「デッド・ゾーン」シーズン1
2005年9月7日 TV
最近AXNで放送がはじまった「デッド・ゾーン」をまとめて観始めた。
勿論、今回のテレビ・シリーズの原作でもあるスティーヴン・キングの小説「デッド・ゾーン」(1979)も大変面白いし、デヴィッド・クローネンバーグ監督、クリストファー・ウォーケン主演の映画「デッドゾーン」(1983)も大変素晴らしい。
で、アンソニー・マイケル・ホール主演のテレビ・シリーズ「デッド・ゾーン」だが、脚本が良いのか、題材が良いのか、俳優が良いのか、演出が良いのか、大変面白い。
海外のドラマを見るといつも感じるのが、何故日本のドラマがつまらないのか、と言うことである。
まあ、これは主観的な問題だと思うし、違和感を醸し出す照明のせいかも知れないし、冗長で間延びした脚本のせいかも知れないし、演じているのが俳優ではなくタレントであるせいかも知れない。
大衆文化の成熟度合いのせいなのだろうか。
ちょっと悲しいものがあるね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
勿論、今回のテレビ・シリーズの原作でもあるスティーヴン・キングの小説「デッド・ゾーン」(1979)も大変面白いし、デヴィッド・クローネンバーグ監督、クリストファー・ウォーケン主演の映画「デッドゾーン」(1983)も大変素晴らしい。
で、アンソニー・マイケル・ホール主演のテレビ・シリーズ「デッド・ゾーン」だが、脚本が良いのか、題材が良いのか、俳優が良いのか、演出が良いのか、大変面白い。
海外のドラマを見るといつも感じるのが、何故日本のドラマがつまらないのか、と言うことである。
まあ、これは主観的な問題だと思うし、違和感を醸し出す照明のせいかも知れないし、冗長で間延びした脚本のせいかも知れないし、演じているのが俳優ではなくタレントであるせいかも知れない。
大衆文化の成熟度合いのせいなのだろうか。
ちょっと悲しいものがあるね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
捨てられたホワイトバンド
2005年9月6日 エッセイ/コラム コメント (3)
2005/09/05 都内某所。
駅構内にホワイトバンドが捨ててあった。
そのホワイトバンドは、昨夜からの雨による水溜りの中を漂っていた。道行く人々は足を止めず、ホワイトバンドに目を留める人もいなかった。
もしかしたら、そのホワイトバンドは、ホワイトバンドの主旨に賛同した人の手首から滑り落ちたのかも知れないが、わたしには捨てられてしまったホワイトバンドが水溜りの中を漂っているように見えたのである。
大規模な詐欺行為ではないか、とも言われ、各方面からの批判が高まる日本版ホワイトバンドだが、オフィシャル・サイトで公開されていた「*** ホワイトバンド¥300(税込)の内訳目安と使途」が、誤解を避けることを目的として2005/09/05に改訂された。
従来のバージョンの「*** ホワイトバンド¥300(税込)の内訳目安と使途」では、税抜価格286円の10%が、
【貧困問題の解決に資する政策変更のための活動】
・政策研究・調査
・アドボカシー活動
・市民社会組織のネットワーク構築
・貧困の解消に向けた取り組みに関する啓発活動
(地球市民教育・開発教育を含む)
に使われることになっていた。
使われることになっていた、と言うのは未だ使われていないからで、その用途は具体的には、次の通りである。
【貧困問題の解決に資する政策変更のための活動】について
ホワイトバンドの売上の1割は、NGOなど市民社会組織やネットワークが貧困問題の解決にむけた政策変更を促すために行う活動に使われます。具体的には、貧困に関わる諸問題の調査・分析、日本政府その他の機構に具体的な政策変更を求めるロビイング活動、ロビイング活動を支援する世論を構築するような啓発活動(キャンペーン活動)、そしてそのような世論を構成する行動的な市民層を育てる地球市民教育や開発教育活動などです。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、NGOによる途上国での支援活動に対する寄付金を集めるためのキャンペーンではなく、「貧困をなくそう」というみなさんの声を集めるキャンペーンです。ですから、このキャンペーンの一環であるホワイトバンドの売上も、現地での支援活動に使うよりも、途上国から先進国に富が流れてしまうような構造や、貧困からの脱却のために努力する人々やNGOの活動を台無しにしてしまうような政治や経済の仕組みを変えることを目的に使われるべきと考えました。
この部分の資金管理方法や運営母体について、具体的に決まっていくのは2005年秋以降になります。上のような目的のために実際にお金が使われはじめるのは、2006年になってからになる予定です。
なんとも釈然としないし、言っていること自体が玉虫色で、詭弁ですらあるような印象を受ける。
確かに寄付や募金が、本来必要なところにいかないことはあるかも知れないし、実際ある、と言う報道も多々ある。
それが「NGOの活動を台無しにしてしまうような政治や経済」の責任だから、それを糺すためにお金を「ロビー活動」に使おう、と言う考え方は間違ってはいないはずだ。
しかしながらロビー活動のための資金源として、善意の集まりのようなホワイトバンドを利用するのはいかがなものか、と思ってしまう。
何しろ一般人の多くは、300円で購入したうちの大半の金額が飢餓で苦しむ国や地域に送られていると大きな誤解をしているのだから。
彼等の善意の300円が、ロビー活動と言う名の政治資金になっているとしたら、泣くに泣けないだろう。
「ホワイトバンドの問題点」
http://www.wikihouse.com/whiteband/
ちなみに余談だが、「24時間テレビ」に団体として募金協力するためには、次の条件が義務付けられている。
1.募金より経費を差し引かないこと。
2.「24時間テレビ」の主旨・テーマを良く浸透させること。
3.商業主義に利用しないこと。
4.責任者が必ず活動報告をすること。
なかなかやるじゃないか「日本テレビ」さんよ!
ホワイトバンドをめぐる冒険
http://diarynote.jp/d/29346/20050909.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
駅構内にホワイトバンドが捨ててあった。
そのホワイトバンドは、昨夜からの雨による水溜りの中を漂っていた。道行く人々は足を止めず、ホワイトバンドに目を留める人もいなかった。
もしかしたら、そのホワイトバンドは、ホワイトバンドの主旨に賛同した人の手首から滑り落ちたのかも知れないが、わたしには捨てられてしまったホワイトバンドが水溜りの中を漂っているように見えたのである。
大規模な詐欺行為ではないか、とも言われ、各方面からの批判が高まる日本版ホワイトバンドだが、オフィシャル・サイトで公開されていた「*** ホワイトバンド¥300(税込)の内訳目安と使途」が、誤解を避けることを目的として2005/09/05に改訂された。
従来のバージョンの「*** ホワイトバンド¥300(税込)の内訳目安と使途」では、税抜価格286円の10%が、
【貧困問題の解決に資する政策変更のための活動】
・政策研究・調査
・アドボカシー活動
・市民社会組織のネットワーク構築
・貧困の解消に向けた取り組みに関する啓発活動
(地球市民教育・開発教育を含む)
に使われることになっていた。
使われることになっていた、と言うのは未だ使われていないからで、その用途は具体的には、次の通りである。
【貧困問題の解決に資する政策変更のための活動】について
ホワイトバンドの売上の1割は、NGOなど市民社会組織やネットワークが貧困問題の解決にむけた政策変更を促すために行う活動に使われます。具体的には、貧困に関わる諸問題の調査・分析、日本政府その他の機構に具体的な政策変更を求めるロビイング活動、ロビイング活動を支援する世論を構築するような啓発活動(キャンペーン活動)、そしてそのような世論を構成する行動的な市民層を育てる地球市民教育や開発教育活動などです。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンは、NGOによる途上国での支援活動に対する寄付金を集めるためのキャンペーンではなく、「貧困をなくそう」というみなさんの声を集めるキャンペーンです。ですから、このキャンペーンの一環であるホワイトバンドの売上も、現地での支援活動に使うよりも、途上国から先進国に富が流れてしまうような構造や、貧困からの脱却のために努力する人々やNGOの活動を台無しにしてしまうような政治や経済の仕組みを変えることを目的に使われるべきと考えました。
この部分の資金管理方法や運営母体について、具体的に決まっていくのは2005年秋以降になります。上のような目的のために実際にお金が使われはじめるのは、2006年になってからになる予定です。
なんとも釈然としないし、言っていること自体が玉虫色で、詭弁ですらあるような印象を受ける。
確かに寄付や募金が、本来必要なところにいかないことはあるかも知れないし、実際ある、と言う報道も多々ある。
それが「NGOの活動を台無しにしてしまうような政治や経済」の責任だから、それを糺すためにお金を「ロビー活動」に使おう、と言う考え方は間違ってはいないはずだ。
しかしながらロビー活動のための資金源として、善意の集まりのようなホワイトバンドを利用するのはいかがなものか、と思ってしまう。
何しろ一般人の多くは、300円で購入したうちの大半の金額が飢餓で苦しむ国や地域に送られていると大きな誤解をしているのだから。
彼等の善意の300円が、ロビー活動と言う名の政治資金になっているとしたら、泣くに泣けないだろう。
「ホワイトバンドの問題点」
http://www.wikihouse.com/whiteband/
ちなみに余談だが、「24時間テレビ」に団体として募金協力するためには、次の条件が義務付けられている。
1.募金より経費を差し引かないこと。
2.「24時間テレビ」の主旨・テーマを良く浸透させること。
3.商業主義に利用しないこと。
4.責任者が必ず活動報告をすること。
なかなかやるじゃないか「日本テレビ」さんよ!
ホワイトバンドをめぐる冒険
http://diarynote.jp/d/29346/20050909.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/09/02 「東京国際ファンタスティック映画祭」の上映作品がオフィシャル・サイトで公開された。
http://tokyofanta.com/2005/index.php
作品の詳細情報がよくわからないので、もしかしたら凄いラインナップかも知れないのだが、個人的には何とも寂しげなラインナップのような印象を受ける。
話題の「トム・ヤム・クン!」や「ナイト・ウォッチ」、「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」も一応上映されるのだが、「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」にいたっては、翌々週位に一般公開されてしまうので、それほどありがたみも感じられない。
ついでに目玉とも言うべき企画であるオールナイトにもなんだか魅力が感じられない。
「東京ファンタ」よ、どこへ行く・・・・
なお、チケットの発売は9/10からなのだが、当日はわたしは知り合いの結婚式で、チケットぴあに並べないのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
http://tokyofanta.com/2005/index.php
作品の詳細情報がよくわからないので、もしかしたら凄いラインナップかも知れないのだが、個人的には何とも寂しげなラインナップのような印象を受ける。
話題の「トム・ヤム・クン!」や「ナイト・ウォッチ」、「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」も一応上映されるのだが、「機動戦士ZガンダムII−恋人たち−」にいたっては、翌々週位に一般公開されてしまうので、それほどありがたみも感じられない。
ついでに目玉とも言うべき企画であるオールナイトにもなんだか魅力が感じられない。
「東京ファンタ」よ、どこへ行く・・・・
なお、チケットの発売は9/10からなのだが、当日はわたしは知り合いの結婚式で、チケットぴあに並べないのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/09/03号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
「亡国のイージス」http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
■週末興収ベストテン
2005/08/27-28 興収ベストテン
1.「容疑者 室井慎次」(東宝)
2.「マダガスカル」(アスミック・エース)
3.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
4.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
5.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
6.「妖怪大戦争」(松竹)
7.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
8.「ランド・オブ・ザ・デッド」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
9.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
10.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
2005/8/27に公開された「ランド・オブ・ザ・デッド」が興収ベストテンの8位にランクインしています。喜ばしい事ですね。
先日「ルパン」の試写を観ました。想像以上の娯楽作品に仕上がっていました。
少年時代にポプラ社の「ルパン」シリーズを図書館で、奪い合い貪るように読んでいた読書好きにはたまらない作品に仕上がっているのではないでしょうか。
「ルパン三世」ではなくアルセーヌ・ルパンの今後の活躍に期待してしまいます。
また「タッチ」の試写も観ましたが、アニメーションと実写の演出手法の違いと可能性と限界に思いを馳せてしまいました。
アニメーションの演出は無限の可能性を持っており、頭の中で考えた事は、全て実現できるのですが、実写ではなかなかそうは行かないようです。
余談ですけど、「亡国のイージス」の絵コンテはクレジットを見ると庵野秀明が担当していますね。「ローレライ」と異なりたまりクローズアップされていませんが、世の中、どうなっているのでしょうか。
余談ですけど、先月8月にわたしは21本映画を観ました。
記憶は定かではありませんが、月21本と言うのは自己最高記録かも知れません。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「タッチ」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」です。
困った状況ですね。
■近日公開予定
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
「亡国のイージス」http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
■週末興収ベストテン
2005/08/27-28 興収ベストテン
1.「容疑者 室井慎次」(東宝)
2.「マダガスカル」(アスミック・エース)
3.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
4.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
5.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
6.「妖怪大戦争」(松竹)
7.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
8.「ランド・オブ・ザ・デッド」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
9.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
10.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
2005/8/27に公開された「ランド・オブ・ザ・デッド」が興収ベストテンの8位にランクインしています。喜ばしい事ですね。
先日「ルパン」の試写を観ました。想像以上の娯楽作品に仕上がっていました。
少年時代にポプラ社の「ルパン」シリーズを図書館で、奪い合い貪るように読んでいた読書好きにはたまらない作品に仕上がっているのではないでしょうか。
「ルパン三世」ではなくアルセーヌ・ルパンの今後の活躍に期待してしまいます。
また「タッチ」の試写も観ましたが、アニメーションと実写の演出手法の違いと可能性と限界に思いを馳せてしまいました。
アニメーションの演出は無限の可能性を持っており、頭の中で考えた事は、全て実現できるのですが、実写ではなかなかそうは行かないようです。
余談ですけど、「亡国のイージス」の絵コンテはクレジットを見ると庵野秀明が担当していますね。「ローレライ」と異なりたまりクローズアップされていませんが、世の中、どうなっているのでしょうか。
余談ですけど、先月8月にわたしは21本映画を観ました。
記憶は定かではありませんが、月21本と言うのは自己最高記録かも知れません。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「タッチ」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」です。
困った状況ですね。
■近日公開予定
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/09/01 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「亡国のイージス」を観た。
東京湾沖で訓練航海を予定している海上自衛隊イージス艦《いそかぜ》に、FTG・溝口哲也3等海佐(中井貴一)率いる14名の自衛官が訓練航海の視察のため乗艦して来た。
訓練中に事故死した《いそかぜ》2等海士・菊政克美(森岡龍)の遺体をそのままにし、訓練を続行しようとする《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐(寺尾聰)に、《いそかぜ》先任伍長・仙石恒史(真田広之)は死人が出ているのに何故訓練を続行しようとするのかと詰め寄る。
副長ではらちがあかず、艦長・衣笠秀明1等海佐(橋爪淳)に直談判しようとする仙石に副長は告げる。「艦長は既に殺されている」と。
監督:阪本順治
原作:福井晴敏 『亡国のイージス』(講談社刊)
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
編集:ウィリアム・アンダーソン
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:真田広之(《いそかぜ》先任伍長・仙石恒史)、寺尾聰(《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐)、佐藤浩市(DAIS内事本部長・渥美大輔)、中井貴一(FTG・溝口哲也3等海佐)、勝地涼(《いそかぜ》1等海士・如月 行)、チェ・ミンソ(ジョンヒ)、吉田栄作(《いそかぜ》船務長・竹中 勇3等海佐)、谷原章介(《いそかぜ》水雷士・風間雄大3等海尉)、豊原功補(《いそかぜ》砲雷長・杉浦丈司3等海佐)、光石研(《いそかぜ》掌帆長・若狭祥司、森岡龍(《いそかぜ》2等海士・菊政克美)、中沢青六(《いそかぜ》機関長・酒井宏之3等海佐)、中村育二(《いそかぜ》航海長・横田利一1等海尉)、橋爪淳(《いそかぜ》艦長・衣笠秀明1等海佐)、安藤政信(FTG・山崎謙二2等海尉)、真木蔵人(第204飛行隊・宗像良昭1等空尉)、松岡俊介(DAIS局員・小林政彦)、池内万作(DAIS局員・服部 駿)、矢島健一(《うらかぜ》艦長・阿久津徹男2等海佐)、佐々木勝彦(防衛庁長官・佐伯秀一)、天田俊明(統合幕僚会議議長・木島祐孝)、鹿内孝(海上幕僚長・湊本仁志)、平泉成(警察庁長官・明石智司)、岸部一徳(内閣情報官・瀬戸和馬)、原田美枝子(宮津芳恵)、原田芳雄(内閣総理大臣・梶本幸一郎)
本作「亡国のイージス」は、「ローレライ」「戦国自衛隊1549」に続く福井晴敏原作の映画化作品である。
「ローレライ」に激怒し「戦国自衛隊1549」にあきれたわたしにとって本作は、最後の砦的起死回生の期待の作品だった訳だ。
しかしながら、わたしは再度激怒することになる。
本作「亡国のイージス」と言う作品は、防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊の全面協力を得、日本映画史に残るであろう豪華キャストを揃え、その上海外からもスタッフを集め、満を持して製作された日本映画界期待の星なのだ。
キャストも豪華、勿論彼等俳優たちの演技合戦も楽しいし、昨今の日本映画での不安要素であるVFXも特に問題はない、物語にリアリティを醸し出す世界観を構築する美術や衣装も良い仕事をしているし、演出も編集も順当、更には音楽にも問題はない。
しかしながら、なんと言っても脚本とキャラクター設定がひどいのだ。
特にひどいのは寺尾聰演じる《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐と、彼の部下である上級士官たちのキャラクター設定と後半部分の脚本である。
副長・宮津は国を憂いて大義の下、謀反を企てる人物、−−言わば革命家−−、だと言うのに、脚本上にしてもキャラクター設定上にしても全く説得力がない。
そして更にそのキャラクターの行動原理には一貫性が無く、明確な意志が感じられない。
副長・宮津は、コロコロと手のひらを返す人物として描かれている。これはまるで「ザ・ロック」のエド・ハリス(フランシス・X・ハメル准将)のように一貫性がない。
その一貫性のない副長・宮津に引き入れられてしまった、《いそかぜ》船務長・竹中 勇3等海佐(吉田栄作)、《いそかぜ》水雷士・風間雄大3等海尉(谷原章介)、《いそかぜ》砲雷長・杉浦丈司3等海佐(豊原功補)、《いそかぜ》掌帆長・若狭祥司(光石研)等は全く浮かばれない。
まるで、フランス語が出来ると言う一点で過去に連れて行かれ、すぐ殺され、その後他の連中は平気で英語を話している「タイムライン」のフランソワ位に浮かばれない。
寺尾聰にしても吉田栄作にしも後半部分のひどい脚本はさておき、十分評価できる仕事をしたと思う。でもいかんせん脚本がひどすぎる、と言う事なのだ。
また、原田美枝子(宮津芳恵)のエピローグもひどい。
セリフもひどいが、やっていることもひどい。
国家を転覆させようとした人物の妻が何のほほんと墓参りしているのだ!
