「バースデイ・ガール」
2002年11月28日 映画観る気はなかったのであるが、友人が見たいというので、ニコール・キッドマンの新作「バースデイ・ガール」を観た。久しぶりの新宿での映画、劇場は新宿ジョイシネマ3であった。
物語は、インターネットでロシアから妻をめとろうとする銀行員ベン・チャップリンが招いた女性ニコール・キッドマンはなんと連続結婚詐欺師だった。という凄い話である。詐欺師の仲間は、世界の恋人「アメリ」の恋人役で話題騒然、映画監督もこなす才人マチュー・カソヴイッツと「ドーベルマン」のヴァンサン・カッセルである。
冒頭のチャップリンとキッドマンとのコミュニケーションはイマイチだが、まじめでほほえましい二人の生活は、キッドマンの誕生日に、訪れた謎のロシア人二人組みによって一変する。
キッドマンをカッセルによって人質にとられたチャップリンは10年勤めた銀行から、9万ドルを強奪しキッドマンを救おうとするが、実は3人はグルで、同一の手口で各国の男たちをだまし続けれているのだ。
この映画、ニコール・キッドマンとヴァンサン・カッセルは役柄上ほとんどのセリフがロシア語で、マチュー・カソヴイッツはロシア語と英語を通訳し、主演のベン・チャップリンは何故かオーストラリア英語を話し、舞台はイギリスのアメリカ映画ではあるものの雰囲気はヨーロピアン・テイストという、なんともグローバルな映画であった。
映画自体は一言で言うとハートウォーミング・コメディとなるのだろう。途中、いかにもハリウッド映画のエンディングになりそうで、若干ひやひやしたが、事なきを得て、安心した。
またこの映画は内気でまじめな銀行員ベン・チャップリンの成長物語というとらえ方も出来るし、キッドマンの自己解放の物語、という側面もある。
まあ、実際はたいした映画ではないのだが、なんとなく愛すべきキャラクターが登場する愛すべき映画になっている。時間が短いのも良く、デート・ムービーとしても良いのかな。と思います。
映画の後の食事が盛り上がるのは保証付きといった感じである。
小粋なセリフも印象的です。「キリン」と「どうなる?」あたりのリフレインが良いですよ。
また、特にチャップリンの真面目ながらも、ちょっとマニアックな性格付けと描写が面白くも悲しいのだ。
機会があれば、観て欲しい愛すべき小品ですわ。
「バースデイ・ガール」
"BIRTHDAY GIRL"
監督:ジェズ・バターワース
出演:ニコール・キッドマン、ベン・チャップリン、マチュー・カソヴィッツ、ヴァンサン・カッセル
2002年アメリカ映画
ミラマックス作品
スコープ・サイズ
ドルビーSRD
上映時間:1時間34分
配給:日本ヘラルド映画
翻訳:太田直子
物語は、インターネットでロシアから妻をめとろうとする銀行員ベン・チャップリンが招いた女性ニコール・キッドマンはなんと連続結婚詐欺師だった。という凄い話である。詐欺師の仲間は、世界の恋人「アメリ」の恋人役で話題騒然、映画監督もこなす才人マチュー・カソヴイッツと「ドーベルマン」のヴァンサン・カッセルである。
冒頭のチャップリンとキッドマンとのコミュニケーションはイマイチだが、まじめでほほえましい二人の生活は、キッドマンの誕生日に、訪れた謎のロシア人二人組みによって一変する。
キッドマンをカッセルによって人質にとられたチャップリンは10年勤めた銀行から、9万ドルを強奪しキッドマンを救おうとするが、実は3人はグルで、同一の手口で各国の男たちをだまし続けれているのだ。
この映画、ニコール・キッドマンとヴァンサン・カッセルは役柄上ほとんどのセリフがロシア語で、マチュー・カソヴイッツはロシア語と英語を通訳し、主演のベン・チャップリンは何故かオーストラリア英語を話し、舞台はイギリスのアメリカ映画ではあるものの雰囲気はヨーロピアン・テイストという、なんともグローバルな映画であった。
映画自体は一言で言うとハートウォーミング・コメディとなるのだろう。途中、いかにもハリウッド映画のエンディングになりそうで、若干ひやひやしたが、事なきを得て、安心した。
またこの映画は内気でまじめな銀行員ベン・チャップリンの成長物語というとらえ方も出来るし、キッドマンの自己解放の物語、という側面もある。
まあ、実際はたいした映画ではないのだが、なんとなく愛すべきキャラクターが登場する愛すべき映画になっている。時間が短いのも良く、デート・ムービーとしても良いのかな。と思います。
映画の後の食事が盛り上がるのは保証付きといった感じである。
小粋なセリフも印象的です。「キリン」と「どうなる?」あたりのリフレインが良いですよ。
また、特にチャップリンの真面目ながらも、ちょっとマニアックな性格付けと描写が面白くも悲しいのだ。
機会があれば、観て欲しい愛すべき小品ですわ。
「バースデイ・ガール」
"BIRTHDAY GIRL"
監督:ジェズ・バターワース
出演:ニコール・キッドマン、ベン・チャップリン、マチュー・カソヴィッツ、ヴァンサン・カッセル
2002年アメリカ映画
ミラマックス作品
スコープ・サイズ
ドルビーSRD
上映時間:1時間34分
配給:日本ヘラルド映画
翻訳:太田直子
DEF LEPPARD WORLD TOUR 2002
2002年11月27日 音楽イギリスのロックバンド「デフ・レパード」のコンサートに行って来た。会場は渋谷公会堂である。
仙台、金沢、名古屋、大阪、横浜、東京と続いたジャパン・ツアーも東京スリー・デイズの最終日を迎えた。
