「家族ゲーム」

2004年4月5日 映画
東京有楽町「日劇2」で開催されている、『「キネマ旬報」創刊85周年記念 ATG映画傑作選 −日劇文化とATG映画の時代−』という企画上映会の初日、森田芳光監督作品「家族ゲーム」を観た。

松田優作主演作品「家族ゲーム」は、わたしの生涯の中で、おそらく数十回は観ている作品であるから、今更語る言葉は無い。

だとすると、何故今更「家族ゲーム」を観たのか、という疑問が出てくるのは当然科と思うが、その回答はなんと言っても「家族ゲーム」を劇場のスクリーンで観ることが出来るから、の一点に尽きる。

そんなわたしは学生時代、ATG(「日本アート・シアター・ギルド」)作品を好んでたびたび観ていた。
そう、わたしは前衛的なATG作品を好み、ATG作品を理解したように語り、ATG映画を持ち上げ、所謂商業映画を否定するスノッブな映画ファンだったのである。

本作「家族ゲーム」は、「の・ようなもの」で商業映画デビューを飾った森田芳光の意欲作で、今後のキャリアの第一歩を飾る素晴らしい傑作である。

主演は当時、押しも押されぬアクション・スターとして鳴らしていた松田優作。
松田優作にとっても、本作はその後の文芸系キャリアの第一歩を記す重要な意味を持った作品となるのだ。
因みに森田芳光・松田優作コンビは後年「それから」で再び手を組むことになる。

「それから」で松田優作と対峙するのは、同じく森田芳光製作総指揮の「バカヤロー! 私、怒ってます」や森田芳光監督作品「そろばんずく」で強烈な演技を見せた小林薫。
現在の小林薫のキャリアを形作ったのも森田芳光関係の作品なのだ。
因みに、その「バカヤロー! 私、怒ってます」では、「下妻物語」の中島哲也や「トリック」等の堤幸彦もメガホンをとっている。

先日「下妻物語」の完成披露試写会の話をしたが、わたしは松田優作監督作品「ア・ホーマンス」の完成披露試写会にも行った事があるのを思い出す。
「ア・ホーマンス」という映画製作の経緯や評価はともかく、松田優作と石橋凌らの舞台挨拶は往年の松田優作ファンとしては大変感激した記憶がある。
「ア・ホーマンス」という作品は、当時ARBのバンド活動から俳優への転身を促す作品となっているのも興味深い。
試写会のスポンサーは、当時松田優作がイメージ・キャラクターをしていた飲料メーカーだった。

試写会の土産に貰ったトマト・ジュースは、その日のうちにブラディ・マリーに化けた。

ところで、今回の企画上映のラインナップは次の通り。

「家族ゲーム」
「肉弾」
「股旅」
「祭の準備」
「竜馬暗殺」
「ガキ帝国」
「田園に死す」
「津軽じょんがら節」
「TATTOO(刺青)あり」
「転校生」
「書を捨てよ町へ出よう」
「Keiko」
「お葬式」
「さらば箱舟」
「サード」
季節も良くなってきたので、MTBでツーリングに出かけた。

今回のツーリングは、埼玉県(朝霞市かな?)秋ケ瀬公園まで自動車で自転車を運び、そこから森林公園まで繋がっている、荒川自転車専用道路を通り、(埼玉県)吉見町の桜堤で花見をして帰ってくるという、走行距離5〜60キロくらい(多分)のツーリングである。

気候も良くなってきたし、自転車道路ということもあり、自転車に乗っている人が沢山いたのであるが、ほとんどがロードの皆さんでした。

荒川自転車道のような平野の舗装路では、MTBはロードの敵ではなく、MTB的に非常に分が悪いのです。
しかし、わたし達はうだうだ話をしながら、巡航速度時速20キロくらいで走っており、ロードの人にピューっと抜かれると、そのロードの人を追いかけてくっついたまましばらく走り、疲れたらまた巡航速度に戻り後続を待つ。
ということを繰り返しつつ走っていました。
敵ではない、といっても、抜かれるとやっぱり悔しいですからね。

今回のツーリングの目的は、自転車シーズンに向けて、軽く走ってみる、ということでしたから、十分なツーリングでした。

桜堤の桜は満開で凄かったです。
自転車道路の両脇に2キロくらい桜並木が続いているのです。

問題は帰りの向かい風でした。
多分時速10キロ程度しか出ていなかったんじゃないかな。

ラストは寿司屋に行って、お開きでした。

「下妻物語」

2004年4月2日 映画
2004/04/01 東京有楽町「日劇2」で行なわれた「下妻物語」の完成披露試写会に行ってきた。

今回の試写は、完成披露ということもあり、監督の中島哲也、主演の深田恭子、土屋アンナの舞台挨拶があった。司会は茨城県出身のTBSアナウンサー斎藤哲也。

完成披露ということであるから、今回の上映はもしかすると、所謂ワールド・プレミアなのかも知れない。

ロリータ・ファッション命の自己中心的マイペース少女桃子(深田恭子)は、自分が愛するブランド・ショップで買物をするため、茨城県下妻から東京代官山まで片道3時間をかけ、頻繁に通っている。
桃子はその大好きなブランドの洋服を買うため、父親が製作した某海外ブランドのコピー商品の販売に手を染めはじめる。
そんなコピー商品を大喜びで買いに来たのは、特攻服姿で原チャリを駆るヤンキー娘イチゴ(土屋アンナ)。
友達になるなんてありえない二人が出会ってしまい・・・・。