ついでに「今頃、二人で船の話でもしているんじゃないの」とは何事だ!
わたしは、こういったセリフが書ける脚本家の神経を疑うね。
キャストだが、キャストはなんと言っても佐藤浩市(DAIS内事本部長・渥美大輔)と原田芳雄(内閣総理大臣・梶本幸一郎)が素晴らしかった。
こういった作品の肝は、現場とその対策本部の舞台の描き方にかかっており、その対策本部が上手く描かれている作品に傑作が多い。「博士の異常な愛情」しかり「合衆国最後の日」しかりである。
また脚本の話になってしまうが、本作のコンセプトは、ほとんど「合衆国最後の日」と同じであり、犯人側の要求(国家機密の公開)も同じである。(但し「合衆国最後の日」と比較すると本作の国家機密は対岸の火事程度の矮小化された機密である、これも脚本の穴だろう)
その対策本部で気を吐いていたのが、やはり佐藤浩市と原田芳雄である。ピーター・セラーズとジョージ・C・スコット位凄かったのではないだろうか。
また佐藤浩市と岸部一徳(内閣情報官・瀬戸和馬)の絡みも良かった。
余談だが、冗談抜きに佐藤浩市は俳優として凄いと思う。例えば最近の日産のCF(CM)でも全力投球の演技に感涙モノである。
あと演出上なの話なのだが、原田芳雄のネクタイの状態がシーン毎に異なっているのも興味深かった。
実行犯の主犯となる中井貴一は、良いのは良いのだが、コンセプトが得体の知れない人物と言う事なので、演りづらい部分もあるのだと思うが、いまいち鬼気迫る部分が足りなかったと思う。勿論冷静沈着で冷酷な役柄なので仕方が無いのだが、もう少しはじけて欲しかった。「ブラック・レイン」の佐藤(松田優作)位が良かったかな、と思う。
寺尾聰は頑張っているのだが、演技スタイルに弊害が出てきているのではないか、と思った。俳優としてのカラーと言えばそれまでなのだが、「CASSHERN」や最近のダイワハウスのCF(CM)と同様の印象を受ける。
さて、主役の真田広之だが、行動原理の根本には釈然としない部分があるが、元JAC(現JAE)の面目躍如と言うところだろうか。しかしながら、前述の行動原理に浪花節的背景が見て取れ、感覚的には「助太刀屋助六」のような印象を受ける。
本作「亡国のイージス」は素晴らしい俳優を多数キャスティングできた数少ない貴重な機会であったと思うし、防衛庁の協力をはじめとして、日本や海外の優秀なスタッフを一同に介し、日本映画の底力を世に知らしめる素晴らしい機会だったのだと思う。
しかしながら、脚本の出来がそれをさせなかった残念なケースだと言わざるを得ない。
なんとも残念な話である。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
東京湾沖で訓練航海を予定している海上自衛隊イージス艦《いそかぜ》に、FTG・溝口哲也3等海佐(中井貴一)率いる14名の自衛官が訓練航海の視察のため乗艦して来た。
訓練中に事故死した《いそかぜ》2等海士・菊政克美(森岡龍)の遺体をそのままにし、訓練を続行しようとする《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐(寺尾聰)に、《いそかぜ》先任伍長・仙石恒史(真田広之)は死人が出ているのに何故訓練を続行しようとするのかと詰め寄る。
副長ではらちがあかず、艦長・衣笠秀明1等海佐(橋爪淳)に直談判しようとする仙石に副長は告げる。「艦長は既に殺されている」と。
監督:阪本順治
原作:福井晴敏 『亡国のイージス』(講談社刊)
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
編集:ウィリアム・アンダーソン
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:真田広之(《いそかぜ》先任伍長・仙石恒史)、寺尾聰(《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐)、佐藤浩市(DAIS内事本部長・渥美大輔)、中井貴一(FTG・溝口哲也3等海佐)、勝地涼(《いそかぜ》1等海士・如月 行)、チェ・ミンソ(ジョンヒ)、吉田栄作(《いそかぜ》船務長・竹中 勇3等海佐)、谷原章介(《いそかぜ》水雷士・風間雄大3等海尉)、豊原功補(《いそかぜ》砲雷長・杉浦丈司3等海佐)、光石研(《いそかぜ》掌帆長・若狭祥司、森岡龍(《いそかぜ》2等海士・菊政克美)、中沢青六(《いそかぜ》機関長・酒井宏之3等海佐)、中村育二(《いそかぜ》航海長・横田利一1等海尉)、橋爪淳(《いそかぜ》艦長・衣笠秀明1等海佐)、安藤政信(FTG・山崎謙二2等海尉)、真木蔵人(第204飛行隊・宗像良昭1等空尉)、松岡俊介(DAIS局員・小林政彦)、池内万作(DAIS局員・服部 駿)、矢島健一(《うらかぜ》艦長・阿久津徹男2等海佐)、佐々木勝彦(防衛庁長官・佐伯秀一)、天田俊明(統合幕僚会議議長・木島祐孝)、鹿内孝(海上幕僚長・湊本仁志)、平泉成(警察庁長官・明石智司)、岸部一徳(内閣情報官・瀬戸和馬)、原田美枝子(宮津芳恵)、原田芳雄(内閣総理大臣・梶本幸一郎)
本作「亡国のイージス」は、「ローレライ」「戦国自衛隊1549」に続く福井晴敏原作の映画化作品である。
「ローレライ」に激怒し「戦国自衛隊1549」にあきれたわたしにとって本作は、最後の砦的起死回生の期待の作品だった訳だ。
しかしながら、わたしは再度激怒することになる。
本作「亡国のイージス」と言う作品は、防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊の全面協力を得、日本映画史に残るであろう豪華キャストを揃え、その上海外からもスタッフを集め、満を持して製作された日本映画界期待の星なのだ。
キャストも豪華、勿論彼等俳優たちの演技合戦も楽しいし、昨今の日本映画での不安要素であるVFXも特に問題はない、物語にリアリティを醸し出す世界観を構築する美術や衣装も良い仕事をしているし、演出も編集も順当、更には音楽にも問題はない。
しかしながら、なんと言っても脚本とキャラクター設定がひどいのだ。
特にひどいのは寺尾聰演じる《いそかぜ》副長・宮津弘隆2等海佐と、彼の部下である上級士官たちのキャラクター設定と後半部分の脚本である。
副長・宮津は国を憂いて大義の下、謀反を企てる人物、−−言わば革命家−−、だと言うのに、脚本上にしてもキャラクター設定上にしても全く説得力がない。
そして更にそのキャラクターの行動原理には一貫性が無く、明確な意志が感じられない。
副長・宮津は、コロコロと手のひらを返す人物として描かれている。これはまるで「ザ・ロック」のエド・ハリス(フランシス・X・ハメル准将)のように一貫性がない。
その一貫性のない副長・宮津に引き入れられてしまった、《いそかぜ》船務長・竹中 勇3等海佐(吉田栄作)、《いそかぜ》水雷士・風間雄大3等海尉(谷原章介)、《いそかぜ》砲雷長・杉浦丈司3等海佐(豊原功補)、《いそかぜ》掌帆長・若狭祥司(光石研)等は全く浮かばれない。
まるで、フランス語が出来ると言う一点で過去に連れて行かれ、すぐ殺され、その後他の連中は平気で英語を話している「タイムライン」のフランソワ位に浮かばれない。
寺尾聰にしても吉田栄作にしも後半部分のひどい脚本はさておき、十分評価できる仕事をしたと思う。でもいかんせん脚本がひどすぎる、と言う事なのだ。
また、原田美枝子(宮津芳恵)のエピローグもひどい。
セリフもひどいが、やっていることもひどい。
国家を転覆させようとした人物の妻が何のほほんと墓参りしているのだ!
ついでに「今頃、二人で船の話でもしているんじゃないの」とは何事だ!
わたしは、こういったセリフが書ける脚本家の神経を疑うね。
キャストだが、キャストはなんと言っても佐藤浩市(DAIS内事本部長・渥美大輔)と原田芳雄(内閣総理大臣・梶本幸一郎)が素晴らしかった。
こういった作品の肝は、現場とその対策本部の舞台の描き方にかかっており、その対策本部が上手く描かれている作品に傑作が多い。「博士の異常な愛情」しかり「合衆国最後の日」しかりである。
また脚本の話になってしまうが、本作のコンセプトは、ほとんど「合衆国最後の日」と同じであり、犯人側の要求(国家機密の公開)も同じである。(但し「合衆国最後の日」と比較すると本作の国家機密は対岸の火事程度の矮小化された機密である、これも脚本の穴だろう)
その対策本部で気を吐いていたのが、やはり佐藤浩市と原田芳雄である。ピーター・セラーズとジョージ・C・スコット位凄かったのではないだろうか。
また佐藤浩市と岸部一徳(内閣情報官・瀬戸和馬)の絡みも良かった。
余談だが、冗談抜きに佐藤浩市は俳優として凄いと思う。例えば最近の日産のCF(CM)でも全力投球の演技に感涙モノである。
あと演出上なの話なのだが、原田芳雄のネクタイの状態がシーン毎に異なっているのも興味深かった。
実行犯の主犯となる中井貴一は、良いのは良いのだが、コンセプトが得体の知れない人物と言う事なので、演りづらい部分もあるのだと思うが、いまいち鬼気迫る部分が足りなかったと思う。勿論冷静沈着で冷酷な役柄なので仕方が無いのだが、もう少しはじけて欲しかった。「ブラック・レイン」の佐藤(松田優作)位が良かったかな、と思う。
寺尾聰は頑張っているのだが、演技スタイルに弊害が出てきているのではないか、と思った。俳優としてのカラーと言えばそれまでなのだが、「CASSHERN」や最近のダイワハウスのCF(CM)と同様の印象を受ける。
さて、主役の真田広之だが、行動原理の根本には釈然としない部分があるが、元JAC(現JAE)の面目躍如と言うところだろうか。しかしながら、前述の行動原理に浪花節的背景が見て取れ、感覚的には「助太刀屋助六」のような印象を受ける。
本作「亡国のイージス」は素晴らしい俳優を多数キャスティングできた数少ない貴重な機会であったと思うし、防衛庁の協力をはじめとして、日本や海外の優秀なスタッフを一同に介し、日本映画の底力を世に知らしめる素晴らしい機会だったのだと思う。
しかしながら、脚本の出来がそれをさせなかった残念なケースだと言わざるを得ない。
なんとも残念な話である。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005年の目標!! 中間発表その8
2005年9月1日 映画さて、早速ですが2005年の目標の中間発表その8です。
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#055「姑獲鳥の夏」テアトル池袋 2005/08/03
#056「オペラ座の怪人」新文芸坐 2005/08/05
#057「キングダム・オブ・ヘブン」新文芸坐 2005/08/05
#058「ライディング・ザ・ブレット」オスカー劇場 2005/08/06
#059「ライフ・アクアティック」目黒シネマ 2005/08/07
#060「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」目黒シネマ 2005/08/07
#061「疾走」イイノホール 2005/08/12
#062「チャーリーとチョコレート工場」イイノホール 2005/08/12
#063「青空のゆくえ」イイノホール 2005/08/13
#064「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」イイノホール 2005/08/13
#065「シンデレラマン」イイノホール 2005/08/13
#066「ロンゲスト・ヤード」イイノホール 2005/08/14
#067「ランド・オブ・ザ・デッド」イイノホール 2005/08/14
#068「カーテンコール」イイノホール 2005/08/15
#069「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」イイノホール 2005/08/16
#070「鳶がクルリと」イイノホール 2005/08/17
#071「奥さまは魔女」ヤクルトホール 2005/08/17
#072「サマータイムマシン・ブルース」ヤマハホール 2005/08/22
#073「自由戀愛」津田ホール 2005/08/25
#074「タッチ」科学技術館サイエンスホール 2005/08/30
#075「ルパン」よみうりホール 2005/08/31
2.DVD、CATV等
#096「MIND GAME マインド・ゲーム」DVD 2005/08/02
#097「シャイニング」DVD 2005/08/04
#098「博士の異常な愛情」DVD 2005/08/08
#099「フルメタル・ジャケット」DVD 2005/08/09
#100「2001年宇宙の旅」DVD 2005/08/10
#101「カジノロワイヤル」DVD 2005/08/21
#102「オースティン・パワーズ」DVD 2005/08/23
#103「スティーブン・キング 死霊の牙」DVD 2005/08/29
3.読書
#020「邪魔(上)」奥田英朗著 講談社文庫 2005/08/07
#021「邪魔(下)」奥田英朗著 講談社文庫 2005/08/10
#022「海辺のカフカ(上)」村上春樹著 新潮文庫 2005/08/15
#023「スタンリー・キューブリック/写真で見るその人生」クリスティアーヌ・キューブリック編著 浜野保樹訳 愛育社 2005/08/20
#024「LAST(ラスト)」石田衣良著 講談社文庫 2005/08/21
#025「海辺のカフカ(下)」村上春樹著 新潮文庫 2005/08/23
#026「とり残されて」宮部みゆき著 文春文庫 2005/08/29
映画は、劇場21本(累計75本)、DVD等8本(累計103本)で、計29本(累計178本)。
このままのペースで、年間267本(劇場113本)です。
読書は7冊(累計26本)で、このままのペースでは、年間39冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
「トーキョーシネマショー」のおかげで、映画の本数は稼いでいますが、今年はDVDやCATVでの鑑賞が対例年比-30本位の状況です。
なんとか、300本まで行けるのではないかな、と楽天的に見ていますが、今年はどうでしょうかね。
読書もやばいです。
最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は無理かと思います。
参考)
本年の状況
映画178本(うち劇場75本)
読書26冊
昨年同時期の状況
映画207本(うち劇場79本)
読書25冊
一昨年同時期の状況
映画 206本(劇場53本)
読書 38冊
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#055「姑獲鳥の夏」テアトル池袋 2005/08/03
#056「オペラ座の怪人」新文芸坐 2005/08/05
#057「キングダム・オブ・ヘブン」新文芸坐 2005/08/05
#058「ライディング・ザ・ブレット」オスカー劇場 2005/08/06
#059「ライフ・アクアティック」目黒シネマ 2005/08/07
#060「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」目黒シネマ 2005/08/07
#061「疾走」イイノホール 2005/08/12
#062「チャーリーとチョコレート工場」イイノホール 2005/08/12
#063「青空のゆくえ」イイノホール 2005/08/13
#064「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」イイノホール 2005/08/13
#065「シンデレラマン」イイノホール 2005/08/13
#066「ロンゲスト・ヤード」イイノホール 2005/08/14
#067「ランド・オブ・ザ・デッド」イイノホール 2005/08/14
#068「カーテンコール」イイノホール 2005/08/15
#069「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」イイノホール 2005/08/16
#070「鳶がクルリと」イイノホール 2005/08/17
#071「奥さまは魔女」ヤクルトホール 2005/08/17
#072「サマータイムマシン・ブルース」ヤマハホール 2005/08/22
#073「自由戀愛」津田ホール 2005/08/25
#074「タッチ」科学技術館サイエンスホール 2005/08/30
#075「ルパン」よみうりホール 2005/08/31
2.DVD、CATV等
#096「MIND GAME マインド・ゲーム」DVD 2005/08/02
#097「シャイニング」DVD 2005/08/04
#098「博士の異常な愛情」DVD 2005/08/08
#099「フルメタル・ジャケット」DVD 2005/08/09
#100「2001年宇宙の旅」DVD 2005/08/10
#101「カジノロワイヤル」DVD 2005/08/21
#102「オースティン・パワーズ」DVD 2005/08/23
#103「スティーブン・キング 死霊の牙」DVD 2005/08/29
3.読書
#020「邪魔(上)」奥田英朗著 講談社文庫 2005/08/07
#021「邪魔(下)」奥田英朗著 講談社文庫 2005/08/10
#022「海辺のカフカ(上)」村上春樹著 新潮文庫 2005/08/15
#023「スタンリー・キューブリック/写真で見るその人生」クリスティアーヌ・キューブリック編著 浜野保樹訳 愛育社 2005/08/20
#024「LAST(ラスト)」石田衣良著 講談社文庫 2005/08/21
#025「海辺のカフカ(下)」村上春樹著 新潮文庫 2005/08/23
#026「とり残されて」宮部みゆき著 文春文庫 2005/08/29
映画は、劇場21本(累計75本)、DVD等8本(累計103本)で、計29本(累計178本)。
このままのペースで、年間267本(劇場113本)です。
読書は7冊(累計26本)で、このままのペースでは、年間39冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
「トーキョーシネマショー」のおかげで、映画の本数は稼いでいますが、今年はDVDやCATVでの鑑賞が対例年比-30本位の状況です。
なんとか、300本まで行けるのではないかな、と楽天的に見ていますが、今年はどうでしょうかね。
読書もやばいです。
最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は無理かと思います。
参考)
本年の状況
映画178本(うち劇場75本)
読書26冊
昨年同時期の状況
映画207本(うち劇場79本)
読書25冊
一昨年同時期の状況
映画 206本(劇場53本)
読書 38冊
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
「サマータイムマシン・ブルース」
2005年8月31日 映画
2005/08/22 東京銀座「ヤマハホール」で「サマータイムマシン・ブルース」の試写を観た。
マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。
SF研究などせずぐったりと夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!!!!