デフ・レパードは、1980年にデビュー・アルバムをリリースした訳だあるから、20年以上のキャリアを持つイギリスのロック・バンドである。
結成から今日まで、ドラマーであるリック・アレンが事故で左腕を切断したり、ギターのスティーヴ・クラークが亡くなったりと、不運続きのバンドであるが、現在まで20年以上、第一線で活躍するロック・バンドなのだ。
ということは、おそらく平均年齢は40歳を突破したおじさんバンドなのである。客層もやはり、若い連中というよりは、ちょっとおじさんが入ったサラリーマン世代が多く、またそれ以上のおじいさんおばあさん世代の人たちと思われる人たちもちらほらであった。
ローリング・ストーンズ等のように、訳もわからずに若い連中が飛びつくバンドとはちょっと違い、昔からの大御所のファンの皆さんがほとんどだと思うのだ。
わたしも実際はもう、超余裕で四半世紀を生きている訳であるから、その仲間なのである。
わたしが、熱心にデフ・レバードを聞いていたのは、おそらく1990年代始めの頃だと思うのだが、それ以来、デフ・レパードの日本公演の際は、多分全て行っているような気がする。
本日のライヴの出来は、最終日ということもあるのか、ヴォーカルのジョー・エリオットが若干お疲れ様で、またPAの関係からか、ヴォーカルがあまりクリアではなかったのが残念だが、心臓に音の圧力が来るような大音量のロック・コンサートという楽しみ方もある訳であり非常に楽しいコンサートであった。特に前述のようにキャリアが永いバンドである訳であるから、かつての名曲から最新の曲まで、新旧取り混ぜた、非常に楽しめるコンサートであった。
デフ・レパード オフィシャル・サイト
http://www.defleppard.com/
ユニバーサル・ミュージック デフ・レパード バイオグラフィ
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/defleppard/index.html
仙台、金沢、名古屋、大阪、横浜、東京と続いたジャパン・ツアーも東京スリー・デイズの最終日を迎えた。
デフ・レパードは、1980年にデビュー・アルバムをリリースした訳だあるから、20年以上のキャリアを持つイギリスのロック・バンドである。
結成から今日まで、ドラマーであるリック・アレンが事故で左腕を切断したり、ギターのスティーヴ・クラークが亡くなったりと、不運続きのバンドであるが、現在まで20年以上、第一線で活躍するロック・バンドなのだ。
ということは、おそらく平均年齢は40歳を突破したおじさんバンドなのである。客層もやはり、若い連中というよりは、ちょっとおじさんが入ったサラリーマン世代が多く、またそれ以上のおじいさんおばあさん世代の人たちと思われる人たちもちらほらであった。
ローリング・ストーンズ等のように、訳もわからずに若い連中が飛びつくバンドとはちょっと違い、昔からの大御所のファンの皆さんがほとんどだと思うのだ。
わたしも実際はもう、超余裕で四半世紀を生きている訳であるから、その仲間なのである。
わたしが、熱心にデフ・レバードを聞いていたのは、おそらく1990年代始めの頃だと思うのだが、それ以来、デフ・レパードの日本公演の際は、多分全て行っているような気がする。
本日のライヴの出来は、最終日ということもあるのか、ヴォーカルのジョー・エリオットが若干お疲れ様で、またPAの関係からか、ヴォーカルがあまりクリアではなかったのが残念だが、心臓に音の圧力が来るような大音量のロック・コンサートという楽しみ方もある訳であり非常に楽しいコンサートであった。特に前述のようにキャリアが永いバンドである訳であるから、かつての名曲から最新の曲まで、新旧取り混ぜた、非常に楽しめるコンサートであった。
デフ・レパード オフィシャル・サイト
http://www.defleppard.com/
ユニバーサル・ミュージック デフ・レパード バイオグラフィ
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/defleppard/index.html
平日のレイトだったら「ハリー・ポッターと秘密の部屋」も随分すいてるんじゃないかなと思い、ワーナー・マイカル・シネマズに行ってみた。「ハリポタ」は実際まあまあすいていたのであるが、なんと「ハリポタ」は160分超の映画だったのだ。知らなかった。160分ぶんの元気のなかったわたしは「ハリポタ」は次回のお楽しみということにした。
で、何を見ようかなと思い、デイヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」でわたしの心を鷲掴みにしたナオミ・ワッツの主演作「ザ・リング」を観ることにしたのだ。
「ザ・リング」と言えばご存知のように「リング」のハリウッドのリメイク版である。しかもスティーヴン・スピルバーグのドリームワークスである。しかしながら、スピルバーグの名前は全くクレジットされていないのが興味深い。ついでに、テレビを媒介とするホラー映画といえば、トビー・フーパーの「ポルターガイスト」との共通点も面白いのではないかな。
余談だが「マルホランド・ドライブ」は大傑作である。
さて、「ザ・リング」であるが、結論から言うと大変良質のホラー映画に仕上がっていた。
私見であるが、良質のホラーの条件としては、やはり異形の存在の悲しみが表現されてる必要を感じてしまうのであるが、井戸のシークエンス付近ではサマラの悲しみで涙腺大爆発状態なのだ。