監督は、サッポロ黒ラベルのCF(卓球編)やNTT東日本のCF(SMAP出演の「ガッチャマン」編)等を手がけた中島哲也。

本作はCF界で評価されている監督らしく、構図や演出、レンズに色彩、アニメーションや8mmフィルム、誇張された動き等メディア・ミックス的な手法が渾然一体となっている素晴らしい構成になっている。
方向的にはクエンティン・タランティーノの「キル・ビル」的な印象を受けるかもしれないが、洗練の度合いは本作が上かもしれない。

CF上がりということもあり、一般の映画と比較すると、ワンカット、ワンカットの重みを感じる、細かいところまで丁寧に作りこまれた画面が心地よい。
背景やプロップ、美術や勿論俳優の演技に至るまで、カッチリ決まった画面が素晴らしい。
コメディに対する真摯な態度に好感をおぼえる。

物語は、ほぼ全編桃子(深田恭子)のナレーションで進むことになるのだが、その緩急(ボケとツッコミ)を使い分けた小気味良いナレーションが素晴らしい。特に間が素晴らしい。
そんなナレーション以外でも、俳優達が直接カメラ目線で観客に語りかけるあたりも、手法にありがちな違和感や嫌味が全く無く、観客には登場人物との共感と感情移入の度合いを高める、という良い印象を感じる。

キャスト的には、先ず深田恭子であるが、深田恭子とロリータ・ファッションの取り合わせは違和感が無く、というよりイメージぴったりの印象を受ける。
演技的には、従来のドラマや映画と比較すると、一皮向けた新境地を見せてくれている。
アイドルではなく、今後の女優としての成長が楽しみな感じがする。
彼女のひとつの転機となる作品なのかもしれない。

ほぼ演技初体験の土屋アンナは、はっきり言って素晴らしい。
深田恭子を喰ってしまっている。
勿論茨城下妻の地元のレディースの役ということもあり、極端なキャラクターであり、テンションをあげていればそれっぽく見える訳であるが、それにしても素晴らしい存在感があり、今後の成長が楽しみな印象を受けた。

作品自体は、丁寧に作られた良心的な作品であるので、きちんとプロモーションを行って、是非ヒットさせていただきたい、良い映画である。

余談だが、本作からはスタンリー・キューブリックへのオマージュがチラチラと感じられる。

☆☆☆★ (☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
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さて、早速ですが2004年の目標の中間発表その3です。

とりあえず目標の再確認を・・・・

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」

1.映画

#013 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」ワーナーマイカルシネマズ板橋 2004/03/01
#014 「イノセンス」ワーナーマイカルシネマズ板橋 2004/03/19
#015 「アップルシード」よみうりホール 2004/03/25

2.DVD、CATV等

#027 「アルプスの若大将」CATV 2004/03/02
#028 「HANA−BI」CATV 2004/03/06
#029 「スローターハウス5」CATV 2004/03/07
#030 「助太刀屋助六」CATV 2004/03/07
#031 「どん底」CATV 2004/03/08
#032 「鉄の爪」CATV 2004/03/10
#033 「スイート・スイート・ゴースト」CATV 2004/03/10
#034 「カルテット」CATV 2004/03/15
#035 「スペーストラベラーズ」CATV 2004/03/16
#036 「東京湾炎上」CATV 2004/03/17
#037 「殺し KOROSHI」CATV 2004/03/17
#038 「On Your Mark(短編)」HDD 2004/03/19
#039 「キッドナップ・ブルース」CATV 2004/03/19
#040 「007 黄金銃を持つ男」CATV 2004/03/19
#041 「007 ムーンレイカー」HDD 2004/03/20
#042 「アヴァロン」CATV 2004/03/20
#043 「紅い眼鏡」CATV 2004/03/20
#044 「ケルベロス 地獄の番犬」CATV 2004/03/21
#045 「Talking Head トーキング・ヘッド」CATV 2004/03/21
#046 「ラヴァーズ・キス」CATV 2004/03/21
#047 「静かなる決闘」CATV 2004/03/29

3.読書

#008 「幻世の祈り 家族狩り 第一部」天童荒太著 新潮文庫 2004/03/02
#009 「遭難者の夢 家族狩り 第二部」天童荒太著 新潮文庫 2004/03/08
#010 「招かれざる客」アガサ・クリスティー著 深町真理子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2004/03/12
#011 「新5分間ミステリー」ケン・ウェバー著 片岡しのぶ他訳 扶桑社ミステリー文庫 2004/03/17
#012 「アクロイド殺し」アガサ・クリスティー著 田村隆一訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2004/03/24

映画は、劇場3本(累計15本)、DVD等21本(累計47本)で、計24本(累計62本)。
このままのペースで、年間248本(劇場60本)です。

読書は5冊(累計12冊)で、このままのペースでは、年間48冊です。

例によって何かと忙しく、「2004年の目標」的には正にスロー・スタートの継続中です。
スロー・スタートとは言うものの、実際は先が思いやられる状況で、不安で一杯です。

まあ、先は長いですが頑張ります。

※ 参考 昨年同時期の状況
映画 72本
読書 15冊

お花見

2004年3月27日 日常
多摩川沿いの桜並木でお花見をした。

当時、東京ではまだ満開というわけではなく、比較的すいているお花見であった。

お花見の最重要項目である場所取りであるが、場所取りは当日朝5:30から近所の人が数人がかりで行ったのだが、枝振りの良い桜の木の下のめぼしいところは結構埋まっていたものの、比較的人出はなく、理想的名場所が取れた。