「ためしに昨日に帰って壊れる前のリモコン取ってこよう」
と軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こって…!?
(オフィシャルサイトよりほぼ引用)
製作・監督:本広克行
原作・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
出演:瑛太(甲本拓馬)、上野樹里(柴田春華)、与座嘉秋(新美優)、川岡大次郎(小泉俊介)、ムロツヨシ(石松大吾)、永野宗典(曽我淳)、本多力(田村明)、真木よう子(伊藤唯)、升毅(?)、三上市朗(映画館主人)、楠見薫(銭湯の番台)、川下大洋(大学の管理人)、佐々木蔵之介(保積光太郎)
わたしは「踊る大走査線」シリーズには全く関心がない。
と言うか、何故あんなにヒットするのかわからない。
テレビドラマ好きな人たちだけではなく、普段から映画をたくさん観ている映画好きの皆さんにも受け入れられている事実は、わたしには全く解せないのだ。
また、本広克行の趣味なのかどうかはわからないが、往年の名作の表層部分だけをさらりとパクる手法には、怒りすら感じる事もある。
そんな状況で、本広克行(製作・監督)の「サマータイムマシン・ブルース」を観た訳である。
本来は、2005/08/17に「東芝エンタテインメント試写室」で行われた本広克行のティーチ・イン付き試写会に行く予定だったのだが、試写当日は「奥さまは魔女」の試写と日程が重なってしまっていた。
「踊る大走査線」シリーズには関心がなく、往年のテレビドラマ好きのわたしは結果的に「奥さまは魔女」を選択してしまったのだ。
本作「サマータイムマシン・ブルース」の試写の段階で既に「奥さまは魔女」を観ていたわたしは、後悔することになる。
問題はあるものの「サマータイムマシン・ブルース」は大変面白い作品であった。
ついでに本作は、監督の本広克行の話も聞いてみたいなと思わせるような作品に仕上がっていたのだ。
先ず脚本が良く出来ていた。
勿論タイムトラベルものの肝は、何と言っても脚本であり、脚本がしっかりしているタイムトラベルものに外れはない。
だから、タイムトラベルものを製作する以上、脚本がしっかりしているのは、当たり前なのだ。
しかし、冒頭の10分間の描写はいただけない。
冒頭のシークエンスは、伏線を見せるだけのために存在するような印象を受ける。
もう少し描き方がなんとかならなかったのだろうか。この手法は全くスマートではない。
ある意味予告編や、CF(CM)前のような印象を受ける。
しかし、脚本は良く出来ているのだが、伏線やプロットが非常にわかりやすく、ちと残念な気がした。
順当に物語は進み、特に意外な展開もなく、予定調和と言えば予定調和なのだが、わかりやすいプロットには残念な印象を受ける。
タイムトラベルものには意外な出来事が必須だと思うからだ。
尤も本作は原作が戯曲なので、脚本はしっかりしているのは、更に当たり前なのだが・・・・。
描写や演出は順当でソツなくこなしているのだが、途中で出てくる時空を超えたスプリット・スクリーンには驚いた。
決して映画的手法ではないのだが、強烈な印象を受けた。
世界観は、莫迦をやっていた時代のノスタルジックな雰囲気が醸し出されており、例えば学園祭のノリのようなものが感じられる。
熱狂と寂寥感が共存する摩訶不思議な空気が感じられるのだ。
世界観を構築する美術も良い仕事をしていた。
雑駁な印象を付与するSF研究会の部室もよく出来ていた。
タイムトラベルものとして「タイムマシン」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、「スタートレック」シリーズへの言及等もあった。
キャストは全て自分が与えられている役柄を見事にこなしていた。
キャラクターが濃い事もあり、誰もが印象に残るシーンを演じていた。全てのキャラクターにきちんと見せ場がある脚本も相まって、幸せな印象を受ける。
キャストは比較的地味でキャストの力で客を呼ぶのは困難だと思うが、本広克行(「踊る大走査線」)人気で、普通にヒットする作品だと思うが、それ以外の普通の映画ファンにもまあ観ていただきたいと思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。
SF研究などせずぐったりと夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!!!!
「ためしに昨日に帰って壊れる前のリモコン取ってこよう」
と軽い気持ちで乗ってみたら、さぁ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こって…!?
(オフィシャルサイトよりほぼ引用)
製作・監督:本広克行
原作・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
出演:瑛太(甲本拓馬)、上野樹里(柴田春華)、与座嘉秋(新美優)、川岡大次郎(小泉俊介)、ムロツヨシ(石松大吾)、永野宗典(曽我淳)、本多力(田村明)、真木よう子(伊藤唯)、升毅(?)、三上市朗(映画館主人)、楠見薫(銭湯の番台)、川下大洋(大学の管理人)、佐々木蔵之介(保積光太郎)
わたしは「踊る大走査線」シリーズには全く関心がない。
と言うか、何故あんなにヒットするのかわからない。
テレビドラマ好きな人たちだけではなく、普段から映画をたくさん観ている映画好きの皆さんにも受け入れられている事実は、わたしには全く解せないのだ。
また、本広克行の趣味なのかどうかはわからないが、往年の名作の表層部分だけをさらりとパクる手法には、怒りすら感じる事もある。
そんな状況で、本広克行(製作・監督)の「サマータイムマシン・ブルース」を観た訳である。
本来は、2005/08/17に「東芝エンタテインメント試写室」で行われた本広克行のティーチ・イン付き試写会に行く予定だったのだが、試写当日は「奥さまは魔女」の試写と日程が重なってしまっていた。
「踊る大走査線」シリーズには関心がなく、往年のテレビドラマ好きのわたしは結果的に「奥さまは魔女」を選択してしまったのだ。
本作「サマータイムマシン・ブルース」の試写の段階で既に「奥さまは魔女」を観ていたわたしは、後悔することになる。
問題はあるものの「サマータイムマシン・ブルース」は大変面白い作品であった。
ついでに本作は、監督の本広克行の話も聞いてみたいなと思わせるような作品に仕上がっていたのだ。
先ず脚本が良く出来ていた。
勿論タイムトラベルものの肝は、何と言っても脚本であり、脚本がしっかりしているタイムトラベルものに外れはない。
だから、タイムトラベルものを製作する以上、脚本がしっかりしているのは、当たり前なのだ。
しかし、冒頭の10分間の描写はいただけない。
冒頭のシークエンスは、伏線を見せるだけのために存在するような印象を受ける。
もう少し描き方がなんとかならなかったのだろうか。この手法は全くスマートではない。
ある意味予告編や、CF(CM)前のような印象を受ける。
しかし、脚本は良く出来ているのだが、伏線やプロットが非常にわかりやすく、ちと残念な気がした。
順当に物語は進み、特に意外な展開もなく、予定調和と言えば予定調和なのだが、わかりやすいプロットには残念な印象を受ける。
タイムトラベルものには意外な出来事が必須だと思うからだ。
尤も本作は原作が戯曲なので、脚本はしっかりしているのは、更に当たり前なのだが・・・・。
描写や演出は順当でソツなくこなしているのだが、途中で出てくる時空を超えたスプリット・スクリーンには驚いた。
決して映画的手法ではないのだが、強烈な印象を受けた。
世界観は、莫迦をやっていた時代のノスタルジックな雰囲気が醸し出されており、例えば学園祭のノリのようなものが感じられる。
熱狂と寂寥感が共存する摩訶不思議な空気が感じられるのだ。
世界観を構築する美術も良い仕事をしていた。
雑駁な印象を付与するSF研究会の部室もよく出来ていた。
タイムトラベルものとして「タイムマシン」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、「スタートレック」シリーズへの言及等もあった。
キャストは全て自分が与えられている役柄を見事にこなしていた。
キャラクターが濃い事もあり、誰もが印象に残るシーンを演じていた。全てのキャラクターにきちんと見せ場がある脚本も相まって、幸せな印象を受ける。
キャストは比較的地味でキャストの力で客を呼ぶのは困難だと思うが、本広克行(「踊る大走査線」)人気で、普通にヒットする作品だと思うが、それ以外の普通の映画ファンにもまあ観ていただきたいと思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「空中庭園」をめぐる冒険 その2
2005年8月30日 エッセイ/コラムとりあえず、こちらを見ていただきたい。
http://diarynote.jp/d/29346/20050826.html
マスコミ各社の報道によると、「空中庭園」の10月公開が決定した、との事である。
「空中庭園」オフィシャル・サイト
映画「空中庭園」公開についてのお知らせ
http://kuutyuu.com/info.html
「空中庭園」製作委員会は、
「映画の製作に関わった原作者・キャスト・スタッフの方は二百数十人に及びます。その方々への責任はどうなるのか?果たして映画は監督一人だけの作品であるのか?ひいては作品自体に罪はあるのか?といった様々な議論がくりかえされました。」
「報道を受けて、公開を予定している劇場へは一般のお客様より上映を望む声が多く寄せられており、この間(8月25日〜8月28日)に公式ホームページにアクセスされた数は15万5000件を越えました。公開を熱望される方々から数多くのメールも寄せられております。 」
「このような状況のもと、公開の規模は縮小となりますが、それでもこの映画を観たい、と思ってくださる観客の皆様に対して本映画をお届けすることといたしました。」
と語っている。
また、同作を公開予定だった、テアトル新宿、大阪テアトル梅田は「社会的道義的責任は重い」として、公開中止を独自に決めている。
映画公開が決定し、一映画ファンとしては、とりあえず一安心ではあるが、豊田利晃の責任は重い。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
http://diarynote.jp/d/29346/20050826.html
マスコミ各社の報道によると、「空中庭園」の10月公開が決定した、との事である。
「空中庭園」オフィシャル・サイト
映画「空中庭園」公開についてのお知らせ
http://kuutyuu.com/info.html
「空中庭園」製作委員会は、
「映画の製作に関わった原作者・キャスト・スタッフの方は二百数十人に及びます。その方々への責任はどうなるのか?果たして映画は監督一人だけの作品であるのか?ひいては作品自体に罪はあるのか?といった様々な議論がくりかえされました。」
「報道を受けて、公開を予定している劇場へは一般のお客様より上映を望む声が多く寄せられており、この間(8月25日〜8月28日)に公式ホームページにアクセスされた数は15万5000件を越えました。公開を熱望される方々から数多くのメールも寄せられております。 」
「このような状況のもと、公開の規模は縮小となりますが、それでもこの映画を観たい、と思ってくださる観客の皆様に対して本映画をお届けすることといたしました。」
と語っている。
また、同作を公開予定だった、テアトル新宿、大阪テアトル梅田は「社会的道義的責任は重い」として、公開中止を独自に決めている。
映画公開が決定し、一映画ファンとしては、とりあえず一安心ではあるが、豊田利晃の責任は重い。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「猫の恩返し」をめぐる冒険
2005年8月28日 エッセイ/コラム
2005/08/26
日本テレビ「金曜ロードショー」枠で、スタジオジブリ作品「猫の恩返し」が放映された。
今回の放映は地上波初放映であった。
ところで、
『英語圏で製作された映画をより一層理解するためには「聖書」や「キリスト教」の知識が必要である』
これはよく言われることなのだが、事実「聖書」や「キリスト教」的背景を基に映画を考察した場合、その作品は今までの印象をかなぐり捨て、わたし達の目の前でその姿をガラリと変えることがしばしばある。
実際のところ、英語圏で製作される映画のほとんどが「聖書」や「キリスト教」から影響を受け、それと同時に「聖書」や「キリスト教」への言及に満ちている、と言えるのではないだろうか。
閑話休題
さて、「聖書」と「キリスト教」のお話はさておき、今回のお題なのだが、数多くの映画の背景には「スタートレック」からの影響や、「スタートレック」に対する言及に満ちている。
最近の作品でも、例えば次のような作品が「スタートレック」への言及、あるいは「スタートレック」からの影響が見てとれる。
「ターミナル」
キャラクターのひとりが熱心な「スタートレック」ファンとして設定されている。
「アイランド」
主人公2人組の格好に対して「カーク船長云々」のセリフがある。
「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」
「スタートレック」に登場する異星人クリンゴン人の言葉が登場する。
「戦国自衛隊1549」
「スタートレックII/カーンの逆襲」の設定が流用されている。
「サマータイムマシン・ブルース」
映画館の従業員が「スタートレック」のコスチュームを着ている。
さて、本題だが、実はスタジオジブリの「猫の恩返し」も「スタートレック」に対する言及があるのだ。
(多分これは誰も指摘していないのではないかな)
冒頭、本作「猫の恩返し」の物語にきっかけを与える役を担うトラックのナンバープレートには「17-01」の数字が見える。
「1701」とは何を隠そう「スタートレック」に登場する「エンタープライズ号」の艦隊建造番号なのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko02.jpg
「スタートレック」のエンタープライズ号
http://us.imdb.com/gallery/mptv/1359/Mptv/1359/5088_0029.jpg?path=gallery&;path_key=0060028
そして、そのトラックの運転席上部と、コンテナ部分に標記されているロゴマークは「エンタープライズ号」が属している「惑星連邦/宇宙艦隊」のロゴマークに似ているのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko01.jpg
フルタ「スタートレック」ピンズ一覧
http://my.reset.jp/~kyushu/etc/pins.jpg
だからどうした、と言う話でもないのだが、多くの作品の原典には「スタートレック」があり、そして全国500億人を数えると言われる「スタートレック」ファンはあらゆる所にいるのだ、と言うことなのだな。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
日本テレビ「金曜ロードショー」枠で、スタジオジブリ作品「猫の恩返し」が放映された。
今回の放映は地上波初放映であった。
ところで、
『英語圏で製作された映画をより一層理解するためには「聖書」や「キリスト教」の知識が必要である』
これはよく言われることなのだが、事実「聖書」や「キリスト教」的背景を基に映画を考察した場合、その作品は今までの印象をかなぐり捨て、わたし達の目の前でその姿をガラリと変えることがしばしばある。
実際のところ、英語圏で製作される映画のほとんどが「聖書」や「キリスト教」から影響を受け、それと同時に「聖書」や「キリスト教」への言及に満ちている、と言えるのではないだろうか。
閑話休題
さて、「聖書」と「キリスト教」のお話はさておき、今回のお題なのだが、数多くの映画の背景には「スタートレック」からの影響や、「スタートレック」に対する言及に満ちている。
最近の作品でも、例えば次のような作品が「スタートレック」への言及、あるいは「スタートレック」からの影響が見てとれる。
「ターミナル」
キャラクターのひとりが熱心な「スタートレック」ファンとして設定されている。
「アイランド」
主人公2人組の格好に対して「カーク船長云々」のセリフがある。
「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」
「スタートレック」に登場する異星人クリンゴン人の言葉が登場する。
「戦国自衛隊1549」
「スタートレックII/カーンの逆襲」の設定が流用されている。
「サマータイムマシン・ブルース」
映画館の従業員が「スタートレック」のコスチュームを着ている。
さて、本題だが、実はスタジオジブリの「猫の恩返し」も「スタートレック」に対する言及があるのだ。
