リチャード・ハリスをめぐる冒険
2005年10月5日 エッセイ/コラム
2005/09/27
「ワイルド・ギース」(1978)の30周年記念版DVD(Region 1)が発売された。
日本国内にも同作のファンが非常に多く、国内版DVDの発売が望まれる素晴らしい作品である。
小学生時代、わたしのアイドルはリチャード・ハリスだった。
リチャード・ハリスと言えば最近は「ハリー・ポッター」シリーズのホグワーツ魔法学校のダンブルドア校長で有名な俳優なのだが、近年では、リドリー・スコットの「グラディエーター」やクリント・イーストウッドの「許されざる者」等においても、役者冥利に尽きる素晴らしい役柄を演じている。
しかし、わたしが小学生時代、劇場やテレビで見る度にあこがれていたリチャード・ハリスは、老いてはいないものの既に40歳を越え50歳の声を聞く頃だった訳だが、なんとバリバリのアクション・スタア(?)だったのだ。
映画の中で、時々老眼鏡をかけているけどね。
ヤング・アダルト系の俳優にあこがれるのならいざ知らず、小学生が50歳の俳優にあこがれてしまうと言うのはちょっとどうかと思うのだが、当時のリチャード・ハリスはあまりにも格好良過ぎたのだ。
小学生時代のわたしは、「カサンドラ・クロス」のチェンバレン博士の真摯な生き様に共感すると同時に、政府の汚いやり方に憤怒し、「オルカ」のノーラン船長には因果応報と自然の驚異を教わり、「ジャガーノート」ではファロン中佐とチャーリーの「おいらはチャンピオン」の歌に涙し、「黄金のランデブー」ではメインタイトルに悶絶、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のモトネタとも言える「馬と呼ばれた男」「サウス・ダコタの戦い」に男の生き様を見ていたのだ。
そして「ワイルド・ギース」でリチャード・ハリスは、戦争のプロとしてよりは、父親としての生き様をまざまざと見せてくれている。
余談だが、この「ワイルド・ギース」は、当時「私を愛したスパイ」時代のノリにのっていた「007」シリーズのスタッフが顔をそろえ、ロジャー・ムーアも4人のメイン・キャストの一人を演じているし、タイトル・デザインはモーリス・ビンダーが担当している。音楽はロイ・バッド。本作の音楽も最高だ。
ところで、1981年にナイトの称号を与えられたリチャード・ハリスだったが、残念な事に2002年10月に悪性リンパ腫でこの世を去っている。
この「ワイルド・ギース」のラストは映画史に残る感動的なシークエンスなのだが、リチャード・ハリスのこども達も、−−と言っても二人とも40歳を越えているのだが、−−リチャード・ハリスの遺志をついで現在は俳優となっている。
「ワイルド・ギース」のラストを思い出してしまう。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「ワイルド・ギース」(1978)の30周年記念版DVD(Region 1)が発売された。
日本国内にも同作のファンが非常に多く、国内版DVDの発売が望まれる素晴らしい作品である。
小学生時代、わたしのアイドルはリチャード・ハリスだった。
リチャード・ハリスと言えば最近は「ハリー・ポッター」シリーズのホグワーツ魔法学校のダンブルドア校長で有名な俳優なのだが、近年では、リドリー・スコットの「グラディエーター」やクリント・イーストウッドの「許されざる者」等においても、役者冥利に尽きる素晴らしい役柄を演じている。
しかし、わたしが小学生時代、劇場やテレビで見る度にあこがれていたリチャード・ハリスは、老いてはいないものの既に40歳を越え50歳の声を聞く頃だった訳だが、なんとバリバリのアクション・スタア(?)だったのだ。
映画の中で、時々老眼鏡をかけているけどね。
ヤング・アダルト系の俳優にあこがれるのならいざ知らず、小学生が50歳の俳優にあこがれてしまうと言うのはちょっとどうかと思うのだが、当時のリチャード・ハリスはあまりにも格好良過ぎたのだ。
小学生時代のわたしは、「カサンドラ・クロス」のチェンバレン博士の真摯な生き様に共感すると同時に、政府の汚いやり方に憤怒し、「オルカ」のノーラン船長には因果応報と自然の驚異を教わり、「ジャガーノート」ではファロン中佐とチャーリーの「おいらはチャンピオン」の歌に涙し、「黄金のランデブー」ではメインタイトルに悶絶、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のモトネタとも言える「馬と呼ばれた男」「サウス・ダコタの戦い」に男の生き様を見ていたのだ。
そして「ワイルド・ギース」でリチャード・ハリスは、戦争のプロとしてよりは、父親としての生き様をまざまざと見せてくれている。
余談だが、この「ワイルド・ギース」は、当時「私を愛したスパイ」時代のノリにのっていた「007」シリーズのスタッフが顔をそろえ、ロジャー・ムーアも4人のメイン・キャストの一人を演じているし、タイトル・デザインはモーリス・ビンダーが担当している。音楽はロイ・バッド。本作の音楽も最高だ。
ところで、1981年にナイトの称号を与えられたリチャード・ハリスだったが、残念な事に2002年10月に悪性リンパ腫でこの世を去っている。
この「ワイルド・ギース」のラストは映画史に残る感動的なシークエンスなのだが、リチャード・ハリスのこども達も、−−と言っても二人とも40歳を越えているのだが、−−リチャード・ハリスの遺志をついで現在は俳優となっている。
「ワイルド・ギース」のラストを思い出してしまう。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/10/01 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「シン・シティ」を観た。
監督・脚本:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
スペシャルゲスト監督:クエンティン・タランティーノ
原作:フランク・ミラー
撮影・編集:ロバート・ロドリゲス
出演:ブルース・ウィリス(ハーティガン)、ミッキー・ローク(マーヴ)、クライヴ・オーウェン(ドワイト)、ジェシカ・アルバ(ナンシー)、ベニチオ・デル・トロ(ジャッキー・ボーイ)、イライジャ・ウッド(ケビン)、ブリタニー・マーフィ(シェリー)、デヴォン青木(ミホ)、ジョシュ・ハートネット(ザ・マン)、ロザリオ・ドーソン(ゲイル)、マイケル・クラーク・ダンカン(マヌート)、ニック・スタール(ロアーク・ジュニア/イエロー・バスタード)、カーラ・グギーノ(ルシール)、マイケル・マドセン(ボブ)、ジェイミー・キング(ゴールディ/ウェンディ)、アレクシス・ブレーデル(ベッキー)、ルトガー・ハウアー(ロアーク枢機卿)、パワーズ・ブース(ロアーク上院議員)
本作「シン・シティ」は、ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーが満を持して世に問うすばらしい傑作である。
そのロバート・ロドリゲスだが、彼のキャリアは自主製作映画「エル・マリアッチ」がメジャー・スタジオに買い取られるところからスタートしたのだが、彼は自主製作映画あがりと言うこともあり、撮影・編集・脚本・美術・音楽等なんでもこなす才人である一方、予算管理も厳密で、決して予算をオーバーしない事から製作のワインスタイン兄弟(ミラマックス)から、製作にいっさい口出しされない(らしい)監督としても知られている。
一方フランク・ミラーは、脚本家兼コミック(グラフイック・ノベルズ)作家として知られ、本作「シン・シティ」は勿論、フランク・ミラーその人によって描かれたものである。
そのフランク・ミラーはかつて「ロボコップ」の続編あたる1本の脚本を書くのだが、その脚本はなんと2本に分割され見るも無残に改変され「ロボコップ2」と「ロボコップ3」になってしまった。そういう経緯から、フランク・ミラーはハリウッド映画には良い思い出を持っていなかったらしい。
そんな二人が協力タッグを組んで製作したのが本作「シン・シティ」なのだ。
さて、本作「シン・シティ」だが、先ずは脚本と構成が素晴らしい。
物語は3つの大きなエピソードと1つのブリッジ・エピソードとも言える短いが作品を引き締めるエピソードが描かれ、その全てのエピソードは、フィリップ・マーロウ調(レイモンド・チャンドラー調と言うべきか)のスタイルを見事に踏襲したスタイルで統一されている。
そしてそれらのエピソードの核となる登場人物は、レイモンド・チャンドラーが言うところの「卑しい街をゆく高潔の騎士」たる人物を見事に体現している。
彼ら「卑しい街をゆく高潔の騎士」たちは、自らが忠誠を誓った存在のため、全てを投げ打ち、奉仕するのである。
その孤高で高潔で高邁な精神には、全くもって泣かされてしまう。
またそれらのエピソードの描写手法は、1950年代に一世を風靡した「ドラグネット」の手法を踏襲しナレーションを多用、ここでも作品のハードボイルド感を高めることに成功している。
余談だが、「ブレードランナー」の当初のバージョンのナレーションは、スタジオ・サイドからの要請だったのだが、良くも悪くもハードボイルド感を高める事に成功している。
更に余談だが、ルトガー・ハウアー(ロアーク枢機卿)の死に方は、「ブレードランナー」のタイレル社長の死に方と符合しており、自分が殺した方法で自分が殺されると言う、セルフ・オマージュとなっている。
また、作品全体を考えた場合でも、所謂ハード・ボイルド調な雰囲気は「ブレードランナー」をも髣髴とさせる空気を持っている。
そして物語の構成は、「パルプ・フィクション」の構成を髣髴とさせ、短いながら冒頭とラストに挿入されるエピソードが、まるでパンブキンのエピソードのように作品を引き締め、見事な余韻を与えてくれている。
また、フランクー・ミラーがグラフイック・ノベルズ「シン・シティ」において構築した世界観を、スクリーン上に再現する美術や効果も素晴らしく、本作のほとんどがスクリーン・プロセスであるものの、それを忘れさせてくれるような見事な世界観に酔いしれる事が出来る。
キャストは、所謂主役級のキャストがそれぞれ見事な演技を楽しげにこなしている。
この豪華なキャストの実現には、勿論エピソードが複数に分かれ、独立している点と、更にスクリーン合成を多用した構成によるところが多いだろう。
実際には共演していないのに、スクリーン上では共演しているように見せる事が出来、キャストのスケジュール調整に関係なく撮影が進められたことに因るものが多いのだが、それにしても、豪華キャストの見事な演技合戦が楽しい。
また、話題となっているバイオレンス描写は、一般的に考えると過剰な印象を否定できないのだが、その過剰さは本作「シン・シティ」の世界観に合致した境界線を保っており、そう考えた場合本作の世界観に遊ぶ事が出来る人であれば、それほど気にする事はないのではないかと思う。
演出については、グラフイック・ノベルズ作家フランク・ミラーのおかげか、画面構成が絵画的で美しく、印象に残る画作りが楽しめる。
また動きを含めた画面構成も素晴らしく、その絵画的世界観の中で、第一線級の俳優達が、素晴らしい脚本を演じる、と言う大変贅沢な印象すら受けてしまう。
まあ、結論としては本作「シン・シティ」は、大変素晴らしい、大傑作である。と言うことである。
バイオレンス描写は若干酷いかもしれないが、「卑しい街をゆく高潔の騎士」を是非劇場で体験し、そしてその高邁な精神に涙して欲しい、と思うのだ。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
監督・脚本:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
スペシャルゲスト監督:クエンティン・タランティーノ
原作:フランク・ミラー
撮影・編集:ロバート・ロドリゲス
出演:ブルース・ウィリス(ハーティガン)、ミッキー・ローク(マーヴ)、クライヴ・オーウェン(ドワイト)、ジェシカ・アルバ(ナンシー)、ベニチオ・デル・トロ(ジャッキー・ボーイ)、イライジャ・ウッド(ケビン)、ブリタニー・マーフィ(シェリー)、デヴォン青木(ミホ)、ジョシュ・ハートネット(ザ・マン)、ロザリオ・ドーソン(ゲイル)、マイケル・クラーク・ダンカン(マヌート)、ニック・スタール(ロアーク・ジュニア/イエロー・バスタード)、カーラ・グギーノ(ルシール)、マイケル・マドセン(ボブ)、ジェイミー・キング(ゴールディ/ウェンディ)、アレクシス・ブレーデル(ベッキー)、ルトガー・ハウアー(ロアーク枢機卿)、パワーズ・ブース(ロアーク上院議員)
本作「シン・シティ」は、ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーが満を持して世に問うすばらしい傑作である。
そのロバート・ロドリゲスだが、彼のキャリアは自主製作映画「エル・マリアッチ」がメジャー・スタジオに買い取られるところからスタートしたのだが、彼は自主製作映画あがりと言うこともあり、撮影・編集・脚本・美術・音楽等なんでもこなす才人である一方、予算管理も厳密で、決して予算をオーバーしない事から製作のワインスタイン兄弟(ミラマックス)から、製作にいっさい口出しされない(らしい)監督としても知られている。
