「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」
2003年1月8日先日、インターナショナル・ヴァージョンを観た「攻殻機動隊」だが、今回原語版である日本語版を観た。
で、感じたのは、SEが聞いたことのある音ばかりのような気がした。
本編自体はほぼ同じで、音声が英語か日本語かの違いで、誤魔化されているのかも知れないが、日本語版のSEが聞いたことある音ばかりのような気がするのだ。
因みに、日本語版は80分、英語版は82分のようです。
最近では「エピソード2」のメイキング映像等を観ると、SEのスタッフの皆さんは今まで誰も聞いたことのないような音を探しだし、加工して本編に使用しているのであるが、日本の映画のSEは、残念ながらいつもどこかで聞いたことのある音の山盛りなのだ。
例えば、地上波のロードショー番組で放映される映画では、どの映画でも電話の音、雑踏の音、ドアの開く音、パトカーのサイレン音、カラスの鳴き声・・・・、これらが全く同じ場合があるのだ。
またアニメ−ションについては、基本的に全ての音を作らないといけないわけだから、そんなありものの音なんか使っちゃいけないメディアなのに、同じ音を使っていることが多々あるのだ。
こんなことをやってると、日本の映画界はまずいですぞ。
映像表現だけじゃなく、音声の表現も重要なのだよ!!べいべえ!!
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」
1995年 日本
制作:講談社=バンダイビュジュアル=MANGA ENTERTAINMENT
配給:松竹
監督:押井守
声の出演:田中敦子/草薙素子、大塚明夫/バドー、山寺宏一/トグサ、仲野裕/イシカワ、大木民夫/荒巻、玄田哲章/中村部長、生木政壽/ウイリス博士、山内雅人/外務大臣、小川真司/外交官、 宮本充/台田瑞穂、山路和/清掃局員、千葉繁/清掃局員、家中宏/検死官、松尾銀三/オッサン、松山鷹志/実行犯、小高三良/技師、佐藤政道/運転手、林田篤子/オペレーター、上田祐司/通信の声、亀山俊樹/狙撃手、後藤敦/指揮官、坂本真綾/少女(草薙)、家弓家正/人形使い
で、感じたのは、SEが聞いたことのある音ばかりのような気がした。
本編自体はほぼ同じで、音声が英語か日本語かの違いで、誤魔化されているのかも知れないが、日本語版のSEが聞いたことある音ばかりのような気がするのだ。
因みに、日本語版は80分、英語版は82分のようです。
最近では「エピソード2」のメイキング映像等を観ると、SEのスタッフの皆さんは今まで誰も聞いたことのないような音を探しだし、加工して本編に使用しているのであるが、日本の映画のSEは、残念ながらいつもどこかで聞いたことのある音の山盛りなのだ。
例えば、地上波のロードショー番組で放映される映画では、どの映画でも電話の音、雑踏の音、ドアの開く音、パトカーのサイレン音、カラスの鳴き声・・・・、これらが全く同じ場合があるのだ。
またアニメ−ションについては、基本的に全ての音を作らないといけないわけだから、そんなありものの音なんか使っちゃいけないメディアなのに、同じ音を使っていることが多々あるのだ。
こんなことをやってると、日本の映画界はまずいですぞ。
映像表現だけじゃなく、音声の表現も重要なのだよ!!べいべえ!!
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」
1995年 日本
制作:講談社=バンダイビュジュアル=MANGA ENTERTAINMENT
配給:松竹
監督:押井守
声の出演:田中敦子/草薙素子、大塚明夫/バドー、山寺宏一/トグサ、仲野裕/イシカワ、大木民夫/荒巻、玄田哲章/中村部長、生木政壽/ウイリス博士、山内雅人/外務大臣、小川真司/外交官、 宮本充/台田瑞穂、山路和/清掃局員、千葉繁/清掃局員、家中宏/検死官、松尾銀三/オッサン、松山鷹志/実行犯、小高三良/技師、佐藤政道/運転手、林田篤子/オペレーター、上田祐司/通信の声、亀山俊樹/狙撃手、後藤敦/指揮官、坂本真綾/少女(草薙)、家弓家正/人形使い
2003年の目標!!
2003年1月7日新年ということですので今年の目標を立てて見ました。
それでは、今年の目標です。
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」
まあ、あたりまえのことですが、わたしは基本的に映画は劇場で観ます。
劇場で観るものが映画であって、自宅でビデオやDVDで観るのは、映画というメディアではなく、ビデオソフトや、DVDソフトというメディアなのです。
だったら、おまえ劇場で300本観るのかよ?
という疑問が湧くと思いますが、1年間にわたしが劇場で観ることが出来る映画の本数はせいぜい50〜80本くらいだと思います。
で今年は、DVDやCATVで観た映画(?)の本数もカウントして、合計で映画を300本観よう!!という目標を立てました。
一応制限として、地上波のロードショー番組のようなCM入りの映画はカウントせず、ノーカットでクレジットも最後まで流れるものを映画としてカウントすることにします。また、テレビ・ムービーも勿論映画ではありませんので、カウントしないこととします。
さて、どうなることでしょうね。
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
ここ数年間、年間100冊を目標として読書を続けていますが、なかなか100冊には到達しません。せいぜい80冊というところなのです。
で今年は100冊を本気で目指しましょう。ということです。
勿論、雑誌、マンガは除きますけどね。
さて、どうなることでしょうね。
それでは、今年の目標です。
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」
まあ、あたりまえのことですが、わたしは基本的に映画は劇場で観ます。
劇場で観るものが映画であって、自宅でビデオやDVDで観るのは、映画というメディアではなく、ビデオソフトや、DVDソフトというメディアなのです。
だったら、おまえ劇場で300本観るのかよ?
という疑問が湧くと思いますが、1年間にわたしが劇場で観ることが出来る映画の本数はせいぜい50〜80本くらいだと思います。
で今年は、DVDやCATVで観た映画(?)の本数もカウントして、合計で映画を300本観よう!!という目標を立てました。
一応制限として、地上波のロードショー番組のようなCM入りの映画はカウントせず、ノーカットでクレジットも最後まで流れるものを映画としてカウントすることにします。また、テレビ・ムービーも勿論映画ではありませんので、カウントしないこととします。
さて、どうなることでしょうね。
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
ここ数年間、年間100冊を目標として読書を続けていますが、なかなか100冊には到達しません。せいぜい80冊というところなのです。
で今年は100冊を本気で目指しましょう。ということです。
勿論、雑誌、マンガは除きますけどね。
さて、どうなることでしょうね。
2002年ベストテン+
2003年1月6日お正月も過ぎて、年末年始休暇もおしまい。
で、わたしも皆さんに影響されて2002年の映画ベストテンをやってみようかなと思いました。
前提条件としてベストテン対象作品は、わたしが2002年の1〜12月の間に、劇場で観た映画のみです。しかし、名画座で観た映画も入ってますので、もしかしたら2001年公開の作品が入っているかも知れませんし、2001年からロングランを続けていた作品も入ってるかもしれません。その辺は割り引いて下さい。
それでは、2002年ベストテ〜ン、行ってみよっ!!
ドロドロドロドロドロドロドロ〜〜
第一位「ロード・オブ・ザ・リング」
現在望みうる「指輪物語」最高の映画化!!
第二位「スパイ・ゲーム」
「コンドル」と一緒に観よう!!脳みそ爆発なのだ。
第三位「メメント」
こんな映画が好きなんで仕方ない、脳みそ爆発なのだ。
第四位「バニラ・スカイ」
勿論「オープン・ユア・アイズ」の方が良いけどね。脳みそ爆発。
第五位「アメリ」
幸せな気分になれるのだ。
第六位「モンスターズ・インク」
幸せな気分になれるのだ。音楽もいいぞ。
第七位「地獄の黙示録 特別完全版」
一生に一本の素晴らしい映画。
第八位「少林サッカー」
オヤジ達が格好良いのだ!!音楽も素晴らしいぞ!!
第九位「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」
映画への愛をヒシヒシと感じます。オ下劣だけではありません。
第十位「ディナー・ラッシュ」
戦う料理人なのだ。美味いもん喰いたい。
次点
第十一位「ザ・リング」
結構頑張った、良い映画になってます。国民性の比較が面白いのだ。
第十一位「キリング・ミー・ソフトリー」
ヘザー・グラハム好きなもんで、仕方がありません。
第十一位「サイン」
面白いぞ!!「サイン」頑張れシャマラン!!
第十一位「抹殺者」
地味だけど面白かった。
第十一位「バースデイ・ガール」
良い映画です。
第十一位「バイオ・ハザード」
久しぶりにゾンビ映画を観たのだ!!
第十一位「アリ」
良い映画。プロモーション・ビデオ風なのはイマイチ。
第十一位「ラスト・キャッスル」
「ブルベイカー」と一緒に観よう。
それでは、ダメだった映画をちらっと・・・・
「ローラー・ポール」
「パニック・ルーム」
「ロード・トゥ・パーディション」
「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」
「サウンド・オブ・サイレンス」
ははははは、全部洋画でした。
邦画は全く観てませんね。
で、わたしも皆さんに影響されて2002年の映画ベストテンをやってみようかなと思いました。
前提条件としてベストテン対象作品は、わたしが2002年の1〜12月の間に、劇場で観た映画のみです。しかし、名画座で観た映画も入ってますので、もしかしたら2001年公開の作品が入っているかも知れませんし、2001年からロングランを続けていた作品も入ってるかもしれません。その辺は割り引いて下さい。
それでは、2002年ベストテ〜ン、行ってみよっ!!
ドロドロドロドロドロドロドロ〜〜
第一位「ロード・オブ・ザ・リング」
現在望みうる「指輪物語」最高の映画化!!
第二位「スパイ・ゲーム」
「コンドル」と一緒に観よう!!脳みそ爆発なのだ。
第三位「メメント」
こんな映画が好きなんで仕方ない、脳みそ爆発なのだ。
第四位「バニラ・スカイ」
勿論「オープン・ユア・アイズ」の方が良いけどね。脳みそ爆発。
第五位「アメリ」
幸せな気分になれるのだ。
第六位「モンスターズ・インク」
幸せな気分になれるのだ。音楽もいいぞ。
第七位「地獄の黙示録 特別完全版」
一生に一本の素晴らしい映画。
第八位「少林サッカー」
オヤジ達が格好良いのだ!!音楽も素晴らしいぞ!!
第九位「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」
映画への愛をヒシヒシと感じます。オ下劣だけではありません。
第十位「ディナー・ラッシュ」
戦う料理人なのだ。美味いもん喰いたい。
次点
第十一位「ザ・リング」
結構頑張った、良い映画になってます。国民性の比較が面白いのだ。
第十一位「キリング・ミー・ソフトリー」
ヘザー・グラハム好きなもんで、仕方がありません。
第十一位「サイン」
面白いぞ!!「サイン」頑張れシャマラン!!
第十一位「抹殺者」
地味だけど面白かった。
第十一位「バースデイ・ガール」
良い映画です。
第十一位「バイオ・ハザード」
久しぶりにゾンビ映画を観たのだ!!