(多分これは誰も指摘していないのではないかな)
冒頭、本作「猫の恩返し」の物語にきっかけを与える役を担うトラックのナンバープレートには「17-01」の数字が見える。
「1701」とは何を隠そう「スタートレック」に登場する「エンタープライズ号」の艦隊建造番号なのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko02.jpg
「スタートレック」のエンタープライズ号
http://us.imdb.com/gallery/mptv/1359/Mptv/1359/5088_0029.jpg?path=gallery&;path_key=0060028
そして、そのトラックの運転席上部と、コンテナ部分に標記されているロゴマークは「エンタープライズ号」が属している「惑星連邦/宇宙艦隊」のロゴマークに似ているのだ。
「猫の恩返し」のトラック
http://homepage3.nifty.com/~tkr/work/neko01.jpg
フルタ「スタートレック」ピンズ一覧
http://my.reset.jp/~kyushu/etc/pins.jpg
だからどうした、と言う話でもないのだが、多くの作品の原典には「スタートレック」があり、そして全国500億人を数えると言われる「スタートレック」ファンはあらゆる所にいるのだ、と言うことなのだな。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/08/27
2005年8月27日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/08/27号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」http://diarynote.jp/d/29346/20050822.html
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
■週末興収ベストテン
2005/08/20-21 興収ベストテン
1.「マダガスカル」(アスミック・エース)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「妖怪大戦争」(松竹)
4.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
7.「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」(東宝)
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
8.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
9.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050815.html
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
2005/8/27に「ユナイテッド・シネマとしまえん」で、「Mr.Boo復活イベント」と言うイベントがあります。
今回のDVD-BOX発売を記念してスペシャル・ゲストを呼んでのオールナイト特集上映です。
上映作品は、「Mr.BOO」「Mr.BOO インベーダー作戦」「Mr.BOO ギャンブル大将」「Mr.BOO アヒルの警備保障」「Mr.BOO 鉄板焼」の5本でなんと500円(ドリンク&ポップコーン付/つまり、只と言うことではないのかな?)です。
で、気になるゲストなのですが、WEB上の噂では広川太一郎だと思われていたのですが、なんとマイケル・ホイのようです。(未確認情報)
マイケル・ホイは、2005/08/25に緊急来日し、精力的にDVD-BOXの販売イベントをこなしていたようです。
http://www.unitedcinemas.jp/news/504/
先日「自由戀愛」の試写を観ました。
これはWOWOWのドラマ用に製作した作品で、監督は原田眞人、出演は長谷川京子、木村佳乃、豊川悦司ら。
これは凄かった。
ドラマのクオリティを遥かに超えた、素晴らしい作品でした。
先ず驚いたのは、原田眞人の演出とカット割りです。「狗神」なんかもそうだったのですが、カット割がアクション映画のそれのようですし、キャストの皆さんのセリフの応酬も舞台劇か、はたまたセリフのバトルのようです。
主役三人の演技も凄かったです。
また(原田)遊人も例によって出てました。遊人って原田眞人の息子なんでしょうか。
当日は長谷川京子のトーク・ショーがありました。
豊川悦司と言えば「疾走」も良かったです。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「サマータイムマシン・ブルース」、「自由戀愛」です。
因みに、近日中の試写鑑賞予定は「タッチ」です。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■近日公開予定
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」http://diarynote.jp/d/29346/20050822.html
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
■週末興収ベストテン
2005/08/20-21 興収ベストテン
1.「マダガスカル」(アスミック・エース)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「妖怪大戦争」(松竹)
4.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
7.「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」(東宝)
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
8.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
9.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050815.html
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
2005/8/27に「ユナイテッド・シネマとしまえん」で、「Mr.Boo復活イベント」と言うイベントがあります。
今回のDVD-BOX発売を記念してスペシャル・ゲストを呼んでのオールナイト特集上映です。
上映作品は、「Mr.BOO」「Mr.BOO インベーダー作戦」「Mr.BOO ギャンブル大将」「Mr.BOO アヒルの警備保障」「Mr.BOO 鉄板焼」の5本でなんと500円(ドリンク&ポップコーン付/つまり、只と言うことではないのかな?)です。
で、気になるゲストなのですが、WEB上の噂では広川太一郎だと思われていたのですが、なんとマイケル・ホイのようです。(未確認情報)
マイケル・ホイは、2005/08/25に緊急来日し、精力的にDVD-BOXの販売イベントをこなしていたようです。
http://www.unitedcinemas.jp/news/504/
先日「自由戀愛」の試写を観ました。
これはWOWOWのドラマ用に製作した作品で、監督は原田眞人、出演は長谷川京子、木村佳乃、豊川悦司ら。
これは凄かった。
ドラマのクオリティを遥かに超えた、素晴らしい作品でした。
先ず驚いたのは、原田眞人の演出とカット割りです。「狗神」なんかもそうだったのですが、カット割がアクション映画のそれのようですし、キャストの皆さんのセリフの応酬も舞台劇か、はたまたセリフのバトルのようです。
主役三人の演技も凄かったです。
また(原田)遊人も例によって出てました。遊人って原田眞人の息子なんでしょうか。
当日は長谷川京子のトーク・ショーがありました。
豊川悦司と言えば「疾走」も良かったです。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「サマータイムマシン・ブルース」、「自由戀愛」です。
因みに、近日中の試写鑑賞予定は「タッチ」です。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■近日公開予定
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「空中庭園」をめぐる冒険
2005年8月26日 エッセイ/コラム
豊田利晃が覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕された。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
2005/08/24
映画監督の豊田利晃容疑者(36)が東京都狛江市の自宅に覚せい剤を隠し持っていたとして、警視庁に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されていたことがわかった。「自分で使うためだった」と容疑を認めており、警視庁は入手経路などを調べている。
(asahi.comより引用)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
「空中庭園」オフィシャル・サイト及び配給会社「アスミック・エース エンタテインメント」オフィシャル・サイトでは、次のようなステーテメントが公開されている。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
関係者一同、茫然とするとともに大変残念な思いでおります。製作委員会といたしましては、事件に対する社会的責任を深く感じつつも、本作品および、公開を楽しみにして頂いている皆様にとって最善の対処ができますよう、引き続き関係各社と協議中でございます。
(「アスミック・エース エンタテインメント」オフィシャル・サイトより引用)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
これを受けて「空中庭園」の上映を予定していた「テアトル新宿」の上映予定作品ラインナップから、「空中庭園」の表記が姿を消した。
一方「ユーロスペース」のサイトでは、今回の一件に関する情報は未だ公開されていない。
また、未確認情報だが、「テアトル新宿」サイドは、「空中庭園」の公開を無期延期したらしい。
更に、各方面で実施が予定されていた「空中庭園」の試写会の中止の情報が舞い込み始めている。
こういった状況下においてよく出てくる論評は「監督(今回の場合)が犯罪者だから映画がダメだ」と言う代物だ。
そしてその影響で犯罪者が関わった作品の公開が中止になったり、コンサートが中止になったり、犯罪者が収録に参加したテレビ・プログラムが放映中止になってしまうのだ。例えばNEWSの未成年メンバーの飲酒事件も記憶に新しい。
ここ「徒然雑草」では、旧角川映画のDVDから角川春樹事務所のクレジットがカットされている話(「どこからが映画なのか?」http://diarynote.jp/d/29346/20041028.html)でもお話しているのだが、仮にキャストやスタッフが犯罪者だとしても、(語弊はあるが)そんな事は作品の評価に全く影響を及ぼさないハズなのだ。
たとえ、キャストの私生活がグダグダでゲロゲロでもスクリーン上で輝いていればそれで良いのだ。
わたし達は決してキャストやスタッフの私生活を見たいのではない。
わたし達が見たいのは、仮に彼等が犯罪者だとしても、彼等の公の活動から産み落とされた最高の芸術形態である映画作品が見たいのである。
例えば、麻薬中毒で急逝したジョン・ベルーシがベロベロの状態で撮影した「ブルース・ブラザース」が二度と公開されないとしたら、どうだろう。
そして、たとえマコーレー・カルキンがベロベロの麻薬中毒者になったからと言って「ホーム・アローン」で彼がはなっていた輝きは永遠に失われない。
謎の死を遂げたジム・モリソンがアルコールとドラッグの依存症だったとしても「ザ・ドアーズ」の珠玉の名曲の数々の圧倒的な力は失われない。
仮に、「空中庭園」がお蔵入りしてしまったとしたら、−−勿論この時期(公開直前)に豊田利晃が覚せい剤不法所持をしてしまった事に対する議論は別にあるのだが−−、製作会社や配給会社が決定を下した事は、ひとつの素晴らしい芸術作品になるかも知れない原石を永久に葬った事になるのだ。
お前等にそんな権利があるのか!
われわれは、永遠の輝きを放つ宝石たる作品の誕生に立ち会えなかったかも知れないのだ!
『「空中庭園」をめぐる冒険 その2』につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20050830.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
2005/08/24
映画監督の豊田利晃容疑者(36)が東京都狛江市の自宅に覚せい剤を隠し持っていたとして、警視庁に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されていたことがわかった。「自分で使うためだった」と容疑を認めており、警視庁は入手経路などを調べている。
(asahi.comより引用)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
「空中庭園」オフィシャル・サイト及び配給会社「アスミック・エース エンタテインメント」オフィシャル・サイトでは、次のようなステーテメントが公開されている。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
関係者一同、茫然とするとともに大変残念な思いでおります。製作委員会といたしましては、事件に対する社会的責任を深く感じつつも、本作品および、公開を楽しみにして頂いている皆様にとって最善の対処ができますよう、引き続き関係各社と協議中でございます。
(「アスミック・エース エンタテインメント」オフィシャル・サイトより引用)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
これを受けて「空中庭園」の上映を予定していた「テアトル新宿」の上映予定作品ラインナップから、「空中庭園」の表記が姿を消した。
一方「ユーロスペース」のサイトでは、今回の一件に関する情報は未だ公開されていない。
また、未確認情報だが、「テアトル新宿」サイドは、「空中庭園」の公開を無期延期したらしい。
更に、各方面で実施が予定されていた「空中庭園」の試写会の中止の情報が舞い込み始めている。
こういった状況下においてよく出てくる論評は「監督(今回の場合)が犯罪者だから映画がダメだ」と言う代物だ。
そしてその影響で犯罪者が関わった作品の公開が中止になったり、コンサートが中止になったり、犯罪者が収録に参加したテレビ・プログラムが放映中止になってしまうのだ。例えばNEWSの未成年メンバーの飲酒事件も記憶に新しい。
ここ「徒然雑草」では、旧角川映画のDVDから角川春樹事務所のクレジットがカットされている話(「どこからが映画なのか?」http://diarynote.jp/d/29346/20041028.html)でもお話しているのだが、仮にキャストやスタッフが犯罪者だとしても、(語弊はあるが)そんな事は作品の評価に全く影響を及ぼさないハズなのだ。
たとえ、キャストの私生活がグダグダでゲロゲロでもスクリーン上で輝いていればそれで良いのだ。
わたし達は決してキャストやスタッフの私生活を見たいのではない。
わたし達が見たいのは、仮に彼等が犯罪者だとしても、彼等の公の活動から産み落とされた最高の芸術形態である映画作品が見たいのである。
例えば、麻薬中毒で急逝したジョン・ベルーシがベロベロの状態で撮影した「ブルース・ブラザース」が二度と公開されないとしたら、どうだろう。
そして、たとえマコーレー・カルキンがベロベロの麻薬中毒者になったからと言って「ホーム・アローン」で彼がはなっていた輝きは永遠に失われない。
謎の死を遂げたジム・モリソンがアルコールとドラッグの依存症だったとしても「ザ・ドアーズ」の珠玉の名曲の数々の圧倒的な力は失われない。
仮に、「空中庭園」がお蔵入りしてしまったとしたら、−−勿論この時期(公開直前)に豊田利晃が覚せい剤不法所持をしてしまった事に対する議論は別にあるのだが−−、製作会社や配給会社が決定を下した事は、ひとつの素晴らしい芸術作品になるかも知れない原石を永久に葬った事になるのだ。
お前等にそんな権利があるのか!
われわれは、永遠の輝きを放つ宝石たる作品の誕生に立ち会えなかったかも知れないのだ!
