と共に去りぬ」は1939年の作品です。実に60年以上前の映画を挙げるあたりがもう大変ですね。
役者は、ほとんどが素人ということですが、全ての俳優が良かったです。
勿論主役のマーティン・コムストンも親友のピンボール役のウィリアム・ルアンも、主人公の姉のアンマリー・フルトン、主人公の母親のミッシェル・クルター、母親の愛人ゲイリー・マコーマック等々、皆さん素晴らしいのだ。リアリティ溢れる皆さんなのだ。
そんなこんなで非常にエモーショナルな作品に仕上がっているのだ。
ラストのセリフ「バッテリーが切れそうだ」てのも意味深ですわね。
「スイート・シクスティーン」
"SWEET SIXTEEN"
2002年/イギリス・ドイツ・スペイン/カラー/106分/1:1.85/ドルビーSRD
配給:CHINEQUANON
監督:ケン・ローチ
出演:マーティン・コムストン、ウィリアム・ルアン、アンマリー・フルトン、ミッシェル・アバークロンビー、ミッシェル・クルター、ガリー・マコーマック、トミー・マッキー、カラム・マッカリーズ
「人狼 JIN−ROH」
2003年1月30日CATVの押井守特集で放映された「人狼 JIN−ROH」を観た
一言で言うと、非常に面白かった。
いきなり余談であるが、わたし的には、神話や伝承、童話や児童文学をモチーフにした所謂普遍的な物語が好きである。
勿論そんな普遍的な物語は、人種、民族、宗教を超え、様々な人々に普遍的に受け入れられる物語である訳だから、非常に多くの人々にアピールするのは当然のことである。
例えば、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」を製作する際、世界中の神話や伝承を調べ、普遍的な物語を目指したのは、マーケティング的に非常に正しいアプローチだったと言えると思います。
ですから「スター・ウォーズ」は、物語は古典的ですが、表現方法は新しい作品として、世界中の人達に圧倒的に受け入れられた訳です。
さて、本作「人狼 JIN−ROH」は、「赤頭巾」をモチーフとしています。
わたしは残念ながら、「赤頭巾」の原典を読んだ事はありませんので、本作に出てくる「赤頭巾」の物語が原典なのかどうか(原作に忠実なのかどうか)はわかりませんが、この「赤頭巾」の物語は非常に神話的で普遍的な物語として描写されています。
そしてこの「人狼 JIN−ROH」の物語は、その本編中の「赤頭巾」の物語と共に進行し、ある意味予定調和的な、逃れられない結末に導かれています。
ですから、この物語の結末はハッピー・エンドかどうか、という議論よりも、予定調和的で、そのエンディング以外には、考えられない結末のつけ方としての、ある意味美しいエンディングとなっている訳です。
しかしながら、この作品は「赤頭巾」の物語が、伏線になっているということではなく、完全な道しるべとなっているため、伏線のわかりづらさを求め、始終暗喩やメタファーを探し続ける観客にとっては、わかりやすすぎて、評価は下がるのではないかと思われます。
かく言う、わたし的にももう少しスマートで、もう少し隠れた伏線としての「赤頭巾」の物語で本作を構成して欲しかったような気がします。
あと、特筆すべき点はアニメーションの作画でしょう。
ある意味、従来のディフォルメからはじまるアニメーションという手法を、真っ向から否定し、登場人物をリアリティを込めて徹底的に作画しています。
例えば、登場人物の衣類をまるで衣類のように描いています。それが特に印象的に思えたのは、主人公伏一貴が穿いているチノパンがチノパンとして存在しているかのように、立体的に描かれているのだ。
また、人物の動きにも非常にリアリティがあり、爆風に煽られる機動隊隊員が手足を振るのも凄い作画だと思った。こんな描写が目白押しなのである。
ところで、大昔、押井守監督の実写映画「赤い眼鏡」という作品があったが、これと関係あるのかな?
私見ですが、押井守関連作品では「アヴァロン」とこの「人狼 JIN−ROH」が双璧ですかね。
「人狼 JIN−ROH」
1999年/日本
制作:Production I.G
製作:バンダイビジュアル/ING
配給:バンダイビジュアル/メディアボックス
監督:沖浦啓之
原作:押井守
脚本:押井守
声の出演:藤木義勝/伏 一貴、武藤寿美/雨宮 圭、木下浩之/辺見 敦、廣田行生/室戸文明、吉田幸紘/半田 元、堀部隆一/巽 志郎、仙台エリ/阿川七生、中川謙二/安仁屋 勲、大木民夫/自治警幹部、坂口芳貞/塔部八郎
一言で言うと、非常に面白かった。
いきなり余談であるが、わたし的には、神話や伝承、童話や児童文学をモチーフにした所謂普遍的な物語が好きである。
勿論そんな普遍的な物語は、人種、民族、宗教を超え、様々な人々に普遍的に受け入れられる物語である訳だから、非常に多くの人々にアピールするのは当然のことである。
例えば、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」を製作する際、世界中の神話や伝承を調べ、普遍的な物語を目指したのは、マーケティング的に非常に正しいアプローチだったと言えると思います。
ですから「スター・ウォーズ」は、物語は古典的ですが、表現方法は新しい作品として、世界中の人達に圧倒的に受け入れられた訳です。
さて、本作「人狼 JIN−ROH」は、「赤頭巾」をモチーフとしています。
わたしは残念ながら、「赤頭巾」の原典を読んだ事はありませんので、本作に出てくる「赤頭巾」の物語が原典なのかどうか(原作に忠実なのかどうか)はわかりませんが、この「赤頭巾」の物語は非常に神話的で普遍的な物語として描写されています。
そしてこの「人狼 JIN−ROH」の物語は、その本編中の「赤頭巾」の物語と共に進行し、ある意味予定調和的な、逃れられない結末に導かれています。
ですから、この物語の結末はハッピー・エンドかどうか、という議論よりも、予定調和的で、そのエンディング以外には、考えられない結末のつけ方としての、ある意味美しいエンディングとなっている訳です。
しかしながら、この作品は「赤頭巾」の物語が、伏線になっているということではなく、完全な道しるべとなっているため、伏線のわかりづらさを求め、始終暗喩やメタファーを探し続ける観客にとっては、わかりやすすぎて、評価は下がるのではないかと思われます。
かく言う、わたし的にももう少しスマートで、もう少し隠れた伏線としての「赤頭巾」の物語で本作を構成して欲しかったような気がします。
あと、特筆すべき点はアニメーションの作画でしょう。
ある意味、従来のディフォルメからはじまるアニメーションという手法を、真っ向から否定し、登場人物をリアリティを込めて徹底的に作画しています。
例えば、登場人物の衣類をまるで衣類のように描いています。それが特に印象的に思えたのは、主人公伏一貴が穿いているチノパンがチノパンとして存在しているかのように、立体的に描かれているのだ。
また、人物の動きにも非常にリアリティがあり、爆風に煽られる機動隊隊員が手足を振るのも凄い作画だと思った。こんな描写が目白押しなのである。
ところで、大昔、押井守監督の実写映画「赤い眼鏡」という作品があったが、これと関係あるのかな?