従来から、今年の桜は早い早いと言われていたのだが、直前の寒気のため、開花が停滞したようであり、3〜5分咲き、というところであろうか。

お花見自体は、20〜30名程度の規模で行われ、生ビール・サーバーを酒屋から借り、炭火を熾し焼肉、焼きそば、おでん、出来合いの惣菜等での大宴会であった。

天候もよく、気温も高く楽しい宴会であったが、大きな乱れも無く3〜4時間後には閉会し、きちんと後片付けをし、二次会組は近所の居酒屋へ向かった。

何故か知らないが、お花見は楽しいものである。
先ほど公開された「イノセンス」同様の士郎正宗原作作品の映画化作品「アップルシード」を観た。

結論から言うと、1980年代からの「アップルシード」の原作ファンとしては、非常に残念な気持ちで一杯である。

美術や背景そして世界観はともかく、最大の弱点は脚本がまずい、ということだろう。
一応ドラマチックな脚本に仕上げているつもりなのだろうが、一本調子でなんとも都合がよく、深みが無く、士郎正宗原作作品の映画化作品としては、大人の鑑賞向けの脚本になっていない。

そしてその脚本上では、キャラクターが直情的で、精神的に未成熟であるため、例えば主人公のデュナンにしても、戦闘のエキスパートである、といったキャラクター設定に対する説得力が感じられない。

またキャラクターの造形については、所謂ステレオタイプ的なアニメ・ファンへの媚が見え隠れしているし、ありがちな甲高い感情的なアニメ声には辟易してしまう。

今回の作品は、クレジットを見る限りでは、アニメーション・キャラクターの演技を表情までモーション・キャプチャーして制作された作品である、ということらしいので、戦略的にはワールド・ワイドに向けた、場合によってはエポック・メイキング的作品となる可能性があるのだ。

また同年公開のアニメーション映画である「イノセンス」や「ハウルの動く城」、「スチーム・ボーイ」と並び、日本が誇るアニメーション作品として、世界に紹介されることになるのは、最早確定と言っても良い位なのだ。

結果的には、本作「アップシード」は、そういった背景を理解しているとは思えないお粗末な作品といわざるを得ないのだ。
少なくても映画にはなっていない。

とは言うものの、美術や背景、レイアウト、コンセプト・デザイン等については、(勿論士郎正宗のもともとのコンセプトが素晴らしいわけであるが、)素晴らしい世界観を構築しているし、手法上のキャラクターと背景の違和感は顕著ではあるが、方法論として、モーション・キャプチャーの技術には目をみはるものがある。

結局は、映像スタイルや描写の方法論が先行し、描きたい派手なシークエンスを基に、薄っぺらな脚本が出来上がってしまったのではないだろうか。
そんな印象を受けた。
板橋区立美術館で開催されている「ディック・ブルーナ展 ミッフィー、ブラック・ベア、そのシンプルな色とかたち / Dick Bruna all about his work」に行ってきた。

この展覧会は、昨年春から日本を縦断している展覧会で、この度関東圏の東京都板橋区立美術館で開催されているものだ。
と言ってもこの展覧会の会期は2004年2月21日(土)〜28日(日)なので、残りはあと一週間足らずなのである。

ディック・ブルーナと言えば、最早解説は必要ないと思うが、ミッフィーやブラック・ベアらの絵本作家として著名なのだが、今回の展覧会では、一連のペーパーバックの表紙や、様々なアートワークを網羅した素晴らしい作品展となっている。

最早近代アートの巨匠とも言えるディック・ブルーナであるが、日本国内でも多くのファンがおり、家族連れで一杯の美術展だった。

因みにわたしは、自他共に認めるディック・ブルーナ好きなのである。
一本の線、塗りつぶされたひとつの面、それらの集合体でしかない画風なのに、彼の作品は訴えるものを多く持っているのだ。
そして描かれたキャラクターの無表情の中には無限の表情を感じるのだ。

驚いたのは、美術館の外壁にミッフィーの顔が描いてあったことと、2Fから1Fへ降りる際の階段の手すりに桟が5本あるのだが、1本桟を増やして、6本の桟の色を6色のブルーナカラーに染めていたことである。

やるな!板橋区立美術館!!

「イノセンス」

2004年3月19日 映画
1995年の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の続編であり、日本が世界に誇る極東のクリエイター押井守の新作「イノセンス」を観た。

先ず、最初から否定的意見で恐縮だが、残念に感じたのは、世界観はともかく、物語の根底にあるのが、平凡なハードボイルドである。ということ。

本作「イノセンス」をハードボイルドだと言い切った場合、世界観をあわせて考えると、やはりなんと言ってもリドリー・スコットの「ブレードランナー」との類似性は否めないであろう。
かつての「ブレードランナー」のデッカードがそうであったように、本作「イノセンス」のバトーは、古きよき時代のハンフリー・ボガートそのモノなのである。

更に、バトーのキャラクター造詣にはレイモンド・チャンドラーの影が色濃く、ひとつのシークエンスのキーとなる犬の餌のプロットではエリオット・グールド演じるフィリップ・マーロウ(「ロング・グッドバイ」)を髣髴とさせる。
というかおそらくオマージュであろう。

しかも、物語のコンセプトは最早手垢の付いた感のある「人間(生物)の定義」である。
有機体と無機質で生物に似たものを人間と人形と言う単純な図式に置き換え、登場人物はその狭間で葛藤する事になるのである。

勿論、誰もが評価するように本作の世界観は素晴らしいが、表現としてのCGIは、本作を世界中のクリエイター達に影響を与えた前作の発展形として考えた場合、無残な結果に終わっている。