第十一位「アリ」
良い映画。プロモーション・ビデオ風なのはイマイチ。
第十一位「ラスト・キャッスル」
「ブルベイカー」と一緒に観よう。
それでは、ダメだった映画をちらっと・・・・
「ローラー・ポール」
「パニック・ルーム」
「ロード・トゥ・パーディション」
「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」
「サウンド・オブ・サイレンス」
ははははは、全部洋画でした。
邦画は全く観てませんね。
「スペーストラベラーズ」
2003年1月5日年末年始休暇も、もうおしまいです。
で、休暇のラストは家でごろごろTV見てます。
見た映画は、
「ホワイトアウト」(2000年)、
「スペーストラベラーズ」(2000年)、
「踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998年)、
「メッセンジャー」(1999年)、
「ラヂオの時間」(1997年)。
「ホワイトアウト」は地上波(フジテレビ)でしたが、あとは全て「日本映画専門チャンネル」の24時間フジテレビ映画特集で観ました。
で、お題の「スペーストラベラーズ」ですが、先ず第1点目として脚本が非常に良く出来てます。演出も鋭いし、美術もトータルに非常に良い仕事をしていますね。
俳優陣も渋めでおさえており、好感が持てます。綿密に創り込まれた世界観とあいまって、本気で演出をしているのである。勿論本気での演出はあたりまえなのだけどね。
しかし、残念ながら観客が遊ぶ空間に乏しく、どうしても、薄っぺらな印象を受けてしまう。パッと見、面白い楽しい作品に仕上がっているのですが、振り返って見ると、軽薄短小な映画だったような印象を受けます。
風呂敷きは重厚長大に広げているだけに非常に惜しい気がします。
元々はこの話、ジュビジョバの舞台であり、その元ネタは「狼たちの午後」である。そしてこの映画「スペース トラベラーズ」は多くの1970年代のハリウッドのアクション映画へのリスペクトとなっているようで、というか、パクリの山なのかもしれないですが・・・・。そして、ラスト近くに驚愕のカットがあるのも、ご愛敬なのであろうか。
因みに、クィーンの "NOW I’M HERE" が非常に効果的に使われており、オープニングがエンディングに繋がるのも大変よろしい。
さて、一般的に脚本が良く出来ている作品に多いのだが、そういった作品は全てを脚本で説明してしまい、観客が作品の解釈をし、自由に遊ぶ空間が無いのである。これは、つまらないのだ。
先ほどから、脚本は良く出来ている。と言ってはいるが、わたし的には、渡辺謙が外に出るまでは良かったと思うのだが、その後、話は急転直下、月並みの映画になりさがってしまっている。折角、渡辺謙が建物の青写真を見ていたのであるから(これは完全な伏線である。)戻って来るべきであった。お約束の嵐の映画ですから、その点もお約束通りにして欲しかった。と思うのだ。
「スペース トラベラーズ」
監督:本広克行
出演:金城武、深津絵里、安藤政信、池内博之、渡辺謙、筧利夫、鈴木砂羽、甲本雅裕、武野功雄
2000年 / 日本 / フジテレビジョン・東映・ROBOT
で、休暇のラストは家でごろごろTV見てます。
見た映画は、
「ホワイトアウト」(2000年)、
「スペーストラベラーズ」(2000年)、
「踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998年)、
「メッセンジャー」(1999年)、
「ラヂオの時間」(1997年)。
「ホワイトアウト」は地上波(フジテレビ)でしたが、あとは全て「日本映画専門チャンネル」の24時間フジテレビ映画特集で観ました。
で、お題の「スペーストラベラーズ」ですが、先ず第1点目として脚本が非常に良く出来てます。演出も鋭いし、美術もトータルに非常に良い仕事をしていますね。
俳優陣も渋めでおさえており、好感が持てます。綿密に創り込まれた世界観とあいまって、本気で演出をしているのである。勿論本気での演出はあたりまえなのだけどね。
しかし、残念ながら観客が遊ぶ空間に乏しく、どうしても、薄っぺらな印象を受けてしまう。パッと見、面白い楽しい作品に仕上がっているのですが、振り返って見ると、軽薄短小な映画だったような印象を受けます。
風呂敷きは重厚長大に広げているだけに非常に惜しい気がします。
元々はこの話、ジュビジョバの舞台であり、その元ネタは「狼たちの午後」である。そしてこの映画「スペース トラベラーズ」は多くの1970年代のハリウッドのアクション映画へのリスペクトとなっているようで、というか、パクリの山なのかもしれないですが・・・・。そして、ラスト近くに驚愕のカットがあるのも、ご愛敬なのであろうか。
因みに、クィーンの "NOW I’M HERE" が非常に効果的に使われており、オープニングがエンディングに繋がるのも大変よろしい。
さて、一般的に脚本が良く出来ている作品に多いのだが、そういった作品は全てを脚本で説明してしまい、観客が作品の解釈をし、自由に遊ぶ空間が無いのである。これは、つまらないのだ。
先ほどから、脚本は良く出来ている。と言ってはいるが、わたし的には、渡辺謙が外に出るまでは良かったと思うのだが、その後、話は急転直下、月並みの映画になりさがってしまっている。折角、渡辺謙が建物の青写真を見ていたのであるから(これは完全な伏線である。)戻って来るべきであった。お約束の嵐の映画ですから、その点もお約束通りにして欲しかった。と思うのだ。
「スペース トラベラーズ」
監督:本広克行
出演:金城武、深津絵里、安藤政信、池内博之、渡辺謙、筧利夫、鈴木砂羽、甲本雅裕、武野功雄
2000年 / 日本 / フジテレビジョン・東映・ROBOT
「ギリーは首ったけ」
2003年1月4日わたしの家には、購入はしたものの未開封のDVDが結構沢山あります。
わたしが購入しているDVDは、映画の場合劇場公開時に観て、その上で購入しています。ですから購入したDVDで映画を再度観たいというより、なかばその映画のDVDを所有することが目的になってしまっているのかも知れませんね。
さてこの「ギリーは首ったけ」ですが、日本では劇場未公開の作品で「メリーに首ったけ」(1998年)のファレリー兄弟がプロデュースしたコメディで、方向性は「メリーに首ったけ」やその他のボビー・ファレリー監督作品とほぼ同じで、動物や弱者を笑うコメディとなっています。タイトル自体も「メリーに首ったけ」のパクリとなっていますし、DVDのパッケージやアート・ワークも「メリーに首ったけ」そのものとなっています。
物語は、孤児のギリー(クリス・クライン)は、ジョー(ヘザー・グラハム)と運命的に出会い、恋に落ちますが、そのギリーを孤児院にあずけたのはジョーの父母だった、つまり彼等は生き別れになった姉弟だったのだ。
主演のクリス・クラインは、本作がヤング・アダルト時代のコメディ路線から離れるきっかけとなっているようで、本作の後は、「ローラーボール」や「ワンス・アンド・フォーエバー」に出演している。
ところで、クリス・クラインがキアヌ・リーブスに見えるのはわたしだけかな。
演技自体は従来のコメディ路線なので特になにも言うことはないが、多分ヤング・アダルト連中の今後の注目株なんだろうね。
一方ヘザー・グラハムは、「ブギーナイツ」(1997年)で一躍時代の寵児となり、着々とメジャー作品の常連となっていくのだが、本作と同時期の2001年の作品は、チェン・カイコー監督の「キリング・ミー・ソフトリー」とジョニー・デップ主演の「フロム・ヘル」と本作で、本作のみが日本では劇場未公開となり、後の2作は全国拡大ロードショー公開されているのです。
本作は一応「ヘザー・グラハムのキュートな魅力満載のスーパー・セクシー・コメディ」ということですが、ヘザー・グラハムより、クリス・クラインの方が頑張ってますね。
私見ですが、以前も「覇王別姫」の際にお話したように、ヘザー・グラハムは大好きで、「キリング・ミー・ソフトリー」の試写会の舞台挨拶の際、感動の対面を果たした訳で、今後も注目なのですよ。
ジョーの母親役のアカデミー賞女優サリー・フィールドもコメディを楽しんで演じているようで、楽しげに見える。彼女もキャリアの最初の頃は「トランザム7000」等のコメディでしたね。ハル・ニーダム監督が最初のキャリアを築いたと言っても過言ではないでしょう。
「ギリーは首ったけ」
"SAY IT ISN’T SO"
2001年 / アメリカ作品
20世紀FOX映画
監督:ジェームズ・B・ロジャーズ
出演:クリス・クライン、ヘザー・グラハム、オルランド・ジョーンズ、サリー・フィール
わたしが購入しているDVDは、映画の場合劇場公開時に観て、その上で購入しています。ですから購入したDVDで映画を再度観たいというより、なかばその映画のDVDを所有することが目的になってしまっているのかも知れませんね。
さてこの「ギリーは首ったけ」ですが、日本では劇場未公開の作品で「メリーに首ったけ」(1998年)のファレリー兄弟がプロデュースしたコメディで、方向性は「メリーに首ったけ」やその他のボビー・ファレリー監督作品とほぼ同じで、動物や弱者を笑うコメディとなっています。タイトル自体も「メリーに首ったけ」のパクリとなっていますし、DVDのパッケージやアート・ワークも「メリーに首ったけ」そのものとなっています。
物語は、孤児のギリー(クリス・クライン)は、ジョー(ヘザー・グラハム)と運命的に出会い、恋に落ちますが、そのギリーを孤児院にあずけたのはジョーの父母だった、つまり彼等は生き別れになった姉弟だったのだ。
主演のクリス・クラインは、本作がヤング・アダルト時代のコメディ路線から離れるきっかけとなっているようで、本作の後は、「ローラーボール」や「ワンス・アンド・フォーエバー」に出演している。
ところで、クリス・クラインがキアヌ・リーブスに見えるのはわたしだけかな。
演技自体は従来のコメディ路線なので特になにも言うことはないが、多分ヤング・アダルト連中の今後の注目株なんだろうね。
一方ヘザー・グラハムは、「ブギーナイツ」(1997年)で一躍時代の寵児となり、着々とメジャー作品の常連となっていくのだが、本作と同時期の2001年の作品は、チェン・カイコー監督の「キリング・ミー・ソフトリー」とジョニー・デップ主演の「フロム・ヘル」と本作で、本作のみが日本では劇場未公開となり、後の2作は全国拡大ロードショー公開されているのです。
本作は一応「ヘザー・グラハムのキュートな魅力満載のスーパー・セクシー・コメディ」ということですが、ヘザー・グラハムより、クリス・クラインの方が頑張ってますね。
私見ですが、以前も「覇王別姫」の際にお話したように、ヘザー・グラハムは大好きで、「キリング・ミー・ソフトリー」の試写会の舞台挨拶の際、感動の対面を果たした訳で、今後も注目なのですよ。
ジョーの母親役のアカデミー賞女優サリー・フィールドもコメディを楽しんで演じているようで、楽しげに見える。彼女もキャリアの最初の頃は「トランザム7000」等のコメディでしたね。ハル・ニーダム監督が最初のキャリアを築いたと言っても過言ではないでしょう。
「ギリーは首ったけ」
"SAY IT ISN’T SO"
2001年 / アメリカ作品
20世紀FOX映画
監督:ジェームズ・B・ロジャーズ
出演:クリス・クライン、ヘザー・グラハム、オルランド・ジョーンズ、サリー・フィール
神田明神
2003年1月3日スキー用品購入のため、神田・お茶の水方面へ出向いた事もあり、今年の初詣は神田明神でとなった。
神田明神といえば、わたしは何故か銭形平次を思い出してしまうのである。
というのも、平次はテレビドラマの中で、自分のことを「神田明神下の平次」と名乗ってますよね。
つまり、平次は神田明神の近辺に住んでいた、ということです。
小雪降る神田明神の初詣でした。
初詣、おみくじ、甘酒でした。
でスキー用品のご購入ですが、今年はブーツを新調しました。昨年末にウェアを購入しましたので、今シーズンは、ウェアとブーツが新製品です。
で、今回購入したのは、SALOMON VERSE AFです。
昨シーズンから出始めたソフト・ブーツで、インナーが体温で整形されるという優れもの(?)のようです。実際に試すのは、来週の3連休になりそうです。
因みにウェアは、NIKE ACG STORM−FIT POWDER SHELL です。
神田明神
http://www.kandamyoujin.or.jp/index_2.html
NIKE ACG
http://nike.jp/acg/index2.html
神田明神といえば、わたしは何故か銭形平次を思い出してしまうのである。
というのも、平次はテレビドラマの中で、自分のことを「神田明神下の平次」と名乗ってますよね。
つまり、平次は神田明神の近辺に住んでいた、ということです。