事実、あの後パトカー救急車付近で終わったとしたら、感動の所謂ハリウッド映画となっていたような気がする。勿論そうはならないのであるがね。
ところで、わたしのお気に入りのナオミ・ワッツであるが、若干贔屓目であるのかも知れないのだが大変素晴らしかった。
所謂ホラー映画では、ステレオタイプ的に考えると、悲鳴ばかりのばか女が出てくる事が多いと思うが、ワッツは、それらの女性とは全く異なり、まるで「エイリアン」のシガニー・ウィーバーにも似た、息子のためになんでもしてしまう戦う母親を熱演している。そのためか、この映画の印象は「ゾンバイオ/死霊のしたたり」にも似た印象を受ける。
で、今回の注目株はなんといっても、子役のデイヴィッド・ドーフマンであろう。またもや天才少年現る。と言う感じである。表情自体が既に怖さを表現出来る少年なのである。「シャイニング」のダニー・ロイドもびっくりなのである。輝きを持った少年である。
あと、最初に死んでしまうアンバー・タンブリンもよかったです。今後が楽しみな女優だと思います。今後の注目株です。
気になる物語は「リング」とほとんど同じで、貞子の登場シークエンスの演出もほとんど同じで、若干ものたりなさを感じました。ドリームワークスがどのように「リング」を料理するのかを期待したわたしたちにとっては、若干残念な気がします。
ビデオとサマラらの謎の追求はやはりハリウッド映画、堂に入った脚本と演出、ロケーションが続きまのす。
また、サマラの部屋のシークエンスから畳み掛けるクライマックスへの流れは素晴らしい疾走感があります。しかしながら「リング」と比較すると冗長かも知れません。
とりあえずは、これも誰にでもオススメできる娯楽作品だと思います。
「ザ・リング」
"THE RING"
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダーソン、デイヴィッド・ドーフマン、ブライアン・コックス、アンバー・タンブリン、レイチェル・ペラ、ダヴェイ・チェイス
2002年度作品
アスミック・エース エンタテインメント=ドリームワークス・ピクチャーズ提携作品
マクドナルド/バークスプロダクション
SDDS/DTS
上映時間:1時間56分
配給:アスミック・エース
翻訳:戸田奈津子
で、何を見ようかなと思い、デイヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」でわたしの心を鷲掴みにしたナオミ・ワッツの主演作「ザ・リング」を観ることにしたのだ。
「ザ・リング」と言えばご存知のように「リング」のハリウッドのリメイク版である。しかもスティーヴン・スピルバーグのドリームワークスである。しかしながら、スピルバーグの名前は全くクレジットされていないのが興味深い。ついでに、テレビを媒介とするホラー映画といえば、トビー・フーパーの「ポルターガイスト」との共通点も面白いのではないかな。
余談だが「マルホランド・ドライブ」は大傑作である。
さて、「ザ・リング」であるが、結論から言うと大変良質のホラー映画に仕上がっていた。
私見であるが、良質のホラーの条件としては、やはり異形の存在の悲しみが表現されてる必要を感じてしまうのであるが、井戸のシークエンス付近ではサマラの悲しみで涙腺大爆発状態なのだ。
事実、あの後パトカー救急車付近で終わったとしたら、感動の所謂ハリウッド映画となっていたような気がする。勿論そうはならないのであるがね。
ところで、わたしのお気に入りのナオミ・ワッツであるが、若干贔屓目であるのかも知れないのだが大変素晴らしかった。
所謂ホラー映画では、ステレオタイプ的に考えると、悲鳴ばかりのばか女が出てくる事が多いと思うが、ワッツは、それらの女性とは全く異なり、まるで「エイリアン」のシガニー・ウィーバーにも似た、息子のためになんでもしてしまう戦う母親を熱演している。そのためか、この映画の印象は「ゾンバイオ/死霊のしたたり」にも似た印象を受ける。
で、今回の注目株はなんといっても、子役のデイヴィッド・ドーフマンであろう。またもや天才少年現る。と言う感じである。表情自体が既に怖さを表現出来る少年なのである。「シャイニング」のダニー・ロイドもびっくりなのである。輝きを持った少年である。
あと、最初に死んでしまうアンバー・タンブリンもよかったです。今後が楽しみな女優だと思います。今後の注目株です。
気になる物語は「リング」とほとんど同じで、貞子の登場シークエンスの演出もほとんど同じで、若干ものたりなさを感じました。ドリームワークスがどのように「リング」を料理するのかを期待したわたしたちにとっては、若干残念な気がします。
ビデオとサマラらの謎の追求はやはりハリウッド映画、堂に入った脚本と演出、ロケーションが続きまのす。
また、サマラの部屋のシークエンスから畳み掛けるクライマックスへの流れは素晴らしい疾走感があります。しかしながら「リング」と比較すると冗長かも知れません。
とりあえずは、これも誰にでもオススメできる娯楽作品だと思います。
「ザ・リング」
"THE RING"
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダーソン、デイヴィッド・ドーフマン、ブライアン・コックス、アンバー・タンブリン、レイチェル・ペラ、ダヴェイ・チェイス
2002年度作品
アスミック・エース エンタテインメント=ドリームワークス・ピクチャーズ提携作品
マクドナルド/バークスプロダクション