特に、予告編で使用されていたコンビニ内の映像や、本棚に並ぶあまりにも無機質な書籍類なんかが顕著であろう。
あまりにも作り物じみているのである。

一方、後半部分に登場する人形の動きや、最新技術の表現や発想、ビジュアル・コンセプトは素晴らしいものがある。
しかし、「ブレードランナー」の呪縛からは逃れられていない。
また、前作で「やまとことば」をフィーチャーした音楽も、残念ながら前作と比較するとレベルダウンしている感がある。
前作以上の楽曲が難しいのならば、前作どおりでも良かったのではないか、と感じた。
主題歌の「フォロー・ミー」は良かったし、訳詩の意訳や、そのフォントも良かった。

そして、前作と同様のオープニングや、後半部分の山車に音楽をかぶせるあたりは、前作を意識したファン・サービスと取るべきなのか、芸の無さと取るべきか判断に悩むところである。

前作と言えば、トグサとバトーの間の、前作のセリフを伏線とする会話が楽しい。(トグサの引き抜きの話や、マテバの話・・・・。)
また、前作で重要な登場人物であった人物の登場シークエンスは本作のメインのコンセプトを象徴していることもあり、感涙ものである。

つらつらと厳しい事を書いているが、本作は劇場で観るべき作品であることは間違いなく、技術的にも前作を凌駕しつつ、前作の雰囲気を守った、素晴らしい続編に仕上がっている。
今シーズン11〜12日目のスキーは乗鞍高原温泉スキー場だった。
2004/03/13〜14

天候は晴れ。しかし積雪は少なく、雪質も天候のため、あまり良くない。

しかしながら、わたし的には、今回のスキーでカービング開眼なのだ。
やっと、所謂レールの上に乗れるようになったのである。

因みに、緩斜面でのカービングはほぼ完全になってきたのである。
しかしながら、身体を倒すところまでいかず、モーターバイクのリーン・イン、リーン・アウトのような状況なのだ。

雪質が悪い関係で、圧雪していないアイスバーンで知り合いの急減速をよけるため、背面飛び的にゲレンデの谷方向へ転倒したわたしは、50メーターほど転げ落ちてしまった。

一シーズンで数回しか転ばないわたしにしては、大コケなのである。

ああ、カービングの練習をしたいわたしである。
「第76回アカデミー賞授賞式」
これこそ、ショーの中のショーなのである。

興味深かった点をいくつか。

先ず冒頭のショーン・コネリーのスピーチである。
字幕では明確に伝わらないと思うが、、彼のスピーチは「指輪物語」の冒頭の詩「指輪物語」の中の「一つの指輪」を「映画」に置き換えたものだった。

曰く、

映画は、全てを統べ、
映画は、全てを見つけ、
映画は、全てを捕えて、
くらやみの中につなぎとめる。

のだ!!

そして、なんと言っても「ビリー・クリスタルの帰還」である。

先ず、ビリー・クリスタルの紹介ビデオが凄い!!
現代技術の粋を集めた、大変素晴らしいクオリティの作品に仕上がっている。
「アカデミー賞授賞式」冒頭の映像作品は、「アカデミー賞授賞式」のひとつの楽しみであるのだが、今年の映像作品は、今までの映像作品を凌駕する傑作の一本だろう。

そして、ビリー・クリスタルのオープニング・ショーである。
映画業界の裏話満載でコミカルでシニカルでドラマティックな楽曲に仕上がっている。

ビリー・クリスタルの司会は、3年ぶりの復活、ということだが、私たちの世代では一番の司会はビリー・クリスタルだろう。

あとボブ・ホープの映像も非常に感動的である。

ジム・キャリーのケイトーも、ロビン・ウィリアムスの「元ディズニーのピクサー」という表現も、ブレイク・エドワーズが演出するピーター・セラーズ等も素晴らしい。

特に、ブレイク・エドワーズの名誉賞受賞シークエンスは正に最高である。

ビル・マーレイのソフィア・コッポラ監督作品「ロスト・イン・トランスレーション」紹介のコメントも感動的である。

ブラー、ブラー、ブラー、キリが無いので、このへんで。

最後に、「作品賞」のプレゼンターとしてスティーヴン・スピルバーグがピーター・ジャクソンにオスカーを渡すところが、70年代以降のハリウッドを支えてきたスピルバーグらからの次の世代であるピーター・ジャクソンらへの世代交代を象徴的に表しているのではないだろうか。
北関東に拠点を置くビジュアル系ロックバンドのプロモーション・ビデオ制作についてバンドの代表者と打ち合わせをした。

そのバンドは、北関東の地元地区では比較的著名なバンドらしく、ライヴも満席、インディーズCDもリリースの度に完売というバンドである。

この度ニュー・アルバム(インディーズ)のリリースに伴い2曲ほどプロモーション・ビデオの制作を行なおう、というのである。

現在、デモテープ(CD)の制作は、そのバンドの志向がプロ志向であろうとなかろうと、実際多くのバンドが行なっている。
事実、パーソナル・ユースのMTR(マルチ・トラック・レコーダー)機材の技術革新は凄まじく、録音メディアを基準として考えても、旧来のオープン・リールやカセット・テープから始まり、MD、HDDと着実に進歩し、現在はMTRと言うより、ハード・ディスク・レコーディングが一般的になって来ている。

しかしインディーズ系バンドの現状は、デモテープはともかく制作希望はあってもプロモーション・ビデオの制作までは行なっていないのが現実である。
つまり、ニッチではあるもののインディーズ・バンド向けのプロモーション・ビデオの制作市場は実は大きいのだ。