小雪降る神田明神の初詣でした。
初詣、おみくじ、甘酒でした。
でスキー用品のご購入ですが、今年はブーツを新調しました。昨年末にウェアを購入しましたので、今シーズンは、ウェアとブーツが新製品です。
で、今回購入したのは、SALOMON VERSE AFです。
昨シーズンから出始めたソフト・ブーツで、インナーが体温で整形されるという優れもの(?)のようです。実際に試すのは、来週の3連休になりそうです。
因みにウェアは、NIKE ACG STORM−FIT POWDER SHELL です。
神田明神
http://www.kandamyoujin.or.jp/index_2.html
NIKE ACG
http://nike.jp/acg/index2.html
「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
2003年1月2日以前から、観たい観たいと思っていた「攻殻機動隊」を観た。しかも、世界中のクリエイター達に影響を与えたインターナショナル・バージョンである。
勿論、今の時代ですから観ようと思えばいつでも観れる訳ですが、レンタル・ビデオを借りる習慣がないもので、先送りになっており、この度「日本映画専門チャンネル」で押井守の特集があり、その一貫としてこの「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」の放映があったのだ。
この映画の原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」は出版当時に購入し、「アップル・シード」や「ドミニオン」、「マリオ66」等の作品を買いあさり、 士郎正宗ブームが我が家に到来した記憶もある。
さて、感想であるが、物語的には特に真新しいものではなく、無機質であるネットワーク上に生まれた生命体と有機質から生まれた人間の融合を描いている。
例えるならば、劇場第一作の「スタートレック」のヴィージャーと人間の融合や、オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」シリーズのアンシプル上の生命体ジェイン、最近ではアストロ・テラーの「エドガー@サイプラス」のエドガー、またスティーヴン・キング原作の「ヴァーチャル・ウォーズ」の電話回線上に生まれた生命体等、様々な類型を見ることができる。
で、一番の感想は音楽が素晴らしい。ということと、世界観が良い。ということである。
その音楽は、川井憲次によるもので、なんと「大和言葉」をフィーチャーしたもので、既成の楽曲の枠を越えた、素晴らしい無国籍感覚を観客に与えている。
果たして日本人として「大和言葉」を無国籍と言うのは、どうかと思うが、今のわたしにとっては謎の原語なのですよ。
この音楽的な衝撃はある意味、「猿の惑星」におけるジェリー・ゴールドスミスの打楽器と金管や、「アキラ」における芸能山城組の打楽器と囃子的コーラス、また「アイズ ワイド シャット」の不協和音的ピアノにも似た音楽的衝撃であろう。
世界観(美術)は、どうしても「ブレード・ランナー」と比較されてしまうむきもあると思うが、これは、いた仕方が無いのではないかと思う。
やはり十分に進化したテクノロジーと民間の生活が融合した姿は、現在の香港の姿の先にあるのではないかと思うのだ。
「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
1997年/日本
監督:押井守
声の出演:草薙素子/MIMI WOODS、人形使い/ABE LASSER、バドー/RICHARD GEORGE、トグサ/CHRISTOPHER JOYCE、イシカワ/MIKO SORICH、荒巻/WILLIAM FREDERICH、中村部長/BEN ISAACSON、ウイリス博士/PHIL WILLIAMS、外務大臣/HANK SMITH、外交官/STEVE DAVIS、BAD GUY/DAVID CONRAD、OLD MAN/GEORGE CELIK、
清掃局員/TOM CARITON、清掃局員/DOUG STONE、検視官/STEVE BULEN
勿論、今の時代ですから観ようと思えばいつでも観れる訳ですが、レンタル・ビデオを借りる習慣がないもので、先送りになっており、この度「日本映画専門チャンネル」で押井守の特集があり、その一貫としてこの「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」の放映があったのだ。
この映画の原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」は出版当時に購入し、「アップル・シード」や「ドミニオン」、「マリオ66」等の作品を買いあさり、 士郎正宗ブームが我が家に到来した記憶もある。
さて、感想であるが、物語的には特に真新しいものではなく、無機質であるネットワーク上に生まれた生命体と有機質から生まれた人間の融合を描いている。
例えるならば、劇場第一作の「スタートレック」のヴィージャーと人間の融合や、オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」シリーズのアンシプル上の生命体ジェイン、最近ではアストロ・テラーの「エドガー@サイプラス」のエドガー、またスティーヴン・キング原作の「ヴァーチャル・ウォーズ」の電話回線上に生まれた生命体等、様々な類型を見ることができる。
で、一番の感想は音楽が素晴らしい。ということと、世界観が良い。ということである。
その音楽は、川井憲次によるもので、なんと「大和言葉」をフィーチャーしたもので、既成の楽曲の枠を越えた、素晴らしい無国籍感覚を観客に与えている。
果たして日本人として「大和言葉」を無国籍と言うのは、どうかと思うが、今のわたしにとっては謎の原語なのですよ。
この音楽的な衝撃はある意味、「猿の惑星」におけるジェリー・ゴールドスミスの打楽器と金管や、「アキラ」における芸能山城組の打楽器と囃子的コーラス、また「アイズ ワイド シャット」の不協和音的ピアノにも似た音楽的衝撃であろう。
世界観(美術)は、どうしても「ブレード・ランナー」と比較されてしまうむきもあると思うが、これは、いた仕方が無いのではないかと思う。
やはり十分に進化したテクノロジーと民間の生活が融合した姿は、現在の香港の姿の先にあるのではないかと思うのだ。
「攻殻機動隊 インターナショナル・バージョン」
1997年/日本
監督:押井守
声の出演:草薙素子/MIMI WOODS、人形使い/ABE LASSER、バドー/RICHARD GEORGE、トグサ/CHRISTOPHER JOYCE、イシカワ/MIKO SORICH、荒巻/WILLIAM FREDERICH、中村部長/BEN ISAACSON、ウイリス博士/PHIL WILLIAMS、外務大臣/HANK SMITH、外交官/STEVE DAVIS、BAD GUY/DAVID CONRAD、OLD MAN/GEORGE CELIK、
清掃局員/TOM CARITON、清掃局員/DOUG STONE、検視官/STEVE BULEN
「メトロポリス」
2003年1月1日あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
まあ、お正月ということで、食っちゃ寝、食っちゃ寝してますが、地上波テレビはかわりばえしない、やっつけ仕事的プログラムが多いので、CATVで映画とかを見たり、ゲームしたり、本を読んだりしています。
で、今日は「メトロポリス」のお話です。
前提としてわたしは手塚治虫ファンで、大友克洋ファンです。
この映画についても公開時に劇場で何度か観ました。
私見ではありますが、結局この映画は勿論愛すべき感動的な映画ではありますが、一映画としては失敗作ではないかと思います。
第一線のクリエイター達が構築した1カット1カットのクオリティは非常に高く、映画のウリになってはいるものの、それらをつなぐ編集がまずいと思うのです。
CGムービーによくありがちな、カット毎のクオリティは高いのだが、そのツナギがまずいCGムービーのひとつの見本となってしまっているのだとと思います。
おそらくそのために、フェードやアイリス系のトランジション効果が多用されているのかも知れません。
例えば、CGで構成され出来上がってしまったカットをつなぐ場合、どうしてもつながらないカットを結果的に力技でつなげてしまう手法にワイプやフェード、アイリス等がありますが、そんな手法を使って、逃げてしまったような印象を受けます。
CGのカットは、仮に足りないカットがあったとしても、実写の映画のように、すぐ撮り直しをする訳にはいかないですからね。
例えば「スター・ウォーズ」なんかは、カットがないので仕方がなく、ワイプ多様の編集でリズムをつくったりしていますが、この「メトロポリス」は、カットのクオリティが高く、シークエンスまでの編集(?)のクオリティも高いため、シーンのツナギの粗が目立つ。という感じだと思います。
クリエイター達は非常に良い仕事をしている分、非常に残念だと思います。
あともうひとつの問題点は、キャラクターの頭身がおかしい、ということです。この映画のキャラクターは、デザイン上では多分5〜6頭身くらいのキャラクターだと思います。
この頭身に関する最大の問題点としては、物語の内容が非常にハードな分、頭身の低いキャラクターがいかに上手い芝居をしたとしても、その頭身の関係上、やはり学芸会的な印象を観客に与えてしまっているのではないか、という点です。更に、舞台背景は非常にリアリティがあり、描きこみが緻密であるある点との乖離も否めないのではないか、と思いました。
まあ勿論、この映画のコンセプトとして、手塚の初期のデザイン通りのキャラクターを、CGを多用した背景の中で動かそう、というものだったと思いますので、そのコンセプト自体に若干問題があったのだと言うことです。
しかしながら、繰り返しになりますが、この「メトロポリス」は愛すべき映画の一本です。
「メトロポリス」公式サイト
http://www.bandaivisual.co.jp/metropolis/index.html
「メトロポリス」
"METROPOLIS"
2001年/日本
原作:手塚治虫
脚本:大友克洋
監督:りんたろう
ティマ:井元由香/ケンイチ:小林桂/
ロック:岡田浩暉/レッド公:石田太郎/
ヒゲオヤジ:富田耕生/ペロ:若本規夫/
ロートン博士:滝口順平/ポンコッツ博士:青野武/
ブーン大統領:池田勝/ノタアリン:八代駿/
スカンク:古川登志夫/ランプ:千葉繁/
ハムエッグ:江原正士/リヨン:土師孝也/
アトラス:井上憲倫宏/フィフィ:愛河里花子/
今年もよろしくお願いします。
まあ、お正月ということで、食っちゃ寝、食っちゃ寝してますが、地上波テレビはかわりばえしない、やっつけ仕事的プログラムが多いので、CATVで映画とかを見たり、ゲームしたり、本を読んだりしています。
で、今日は「メトロポリス」のお話です。
前提としてわたしは手塚治虫ファンで、大友克洋ファンです。
この映画についても公開時に劇場で何度か観ました。
私見ではありますが、結局この映画は勿論愛すべき感動的な映画ではありますが、一映画としては失敗作ではないかと思います。
第一線のクリエイター達が構築した1カット1カットのクオリティは非常に高く、映画のウリになってはいるものの、それらをつなぐ編集がまずいと思うのです。
CGムービーによくありがちな、カット毎のクオリティは高いのだが、そのツナギがまずいCGムービーのひとつの見本となってしまっているのだとと思います。
おそらくそのために、フェードやアイリス系のトランジション効果が多用されているのかも知れません。
例えば、CGで構成され出来上がってしまったカットをつなぐ場合、どうしてもつながらないカットを結果的に力技でつなげてしまう手法にワイプやフェード、アイリス等がありますが、そんな手法を使って、逃げてしまったような印象を受けます。
CGのカットは、仮に足りないカットがあったとしても、実写の映画のように、すぐ撮り直しをする訳にはいかないですからね。
例えば「スター・ウォーズ」なんかは、カットがないので仕方がなく、ワイプ多様の編集でリズムをつくったりしていますが、この「メトロポリス」は、カットのクオリティが高く、シークエンスまでの編集(?)のクオリティも高いため、シーンのツナギの粗が目立つ。という感じだと思います。
クリエイター達は非常に良い仕事をしている分、非常に残念だと思います。
あともうひとつの問題点は、キャラクターの頭身がおかしい、ということです。この映画のキャラクターは、デザイン上では多分5〜6頭身くらいのキャラクターだと思います。