私見ですが、押井守関連作品では「アヴァロン」とこの「人狼 JIN−ROH」が双璧ですかね。
「人狼 JIN−ROH」
1999年/日本
制作:Production I.G
製作:バンダイビジュアル/ING
配給:バンダイビジュアル/メディアボックス
監督:沖浦啓之
原作:押井守
脚本:押井守
声の出演:藤木義勝/伏 一貴、武藤寿美/雨宮 圭、木下浩之/辺見 敦、廣田行生/室戸文明、吉田幸紘/半田 元、堀部隆一/巽 志郎、仙台エリ/阿川七生、中川謙二/安仁屋 勲、大木民夫/自治警幹部、坂口芳貞/塔部八郎
「アウトライブ」
2003年1月26日韓国映画史上空前の大ヒット!
誰も見たことのない驚愕のSFXアクション大作!!
というコピーでおなじみの「アウトライブ」を観た。
物語は、元朝末期の中国、無敵の剣術の秘伝書「飛天神記」をめぐる壮大な伝奇浪漫なのだ。
まず、第一点目に、コピーと異なり、残念ながら見たことあるアクションでした。
また、アクション・シークエンスに寄りの画が多いので、アクションが見切れない、という弱点もありました。ジェット・リーの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」あたりもそうでしたが、動けるアジアの俳優を使っているアクション映画はひいて見せた方が良いと思います。
ハリウッドのアクションは動けない俳優を寄って、カットを割って誤魔化す事が多いので、そういった演出になってしまうのかも知れませんが、正当アクションを見せた方が良いですわ。
と、言うのも、武術演出は香港チームだったりするのだ。つまり、誰も見たことのないSFXアクションは、旧来の香港映画のアクション・テイストなのだった。
で、もうひとつ、主役のシン・ヒョンジュンに魅力が感じられないのです。わたし的には。
ちょっとミス・キャストのような気がします。
一応絶世の美女スヨンの忘れ形見、という設定で美しい設定なのですが、日本人の感覚と、ちとズレがあるのかな。
脇は素晴らしかったです。特に、主人公の親友で生涯のライバルのジュングァン役のチョン・ジニョンは凄く良かった。良いところ全部とっちやった感じですわ。
あとキム・ヒソンは美しかったし、キム・ハクチョルは怖い感じですね。
方向は異なりますが、わたし的には「グリーン・ディスティニー」を観ろ!!って感じです。
もしかしたら、「グリーン・ディスティニー」ミート「ゼイラム」+「ジパング」って感じかも。
「アウトライブ」
「飛天舞」
2000年/韓国/カラー/1時間57分/日本語字幕:根本理恵
製作:タエウォン・エンタテインメント
共同製作:チャイナ・フィルム・コ゜プロダクション、上海フィルムスタジオ
配給:松竹
監督:キム・ヨンジュン
出演:シン・ヒョンジュン、キム・ヒソン、チョン・ジニョン、チャン・ドンジク、ジョン・ハナ、ソ・テファ、キム・ハクチョル、イ・ハンガル、キム・スロ
誰も見たことのない驚愕のSFXアクション大作!!