『「空中庭園」をめぐる冒険 その2』につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20050830.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
2005年8月24日 映画
2005/08/16 東京霞ヶ関「イイノホール」で開催されていた「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」で「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」の試写を観た。
天才科学者リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィス)と彼の昔の恋人で女性科学者のスー・ストーム(ジェシカ・アルバ)、スーの弟でパイロットのジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)、リードの親友ベン・グリム(マイケル・チクリス)は、スーの現在の恋人で野心的な実業家ビクターの援助を受けて、人類の進化を解明するための宇宙実験を実施する。しかし、計算外に早くやってきた宇宙雲の高エネルギー光線を浴びた事により、DNAが変化した彼らは人間を超えた力を授かる。一方、実験の失敗で、名声と資産をなくしたビクター・バン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)の体にも変化が訪れ、喪失感の中で、仲間を恨み、邪悪な存在になっていく。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(リード)、マイケル・チクリス(ベン)、ジェシカ・アルバ(スー)、クリス・エヴァンス(ジョニー)、ジュリアン・マクマホン(ビクター)、ケリー・ワシントン(アリシア)
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、「これじゃコケるよな」と思わず納得の仕上がりだった。
脚本も微妙でなんだかおかしいし、キャストも地味で華がない。
唯一の華はジェシカ・アルバなのだが、他の主要キャストはほぼ無名と言っても良い始末である。
そんな訳で、本作が置かれている状況は、キャストで客を呼べない以上、脚本の出来が重要だと思えるし、キャッチーなVFXも重要だと言わざるを得ない。
更に、日本国内においては、「ファンタスティック・フォー」の知名度は、他のアメコミ・ヒーローものと比較すると決して高いものではなく、大昔に「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルでアニメーションが放映された際の、カルト的なファンがいる位だと思う。(「ムッシュムラムラ」と言うセリフで大人気)
宇宙線を浴びて超能力を身につけてしまう、と言う物語の発端は決して新しいものではないのだが、(尤も原作のアメコミは1960年代のものなので、当時としては斬新なものだったのだろう)、驚くべきことに、ヒーロー同士が内輪もめをしたり、ヒーロー達の正体が一般大衆にバレていたり、ヒーローとしてマスコミに登場したり、ナンパしたりしているのが設定としては興味深かった。
原作のコンセプトは、実際にヒーローがいたらどうなるか、と言うシミュレーションもかねていたようで、彼らはNYのアパートに実際に家賃を払って住んでいたり、彼等にも追っかけがいたり、マスコミに叩かれたりしていたらしい。
それはそれで面白いのだが、本作ではその部分がコメディにしかなっていないのだ。
最近のヒーローものの常套手段となっている、ヒーローでいる事の悲哀を描くつもりが、実際にヒーローがいたら、と言う点からのギャップを利用したコメディになってしまっているのだ。
またリーダーのリード(ヨアン・グリフィズ)のキャラクター設定も所謂ヒーローに似つかわしいものではなく、非常に地味な印象を受ける。
VFXは最初のアクション・シークエンスである橋上のアクションは、リアル志向で見応えがあって楽しかったが、中盤移行のアクションはCGI主体の良く見るタイプのアクションになってしまっていたのが残念だ。
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、日本でも苦戦が予想できるのだが、なんとか頑張って欲しいな、と思う。
逆にカルトなファンがついちゃう作品かも知れないがね。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
天才科学者リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィス)と彼の昔の恋人で女性科学者のスー・ストーム(ジェシカ・アルバ)、スーの弟でパイロットのジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)、リードの親友ベン・グリム(マイケル・チクリス)は、スーの現在の恋人で野心的な実業家ビクターの援助を受けて、人類の進化を解明するための宇宙実験を実施する。しかし、計算外に早くやってきた宇宙雲の高エネルギー光線を浴びた事により、DNAが変化した彼らは人間を超えた力を授かる。一方、実験の失敗で、名声と資産をなくしたビクター・バン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)の体にも変化が訪れ、喪失感の中で、仲間を恨み、邪悪な存在になっていく。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ(リード)、マイケル・チクリス(ベン)、ジェシカ・アルバ(スー)、クリス・エヴァンス(ジョニー)、ジュリアン・マクマホン(ビクター)、ケリー・ワシントン(アリシア)
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、「これじゃコケるよな」と思わず納得の仕上がりだった。
脚本も微妙でなんだかおかしいし、キャストも地味で華がない。
唯一の華はジェシカ・アルバなのだが、他の主要キャストはほぼ無名と言っても良い始末である。
そんな訳で、本作が置かれている状況は、キャストで客を呼べない以上、脚本の出来が重要だと思えるし、キャッチーなVFXも重要だと言わざるを得ない。
更に、日本国内においては、「ファンタスティック・フォー」の知名度は、他のアメコミ・ヒーローものと比較すると決して高いものではなく、大昔に「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルでアニメーションが放映された際の、カルト的なファンがいる位だと思う。(「ムッシュムラムラ」と言うセリフで大人気)
宇宙線を浴びて超能力を身につけてしまう、と言う物語の発端は決して新しいものではないのだが、(尤も原作のアメコミは1960年代のものなので、当時としては斬新なものだったのだろう)、驚くべきことに、ヒーロー同士が内輪もめをしたり、ヒーロー達の正体が一般大衆にバレていたり、ヒーローとしてマスコミに登場したり、ナンパしたりしているのが設定としては興味深かった。
原作のコンセプトは、実際にヒーローがいたらどうなるか、と言うシミュレーションもかねていたようで、彼らはNYのアパートに実際に家賃を払って住んでいたり、彼等にも追っかけがいたり、マスコミに叩かれたりしていたらしい。
それはそれで面白いのだが、本作ではその部分がコメディにしかなっていないのだ。
最近のヒーローものの常套手段となっている、ヒーローでいる事の悲哀を描くつもりが、実際にヒーローがいたら、と言う点からのギャップを利用したコメディになってしまっているのだ。
またリーダーのリード(ヨアン・グリフィズ)のキャラクター設定も所謂ヒーローに似つかわしいものではなく、非常に地味な印象を受ける。
VFXは最初のアクション・シークエンスである橋上のアクションは、リアル志向で見応えがあって楽しかったが、中盤移行のアクションはCGI主体の良く見るタイプのアクションになってしまっていたのが残念だ。
本作「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、日本でも苦戦が予想できるのだが、なんとか頑張って欲しいな、と思う。
逆にカルトなファンがついちゃう作品かも知れないがね。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「刺客」「しかく」「しきゃく」
2005年8月23日 エッセイ/コラム「刺客」と言う言葉を最初に読んだのは、小学生向けに翻案された夏目漱石の「三四郎」でだった。
その「三四郎」の中で、「刺客」という漢字には「しかく」とルビが振ってあった。
それ以来、わたしにとっての「刺客」は当然ながら「しかく」だった。
しかし、最近テレビで話題の「刺客」と言う言葉なのだが、ニュース番組を見ていると、政治家先生の多くは「刺客」を「しきゃく」と発音している。
マスコミ各局も当初は「しきゃく」「しきゃく」と発音していたよう思うが、ここにきて「しかく」と発音するマスコミが増え、同時に政治家先生の中にも以前は「しきゃく」と発音していた先生までが「しかく」と発音するケースが増えてきたようである。
だからどうした、と言う訳ではないし、「刺客」は「しかく」とも「しきゃく」とも読むのだが、「刺客」の正しい、と言うか元来の読み方は「しかく」なのだ。
日本の指導者である政治家先生の多くが「刺客」を「しきゃく」と読んでいるのは、なんだか寂しい気がした。
※ 「刺客」は本来は「せきかく」もしくは「せっかく」が本来の読み方で、慣用的な読み方で「しかく」となるそうです。
「しきゃく」と読むのは非常に稀だそうです。
『「刺客」の正しい読み方は?』
http://home.alc.co.jp/db/owa/jpn_npa?stage=2&sn=253
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
その「三四郎」の中で、「刺客」という漢字には「しかく」とルビが振ってあった。
それ以来、わたしにとっての「刺客」は当然ながら「しかく」だった。
しかし、最近テレビで話題の「刺客」と言う言葉なのだが、ニュース番組を見ていると、政治家先生の多くは「刺客」を「しきゃく」と発音している。
マスコミ各局も当初は「しきゃく」「しきゃく」と発音していたよう思うが、ここにきて「しかく」と発音するマスコミが増え、同時に政治家先生の中にも以前は「しきゃく」と発音していた先生までが「しかく」と発音するケースが増えてきたようである。
だからどうした、と言う訳ではないし、「刺客」は「しかく」とも「しきゃく」とも読むのだが、「刺客」の正しい、と言うか元来の読み方は「しかく」なのだ。
日本の指導者である政治家先生の多くが「刺客」を「しきゃく」と読んでいるのは、なんだか寂しい気がした。
※ 「刺客」は本来は「せきかく」もしくは「せっかく」が本来の読み方で、慣用的な読み方で「しかく」となるそうです。
「しきゃく」と読むのは非常に稀だそうです。
『「刺客」の正しい読み方は?』
http://home.alc.co.jp/db/owa/jpn_npa?stage=2&sn=253
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「ライフ・イズ・ミラクル」
2005年8月22日 映画
2005/05/31 東京有楽町「よみうりホール」で「ライフ・イズ・ミラクル」の試写を観た。
1992年のボスニア。
セルビア人のルカ(スラブコ・スティマチ)は、セルビアとの国境に近い片田舎の村に、鉄道を引くためにやってきた技師。今日ものんきに、昼は仲間たちとブラスバンドの練習に励み、夜は屋根裏部屋で鉄道模型いじりに熱中している。テレビでは、ボスニアのあちこちで銃撃戦がおきていると報じられるが、ルカはいっこうに信じようとしない。
そんな彼にも、内戦と無縁ではいられなくなる日がやって来た。息子ミロシュ(ブク・コスティッチ)が徴兵にとられてしまったのだ。さらに悪いことに、ミロシュは前線で捕虜として捕らえられてしまうのだった。
それから数日後、村の悪童として知られるトモが、ルカの家を訪ねてきた。トモ(ダボア・ヤニック)に追い立てられるようにしてトラックから降り立ったのは、ムスリム人の看護士で、トモたちに人質にされたサバーハ(ナターシャ・ソラック)だった。「彼女は名家の令嬢だから、捕虜としてミロシュと交換できる」と言うトモの言葉を聞いて、サバーハを預かることに決めるルカだったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本・製作・音楽:エミール・クストリッツァ
出演:スラヴコ・スティマチ(ルカ)、ナターシャ・ソラック(サバーハ)、ヴク・コスティッチ(ミロシュ)、ヴェスナ・トリヴァリッチ(ヤドランカ)、ニコラ・コジョ(フィリポヴィッチ)、アレクサンダル・ベルチェク(ヴェーリョ)、ストリボール・クストリッツァ(アレクシチ)
本作「ライフ・イズ・ミラクル」は、内戦と言う極限状態において、実直に生きる市井の人々のささやかな幸福とささやかな不幸を描いた作品であると同時に、極限状態における精神の飛翔をも描写した素晴らしい作品である。
本作は、タイトルの語感と描いた題材から、どうしても「ライフ・イズ・ビューティフル」と比較されてしまうと思うのだが、両作の物語の背景は非常に近しいものがあった。
両作は同様に、戦争と言う極限状態を背景にしており、その厳しい環境から、想像力と言う精神世界の力を借り、現実世界から半ば逃避しながら、それでいても現実世界を生き抜く、と言うようなベクトルを持っており、そのベクトルのおかげで、両作はある意味見事なファンタジー作品にも仕上がっている、と言えるのである。もしかすると、その辺の感覚は「未来世紀ブラジル」にも似ているかも知れない。
そして、ルカの視点から本作の中盤までを見てみると、環境的には、仕事は上手くいかない、妻はいかれているし、息子は戦争に取られてしまう、ついでに妻は他の男と駆け落ちしてしまう、といった状況下にあるのだが、ルカの精神状態は常態の範囲で踏みとどまっている。
しかし、内戦がはじまり、息子が捕虜に捕られる事により、ルカの精神は極限状態に陥ってしまう。
そこに登場するのが、サバーハである。
そこで、日常の中で、戦争という非日常的日常がルカの精神を蝕み、現実逃避がはじまる。その現実逃避はサバーハとの関係が親密になるにつれ、拍車がかかっていく。この辺も「未来世紀ブラジル」のようである。
そしてそのルカの行動、自らが置かれている環境や、将来起きるであろう事には、全く頓着しない様がおかしくも切ないのだ。
また、人生と言う思い通りにならないもののメタファーとして登場するロバがすばらしい。
何しろロバなのである。
また、独特の地形を生かしたロケーション効果も高く、美術や鉄道関係のセットやプロップからなる世界観は素晴らしい。
脚本は、正に「ライフ・イズ・ミラクル」で、ラストのシークエンスの爽やかな風のような結末は、ささやかではあるが、ある種のカタルシスを感じさせてくれる。
本作「ライフ・イズ・ミラクル」は尺が長いヨーロッパ映画と言う事もあり、比較的敬遠されやすい作品だと思うのだが、機会があるのならば、是非劇場に足を運んでいただきたいと思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
1992年のボスニア。
セルビア人のルカ(スラブコ・スティマチ)は、セルビアとの国境に近い片田舎の村に、鉄道を引くためにやってきた技師。今日ものんきに、昼は仲間たちとブラスバンドの練習に励み、夜は屋根裏部屋で鉄道模型いじりに熱中している。テレビでは、ボスニアのあちこちで銃撃戦がおきていると報じられるが、ルカはいっこうに信じようとしない。
そんな彼にも、内戦と無縁ではいられなくなる日がやって来た。息子ミロシュ(ブク・コスティッチ)が徴兵にとられてしまったのだ。さらに悪いことに、ミロシュは前線で捕虜として捕らえられてしまうのだった。
それから数日後、村の悪童として知られるトモが、ルカの家を訪ねてきた。トモ(ダボア・ヤニック)に追い立てられるようにしてトラックから降り立ったのは、ムスリム人の看護士で、トモたちに人質にされたサバーハ(ナターシャ・ソラック)だった。「彼女は名家の令嬢だから、捕虜としてミロシュと交換できる」と言うトモの言葉を聞いて、サバーハを預かることに決めるルカだったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本・製作・音楽:エミール・クストリッツァ
出演:スラヴコ・スティマチ(ルカ)、ナターシャ・ソラック(サバーハ)、ヴク・コスティッチ(ミロシュ)、ヴェスナ・トリヴァリッチ(ヤドランカ)、ニコラ・コジョ(フィリポヴィッチ)、アレクサンダル・ベルチェク(ヴェーリョ)、ストリボール・クストリッツァ(アレクシチ)
本作「ライフ・イズ・ミラクル」は、内戦と言う極限状態において、実直に生きる市井の人々のささやかな幸福とささやかな不幸を描いた作品であると同時に、極限状態における精神の飛翔をも描写した素晴らしい作品である。
本作は、タイトルの語感と描いた題材から、どうしても「ライフ・イズ・ビューティフル」と比較されてしまうと思うのだが、両作の物語の背景は非常に近しいものがあった。
両作は同様に、戦争と言う極限状態を背景にしており、その厳しい環境から、想像力と言う精神世界の力を借り、現実世界から半ば逃避しながら、それでいても現実世界を生き抜く、と言うようなベクトルを持っており、そのベクトルのおかげで、両作はある意味見事なファンタジー作品にも仕上がっている、と言えるのである。もしかすると、その辺の感覚は「未来世紀ブラジル」にも似ているかも知れない。
そして、ルカの視点から本作の中盤までを見てみると、環境的には、仕事は上手くいかない、妻はいかれているし、息子は戦争に取られてしまう、ついでに妻は他の男と駆け落ちしてしまう、といった状況下にあるのだが、ルカの精神状態は常態の範囲で踏みとどまっている。
しかし、内戦がはじまり、息子が捕虜に捕られる事により、ルカの精神は極限状態に陥ってしまう。
そこに登場するのが、サバーハである。
そこで、日常の中で、戦争という非日常的日常がルカの精神を蝕み、現実逃避がはじまる。その現実逃避はサバーハとの関係が親密になるにつれ、拍車がかかっていく。この辺も「未来世紀ブラジル」のようである。
そしてそのルカの行動、自らが置かれている環境や、将来起きるであろう事には、全く頓着しない様がおかしくも切ないのだ。
また、人生と言う思い通りにならないもののメタファーとして登場するロバがすばらしい。
何しろロバなのである。
また、独特の地形を生かしたロケーション効果も高く、美術や鉄道関係のセットやプロップからなる世界観は素晴らしい。
脚本は、正に「ライフ・イズ・ミラクル」で、ラストのシークエンスの爽やかな風のような結末は、ささやかではあるが、ある種のカタルシスを感じさせてくれる。
本作「ライフ・イズ・ミラクル」は尺が長いヨーロッパ映画と言う事もあり、比較的敬遠されやすい作品だと思うのだが、機会があるのならば、是非劇場に足を運んでいただきたいと思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/08/17 東京新橋「ヤクルトホール」で「奥さまは魔女」の試写を観た。
普通の生活や恋に憧れて、人間界に舞い降りてて来た本物の魔女イザベル・ビグロー(ニコール・キッドマン)は、もう魔法を使わないと決心する。
一方、失敗作が続く落目の映画俳優ジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)は、往年のテレビ・シリーズ「奥さまは魔女」のリメイク版ダーリン役に、テレビ俳優としての再起をかけていた。ジャックは自分が演じるダーリン役を目立たさせるため、サマンサ役には新人女優を起用する事を考える。
しかし、イメージ通りの女優は見つからず、サマンサ役のキャスティングは難航していた。
そんなある日、ジャックはたまたま本屋でイザベルと出会う。
イザベルの鼻をピクピクさせる仕草を見初めたジャックは、イザベルにサマンサ役を猛烈にオファーするが・・・・。
監督・脚本・製作:ノーラ・エフロン
共同脚本:デリア・エフロン
出演:出演:ニコール・キッドマン(イザベル・ビグロー/サマンサ役)、ウィル・フェレル(ジャック・ワイヤット/ダーリン役)、シャーリー・マクレーン(アイリス・スミスソン/エンドラ役)、マイケル・ケイン(ナイジェル・ビグロー)、ジェイソン・シュワルツマン(リッチー)、ヘザー・バーンズ(ニーナ)、クリスティン・チェノウェス(マリア)、スティーヴ・カレル(アーサーおじさん)、キャロル・シェリー(クララおばさん)
本作「奥さまは魔女」は、往年の大ヒットTVシリーズ「奥さまは魔女」の単純なリメイクではなく、TVシリーズ「奥さまは魔女」リメイク版の製作の際、サマンサ役に本物の魔女をキャスティングしてしまう事に端を発するロマンティック・コメディである。
そのプロットは、真正面から「奥さまは魔女」をリメイクするだけではなく、「奥さまは魔女」本来のシチュエーションである、「魔女が人間界で魔法を使わないで恋愛し生活する」を、背景と製作するドラマにおいて、二重に再現すると言うトリッキーな構成を持っている。
特に印象的なのは、ニコール・キッドマン演じるイザベルが、父ナイジェル(マイケル・ケイン)の反対を押し切って人間界に舞い降り、魔法を使わない普通の恋愛や生活を営みたいと言う部分に顕著である。
そのメイン・プロットは前述のようにトリッキーではあるし、充分に評価できると思うのだが、全世界中が愛した「奥さまは魔女」のサマンサとダーリンと言うキャラクターを考えた場合、ダーリンを演じる事になるジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)が、愛すべき人物ではない、と言う設定が釈然としない。
勿論、本作のプロットにはジャックの成長と言う部分もあるのだが、ウィル・フェレルが演じるジャックは観客が求めているダーリン像にそぐわない印象が否定できない。
また、ウィル・フェレルのルックスにも華がない。
一方かつてのTVシリーズ「奥さまは魔女」を踏襲した部分は評価できる。
愛すべきエンドラ役のアイリス・スミスソン(シャーリー・マクレーン)をはじめ、クララおばさん(キャロル・シェリー)やアーサーおじさん(スティーヴ・カレル)、エピローグのグラディスさん(エイミー・セダリス)と夫アブナー(リチャード・カインド)等が楽しい。
特にシャーリー・マクレーン(アイリス・スミスソン/エンドラ役)はオリジナル(アグネス・ムーアヘッド)に勝るとも劣らないほど素晴らしい。
エンドラ最高なのだ!