一方フランク・ミラーは、脚本家兼コミック(グラフイック・ノベルズ)作家として知られ、本作「シン・シティ」は勿論、フランク・ミラーその人によって描かれたものである。
そのフランク・ミラーはかつて「ロボコップ」の続編あたる1本の脚本を書くのだが、その脚本はなんと2本に分割され見るも無残に改変され「ロボコップ2」と「ロボコップ3」になってしまった。そういう経緯から、フランク・ミラーはハリウッド映画には良い思い出を持っていなかったらしい。
そんな二人が協力タッグを組んで製作したのが本作「シン・シティ」なのだ。
さて、本作「シン・シティ」だが、先ずは脚本と構成が素晴らしい。
物語は3つの大きなエピソードと1つのブリッジ・エピソードとも言える短いが作品を引き締めるエピソードが描かれ、その全てのエピソードは、フィリップ・マーロウ調(レイモンド・チャンドラー調と言うべきか)のスタイルを見事に踏襲したスタイルで統一されている。
そしてそれらのエピソードの核となる登場人物は、レイモンド・チャンドラーが言うところの「卑しい街をゆく高潔の騎士」たる人物を見事に体現している。
彼ら「卑しい街をゆく高潔の騎士」たちは、自らが忠誠を誓った存在のため、全てを投げ打ち、奉仕するのである。
その孤高で高潔で高邁な精神には、全くもって泣かされてしまう。
またそれらのエピソードの描写手法は、1950年代に一世を風靡した「ドラグネット」の手法を踏襲しナレーションを多用、ここでも作品のハードボイルド感を高めることに成功している。
余談だが、「ブレードランナー」の当初のバージョンのナレーションは、スタジオ・サイドからの要請だったのだが、良くも悪くもハードボイルド感を高める事に成功している。
更に余談だが、ルトガー・ハウアー(ロアーク枢機卿)の死に方は、「ブレードランナー」のタイレル社長の死に方と符合しており、自分が殺した方法で自分が殺されると言う、セルフ・オマージュとなっている。
また、作品全体を考えた場合でも、所謂ハード・ボイルド調な雰囲気は「ブレードランナー」をも髣髴とさせる空気を持っている。
そして物語の構成は、「パルプ・フィクション」の構成を髣髴とさせ、短いながら冒頭とラストに挿入されるエピソードが、まるでパンブキンのエピソードのように作品を引き締め、見事な余韻を与えてくれている。
また、フランクー・ミラーがグラフイック・ノベルズ「シン・シティ」において構築した世界観を、スクリーン上に再現する美術や効果も素晴らしく、本作のほとんどがスクリーン・プロセスであるものの、それを忘れさせてくれるような見事な世界観に酔いしれる事が出来る。
キャストは、所謂主役級のキャストがそれぞれ見事な演技を楽しげにこなしている。
この豪華なキャストの実現には、勿論エピソードが複数に分かれ、独立している点と、更にスクリーン合成を多用した構成によるところが多いだろう。
実際には共演していないのに、スクリーン上では共演しているように見せる事が出来、キャストのスケジュール調整に関係なく撮影が進められたことに因るものが多いのだが、それにしても、豪華キャストの見事な演技合戦が楽しい。
また、話題となっているバイオレンス描写は、一般的に考えると過剰な印象を否定できないのだが、その過剰さは本作「シン・シティ」の世界観に合致した境界線を保っており、そう考えた場合本作の世界観に遊ぶ事が出来る人であれば、それほど気にする事はないのではないかと思う。
演出については、グラフイック・ノベルズ作家フランク・ミラーのおかげか、画面構成が絵画的で美しく、印象に残る画作りが楽しめる。
また動きを含めた画面構成も素晴らしく、その絵画的世界観の中で、第一線級の俳優達が、素晴らしい脚本を演じる、と言う大変贅沢な印象すら受けてしまう。
まあ、結論としては本作「シン・シティ」は、大変素晴らしい、大傑作である。と言うことである。
バイオレンス描写は若干酷いかもしれないが、「卑しい街をゆく高潔の騎士」を是非劇場で体験し、そしてその高邁な精神に涙して欲しい、と思うのだ。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005年の目標!! 中間発表その9
2005年10月2日 映画さて、早速ですが2005年の目標の中間発表その9です。
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#076「亡国のイージス」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2005/09/01
#077「SHINOBI / HERAT UNDER BLADE」東京厚生年金会館 2005/09/02
#078「頭文字D THE MOVIE」よみうりホール 2005/09/08
#079「この胸いっぱいの愛を」イイノホール 2005/09/20
#080「セブンソード」新宿ミラノ座 2005/09/28
2.DVD、CATV等
#104「合衆国最後の日」DVD 2005/09/01
#105「オデッサ・ファイル」DVD 2005/09/05
#106「レジェンド」DVD 2008/09/12
#107「地球の静止する日」DVD 2005/09/13
#108「ミッドナイトクロス」DVD 2005/09/14
#109「カプリコン・1」DVD 2005/09/15
#110「ビッグ・フィッシュ」DVD 2005/09/17
#111「それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に」CATV 2005/09/25
#112「それいけ!アンパンマン アンパンマンとおかしな仲間(短編)」CATV 2005/09/25
#113「ベイブ」CATV 2005/09/25
#114「影武者」CATV 2005/09/25
#115「小説吉田学校」CATV 2005/09/25
#116「ヴァン・ヘルシング」CATV 2005/09/25
#117「恋愛適齢期」CATV 2005/09/25
#118「ガキ帝国」CATV 2005/09/26
#119「羅生門」CATV 2005/09/26
#120「チャイニーズ・ゴーストストーリー」DVD 2005/09/28
#121「MIND GAME マインド・ゲーム」DVD 2005/09/29
#122「キル・ビル」DVD 2005/09/30
#123「キル・ビル Vol.2」DVD 2005/09/30
3.読書
#027「ぼんくら(上)」宮部みゆき著 講談社文庫 2005/09/04
#028「ぼんくら(下)」宮部みゆき著 講談社文庫 2005/09/08
#029「回想のビュイック8」スティーヴン・キング著 白石朗訳 新潮文庫 2005/09/18
映画は、劇場5本(累計80本)、DVD等20本(累計123本)で、計25本(累計203本)。
このままのペースで、年間271本(劇場107本)です。
読書は3冊(累計29本)で、このままのペースでは、年間39冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
8月の反動か、9月は映画をあまり観ませんでした。
読書もやばいです。
最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は無理かと思います。
参考)
本年の状況
映画203本(うち劇場80本)
読書29冊
昨年同時期の状況
映画236本(うち劇場87本)
読書28冊
一昨年同時期の状況
映画229本(劇場60本)
読書42冊
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#076「亡国のイージス」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2005/09/01
#077「SHINOBI / HERAT UNDER BLADE」東京厚生年金会館 2005/09/02
#078「頭文字D THE MOVIE」よみうりホール 2005/09/08
#079「この胸いっぱいの愛を」イイノホール 2005/09/20
#080「セブンソード」新宿ミラノ座 2005/09/28
2.DVD、CATV等
#104「合衆国最後の日」DVD 2005/09/01
#105「オデッサ・ファイル」DVD 2005/09/05
#106「レジェンド」DVD 2008/09/12
#107「地球の静止する日」DVD 2005/09/13
#108「ミッドナイトクロス」DVD 2005/09/14
#109「カプリコン・1」DVD 2005/09/15
#110「ビッグ・フィッシュ」DVD 2005/09/17
#111「それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に」CATV 2005/09/25
#112「それいけ!アンパンマン アンパンマンとおかしな仲間(短編)」CATV 2005/09/25
#113「ベイブ」CATV 2005/09/25
#114「影武者」CATV 2005/09/25
#115「小説吉田学校」CATV 2005/09/25
#116「ヴァン・ヘルシング」CATV 2005/09/25
#117「恋愛適齢期」CATV 2005/09/25
#118「ガキ帝国」CATV 2005/09/26
#119「羅生門」CATV 2005/09/26
#120「チャイニーズ・ゴーストストーリー」DVD 2005/09/28
#121「MIND GAME マインド・ゲーム」DVD 2005/09/29
#122「キル・ビル」DVD 2005/09/30
#123「キル・ビル Vol.2」DVD 2005/09/30
3.読書
#027「ぼんくら(上)」宮部みゆき著 講談社文庫 2005/09/04
#028「ぼんくら(下)」宮部みゆき著 講談社文庫 2005/09/08
#029「回想のビュイック8」スティーヴン・キング著 白石朗訳 新潮文庫 2005/09/18
映画は、劇場5本(累計80本)、DVD等20本(累計123本)で、計25本(累計203本)。
このままのペースで、年間271本(劇場107本)です。
読書は3冊(累計29本)で、このままのペースでは、年間39冊です。
やばいです。
本当にやばい状況です。
8月の反動か、9月は映画をあまり観ませんでした。
読書もやばいです。
最近読書熱が復活してきまして、若干希望が見えてきたのですが、目標達成は無理かと思います。
参考)
本年の状況
映画203本(うち劇場80本)
読書29冊
昨年同時期の状況
映画236本(うち劇場87本)
読書28冊
一昨年同時期の状況
映画229本(劇場60本)
読書42冊
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/10/01
2005年10月1日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/10/01号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/10/01公開
「シン・シティ」http://diarynote.jp/d/29346/20051003.html
「セブンソード」未レビュー
「鳶がクルリと」未レビュー
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」http://diarynote.jp/d/29346/20050926.html
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
■週末興収ベストテン
2005/09/24-25 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「NANA」(東宝)
3.「四月の雪」(UIP)
4.「SHINOBI」(松竹)
5.「容疑者 室井慎次」(東宝)
6.「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
7.「シンデレラマン」(ブエナビスタ)
8.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
9.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
10.「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」(ギャガ)
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
■近日公開予定
2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
2005/10/01 映画の日だったので、早起きして「シン・シティ」を観に行った。絶賛はしないけど、とっても良い映画だった。
先ずは脚本と構成が素晴らしい。
また、ナレーションを多用した所謂「ドラグネット」調の雰囲気と、女神たちに仕える心優しき騎士たちを見事に具現化したハードボイルド調の脚本が泣ける。