というコピーでおなじみの「アウトライブ」を観た。
物語は、元朝末期の中国、無敵の剣術の秘伝書「飛天神記」をめぐる壮大な伝奇浪漫なのだ。
まず、第一点目に、コピーと異なり、残念ながら見たことあるアクションでした。
また、アクション・シークエンスに寄りの画が多いので、アクションが見切れない、という弱点もありました。ジェット・リーの「キス・オブ・ザ・ドラゴン」あたりもそうでしたが、動けるアジアの俳優を使っているアクション映画はひいて見せた方が良いと思います。
ハリウッドのアクションは動けない俳優を寄って、カットを割って誤魔化す事が多いので、そういった演出になってしまうのかも知れませんが、正当アクションを見せた方が良いですわ。
と、言うのも、武術演出は香港チームだったりするのだ。つまり、誰も見たことのないSFXアクションは、旧来の香港映画のアクション・テイストなのだった。
で、もうひとつ、主役のシン・ヒョンジュンに魅力が感じられないのです。わたし的には。
ちょっとミス・キャストのような気がします。
一応絶世の美女スヨンの忘れ形見、という設定で美しい設定なのですが、日本人の感覚と、ちとズレがあるのかな。
脇は素晴らしかったです。特に、主人公の親友で生涯のライバルのジュングァン役のチョン・ジニョンは凄く良かった。良いところ全部とっちやった感じですわ。
あとキム・ヒソンは美しかったし、キム・ハクチョルは怖い感じですね。
方向は異なりますが、わたし的には「グリーン・ディスティニー」を観ろ!!って感じです。
もしかしたら、「グリーン・ディスティニー」ミート「ゼイラム」+「ジパング」って感じかも。
「アウトライブ」
「飛天舞」
2000年/韓国/カラー/1時間57分/日本語字幕:根本理恵
製作:タエウォン・エンタテインメント
共同製作:チャイナ・フィルム・コ゜プロダクション、上海フィルムスタジオ
配給:松竹
監督:キム・ヨンジュン
出演:シン・ヒョンジュン、キム・ヒソン、チョン・ジニョン、チャン・ドンジク、ジョン・ハナ、ソ・テファ、キム・ハクチョル、イ・ハンガル、キム・スロ
富士見パノラマスキー場
2003年1月25日富士見パノラマスキー場に行ってきた。
今シーズン3度目(のべ4日目)のスキーは、富士見パノラマスキー場でした。
MTBをやっている関係で、春〜秋期間であればダウンヒルや、レースのために富士見パノラマスキー場に行った事は何度となくあるのですが、本来ココはスキー場である訳なのに、スキーのために富士見パノラマスキー場に行ったのは今回がはじめてでした。
夏期間と冬期間とはイメージがやはり違いましたが、施設は夏も冬も同じなので、なんだか軽い違和感を感じました。
天候は晴れ、お客さんもそれほど多くなく、十分にスキーを楽しむことが出来ました。
ココのスキー場は、縦に長く、標高差も比較的あり、上と下との気温の差がありましたが、雪質には影響が無く、ほぼパウダー状態でのスキーとなりました。
帰りは道の駅「信州蔦木宿」の温泉「蔦の湯」によって、夕食は「ラーメン二郎」に行きました。
富士見パノラマ
http://www.fujimipanorama.com/
信州蔦木宿
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/2_now/4_kaido/4_eki/data/contents/station/nagano/nag17.html
今シーズン3度目(のべ4日目)のスキーは、富士見パノラマスキー場でした。
MTBをやっている関係で、春〜秋期間であればダウンヒルや、レースのために富士見パノラマスキー場に行った事は何度となくあるのですが、本来ココはスキー場である訳なのに、スキーのために富士見パノラマスキー場に行ったのは今回がはじめてでした。
夏期間と冬期間とはイメージがやはり違いましたが、施設は夏も冬も同じなので、なんだか軽い違和感を感じました。
天候は晴れ、お客さんもそれほど多くなく、十分にスキーを楽しむことが出来ました。
ココのスキー場は、縦に長く、標高差も比較的あり、上と下との気温の差がありましたが、雪質には影響が無く、ほぼパウダー状態でのスキーとなりました。
帰りは道の駅「信州蔦木宿」の温泉「蔦の湯」によって、夕食は「ラーメン二郎」に行きました。
富士見パノラマ
http://www.fujimipanorama.com/
信州蔦木宿
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/2_now/4_kaido/4_eki/data/contents/station/nagano/nag17.html
「カンパニー・マン」
2003年1月24日ヴィンチェンゾ・ナタリの新作「カンパニー・マン」を観ました。
ヴィンチェンゾ・ナタリといえば前作の「CUBE」で一躍時代の寵児となった監督ですが、本作は「CUBE」から数えて5年ぶりの新作となります。
物語は、郊外に住む平凡なサラリーマンがとあるハイテク企業の産業スパイとして採用され、そのハイテク企業の手先として、産業スパイを勤めるうちに、謎の女性と出会い、またひょんなことから二重スパイとなり、何を信じていいのかわからなくなってしまうような物語です。
まあ、基本的にこのようなタイプの映画、観客に対し常に考え続けることを強いるような映画、が好きなわたし的には、概ね満足できる映画だった訳であるが、いかんせんラストのオチ(ルークスの正体)があまりにもありきたりで、平凡な印象を受け、非常に残念な思いがしました。
勿論、映画としての構成上、ルークスの正体は登場人物に限られるわけで、その上で意外な人物を設定する必要があるのですが、それにしてもちと残念であるのだ。
キャストについては、先ずルーシー・リューですが、最近結構出てきている訳ですけど、今までのキャリアの中で一番良い役ではないでしょうかね。出ずっぱりですし。
セクシー・アンド・ビューティーですね。あとエキゾチックで・・・・
主役のジェレミー・ノーザムは芸達者です。
複数の役を見事に演じわけていますし、中盤以降の疑心暗鬼振りも面白いです。
美術は、細かなものは良いと思いますが、でかいものはちょっとイマイチかな。
あと、全ての登場アイテムになんらかの拘りがあるようで、好感が持てます。
なんでも、ナタリはスタンリー・キューブリックやアルフレッド・ヒッチコックに多大なる影響を受けているようで、本作ではキューブリックやヒッチコックに対するオマージュ的な映像が出てきますね。
特に「時計じかけのオレンジ」の目薬シークエンス的な洗脳機械が興味深いですね。
さて、脚本ですが、こういった映画は脚本が命ですから、ラストのオチに目をつぶればよく出来た脚本だと思いますが、最近では本作と同傾向の「メメント」や「バニラ・スカイ(オープン・ユア・アイズ)」までは達していないですが、よくある、良い感じの脚本といったところでしょうか。
気になる脚本は、ブライアン・キングで、本作が初長編となります。
「カンパニー・マン」
"CYPHER"
2001年/アメリカ映画/95分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR・ドルビーデジタル
配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:ジェレミー・ノーザム、ルーシー・リュー、ナイジェル・ベネット、ティモシー・ウェッバー、デビッド・ヒューレット
ヴィンチェンゾ・ナタリといえば前作の「CUBE」で一躍時代の寵児となった監督ですが、本作は「CUBE」から数えて5年ぶりの新作となります。