SDDS/DTS
上映時間:1時間56分
配給:アスミック・エース
翻訳:戸田奈津子
この時期になると思い出すのが・・・・
2002年11月25日 CF(CM)/PVわたしは映像が大好きなのである。
映画は勿論のこと、TVやCM、PV等、とりあえず画が動いていれば大抵のものに関心を寄せてしまうのである。
ですから、お気に入りのCM(ホントはCFね)も沢山あるのだが。
毎年年末になり、忘年会シーズンになると、何故だか強烈な印象と共に、思い出してしまうCMがあるのだ。
おそらく5〜6年くらい前のCMだと思うが、田中邦衛が出ていた、とある漢方胃腸薬のCMである。
忘年会シーズン真っ盛り、会社の連中と踊りながら飲み歩いている田中邦衛。
とある焼き鳥屋の前を通りかかりつつ一言。
「この音この匂いたまらねえな」
とのれんをくぐり店の中へ・・・・。
賢明な読者諸氏の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが、念の為。
例の田中邦衛のセリフは、わたしの耳にはこう聞こえてしまっていたのである。
「この男の匂いたまらねえな」
さすが田中邦衛主演の漢方胃腸薬のCMなのである。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
こんな話で、申し訳ありません。
次回からは頑張りますです。はい。
映画は勿論のこと、TVやCM、PV等、とりあえず画が動いていれば大抵のものに関心を寄せてしまうのである。
ですから、お気に入りのCM(ホントはCFね)も沢山あるのだが。
毎年年末になり、忘年会シーズンになると、何故だか強烈な印象と共に、思い出してしまうCMがあるのだ。
おそらく5〜6年くらい前のCMだと思うが、田中邦衛が出ていた、とある漢方胃腸薬のCMである。
忘年会シーズン真っ盛り、会社の連中と踊りながら飲み歩いている田中邦衛。
とある焼き鳥屋の前を通りかかりつつ一言。
「この音この匂いたまらねえな」
とのれんをくぐり店の中へ・・・・。
賢明な読者諸氏の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが、念の為。
例の田中邦衛のセリフは、わたしの耳にはこう聞こえてしまっていたのである。
「この男の匂いたまらねえな」
さすが田中邦衛主演の漢方胃腸薬のCMなのである。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
こんな話で、申し訳ありません。
次回からは頑張りますです。はい。
「チェンジング・レーン」
2002年11月24日 映画ロジャー・ミッチェルの新作「チェンジング・レーン」を観た。とは言ってもミッチェルの新作を期待して観に行った訳ではない。「トータル・フィアーズ」で見事な青二才振りを発揮したベン・アフレックの間抜けな青二才振りと、サミュエル・L・ジャクソンの鬼気迫るであろう演技に惹かれたのである。
物語は、若手敏腕弁護士ベン・アフレックの強引な車線変更により、家庭崩壊寸前で元アルコール依存症の父親サミュエル・L・ジャクソンの車との間で発生した接触事故から端を発する、復讐と謀略そして勿論アフレックの成長を描いたサスペンス映画である。
アフレックは、若手エリート弁護士をある種ステレオタイプ的に見事に演じ、その間抜け面的風貌とあいまって見事な青二才振りを発揮している。というのも、彼が勤める弁護士事務所のパートナーであるシドニー・ポラックが、スタンリー・キューブリックの遺作である「アイズ ワイド シャット」で見せたような、権力のある悪役を見事に演じていることもあるのだろう。最近は監督としてより、役者としてのキャリアを積んでいるポラックであるが、カメオ出演ではなく、今後は良い役者になるのではないだろうか。と感じた。
サミュエル・L・ジャクソンについては、残念ながら普通のいつものジャクソンであった。アルコール依存症カウンセリングのスポンサーを演じるウィリアム・ハートであるが、出番は少ないものの、役柄としてはテレピ局のお偉方のようで、かつての「プロードキャスト・ニュース」の映画的記憶を利用した良い助演的演技を添えている。
オープニングは低い視線の車載カメラによる広角的映像に特異なフォントのクレジットがかぶる印象的なもので、また、オープニング・シーンはアフレックのクライアントである財団のホールの開館式典のカットと、ジャクソンのアルコール依存症カウンセリングのカットを交互につなぐことにより、状況と主人公達の立場をわかりやすく描写し、好感が持てる。
脚本は1日の出来事を短くコンパクトにまとめているようだが、実際の出来事と捉えると、主人公達の行動があまりにも行動的すぎるきらいはあるが、概ねサスペンスフルにまとまった良い脚本で、時々良いシークエンスがある。
印象に残ったのは前述の冒頭のシークエンスや、ジャクソンのバーでのシークエンス、アフレックと妻の食事シーンとその際の会話を受けるポラック夫妻とアフレック夫妻の食事シークエンスが良かった。
予告編を観る限りでは、主人公二人のエスカレートする復讐劇に終始する印象を受けていたが、弁護士であるアフレックの倫理観やその成長物語に時間が割かれ、アクションで客を呼び、アフレックの成長物語で客を帰す映画になっていた。
誰にでもおすすめできる良質の映画、というところであろう。
「チェンジング・レーン」
"CHANGING LANES"
監督:ロジャー・ミッチェル