この頭身に関する最大の問題点としては、物語の内容が非常にハードな分、頭身の低いキャラクターがいかに上手い芝居をしたとしても、その頭身の関係上、やはり学芸会的な印象を観客に与えてしまっているのではないか、という点です。更に、舞台背景は非常にリアリティがあり、描きこみが緻密であるある点との乖離も否めないのではないか、と思いました。
まあ勿論、この映画のコンセプトとして、手塚の初期のデザイン通りのキャラクターを、CGを多用した背景の中で動かそう、というものだったと思いますので、そのコンセプト自体に若干問題があったのだと言うことです。
しかしながら、繰り返しになりますが、この「メトロポリス」は愛すべき映画の一本です。
「メトロポリス」公式サイト
http://www.bandaivisual.co.jp/metropolis/index.html
「メトロポリス」
"METROPOLIS"
2001年/日本
原作:手塚治虫
脚本:大友克洋
監督:りんたろう
ティマ:井元由香/ケンイチ:小林桂/
ロック:岡田浩暉/レッド公:石田太郎/
ヒゲオヤジ:富田耕生/ペロ:若本規夫/
ロートン博士:滝口順平/ポンコッツ博士:青野武/
ブーン大統領:池田勝/ノタアリン:八代駿/
スカンク:古川登志夫/ランプ:千葉繁/
ハムエッグ:江原正士/リヨン:土師孝也/
アトラス:井上憲倫宏/フィフィ:愛河里花子/
世は大晦日。
2002年もあと僅か。
すぐさま2003年です。
で、例年通り年越蕎麦をつくった訳ですが、今年の年越蕎麦は街の製麺所の蕎麦と汁を購入、具材は鶏肉と蒲鉾、三つ葉と長葱にしました。
つまり、「かしわ蕎麦」のバリエーションです。
年越蕎麦といえば天婦羅蕎麦が定番かと思いますが、天婦羅を汁の中に入れるのが嫌なので、天婦羅はやめました。生卵があれば月見になるのですが、ちょうど切らしており残念な思いでした。
因みに、年越蕎麦の汁は、明日2003年1月1日の雑煮にも使う予定です。
2002年もあと僅か。
すぐさま2003年です。
で、例年通り年越蕎麦をつくった訳ですが、今年の年越蕎麦は街の製麺所の蕎麦と汁を購入、具材は鶏肉と蒲鉾、三つ葉と長葱にしました。
つまり、「かしわ蕎麦」のバリエーションです。
年越蕎麦といえば天婦羅蕎麦が定番かと思いますが、天婦羅を汁の中に入れるのが嫌なので、天婦羅はやめました。生卵があれば月見になるのですが、ちょうど切らしており残念な思いでした。
因みに、年越蕎麦の汁は、明日2003年1月1日の雑煮にも使う予定です。
谷川岳天神平スキー場
2002年12月30日 スポーツ2002年〜2003年のスキー・シーズンの最初のスキーは谷川岳天神平スキー場だった。
谷川岳天神平スキー場は、関東から近場ではあるが標高が高く、積雪が多い、が積雪が多いということは、天候が不順である。という言い方も出来るだろう。
また、駐車場がなんと立体駐車場で、ロープウェイに乗ってゲレンデに行く、というなんともヨーロッパ・スキーリゾード・テイストで素敵なのだ。
まあ、今回のスキーは、今シーズン初めてということもあり、近場でスキーの勘を取り戻す。ということが目的であったのだが、天候はなんと一日中晴天で雪質は完全にパウダー、特にゲレンデに向かって右端付近は板をはずしてゲレンデに立つと胸あたりまで埋まってしまうほどの超パウダー。
ボードや浮力の高いパウダー用の板をはいている皆さんにとっては、正にパウダー天国。
わたしはスノー・ブレードをはいていた関係で、パウダーのゲレンデは、つま先を上げトップを雪面に出し完全に踵で滑らなければいけない訳ですが、今回のパウダーはパウダー過ぎのためブレードのトップを雪面に上げることが困難で大変苦労しました。
止まってしまうと板が埋まってしまうし、トップが埋まると前転してしまうのですよ。
谷川岳天神平スキー場は、関東から近場ではあるが標高が高く、積雪が多い、が積雪が多いということは、天候が不順である。という言い方も出来るだろう。
また、駐車場がなんと立体駐車場で、ロープウェイに乗ってゲレンデに行く、というなんともヨーロッパ・スキーリゾード・テイストで素敵なのだ。
まあ、今回のスキーは、今シーズン初めてということもあり、近場でスキーの勘を取り戻す。ということが目的であったのだが、天候はなんと一日中晴天で雪質は完全にパウダー、特にゲレンデに向かって右端付近は板をはずしてゲレンデに立つと胸あたりまで埋まってしまうほどの超パウダー。
ボードや浮力の高いパウダー用の板をはいている皆さんにとっては、正にパウダー天国。
わたしはスノー・ブレードをはいていた関係で、パウダーのゲレンデは、つま先を上げトップを雪面に出し完全に踵で滑らなければいけない訳ですが、今回のパウダーはパウダー過ぎのためブレードのトップを雪面に上げることが困難で大変苦労しました。
止まってしまうと板が埋まってしまうし、トップが埋まると前転してしまうのですよ。
「さらば、わが愛/覇王別姫」
2002年12月28日 映画今からほぼ一年前、2002年1月21日、東京九段会館ホールで、陳凱歌(チェン・カイコー)の新作でありハリウッド進出第1回作品ともなった「キリング・ミー・ソフトリー」の試写会に行く機会があった。
その試写会は大変幸運なことに、当時「キリング・ミー・ソフトリー」のプロモーションのために来日していた陳凱歌と主演のヘザー・グラハムの舞台挨拶があった。
「キリング・ミー・ソフトリー」は陳凱歌の監督8作目で、前述のようにハリウッド進出第1回作品ということもあり、ヘザー・グラハムのセクシー・シーンで客を呼び、実際はアルフレッド・ヒッチコックを髣髴とさせるある意味古典的なサスペンス映画で客を帰すという、一般の観客に受け入れやすい戦略を持った作品になっている。
さて本題の「さらば、わが愛/覇王別姫」であるが、舞台は1920年代から1980年代の中国。その中国の政治的な激動の時代を背景に、ある意味最後の京劇俳優とも言うべきレスリー・チャン演じる程蝶衣とチャン・フォンイー演じる段小樓が時代に翻弄される様を見事に描いている。
そして、なんと言ってもこの映画で最も印象的なのは程蝶衣の生涯であろう。
遊廓の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆(程蝶衣の幼名)であるが、京劇の養成所に入るために、6本あった指のうち1本を切断され、かろうじて養成所に入所するが、養成所の子供たちに淫売の子と蔑まれることとなる。それを助けるのが兄弟子である石頭(段小樓の幼名)。
小豆は石頭に助けられ、京劇俳優への道を歩んでいく。そして彼等は成人し京劇界の大スターとなっていくのである。
そして、程蝶衣と段小樓の十八番がこの映画のタイトルともなっている京劇「覇王別姫」なのである。
この「覇王別姫」の物語は、多くの皆さんはおそらく、中国古典の時間で教材としてご存知の「四面楚歌」の故事に題をとるものである。
その「覇王別姫」と「四面楚歌」が、この映画の大きなモチーフとなり、また京劇に人生を捧げたためか、社会適応できず京劇の世界と現実の世界との境界が曖昧になってしまう程蝶衣の心情が美しくもあり悲しく、レスリー・チャンは素晴らしい印象を我々に与えてくれるのだ。
そしてもうひとつ、程蝶衣は男に生まれながらも、女形としての才能を見出され、女形として生きることを強制され、結果的には京劇界きっての女形スターとなってしまう。
そして程蝶衣は「覇王別姫」上での恋人である段小樓に恋愛感情を持ってしまうのだ。
そして程蝶衣は、遊郭の菊仙と段小樓を奪い合う格好となり、これは程蝶衣の成就しない恋愛だけに恋のさやあても悲しい。
舞台の上と、現実の世界でのこの三人の三角関係が異なっているのも、非常に興味深い。
そして程蝶衣と菊仙の段小樓を思うゆえの協調というか友情も物悲しいものがある。
勿論、程蝶衣と段小樓は男性であり、また兄弟弟子同士なのである。
因みに京劇「覇王別姫」の中では程蝶衣は虞美人を
段小樓は覇王項羽を演じている。
今回「さらば、わが愛/覇王別姫」を見直してみて思ったのは、演技は言葉ではなく表情だなと言うことである。特に今回は京劇シーンではメイクや隈取りが多く、またセリフ回しは京劇調であるため、そう感じるのかも知れないが、表情は何よりも物事を語っているのだな。と思った。
しかしながら京劇の隈取りはもしかすると角度によって様々な表情を表しているのかも知れないがね。
社会適応できずに、京劇に打ち込む程蝶衣は、ラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョーク(社会適応できずにミュージカル映画に打ち込む)にダブるような気もする。
またレスリー・チャンはこの映画の経験からウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」に抜擢されたのかも知れない。
この映画はある意味、文化の戦争なのであるね。
「さらば、わが愛/覇王別姫」
"覇王別姫"
"FAREWELL TO MY CONCUBINE"
1993年/香港作品
監督:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー、ゴオ・イオウ
その試写会は大変幸運なことに、当時「キリング・ミー・ソフトリー」のプロモーションのために来日していた陳凱歌と主演のヘザー・グラハムの舞台挨拶があった。
「キリング・ミー・ソフトリー」は陳凱歌の監督8作目で、前述のようにハリウッド進出第1回作品ということもあり、ヘザー・グラハムのセクシー・シーンで客を呼び、実際はアルフレッド・ヒッチコックを髣髴とさせるある意味古典的なサスペンス映画で客を帰すという、一般の観客に受け入れやすい戦略を持った作品になっている。
さて本題の「さらば、わが愛/覇王別姫」であるが、舞台は1920年代から1980年代の中国。その中国の政治的な激動の時代を背景に、ある意味最後の京劇俳優とも言うべきレスリー・チャン演じる程蝶衣とチャン・フォンイー演じる段小樓が時代に翻弄される様を見事に描いている。
そして、なんと言ってもこの映画で最も印象的なのは程蝶衣の生涯であろう。
遊廓の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆(程蝶衣の幼名)であるが、京劇の養成所に入るために、6本あった指のうち1本を切断され、かろうじて養成所に入所するが、養成所の子供たちに淫売の子と蔑まれることとなる。それを助けるのが兄弟子である石頭(段小樓の幼名)。
小豆は石頭に助けられ、京劇俳優への道を歩んでいく。そして彼等は成人し京劇界の大スターとなっていくのである。
そして、程蝶衣と段小樓の十八番がこの映画のタイトルともなっている京劇「覇王別姫」なのである。
この「覇王別姫」の物語は、多くの皆さんはおそらく、中国古典の時間で教材としてご存知の「四面楚歌」の故事に題をとるものである。
その「覇王別姫」と「四面楚歌」が、この映画の大きなモチーフとなり、また京劇に人生を捧げたためか、社会適応できず京劇の世界と現実の世界との境界が曖昧になってしまう程蝶衣の心情が美しくもあり悲しく、レスリー・チャンは素晴らしい印象を我々に与えてくれるのだ。
そしてもうひとつ、程蝶衣は男に生まれながらも、女形としての才能を見出され、女形として生きることを強制され、結果的には京劇界きっての女形スターとなってしまう。
そして程蝶衣は「覇王別姫」上での恋人である段小樓に恋愛感情を持ってしまうのだ。
そして程蝶衣は、遊郭の菊仙と段小樓を奪い合う格好となり、これは程蝶衣の成就しない恋愛だけに恋のさやあても悲しい。
舞台の上と、現実の世界でのこの三人の三角関係が異なっているのも、非常に興味深い。
そして程蝶衣と菊仙の段小樓を思うゆえの協調というか友情も物悲しいものがある。
勿論、程蝶衣と段小樓は男性であり、また兄弟弟子同士なのである。
因みに京劇「覇王別姫」の中では程蝶衣は虞美人を
段小樓は覇王項羽を演じている。
今回「さらば、わが愛/覇王別姫」を見直してみて思ったのは、演技は言葉ではなく表情だなと言うことである。特に今回は京劇シーンではメイクや隈取りが多く、またセリフ回しは京劇調であるため、そう感じるのかも知れないが、表情は何よりも物事を語っているのだな。と思った。
しかしながら京劇の隈取りはもしかすると角度によって様々な表情を表しているのかも知れないがね。
社会適応できずに、京劇に打ち込む程蝶衣は、ラース・フォン・トリアーの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョーク(社会適応できずにミュージカル映画に打ち込む)にダブるような気もする。
またレスリー・チャンはこの映画の経験からウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」に抜擢されたのかも知れない。
この映画はある意味、文化の戦争なのであるね。