物語は、郊外に住む平凡なサラリーマンがとあるハイテク企業の産業スパイとして採用され、そのハイテク企業の手先として、産業スパイを勤めるうちに、謎の女性と出会い、またひょんなことから二重スパイとなり、何を信じていいのかわからなくなってしまうような物語です。
まあ、基本的にこのようなタイプの映画、観客に対し常に考え続けることを強いるような映画、が好きなわたし的には、概ね満足できる映画だった訳であるが、いかんせんラストのオチ(ルークスの正体)があまりにもありきたりで、平凡な印象を受け、非常に残念な思いがしました。
勿論、映画としての構成上、ルークスの正体は登場人物に限られるわけで、その上で意外な人物を設定する必要があるのですが、それにしてもちと残念であるのだ。
キャストについては、先ずルーシー・リューですが、最近結構出てきている訳ですけど、今までのキャリアの中で一番良い役ではないでしょうかね。出ずっぱりですし。
セクシー・アンド・ビューティーですね。あとエキゾチックで・・・・
主役のジェレミー・ノーザムは芸達者です。
複数の役を見事に演じわけていますし、中盤以降の疑心暗鬼振りも面白いです。
美術は、細かなものは良いと思いますが、でかいものはちょっとイマイチかな。
あと、全ての登場アイテムになんらかの拘りがあるようで、好感が持てます。
なんでも、ナタリはスタンリー・キューブリックやアルフレッド・ヒッチコックに多大なる影響を受けているようで、本作ではキューブリックやヒッチコックに対するオマージュ的な映像が出てきますね。
特に「時計じかけのオレンジ」の目薬シークエンス的な洗脳機械が興味深いですね。
さて、脚本ですが、こういった映画は脚本が命ですから、ラストのオチに目をつぶればよく出来た脚本だと思いますが、最近では本作と同傾向の「メメント」や「バニラ・スカイ(オープン・ユア・アイズ)」までは達していないですが、よくある、良い感じの脚本といったところでしょうか。
気になる脚本は、ブライアン・キングで、本作が初長編となります。
「カンパニー・マン」
"CYPHER"
2001年/アメリカ映画/95分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR・ドルビーデジタル
配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:ジェレミー・ノーザム、ルーシー・リュー、ナイジェル・ベネット、ティモシー・ウェッバー、デビッド・ヒューレット
「ギャング・オブ・ニューヨーク」
2003年1月21日ハリウッド映画なんか観ている場合ではない!
と言いながらも、今日は「ギャング・オブ・ニューヨーク」のお話です。
まず最初に、私見ですが、わたしはラストで現実に戻されてしまう映画のラストが嫌いです。
例えば「シンドラーのリスト」や「ドアーズ」のような映画のラストです。
物語はラストを迎え盛り上がり、映画の持つ魔法の力が如何なく発揮されているのにも関わらず、シンドラーに助けられた人たちが花を持って現れたり、ジム・モリスンの墓が出てきたりしてしまうと、魔法の力は霧散してしまうのです。
この「ギャング・オブ・ニューヨーク」もこれらの映画同様、魔法の力を滅してしまうカットがラストに入っているのです。こりゃ残念ですね。
今までの感動はなんだったのだ!!
という感じです。
もひとつ、エンド・クレジットに歌ものを使うのも嫌いです。勿論U2はアイルランド出身のバンドですし、物語の主旨に合致しているのはわかりますが、いきなり歌はまずいと思います。
エンド・クレジットでは、オケでテーマを少し演奏し、そのうち歌ものにフェード・インすることは出来なかったのでしょうかね。
あと、エンド・クレジットのでかい字(新聞の活字ね)はどうかな。
と、いきなり外枠からはじまりましたが、物語は、はっきり言って想像以上に面白かったです。長尺にも関わらず、全く退屈することがありませんでした。
これは、わたしの敬愛するダニエル・デイ・ルイスをはじめとした渋めのキャストが醸し出すものだと思います。勿論、美術も素晴らしい仕事をしています。セット凄いです。
で、この映画から一番感じたのは、ラストの戦いにおいて、登場人物が争っている事柄は、大きなうねりの中では非常に些細な問題となり、個人など国家の前では、なんの意味もない、ということまで踏み込んでおり、国家に対する批判まで感じることが出来るところが素晴らしいですね。
キャストについては、まずディカプリオですけど、まだいまいちヤングアダルト色というかアイドル的な雰囲気が抜けきれていないようですね。
本作では若干よごれ役が入っていますが、トム・クルーズの「7月4日にうまれて」に匹敵する作品が必要ですね。
キャメロン・ディアスはコメディ系やお色気系ではなくこっちの路線で頑張って欲しいところです。
ダニエル・デイ・ルイスは例によって凄いです。わたし的には「ギャング・オブ・ニューヨーク」の予告編で彼の表情だけで感涙でございます。
一緒に本作を観た人とも話したのですが、感情が顔に書いてあるでしょ。
もう、言葉では表現できないけど、凄すぎです。
また、この映画の後も、ダニエル・デイ・ルイスは再び靴職人だか家具職人だかの修行をはじめちゃったようですが、わたしてきには、たまには姿が見たいものですね。
短い出番ながら、リーアム・ニーソンは強烈な印象を残しますね。ディカプリオの生き方や、ダニエル・デイ・ルイスのある意味孤高な生き方にも影響を与えていますね。
ジョン・C・ライリーも憎々しい悪役を楽しげに演じているようです。
あと、渋めの俳優さんが沢山出てくることにより、画面が締まりますよね。
これによって映画のリアリティも倍増なのだよ。
監督のスコセッシは、ニューヨーク派の監督で、最早巨匠の域に達しているようですね。
本作は「タクシー・ドライバー」や「グッド・フェローズ」の流れをくむ映画だとは思いますが、コマーシャル上、ディカプリオとディアスのラブ・ストーリーで売ってるのがちょっと残念ですね。
勿論、ディカプリオとディアスで客を呼んで、デイ・ルイスで帰す、作戦でOKだと思いますがね。
長くなるので、今日のところはこの辺でやめときます。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」
"GANGS OF NEW YORK"
2002年アメリカ映画
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ=ルイス、キャメロン・ディアス、リーアム・ニーソン、ヘンリー・トーマス、ブレンダン・グリーン、ジム・ブロードベント、ジョン・C・ライリー、ゲイリー・ルイス
イニシャルエンターテインメント提供
ミラマックスフィルムズ提携
松竹・日本ヘラルド映画配給
カラー/シネマスコープサイズ/字幕翻訳:戸田奈津子
と言いながらも、今日は「ギャング・オブ・ニューヨーク」のお話です。
まず最初に、私見ですが、わたしはラストで現実に戻されてしまう映画のラストが嫌いです。
例えば「シンドラーのリスト」や「ドアーズ」のような映画のラストです。
物語はラストを迎え盛り上がり、映画の持つ魔法の力が如何なく発揮されているのにも関わらず、シンドラーに助けられた人たちが花を持って現れたり、ジム・モリスンの墓が出てきたりしてしまうと、魔法の力は霧散してしまうのです。
この「ギャング・オブ・ニューヨーク」もこれらの映画同様、魔法の力を滅してしまうカットがラストに入っているのです。こりゃ残念ですね。
今までの感動はなんだったのだ!!