クエンティン・タランティーノがどのシークエンスを演出したのか知らないが、盟友ロバート・ロドリゲスに完全にお株を取られているぞ。
「キル・ビル」なんかを撮っている場合じゃないぞ!タランティーノよ。
ついでに、「パルプ・フィクション」のような構成も凄い。
あのラストのカットが凄いですわ。
余談だけど、ルトガー・ハウアーの死に方は、タイレル社長の死に方と同じですね。セルフ・オマージュなのだ。
年老いても、ルトガー・ハウアーの目は素晴らしい。クリストファー・ウォーケンもびっくりですな。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「セブンソード」、「シン・シティ」です。
困った状況です。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/10/01公開
「シン・シティ」http://diarynote.jp/d/29346/20051003.html
「セブンソード」未レビュー
「鳶がクルリと」未レビュー
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」http://diarynote.jp/d/29346/20050926.html
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
■週末興収ベストテン
2005/09/24-25 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「NANA」(東宝)
3.「四月の雪」(UIP)
4.「SHINOBI」(松竹)
5.「容疑者 室井慎次」(東宝)
6.「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
7.「シンデレラマン」(ブエナビスタ)
8.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
9.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
10.「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」(ギャガ)
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
■近日公開予定
2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
2005/10/01 映画の日だったので、早起きして「シン・シティ」を観に行った。絶賛はしないけど、とっても良い映画だった。
先ずは脚本と構成が素晴らしい。
また、ナレーションを多用した所謂「ドラグネット」調の雰囲気と、女神たちに仕える心優しき騎士たちを見事に具現化したハードボイルド調の脚本が泣ける。
クエンティン・タランティーノがどのシークエンスを演出したのか知らないが、盟友ロバート・ロドリゲスに完全にお株を取られているぞ。
「キル・ビル」なんかを撮っている場合じゃないぞ!タランティーノよ。
ついでに、「パルプ・フィクション」のような構成も凄い。
あのラストのカットが凄いですわ。
余談だけど、ルトガー・ハウアーの死に方は、タイレル社長の死に方と同じですね。セルフ・オマージュなのだ。
年老いても、ルトガー・ハウアーの目は素晴らしい。クリストファー・ウォーケンもびっくりですな。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「セブンソード」、「シン・シティ」です。
困った状況です。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/09/28 東京新宿「新宿ミラノ座」で「セブンソード」の試写を観た。
本日の試写は「ジャパン・ブレミア」と銘打った試写で、ナンサン・シー(製作)、ツイ・ハーク(監督)、レオン・ライ(出演)、ドニー・イェン(出演)の舞台挨拶があった。
1970年代以降の香港映画にはいくつかの大きな流れがある。
まずは、かつてブルース・リーを見出し、世界中で一大カンフー・ムーブメントを巻き起こし、ブルース・リー亡き後はジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ等のカンフーから派生する様々な作品で一時代を築いた、かのレイモンド・チョウとレナード・ホーが率いるゴールデン・ハーベストの流れである。
余談だが、ゴールデン・ハーベスト作品の冒頭、Gをディフォルメしたロゴの出方が音楽と相まって最高に格好良い。
1980年代に入り、ジャッキー・チェン等の活躍のおかげで、ゴールデン・ハーベスト作品以外の香港映画も日本国内で公開されるにつれ、面白い香港映画のクレジットに「徐克」と言う名前と「電影工作室有限公司」と言う会社の名前が目に付くようになってくる。
これがもうひとつの香港映画の流れである。
「この徐克(じょかつ)って一体誰だよ?」
「この電影工作室って一体何なんだ? 何かの冗談かよ!」
「徐克」や「電影工作室」の事を何も知らないわたしは、そんなばかげた事を考えていたりもしていた。
「徐克」とは、後に香港のスピルバーグと呼ばれる男・ツイ・ハークその人のことであり、「電影工作室」とは、ツイ・ハークとその妻・ナンサン・シーが、情熱ある映画人と投資者にとっての理想的な環境をめざし、芸術性・商業性を兼ね備えた上質の映画を製作するために設立した会社だと、わたしが知るのはしばらく後のことだった。
余談だが、この「電影工作室」とは、ロバート・レッドフォードの「サンダンス・インスティテュート」とかフランシス・フォード・コッポラの「ゾエトロープ・スタジオ」とか、岩井俊二の「戯作通信」とか、ぴあの「PFF(ぴあフィルム・フェスティバル)スカラシップ」みたいな、志の高い不遇な映像作家たちに光を投げかける孤高な精神に満ちた素晴らしいプロジェクトだと思う。
ところで、日本国内でツイ・ハークの名前が大々的に喧伝されるようになるのは、1986年の「男たちの挽歌」からだろう。
今でこそメディアは韓流、韓流(最近は華流)とか騒いでいるが、当時は香港ノワールと呼ばれる一連の香港映画の一大ムーブメントが熱かったのだ。
余談だが、この作品の監督はジョン・ウーなのだが、中国語(北京語だろうと広東語だろうと)のクレジットを読めないわたしたちは、呉宇森(ジョン・ウー)をウーモリ、ウーモリと呼んで親しんでいた。
ところで、日本国内でツイ・ハークの作品がはじめて上映されたのは、おそらく「東京国際ファンタスティック映画祭」の前身「TAKARAファンタスティック映画祭」(1985)で特別公開された、「蜀山(劇場公開タイトル・蜀山奇傳 天空の剣)」なのではないかと思う。
余談だが、1985年の「TAKARAファンタスティック映画祭」の上映ラインナップは凄い!
正に、神がかりと言って良いほどの豪華絢爛デラックスで垂涎モノのな見事なラインナップが楽しめる。
一例を紹介すると、「フェノミナ」「13日の金曜日 ニュー・ビギニング」「クリープショー」「最後の戦い」「エルム街の悪夢」「デッドゾーン」「二つの頭脳を持つ男」「レイザーバック」「レディホーク」「ハウリング2」「XYZマーダーズ 」「山中傳奇」「銀河鉄道の夜」・・・・と言う状況なのだ。
ところで、この「蜀山奇傳 天空の剣」という作品は、今で言うワイヤー・アクションの可能性を全世界に紹介した作品で、パリ国際ファンタスティック映画祭では特撮賞を受賞し、香港におけるファンタスティック映画の方向を決定付けた記念碑的作品である。
この作品がなければ、勿論「マトリックス」なんかは生まれていないのだ。
この「蜀山奇傳 天空の剣」のワイヤー・アクションについては、編集でごまかす、やや乱暴なアクションもあるものの、人間が宙を自由自在に舞う姿には、感涙の嵐である。
例えば、建物の梁に飛びつき、ぶら下がり、くるりと回って梁の上に立つ、というようなアクションが必要だとすると、同ポジションからの3つのカットを繋げて、一連の動きに見せると言う荒業が平気で行われているのだ。
また余談だが、例えば西洋人が空を飛ぶ場合は何か道具(例えば翼のようなもの)が必要だが、東洋人が空を飛ぶには、何も道具が必要ない、と言う文化的背景も明確に描写されている点も興味深い。
更に余談だが、例えば西洋の竜(ドラゴン)には翼があるが、東洋の竜には翼が無いし、西洋の空飛ぶ馬(ペガサス等)には翼があるが、東洋の空飛ぶ馬には翼が無い、と言う点も興味深い。
その後、ワイヤー・アクションは、ツイ・ハーク製作、今をときめくチン・シウトン監督、今は亡きレスリー・チャン主演の「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)でひとつの頂点を極める。
同時に、ツイ・ハークは、ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」(1986)を製作、ファンタジー系ではなく、ハードボイルド路線である香港ノワールの方向性すら決定付けてしまう。
この系譜が現在「インファナル・アフェア」シリーズとして花開いている訳だ。
またコメディ路線としては「皇帝密使」や「大丈夫日記」等をこなしている。
更に1990年代に入るとツイ・ハークは、かつて中国武術界の至宝と呼ばれたリー・リンチェイ(今のジェット・リー)を起用し「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズを続々とリリースする。
1970年代から1990年代へと、最早香港映画界の歴史そのものとも言えるツイ・ハークが満を持して製作したのがこの「セブンソード」なのだ。
しかし、しかしだ。
わたしは、残念な気持ちでいっぱいだ。
ツイ・ハークよ、どこに行く・・・・
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったらクリック!
http://blog.with2.net/link.php/29604
本日の試写は「ジャパン・ブレミア」と銘打った試写で、ナンサン・シー(製作)、ツイ・ハーク(監督)、レオン・ライ(出演)、ドニー・イェン(出演)の舞台挨拶があった。
1970年代以降の香港映画にはいくつかの大きな流れがある。
まずは、かつてブルース・リーを見出し、世界中で一大カンフー・ムーブメントを巻き起こし、ブルース・リー亡き後はジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ等のカンフーから派生する様々な作品で一時代を築いた、かのレイモンド・チョウとレナード・ホーが率いるゴールデン・ハーベストの流れである。
余談だが、ゴールデン・ハーベスト作品の冒頭、Gをディフォルメしたロゴの出方が音楽と相まって最高に格好良い。
1980年代に入り、ジャッキー・チェン等の活躍のおかげで、ゴールデン・ハーベスト作品以外の香港映画も日本国内で公開されるにつれ、面白い香港映画のクレジットに「徐克」と言う名前と「電影工作室有限公司」と言う会社の名前が目に付くようになってくる。
これがもうひとつの香港映画の流れである。
「この徐克(じょかつ)って一体誰だよ?」
「この電影工作室って一体何なんだ? 何かの冗談かよ!」
「徐克」や「電影工作室」の事を何も知らないわたしは、そんなばかげた事を考えていたりもしていた。
「徐克」とは、後に香港のスピルバーグと呼ばれる男・ツイ・ハークその人のことであり、「電影工作室」とは、ツイ・ハークとその妻・ナンサン・シーが、情熱ある映画人と投資者にとっての理想的な環境をめざし、芸術性・商業性を兼ね備えた上質の映画を製作するために設立した会社だと、わたしが知るのはしばらく後のことだった。
余談だが、この「電影工作室」とは、ロバート・レッドフォードの「サンダンス・インスティテュート」とかフランシス・フォード・コッポラの「ゾエトロープ・スタジオ」とか、岩井俊二の「戯作通信」とか、ぴあの「PFF(ぴあフィルム・フェスティバル)スカラシップ」みたいな、志の高い不遇な映像作家たちに光を投げかける孤高な精神に満ちた素晴らしいプロジェクトだと思う。
ところで、日本国内でツイ・ハークの名前が大々的に喧伝されるようになるのは、1986年の「男たちの挽歌」からだろう。
今でこそメディアは韓流、韓流(最近は華流)とか騒いでいるが、当時は香港ノワールと呼ばれる一連の香港映画の一大ムーブメントが熱かったのだ。
余談だが、この作品の監督はジョン・ウーなのだが、中国語(北京語だろうと広東語だろうと)のクレジットを読めないわたしたちは、呉宇森(ジョン・ウー)をウーモリ、ウーモリと呼んで親しんでいた。
ところで、日本国内でツイ・ハークの作品がはじめて上映されたのは、おそらく「東京国際ファンタスティック映画祭」の前身「TAKARAファンタスティック映画祭」(1985)で特別公開された、「蜀山(劇場公開タイトル・蜀山奇傳 天空の剣)」なのではないかと思う。
余談だが、1985年の「TAKARAファンタスティック映画祭」の上映ラインナップは凄い!