「さらば、わが愛/覇王別姫」
"覇王別姫"
"FAREWELL TO MY CONCUBINE"
1993年/香港作品
監督:チェン・カイコー
出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー、ゴオ・イオウ
「真夏の夜の事」/初恋の嵐
2002年12月27日 CF(CM)/PV初恋の嵐というバンドがある。
メジャー・デビューを目前にした2002年3月2日、ボーカルとギターそしてソングライティングを担当していた西山達郎が急性心不全で急逝した。
制作途中だった音源を残されたメンバーとスタッフが引継ぎ制作を続け、7月10日にメジャーデビュー・シングル「真夏の夜の事」c/w 涙の旅路(original version)をリリースし、更に、8月21日、ファースト・アルバム「初恋に捧ぐ」をリリースした。
で、本題の「真夏の夜の事」である。
今年の秋口であろうか、わたしはたまたまCATVの音楽番組をボケーッと見ていたのであるが、「真夏の夜の事」のプロモーション・ビデオの放映が始まるやいなや、わたしの五感は「真夏の夜の事」のPVに釘付けになってしまい、見終わった後はしばらく何も手につかなかった。
あたかも映画のようなクオリティを持ち、明確ではないものの1本芯が通った素敵な物語を持った素晴らしいPVだったのである。
そして特筆すべきは、この「真夏の夜の事」PVの主演は山本太郎と緒川環である。
物語についての名言は避けるが、俳優としての山本も凄いが、緒川も凄い。
下手をすると彼等は一生に一度の仕事をしたのではないかと思えるほど素晴らしい演技を見せてくれる。
若干感情に流されるきらいもあるが、映画好き、音楽好きの皆さんに、是非観ていただきたいPVなのである。
初恋の嵐 オフィシャル・ウェブ・サイト
http://www.smile-co.jp/hatsukoi/profile.html
ユニバーサル・ミュージックの初恋の嵐のページ
「真夏の夜の事」のプロモーション・ビデオを全編ストリーミング公開している。
http://www.universal-music.co.jp/hatsukoi/
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参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
メジャー・デビューを目前にした2002年3月2日、ボーカルとギターそしてソングライティングを担当していた西山達郎が急性心不全で急逝した。
制作途中だった音源を残されたメンバーとスタッフが引継ぎ制作を続け、7月10日にメジャーデビュー・シングル「真夏の夜の事」c/w 涙の旅路(original version)をリリースし、更に、8月21日、ファースト・アルバム「初恋に捧ぐ」をリリースした。
で、本題の「真夏の夜の事」である。
今年の秋口であろうか、わたしはたまたまCATVの音楽番組をボケーッと見ていたのであるが、「真夏の夜の事」のプロモーション・ビデオの放映が始まるやいなや、わたしの五感は「真夏の夜の事」のPVに釘付けになってしまい、見終わった後はしばらく何も手につかなかった。
あたかも映画のようなクオリティを持ち、明確ではないものの1本芯が通った素敵な物語を持った素晴らしいPVだったのである。
そして特筆すべきは、この「真夏の夜の事」PVの主演は山本太郎と緒川環である。
物語についての名言は避けるが、俳優としての山本も凄いが、緒川も凄い。
下手をすると彼等は一生に一度の仕事をしたのではないかと思えるほど素晴らしい演技を見せてくれる。
若干感情に流されるきらいもあるが、映画好き、音楽好きの皆さんに、是非観ていただきたいPVなのである。
初恋の嵐 オフィシャル・ウェブ・サイト
http://www.smile-co.jp/hatsukoi/profile.html
ユニバーサル・ミュージックの初恋の嵐のページ
「真夏の夜の事」のプロモーション・ビデオを全編ストリーミング公開している。
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「あの頃ペニー・レインと」
2002年12月26日 映画「あの頃ペニー・レインと」をたまたまDVDで観ました。
で、劇場で観た際の感想を公開しますのだ。
1973年、ローリング・ストーン誌に原稿を依頼された、わずか15歳の少年ウィリアム・ミラーは、上り調子("ALMOST FAMOUS")のロックバンド(スティルウォーター)の全米ツアーに同行、密着取材を試みる。ショービジネスという大人の世界を垣間見る少年。その過程で出会うペニー・レインという名の少女と、ロックバンドのメンバーとの交流、そして少年の家族を素晴らしい音楽達と共におくる傑作。
文字通り音楽好きにはたまらない映画である。バンドとジャーナリスト(?)を描いた映画にはアラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」という素晴らしい映画があるし、バンドを描くという点では、オリバー・ストーンの「ザ・ドアーズ」があるが、この映画は、「ザ・コミットメンツ」や「ザ・ドアーズ」と比較して全く遜色が無いどころか、それらを凌駕する大変素晴らしい作品に仕上がっている。ところで、この映画の監督であるキャメロン・クロウであるが、実は元音楽ジャーナリストとしての経歴があり、この物語はなんと彼の自伝的な物語なのである。
そして、かつて少年少女だった人たちにとっても、これはたまらない映画であろう。「スタンド・バイ・ミー」によって、自分の少年時代を追体験することが出来た人々は、この映画で再び、かつてのロック少年だった自分に、社会に反抗していた自分に、ちょっと背伸びをしていた自分に、出会うことが出来るのだ。ノスタルジックに過ぎるきらいはあるが、この映画は楽しかったあの頃を追体験させてくれることは間違いないだろう。
保守的な家庭に生まれたウィリアムの姉が残した、ベッドの下の「自由」。そして、その「自由」のおかげで人生の第一歩を踏み出すことになる少年。この辺の描写は「リトル・ヴォイス」の父親が残した数多くのレコードに通ずるのかも知れない。そして、姉が残したこれらの「自由」は、少年に計り知れない影響を与えたのは言うまでも無い。何しろ、彼は音楽ジャーナリストにまでなってしまうのだから。姉が選び、そして少年に残した「自由」は、最良の教師であったのだろう。当時11歳の少年に与えるには、早すぎ、贅沢すぎる珠玉のレコードの数々。学校で2年飛び級をした少年は、音楽そして社会において一体いくつ飛び級をしたのであろうか。「自由」を求め、飛び立った姉の目は確かなものであったようである。
この映画の印象は、なんと言っても、ケイト・ハドソンの存在感であろう。観客の視線と心を鷲づかみにする彼女の手腕は、母親であるゴールディ・ホーン直伝なのであろう。彼女は主人公と恋愛関係にはならず、それでいて多大な影響を与える少女を好演している。今後の要チェックリスト行きである。「ウェルカム・バック・なんとか・カーマイクル」のウィノナ・ライダーのような印象を受けた。
素晴らしいシーンは沢山あるが、バスの中のエルトン・ジョンの"Tiny Dancer"の合唱は素晴らしい。若干ベタではあるが、音楽が持つ強大な力を感じさせる良いシーンである。勿論「ザ・コミットメンツ」の地下鉄の中の"Deatination Anywhere"の大合唱と通ずるものがあるのは、言うまでも無い。
また、この映画は「ザ・ドアーズ」で描かれたような、アルコールとドラッグとセックスに塗れたロック・スタァを描きながらも、明るくさわやかで退廃的で刹那的なイメージはほとんど皆無であり、1970年代当時、瀕死の状態にあったロックの輝きを、あますところなく優しく愛情を持って描いている。この映画は、監督の正に個人的な映画なのであろう。
「あの頃ペニー・レインと」
"ALMOST FAMOUS"
監督:キャメロン・クロウ
出演:ビリー・クラダップ、ケイト・ハドソン、フランシス・マクドーマンド、パトリック・フュジット、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェイソン・リー、ファイルーザ・バルク、アンナ・パキン
2000 / アメリカ / コロンビア映画 / ドリーム・ワークス・ピクチャーズ / ビニール・フィルムズ
で、劇場で観た際の感想を公開しますのだ。
1973年、ローリング・ストーン誌に原稿を依頼された、わずか15歳の少年ウィリアム・ミラーは、上り調子("ALMOST FAMOUS")のロックバンド(スティルウォーター)の全米ツアーに同行、密着取材を試みる。ショービジネスという大人の世界を垣間見る少年。その過程で出会うペニー・レインという名の少女と、ロックバンドのメンバーとの交流、そして少年の家族を素晴らしい音楽達と共におくる傑作。
文字通り音楽好きにはたまらない映画である。バンドとジャーナリスト(?)を描いた映画にはアラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」という素晴らしい映画があるし、バンドを描くという点では、オリバー・ストーンの「ザ・ドアーズ」があるが、この映画は、「ザ・コミットメンツ」や「ザ・ドアーズ」と比較して全く遜色が無いどころか、それらを凌駕する大変素晴らしい作品に仕上がっている。ところで、この映画の監督であるキャメロン・クロウであるが、実は元音楽ジャーナリストとしての経歴があり、この物語はなんと彼の自伝的な物語なのである。
そして、かつて少年少女だった人たちにとっても、これはたまらない映画であろう。「スタンド・バイ・ミー」によって、自分の少年時代を追体験することが出来た人々は、この映画で再び、かつてのロック少年だった自分に、社会に反抗していた自分に、ちょっと背伸びをしていた自分に、出会うことが出来るのだ。ノスタルジックに過ぎるきらいはあるが、この映画は楽しかったあの頃を追体験させてくれることは間違いないだろう。
保守的な家庭に生まれたウィリアムの姉が残した、ベッドの下の「自由」。そして、その「自由」のおかげで人生の第一歩を踏み出すことになる少年。この辺の描写は「リトル・ヴォイス」の父親が残した数多くのレコードに通ずるのかも知れない。そして、姉が残したこれらの「自由」は、少年に計り知れない影響を与えたのは言うまでも無い。何しろ、彼は音楽ジャーナリストにまでなってしまうのだから。姉が選び、そして少年に残した「自由」は、最良の教師であったのだろう。当時11歳の少年に与えるには、早すぎ、贅沢すぎる珠玉のレコードの数々。学校で2年飛び級をした少年は、音楽そして社会において一体いくつ飛び級をしたのであろうか。「自由」を求め、飛び立った姉の目は確かなものであったようである。
この映画の印象は、なんと言っても、ケイト・ハドソンの存在感であろう。観客の視線と心を鷲づかみにする彼女の手腕は、母親であるゴールディ・ホーン直伝なのであろう。彼女は主人公と恋愛関係にはならず、それでいて多大な影響を与える少女を好演している。今後の要チェックリスト行きである。「ウェルカム・バック・なんとか・カーマイクル」のウィノナ・ライダーのような印象を受けた。
素晴らしいシーンは沢山あるが、バスの中のエルトン・ジョンの"Tiny Dancer"の合唱は素晴らしい。若干ベタではあるが、音楽が持つ強大な力を感じさせる良いシーンである。勿論「ザ・コミットメンツ」の地下鉄の中の"Deatination Anywhere"の大合唱と通ずるものがあるのは、言うまでも無い。
また、この映画は「ザ・ドアーズ」で描かれたような、アルコールとドラッグとセックスに塗れたロック・スタァを描きながらも、明るくさわやかで退廃的で刹那的なイメージはほとんど皆無であり、1970年代当時、瀕死の状態にあったロックの輝きを、あますところなく優しく愛情を持って描いている。この映画は、監督の正に個人的な映画なのであろう。
「あの頃ペニー・レインと」
"ALMOST FAMOUS"
監督:キャメロン・クロウ
出演:ビリー・クラダップ、ケイト・ハドソン、フランシス・マクドーマンド、パトリック・フュジット、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェイソン・リー、ファイルーザ・バルク、アンナ・パキン
2000 / アメリカ / コロンビア映画 / ドリーム・ワークス・ピクチャーズ / ビニール・フィルムズ
銀座山野楽器池袋パルコ店
2002年12月25日 エッセイ/コラム銀座山野楽器池袋パルコ店がなんと2003年1月31日を持って閉店してしまうのである。
で、現在12月26日〜1月31日までの間、銀座山野楽器池袋パルコ店閉店セールが実施されるのだ!!