という感じです。
もひとつ、エンド・クレジットに歌ものを使うのも嫌いです。勿論U2はアイルランド出身のバンドですし、物語の主旨に合致しているのはわかりますが、いきなり歌はまずいと思います。
エンド・クレジットでは、オケでテーマを少し演奏し、そのうち歌ものにフェード・インすることは出来なかったのでしょうかね。
あと、エンド・クレジットのでかい字(新聞の活字ね)はどうかな。
と、いきなり外枠からはじまりましたが、物語は、はっきり言って想像以上に面白かったです。長尺にも関わらず、全く退屈することがありませんでした。
これは、わたしの敬愛するダニエル・デイ・ルイスをはじめとした渋めのキャストが醸し出すものだと思います。勿論、美術も素晴らしい仕事をしています。セット凄いです。
で、この映画から一番感じたのは、ラストの戦いにおいて、登場人物が争っている事柄は、大きなうねりの中では非常に些細な問題となり、個人など国家の前では、なんの意味もない、ということまで踏み込んでおり、国家に対する批判まで感じることが出来るところが素晴らしいですね。
キャストについては、まずディカプリオですけど、まだいまいちヤングアダルト色というかアイドル的な雰囲気が抜けきれていないようですね。
本作では若干よごれ役が入っていますが、トム・クルーズの「7月4日にうまれて」に匹敵する作品が必要ですね。
キャメロン・ディアスはコメディ系やお色気系ではなくこっちの路線で頑張って欲しいところです。
ダニエル・デイ・ルイスは例によって凄いです。わたし的には「ギャング・オブ・ニューヨーク」の予告編で彼の表情だけで感涙でございます。
一緒に本作を観た人とも話したのですが、感情が顔に書いてあるでしょ。
もう、言葉では表現できないけど、凄すぎです。
また、この映画の後も、ダニエル・デイ・ルイスは再び靴職人だか家具職人だかの修行をはじめちゃったようですが、わたしてきには、たまには姿が見たいものですね。
短い出番ながら、リーアム・ニーソンは強烈な印象を残しますね。ディカプリオの生き方や、ダニエル・デイ・ルイスのある意味孤高な生き方にも影響を与えていますね。
ジョン・C・ライリーも憎々しい悪役を楽しげに演じているようです。
あと、渋めの俳優さんが沢山出てくることにより、画面が締まりますよね。
これによって映画のリアリティも倍増なのだよ。
監督のスコセッシは、ニューヨーク派の監督で、最早巨匠の域に達しているようですね。
本作は「タクシー・ドライバー」や「グッド・フェローズ」の流れをくむ映画だとは思いますが、コマーシャル上、ディカプリオとディアスのラブ・ストーリーで売ってるのがちょっと残念ですね。
勿論、ディカプリオとディアスで客を呼んで、デイ・ルイスで帰す、作戦でOKだと思いますがね。
長くなるので、今日のところはこの辺でやめときます。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」
"GANGS OF NEW YORK"
2002年アメリカ映画
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ=ルイス、キャメロン・ディアス、リーアム・ニーソン、ヘンリー・トーマス、ブレンダン・グリーン、ジム・ブロードベント、ジョン・C・ライリー、ゲイリー・ルイス
イニシャルエンターテインメント提供
ミラマックスフィルムズ提携
松竹・日本ヘラルド映画配給
カラー/シネマスコープサイズ/字幕翻訳:戸田奈津子
「あの子を探して」
2003年1月20日先日お知らせしたとおり、池袋「新文芸座」の「中国映画フェスティバル2003」で張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品「あの子を探して」を観た。
物語は、辺境の小さな村の学校を舞台に、母親の病気のために1ケ月の休暇を取る教員の代理教員として28名の児童達の面倒を見ることになってしまった13歳の少女と、街に出稼ぎに行き迷子になってしまった少年を描きつつ、現在の中国と、その中国が抱える教育問題と、メディアに対する批判を描いた秀作である。
そしてこの映画は驚くべきことに、俳優を使っていないのである。全てのキャストは本人か、本当にその商売をしている街や村の人々なのだ。
一番感じたのは、やはり、先日紹介した「初恋のきた道」同様、チャン・イーモウの中国の教育、特に中国の辺境地区の教育を取巻く環境に対する危惧や問題意識、そして、テレビ・メディアを中心とした娯楽第一主義と免罪符的な金を利用し、人助けをしているつもりになっているメディアの力に対する批判と、それでもメディアに迎合してしまう悲しさである。
そこまで考えてしまうと、この映画はとたんに説教臭く、面白くなくなってしまうきらいがあるが、ただ単に物語の表層や、子供たちの振る舞いを追っかけていくと、誰もが感じられる爽やかな感動を与えてくれる映画となっているのだ。
しかし、映画は勿論、表層だけではなく、その映画が表現している暗喩やメタファーを掘り出すのが楽しいのだがね。
こういった映画を観ると、ハリウッド映画なんか観ている場合ではない、と感じてしまうのだ。
「あの子を探して」
「一個都不能少」
"NOT ONE LESS"
監督:チャン・イーモウ