出演:ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、シドニー・ポラック、ウィリアム・ハート
2002年度作品
パラマウント映画
スコット・ルーディン・プロダクション
シネマスコープ/2,687m/6巻
DTS,SRD,SDDS:SR
上映時間:1時間38分
配給:UIP
翻訳:戸田奈津子
物語は、若手敏腕弁護士ベン・アフレックの強引な車線変更により、家庭崩壊寸前で元アルコール依存症の父親サミュエル・L・ジャクソンの車との間で発生した接触事故から端を発する、復讐と謀略そして勿論アフレックの成長を描いたサスペンス映画である。
アフレックは、若手エリート弁護士をある種ステレオタイプ的に見事に演じ、その間抜け面的風貌とあいまって見事な青二才振りを発揮している。というのも、彼が勤める弁護士事務所のパートナーであるシドニー・ポラックが、スタンリー・キューブリックの遺作である「アイズ ワイド シャット」で見せたような、権力のある悪役を見事に演じていることもあるのだろう。最近は監督としてより、役者としてのキャリアを積んでいるポラックであるが、カメオ出演ではなく、今後は良い役者になるのではないだろうか。と感じた。
サミュエル・L・ジャクソンについては、残念ながら普通のいつものジャクソンであった。アルコール依存症カウンセリングのスポンサーを演じるウィリアム・ハートであるが、出番は少ないものの、役柄としてはテレピ局のお偉方のようで、かつての「プロードキャスト・ニュース」の映画的記憶を利用した良い助演的演技を添えている。
オープニングは低い視線の車載カメラによる広角的映像に特異なフォントのクレジットがかぶる印象的なもので、また、オープニング・シーンはアフレックのクライアントである財団のホールの開館式典のカットと、ジャクソンのアルコール依存症カウンセリングのカットを交互につなぐことにより、状況と主人公達の立場をわかりやすく描写し、好感が持てる。
脚本は1日の出来事を短くコンパクトにまとめているようだが、実際の出来事と捉えると、主人公達の行動があまりにも行動的すぎるきらいはあるが、概ねサスペンスフルにまとまった良い脚本で、時々良いシークエンスがある。
印象に残ったのは前述の冒頭のシークエンスや、ジャクソンのバーでのシークエンス、アフレックと妻の食事シーンとその際の会話を受けるポラック夫妻とアフレック夫妻の食事シークエンスが良かった。
予告編を観る限りでは、主人公二人のエスカレートする復讐劇に終始する印象を受けていたが、弁護士であるアフレックの倫理観やその成長物語に時間が割かれ、アクションで客を呼び、アフレックの成長物語で客を帰す映画になっていた。
誰にでもおすすめできる良質の映画、というところであろう。
「チェンジング・レーン」
"CHANGING LANES"
監督:ロジャー・ミッチェル
出演:ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、シドニー・ポラック、ウィリアム・ハート
2002年度作品
パラマウント映画
スコット・ルーディン・プロダクション
シネマスコープ/2,687m/6巻
DTS,SRD,SDDS:SR
上映時間:1時間38分
配給:UIP
翻訳:戸田奈津子
わたしはS市で学生時代を過ごした。
わたしが通っていた大学の正門の近くに「山海亭」という名の中華料理屋があった。その店は場所柄もあるのだろうが、昼夜を問わずその大学の学生たちで賑わっていた。
なんでもその店の親父は横浜中華街で子供の頃から修行を積んだらしく、腕は確かで、しかも食材も本場から取り寄せており、店構えの見かけによらず良い店だ。といううわさが、まことしやかに流れていた。
食通でもなく、金のない腹を空かせた学生が集まる店にしては、まあ本格的な店だ。という訳である。
わたしが大学に入学した頃、その店は5〜6席ほどの小さなカウンターしかない小さな店構えだったのだが、その店はわたしの在学中に2度ほど火事にあい、その度にテーブル席が出来たり奥に座敷が出来たりと、だんだん大きな店に成長していった。
学生たちの間では「これがホントの焼け太りだな」と陰口をたたかれていた。
当時のわたしの定番メニューは上海焼きそばだった。
その店の上海焼きそばは、皿の底に油が溜まるほど油っこい焼きそばなのだが、その油っこさを感じさせないものだった。味付けはオイスターソース系でごま油の風味が利いていた。味付けはそれほど濃くはなく、麺の味がたっていて、美味い麺を食べているのだと感じられる良い味だったと記憶している。
何をしてその料理が上海焼きそばなのかは知らないのだが、わたしにとっては「それ」が上海焼きそばであり、現在でもその味を探している自分がいるのである。
大学を卒業し都内の会社に就職したわたしは、それ以来「山海亭」を訪れてはいないが、就職のためそのS市に住み始めた何人かの友人に、「山海亭」という名の中華料理屋を紹介し、たまには食べてやってくれと頼んだりもしていた。
それから何年か経ったある晩、その友人の車で深夜のドライブに行った。
その友人とわたしは学生時代によく深夜徘徊をし、建築中のマンションやら、女子大やらに忍び込んだりしていたのだが、その延長のようなドライブになるはずだった。
そう、ばかをやって大騒ぎをする。そんなドライブのはずだったのだ。
その友人はちょうどわたしの大学の前を通りながら何気なくこう言った。