銀座山野楽器池袋パルコ店といえば、わたし的にはかれこれ15年位は通ったCD屋である。
CD屋といっても、CDは勿論のこと、かつてのLD、そして現在のDVDと一体いくら使ったかわからんくらい通いつめたわたし的にはとっても大切な店なのである。
そう言う感じで感慨も一入なのだ。
池袋パルコといえば、結構店の回転が速く、以前、わたしのお気に入りだった本屋の三省堂書店も6〜7年前に閉店、P’PARCOではアウトドアスポーツ用品店のSRCも閉店。
池袋つながりでは、旧文芸座も閉店(新文芸座はやってますよ。)と、なんだか通いつめた、会員カードを持ってる店がどんどん閉店という、憂き目にご対面なのである。
閉店といえば渋谷のパンテオンも閉店してしまうし、マリオンの11Fにあった日本劇場も、なんだか日劇1とかいう劇場になってしまったし、なんだか寂しい感じですわ。
そういえば、銀座の並木坐もなくなったしね。
しかしながら、山野楽器自体は閉店するわけではないので、ちと安心だが、わたしのテリトリーから山野楽器がなくなってしまうのは、やはり残念ですわね。
わたし的には、OLの皆さんがティファニーの水色の紙袋やなんかの紙袋を嬉々として持って歩くのと同じように、音符マークの山野楽器の紙袋を持って歩いているのだ。
三省堂のビニール袋も愛用しているぞ!!
映画のパンフ持ち帰りようにね。
頑張れ!山野楽器!!なのだ。
で、現在12月26日〜1月31日までの間、銀座山野楽器池袋パルコ店閉店セールが実施されるのだ!!
銀座山野楽器池袋パルコ店といえば、わたし的にはかれこれ15年位は通ったCD屋である。
CD屋といっても、CDは勿論のこと、かつてのLD、そして現在のDVDと一体いくら使ったかわからんくらい通いつめたわたし的にはとっても大切な店なのである。
そう言う感じで感慨も一入なのだ。
池袋パルコといえば、結構店の回転が速く、以前、わたしのお気に入りだった本屋の三省堂書店も6〜7年前に閉店、P’PARCOではアウトドアスポーツ用品店のSRCも閉店。
池袋つながりでは、旧文芸座も閉店(新文芸座はやってますよ。)と、なんだか通いつめた、会員カードを持ってる店がどんどん閉店という、憂き目にご対面なのである。
閉店といえば渋谷のパンテオンも閉店してしまうし、マリオンの11Fにあった日本劇場も、なんだか日劇1とかいう劇場になってしまったし、なんだか寂しい感じですわ。
そういえば、銀座の並木坐もなくなったしね。
しかしながら、山野楽器自体は閉店するわけではないので、ちと安心だが、わたしのテリトリーから山野楽器がなくなってしまうのは、やはり残念ですわね。
わたし的には、OLの皆さんがティファニーの水色の紙袋やなんかの紙袋を嬉々として持って歩くのと同じように、音符マークの山野楽器の紙袋を持って歩いているのだ。
三省堂のビニール袋も愛用しているぞ!!
映画のパンフ持ち帰りようにね。
頑張れ!山野楽器!!なのだ。
ご存知の方はご存知だと思うが、今、MSXが熱いのだ!
MSXとは1983年にパーソナル・コンピュータの世界統一規格として登場した8ビットコンピュータの規格である。
その後、MSX2、MSX2+、MSX turboR と規格自体も拡張され、進化しつづけていたのであるが、1991年のMSX規格パソコン「FS−A1GT」を最後に、MSXの新製品は市場に登場することはなかった。
そして、2002年コアなユーザー間で最早伝説となっていたMSX規格がWINDOWS上で、公式エミュレータであるMSXPLAYerとして復活したのだ!!!
わたしは最早軽く四半世紀生きている都合上、MSXパソコンをリアルタイムに体験しているのである。
当時わたしは、ギター・キッズ的のりでデモテープ作りを行なっていのだが、当時のパソコンは3和音しかだせなかった、しかし当時のMSX規格のパソコンはなんと8和音を奏でることが出来たのである。しかもFM音源で。
わたしは当時世界最高の安価なMIDIシーケンサーとして機能していたYAMAHAのMSXを購入、リズム・ボックス等周辺機器とFM音源を駆使し、様々な機械じかけのデモテープの制作を行なっていたのである。
当時のデモテープ作成は、ピンポンからマルチトラック・レコーダーがやっと一般の皆さんの手に届くところまでやってきていたのである。
従って、わたし達はDTMなどという言葉が生まれる前から、YAMAHAのMSXを購入し、既にDTMを行なっていたのだ!
凄いぞ、オレ達!!
まあ、自慢話はこの辺にして、今回のMSX公式エミュレータであるが、かつてMSXを強力に牽引していた「MSX MAGAZINE」がこの度復活し、その付録のCD−ROMに収録されているのだ!!
ここ、1〜2年、MSX関係の話題が多く、特に移動体通信のゲームにかつてのMSXゲームが移植されたりしていたわけだが、真打登場なのである。
現在その「永久保存版 MSX MAGAZINE」は絶賛発売中なのだ。
ご関心があるかたは、本屋へGOなのだよ。
早速MSXエミュケレータをゲットしたわたしは、なつかしのMSX三昧なのだ!!
AMAZON.co.jpの検索結果(リンクが折れ曲がっている場合は、全てコピーして貼ってください。)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756142109/qid=1040822281/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-5746160-8958718
MSXとは1983年にパーソナル・コンピュータの世界統一規格として登場した8ビットコンピュータの規格である。
その後、MSX2、MSX2+、MSX turboR と規格自体も拡張され、進化しつづけていたのであるが、1991年のMSX規格パソコン「FS−A1GT」を最後に、MSXの新製品は市場に登場することはなかった。
そして、2002年コアなユーザー間で最早伝説となっていたMSX規格がWINDOWS上で、公式エミュレータであるMSXPLAYerとして復活したのだ!!!
わたしは最早軽く四半世紀生きている都合上、MSXパソコンをリアルタイムに体験しているのである。
当時わたしは、ギター・キッズ的のりでデモテープ作りを行なっていのだが、当時のパソコンは3和音しかだせなかった、しかし当時のMSX規格のパソコンはなんと8和音を奏でることが出来たのである。しかもFM音源で。
わたしは当時世界最高の安価なMIDIシーケンサーとして機能していたYAMAHAのMSXを購入、リズム・ボックス等周辺機器とFM音源を駆使し、様々な機械じかけのデモテープの制作を行なっていたのである。
当時のデモテープ作成は、ピンポンからマルチトラック・レコーダーがやっと一般の皆さんの手に届くところまでやってきていたのである。
従って、わたし達はDTMなどという言葉が生まれる前から、YAMAHAのMSXを購入し、既にDTMを行なっていたのだ!
凄いぞ、オレ達!!
まあ、自慢話はこの辺にして、今回のMSX公式エミュレータであるが、かつてMSXを強力に牽引していた「MSX MAGAZINE」がこの度復活し、その付録のCD−ROMに収録されているのだ!!
ここ、1〜2年、MSX関係の話題が多く、特に移動体通信のゲームにかつてのMSXゲームが移植されたりしていたわけだが、真打登場なのである。
現在その「永久保存版 MSX MAGAZINE」は絶賛発売中なのだ。
ご関心があるかたは、本屋へGOなのだよ。
早速MSXエミュケレータをゲットしたわたしは、なつかしのMSX三昧なのだ!!