正に、神がかりと言って良いほどの豪華絢爛デラックスで垂涎モノのな見事なラインナップが楽しめる。
一例を紹介すると、「フェノミナ」「13日の金曜日 ニュー・ビギニング」「クリープショー」「最後の戦い」「エルム街の悪夢」「デッドゾーン」「二つの頭脳を持つ男」「レイザーバック」「レディホーク」「ハウリング2」「XYZマーダーズ 」「山中傳奇」「銀河鉄道の夜」・・・・と言う状況なのだ。
ところで、この「蜀山奇傳 天空の剣」という作品は、今で言うワイヤー・アクションの可能性を全世界に紹介した作品で、パリ国際ファンタスティック映画祭では特撮賞を受賞し、香港におけるファンタスティック映画の方向を決定付けた記念碑的作品である。
この作品がなければ、勿論「マトリックス」なんかは生まれていないのだ。
この「蜀山奇傳 天空の剣」のワイヤー・アクションについては、編集でごまかす、やや乱暴なアクションもあるものの、人間が宙を自由自在に舞う姿には、感涙の嵐である。
例えば、建物の梁に飛びつき、ぶら下がり、くるりと回って梁の上に立つ、というようなアクションが必要だとすると、同ポジションからの3つのカットを繋げて、一連の動きに見せると言う荒業が平気で行われているのだ。
また余談だが、例えば西洋人が空を飛ぶ場合は何か道具(例えば翼のようなもの)が必要だが、東洋人が空を飛ぶには、何も道具が必要ない、と言う文化的背景も明確に描写されている点も興味深い。
更に余談だが、例えば西洋の竜(ドラゴン)には翼があるが、東洋の竜には翼が無いし、西洋の空飛ぶ馬(ペガサス等)には翼があるが、東洋の空飛ぶ馬には翼が無い、と言う点も興味深い。
その後、ワイヤー・アクションは、ツイ・ハーク製作、今をときめくチン・シウトン監督、今は亡きレスリー・チャン主演の「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)でひとつの頂点を極める。
同時に、ツイ・ハークは、ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」(1986)を製作、ファンタジー系ではなく、ハードボイルド路線である香港ノワールの方向性すら決定付けてしまう。
この系譜が現在「インファナル・アフェア」シリーズとして花開いている訳だ。
またコメディ路線としては「皇帝密使」や「大丈夫日記」等をこなしている。
更に1990年代に入るとツイ・ハークは、かつて中国武術界の至宝と呼ばれたリー・リンチェイ(今のジェット・リー)を起用し「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズを続々とリリースする。
1970年代から1990年代へと、最早香港映画界の歴史そのものとも言えるツイ・ハークが満を持して製作したのがこの「セブンソード」なのだ。
しかし、しかしだ。
わたしは、残念な気持ちでいっぱいだ。
ツイ・ハークよ、どこに行く・・・・
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったらクリック!
http://blog.with2.net/link.php/29604
2005/08/13 東京霞ヶ関「イイノホール」で「青空のゆくえ」の試写を観た。
東京・三軒茶屋、早朝。
新聞でいっぱいになった自転車を走らせる一人の少年。
西原中学3年の高橋正樹(中山卓也)だ。
正樹は、2年間もの間、不登校になっている幼馴染み、矢島信二(橋爪遼)の家の新聞受けに新聞と信二あての手紙を入れると、朝練のため誰よりも早くバスケットコートを目指す。
そんな、1学期も残りわずかなある日。
担任の口から、今学期限りで正樹がアメリカに転校することが告げられた。
「今まで有難うございました。アメリカに行ってもバスケやります。NBAで10年後に活躍する僕の姿を楽しみにしていてください! 日本でやり残していることは・・・・ひとつだけかな?」
「やり残したこと」・・・・突然の転校発表もさることながら、この正樹の意味深な発言にクラス全員が騒然となる中、複雑な表情を見せる面々がいた。
女子バスケ部キャプテンの速見有美(森田彩華)、親友でバスケ部副キャプテンの杉原雄太(佐々木和徳)、学級委員長の高橋亜里沙(黒川芽以)、幼馴染みの河原春奈(多部未華子)、帰国子女で無口な市田尚子(西原亜紀)、そして正樹が何かと面倒を見ている鈴木貴子(悠城早矢)である。
その日を境に、なんとなく繋がっていた彼らの関係が、少しずつ動き始める。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:長澤雅彦
出演:中山卓也(高橋正樹)、森田彩華(速見有美)、黒川芽以(高橋亜里沙)、佐々木和徳(杉原雄大)、多部未華子(河原春奈)、三船力也(山下勝也)、悠城早矢(鈴木貴子)、橋爪遼(矢島信二)、西原亜希(市田尚子)
余命幾許もない主人公がいかに良く生きるか。
永遠の命題であり、またそのテーマで多くの物語が語られている。
本作「青空のゆくえ」は、中学生と言う世代にとってのアメリカへの転校を、限りなく死に近いものへの暗喩として捉え、いかに良く生きるか、いかに良く死んでいくか(転校していくか)を描いた秀作である。
とは言うものの、描かれている物語は中学3年生を主人公に据えているとは言え、前時代的な恋愛、いわば既に大人になってしまった人々の心の琴線に触れるノスタルジックでピュアな恋愛模様が展開する。
その未成熟な感情は、残念ながら現在の中学3年生にアピールするようなものではなく、と言うより鼻で笑われるようなエピソードが続き、ともすると本作は例えば30歳代以上の観客をターゲットにしているような印象すら受ける。
キャストは、1986〜1989年生まれのキャストを集め、ある種同窓会的な印象を受ける。
5人のヒロインたちはそれぞれ可愛く、魅力的に描かれており、将来が楽しみな印象を受ける。
個人的には、悠城早矢を演じた鈴木貴子が良かったと思う。
男と言うものは莫迦なもので、いくつになっても少年時代の恋愛に感じ入ってしまうもので、本作の5人それぞれのヒロインのバラエティに富んだキャラクター設定が、自らの少年時代の恋愛物語に思いを馳せさせる触媒としても機能する構成が心憎い。
と考えるとやはり、男と言うものは、かつての初恋を大人になっても引きずり続けているのかも知れない。
物語は、アメリカへ転校する高橋正樹(中山卓也)を取巻く5人の女性の物語を縦糸に、正樹と正樹らが原因となって不登校になってしまった矢島信二(橋爪遼)との物語を横糸に織り成す、ノスタルジックで感傷的な物語が描かれている。
脚本は、大人たちが自分達が少年少女だった時代の出来事を微妙なリアリティと微妙に美化された記憶とともに描いており、ある意味心が洗われるような印象すら受ける。
脚本はまあ良いのだが、アメリカへ転校する正樹があまりにももて過ぎなのがちょっとひっかかる。
まあ、ファンタジーならファンタジーとして昇華すべき問題だと思うので、その辺は不問にしたいと思う。
とにかく本作「青空のゆくえ」は中学3年生の恋愛模様を描いてはいるのだが、中学生と言うよりは、大人の皆さんに是非観ていただきたい作品に仕上がっているような気がする。
打倒「NANA」かもね。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
東京・三軒茶屋、早朝。
新聞でいっぱいになった自転車を走らせる一人の少年。
西原中学3年の高橋正樹(中山卓也)だ。
正樹は、2年間もの間、不登校になっている幼馴染み、矢島信二(橋爪遼)の家の新聞受けに新聞と信二あての手紙を入れると、朝練のため誰よりも早くバスケットコートを目指す。
そんな、1学期も残りわずかなある日。
担任の口から、今学期限りで正樹がアメリカに転校することが告げられた。
「今まで有難うございました。アメリカに行ってもバスケやります。NBAで10年後に活躍する僕の姿を楽しみにしていてください! 日本でやり残していることは・・・・ひとつだけかな?」
「やり残したこと」・・・・突然の転校発表もさることながら、この正樹の意味深な発言にクラス全員が騒然となる中、複雑な表情を見せる面々がいた。
女子バスケ部キャプテンの速見有美(森田彩華)、親友でバスケ部副キャプテンの杉原雄太(佐々木和徳)、学級委員長の高橋亜里沙(黒川芽以)、幼馴染みの河原春奈(多部未華子)、帰国子女で無口な市田尚子(西原亜紀)、そして正樹が何かと面倒を見ている鈴木貴子(悠城早矢)である。
その日を境に、なんとなく繋がっていた彼らの関係が、少しずつ動き始める。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:長澤雅彦
出演:中山卓也(高橋正樹)、森田彩華(速見有美)、黒川芽以(高橋亜里沙)、佐々木和徳(杉原雄大)、多部未華子(河原春奈)、三船力也(山下勝也)、悠城早矢(鈴木貴子)、橋爪遼(矢島信二)、西原亜希(市田尚子)
余命幾許もない主人公がいかに良く生きるか。
永遠の命題であり、またそのテーマで多くの物語が語られている。
本作「青空のゆくえ」は、中学生と言う世代にとってのアメリカへの転校を、限りなく死に近いものへの暗喩として捉え、いかに良く生きるか、いかに良く死んでいくか(転校していくか)を描いた秀作である。
とは言うものの、描かれている物語は中学3年生を主人公に据えているとは言え、前時代的な恋愛、いわば既に大人になってしまった人々の心の琴線に触れるノスタルジックでピュアな恋愛模様が展開する。
その未成熟な感情は、残念ながら現在の中学3年生にアピールするようなものではなく、と言うより鼻で笑われるようなエピソードが続き、ともすると本作は例えば30歳代以上の観客をターゲットにしているような印象すら受ける。
キャストは、1986〜1989年生まれのキャストを集め、ある種同窓会的な印象を受ける。
5人のヒロインたちはそれぞれ可愛く、魅力的に描かれており、将来が楽しみな印象を受ける。
個人的には、悠城早矢を演じた鈴木貴子が良かったと思う。
男と言うものは莫迦なもので、いくつになっても少年時代の恋愛に感じ入ってしまうもので、本作の5人それぞれのヒロインのバラエティに富んだキャラクター設定が、自らの少年時代の恋愛物語に思いを馳せさせる触媒としても機能する構成が心憎い。
と考えるとやはり、男と言うものは、かつての初恋を大人になっても引きずり続けているのかも知れない。
物語は、アメリカへ転校する高橋正樹(中山卓也)を取巻く5人の女性の物語を縦糸に、正樹と正樹らが原因となって不登校になってしまった矢島信二(橋爪遼)との物語を横糸に織り成す、ノスタルジックで感傷的な物語が描かれている。
脚本は、大人たちが自分達が少年少女だった時代の出来事を微妙なリアリティと微妙に美化された記憶とともに描いており、ある意味心が洗われるような印象すら受ける。
脚本はまあ良いのだが、アメリカへ転校する正樹があまりにももて過ぎなのがちょっとひっかかる。
まあ、ファンタジーならファンタジーとして昇華すべき問題だと思うので、その辺は不問にしたいと思う。
とにかく本作「青空のゆくえ」は中学3年生の恋愛模様を描いてはいるのだが、中学生と言うよりは、大人の皆さんに是非観ていただきたい作品に仕上がっているような気がする。
打倒「NANA」かもね。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/09/24
2005年9月24日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/09/24号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」http://diarynote.jp/d/29346/20050926.html
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
■週末興収ベストテン
2005/09/17-18 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「四月の雪」(UIP)
3.「NANA」(東宝)
4.「SHINOBI」(松竹)
5.「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
6.「容疑者 室井慎次」(東宝)
7.「シンデレラマン」(ブエナビスタ)
8.「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」(ギャガ)
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
9.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
10.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
■近日公開予定
2005/10/01公開
「鳶がクルリと」未レビュー
2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
噂ですけど、サム・ライミの「死霊のはらわた」のリメイク版の企画が進んでいるようで、前三作でブルース・キャンベルが演じたアッシュ役にアシュトン・カッチャーの名前が挙がっているようです。
今回はサム・ライミは製作に退き、監督は若手の監督を起用するようです。一時はパク・チャヌク(「JSA」「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」)にオファーがあったようですが、スケジュールの都合で実現しなかったようです。
現在の技術で蘇る「死霊のはらわた」。
観たいようで、観たくないような気がします。
まりゅうさん
http://diarynote.jp/d/13602/20050922.html
が既にご紹介していますが、「第18回東京国際映画祭」のラインナップが公開されました。
チケットの発売は10月8日からです。