出演:ウェイ・ミンジ、チャン・ホエクー、チャン・ジェンダ、カオ・エンマン、スン・ジメイ、フォン・ユイイン、リー・ファンファン、チャン・イーチャン、シイ・ジャンチン、リウ・ハンジ、マヘ・クオリン、ウー・ワンルー、リウ・ルー、ワン・シュウラン、フー・シンミン、バイ・メイ
1999年/中国・アメリカ合作/コロンビア ピクチャーズ フィルム プロダクション アジア提供/ヴィスタヴィジョン/カラー/1時間46分/SR/日本語字幕:水野衛子/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
物語は、辺境の小さな村の学校を舞台に、母親の病気のために1ケ月の休暇を取る教員の代理教員として28名の児童達の面倒を見ることになってしまった13歳の少女と、街に出稼ぎに行き迷子になってしまった少年を描きつつ、現在の中国と、その中国が抱える教育問題と、メディアに対する批判を描いた秀作である。
そしてこの映画は驚くべきことに、俳優を使っていないのである。全てのキャストは本人か、本当にその商売をしている街や村の人々なのだ。
一番感じたのは、やはり、先日紹介した「初恋のきた道」同様、チャン・イーモウの中国の教育、特に中国の辺境地区の教育を取巻く環境に対する危惧や問題意識、そして、テレビ・メディアを中心とした娯楽第一主義と免罪符的な金を利用し、人助けをしているつもりになっているメディアの力に対する批判と、それでもメディアに迎合してしまう悲しさである。
そこまで考えてしまうと、この映画はとたんに説教臭く、面白くなくなってしまうきらいがあるが、ただ単に物語の表層や、子供たちの振る舞いを追っかけていくと、誰もが感じられる爽やかな感動を与えてくれる映画となっているのだ。
しかし、映画は勿論、表層だけではなく、その映画が表現している暗喩やメタファーを掘り出すのが楽しいのだがね。
こういった映画を観ると、ハリウッド映画なんか観ている場合ではない、と感じてしまうのだ。
「あの子を探して」
「一個都不能少」
"NOT ONE LESS"
監督:チャン・イーモウ
出演:ウェイ・ミンジ、チャン・ホエクー、チャン・ジェンダ、カオ・エンマン、スン・ジメイ、フォン・ユイイン、リー・ファンファン、チャン・イーチャン、シイ・ジャンチン、リウ・ハンジ、マヘ・クオリン、ウー・ワンルー、リウ・ルー、ワン・シュウラン、フー・シンミン、バイ・メイ
1999年/中国・アメリカ合作/コロンビア ピクチャーズ フィルム プロダクション アジア提供/ヴィスタヴィジョン/カラー/1時間46分/SR/日本語字幕:水野衛子/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
「初恋のきた道」
2003年1月18日1月18日から、池袋「新文芸座」で「中国映画フェスティバル2003」がはじまり、その初日は張芸謀(チャン・イーモウ)監督作品の「初恋のきた道」と「あの子を探して」であり、観に行くことにしました。
で本題の「初恋のきた道」ですが、正に涙腺破壊兵器そのものでした。
泣ける泣ける。下手すると、チャン・ツィイーが走ってるだけで泣けるのだ。
物語は、小さな村で40年間教師を続けた「わたし」の父が亡くなったため、生まれ故郷である村に帰った「わたし」が父と母の伝説的な恋愛を語るという形態を持ち、村と街をつなぐ道にスポットをあてた物語でした。
いきなりであるが、わたしは最初と最後に年老いた登場人物が登場し、かつて若かった時代の話を自ら物語る話が大好きなのである。
勿論本作は前述のように息子が老いた母親の代わりに母親の若かった頃のエピソードを物語る、という形態ではありますが・・・・。
例えばこの形態を取っている映画にはティム・バートンの「シザーハンズ」とかジェイムズ・キャメロンの「タイタニック」とかがありますよね。
この映画はその形態ですが、前後のエピソードが比較的長く、特にしっかりとしたエピローグの葬列のシークエンスは、素晴らしい感動を感じてしまうのだ。
また、「わたし」の授業はお約束ではあるが、涙腺破壊効果は絶大である。
教育が聖職と言われるゆえんなのだ。
で、この映画の最大のポイントはチャン・ツィイーの発掘だと思います。
本作は彼女のデビュー作ではありますが、彼女は、勿論表情、そして走る姿と立ちつくす姿だけで全てを語っています。
彼女はこの後「グリーン・ディスティニー」、「ラッシュアワー2」とメジャー街道邁進中です。
勿論彼女は今後の注目株なのですが、活躍の方向がアクション女優になりそうで、個人的にはちと不安です。
また、今回チャン・イーモウの作品を続けて見て、ちょっと驚いたのは、中国映画というものは、比較的実直で素直な作品が多いのだろうと思っていたのだが、カット割と時間経過の編集がちょっと斬新で、まるでスティーヴン・ソダーバーグ作品のような印象を受けました。
コロンビアが提供しているのも驚きましたね。
あとは、中国の政策や現状に対する批判や、中国の教育に対しての問題提起が非常に興味深いです。
例えばこれは1999年の「あの子を探して」にも、辺境の村の教育を取巻く、同様の環境が描かれており、チャン・イーモウの中国の教育の現状に対する問題意識が強く感じられます。
また、中国の辺境の村の圧倒的なロケーション効果も素晴らしいですね。
「初恋のきた道」
「我的父親母親」