とは言うものの、インディーズ・バンドが一般の映像制作業者にプロモーション・ビデオの制作を依頼した場合、制作コストと資金が折り合わない事が多いのだ。

そこでその市場に登場するのが、映像制作業者(企業)としてではなく、個人的に映像を制作するフリーの映像作家達なのである。

つまりインディーズ系バンドのプロモーション・ビデオ制作を考えた場合、現実的には、ある程度コストを度外視した個人が趣味と実益を兼ねた制作を行なわないと、バンドの支払能力に見合った制作など出来ないのである。

今回はバンドの拠点が北関東ということもあり、出張撮影することを行なわず、バンドに撮影を依頼し、わたしは編集だけを行なうことにした。

よくあるようなドラマ仕立てのPVは、企画を立てるのが面倒なので、次のコンセプトでPV制作を行なうことを前提として打ち合わせを実施した。

コンセプトA(ライヴPV)
 ステージ等でライヴを行なうメンバーを撮影するもの。所謂ライヴ・ビデオのようなPVとなる。
 本来はメンバー毎に1〜2台のカメラで撮影したいところだが、実際問題としてはそう言う訳にもいかず、前方から撮影しずらいドラムに固定カメラ1台、ステージ上に固定カメラ2台、別途移動カメラ2台で撮影を行なう。ライヴ感を出すため、よーいどんで一発撮りを行なう。
 固定カメラはメンバーに出来るだけ近づけ広角レンズを使用する。
 音はミキサーを通して2チャンネルで録音する。

コンセプトB(レコーディングPV)
 スタジオでレコーディングをしているメンバーを撮影するもの。レコーディング風景を主体としたPVとなる。
 スタジオでの機材のセッティング風景、雑談、ミキサーを別撮りしておき、実際のPVのメインとしては、録音済みの音源に併せて演奏(所謂口パク)する個々のメンバーに2台ずつカメラを割り当て、メンバーの人数だけ撮影を繰り返す。
 仮にメンバーが5名なら、5回同じ演奏を繰り返すことにより、10本の映像が編集用素材となる。
 ライヴ感の喪失を防ぐため撮影されていないメンバーも演奏を5回繰り返すことにする。
 カメラを2台用意すれば撮影できる、お手軽な手法である。

気になる費用は別途相談なのだ。
 
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2004年3月1日、海外の映画やテレビ・ムービーの放送権を日本のテレビ局へ許諾したり、テレビ放映のための日本語版の作製を手掛けているムービーテレビジョン株式会社は、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表しました。負債総額は約380億円。

2004年2月2日、ムービーテレビジョン株式会社は、ロサンゼルス上級裁判所において、パラマウント・ピクチャーズ・インターナショナル他に訴訟の提起を受けました。
これは、パラマウント・ピクチャーズ・インターナショナルとムービーテレビジョン株式会社が締結していた映画フィルムのテレビ放送に関する独占契約において、ライセンス料等800万ドルの未払いに端を発する損害賠償請求です。

2004年1月28日、パラマウント・ピクチャーズ・インターナショナルは、ムービーテレビジョン株式会社に対して、映画フィルムのテレビ放送に関する独占契約の解除を申し立てました。

これに伴い、ムービーテレビジョン株式会社が許諾しているテレビ・ムービー等の今後(番組改変期以降)の放映が微妙な状況になっています。

特に現在WEB上で話題になっているのは、一連の「スタートレック」シリーズの今後の放映がどうなるのか、と言う点です。

しかし、今後の放映について影響が出そうな作品は、地上波、CATV等を含めると、星の数ほどあることになります。

日本の映画界、テレビ界に与える影響は計り知れない程です。
さて、早速ですが2004年の目標の中間発表その2です。

とりあえず目標の再確認を・・・・

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」

1.映画

#005 「十二人の怒れる男」新文芸坐 2004/02/01
#006 「情婦」新文芸坐 2004/02/01
#007 「ジョゼと虎と魚たち」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2004/02/01
#008 「2001年宇宙の旅<新世紀特別版>」新文芸坐 2004/02/05
#009 「現金に体を張れ」新文芸坐 2004/02/05
#010 「白い巨塔」新文芸坐 2004/02/09
#011 「ぼんち」新文芸坐 2004/02/09
#012 「ラブストーリー」シャンテシネ2 2004/02/23

2.DVD、CATV等

#015 「炎上」CATV 2004/02/06
#016 「私をスキーに連れてって」CATV 2004/02/08
#017 「めし」CATV 2004/02/08
#018 「ガメラ 大怪獣空中決戦」CATV 2004/02/14
#019 「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」CATV 2004/02/15
#020 「ガメラ対大悪獣ギロン」CATV 2004/02/15
#021 「無責任遊侠伝」CATV 2004/02/17
#022 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」CATV 2004/02/18
#023 「影を斬る」CATV 2004/02/22
#024 「少林サッカー」CATV 2004/02/22
#025 「王様の剣」CATV 2004/02/24
#026 「みんな〜やってるか!」CATV 2004/02/26

3.読書

#006 「ブラック・ハウス(上)」スティーヴン・キング著 矢野浩三郎訳 新潮文庫 2004/02/12
#007 「ブラック・ハウス(下)」スティーヴン・キング著 矢野浩三郎訳 新潮文庫 2004/02/23

映画は、劇場8本(累計12本)、DVD等12本(累計26本)で、計20本(累計38本)。
このままのペースで、年間228本(劇場96本)です。

読書は2冊(累計7冊)で、このままのペースでは、年間42冊です。

2月はスキー三昧で時間がなかなか取れないので、「2004年の目標」的には正にスロー・スタートの継続中です。
スロー・スタートとは言うものの、実際は先が思いやられる状況で、不安で一杯です。