「お前に紹介されたあの中華料理屋なんて名前だったっけ、あれ半年くらい前に無くなったぜ。」
わたしには言葉が無かった。
そう、わたしの中で何かが確実に終わったのである。(了)
わたしが通っていた大学の正門の近くに「山海亭」という名の中華料理屋があった。その店は場所柄もあるのだろうが、昼夜を問わずその大学の学生たちで賑わっていた。
なんでもその店の親父は横浜中華街で子供の頃から修行を積んだらしく、腕は確かで、しかも食材も本場から取り寄せており、店構えの見かけによらず良い店だ。といううわさが、まことしやかに流れていた。
食通でもなく、金のない腹を空かせた学生が集まる店にしては、まあ本格的な店だ。という訳である。
わたしが大学に入学した頃、その店は5〜6席ほどの小さなカウンターしかない小さな店構えだったのだが、その店はわたしの在学中に2度ほど火事にあい、その度にテーブル席が出来たり奥に座敷が出来たりと、だんだん大きな店に成長していった。
学生たちの間では「これがホントの焼け太りだな」と陰口をたたかれていた。
当時のわたしの定番メニューは上海焼きそばだった。
その店の上海焼きそばは、皿の底に油が溜まるほど油っこい焼きそばなのだが、その油っこさを感じさせないものだった。味付けはオイスターソース系でごま油の風味が利いていた。味付けはそれほど濃くはなく、麺の味がたっていて、美味い麺を食べているのだと感じられる良い味だったと記憶している。
何をしてその料理が上海焼きそばなのかは知らないのだが、わたしにとっては「それ」が上海焼きそばであり、現在でもその味を探している自分がいるのである。
大学を卒業し都内の会社に就職したわたしは、それ以来「山海亭」を訪れてはいないが、就職のためそのS市に住み始めた何人かの友人に、「山海亭」という名の中華料理屋を紹介し、たまには食べてやってくれと頼んだりもしていた。
それから何年か経ったある晩、その友人の車で深夜のドライブに行った。
その友人とわたしは学生時代によく深夜徘徊をし、建築中のマンションやら、女子大やらに忍び込んだりしていたのだが、その延長のようなドライブになるはずだった。
そう、ばかをやって大騒ぎをする。そんなドライブのはずだったのだ。
その友人はちょうどわたしの大学の前を通りながら何気なくこう言った。
「お前に紹介されたあの中華料理屋なんて名前だったっけ、あれ半年くらい前に無くなったぜ。」
わたしには言葉が無かった。
そう、わたしの中で何かが確実に終わったのである。(了)
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「テラコッタ・ウォリア/秦俑」
2002年11月22日 映画チン・シウトンの作品で「テラコッタ・ウォリア/秦俑」(1989/中国・香港)という素晴らしい映画がある。
物語の主人公は、秦の始皇帝の側近だった将軍である。その将軍は始皇帝の寵愛を受けた冬児という名の女性と禁断の恋に落ち、それを知った始皇帝の怒りを買ってしまう。
始皇帝は冬児を殺した上、将軍を王墓に生き埋めにし、永遠の忠誠を誓わせてしまう。そう、将軍は王墓を守る兵馬俑になってしまうのだ。
しかし、来世での再会を誓う将軍と冬児の最後の瞬間、将軍は始皇帝が追い求めていた不老不死の秘薬を冬児から口移しで呑まされ、不老不死の存在となってしまう。
そして1930年代、将軍は兵馬俑から復活し、駆け出し映画女優となった冬児と瓜二つの女性と再会、しかしながら将軍は結局その女性をも失ってしまう。
そして1980年代、兵馬俑の遺跡で働くかつての将軍の前に、三度冬児の生まれ変わりが登場する。兵馬俑の発掘現場の見学に来た生徒を引率する教師の姿で・・・・。
この映画のスタイルは、伝奇ロマンから、コメディ、スペクタクルと変貌するのであるが、根底に流れるスピリッツは、永遠の命を持ってしまった1人の男と1人の女性とその女性の生まれ変わりとの悲しくも麗しい恋を描いている悲劇なのである。
残念ながら途中のコメディ部分の脚本と演出はいただけないが、輪廻転生を描いた映画の中では、非常に良質の作品だと思う。
さて、ここで問題です。
果たして、前世や別の世界で深い関係にあった者同士は、名前や姿かたちが変わってしまったとしても、お互いに認め合うことができるのでしょうか。
物語の主人公は、秦の始皇帝の側近だった将軍である。その将軍は始皇帝の寵愛を受けた冬児という名の女性と禁断の恋に落ち、それを知った始皇帝の怒りを買ってしまう。
始皇帝は冬児を殺した上、将軍を王墓に生き埋めにし、永遠の忠誠を誓わせてしまう。そう、将軍は王墓を守る兵馬俑になってしまうのだ。
しかし、来世での再会を誓う将軍と冬児の最後の瞬間、将軍は始皇帝が追い求めていた不老不死の秘薬を冬児から口移しで呑まされ、不老不死の存在となってしまう。
そして1930年代、将軍は兵馬俑から復活し、駆け出し映画女優となった冬児と瓜二つの女性と再会、しかしながら将軍は結局その女性をも失ってしまう。
そして1980年代、兵馬俑の遺跡で働くかつての将軍の前に、三度冬児の生まれ変わりが登場する。兵馬俑の発掘現場の見学に来た生徒を引率する教師の姿で・・・・。
この映画のスタイルは、伝奇ロマンから、コメディ、スペクタクルと変貌するのであるが、根底に流れるスピリッツは、永遠の命を持ってしまった1人の男と1人の女性とその女性の生まれ変わりとの悲しくも麗しい恋を描いている悲劇なのである。
残念ながら途中のコメディ部分の脚本と演出はいただけないが、輪廻転生を描いた映画の中では、非常に良質の作品だと思う。