また素晴らしいと言えば、マイケル・ケイン演じるナイジェル・ビグローも素晴らしい。
本作にとって、シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインがキャスティング出来たことは、大いなる幸せだと思う。
こういった往年の俳優達が醸し出すものが、映画に風格を与えているのだ。
また、オリジナルと同じキャラクター設定のクララおばさん(キャロル・シェリー)とアーサーおじさん(スティーヴ・カレル)の存在は、面白いのは面白いのだが、脚本を真面目に読み解くと、釈然としない印象を受ける。
彼らはサマンサ、ダーリン、エンドラと同様にTVシリーズ「奥さまは魔女」における創作上のキャラクターなのだが、本作で彼らは、イザベルの本当のおじとおばとして登場しているのだ。
その設定は、他のキャラクターと比較して、おかしいと言わざるを得ない。
目くじらを立てるような部分ではないのだが、付記しておく。
また本作のニコール・キッドマン(イザベル・ビグロー/サマンサ役)は、実年齢と比較して非常にキュートで、女優は怖いと思わせるほど若々しい。
脚本的には、もう一歩踏み込んで、魔法を使う生き方と、人間として地道に生きる事を考えさせるところまで到達して欲しかったような気がする。
本作はオリジナル版「奥さまは魔女」に取り立てて思い入れがない観客には充分楽しめる作品だと思うのだが、オリジナル版の熱心なファンにとっては、満足できる作品だとは言えないのではないか、と思う。
とは言うものの、多くの観客が楽しめる非常に楽しいロマンティック・コメディではある。デート・ムービーには最適だろう。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
普通の生活や恋に憧れて、人間界に舞い降りてて来た本物の魔女イザベル・ビグロー(ニコール・キッドマン)は、もう魔法を使わないと決心する。
一方、失敗作が続く落目の映画俳優ジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)は、往年のテレビ・シリーズ「奥さまは魔女」のリメイク版ダーリン役に、テレビ俳優としての再起をかけていた。ジャックは自分が演じるダーリン役を目立たさせるため、サマンサ役には新人女優を起用する事を考える。
しかし、イメージ通りの女優は見つからず、サマンサ役のキャスティングは難航していた。
そんなある日、ジャックはたまたま本屋でイザベルと出会う。
イザベルの鼻をピクピクさせる仕草を見初めたジャックは、イザベルにサマンサ役を猛烈にオファーするが・・・・。
監督・脚本・製作:ノーラ・エフロン
共同脚本:デリア・エフロン
出演:出演:ニコール・キッドマン(イザベル・ビグロー/サマンサ役)、ウィル・フェレル(ジャック・ワイヤット/ダーリン役)、シャーリー・マクレーン(アイリス・スミスソン/エンドラ役)、マイケル・ケイン(ナイジェル・ビグロー)、ジェイソン・シュワルツマン(リッチー)、ヘザー・バーンズ(ニーナ)、クリスティン・チェノウェス(マリア)、スティーヴ・カレル(アーサーおじさん)、キャロル・シェリー(クララおばさん)
本作「奥さまは魔女」は、往年の大ヒットTVシリーズ「奥さまは魔女」の単純なリメイクではなく、TVシリーズ「奥さまは魔女」リメイク版の製作の際、サマンサ役に本物の魔女をキャスティングしてしまう事に端を発するロマンティック・コメディである。
そのプロットは、真正面から「奥さまは魔女」をリメイクするだけではなく、「奥さまは魔女」本来のシチュエーションである、「魔女が人間界で魔法を使わないで恋愛し生活する」を、背景と製作するドラマにおいて、二重に再現すると言うトリッキーな構成を持っている。
特に印象的なのは、ニコール・キッドマン演じるイザベルが、父ナイジェル(マイケル・ケイン)の反対を押し切って人間界に舞い降り、魔法を使わない普通の恋愛や生活を営みたいと言う部分に顕著である。
そのメイン・プロットは前述のようにトリッキーではあるし、充分に評価できると思うのだが、全世界中が愛した「奥さまは魔女」のサマンサとダーリンと言うキャラクターを考えた場合、ダーリンを演じる事になるジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)が、愛すべき人物ではない、と言う設定が釈然としない。
勿論、本作のプロットにはジャックの成長と言う部分もあるのだが、ウィル・フェレルが演じるジャックは観客が求めているダーリン像にそぐわない印象が否定できない。
また、ウィル・フェレルのルックスにも華がない。
一方かつてのTVシリーズ「奥さまは魔女」を踏襲した部分は評価できる。
愛すべきエンドラ役のアイリス・スミスソン(シャーリー・マクレーン)をはじめ、クララおばさん(キャロル・シェリー)やアーサーおじさん(スティーヴ・カレル)、エピローグのグラディスさん(エイミー・セダリス)と夫アブナー(リチャード・カインド)等が楽しい。
特にシャーリー・マクレーン(アイリス・スミスソン/エンドラ役)はオリジナル(アグネス・ムーアヘッド)に勝るとも劣らないほど素晴らしい。
エンドラ最高なのだ!
また素晴らしいと言えば、マイケル・ケイン演じるナイジェル・ビグローも素晴らしい。
本作にとって、シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインがキャスティング出来たことは、大いなる幸せだと思う。
こういった往年の俳優達が醸し出すものが、映画に風格を与えているのだ。
また、オリジナルと同じキャラクター設定のクララおばさん(キャロル・シェリー)とアーサーおじさん(スティーヴ・カレル)の存在は、面白いのは面白いのだが、脚本を真面目に読み解くと、釈然としない印象を受ける。
彼らはサマンサ、ダーリン、エンドラと同様にTVシリーズ「奥さまは魔女」における創作上のキャラクターなのだが、本作で彼らは、イザベルの本当のおじとおばとして登場しているのだ。
その設定は、他のキャラクターと比較して、おかしいと言わざるを得ない。
目くじらを立てるような部分ではないのだが、付記しておく。
また本作のニコール・キッドマン(イザベル・ビグロー/サマンサ役)は、実年齢と比較して非常にキュートで、女優は怖いと思わせるほど若々しい。
脚本的には、もう一歩踏み込んで、魔法を使う生き方と、人間として地道に生きる事を考えさせるところまで到達して欲しかったような気がする。
本作はオリジナル版「奥さまは魔女」に取り立てて思い入れがない観客には充分楽しめる作品だと思うのだが、オリジナル版の熱心なファンにとっては、満足できる作品だとは言えないのではないか、と思う。
とは言うものの、多くの観客が楽しめる非常に楽しいロマンティック・コメディではある。デート・ムービーには最適だろう。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/08/20
2005年8月20日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/08/20号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」未レビュー
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
2005/07/09公開
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
「HINOKIO」http://diarynote.jp/d/29346/20050623.html
■週末興収ベストテン
2005/08/13-14 興収ベストテン
1.「マダガスカル」(アスミック・エース)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
4.「妖怪大戦争」(松竹)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
7.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050815.html
8.「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」(東宝)
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
9.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」(トーキョーシネマショー)が終了しました。試写を観た作品は次の通り。
「疾走」
「チャーリーとチョコレート工場」
「青空のゆくえ」
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」
「シンデレラマン」
「ロンゲスト・ヤード」
「ランド・オブ・ザ・デッド」
「カーテンコール」
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
「鳶がクルリと」
です。
「カーテンコール」は大穴でした。映画ファンにとっては号泣必須の作品なのかもしれません。藤井隆は好演でした。プロットは途中でちょっとドコに連れて行くんだよ、と思う感が否めませんが、終わり良ければ全て良しです。
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、まあ確かにこれはコケるな、と言うような作品でした。こまったちゃんですね。勿論プロットもイマイチですが、キャストに華がありませんね。
「鳶がクルリと」は想像通りのコメディでした。個人的には「超高層プロフェッショナル(1979)」みたいな作品を期待していたのですが、特に妨害工作も無く、所謂人情ドラマみたいな作品になってしまっていました。
「青空のゆくえ」は、大人がノスタルジックな観点で中学生時代を懐かしむ、と言うベクトルを持った作品だと思います。
現役中学生には、何莫迦やってんだよ、と思われてしまう旧時代的なプロットが続きます。
「疾走」は重松清の同名ベストセラーの映画化で、良い作品ではありますが、展開にリアリティが足りないような気がしました。
SABUの演出は意外にも順当でした。中谷美紀の体当たり演技には驚かされました。ラストには泣かされます。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ライフ・イズ・ミラクル」、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」、「鳶がクルリと」、「奥さまは魔女」です。
因みに、近日中の試写鑑賞予定は、「サマータイムマシン・ブルース」、「自由恋愛」、「タッチ」、「シンデレラマン」です。「自由恋愛」と「タッチ」の試写の日程が重なっているので、どちらか1本を観る事になると思います。
「自由恋愛」は長谷川京子と深澤里奈のトークショー付きなので、こっちかも。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■近日公開予定
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」未レビュー
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」未レビュー
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
2005/07/09公開
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
「HINOKIO」http://diarynote.jp/d/29346/20050623.html
■週末興収ベストテン
2005/08/13-14 興収ベストテン
1.「マダガスカル」(アスミック・エース)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
4.「妖怪大戦争」(松竹)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
7.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050815.html
8.「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」(東宝)
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
9.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」(トーキョーシネマショー)が終了しました。試写を観た作品は次の通り。
「疾走」
「チャーリーとチョコレート工場」
「青空のゆくえ」
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」
「シンデレラマン」
「ロンゲスト・ヤード」
「ランド・オブ・ザ・デッド」
「カーテンコール」
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
「鳶がクルリと」
です。
「カーテンコール」は大穴でした。映画ファンにとっては号泣必須の作品なのかもしれません。藤井隆は好演でした。プロットは途中でちょっとドコに連れて行くんだよ、と思う感が否めませんが、終わり良ければ全て良しです。
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」は、まあ確かにこれはコケるな、と言うような作品でした。こまったちゃんですね。勿論プロットもイマイチですが、キャストに華がありませんね。
「鳶がクルリと」は想像通りのコメディでした。個人的には「超高層プロフェッショナル(1979)」みたいな作品を期待していたのですが、特に妨害工作も無く、所謂人情ドラマみたいな作品になってしまっていました。
「青空のゆくえ」は、大人がノスタルジックな観点で中学生時代を懐かしむ、と言うベクトルを持った作品だと思います。
現役中学生には、何莫迦やってんだよ、と思われてしまう旧時代的なプロットが続きます。
「疾走」は重松清の同名ベストセラーの映画化で、良い作品ではありますが、展開にリアリティが足りないような気がしました。
SABUの演出は意外にも順当でした。中谷美紀の体当たり演技には驚かされました。ラストには泣かされます。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ライフ・イズ・ミラクル」、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」、「鳶がクルリと」、「奥さまは魔女」です。
因みに、近日中の試写鑑賞予定は、「サマータイムマシン・ブルース」、「自由恋愛」、「タッチ」、「シンデレラマン」です。「自由恋愛」と「タッチ」の試写の日程が重なっているので、どちらか1本を観る事になると思います。
「自由恋愛」は長谷川京子と深澤里奈のトークショー付きなので、こっちかも。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■近日公開予定
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」未レビュー
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「ランド・オブ・ザ・デッド」
2005年8月19日 映画
2005/08/14 東京霞ヶ関「イイノホール」で開催されていた「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」で「ランド・オブ・ザ・デッド」の試写を観た。