まあ、先は長いですが頑張ります。
今シーズンのべ9〜10日目のスキーは「八方尾根スキー場」だった。
2004/02/28-29

わたしはここ4シーズン連続で「八方尾根スキー場」へ行っているが、2月28日は最高の天候だった。
先シーズンまでは、吹雪、雨、霧等で視界が悪いコンディションばかりだったのだが、28日は快晴。
「八方尾根スキー場」がこんなに良いスキー場だということに、初めて気づく事になったのだ。
天候が良い分、雪質はイマイチだった。下界はシャーベット系が入っていた。

一方29日は霙から雨であった。
しかし28日夜半の積雪のため、午前中早い時間は新雪パウダー天国だった。
だが、下界は降雨。
宿に戻るとわたしは水浸しだった。

「八方尾根スキー場」は、長野オリンピックの滑降等の会場となった事もあり、海外からの客も多いスキー場である。
今回は韓国からの客が多かったような印象を受けた。
文化の違いから若干のトラブルはあったものの、日韓友好の掛け橋になったかも知れない。
先日、結婚した友人サイドから結婚式関係の大量のビデオテープ(miniDV)が送られて来て、編集に備えてそれを分類したことをお知らせしたのだが、その際、チャペルでの挙式部分を最初に編集をしようと思っている旨をお知らせしたのだが、早くも計画変更なのだ。

と言うのも、挙式部分の映像に、ふたりの新婚生活の中、ふたりはバラバラの行動(例えば、新郎:サラリーマン生活 新婦:主婦生活)を取っているが、実際は常に相手の事を思っているのだよ、という映像を個別に撮影し、それらと挙式の映像をモンタージュして一本の作品に仕上げたくなってしまったのである。まあそうなれば、少なくてもただの記録映像よりはエモーショナルであろう。
しかし、と言う事は、追加撮影の必要が出てきたため、挙式部分の編集は中途で頓挫している、と言うことなのだ。

そこで、取りあえず地道に全てのminiDVテープに目を通し、それぞれのDVテープに何が撮影されているかを把握することにした。
これらは、テープの途中で終わっている撮影時間が短いDVテープもあるのだが、のべ16時間の映像素材である。
結局3日間かけて、早送りしつつ全てのDVテープに目を通し、録画されている映像を確認し、記録した。

しかしながら、DVテープの内容の確認、記録作業だとつまらないので、結婚披露パーティのある部分の編集をした。

そのある部分とは、「ウェディングケーキ入刀」のシークエンスである。
先日お話したように当日は、固定カメラ2台、手持ちカメラ3台の計5台で撮影に望んだ訳であるから、「ケーキ入刀」の映像も5本ある。
という訳で、5本の映像を並べて見て、5本の映像のうち一番良い部分(カット)を選んで編集した。

ただ単に全ての映像素材を時系列的にシンクロするように並べて、画面的に見て良いカットだと思うカットをレイヤーの一番上に表示するだけなので、とても簡単な作業なのだが、ここでひとつ問題が発生した。
DVカメラ毎の時間合わせを行わなかった関係で、タイム・コードが合わないのである。ひどいものは1日分も時間が狂っている映像があった。
仕方が無いので、DVカメラのマイクが拾った音で、5本の映像を時系列的にシンクロさせることにした。

で、一番役に立ったのが、シャンパンの栓を抜く音である。
5本それぞれの音の波形を表示させ、シャンパンの栓を抜く音をキーに5本の映像をシンクロさせ、パッと見て良いカットを取りあえずレイヤーの一番前面に配置した。

音声は5本分あるのだが、見事にひとつの音声として聞こえるのだ。

関連日記

結婚式ビデオ編集 その3
http://diarynote.jp/d/29346/20040602.html

結婚式ビデオ編集 その1
http://diary.note.ne.jp/d/29346/20040223.html 
 
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「猟奇的な彼女」の監督クァク・ジェヨンの新作「ラブストーリー」を観た。

現在巷では、「ラブ・・・・・・」と言えば「ラブ・アクチュアリー」なのだが、「猟奇的な彼女」好きのわたしてしては、クァク・ジェヨンの新作を押さえるべく「ラブストーリー」を観ることにしたのだ。

演劇部のサンミンにあこがれる女子大生ジヘ。
ジヘは、同じくサンミンに想いを寄せる強引で自己中心的な友人スギョンからサンミンへのメールの代筆を頼まれ引き受けてしまう。
複雑な想いで代筆を続けるジヘは家の中で母の日記帳と沢山の手紙が入った木箱を見つける。
それらの手紙と日記帳に目を通すうち、ジヘは母の切ない初恋の物語を知ることになる。
母の日記帳を読み進めていくうち、ジヘはかつての母を取り巻く環境と自分のそれに奇妙な類似点があることに気付く。そして・・・・。

素直な感想としては、良い映画だった。というものである。
物語の構成は、母と娘を取り巻く二組の恋の行方を縦軸に、韓国の近代史を横軸とした物語で、誤解を恐れずに言わせてもらえば、『韓国版「フォレスト・ガンプ」大林宣彦仕立て』というような印象を受けた。
または、かつての母親と父親の伝説的恋愛を息子が振り返るチャン・イーモウの「初恋のきた道」のような構成を持った作品でもある。

個人的には、時をも超越するような壮大で運命的な伏線に魅力を感じるわたしにとっては、大変素晴らしい作品に感じられた。
前作の「猟奇的な彼女」についても、話題は細かいプロット先行だった訳だが、実際は大きな伏線が見事にリンクする作品だったが、この伏線の扱いが、もしかするとクァク・ジェヨンの嗜好なのかもしれない。