さて、ここで問題です。
果たして、前世や別の世界で深い関係にあった者同士は、名前や姿かたちが変わってしまったとしても、お互いに認め合うことができるのでしょうか。
「きまぐれロボット」
2002年11月21日 読書先日ふらふらと地下鉄の駅によくあるなんとか文庫を覘いてみると最近Hさんご執心の星新一の文庫本がありまして、じゃあ久しぶりに読んでみるかなと「きまぐれロボット」を手に取りました。
ショートショートの文庫本ですから、ご想像通りあっと言う間に読み終わったわけですが、この「きまぐれロボット」は和田誠のイラストとともに朝日新聞日曜版誌上に連載されていた若年層向けのショートショートをまとめたもののようでした。
物語の多くはエヌ氏等が発明した謎の機械等にまつわる悲喜劇を描写していますが、初めて読んだのかも知れませんがなんだか非常に懐かしい印象を受けます。
これは、おそらく、星新一と筒井康隆は読書ファンにとってはポプラ社の「少年探偵団シリーズ」や「アルセーヌ・ルパン・シリーズ」のような一連のシリーズを経た後たどる読書好きの道だったのではないかなと思ったりもしています。
わたしも、Hさんにならって機会があれば星新一のショートショートをまた少し読んでみたいなと思いました。
ところで、星新一ですが、短編や長編は書いているのでしょうか。
だとしたら、読んでみたいような気がします。
こんな本がありました。
星新一 ショートショート1001
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410319426X/ref=sr_aps_d_1_1/249-3418756-4392316
30,000円です。
ショートショートの文庫本ですから、ご想像通りあっと言う間に読み終わったわけですが、この「きまぐれロボット」は和田誠のイラストとともに朝日新聞日曜版誌上に連載されていた若年層向けのショートショートをまとめたもののようでした。
物語の多くはエヌ氏等が発明した謎の機械等にまつわる悲喜劇を描写していますが、初めて読んだのかも知れませんがなんだか非常に懐かしい印象を受けます。
これは、おそらく、星新一と筒井康隆は読書ファンにとってはポプラ社の「少年探偵団シリーズ」や「アルセーヌ・ルパン・シリーズ」のような一連のシリーズを経た後たどる読書好きの道だったのではないかなと思ったりもしています。
わたしも、Hさんにならって機会があれば星新一のショートショートをまた少し読んでみたいなと思いました。
ところで、星新一ですが、短編や長編は書いているのでしょうか。
だとしたら、読んでみたいような気がします。
こんな本がありました。
星新一 ショートショート1001
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410319426X/ref=sr_aps_d_1_1/249-3418756-4392316
30,000円です。
パトリシア・ハイスミスの短編集「風に吹かれて」を読了しました。
パトリシア・ハイスミスと言えば皆さんもご存知のように、かのアルフレッド・ヒッチコックの「見知らぬ乗客」や、ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」、そして勿論「リプリー」の原作者として非常に有名ですね。
ハイスミスはほぼ同時期にヒッチコックとクレマンに見出されたというだけで、一躍時代の寵児となってしまったのは言うまでも無いことだと思いますが、果たして作家としてはどうなのでしょうか。
今回この「風に吹かれて」を読んで感じたのは、精神を患ったような登場人物が多く、また、彼ら登場人物の行動が非常に衝動的で、一
般の常識や論理では彼らの行動をはかれない、非常な空恐ろしさを感じてしまいました。
わたしはまた今回読んだハイスミスの作品に、女性作家をステレオタイプ的に見た典型的な印象を感じ取ることになりました。
つまり、ハイスミスの作品は、論理で構築された物語ではなく、感情により構築された物語である。ということです。
わたしはハイスミスと友達にはなれそうもありません。
が、他の作品をもう少しは読んだみたいと思います。
パトリシア・ハイスミスと言えば皆さんもご存知のように、かのアルフレッド・ヒッチコックの「見知らぬ乗客」や、ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」、そして勿論「リプリー」の原作者として非常に有名ですね。
ハイスミスはほぼ同時期にヒッチコックとクレマンに見出されたというだけで、一躍時代の寵児となってしまったのは言うまでも無いことだと思いますが、果たして作家としてはどうなのでしょうか。
今回この「風に吹かれて」を読んで感じたのは、精神を患ったような登場人物が多く、また、彼ら登場人物の行動が非常に衝動的で、一
般の常識や論理では彼らの行動をはかれない、非常な空恐ろしさを感じてしまいました。
わたしはまた今回読んだハイスミスの作品に、女性作家をステレオタイプ的に見た典型的な印象を感じ取ることになりました。
つまり、ハイスミスの作品は、論理で構築された物語ではなく、感情により構築された物語である。ということです。
わたしはハイスミスと友達にはなれそうもありません。
が、他の作品をもう少しは読んだみたいと思います。
「エンタープライズ」