"THE ROAD HOME"
コロンビア・ピクチャーズ・フィルム・プロダクション・アジア提供
グアンシー・フィルム・ステゥーディオズ&ベイジン・ニュー・ピクチャーズ・ディストリビューション・カンパニー製作
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チョン・ハオ、チャオ・ユエリン、リー・ピン、チャン・クイファ、ソン・ウェンチョン、リウ・チー、チー・ポー、チャン・チョンシー
2000年/米中合作/カラー/シネマスコープ/1時間29分/SRD,SR/日本語字幕:太田直子、水野衛子
で本題の「初恋のきた道」ですが、正に涙腺破壊兵器そのものでした。
泣ける泣ける。下手すると、チャン・ツィイーが走ってるだけで泣けるのだ。
物語は、小さな村で40年間教師を続けた「わたし」の父が亡くなったため、生まれ故郷である村に帰った「わたし」が父と母の伝説的な恋愛を語るという形態を持ち、村と街をつなぐ道にスポットをあてた物語でした。
いきなりであるが、わたしは最初と最後に年老いた登場人物が登場し、かつて若かった時代の話を自ら物語る話が大好きなのである。
勿論本作は前述のように息子が老いた母親の代わりに母親の若かった頃のエピソードを物語る、という形態ではありますが・・・・。
例えばこの形態を取っている映画にはティム・バートンの「シザーハンズ」とかジェイムズ・キャメロンの「タイタニック」とかがありますよね。
この映画はその形態ですが、前後のエピソードが比較的長く、特にしっかりとしたエピローグの葬列のシークエンスは、素晴らしい感動を感じてしまうのだ。
また、「わたし」の授業はお約束ではあるが、涙腺破壊効果は絶大である。
教育が聖職と言われるゆえんなのだ。
で、この映画の最大のポイントはチャン・ツィイーの発掘だと思います。
本作は彼女のデビュー作ではありますが、彼女は、勿論表情、そして走る姿と立ちつくす姿だけで全てを語っています。
彼女はこの後「グリーン・ディスティニー」、「ラッシュアワー2」とメジャー街道邁進中です。
勿論彼女は今後の注目株なのですが、活躍の方向がアクション女優になりそうで、個人的にはちと不安です。
また、今回チャン・イーモウの作品を続けて見て、ちょっと驚いたのは、中国映画というものは、比較的実直で素直な作品が多いのだろうと思っていたのだが、カット割と時間経過の編集がちょっと斬新で、まるでスティーヴン・ソダーバーグ作品のような印象を受けました。
コロンビアが提供しているのも驚きましたね。
あとは、中国の政策や現状に対する批判や、中国の教育に対しての問題提起が非常に興味深いです。
例えばこれは1999年の「あの子を探して」にも、辺境の村の教育を取巻く、同様の環境が描かれており、チャン・イーモウの中国の教育の現状に対する問題意識が強く感じられます。
また、中国の辺境の村の圧倒的なロケーション効果も素晴らしいですね。
「初恋のきた道」
「我的父親母親」
"THE ROAD HOME"
コロンビア・ピクチャーズ・フィルム・プロダクション・アジア提供
グアンシー・フィルム・ステゥーディオズ&ベイジン・ニュー・ピクチャーズ・ディストリビューション・カンパニー製作
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
監督:チャン・イーモウ
出演:チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チョン・ハオ、チャオ・ユエリン、リー・ピン、チャン・クイファ、ソン・ウェンチョン、リウ・チー、チー・ポー、チャン・チョンシー
2000年/米中合作/カラー/シネマスコープ/1時間29分/SRD,SR/日本語字幕:太田直子、水野衛子
パンを焼く
2003年1月16日先日ご紹介した「猪苗代スキーツアー」の際の話であるが、宿泊した貸別荘での宴会時に、よくある飲み会の話題として、「わたしはパンを焼くことがある」という話をしてしまった。
で、わたしはみんなの心をいきなり鷲掴みにしてしまったのである。
ところで、わたしは比較的料理を嗜む方である。
しかもわたしの所にマイブームがやってくると、同じ料理を少しずつ変えながら毎日作りつづけることもあるのだ。
でそのマイブームのひとつに「パンを焼く」ことがあったのだ。
そんなときは、毎日パンを焼いたりするのだ。
まあパンといっても、いろいろある訳であるが、結構よく焼いたのはベーグルなのである。
ニューヨーカーの朝食としておなじみで、以前はファミリーマートで、ロドニー・G・グリーンブラッドがデザインしたマーフィ・ベーグルくんのキャラクターで軽いブームにもなり、最近はドトールでも食べられるようになった、ちょっとしっかりしたドーナツ状のヘルシーなパンなのである。
で、今回の話であるが、なんだか知らないうちに、我が家でベーグル・パーティが行なわれることになってしまった。
で、宴会時に喰い付いた女性の皆さんがわたしのベーグルめあてに沢山やってくるようなので、ちと頑張らなければいけない状況なのであるよ。
しかしながら、久しぶりのパン焼きなので、自信が無いもので、勘を取り戻すべく、今日ちらっとベーグルを焼いてみることにした。
実は今、わたしのベーグルちゃんは発酵中なのだ。
果たして美味しいベーグルが出来るのだろうか?