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世はクリスマスである。
街の中は人で満ち溢れ、おもちゃ屋に行った日にゃあ、芋洗いも必至である。
で、夢見るわたしの最近欲しいものをお知らせしましょう。
以前からお話しているように、わたしは大画面の液晶ディスプレイかブラズマディスプレイが欲しいのだ。一時期はプロジェクターの購入(SONYのシネザとか)に浮気心を起こしたのであるが、やはり大型ディスプレイがどうしても欲しいのだ。
もう、かれこれ2年ほど欲しい、まだ高い、欲しい、まだ高いを繰り返しているのだ。
まあ目的は、ホームシアターですわな。
という訳で、わたし的にはブラウン管テレビはもういらないので、先日2台ともブラウン管テレビを処理してしまい、現在は20型AQUOSと、15型の液晶テレビを利用している。
で、気になる液晶ディスプレイの目標は
AQUOSの37V型(実売80万円程度)
AQUOSの30V型(実売50万円程度)
プラズマディスプレイの目標は、
ハイビジョン・プラズマ42V(実売80万円程度)
まだ、ブラズマについては選択の余地が多いので、機種の絞込みまでは行ってないのだ。
である。
わたしがはじめて20型液晶テレビを購入した頃は、その上の28型液晶テレビは100万円だった訳ですからね。
現在は半額まで落ちているとは言え、まだまだちと高いね。
で、その前に欲しいのは、
HDD/DVDレコーダーである。
これも機種の選択までは行っていないのだが、パイオニアかTOSHIBAかパナソニックあたりだろうかな。
まあ実売は10万円を切っているので、大型ディスプレイよりは実現の時期は近いかと思う。
目的は、ビデオやLDのDVD化である。
パソコンを介せば物理的には可能なのであるが、何しろめんどくさいのであるよ。
街の中は人で満ち溢れ、おもちゃ屋に行った日にゃあ、芋洗いも必至である。
で、夢見るわたしの最近欲しいものをお知らせしましょう。
以前からお話しているように、わたしは大画面の液晶ディスプレイかブラズマディスプレイが欲しいのだ。一時期はプロジェクターの購入(SONYのシネザとか)に浮気心を起こしたのであるが、やはり大型ディスプレイがどうしても欲しいのだ。
もう、かれこれ2年ほど欲しい、まだ高い、欲しい、まだ高いを繰り返しているのだ。
まあ目的は、ホームシアターですわな。
という訳で、わたし的にはブラウン管テレビはもういらないので、先日2台ともブラウン管テレビを処理してしまい、現在は20型AQUOSと、15型の液晶テレビを利用している。
で、気になる液晶ディスプレイの目標は
AQUOSの37V型(実売80万円程度)
AQUOSの30V型(実売50万円程度)
プラズマディスプレイの目標は、
ハイビジョン・プラズマ42V(実売80万円程度)
まだ、ブラズマについては選択の余地が多いので、機種の絞込みまでは行ってないのだ。
である。
わたしがはじめて20型液晶テレビを購入した頃は、その上の28型液晶テレビは100万円だった訳ですからね。
現在は半額まで落ちているとは言え、まだまだちと高いね。
で、その前に欲しいのは、
HDD/DVDレコーダーである。
これも機種の選択までは行っていないのだが、パイオニアかTOSHIBAかパナソニックあたりだろうかな。
まあ実売は10万円を切っているので、大型ディスプレイよりは実現の時期は近いかと思う。
目的は、ビデオやLDのDVD化である。
パソコンを介せば物理的には可能なのであるが、何しろめんどくさいのであるよ。
「マイノリティー・リポート」
2002年12月22日 映画スティーヴン・スピルバーグの新作「マイノリティー・リポート」を観た。
といっても、先日お話したように、実際に観たのは12月15日、マリオンの11F「日劇1」(旧「日本劇場」)の向かい側にある「朝日ホール」で行なわれた特別上映会でであった。
この映画「マイノリティー・リポート」は10年以上も前から、ヤン・デ・ボンが暖めていた企画である。
ヤン・デ・ボンはご存知のようにポール・バーホーベンとオランダ時代からコンビを組んでいた撮影監督で、数々のバーホーベンの作品をはじめとして様々な名作を撮影してきたのであるが、キアヌ・リーブス主演の「スピード」で監督デビュー、一躍時代の寵児となったが、その後の監督作品はふるわず、自らの企画「マイノリティー・リポート」の監督を希望していたのだが、制作会社からはOKが出ず制作に退き、スピルバーグに監督を譲った形の作品となっている。
またこの「マイノリティー・リポート」は、スタンリー・キューブリックの遺作となった「アイズ ワイド シャット」の制作遅延により「MI:2」が遅れ「バニラ・スカイ」が遅れ、この「マイノリティー・リポート」も遅れに遅れた、といういわくつきの映画なのである。
物語は、2054年ワシントンD.C.、プレコグと呼ばれる予知能力者が予知した未来の犯罪者を捕らえる犯罪予防局(プレ・クライム)の主任捜査官ジョン・アンダートンに、36時間以内の殺人の嫌疑がかかってしまった・・・・
さて、結果的に私見ではあるが「マイノリティー・リポート」はダメ映画であった。
まず前提としてこの映画は「マイノリティー・リポート」である必要が全くないのである。
例えば「マイノリティ・レポート」は、1950年代の警察の腐敗を題材として描いた映画としてもなんら問題がないのである。
結局はこの映画は目撃者を巡る犯罪者と捜査官のやりとりを中心にすえたサスペンス映画に過ぎないのである。
スピルバーグもその辺はわかっているらしく、前半部分は2054年のいわば近未来のヴイジュアルを圧倒的な筆致で描写し、観客の目をくらまし、後半部分はほとんど1950年代から現代が舞台といっても良いような舞台を中心としたクライム・サスペンス映画となっています。
ですから、映画の売り方の手法としてはSFXの圧倒的なイメージで客を呼び、結局はクライム・サスペンスで客を帰す映画となっているのです。
また音楽についてですが、「ジョーズ」以降のジョン・ウィリアムズとのコラボレーションにも前作の「A.I.」でもそうであったが、かげりが出てきているようである。
ジョージ・ルーカスとのコラボレーションである「スター・ウォーズ」シリーズを脇に置くと、最近のウィリアムズの作品で良いものはスピルバーグとのコンビ以外の作品に多いような気がする。たとえば「ハリー・ポッター」シリーズとか「パトリオット」とか。
スピルバーグのコンビとしては、「プライベート・ライアン」にしろ「A.I.」にしろ「マイノリティー・リポート」にしろ音楽に明確なテーマ性が感じられず、あまり記憶にも残らない。
「A.I.」は記憶に残るけどね。
「マイノリティー・リポート」を観て、物語が面白いなと感じた人たちには是非「L.A.コンフィデンシャル」を観て欲しいものだ。
「マイノリティー・リポート」
"MINORITY REPORT"
20世紀FOX映画/ドリームワークス・ピクチャーズ
2002年アメリカ作品
カラー/パナビジョン/スコープサイズ(1:2.35)/8巻
ドルビーSR・SRD・EX、DTS、SDDS
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、キャサリン・モリス、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン
上映時間:2時間25分
日本語字幕:戸田奈津子
といっても、先日お話したように、実際に観たのは12月15日、マリオンの11F「日劇1」(旧「日本劇場」)の向かい側にある「朝日ホール」で行なわれた特別上映会でであった。
この映画「マイノリティー・リポート」は10年以上も前から、ヤン・デ・ボンが暖めていた企画である。
ヤン・デ・ボンはご存知のようにポール・バーホーベンとオランダ時代からコンビを組んでいた撮影監督で、数々のバーホーベンの作品をはじめとして様々な名作を撮影してきたのであるが、キアヌ・リーブス主演の「スピード」で監督デビュー、一躍時代の寵児となったが、その後の監督作品はふるわず、自らの企画「マイノリティー・リポート」の監督を希望していたのだが、制作会社からはOKが出ず制作に退き、スピルバーグに監督を譲った形の作品となっている。
またこの「マイノリティー・リポート」は、スタンリー・キューブリックの遺作となった「アイズ ワイド シャット」の制作遅延により「MI:2」が遅れ「バニラ・スカイ」が遅れ、この「マイノリティー・リポート」も遅れに遅れた、といういわくつきの映画なのである。
物語は、2054年ワシントンD.C.、プレコグと呼ばれる予知能力者が予知した未来の犯罪者を捕らえる犯罪予防局(プレ・クライム)の主任捜査官ジョン・アンダートンに、36時間以内の殺人の嫌疑がかかってしまった・・・・
さて、結果的に私見ではあるが「マイノリティー・リポート」はダメ映画であった。
まず前提としてこの映画は「マイノリティー・リポート」である必要が全くないのである。
例えば「マイノリティ・レポート」は、1950年代の警察の腐敗を題材として描いた映画としてもなんら問題がないのである。
結局はこの映画は目撃者を巡る犯罪者と捜査官のやりとりを中心にすえたサスペンス映画に過ぎないのである。
スピルバーグもその辺はわかっているらしく、前半部分は2054年のいわば近未来のヴイジュアルを圧倒的な筆致で描写し、観客の目をくらまし、後半部分はほとんど1950年代から現代が舞台といっても良いような舞台を中心としたクライム・サスペンス映画となっています。
ですから、映画の売り方の手法としてはSFXの圧倒的なイメージで客を呼び、結局はクライム・サスペンスで客を帰す映画となっているのです。
また音楽についてですが、「ジョーズ」以降のジョン・ウィリアムズとのコラボレーションにも前作の「A.I.」でもそうであったが、かげりが出てきているようである。
ジョージ・ルーカスとのコラボレーションである「スター・ウォーズ」シリーズを脇に置くと、最近のウィリアムズの作品で良いものはスピルバーグとのコンビ以外の作品に多いような気がする。たとえば「ハリー・ポッター」シリーズとか「パトリオット」とか。
スピルバーグのコンビとしては、「プライベート・ライアン」にしろ「A.I.」にしろ「マイノリティー・リポート」にしろ音楽に明確なテーマ性が感じられず、あまり記憶にも残らない。
「A.I.」は記憶に残るけどね。
「マイノリティー・リポート」を観て、物語が面白いなと感じた人たちには是非「L.A.コンフィデンシャル」を観て欲しいものだ。
「マイノリティー・リポート」
"MINORITY REPORT"
20世紀FOX映画/ドリームワークス・ピクチャーズ
2002年アメリカ作品
カラー/パナビジョン/スコープサイズ(1:2.35)/8巻
ドルビーSR・SRD・EX、DTS、SDDS
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、キャサリン・モリス、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン
上映時間:2時間25分
日本語字幕:戸田奈津子
先日、仕事関係で三浦海岸付近にある、YRP(横須賀リサーチパーク)内NTTドコモR&Dセンターの見学会に参加してきた。
この施設(NTTドコモR&Dセンター)は勿論NTTドコモの研究開発施設で、NTTドコモの技術者が900名程常駐しており、またNTTグループ会社をはじめとして各メーカーや各ベンダーの技術者を含め、2000名程度の技術者が移動体通信を中心に据えた最新の技術開発を行なっているのだ。
まあ、見学の詳細な内容については、もしかしたら何かと差し障りがあるかも知れないので控えることとしますが、NTTドコモは具体的に2010年頃の近未来を想定し、その2010年頃実現させる事を目的とした様々な移動体通信サービスを研究開発しているのである。
この近未来像には、若干SFもビックリの荒唐無稽なものもあるようだが、その荒唐無稽なものを真面目に開発しつづけるNTTドコモの精神に頭が下がる思いである。
近未来を舞台とした映画は勿論、最近公開された「マイノリティー・リポート」もビックリの未来が、すぐそこまでやってきているのだ。
すぐにでも驚異の未来がやってくるのだよ!!
で宿泊は、三浦海岸ということもあり、海の幸満載の大宴会だったのである。鮪美味かったです。
YRP(横須賀リサーチパーク)
http://www.yrp.co.jp/
DoCoMoNet
http://www.nttdocomo.co.jp/index.shtml
この施設(NTTドコモR&Dセンター)は勿論NTTドコモの研究開発施設で、NTTドコモの技術者が900名程常駐しており、またNTTグループ会社をはじめとして各メーカーや各ベンダーの技術者を含め、2000名程度の技術者が移動体通信を中心に据えた最新の技術開発を行なっているのだ。
まあ、見学の詳細な内容については、もしかしたら何かと差し障りがあるかも知れないので控えることとしますが、NTTドコモは具体的に2010年頃の近未来を想定し、その2010年頃実現させる事を目的とした様々な移動体通信サービスを研究開発しているのである。
この近未来像には、若干SFもビックリの荒唐無稽なものもあるようだが、その荒唐無稽なものを真面目に開発しつづけるNTTドコモの精神に頭が下がる思いである。
近未来を舞台とした映画は勿論、最近公開された「マイノリティー・リポート」もビックリの未来が、すぐそこまでやってきているのだ。
すぐにでも驚異の未来がやってくるのだよ!!