2002年11月19日 映画スタートレックの最新シリーズ「エンタープライズ」の国内での放映が2002年11月、スーパーチャンネルで始まった。
スタートレックと言えばかつての「宇宙大作戦」(全79話)から端を発する米国のSFテレビシリーズであるが、このシリーズは、オリジナルシリーズである「宇宙大作戦」の後、「新スタートレック」(全178話)、「ディープスペースナイン」(全176話)、「ヴォイジャー」(全172話)と数々のシリーズが制作されており、スタートレック世界全体を包括するのは、最早素人では不可能であり、新たなファンを獲得するのが困難というような状況になっている。
しかし今回放映が始まった「エンタープライズ」は、世界観が複雑に肥大した現在の物語から、オリジナルシリーズ同様「エンタープライズ号の探査飛行」に焦点を合わせ、様々な異星人との交流や数々の冒険を描いているのである。しかも時代設定はオリジナルシリーズより過去の話、つまり映画「ファーストコンタクト」と「宇宙大作戦」の間の物語なのである。
従って、スタートレックの物語世界全容を理解しなくても十分理解し楽しめるシリーズになっているのである。
とは言っても実のところ、日本国内で放映されたのは、2時間枠のパイロットエピソードを第1話、第2話と数えてもやっと第3話なのである。ここでこんな話をするのは正に早計なのではあるが、昨日放映された第3話の"Fight or Flight"までを見る限り、「エンタープライズ」は正に元祖「スタートレック」の流れをくむ物語だ、という印象を受けた。
また、シリーズ初の歌もののオープニングではあるが、そのオープニング映像が素晴らしいのだ。帆船から、気球、プロペラ機からジェット機、ロケットから月着陸船、スペースシャトル、宇宙ステーション、そしてエンタープライズへと続く映像。
これはかつてのエンタープライズという名のついた多くの乗り物の記憶であるとともに、かつての冒険者たちの記憶を描写している正に感涙ものののオープニングに仕上がっているのだ。
諸君!それでは、人類に残された最後の開拓地を冒険しようではないか。
ご参考
STAR TREK U.S.S.KYUSYU
http://www.usskyushu.com/trek.html
オープニングの静止画(次のリンクの下部)
http://hoshi.sa.to/
スーパーチャンネル
(海外テレビシリーズ専門チャンネル)
http://www.super-ch.com/
スタートレックと言えばかつての「宇宙大作戦」(全79話)から端を発する米国のSFテレビシリーズであるが、このシリーズは、オリジナルシリーズである「宇宙大作戦」の後、「新スタートレック」(全178話)、「ディープスペースナイン」(全176話)、「ヴォイジャー」(全172話)と数々のシリーズが制作されており、スタートレック世界全体を包括するのは、最早素人では不可能であり、新たなファンを獲得するのが困難というような状況になっている。
しかし今回放映が始まった「エンタープライズ」は、世界観が複雑に肥大した現在の物語から、オリジナルシリーズ同様「エンタープライズ号の探査飛行」に焦点を合わせ、様々な異星人との交流や数々の冒険を描いているのである。しかも時代設定はオリジナルシリーズより過去の話、つまり映画「ファーストコンタクト」と「宇宙大作戦」の間の物語なのである。
従って、スタートレックの物語世界全容を理解しなくても十分理解し楽しめるシリーズになっているのである。
とは言っても実のところ、日本国内で放映されたのは、2時間枠のパイロットエピソードを第1話、第2話と数えてもやっと第3話なのである。ここでこんな話をするのは正に早計なのではあるが、昨日放映された第3話の"Fight or Flight"までを見る限り、「エンタープライズ」は正に元祖「スタートレック」の流れをくむ物語だ、という印象を受けた。
また、シリーズ初の歌もののオープニングではあるが、そのオープニング映像が素晴らしいのだ。帆船から、気球、プロペラ機からジェット機、ロケットから月着陸船、スペースシャトル、宇宙ステーション、そしてエンタープライズへと続く映像。
これはかつてのエンタープライズという名のついた多くの乗り物の記憶であるとともに、かつての冒険者たちの記憶を描写している正に感涙ものののオープニングに仕上がっているのだ。
諸君!それでは、人類に残された最後の開拓地を冒険しようではないか。
ご参考
STAR TREK U.S.S.KYUSYU
http://www.usskyushu.com/trek.html
オープニングの静止画(次のリンクの下部)
http://hoshi.sa.to/
スーパーチャンネル
(海外テレビシリーズ専門チャンネル)
http://www.super-ch.com/
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「徒然雑草」別館スタートしようかな。
2002年11月18日 日常実はわたし、1997年から自分のサイトで日記をつけてます。が、何故かここしばらく更新できていません。
で、手法を変えたらもしかして続けられるかな、と思ってココ(Diary Note)で日記をつけてみることにしました。
この日記の内容は、おそらく毎日の出来事になると思います。
で、手法を変えたらもしかして続けられるかな、と思ってココ(Diary Note)で日記をつけてみることにしました。
この日記の内容は、おそらく毎日の出来事になると思います。