「特別招待作品」は、日本映画をはじめとしたアジア映画が多いのは良いのですが、目玉となるハリウッド映画が少ないようですね。
個人的にはテリー・ギリアムの「ブラザーズ・グリム」に期待しています。
先日、「特別招待作品」にもなっている「ALWAYS 三丁目の夕日」の予告編をはじめてみましたが、冒頭に「TOHO SCOPE」のロゴが出てビビリました。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」です。
困った状況です。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」http://diarynote.jp/d/29346/20050926.html
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
■週末興収ベストテン
2005/09/17-18 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「四月の雪」(UIP)
3.「NANA」(東宝)
4.「SHINOBI」(松竹)
5.「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
6.「容疑者 室井慎次」(東宝)
7.「シンデレラマン」(ブエナビスタ)
8.「頭文字[イニシャル]D THE MOVIE」(ギャガ)
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
9.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
10.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
■近日公開予定
2005/10/01公開
「鳶がクルリと」未レビュー
2005/10/08公開
「この胸いっぱいの愛を」未レビュー
噂ですけど、サム・ライミの「死霊のはらわた」のリメイク版の企画が進んでいるようで、前三作でブルース・キャンベルが演じたアッシュ役にアシュトン・カッチャーの名前が挙がっているようです。
今回はサム・ライミは製作に退き、監督は若手の監督を起用するようです。一時はパク・チャヌク(「JSA」「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」)にオファーがあったようですが、スケジュールの都合で実現しなかったようです。
現在の技術で蘇る「死霊のはらわた」。
観たいようで、観たくないような気がします。
まりゅうさん
http://diarynote.jp/d/13602/20050922.html
が既にご紹介していますが、「第18回東京国際映画祭」のラインナップが公開されました。
チケットの発売は10月8日からです。
「特別招待作品」は、日本映画をはじめとしたアジア映画が多いのは良いのですが、目玉となるハリウッド映画が少ないようですね。
個人的にはテリー・ギリアムの「ブラザーズ・グリム」に期待しています。
先日、「特別招待作品」にもなっている「ALWAYS 三丁目の夕日」の予告編をはじめてみましたが、冒頭に「TOHO SCOPE」のロゴが出てビビリました。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」です。
困った状況です。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」
2005年9月23日 映画
2005/08/13 東京霞ヶ関「イイノホール」で「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」の試写を観た。
長引く不景気を何とか生き抜いてきた鈴木建設は今、ビッグ・プロジェクトを成し遂げようとしていた。3年前に着工した長崎県佐世保市の第二西海橋がまもなく完成、遂に連絡式を迎えるのだ。鈴木一之助社長(三國連太郎)は、自分と一緒に式に出席するのが、万年ヒラ社員のハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)だと知って驚く。実はこの仕事は、ハマちゃんが家族の次に愛している「釣り」の人脈があったからこそ取れたものだった。
出張を目前にして、最高潮に上機嫌なハマちゃん。連結式は金曜日、となれば土日は東シナ海で釣りパラダイス!ハマちゃんは長崎営業所で設計を担当している久保田達也(金子昇)に電話すると、さっそく釣り船の手配を指示する。達也は東京の大会社、久保田興業の御曹司で、一之助も気を配る存在だった。
出張の朝、しっかり遅刻して一之助を待たせたハマちゃんは、長崎に着くなりホテルにチェックインもせずに、迎えに来た達也の車で大村湾に直行する。船着場には、ハッとするほど美しい河口美鈴(伊東美咲)が待っていた。船の手配をしてくれた美鈴を「僕の行きつけの店の人です」とハマちゃんに紹介する達也。ハマちゃんは、米軍基地に勤める「アメリカの釣りバカ」青年ボブ(ボビー・オロゴン)と、九十九島の小島を目指す。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:朝原雄三
原作:やまざき十三(作)、北見けんいち(画)小学館「ビッグコミックオリジナル」連載
脚本:山田洋次、石川勝己、平松恵美子
出演:西田敏行(浜崎伝助)、三國連太郎(鈴木一之助)、浅田美代子(浜崎みち子)、伊東美咲(河口美鈴)、加藤武(秋山専務)、小野武彦(原口人事担当取締役)、鶴田忍(堀田常務)、中村梅雀[2代目](草森秘書課長)、益岡徹(舟木課長)、濱口優(海老名)、笹野高史(前原運転手)、平山あや(鯛子)、持丸加賀(浜崎鯉太郎)、岡本麗(澄子)、ボビー・オロゴン(ボブ)、中本賢(太田八郎)、谷啓(佐々木次長)、奈良岡朋子(鈴木久江)、さだまさし(刑事)、金子昇(久保田達也)、尾崎紀世彦(河口輝男)
「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」は安心して観ていられる大変面白い人情コメディ作品であった。
若い映画ファンの皆さんにとって「釣りバカ日誌」は、あまり関心がないシリーズだと思うのだが、決してつまらない作品ではなく、実直な脚本と堅実な演出、芸達者な俳優達、そして舞台となるロケ地の観光が楽しめる娯楽作品なのだ。
驚くべき事にこの「釣りバカ日誌」シリーズの脚本(共同脚本)の多くは山田洋次が担当している。
「男はつらいよ」シリーズが終了し「虹をつかむ男」が上手く行かなかった後、「釣りバカ日誌」シリーズは山田洋次のひとつのライフワークとなっているのかも知れない。
その山田洋次の脚本(共同脚本)は、日本人の琴線に触れる、普遍的なもので、今回のプロットは「娘の結婚におろおろする頑固親父」と言ういわばベタなものだが、その普遍的な物語が安心感となり、多くの(特に年配の)観客に支持されているのではないだろうか。
本作で頑固親父を演じたのは尾崎紀世彦。絵に描いたような不器用でいながら娘思いの頑固親父を見事に演じている。
以前の「釣りバカ日誌」シリーズでは西田敏行の悪夢のような裸踊りがひとつの見せ場になっていたのだが、最近のシリーズではミュージカル・シーンが、裸踊りに取って変わり、作品としてのグレードが上がったような印象を受ける。
本作では、尾崎紀世彦(河口輝男)が経営するカントリー・バーでの一大ミュージカル・シークエンスが楽しめる。
尾崎紀世彦の面目躍如といったところであろうか。
また伊東美咲や金子昇の起用も比較的年配の観客に対し、若手の俳優をイントロデュースする機能も担っている。
朝原雄三の堅実で正攻法の演出で、若手俳優も見事(特に問題を感じないほどの)な演技を見せてくれている。
またお茶の間の人気者ボビー・オロゴンの起用も、素晴らしい効果を出している。
その辺(ボビー・オロゴンの起用)も穿った見方をすれば、作品としていかに売るかと言う点を戦略的に良く考えた上での起用のような印象を受ける。
ただ残念な事に、三國連太郎の老いの問題が脚本に影を投げかけている。
最近のシリーズでは三國連太郎の釣りシーンがほとんどなく、「スーさんは釣りをしたくてハマちゃんに何度も何度も連絡を取ろうとするが、ハマちゃんはそれを冷たくあしらう」と言うシークエンスの繰り返しになってしまっている。
勿論コミカルなシーンではあるのだが、最後にはスーさんとハマちゃんが一緒に釣りをするシーンが作品を締める意味でも必要ではないかと思うのだ。
本作「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」は、「水戸黄門」のような時代劇と同じ種類の安心感を与えてくれる楽しい娯楽作品に仕上がっている。
たまにはこんな作品も観て欲しいな、と思うのだ。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
長引く不景気を何とか生き抜いてきた鈴木建設は今、ビッグ・プロジェクトを成し遂げようとしていた。3年前に着工した長崎県佐世保市の第二西海橋がまもなく完成、遂に連絡式を迎えるのだ。鈴木一之助社長(三國連太郎)は、自分と一緒に式に出席するのが、万年ヒラ社員のハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)だと知って驚く。実はこの仕事は、ハマちゃんが家族の次に愛している「釣り」の人脈があったからこそ取れたものだった。
出張を目前にして、最高潮に上機嫌なハマちゃん。連結式は金曜日、となれば土日は東シナ海で釣りパラダイス!ハマちゃんは長崎営業所で設計を担当している久保田達也(金子昇)に電話すると、さっそく釣り船の手配を指示する。達也は東京の大会社、久保田興業の御曹司で、一之助も気を配る存在だった。
出張の朝、しっかり遅刻して一之助を待たせたハマちゃんは、長崎に着くなりホテルにチェックインもせずに、迎えに来た達也の車で大村湾に直行する。船着場には、ハッとするほど美しい河口美鈴(伊東美咲)が待っていた。船の手配をしてくれた美鈴を「僕の行きつけの店の人です」とハマちゃんに紹介する達也。ハマちゃんは、米軍基地に勤める「アメリカの釣りバカ」青年ボブ(ボビー・オロゴン)と、九十九島の小島を目指す。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:朝原雄三
原作:やまざき十三(作)、北見けんいち(画)小学館「ビッグコミックオリジナル」連載
脚本:山田洋次、石川勝己、平松恵美子
出演:西田敏行(浜崎伝助)、三國連太郎(鈴木一之助)、浅田美代子(浜崎みち子)、伊東美咲(河口美鈴)、加藤武(秋山専務)、小野武彦(原口人事担当取締役)、鶴田忍(堀田常務)、中村梅雀[2代目](草森秘書課長)、益岡徹(舟木課長)、濱口優(海老名)、笹野高史(前原運転手)、平山あや(鯛子)、持丸加賀(浜崎鯉太郎)、岡本麗(澄子)、ボビー・オロゴン(ボブ)、中本賢(太田八郎)、谷啓(佐々木次長)、奈良岡朋子(鈴木久江)、さだまさし(刑事)、金子昇(久保田達也)、尾崎紀世彦(河口輝男)
「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」は安心して観ていられる大変面白い人情コメディ作品であった。
若い映画ファンの皆さんにとって「釣りバカ日誌」は、あまり関心がないシリーズだと思うのだが、決してつまらない作品ではなく、実直な脚本と堅実な演出、芸達者な俳優達、そして舞台となるロケ地の観光が楽しめる娯楽作品なのだ。
驚くべき事にこの「釣りバカ日誌」シリーズの脚本(共同脚本)の多くは山田洋次が担当している。
「男はつらいよ」シリーズが終了し「虹をつかむ男」が上手く行かなかった後、「釣りバカ日誌」シリーズは山田洋次のひとつのライフワークとなっているのかも知れない。
その山田洋次の脚本(共同脚本)は、日本人の琴線に触れる、普遍的なもので、今回のプロットは「娘の結婚におろおろする頑固親父」と言ういわばベタなものだが、その普遍的な物語が安心感となり、多くの(特に年配の)観客に支持されているのではないだろうか。
本作で頑固親父を演じたのは尾崎紀世彦。絵に描いたような不器用でいながら娘思いの頑固親父を見事に演じている。
以前の「釣りバカ日誌」シリーズでは西田敏行の悪夢のような裸踊りがひとつの見せ場になっていたのだが、最近のシリーズではミュージカル・シーンが、裸踊りに取って変わり、作品としてのグレードが上がったような印象を受ける。
本作では、尾崎紀世彦(河口輝男)が経営するカントリー・バーでの一大ミュージカル・シークエンスが楽しめる。
尾崎紀世彦の面目躍如といったところであろうか。
また伊東美咲や金子昇の起用も比較的年配の観客に対し、若手の俳優をイントロデュースする機能も担っている。
朝原雄三の堅実で正攻法の演出で、若手俳優も見事(特に問題を感じないほどの)な演技を見せてくれている。
またお茶の間の人気者ボビー・オロゴンの起用も、素晴らしい効果を出している。
その辺(ボビー・オロゴンの起用)も穿った見方をすれば、作品としていかに売るかと言う点を戦略的に良く考えた上での起用のような印象を受ける。
ただ残念な事に、三國連太郎の老いの問題が脚本に影を投げかけている。
最近のシリーズでは三國連太郎の釣りシーンがほとんどなく、「スーさんは釣りをしたくてハマちゃんに何度も何度も連絡を取ろうとするが、ハマちゃんはそれを冷たくあしらう」と言うシークエンスの繰り返しになってしまっている。
勿論コミカルなシーンではあるのだが、最後にはスーさんとハマちゃんが一緒に釣りをするシーンが作品を締める意味でも必要ではないかと思うのだ。
本作「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」は、「水戸黄門」のような時代劇と同じ種類の安心感を与えてくれる楽しい娯楽作品に仕上がっている。
たまにはこんな作品も観て欲しいな、と思うのだ。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
塩田明彦をめぐる冒険