さて、脚本であるが大本の脚本は良く練られており好感が持てるのだが、細かいプロットの処理に手が回っていない印象も否定できない。
例えば「ジヘのテコンドー」や「音楽に関する伏線」または「テスの倒れ癖」等については、もしかしたらその伏線を生かすシーンやシークエンスがあったのだが、結果的に本編からカットされたのではないかと、邪推してしまうような状況である。
また、音楽のラストにクレジットされていたサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」はわたしの記憶では本編では使われていなかったのではないかな。(自信なし。)
※ これはカットされているシークエンスがあるのではないか、という論拠として。

ところで気になったのは、ジヘの母親ジュヒのパートのジュヒとジュナとテスのシークエンスの恋模様は、あまりにも前時代的で(正にクラシック)ちょっとついていけない部分があった。
年齢設定上はおそらく1960〜70年代の高校生〜大学生あたりだと思うのだが、あのようにピュアな恋愛模様だとすると、当時の中学生あたりの恋愛模様ではないかと思ってしまう。それでいて、大人の恋的シークエンスが共存しているあたりに、違和感を感じてしまうのだ。
勿論その辺は原題"THE CLASSIC"が示すように確信犯的なものなのであろうが、現代には受け入れられないほどの違和感を感じた。
これが13〜14歳時代だったとすれば、違和感は少ないのだが・・・・。

キャストについては、物語の構成上、主要登場人物は全て同年代の若手俳優であり、若手だけで見せる作品としても評価すべき作品かもしれない。

取りあえず若手主要キャストを紹介すると、

ソン・イェジン (ジへ役/ジュヒ役)
チョ・スンウ (ジュナ役)
チョ・インソン (サンミン役)
イ・ギウ (テス役)
イ・サンイン (スギョン役)

キャストとしてはなんと言ってもジヘとジヘの母の二役をこなしたソン・イェジンであろう。第一印象的には、古典的でパッとしない印象なのだが、物語が進むと共に感情移入の度合のせいかか、一際輝いて見えてくるのである。古典的普遍的、母親的印象なのだろうか。

ジヘの自己中な友人スギョンを小憎らしく演じたのはイ・サンイン。現代韓国のステレオタイプ的な若者像なのだろうか、上っ面だけの自己中なキャラクターを見事に演じている。

男性陣はジュナの悪友テス役のイ・ギウが良かった。
なんだかんだ言っても、3人の男性陣の中では、役者として美味しいところをひとりで持って行ってしまっている。

ジュナを演じたチョ・スンウは少年的な清純でピュアなところが良かったと思うのだが、そのルックスに似合わない大人の恋的シークエンスがあるため、若干の違和感が否めない。

サンミンを演じたチョ・インソンは、なんとも釈然としない、はっきりしない、優柔不断なキャラクターだったが、実は本編の鍵を握る重要なキャラクターである。ジヘとのからみが良い雰囲気である。

さて、物語の根幹となる最重要なポイント(事実)については、何度か伏線が入っており、観客に対しては比較的明らかなのであるが、「サンミンがその事実に気付いたのは何時か」を考えると非常に楽しいのではないかと思うのだ。
以前お話した通り、2004年1月31日に友人が結婚しまして、その挙式から披露パーティまでを5台のカメラで撮影しましたが、先日その新郎新婦が新婚旅行から帰ってきたということで、大量のminiDVテープが送られてきました。

今回の制作プランは、5〜10分程度の長さの作品を5〜7本位制作し、それらをまとめてオーサリングし、DVDビデオとして体裁を整えるというものです。現在DVDのジャケットを作るかどうかは未定ですが、作らざるを得ないかな、と思っています。

撮影素材の状況は、先日お話したように、音声を他メディアで別録していないので、音声はDVカメラの音声を生かすしかないので、所謂プロモーションビデオのような作品か、ナレーションやテロップを多用する作品になるのかなと思っています。

さて、制作過程ですが、前述のようにDVテープが大量にあるので、先ずDVテープの分類から始めることにしました。
DVテープを流し見しながら分類し、
1.挙式
2.挙式以外
に分類しました。
これは、やはりなんと言っても、挙式の部分から編集をはじめようと思ったからです。

分類したところ挙式部分のDVテープは5本あり(固定カメラ2台、移動カメラ3台)、それを取りあえずDVD-Rにダビングして見ると、ほぼ2時間の映像素材があることがわかりました。

取りあえず、一本目の作品のコンセプトは、映像部分の音声は全て落とし、既成の楽曲を元に、その楽曲にあわせて映像をはめ込んでいく、という所謂プロモーションビデオ風の作品にすることにします。

既成の楽曲を使用する、ということは、基本的に著作権法上問題があるのですが、今回は上映も放映もしない、私的使用(個人的または家庭内その他これに準ずる範囲での使用)で楽しむ作品ですので、権利上の問題は無いことにします。

映像素材をキャプチャーする元気はなかったので、既成の楽曲のイントロ部分にタイトル・カードを何枚か作って並べてみました。フェード・イン、フェード・アウトのタイミングを合わせただけで、今日はおしまいです。

(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)
http://www.jasrac.or.jp/
 
 
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第27回日本アカデミー賞の授賞式が20日、東京で行なわれた。

今年で27回目の日本アカデミー賞授賞式が地上波で放映された。
批判ばかりしていても仕方が無いのだが、相変わらず最低な演出で悲しい気分になってしまう。

わたしの記憶では(誤っている可能性があります。)、

日本アカデミー賞は、20年以上前アメリカのアカデミー賞に匹敵する賞を創出することを目的とし、米アカデミー賞を模倣、映画評論家の水野晴朗等が提唱し日本映画界に働きかけ日本テレビの提供で発足した賞らしい。
日本アカデミー賞発足時に水野晴朗は、映画評論家淀川長治に協力を求めた。淀川長治は主旨を聞き、「日本独自の賞をつくるのなら協力は惜しまないが、外国の賞を模倣するとは何事だ。」と激怒したらしい。