辻調グループ校(辻調理師専門学校)のベーグルのページ
http://www.tsuji.ac.jp/hp/pan/bagles/home.html
で、わたしはみんなの心をいきなり鷲掴みにしてしまったのである。
ところで、わたしは比較的料理を嗜む方である。
しかもわたしの所にマイブームがやってくると、同じ料理を少しずつ変えながら毎日作りつづけることもあるのだ。
でそのマイブームのひとつに「パンを焼く」ことがあったのだ。
そんなときは、毎日パンを焼いたりするのだ。
まあパンといっても、いろいろある訳であるが、結構よく焼いたのはベーグルなのである。
ニューヨーカーの朝食としておなじみで、以前はファミリーマートで、ロドニー・G・グリーンブラッドがデザインしたマーフィ・ベーグルくんのキャラクターで軽いブームにもなり、最近はドトールでも食べられるようになった、ちょっとしっかりしたドーナツ状のヘルシーなパンなのである。
で、今回の話であるが、なんだか知らないうちに、我が家でベーグル・パーティが行なわれることになってしまった。
で、宴会時に喰い付いた女性の皆さんがわたしのベーグルめあてに沢山やってくるようなので、ちと頑張らなければいけない状況なのであるよ。
しかしながら、久しぶりのパン焼きなので、自信が無いもので、勘を取り戻すべく、今日ちらっとベーグルを焼いてみることにした。
実は今、わたしのベーグルちゃんは発酵中なのだ。
果たして美味しいベーグルが出来るのだろうか?
辻調グループ校(辻調理師専門学校)のベーグルのページ
http://www.tsuji.ac.jp/hp/pan/bagles/home.html
「週間 東京ウォーカー」
2003年1月14日たいした話ではありませんが、本日1月14日発売の「週間 東京ウォーカー」に、週刊誌初の企画として、『「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」本編先出し映像DVD』が付録としてついてきてます。
ご関心がある方は、是非ご購入をオススメします。
収録時間はなんと、43分!!
コンテンツは、
1.先出し映像
2.インタビュー
3.劇場予告編
4.ゲーム・プレビュー
です。
「週間 東京ウォーカー」
http://www.kadokawa.co.jp/magazine/contents/tw/
ご関心がある方は、是非ご購入をオススメします。
収録時間はなんと、43分!!
コンテンツは、
1.先出し映像
2.インタビュー
3.劇場予告編
4.ゲーム・プレビュー
です。
「週間 東京ウォーカー」
http://www.kadokawa.co.jp/magazine/contents/tw/
「猪苗代スキーツアー」
2003年1月13日1月11日(土)〜13日(月)の3連休は、とあるサークル主催のスキーツアーに参加しました。
今シーズン2回目のスキーは、東北道福島猪苗代方面で、「アルツ磐梯スキー場」と「猪苗代スキー場」に行って来ました。
総勢13名のスキーツアーで、スキーあり、宴会あり、スノートレッキングあり、マージャンあり、喜多方ラーメンありの楽しいツアーでした。
初日は「アルツ磐梯スキー場」で天候は晴れ。
午前中はゴンドラ近辺で滑り、昼食は駐車場でビーフシチューを作りビールで小宴会。いつもはゲレンデで鍋料理を作るのですが、今回は駐車場での宴会となりました。
午後は猫魔ボールI&IIを堪能しました。
宿泊は「しゃくなげ平貸別荘」で、初日の夕飯は手巻き寿司パーティ、食事の後は宴会とマージャン、本日撮影したビデオの上映会、黒ひげ危機一髪大会でした。
2日目も天候は晴れ、スキー場は「猪苗代スキー場」に行きました。別働隊のスノートレッキング・チームは、グランデコ方面へ旅立ちました。
民間の駐車場で若干もめたり、リフト上のメンバーを雪合戦風に攻撃したり、滑ったり、飲んだり、食ったりでした。
2日目の夕食は、スキヤキでその後は本日のビデオ上映と大宴会でした。
3日目は、スキーを堪能しつくした我々は、喜多方ラーメンを食べに行きました。
「まこと食堂」で僕らは大満足です。
余談ですが、冬季はスキー三昧なので、映画や読書は滞り気味です。
今年の目標は、実質4月スタートかもね。
アルツ磐梯スキー場
http://www.alts.co.jp/top.html
猪苗代スキー場
http://www.inawashiro-ski.com/
しゃくなげ平貸別荘
http://www.cottage.co.jp/syakunage/
福島ラーメンミシュランの「まこと食堂」のページ
http://www.aizu.net/ramen/michelin/aizu/makoto_kitakata.html
今シーズン2回目のスキーは、東北道福島猪苗代方面で、「アルツ磐梯スキー場」と「猪苗代スキー場」に行って来ました。
総勢13名のスキーツアーで、スキーあり、宴会あり、スノートレッキングあり、マージャンあり、喜多方ラーメンありの楽しいツアーでした。
初日は「アルツ磐梯スキー場」で天候は晴れ。
午前中はゴンドラ近辺で滑り、昼食は駐車場でビーフシチューを作りビールで小宴会。いつもはゲレンデで鍋料理を作るのですが、今回は駐車場での宴会となりました。
午後は猫魔ボールI&IIを堪能しました。
宿泊は「しゃくなげ平貸別荘」で、初日の夕飯は手巻き寿司パーティ、食事の後は宴会とマージャン、本日撮影したビデオの上映会、黒ひげ危機一髪大会でした。
2日目も天候は晴れ、スキー場は「猪苗代スキー場」に行きました。別働隊のスノートレッキング・チームは、グランデコ方面へ旅立ちました。
民間の駐車場で若干もめたり、リフト上のメンバーを雪合戦風に攻撃したり、滑ったり、飲んだり、食ったりでした。
2日目の夕食は、スキヤキでその後は本日のビデオ上映と大宴会でした。
3日目は、スキーを堪能しつくした我々は、喜多方ラーメンを食べに行きました。
「まこと食堂」で僕らは大満足です。
余談ですが、冬季はスキー三昧なので、映画や読書は滞り気味です。
今年の目標は、実質4月スタートかもね。
アルツ磐梯スキー場
http://www.alts.co.jp/top.html
猪苗代スキー場
http://www.inawashiro-ski.com/
しゃくなげ平貸別荘
http://www.cottage.co.jp/syakunage/
福島ラーメンミシュランの「まこと食堂」のページ
http://www.aizu.net/ramen/michelin/aizu/makoto_kitakata.html