2005年9月20日 エッセイ/コラム
2005/09/20 東京霞ヶ関「イイノホール」で「この胸いっぱいの愛を」の試写を観た。
監督は「黄泉がえり」の塩田明彦。
「この胸いっぱいの愛を」を観ながら、わたしは、はらわたが煮えくり返った。
「何、ふざけた映画を撮ってるんだよ!」と。
一般の方々にとって塩田明彦と言えば、おそらく大ヒット作「黄泉がえり」の監督として有名なのだろうが、われわれ映画ファンにとっては「黄泉がえり」の監督と言うより、「月光の囁き」の、「ギプス」の、「害虫」の、そして「カナリア」の塩田明彦だと思うのだ。
そして、本作「この胸いっぱいの愛を」は「黄泉がえり」に続く二匹目のどじょうを狙うTBSが、梶尾真治の原作を押さえ、塩田明彦に監督をオファーし、次回作を自由にして良いから、と言う条件付きで、塩田明彦が嫌々ながらしぶしぶ引き受けた作品ではないか、と勘ぐってしまう。(当サイト推測)
原作は梶尾真治の『クロノス・ジョウンターの伝説』(朝日ソノラマ刊)。
小説の映画化、マンガの映画化の次はなんとライトノベルの映画化と来たもんだ。日本映画の原作不足も来るところまで来たかな、と言うような印象を受ける。
尤も梶尾真治はSF作家として著名なのだが、いかんせん本作はライトノベルなのだ。
残念ながら原作は寡聞にして未読だが、SFファンとしては、恥ずかしげもなく「クロノス・ジョウンター」と言う言葉を使ってしまっているところにのけぞってしまう。
「クロノス」はともかく「ジョウント」だよ「ジョウント」。
これ、どうなんだろう、「ジョウント」と言う言葉に、ハードなSFファンは怒りすらおぼえてしまうのではないか、と余計な心配をしてしまう。
さて、本作だが、なんと言っても脚本が酷い。
頭の悪い人間か、頭の良いこどもが書いた脚本を映画化したような印象を受ける。
その気になる脚本には、鈴木謙一、渡辺千穂、塩田明彦の三人がクレジットされている。
三人寄れば何とやら、本作では、頭の悪いセリフと頭の悪い非常識な展開が頻出なのだ。
いくら次の映画は自由にして良いよと言われたから(当サイト推測)と言っても、この脚本は無いんじゃないの。
「カナリア」で、塩田明彦は自らが嗜好する世界の作品にやっと戻ってきたのかな、と思ったわたしが莫迦だった。
「月光の囁き」とか「ギプス」のような作品を撮って欲しいと心から思うのだ。
あぁぁ、塩田明彦よどこへ行く・・・・
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
監督は「黄泉がえり」の塩田明彦。
「この胸いっぱいの愛を」を観ながら、わたしは、はらわたが煮えくり返った。
「何、ふざけた映画を撮ってるんだよ!」と。
一般の方々にとって塩田明彦と言えば、おそらく大ヒット作「黄泉がえり」の監督として有名なのだろうが、われわれ映画ファンにとっては「黄泉がえり」の監督と言うより、「月光の囁き」の、「ギプス」の、「害虫」の、そして「カナリア」の塩田明彦だと思うのだ。
そして、本作「この胸いっぱいの愛を」は「黄泉がえり」に続く二匹目のどじょうを狙うTBSが、梶尾真治の原作を押さえ、塩田明彦に監督をオファーし、次回作を自由にして良いから、と言う条件付きで、塩田明彦が嫌々ながらしぶしぶ引き受けた作品ではないか、と勘ぐってしまう。(当サイト推測)
原作は梶尾真治の『クロノス・ジョウンターの伝説』(朝日ソノラマ刊)。
小説の映画化、マンガの映画化の次はなんとライトノベルの映画化と来たもんだ。日本映画の原作不足も来るところまで来たかな、と言うような印象を受ける。
尤も梶尾真治はSF作家として著名なのだが、いかんせん本作はライトノベルなのだ。
残念ながら原作は寡聞にして未読だが、SFファンとしては、恥ずかしげもなく「クロノス・ジョウンター」と言う言葉を使ってしまっているところにのけぞってしまう。
「クロノス」はともかく「ジョウント」だよ「ジョウント」。
これ、どうなんだろう、「ジョウント」と言う言葉に、ハードなSFファンは怒りすらおぼえてしまうのではないか、と余計な心配をしてしまう。
さて、本作だが、なんと言っても脚本が酷い。
頭の悪い人間か、頭の良いこどもが書いた脚本を映画化したような印象を受ける。
その気になる脚本には、鈴木謙一、渡辺千穂、塩田明彦の三人がクレジットされている。
三人寄れば何とやら、本作では、頭の悪いセリフと頭の悪い非常識な展開が頻出なのだ。
いくら次の映画は自由にして良いよと言われたから(当サイト推測)と言っても、この脚本は無いんじゃないの。
「カナリア」で、塩田明彦は自らが嗜好する世界の作品にやっと戻ってきたのかな、と思ったわたしが莫迦だった。
「月光の囁き」とか「ギプス」のような作品を撮って欲しいと心から思うのだ。
あぁぁ、塩田明彦よどこへ行く・・・・
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「キャッチ・アンド・イート」をめぐる冒険
2005年9月19日 エッセイ/コラム
「釣りキチ三平」で釣りを覚えた世代のわたし達の標語は勿論「キャッチ・アンド・リリース」であった。
釣った魚は、三平三平や一平じいちゃん、魚紳さんの教えの通り、手の温みをとってから魚をやさしく掴み、流れに返していた。
しかし、外来魚が日本固有の魚(在来魚)を駆逐していく中、多くの湖で「キャッチ・アンド・キル」と言う標語が生まれた。
これらに対しては様々な意見や様々な議論があるのだが、今日のお話は「キャッチ・アンド・イート」であるから、その辺のお話は割愛する。
わたしの友人に釣りが大好きな男がいる。
その男が何故釣りをするかと言うと、それは食べるためである。
そんな彼には所謂スポーツ・フィッシングと言う分野には全く興味がなく、その魚を食いたいから釣るのである。
彼にとっての「釣り」とは、人類にとっての根源的な「釣り」そのものなのである。
ところで、先日、複数台のminiDVカメラが必要だったため、その男の家にカメラを借りに行くことになった。
携帯電話に連絡を入れてみると、なんだか騒音がうるさい。
聞いてみると、今平塚沖にいるということであった。
つまり、その男はその日、釣りに行っていたのだ。
因みに、その日の釣りの目的は「カツオ」と「マグロ」と言うことであった。
わたしが彼の家に着いた時点で、カツオは刺身とタタキに、マグロは刺身に、外道のサバはシメサバになっていた。
キッチンにはカツオとマグロの頭が鎮座し、翌日の兜焼きを待ち兼ねていた。
充分に日焼けし、皮膚が厚くなり、海の男の風格が出てきたその男のもうひとつの趣味は料理であり、彼の奥さんは余談だがなんと栄養士である。
彼は大型のカツオだろうがマグロだろうが、小型のサバやアジのように平気でさばいてしまうのだ。彼の包丁の切味にも驚いてしまう。
そんなわたしは、彼の奥さんが甘い酒があまり好きではなく、辛い酒が好きなので、少しは甘い酒も美味しく飲んで欲しい、という考えでアイス・ワインを持って行った。
前回の大漁祭りには貴腐ワインを持って行っていたので、今回は別系統の甘い酒(系統は同じなのだが)アイス・ワインにした訳である。
さて、本題の刺身だが、マグロは非常にねっとりとしたマグロで、カツオのタタキは激旨、シメサバも最高だった。
カツオの薬味の茗荷やネギも良かったのだが、ニンニクが凄かった。サイズと形状から類推すると、おそらくホワイト六片だったのではないか、と思った。
ついでにシメサバには飾り包丁まで入っていた。
日本で庶民が食べるマグロはやはり冷凍物が多く、近海物の生の本マグロの刺身など、なかなか食べられないと思うのだが、今回の「キャッチ・アンド・イート」大漁祭りで、わたしは件のマグロもサバもそしてカツオも堪能させていただいた訳だ。
正に「キャッチ・アンド・イート」たる所以なのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
釣った魚は、三平三平や一平じいちゃん、魚紳さんの教えの通り、手の温みをとってから魚をやさしく掴み、流れに返していた。
しかし、外来魚が日本固有の魚(在来魚)を駆逐していく中、多くの湖で「キャッチ・アンド・キル」と言う標語が生まれた。
これらに対しては様々な意見や様々な議論があるのだが、今日のお話は「キャッチ・アンド・イート」であるから、その辺のお話は割愛する。
わたしの友人に釣りが大好きな男がいる。
その男が何故釣りをするかと言うと、それは食べるためである。
そんな彼には所謂スポーツ・フィッシングと言う分野には全く興味がなく、その魚を食いたいから釣るのである。
彼にとっての「釣り」とは、人類にとっての根源的な「釣り」そのものなのである。
ところで、先日、複数台のminiDVカメラが必要だったため、その男の家にカメラを借りに行くことになった。
携帯電話に連絡を入れてみると、なんだか騒音がうるさい。
聞いてみると、今平塚沖にいるということであった。
つまり、その男はその日、釣りに行っていたのだ。
因みに、その日の釣りの目的は「カツオ」と「マグロ」と言うことであった。
わたしが彼の家に着いた時点で、カツオは刺身とタタキに、マグロは刺身に、外道のサバはシメサバになっていた。
キッチンにはカツオとマグロの頭が鎮座し、翌日の兜焼きを待ち兼ねていた。
充分に日焼けし、皮膚が厚くなり、海の男の風格が出てきたその男のもうひとつの趣味は料理であり、彼の奥さんは余談だがなんと栄養士である。
彼は大型のカツオだろうがマグロだろうが、小型のサバやアジのように平気でさばいてしまうのだ。彼の包丁の切味にも驚いてしまう。
そんなわたしは、彼の奥さんが甘い酒があまり好きではなく、辛い酒が好きなので、少しは甘い酒も美味しく飲んで欲しい、という考えでアイス・ワインを持って行った。
前回の大漁祭りには貴腐ワインを持って行っていたので、今回は別系統の甘い酒(系統は同じなのだが)アイス・ワインにした訳である。
さて、本題の刺身だが、マグロは非常にねっとりとしたマグロで、カツオのタタキは激旨、シメサバも最高だった。
カツオの薬味の茗荷やネギも良かったのだが、ニンニクが凄かった。サイズと形状から類推すると、おそらくホワイト六片だったのではないか、と思った。
ついでにシメサバには飾り包丁まで入っていた。
日本で庶民が食べるマグロはやはり冷凍物が多く、近海物の生の本マグロの刺身など、なかなか食べられないと思うのだが、今回の「キャッチ・アンド・イート」大漁祭りで、わたしは件のマグロもサバもそしてカツオも堪能させていただいた訳だ。
正に「キャッチ・アンド・イート」たる所以なのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「ビッグ・フィッシュ」をめぐる冒険
2005年9月18日 映画
先日公開された「チャーリーとチョコレート工場」が大ヒット中のティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」を見直してみた。
本来ならば、とっとと「チャーリーとチョコレート工場」のレビューを書くところだと思う。
またわたしは、新作の劇場公開に合わせて、テレビ局が権利を持っている、その監督の作品や、その新作に登場するキャストの前作等を、たまたま権利を持っているからと言って、商業的目的のため、作品の関連性も考えず、訳もわからず地上波で放映してしまう事には批判的な立場をとっている。
そんな中、わたしのポリシー的には、若干反する部分があるのだが、「ビッグ・フィッシュ」に関するお話をしてみたいと思う。
「ビッグ・フィッシュ」公開時のレビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20040605.html
■ウンパ・ルンパの冒険
いきなり「チャーリーとチョコレート工場」の話で恐縮だが、どう作で強烈な印象を観客に与えているキャラクター:ウンパ・ルンパだが、その顔を見て見覚えはなかっただろうか。
ウンパ・ルンパを演じている俳優は、ディープ・ロイと言うのだが、なんと「ビッグ・フィッシュ」でも結構強烈な印象をわれわれに与えている。
ディープ・ロイが「ビッグ・フィッシュ」で演じたのは、ダニー・デヴィート演じるサーカスの団長のエージェント兼ピエロで、セリフはほとんどないものの、無口で無表情であるくせに、泣かせる奴だった。
例えば、ダニー・デヴィートが大暴れした際、涙をこぼしながら拳銃をユアン・マクレガーに差し出すアップのカットは素晴らしい。
この役柄は「チャーリーとチョコレート工場」のウンパ・ルンパに非常に近い。
ジョニー・デップに仕える様が、ダニー・デヴィートに仕える姿を彷彿とさせるのだ。
そう考えると、「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカはダニー・デヴィートでも良かったな、と思えてしまう。
実際のところ、オリジナルの「夢のチョコレート工場」では、ウィリー・ウォンカをジーン・ワイルダーが演じているのだが、ハリウッドにおいて、かつてのジーン・ワイルダーは、現在のダニー・デヴィートと似通ったポストを占めているような気がする。
余談だが、ウンパ・ルンパを演じる際、ディープ・ロイはCGIで増やされたのではなく、登場するウンパ・ルンパの全てを演じたらしい。
つまり、50人のウンパ・ルンパが登場するシークエンスでは、ディープ・ロイが50回踊った、と言うことである。
頭が下がる思いである。
因みにディープ・ロイは、「コープス・ブライド」にも声の出演をしている。
■巨人カールの生涯
「ビッグ・フィッシュ」において、哲学的思索的表情で見事な存在感を見せてくれた巨人カールを演じたマシュー・マッグローリーだが、残念な事に2005/08/09に亡くなった。享年32歳であった。
「ビッグ・フット」と言う愛称で親しまれた彼は、「ギネス・ブック」公認の世界一大きな足を持つ男としても知られ、身長は7フィート6インチ(2m29cm)あった。
最近は、アンドレ・ザ・ジャイアントの伝記映画を撮影中だっただけに惜しまれる。
謹んでご冥福をお祈りします。
「ビッグ・フィッシュ」の成功は彼の存在なくては、あり得なかったと思えるのだ。
■ベンソン!ベンソン!ベンソン!!