この世で人間は、常に死と隣り合わせ。それでも金持ちの支配階級の人間たちは、かつての幻想を抱き、小都市を作った。ゾンビが入ってこないよう川に挟まれた地形を生かし、陸続きの部分は塀で覆った。まるで要塞のような小都市の中心には、フィドラーズ・グリーンと呼ばれる超高層タワーがそびえ建ち、そのペントハウスからカウフマン(デニス・ホッパー)が、この地を統治していた。彼をはじめとする裕福な者たちは、金の力を使って贅沢な生活を送っていたのだ。
そんな要塞都市の支配者の命令で、ゾンビが溢れる危険地域から贅沢な食料や物資を調達してくるのが、探知機や重火器を備えた強力な装甲車デッド・リコニング(死の報い)号を駆使する傭兵グループだった。そのメンバーには、ライリー(サイモン・ベイカー)、彼の右腕チョロ(ジョン・レグイザモ)、ライリーの良き理解者チャーリー(ロバート・ジョイ)らがいた。
ライリーはこの仕事で金を稼ぎ、塀のない世界と自由を約束する北への逃亡資金を貯める目的があった。一方チョロは、フィドラーズ・グリーンの上流階級の生活を密かに狙っていた。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー(ライリー)、デニス・ホッパー(カウフマン)、アーシア・アルジェント(スラック)、ロバート・ジョイ(チャーリー)、ジョン・レグイザモ(チョロ)、トム・サヴィーニ(鉈を持ったゾンビ)、ユージン・クラーク(ビッグ・ダディ)
本作「ランド・オブ・ザ・デッド」は、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」のソンビ三部作に続くジョージ・A・ロメロの新たなゾンビ・ムービーである。
物語は勿論「ゾンビ」「死霊のえじき」の世界観をほぼ踏襲し、別の地域ではこんな出来事が起こっていた、と言う感じの物語に仕上がっている。その時系列は、「ゾンビ」より後で「死霊のえじき」と同時期か、それ以降の時系列を描いており、ゾンビの突然の襲来から幾許かの期間が過ぎ、富裕階級の人々が貧困層の人々を使役し、地形を生かした安全な文明世界を再構築し始めている。そしてなんと貨幣価値が復権しているのだ。
そして、期待のゾンビの描写は勿論かつての作品とは比較は出来ないのだが、昨今の亜流ゾンビ作品とは確実に一線を画し、ただ人に噛み付くだけではなく、きちんと人を噛み裂き喰らうゾンビが真正面から描かれている。残念ながらゾンビが人を喰らうカットは短く物足りないのだが、われわれがそうであったように、現代の少年達にとっては充分ショッキングな描写だと思える。
脚本は、残念ながら、従来のロメロのゾンビ三部作より、ハリウッド・テイストが感じられ、余計な娯楽物語が語られているような印象を受けるし、そのため、語るべき物語の焦点がぶれているような印象を受けるし、またカウフマン(デニス・ホッパー)の結末のつけ方にも失望させられてしまう。
折角カウフマン(デニス・ホッパー)とチョロ(ジョン・レグイザモ)が対立しているのだから、その対立の延長上に、ローズ大佐(「死霊のえじき」)の結末的な描写が欲しかった、と思う。
勿論大人の事情があるのだろうと思うのだが、多くの観客はデニス・ホッパーの見事な結末を期待していたと思うのだ。
そしてその脚本からは、従来通りの大量消費社会への批判が明確に語られ、更に安全で裕福な生活をおくる富裕階級と、彼等に虐げられ使役される貧困層の対比と、知性を持ち始めたゾンビとの対比が非常に興味深い。
それらの描写は、極限状態に陥っているのにも関わらず、ダメな行動を取り続けるダメな人類への批判と失意の視線が感じられる。
しかし、本作「ランド・オブ・ザ・デッド」を作品として考えると、やはりかつてのゾンビ映画は偉大だったのだなと言う印象を受ける。
かつてのゾンビ映画の孤高な精神と毒気が、ハリウッド資本により、マイルドな娯楽作品になってしまったような印象が否めない。
とは言うものの本作「ランド・オブ・ザ・デッド」は、贔屓目かも知れないが、「バイオ・ハザード」や「28日後・・・」のような亜流ゾンビ作品とは違う風格と緊張感と孤高な精神を持っているような気がする。
本作は、ホラー映画ファン必見の作品ではあるし、過去のロメロのゾンビ作品を見直すきっかけともなり得る作品なのだ。
是非劇場でロメロのゾンビを目撃して欲しいのだ。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
この世で人間は、常に死と隣り合わせ。それでも金持ちの支配階級の人間たちは、かつての幻想を抱き、小都市を作った。ゾンビが入ってこないよう川に挟まれた地形を生かし、陸続きの部分は塀で覆った。まるで要塞のような小都市の中心には、フィドラーズ・グリーンと呼ばれる超高層タワーがそびえ建ち、そのペントハウスからカウフマン(デニス・ホッパー)が、この地を統治していた。彼をはじめとする裕福な者たちは、金の力を使って贅沢な生活を送っていたのだ。
そんな要塞都市の支配者の命令で、ゾンビが溢れる危険地域から贅沢な食料や物資を調達してくるのが、探知機や重火器を備えた強力な装甲車デッド・リコニング(死の報い)号を駆使する傭兵グループだった。そのメンバーには、ライリー(サイモン・ベイカー)、彼の右腕チョロ(ジョン・レグイザモ)、ライリーの良き理解者チャーリー(ロバート・ジョイ)らがいた。
ライリーはこの仕事で金を稼ぎ、塀のない世界と自由を約束する北への逃亡資金を貯める目的があった。一方チョロは、フィドラーズ・グリーンの上流階級の生活を密かに狙っていた。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー(ライリー)、デニス・ホッパー(カウフマン)、アーシア・アルジェント(スラック)、ロバート・ジョイ(チャーリー)、ジョン・レグイザモ(チョロ)、トム・サヴィーニ(鉈を持ったゾンビ)、ユージン・クラーク(ビッグ・ダディ)
本作「ランド・オブ・ザ・デッド」は、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」のソンビ三部作に続くジョージ・A・ロメロの新たなゾンビ・ムービーである。
物語は勿論「ゾンビ」「死霊のえじき」の世界観をほぼ踏襲し、別の地域ではこんな出来事が起こっていた、と言う感じの物語に仕上がっている。その時系列は、「ゾンビ」より後で「死霊のえじき」と同時期か、それ以降の時系列を描いており、ゾンビの突然の襲来から幾許かの期間が過ぎ、富裕階級の人々が貧困層の人々を使役し、地形を生かした安全な文明世界を再構築し始めている。そしてなんと貨幣価値が復権しているのだ。
そして、期待のゾンビの描写は勿論かつての作品とは比較は出来ないのだが、昨今の亜流ゾンビ作品とは確実に一線を画し、ただ人に噛み付くだけではなく、きちんと人を噛み裂き喰らうゾンビが真正面から描かれている。残念ながらゾンビが人を喰らうカットは短く物足りないのだが、われわれがそうであったように、現代の少年達にとっては充分ショッキングな描写だと思える。
脚本は、残念ながら、従来のロメロのゾンビ三部作より、ハリウッド・テイストが感じられ、余計な娯楽物語が語られているような印象を受けるし、そのため、語るべき物語の焦点がぶれているような印象を受けるし、またカウフマン(デニス・ホッパー)の結末のつけ方にも失望させられてしまう。
折角カウフマン(デニス・ホッパー)とチョロ(ジョン・レグイザモ)が対立しているのだから、その対立の延長上に、ローズ大佐(「死霊のえじき」)の結末的な描写が欲しかった、と思う。
勿論大人の事情があるのだろうと思うのだが、多くの観客はデニス・ホッパーの見事な結末を期待していたと思うのだ。
そしてその脚本からは、従来通りの大量消費社会への批判が明確に語られ、更に安全で裕福な生活をおくる富裕階級と、彼等に虐げられ使役される貧困層の対比と、知性を持ち始めたゾンビとの対比が非常に興味深い。
それらの描写は、極限状態に陥っているのにも関わらず、ダメな行動を取り続けるダメな人類への批判と失意の視線が感じられる。
しかし、本作「ランド・オブ・ザ・デッド」を作品として考えると、やはりかつてのゾンビ映画は偉大だったのだなと言う印象を受ける。
かつてのゾンビ映画の孤高な精神と毒気が、ハリウッド資本により、マイルドな娯楽作品になってしまったような印象が否めない。
とは言うものの本作「ランド・オブ・ザ・デッド」は、贔屓目かも知れないが、「バイオ・ハザード」や「28日後・・・」のような亜流ゾンビ作品とは違う風格と緊張感と孤高な精神を持っているような気がする。
本作は、ホラー映画ファン必見の作品ではあるし、過去のロメロのゾンビ作品を見直すきっかけともなり得る作品なのだ。
是非劇場でロメロのゾンビを目撃して欲しいのだ。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」
2005年8月16日 映画
2005/07/30 東京池袋「シネ・リーブル池袋」で「チーム★アメリカ/ワールドポリス」を観た。
ますます混迷を極め、かつてないほど緊迫した状況下に置かれている現代の世界−−−−そんななか、平和を乱すテロリストに対抗するため、とある国際警備組織が結成された。
その名は<チーム・アメリカ>!
ハリウッドの秘密基地を拠点とする彼らは、アレック・ボールドウィンをはじめとする多くの知識人から「救済活動と称して破壊行為を繰り返しているだけ」と手厳しく批判されながらも、そんなことはいっさい意に介せず、今日も世界のどこかで、マシンガンを両手に、憎きテロリストたちを無差別に殺しまくってくれているのである。
パリでの任務遂行中、メンバーのひとりを失ってしまった<チーム・アメリカ>は、深い悲しみに暮れながらも、独裁者がテロリストに大量破壊兵器を売りさばこうとしているとの情報をつかむ。
テロリストの陰謀を事前に阻止するため、チームを指揮するリーダーであるスポッツウッドは、前代未聞の計画を思いつく−−−−ブロードウェイで活躍中のスター俳優、ゲイリーをチームにリクルートし、おとり捜査をさせようというのだ!
ゲイリーは一度はその要請を断るのだが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:トレイ・パーカー
脚本:トレイ・パーカー、 マット・ストーン、パム・プラディ
声の出演:トレイ・パーカー、マット・ストーン、クリステン・ミラー、フィル・ヘンドリー、モーリス・ラマルシュ
本作「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」は、2004年8月、WEB上で予告編が公開されるや否や、全世界の各方面で賛否両論話題沸騰の作品である。
また、それと同時に2004年に公開されたジョナサン・フレイクス版「サンダーバード」に失望した多くのオリジナル版「サンダーバード」ファンが待ち望んだ作品でもあったのだ。
「ボクラが見たかったのはこれだ!」と。
何しろ本作は、「サンダーバード」をはじめとする一連のITC作品(ジェリー・アンダーソン作品)でおなじみのマリオネーション技法(但し、勿論スーパー・マリオネーションではない)を使った作品で、肝心の人形のクオリティは勿論、その操演技術も、セットやプロップのクオリティも大変素晴らしいものがある。
またその演出手法も、微に入り細に入り、かつての「サンダーバード」をも髣髴とさせる。
内容については、当初言われていたような、ブッシュ政権打倒に向けた「華氏911」の援護射撃的な作品ではなく、作品のベクトルは、右も左も容赦なく俎上に乗せ、こけにし笑い飛ばす、というものであった。
これについては「ダーティハリー」のハリー・キャラハンの設定、「黒人も白人も分けへだてなく嫌っている」を思い出した。
また子供向けの題材(ここでは人形劇を指す)を使用した大人向けの作品と言えば、今をときめくピーター・ジャクソンの「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」が思い出された。同作は「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」に関心を持った方には是非観ていただきたい素晴らしい作品である。
そういった観点では、同作の題材はパペットで、そのパペット同士が殺し合いをする、スプラッタ作品に仕上がっている。同作では可愛らしいパペット達が、人間の醜さを表現しているのだ。
さて、本作についてだが、まずは脚本だが、個人的に非常に残念な点がひとつあった。
中盤のバーのシークエンスで、DとPとAのたとえ話が出てくるのだが、このたとえ話は本作の一番のテーマとも言うべきものなのだ。
このたとえ話について、ラストの演説シークエンスでその種明かしをしてしまうのは、いかがなものかと思った。
もう少し観客の想像力を信じて、演説ではなく異なったアプローチで作品のテーマを暗喩して欲しかったと思う。
と言うか、本作は、右も左もお構いなく批判し馬鹿にする、と言うコンセプトを持っている作品だったと思うのだが、ラストの演説において、バーのシークエンスが暗喩することを明示してしまうことにより、全てに唾を吐きかけると言う、作品としてのベクトルがぶれ、そのためある方向性を持ったある種の説教臭さを観客に押し付けてしまっているのだ。そのためか、本作のような孤高な作品が持つ魔法の力が薄れてしまったような印象を受けてしまう。
世界観の構築に関わる、美術やプロップ、セットは大変素晴らしい。
チープなところはあくまでチープに、そして壮大なところはあくまで壮大に、美術にしろ衣装にしろプロップにしろ、見事な世界観の構築に成功している。
また、前述のように人形の操演技術も大変素晴らしい。
とは言うものの、美術関係で気になったのは、人形の顔がフォーム・ラテックス(おそらく)で覆われている点である。これにより、「サンダーバード」等スーパー・マリオネーションに特有の唇のパーツだけがパカパカと動く、と言ったノスタルジックな観点がなくなってしまっている。だからどうした、と言う事もないのだが、ご参考までに付記しておく。
最後に、本作が観客を選ぶ点なのだが、四文字ワードの頻出は勿論の事、下ネタ満載で下品だし、バイオレンスの描写も(人形劇にしては)激しい、またハリウッドの俳優の皆さんを政治家同様コケにしている。
そう言った作品を観て気分が悪くなってしまう方にはオススメできないが、ここまで真面目に不真面目をやっている作品には頭が下がってしまうのだ。
とにかく本作「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」は、関心があるのならば、出来れば劇場に足を運んで欲しい、と思える良い作品だと言えるのだ。
余談だが、「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」以降、モンタージュ技法のひとつの手法を行っている作品を観ると笑いがこぼれてしまう。
先日試写で「シンデレラマン」を観たのだが、それでも笑えてしまった。困ったものである。
”Team America: World Police”を考える
http://diarynote.jp/d/29346/20040813.html
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
ますます混迷を極め、かつてないほど緊迫した状況下に置かれている現代の世界−−−−そんななか、平和を乱すテロリストに対抗するため、とある国際警備組織が結成された。
その名は<チーム・アメリカ>!
ハリウッドの秘密基地を拠点とする彼らは、アレック・ボールドウィンをはじめとする多くの知識人から「救済活動と称して破壊行為を繰り返しているだけ」と手厳しく批判されながらも、そんなことはいっさい意に介せず、今日も世界のどこかで、マシンガンを両手に、憎きテロリストたちを無差別に殺しまくってくれているのである。
パリでの任務遂行中、メンバーのひとりを失ってしまった<チーム・アメリカ>は、深い悲しみに暮れながらも、独裁者がテロリストに大量破壊兵器を売りさばこうとしているとの情報をつかむ。
テロリストの陰謀を事前に阻止するため、チームを指揮するリーダーであるスポッツウッドは、前代未聞の計画を思いつく−−−−ブロードウェイで活躍中のスター俳優、ゲイリーをチームにリクルートし、おとり捜査をさせようというのだ!