日本アカデミー賞の目的は、オフィシャルサイトによると、「わが国の映画芸術、技術、科学の向上発展にあります。また、その年度の該当者に栄誉を与えると共に、日本アカデミー賞協会の行う諸事業を通じて、会員相互の親睦ならびに海外映画人との交流を計り、わが国映画界の振興に寄与しています。」だそうです。

私の記憶では、日本アカデミー賞のアカデミーには意味が無く。日本アカデミー賞を選考するために日本アカデミー賞協会がつくられたようである。また、全受賞者に贈られる像「映画神像」(通称:流ブロンズ)もオスカーの物真似のような気がします。

どこが最低かと言えば、数え上げればキリがないが、演出が最低である。人類の構築した映像と音楽の複合芸術であり最高の娯楽形態のひとつである映画に対する賞の演出としてはお粗末で、真摯な態度が欠如している。映画を愛する日本人として深い失望と羞恥を感じる。

日本映画界の日本独自の権威ある映画賞の創出の気持ちは解らないではないが、何とかならないのであろうか。

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

気になった点です。
批判ばかりしていても仕方が無いのですが・・・・。
日本の文化の低さを世界中に露呈しているようで悲しくなってしまうのです。

1.MC役
  一言で言って酷い。
  何故起用されているか不思議である。

2.壇上の質問係
  映画を理解しないで、話題性だけで質問が考えられている。
  受賞者の受賞作品の関係者ならともかく、かつてのテレビ・ドラマの共演者にマイクを振るなど、言語道断であろう。

3.音楽
  ほとんど音楽がはいっていない。
  司会進行、MC等のセリフだけで間が持たないのだから、音楽で少しは誤魔化してはどうだろうか。

4.VTR
  かつての作品のVTRを入れすぎである。
  かつての作品が素晴らしいのは周知のことである。かつての作品ではなく、現在の作品を紹介すべきであろう。

5.受賞者の紹介に温度差がある。
  全ての受賞者に公平に紹介VTRをつくって欲しい。
  または公平にインタビューを行なって欲しい。
  最優秀賞を受賞するであろう人とその対抗とされている人の紹介VTRや質問が多く、他の受賞者との温度差がある。

6.うちわ受けはやめてくれ。
  宮沢りえの真田広之に対する「プレゼンターの清兵衛さま、ありがとうございました。」は良いとして、テレビ番組を念頭においた「うちわ受け」や「話題性を根底に置いたインタビュー」は、なんとも悲しくなってしまう。

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ところで、外枠はともかく、稼動している以上「日本アカデミー賞」は一応日本映画界最高の賞ということですが、今回の受賞者はほぼ順当と言っていいのではないだろうか。
賞の演出は最低であるが、受賞した映画やキャスト、スタッフが最低ということではない。
皆さん素晴らしい仕事をしているのは事実なのである。

頑張れ!「日本アカデミー賞」!
来年こそは素晴らしい授賞式を期待しているぞ!!
随分前に自動車購入計画のお話をしたのだが、憶えていらっしゃる方はおられるだろうか。

まあ自動車結果的には、2003年12月中旬にホンダ・アメリカの「ELEMENT」を購入したのである。

で、今日の日記はその「ELEMENT」を購入した後のお話、ということではなく、ここ「DiaryNote」のアフィリエイト・システムについてである。

2004年2月より、ここ「DiaryNote」のシステムが大幅に変更になった。
そして、今日のお話は、最近多くの方々が利用している「レビュー」システムなのである。
このシステムとは日記を書く際に、「レビュー」を選択すると、その日の日記に自分が「レビュー」する製品(商品)の画像が貼り付けられるというものである。

例えば映画のレビューをする場合は、Amazon.co.jpや楽天市場に登録されている、DVDのパッケージやポスターの画像が今日の日記に貼り付けられる、ということになっているのである。

一見すると、今日の「レビュー」に「レビュー」する商品の画像が貼ってあると、なんだか見映えも良いし、その商品の詳細情報(例えば、あらすじ、価格、販売元・・・・)も勝手に本文内に貼り付けられてくる。
なんだか素敵なシステムである。

しかし、その画像をマウスでポイントした状態でリンク先をよく見ると、なんだか不思議な文字列が入っているのだ。ただのリンクではないぞ。
例えばリンク先が、Amazon.co.jp 内の商品だとすると /diarynote-22/ という文字列が挿入されているのだ。

これは、実はここ「DiaryNote」からリンク先の商品へ飛んだというリンク元のキーであり、そのリンク元のキーを集計する事により、リンク先によっては、クリックされた数により、またはその商品が購入された数により、ここ「DiaryNote」に収益をもたらすシステムになっているのだ。

だからどうだ、という訳ではないが、そういったシステムを知らず知らずに、便利だから見映えが良いから、ということで使わされている、という危惧もあるのだよ、諸君!

※ 今回の「ELEMENT」の画像は、楽天市場の商品を使用していますが、楽天市場のアフイリエイト・システムのIDは乱数になっているのでわかりずらいです。
Amazon.co.jp の商品を使用して、今日の日記を書けばよかったですね。

「白い巨塔」

2004年2月14日 映画
「白い巨塔」のレビューは、
http://diarynote.jp/d/29346/20040209.html
です。

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