1977年にBBCで製作された大人のためのテレビ・シリーズ「ソープ」をご存知だろうか。二つの家庭を舞台にした、はっきり言って最高に面白いコメディである。その人間関係はあまりにも複雑で、「NANA」以上に複雑な人間模様が楽しめるのだが、その中で異彩をはなっていたのが、執事のベンソンである。
ベンソンを演じていたのは、ロバート・ギローム。最近は声優としてのキャスティングが多いのだが、「ビッグ・フィッシュ」ではかつてのベンソンを髣髴とさせるちょっぴりシニカルなユーモアを持つ役柄を演じている。そのロバート・ギロームが演じているのは、アルバート・フィニーの主治医と言うか、ブルーム家の主治医:ベネット医師である。
ロバート・ギロームも随分年をとったものである。
「ソープ」のキャスト
http://us.imdb.com/gallery/mptv/1102/Mptv/1102/15533_0001.jpg?path=gallery&;path_key=0075584
真中上段の黒人がベンソン(ロバート・ギローム)
因みに、最前列左は若き日のビリー・クリスタル
■☆☆☆☆★
わたしは「ビッグ・フイッシュ」に星を四つ半つけている。
星五つをつけることは例外を除いて、おそらくないので、事実上はわたしにとって最高の作品のひとつ、と言う事である。
わたしは年間300本以上の映画を見ているが、2004年で星四つ半がついたのは「ビッグ・フイッシュ」と「オールド・ボーイ」だけである。
因みに2005年では「エターナル・サンシャイン」に星四つ半をつけている。ボクって結構ロマンチシストなのかも。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
本来ならば、とっとと「チャーリーとチョコレート工場」のレビューを書くところだと思う。
またわたしは、新作の劇場公開に合わせて、テレビ局が権利を持っている、その監督の作品や、その新作に登場するキャストの前作等を、たまたま権利を持っているからと言って、商業的目的のため、作品の関連性も考えず、訳もわからず地上波で放映してしまう事には批判的な立場をとっている。
そんな中、わたしのポリシー的には、若干反する部分があるのだが、「ビッグ・フィッシュ」に関するお話をしてみたいと思う。
「ビッグ・フィッシュ」公開時のレビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20040605.html
■ウンパ・ルンパの冒険
いきなり「チャーリーとチョコレート工場」の話で恐縮だが、どう作で強烈な印象を観客に与えているキャラクター:ウンパ・ルンパだが、その顔を見て見覚えはなかっただろうか。
ウンパ・ルンパを演じている俳優は、ディープ・ロイと言うのだが、なんと「ビッグ・フィッシュ」でも結構強烈な印象をわれわれに与えている。
ディープ・ロイが「ビッグ・フィッシュ」で演じたのは、ダニー・デヴィート演じるサーカスの団長のエージェント兼ピエロで、セリフはほとんどないものの、無口で無表情であるくせに、泣かせる奴だった。
例えば、ダニー・デヴィートが大暴れした際、涙をこぼしながら拳銃をユアン・マクレガーに差し出すアップのカットは素晴らしい。
この役柄は「チャーリーとチョコレート工場」のウンパ・ルンパに非常に近い。
ジョニー・デップに仕える様が、ダニー・デヴィートに仕える姿を彷彿とさせるのだ。
そう考えると、「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカはダニー・デヴィートでも良かったな、と思えてしまう。
実際のところ、オリジナルの「夢のチョコレート工場」では、ウィリー・ウォンカをジーン・ワイルダーが演じているのだが、ハリウッドにおいて、かつてのジーン・ワイルダーは、現在のダニー・デヴィートと似通ったポストを占めているような気がする。
余談だが、ウンパ・ルンパを演じる際、ディープ・ロイはCGIで増やされたのではなく、登場するウンパ・ルンパの全てを演じたらしい。
つまり、50人のウンパ・ルンパが登場するシークエンスでは、ディープ・ロイが50回踊った、と言うことである。
頭が下がる思いである。
因みにディープ・ロイは、「コープス・ブライド」にも声の出演をしている。
■巨人カールの生涯
「ビッグ・フィッシュ」において、哲学的思索的表情で見事な存在感を見せてくれた巨人カールを演じたマシュー・マッグローリーだが、残念な事に2005/08/09に亡くなった。享年32歳であった。
「ビッグ・フット」と言う愛称で親しまれた彼は、「ギネス・ブック」公認の世界一大きな足を持つ男としても知られ、身長は7フィート6インチ(2m29cm)あった。
最近は、アンドレ・ザ・ジャイアントの伝記映画を撮影中だっただけに惜しまれる。
謹んでご冥福をお祈りします。
「ビッグ・フィッシュ」の成功は彼の存在なくては、あり得なかったと思えるのだ。
■ベンソン!ベンソン!ベンソン!!
1977年にBBCで製作された大人のためのテレビ・シリーズ「ソープ」をご存知だろうか。二つの家庭を舞台にした、はっきり言って最高に面白いコメディである。その人間関係はあまりにも複雑で、「NANA」以上に複雑な人間模様が楽しめるのだが、その中で異彩をはなっていたのが、執事のベンソンである。
ベンソンを演じていたのは、ロバート・ギローム。最近は声優としてのキャスティングが多いのだが、「ビッグ・フィッシュ」ではかつてのベンソンを髣髴とさせるちょっぴりシニカルなユーモアを持つ役柄を演じている。そのロバート・ギロームが演じているのは、アルバート・フィニーの主治医と言うか、ブルーム家の主治医:ベネット医師である。
ロバート・ギロームも随分年をとったものである。
「ソープ」のキャスト
http://us.imdb.com/gallery/mptv/1102/Mptv/1102/15533_0001.jpg?path=gallery&;path_key=0075584
真中上段の黒人がベンソン(ロバート・ギローム)
因みに、最前列左は若き日のビリー・クリスタル
■☆☆☆☆★
わたしは「ビッグ・フイッシュ」に星を四つ半つけている。
星五つをつけることは例外を除いて、おそらくないので、事実上はわたしにとって最高の作品のひとつ、と言う事である。
わたしは年間300本以上の映画を見ているが、2004年で星四つ半がついたのは「ビッグ・フイッシュ」と「オールド・ボーイ」だけである。
因みに2005年では「エターナル・サンシャイン」に星四つ半をつけている。ボクって結構ロマンチシストなのかも。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/09/17
2005年9月17日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/09/17号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」未レビュー
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
■週末興収ベストテン
2005/09/10-11 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「NANA」(東宝)
3.「容疑者 室井慎次」(東宝)
4.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
5.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
6.「マダガスカル」(アスミック・エース)
7.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
8.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
9.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
10.「妖怪大戦争」(松竹)
2005/09/14 ロバート・ワイズが心不全で亡くなりました。
わたし達の世代だと、リアルタイムで観ているのは最後期の作品ですが、様々なメディアを通じてロバート・ワイズ作品とは触れ合っています。様々なジャンルで様々な傑作を撮りあげた、素晴らしい映画監督のひとりでした。謹んでご冥福を申し上げます。
「スーパーマン・リターンズ」の画像がWebで公開され始めていますが、リターンズと言うタイトルが付いていますが、同作は「スーパーマン」(1978)のリメイクのようですね。
ケヴィン・スペイシーのレックス・ルーサーはジーン・ハックマンを彷彿とさせます。
あぁ、出来る事なら、クリストファー・リーヴのカメオが観たかった。
「追悼 クリストファー・リーヴ」
http://diarynote.jp/d/29346/20041011.html
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)です。
困った状況ですね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」未レビュー
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
http://diarynote.jp/d/29346/20050914.html
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」
http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
■週末興収ベストテン
2005/09/10-11 興収ベストテン
1.「チャーリーとチョコレート工場」(ワーナー)
2.「NANA」(東宝)
3.「容疑者 室井慎次」(東宝)
4.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
5.「タッチ」(東宝)http://diarynote.jp/d/29346/20050911.html
6.「マダガスカル」(アスミック・エース)
7.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
8.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
9.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
10.「妖怪大戦争」(松竹)
2005/09/14 ロバート・ワイズが心不全で亡くなりました。
わたし達の世代だと、リアルタイムで観ているのは最後期の作品ですが、様々なメディアを通じてロバート・ワイズ作品とは触れ合っています。様々なジャンルで様々な傑作を撮りあげた、素晴らしい映画監督のひとりでした。謹んでご冥福を申し上げます。
「スーパーマン・リターンズ」の画像がWebで公開され始めていますが、リターンズと言うタイトルが付いていますが、同作は「スーパーマン」(1978)のリメイクのようですね。
ケヴィン・スペイシーのレックス・ルーサーはジーン・ハックマンを彷彿とさせます。
あぁ、出来る事なら、クリストファー・リーヴのカメオが観たかった。
「追悼 クリストファー・リーヴ」
http://diarynote.jp/d/29346/20041011.html
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)です。
困った状況ですね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「カプリコン・1」オリジナル・サウンド・トラックをめぐる冒険
2005年9月15日 エッセイ/コラム
「カプリコン・1」
わたしの現在にいたる映画人生を確固たるものにした作品のひとつである。
わたしの幼稚園時代の友人に銭湯の息子がいた。
当時、銭湯の脱衣所には映画のポスターがたくさん貼ってあった。映画のポスターのあるところに映画の招待券ありで、当然のことながら、その銭湯にもいくつかの劇場からの映画招待券がたくさん舞い込んでいた。
わたしはそんな環境のためか、同世代の友人達と比較し、早い時期から劇場で映画を観るようになっていた。
小学生低学年から劇場に通っていた当時のわたしの関心事は、映画のストーリーやアクションだった。
しかし本作を観て、音楽って凄いな、と思い知らされる事になる。
それから27年後の2005年8月、その「カプリコン・1」のオリジナル・サウンド・トラックが、全世界3000枚限定でINTRADAから発売された。
その話を知ったのは、いつものように大学時代の映画莫迦の友人からの電話だった。
『おまえ「カプリコン・1」のサントラ買ったか?』
『いいや』
『今日「すみや」で買ったけど、店頭に並んでなかったぞ』
『・・・』
『限定3000枚とは言え、「すみや」の店頭に無いんじゃ買えねぇんじゃねーの』
わたしはその直後、渋谷の「すみや」に電話をかけた。
『本日追加注文分が到着しましたので、店頭でお買い上げいただけます』
とのことだった。
難なく「カプリコン・1」のサントラを購入したわたしは、以来、昨年惜しくも亡くなったジェリー・ゴールドスミスの驚異の技に酔いしれることになる。