で宿泊は、三浦海岸ということもあり、海の幸満載の大宴会だったのである。鮪美味かったです。
YRP(横須賀リサーチパーク)
http://www.yrp.co.jp/
DoCoMoNet
http://www.nttdocomo.co.jp/index.shtml
今日の話題は「タイム・マシン」です。
が、実は今年公開されたサイモン・ウェルズの映画「タイム・マシン」ではなく、H・G・ウエルズの小説「タイム・マシン」で、勿論サイモン・ウェルズの映画「タイム・マシン」の原作なのです。
あと余談ですが、サイモン・ウェルズはH・G・ウエルズの曾孫にあたります。
という訳で、岩波文庫版「タイム・マシン 他九篇」(H・G・ウエルズ著/橋本槇矩訳)を読了した訳です。
収録されている作品は「タイム・マシン」、「水晶の卵」、「新加速剤」、「奇跡を起こした男」、「マジック・ショップ」、「ザ・スター」、「奇妙な蘭」、「塀についた扉」、「盗まれた体」、「盲人国」の10篇。
勿論「タイム・マシン」や他の短篇の多くは子供の頃から何度も読んでいる訳ですが、今回は例によって外出中に読書中の本を読み終わってしまい、何か古典的なSF小説が読みたくなってしまったので、本屋でこの「タイム・マシン」を手に取りました。
で実際のところは、この短篇集に入っている「塀についた扉」が無性に読みたくなってしまった訳で、「タイム・マシン」を購入したのですよ。
「タイム・マシン」の物語については皆さんご存知だと思いますので、詳しくは紹介しませんが、やはり凄い小説だと思います。
あとがきにもありますが、時間をファンタジーや魔法の力で超越するのではなく、科学の力で超越する点と、ダーウィンの進化論と逆説的な退化論的な終末を物語に持ち込んでいる点、ラストの寂寥感あたりが来てますね。
この「タイム・マシン」は実際もう100年以上前の作品ですから、現在までのSF界に対する影響力は計り知れないですからね。
他の9編については、運命の皮肉さとか、無責任さとか、将来来るべく恐怖感とかが面白いですね。
皆さんはウエルズなんて、あまりにも古典過ぎて、読むつもりも無いし、機会もないかと思いますが、実際のところ誰もが少年時代に出会っている作家だと思いますし、今でも少年少女読書好きのSF的登竜門になっているのだと思います。ですから、まあ、機会があれば読んでみると楽しいかもしれませんよ。
余談ですが、今年公開されたM・ナイト・シャマランの「サイン」もウエルズに対するオマージュが感じられますね。
ところで、わたしは「サイン」肯定派です。
が、実は今年公開されたサイモン・ウェルズの映画「タイム・マシン」ではなく、H・G・ウエルズの小説「タイム・マシン」で、勿論サイモン・ウェルズの映画「タイム・マシン」の原作なのです。
あと余談ですが、サイモン・ウェルズはH・G・ウエルズの曾孫にあたります。
という訳で、岩波文庫版「タイム・マシン 他九篇」(H・G・ウエルズ著/橋本槇矩訳)を読了した訳です。
収録されている作品は「タイム・マシン」、「水晶の卵」、「新加速剤」、「奇跡を起こした男」、「マジック・ショップ」、「ザ・スター」、「奇妙な蘭」、「塀についた扉」、「盗まれた体」、「盲人国」の10篇。
勿論「タイム・マシン」や他の短篇の多くは子供の頃から何度も読んでいる訳ですが、今回は例によって外出中に読書中の本を読み終わってしまい、何か古典的なSF小説が読みたくなってしまったので、本屋でこの「タイム・マシン」を手に取りました。
で実際のところは、この短篇集に入っている「塀についた扉」が無性に読みたくなってしまった訳で、「タイム・マシン」を購入したのですよ。
「タイム・マシン」の物語については皆さんご存知だと思いますので、詳しくは紹介しませんが、やはり凄い小説だと思います。
あとがきにもありますが、時間をファンタジーや魔法の力で超越するのではなく、科学の力で超越する点と、ダーウィンの進化論と逆説的な退化論的な終末を物語に持ち込んでいる点、ラストの寂寥感あたりが来てますね。
この「タイム・マシン」は実際もう100年以上前の作品ですから、現在までのSF界に対する影響力は計り知れないですからね。
他の9編については、運命の皮肉さとか、無責任さとか、将来来るべく恐怖感とかが面白いですね。
皆さんはウエルズなんて、あまりにも古典過ぎて、読むつもりも無いし、機会もないかと思いますが、実際のところ誰もが少年時代に出会っている作家だと思いますし、今でも少年少女読書好きのSF的登竜門になっているのだと思います。ですから、まあ、機会があれば読んでみると楽しいかもしれませんよ。
余談ですが、今年公開されたM・ナイト・シャマランの「サイン」もウエルズに対するオマージュが感じられますね。
ところで、わたしは「サイン」肯定派です。
”GIRL ON A MOTORCYCLE”
2002年12月19日 映画私見ではあるが、「あの胸にもういちど("GIRL ON A MOTORCYCLE")」(1968)は世界一カッコいいオープニング・クレジットを持つ映画だと思うのだ。
何故こんな話をしているかと言うと、今日たまたま池袋パルコにある銀座山野楽器でDVDやCDを物色していたのだが、折角自宅に5.1chのホームシアター・システムが導入されたのだから、ちょっと話題のDVDオーディオでも購入し、体験してみようかなと思い、クラシック・コーナーに設置されているDVDオーディオのコーナーをのぞいてみた。(因みに、みなさんが一般的にDVD、DVDといっているのは、正確にはDVDビデオと言う規格なのよね、で、DVDオーディオはまた別の規格。)
しかし、残念ながらその店には食指をそそられるようなDVDオーディオ・ソフトは並んでいなかった。
そんなら何かクラクック系のCDでも買って、5.1chで再生したらどうかなと思い、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏、エクトル・ベリオーズ作曲「幻想交響曲」のCDを軽い気持ちで購入した。何故「幻想」なのか、という話は長くなるのでやめておくが、ここで重要なのは、所謂クラシックのCDを買って5.1chで再生してみた。ということである。
!!!これは良い!!!
勿論今回購入したCDは2chのステレオ音源であるが、 −−何しろ1964年の録音である、−− 擬似5.1chで再生された音のサラウンド感は、2chコンポでは体験できない広がりと繊細さをあますところなく再現しており、わたしは素敵な音場のど真ん中にいるのを発見したのである。
なるほど、そんなら映画のサントラはどうだろう。
で、たまたまわたしが手にしたCDが、冒頭の"GIRL ON A MOTORCYCLE"のサントラだったのである。
この映画「あの胸にもういちど」の物語は、つまらない男と結婚してしまったマリアンヌ・フェイスフルが、愛人で大学教授のアラン・ドロンから結婚祝いとして贈られたハーレー・ダヴィッドソンに乗って、アラン・ドロンに会いに行く、という単純なものである。ただ単にバイクに乗って男に会いに行く映画なのである。
しか〜し、その映画は映画史に燦然と輝く素晴らしい傑作映画なのだよ、諸君!!
結婚という束縛から逃れ、自由を求めるマリアンヌ。この映画はその彼女が本当の意味の自由を得るまでを描いたロード・ムービーなのである。
いきなり私見だが、1970年の「イージー・ライダー」という映画は勿論ご存知だろうが、このこれはこの「あの胸にもういちど」のパクリではないかと思えてしまうくらい、根本的な構造は同じなのである。金を掴んで、自由を、そしてアメリカを探す旅に出た奴等とマリアンヌが見事に符合するのだ!!
もし「イージー・ライダー」がアメリカン・ニュー・シネマの代表的傑作だというのならば、「あの胸にもういちど」はそれに匹敵する程の大傑作なのだ!!
またこの「あの胸にもういちど」は、日本人が愛するあるキャラクターの造形にも一役買っているのである。
そのキャラクターの名は峰不二子。どうだ、この映画はなんと「ルパン三世」にまで多大なる影響を与えているのだぞ!!
不二子の裸で皮のツナギでジッパーの例のせくしいなシークエンスはまるごとこの映画のパクリなのだーーーーー!!
勿論「ルパン三世」のファースト・シリーズは様々なヨーロッパ映画の影響を受けているのは周知のことと思うが、「ルパン三世」のファースト・シリーズを愛する皆さんには、60〜70年代のヨーロッパ映画は超オススメなのだ。特にこの映画をオススメするのだ。
で、この世界最高のオープニング・クレジットであるが、その疾走感というか刹那感というか高揚感というか爆発寸前感というかカタルシスというか・・・・
キターーーーーーッ!!!キタキタキタキタ!!!
という感じはもう最高なのだよ。べいべえ!!
因みにこの「あの胸にもういちど」のビデオは廃盤らしい。非常に残念である。
何故こんな話をしているかと言うと、今日たまたま池袋パルコにある銀座山野楽器でDVDやCDを物色していたのだが、折角自宅に5.1chのホームシアター・システムが導入されたのだから、ちょっと話題のDVDオーディオでも購入し、体験してみようかなと思い、クラシック・コーナーに設置されているDVDオーディオのコーナーをのぞいてみた。(因みに、みなさんが一般的にDVD、DVDといっているのは、正確にはDVDビデオと言う規格なのよね、で、DVDオーディオはまた別の規格。)
しかし、残念ながらその店には食指をそそられるようなDVDオーディオ・ソフトは並んでいなかった。
そんなら何かクラクック系のCDでも買って、5.1chで再生したらどうかなと思い、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏、エクトル・ベリオーズ作曲「幻想交響曲」のCDを軽い気持ちで購入した。何故「幻想」なのか、という話は長くなるのでやめておくが、ここで重要なのは、所謂クラシックのCDを買って5.1chで再生してみた。ということである。
!!!これは良い!!!
勿論今回購入したCDは2chのステレオ音源であるが、 −−何しろ1964年の録音である、−− 擬似5.1chで再生された音のサラウンド感は、2chコンポでは体験できない広がりと繊細さをあますところなく再現しており、わたしは素敵な音場のど真ん中にいるのを発見したのである。
なるほど、そんなら映画のサントラはどうだろう。
で、たまたまわたしが手にしたCDが、冒頭の"GIRL ON A MOTORCYCLE"のサントラだったのである。
この映画「あの胸にもういちど」の物語は、つまらない男と結婚してしまったマリアンヌ・フェイスフルが、愛人で大学教授のアラン・ドロンから結婚祝いとして贈られたハーレー・ダヴィッドソンに乗って、アラン・ドロンに会いに行く、という単純なものである。ただ単にバイクに乗って男に会いに行く映画なのである。
しか〜し、その映画は映画史に燦然と輝く素晴らしい傑作映画なのだよ、諸君!!
結婚という束縛から逃れ、自由を求めるマリアンヌ。この映画はその彼女が本当の意味の自由を得るまでを描いたロード・ムービーなのである。
いきなり私見だが、1970年の「イージー・ライダー」という映画は勿論ご存知だろうが、このこれはこの「あの胸にもういちど」のパクリではないかと思えてしまうくらい、根本的な構造は同じなのである。金を掴んで、自由を、そしてアメリカを探す旅に出た奴等とマリアンヌが見事に符合するのだ!!
もし「イージー・ライダー」がアメリカン・ニュー・シネマの代表的傑作だというのならば、「あの胸にもういちど」はそれに匹敵する程の大傑作なのだ!!
またこの「あの胸にもういちど」は、日本人が愛するあるキャラクターの造形にも一役買っているのである。
そのキャラクターの名は峰不二子。どうだ、この映画はなんと「ルパン三世」にまで多大なる影響を与えているのだぞ!!
不二子の裸で皮のツナギでジッパーの例のせくしいなシークエンスはまるごとこの映画のパクリなのだーーーーー!!
勿論「ルパン三世」のファースト・シリーズは様々なヨーロッパ映画の影響を受けているのは周知のことと思うが、「ルパン三世」のファースト・シリーズを愛する皆さんには、60〜70年代のヨーロッパ映画は超オススメなのだ。特にこの映画をオススメするのだ。
で、この世界最高のオープニング・クレジットであるが、その疾走感というか刹那感というか高揚感というか爆発寸前感というかカタルシスというか・・・・
キターーーーーーッ!!!キタキタキタキタ!!!
という感じはもう最高なのだよ。べいべえ!!
因みにこの「あの胸にもういちど」のビデオは廃盤らしい。非常に残念である。