ゲイリーは一度はその要請を断るのだが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:トレイ・パーカー
脚本:トレイ・パーカー、 マット・ストーン、パム・プラディ
声の出演:トレイ・パーカー、マット・ストーン、クリステン・ミラー、フィル・ヘンドリー、モーリス・ラマルシュ
本作「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」は、2004年8月、WEB上で予告編が公開されるや否や、全世界の各方面で賛否両論話題沸騰の作品である。
また、それと同時に2004年に公開されたジョナサン・フレイクス版「サンダーバード」に失望した多くのオリジナル版「サンダーバード」ファンが待ち望んだ作品でもあったのだ。
「ボクラが見たかったのはこれだ!」と。
何しろ本作は、「サンダーバード」をはじめとする一連のITC作品(ジェリー・アンダーソン作品)でおなじみのマリオネーション技法(但し、勿論スーパー・マリオネーションではない)を使った作品で、肝心の人形のクオリティは勿論、その操演技術も、セットやプロップのクオリティも大変素晴らしいものがある。
またその演出手法も、微に入り細に入り、かつての「サンダーバード」をも髣髴とさせる。
内容については、当初言われていたような、ブッシュ政権打倒に向けた「華氏911」の援護射撃的な作品ではなく、作品のベクトルは、右も左も容赦なく俎上に乗せ、こけにし笑い飛ばす、というものであった。
これについては「ダーティハリー」のハリー・キャラハンの設定、「黒人も白人も分けへだてなく嫌っている」を思い出した。
また子供向けの題材(ここでは人形劇を指す)を使用した大人向けの作品と言えば、今をときめくピーター・ジャクソンの「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」が思い出された。同作は「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」に関心を持った方には是非観ていただきたい素晴らしい作品である。
そういった観点では、同作の題材はパペットで、そのパペット同士が殺し合いをする、スプラッタ作品に仕上がっている。同作では可愛らしいパペット達が、人間の醜さを表現しているのだ。
さて、本作についてだが、まずは脚本だが、個人的に非常に残念な点がひとつあった。
中盤のバーのシークエンスで、DとPとAのたとえ話が出てくるのだが、このたとえ話は本作の一番のテーマとも言うべきものなのだ。
このたとえ話について、ラストの演説シークエンスでその種明かしをしてしまうのは、いかがなものかと思った。
もう少し観客の想像力を信じて、演説ではなく異なったアプローチで作品のテーマを暗喩して欲しかったと思う。
と言うか、本作は、右も左もお構いなく批判し馬鹿にする、と言うコンセプトを持っている作品だったと思うのだが、ラストの演説において、バーのシークエンスが暗喩することを明示してしまうことにより、全てに唾を吐きかけると言う、作品としてのベクトルがぶれ、そのためある方向性を持ったある種の説教臭さを観客に押し付けてしまっているのだ。そのためか、本作のような孤高な作品が持つ魔法の力が薄れてしまったような印象を受けてしまう。
世界観の構築に関わる、美術やプロップ、セットは大変素晴らしい。
チープなところはあくまでチープに、そして壮大なところはあくまで壮大に、美術にしろ衣装にしろプロップにしろ、見事な世界観の構築に成功している。
また、前述のように人形の操演技術も大変素晴らしい。
とは言うものの、美術関係で気になったのは、人形の顔がフォーム・ラテックス(おそらく)で覆われている点である。これにより、「サンダーバード」等スーパー・マリオネーションに特有の唇のパーツだけがパカパカと動く、と言ったノスタルジックな観点がなくなってしまっている。だからどうした、と言う事もないのだが、ご参考までに付記しておく。
最後に、本作が観客を選ぶ点なのだが、四文字ワードの頻出は勿論の事、下ネタ満載で下品だし、バイオレンスの描写も(人形劇にしては)激しい、またハリウッドの俳優の皆さんを政治家同様コケにしている。
そう言った作品を観て気分が悪くなってしまう方にはオススメできないが、ここまで真面目に不真面目をやっている作品には頭が下がってしまうのだ。
とにかく本作「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」は、関心があるのならば、出来れば劇場に足を運んで欲しい、と思える良い作品だと言えるのだ。
余談だが、「チーム☆アメリカ/ワールドポリス」以降、モンタージュ技法のひとつの手法を行っている作品を観ると笑いがこぼれてしまう。
先日試写で「シンデレラマン」を観たのだが、それでも笑えてしまった。困ったものである。
”Team America: World Police”を考える
http://diarynote.jp/d/29346/20040813.html
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
とりあえずこちらを読んでいただきたい。
「宇宙戦争」その0
http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
「宇宙戦争」その1
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
賛否両論の「宇宙戦争」だが、書き足りないものがいくつかあるので、引き続き「宇宙戦争」について考えてみたい。
従来の宇宙人の侵略もの、例えば「宇宙戦争」(1953)、「インデペンデンス・デイ」、「マーズ・アタック!」等においての視点は、宇宙人の侵略をなんらかの形で撃退する人々、あるいは人類を代表して侵略者に対し、なんらかの対応を行っている人々の視点で作品が語られることが多い。
この視点を採用することにより製作者は観客に対し、宇宙人と人類との戦いの局面を俯瞰的に見せることが可能だった訳であり、これは勿論娯楽作品として、観客に戦局を説明する上でなくてはならない視点だったのである。
しかし「サイン」においては、「人類と宇宙人との対峙」ではなく、「ただの父親(家族)と宇宙人の対峙」に軸足を置き、マクロ的な戦局ではなく、ミクロ的な戦局が描かれていた。
とは言うものの「サイン」の物語の中では、マスコミが生きており、テレビやラジオを通じ、世界中の戦局が刻一刻と一般大衆に伝えられていた。
観客は世界中で起きている「人類と宇宙人の対峙」と「家族と宇宙人の対峙」を同時に見る事が出来たのだ。
一方「宇宙戦争」では、視点は「サイン」と同様に、父親(家族)のそれなのだが、マスコミや情報インフラがほぼ壊滅しているため、世界中で何が起こっているのか、人類と宇宙人の戦局は登場人物にも伝わらないし、観客にも当然ながら伝わってこない。
伝わってくるのは、口コミによる噂やデマだけなのである。
ここ(戦局を描写しないこと)には、娯楽作品を超えた凶悪なまでのリアリティが感じられる。
言わば「宇宙戦争」は、娯楽を廃し、われわれ一般大衆が、侵略を実際に受けた場合に体験するであろう事象を描いているのだ。ここで描かれているのは、戦局や自軍の状況等の情報を全く得られない中、侵略者が自分たちに迫ってくる恐怖なのだ。
そして、トム・クルーズが演じる父親はわれわれであり、トム・クルーズの家族はわれわれの家族そのものなのである。
われわれ一般大衆が圧倒的な武力で侵略を受けた場合、自分と家族の命を救うべく、逃げ惑うこと以外に一体何が出来るのだろうか。観客がトム・クルーズに望んだように、われわれ一般大衆は、世界を救うヒーローとして侵略者に対し一矢報いる事が出来るとでも言うのだろうか。
そう考えた場合気になるのは、後半部分の展開である。
具体的には、「手榴弾による攻撃」と「トライポッドに近づく鳥」である。
「手榴弾による攻撃」は、トム・クルーズがわれわれ一般大衆のメタファーとして捉えるならば、本来トム・クルーズではなく、他の人物が行うべきだったと思うし、「トライポッドに近づく鳥」を発見し軍に告げる役割も他の人物が行うべきだったと思う。
この辺については「プライベート・ライアン」のラストの戦い部分の脚本がおかしくなってしまう、スピルバーグの悪い癖(「娯楽嗜好」)が前面に出てしまったのではないかと思う。
「手榴弾による攻撃」は作品全体のトーンを考えると、「プライベート・ライアン」の「靴下爆弾」に匹敵するほど違和感を感じてしまう。
また、一般的に「宇宙戦争」の宇宙人は、911テロにおけるテロリストであり、宇宙人による侵略は、テロリストによるテロ行為のメタファーだと言われているようである。
しかしながら、ユダヤ人であるスティーヴン・スピルバーグの意図は、宇宙人は勿論ナチス・ドイツのメタファーとして機能しているハズだし、更にはイラクを侵略したアメリカのメタファーとしても機能していると言わざるを得ない。
これは前作「ターミナル」で、ハート・ウォーミング・コメディの体裁を取りながら、人類(アメリカ)はもうダメだ、と言う事を暗に仄めかしていたスピルバーグの考えを、比較的明確に表しているのではないか、と思えるのである。
あと、否定する人が多い結末(オチ)の付け方なのだが、本作「宇宙戦争」で描かれた日数が観客の目には少ない日数に見えるため、違和感があるのかも知れないが、本作の物語の意図やコンセプトを崩さずにあれ以外の方法で結末を付ける方法があったら教えて欲しいものである。
本作「宇宙戦争」にはあれ以外の結末の付け方はありえないのである。
「宇宙戦争」は頭の中で、トム・クルーズを自分に、トム・クルーズの家族を自分の家族に置き換え、更に宇宙人をアメリカに置き換えて考えながら観る作品なのである。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「宇宙戦争」その0
http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
「宇宙戦争」その1
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
賛否両論の「宇宙戦争」だが、書き足りないものがいくつかあるので、引き続き「宇宙戦争」について考えてみたい。
従来の宇宙人の侵略もの、例えば「宇宙戦争」(1953)、「インデペンデンス・デイ」、「マーズ・アタック!」等においての視点は、宇宙人の侵略をなんらかの形で撃退する人々、あるいは人類を代表して侵略者に対し、なんらかの対応を行っている人々の視点で作品が語られることが多い。
この視点を採用することにより製作者は観客に対し、宇宙人と人類との戦いの局面を俯瞰的に見せることが可能だった訳であり、これは勿論娯楽作品として、観客に戦局を説明する上でなくてはならない視点だったのである。
しかし「サイン」においては、「人類と宇宙人との対峙」ではなく、「ただの父親(家族)と宇宙人の対峙」に軸足を置き、マクロ的な戦局ではなく、ミクロ的な戦局が描かれていた。
とは言うものの「サイン」の物語の中では、マスコミが生きており、テレビやラジオを通じ、世界中の戦局が刻一刻と一般大衆に伝えられていた。
観客は世界中で起きている「人類と宇宙人の対峙」と「家族と宇宙人の対峙」を同時に見る事が出来たのだ。
一方「宇宙戦争」では、視点は「サイン」と同様に、父親(家族)のそれなのだが、マスコミや情報インフラがほぼ壊滅しているため、世界中で何が起こっているのか、人類と宇宙人の戦局は登場人物にも伝わらないし、観客にも当然ながら伝わってこない。
伝わってくるのは、口コミによる噂やデマだけなのである。
ここ(戦局を描写しないこと)には、娯楽作品を超えた凶悪なまでのリアリティが感じられる。
言わば「宇宙戦争」は、娯楽を廃し、われわれ一般大衆が、侵略を実際に受けた場合に体験するであろう事象を描いているのだ。ここで描かれているのは、戦局や自軍の状況等の情報を全く得られない中、侵略者が自分たちに迫ってくる恐怖なのだ。
そして、トム・クルーズが演じる父親はわれわれであり、トム・クルーズの家族はわれわれの家族そのものなのである。
われわれ一般大衆が圧倒的な武力で侵略を受けた場合、自分と家族の命を救うべく、逃げ惑うこと以外に一体何が出来るのだろうか。観客がトム・クルーズに望んだように、われわれ一般大衆は、世界を救うヒーローとして侵略者に対し一矢報いる事が出来るとでも言うのだろうか。
そう考えた場合気になるのは、後半部分の展開である。
具体的には、「手榴弾による攻撃」と「トライポッドに近づく鳥」である。
「手榴弾による攻撃」は、トム・クルーズがわれわれ一般大衆のメタファーとして捉えるならば、本来トム・クルーズではなく、他の人物が行うべきだったと思うし、「トライポッドに近づく鳥」を発見し軍に告げる役割も他の人物が行うべきだったと思う。
この辺については「プライベート・ライアン」のラストの戦い部分の脚本がおかしくなってしまう、スピルバーグの悪い癖(「娯楽嗜好」)が前面に出てしまったのではないかと思う。
「手榴弾による攻撃」は作品全体のトーンを考えると、「プライベート・ライアン」の「靴下爆弾」に匹敵するほど違和感を感じてしまう。
また、一般的に「宇宙戦争」の宇宙人は、911テロにおけるテロリストであり、宇宙人による侵略は、テロリストによるテロ行為のメタファーだと言われているようである。
しかしながら、ユダヤ人であるスティーヴン・スピルバーグの意図は、宇宙人は勿論ナチス・ドイツのメタファーとして機能しているハズだし、更にはイラクを侵略したアメリカのメタファーとしても機能していると言わざるを得ない。
これは前作「ターミナル」で、ハート・ウォーミング・コメディの体裁を取りながら、人類(アメリカ)はもうダメだ、と言う事を暗に仄めかしていたスピルバーグの考えを、比較的明確に表しているのではないか、と思えるのである。
あと、否定する人が多い結末(オチ)の付け方なのだが、本作「宇宙戦争」で描かれた日数が観客の目には少ない日数に見えるため、違和感があるのかも知れないが、本作の物語の意図やコンセプトを崩さずにあれ以外の方法で結末を付ける方法があったら教えて欲しいものである。
本作「宇宙戦争」にはあれ以外の結末の付け方はありえないのである。
「宇宙戦争」は頭の中で、トム・クルーズを自分に、トム・クルーズの家族を自分の家族に置き換え、更に宇宙人をアメリカに置き換えて考えながら観る作品なのである。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/08/13
2005年8月13日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/08/13号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」未レビュー
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」未レビュー
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
2005/07/09公開
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
「HINOKIO」http://diarynote.jp/d/29346/20050623.html
2005/07/02公開
「マラソン」http://diarynote.jp/d/29346/20050712.html
「亀は意外と速く泳ぐ」http://diarynote.jp/d/29346/20050722.html
2005/06/29公開
「宇宙戦争」http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
■週末興収ベストテン
2005/08/06-07 興収ベストテン
1.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
4.「妖怪大戦争」(松竹)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
7.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
8.「金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲」(東映)
9.「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」(松竹)
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」(トーキョーシネマショー)が始まりました。
このエントリーを書いている時点(8/14)で観た作品は次の通り。
「疾走」
「チャーリーとチョコレート工場」
「青空のゆくえ」
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」
「シンデレラマン」
「ロンゲスト・ヤード」
「ランド・オブ・ザ・デッド」
です。
今後の鑑賞予定は次の通り。
「カーテンコール」
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
「鳶がクルリと」
です。
「チャーリーとチョコレート工場」は、ダニー・エルフマン節全開で、ティム・バートン作品としては珍しい事に様々な作品への言及がされていました。(「シザーハンズ」、「2001年宇宙の旅」、「エクソシスト」、「ザ・フライ」・・・・)
クリストファー・リーが良かったです。
「シンデレラマン」は良い映画でしたが、取り立ててどうこう言うほどの作品では在りませんでした。アカデミー賞は、昨年はボクシング映画が総なめしていることもあるので、無理だと思います。仮に取れるとしたらポール・ジアマッティの助演男優賞でしょう。
「ランド・オブ・ザ・デッド」はハリウッド映画としては面白いのですが、ジョージ・A・ロメロのゾンビ最新作としては、ちょっと違うと思いました。
ゾンビが人を喰う描写は最近のゾンビ映画では抜群ですが、カットが短いですし、音楽が鳴りすぎで、しかも余計な物語が入っているような気がしました。尺も短いですしね。
「ロンゲスト・ヤード」は終わりよければ全て良しの21世紀の素晴らしいリメイクでした。何しろバート・レイノルズが良かったです。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ライフ・イズ・ミラクル」、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「宇宙戦争」(途中)、「ロボッツ」、「大変な結婚」、「七人の弔」、「姑獲鳥の夏」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライディング・ザ・ブレット」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「ランド・オブ・ザ・デッド」です。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」未レビュー
2005/07/23公開
「アイランド」http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「大変な結婚」未レビュー
「ライディング・ザ・ブレット」http://diarynote.jp/d/29346/20050808.html
2005/07/16公開
「姑獲鳥の夏」http://diarynote.jp/d/29346/20050807.html
「星になった少年/Shinning Boy & Little Randy」
http://diarynote.jp/d/29346/20050718.html
「ライフ・イズ・ミラクル」未レビュー
「運命じゃない人」http://diarynote.jp/d/29346/20050705.html
「0:34 レイジ34フン」http://diarynote.jp/d/29346/20050706.html
2005/07/09公開
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
「HINOKIO」http://diarynote.jp/d/29346/20050623.html
2005/07/02公開
「マラソン」http://diarynote.jp/d/29346/20050712.html
「亀は意外と速く泳ぐ」http://diarynote.jp/d/29346/20050722.html
2005/06/29公開
「宇宙戦争」http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
■週末興収ベストテン
2005/08/06-07 興収ベストテン
1.「NARUTO−ナルト− 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」(東宝)
2.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波動の勇者ルカリオ」(東宝)
4.「妖怪大戦争」(松竹)
5.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
6.「ロボッツ」(FOX)http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
7.「宇宙戦争」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050629.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050715.html
8.「金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲」(東映)
9.「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」(松竹)
10.「アイランド」(ワーナー)http://diarynote.jp/d/29346/20050728.html
「GTF2005 TOKYO CINEMA SHOW」(トーキョーシネマショー)が始まりました。
このエントリーを書いている時点(8/14)で観た作品は次の通り。
「疾走」
「チャーリーとチョコレート工場」
「青空のゆくえ」
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」
「シンデレラマン」
「ロンゲスト・ヤード」
「ランド・オブ・ザ・デッド」
です。
今後の鑑賞予定は次の通り。
「カーテンコール」
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
「鳶がクルリと」
です。
「チャーリーとチョコレート工場」は、ダニー・エルフマン節全開で、ティム・バートン作品としては珍しい事に様々な作品への言及がされていました。(「シザーハンズ」、「2001年宇宙の旅」、「エクソシスト」、「ザ・フライ」・・・・)
クリストファー・リーが良かったです。
「シンデレラマン」は良い映画でしたが、取り立ててどうこう言うほどの作品では在りませんでした。アカデミー賞は、昨年はボクシング映画が総なめしていることもあるので、無理だと思います。仮に取れるとしたらポール・ジアマッティの助演男優賞でしょう。
「ランド・オブ・ザ・デッド」はハリウッド映画としては面白いのですが、ジョージ・A・ロメロのゾンビ最新作としては、ちょっと違うと思いました。
ゾンビが人を喰う描写は最近のゾンビ映画では抜群ですが、カットが短いですし、音楽が鳴りすぎで、しかも余計な物語が入っているような気がしました。尺も短いですしね。
「ロンゲスト・ヤード」は終わりよければ全て良しの21世紀の素晴らしいリメイクでした。何しろバート・レイノルズが良かったです。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ライフ・イズ・ミラクル」、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「宇宙戦争」(途中)、「ロボッツ」、「大変な結婚」、「七人の弔」、「姑獲鳥の夏」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライディング・ザ・ブレット」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「ランド・オブ・ザ・デッド」です。
大変な状況になってきました。
頑張ってレビューを書いていきたいと思っています。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604