今日も思わずサントラだけでは飽き足らず「カプリコン・1」のDVDを見てしまった。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
わたしの現在にいたる映画人生を確固たるものにした作品のひとつである。
わたしの幼稚園時代の友人に銭湯の息子がいた。
当時、銭湯の脱衣所には映画のポスターがたくさん貼ってあった。映画のポスターのあるところに映画の招待券ありで、当然のことながら、その銭湯にもいくつかの劇場からの映画招待券がたくさん舞い込んでいた。
わたしはそんな環境のためか、同世代の友人達と比較し、早い時期から劇場で映画を観るようになっていた。
小学生低学年から劇場に通っていた当時のわたしの関心事は、映画のストーリーやアクションだった。
しかし本作を観て、音楽って凄いな、と思い知らされる事になる。
それから27年後の2005年8月、その「カプリコン・1」のオリジナル・サウンド・トラックが、全世界3000枚限定でINTRADAから発売された。
その話を知ったのは、いつものように大学時代の映画莫迦の友人からの電話だった。
『おまえ「カプリコン・1」のサントラ買ったか?』
『いいや』
『今日「すみや」で買ったけど、店頭に並んでなかったぞ』
『・・・』
『限定3000枚とは言え、「すみや」の店頭に無いんじゃ買えねぇんじゃねーの』
わたしはその直後、渋谷の「すみや」に電話をかけた。
『本日追加注文分が到着しましたので、店頭でお買い上げいただけます』
とのことだった。
難なく「カプリコン・1」のサントラを購入したわたしは、以来、昨年惜しくも亡くなったジェリー・ゴールドスミスの驚異の技に酔いしれることになる。
今日も思わずサントラだけでは飽き足らず「カプリコン・1」のDVDを見てしまった。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」
2005年9月14日 映画
2005/09/08 東京有楽町「よみうりホール」で「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」の試写を観た。
「藤原とうふ店」を営む父・文太(アンソニー・ウォン)と二人暮らしをする藤原拓海(ジェイ・チョウ)。
友人の樹(チャップマン・トウ)と一緒にガソリンスタンドでアルバイトをし、自分の車を買うことを夢みる普通の高校生である彼だが、毎日水に浸された豆腐を、父のハチロク(AE86)に乗せ、それを迅速に、そして正確に配達することで、完璧なドライビング・テクニックをモノにしていた。
それもそのはず、父・文太は過去に、秋名最速の走り屋と言われた伝説の男。
つまり、拓海は知らぬ間に父の英才教育を受けていたのだ。
ある日、チーム「妙義山ナイトキッズ」のリーダー、中里毅(ショーン・ユー)が拓海と樹が働く、スタンドにやってきた。
中里は、伝説の秋名最速の走り屋とのバトルを望んでいたのだが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
原作:しげの秀一
撮影:アンドリュー・ラウ、ン・マンチン、ライ・イウファイ
出演:ジェイ・チョウ(藤原拓海)、鈴木杏(茂木なつき)、エディソン・チャン(高橋涼介)、ショーン・ユー(中里毅)、アンソニー・ウォン(藤原文太)、チャップマン・トウ(立花樹)、ケニー・ビー(立花祐一)、ジョーダン・チャン(須藤京一)、リュウ・ケンホン(岩城清次)
わたしは「頭文字<イニシャル>D」の熱心なファンではない。
マンガもほとんど読んでいないし、アニメーションも最初の5〜6話位しか見た事がない。そんな状況下で、わたしは本作を観た訳である。
先ずは、本作「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」のオープニング・クレジットには驚かされた。
本作の舞台となる秋名山(原作では榛名山)の峠道をただ単に映しているだけなのに、思わず泣かされそうになってしまった。
車が走っていない、ただの道の映像ですら感動的なのだ。
しかも、アニメーションを5〜6話しか見たことがないわたしにさえ、その峠道がどの場面で使われるのかわかるように出来ている。特に秋名山の天辺の駐車場にはデジャ・ビュを感じるほどであった。そんな訳で、本作の舞台となる峠道の再現力はすさまじいものがあった。
そして、と言うか勿論カーアクションである。
カーアクションはもちろん素晴らしいのだが、何と言っても撮影技術が大変素晴らしい。
広角レンズを効果的に使ったカットが臨場感を煽り、どうやって撮ったのかわからないようなカットの目白押しが楽しめる。
特に気になったのは、自動車のCF(CM/※)でも使われる手法である、カメラを自動車に付け、そのカメラが付いている自動車を撮影する手法(自画撮りか?)が素晴らしい。
※ 三菱自動車「eKワゴン/新・軽基準/テスト篇」参照
キャストは何と言ってもアンソニー・ウォン(藤原文太)である。はっきり言って最高である。
つづく・・・・
一時保存です。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「藤原とうふ店」を営む父・文太(アンソニー・ウォン)と二人暮らしをする藤原拓海(ジェイ・チョウ)。
友人の樹(チャップマン・トウ)と一緒にガソリンスタンドでアルバイトをし、自分の車を買うことを夢みる普通の高校生である彼だが、毎日水に浸された豆腐を、父のハチロク(AE86)に乗せ、それを迅速に、そして正確に配達することで、完璧なドライビング・テクニックをモノにしていた。
それもそのはず、父・文太は過去に、秋名最速の走り屋と言われた伝説の男。
つまり、拓海は知らぬ間に父の英才教育を受けていたのだ。
ある日、チーム「妙義山ナイトキッズ」のリーダー、中里毅(ショーン・ユー)が拓海と樹が働く、スタンドにやってきた。
中里は、伝説の秋名最速の走り屋とのバトルを望んでいたのだが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
原作:しげの秀一
撮影:アンドリュー・ラウ、ン・マンチン、ライ・イウファイ
出演:ジェイ・チョウ(藤原拓海)、鈴木杏(茂木なつき)、エディソン・チャン(高橋涼介)、ショーン・ユー(中里毅)、アンソニー・ウォン(藤原文太)、チャップマン・トウ(立花樹)、ケニー・ビー(立花祐一)、ジョーダン・チャン(須藤京一)、リュウ・ケンホン(岩城清次)
わたしは「頭文字<イニシャル>D」の熱心なファンではない。
マンガもほとんど読んでいないし、アニメーションも最初の5〜6話位しか見た事がない。そんな状況下で、わたしは本作を観た訳である。
先ずは、本作「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」のオープニング・クレジットには驚かされた。
本作の舞台となる秋名山(原作では榛名山)の峠道をただ単に映しているだけなのに、思わず泣かされそうになってしまった。
車が走っていない、ただの道の映像ですら感動的なのだ。
しかも、アニメーションを5〜6話しか見たことがないわたしにさえ、その峠道がどの場面で使われるのかわかるように出来ている。特に秋名山の天辺の駐車場にはデジャ・ビュを感じるほどであった。そんな訳で、本作の舞台となる峠道の再現力はすさまじいものがあった。
そして、と言うか勿論カーアクションである。
カーアクションはもちろん素晴らしいのだが、何と言っても撮影技術が大変素晴らしい。
広角レンズを効果的に使ったカットが臨場感を煽り、どうやって撮ったのかわからないようなカットの目白押しが楽しめる。
特に気になったのは、自動車のCF(CM/※)でも使われる手法である、カメラを自動車に付け、そのカメラが付いている自動車を撮影する手法(自画撮りか?)が素晴らしい。
※ 三菱自動車「eKワゴン/新・軽基準/テスト篇」参照
キャストは何と言ってもアンソニー・ウォン(藤原文太)である。はっきり言って最高である。
つづく・・・・
一時保存です。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
シュピーゲルをめぐる冒険
2005年9月13日 エッセイ/コラム
ちょっと暇だったんで「カウボーイ・ビバップ」を2〜3話見てみた。
お話自体は「ルパン三世」みたいな話な訳だが、音楽と演出と脚本と世界観とが良い作品だと思う。
主人公の名前はスパイク・シュピーゲル。
シュピーゲルと言えば、わたしの世代ではないのだが、確か「キャップテン・ウルトラ」に出てきた宇宙船の名前がシュピーゲル号だったな、と言うか、R・シュトラウスの交響詩に「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」と言うのがあったな、と言うか「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」はすげえ話だなとか思った。
スパイクが一度死んでいるという設定は、やっぱスパイクはティル・オイレンシュピーゲルかな、と思った。
ところで「銀河ヒッチハイク・ガイド」ってビッグ・バジェットな「不思議惑星キンザザ」かな、とか思うと、やっぱ「不思議惑星キンザザ」だなと思った。
「不思議惑星キンザザ」と言えばオールナイトで一緒に見た「妖婆・死棺の呪い」は大傑作だな、と言うかわたしのトラウマ映画なのだ。
わたしが一番怖いと思う映画が「妖婆・死棺の呪い」と「顔の無い悪魔」なのだ。
※ 子供のころに見たインパクト的にだがね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
お話自体は「ルパン三世」みたいな話な訳だが、音楽と演出と脚本と世界観とが良い作品だと思う。
主人公の名前はスパイク・シュピーゲル。
シュピーゲルと言えば、わたしの世代ではないのだが、確か「キャップテン・ウルトラ」に出てきた宇宙船の名前がシュピーゲル号だったな、と言うか、R・シュトラウスの交響詩に「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」と言うのがあったな、と言うか「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」はすげえ話だなとか思った。
スパイクが一度死んでいるという設定は、やっぱスパイクはティル・オイレンシュピーゲルかな、と思った。
ところで「銀河ヒッチハイク・ガイド」ってビッグ・バジェットな「不思議惑星キンザザ」かな、とか思うと、やっぱ「不思議惑星キンザザ」だなと思った。
「不思議惑星キンザザ」と言えばオールナイトで一緒に見た「妖婆・死棺の呪い」は大傑作だな、と言うかわたしのトラウマ映画なのだ。
わたしが一番怖いと思う映画が「妖婆・死棺の呪い」と「顔の無い悪魔」なのだ。
※ 子供のころに見たインパクト的にだがね。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「シンデレラマン」ジャパン・プレミア/レッド・カーペット
2005年9月12日 エッセイ/コラム
2005/09/12 東京六本木「シンデレラマン」ジャパン・プレミアのレッド・カーペットに行ってきた。
招待状が届いていたのだ、仕事の後、会場である「ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ」に行ってみた。
が、わたしの到着が遅かったため、既に受付は終了していた。
残念な事にレッド・カーペットの中に入れなかったわたしは、レッド・カーペット周辺の通路付近でレネー・ゼルウィガーの到着を待つ事にした。ちょうどフォト・セッションを行う屏風の正面付近にわたしは陣取った。
周りは女性だらけで、比較的背が高いわたしの視界はクリアだった。
とは言うものの、わたしはレッド・カーペットと言う名のイベントには批判的な立場を常々取っている。
ジャパン・プレミアだかなんだか知らないが、何の権威も無いただの試写会ごときでレッド・カーペットをやってしまうとは、日本の文化の低さを世界に発信しているようで、なんだか悲しい気分になってしまう。
しかもカメラ・クルーとかは、タキシードじゃなくてただの私服だぞ。
更に今回は「シンデレラマン」のジャパン・プレミアと言うことなのだが、看板に偽りありで、本日の試写は「シンデレラマン」のジャパン・プレミアでもなんでもないのだ。
と言うのも、既に日本国内では何度も何度も観客を呼んで「シンデレラマン」は上映されているのだ。
「ジャパン・プレミア」と言う名のイベントを日本国内のプレミアでもなんでもないのにやってしまう日本と言う国の文化の低さに悲しくなってしまう。
個人的には、日本国内でレッド・カーペットと言うイベントをやって良いのはせいぜい「東京国際映画祭」位だと思っている。
ところで本題のレネー・ゼルウィガーだが、例によってハリウッド・スターのファン・サービスには頭が下がる思いである。
「ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ」のアリーナに特設された、グニャグニャ道のレッド・カーペットを歩きながら、レネー・ゼルウィガーは優に数百人にサインをしたのではないだろうか。
例によって、レッド・カーペットの構成は、レネー・ゼルウィガーが、ファン・サービスをしながら、ゆっくりとレッド・カーペットを進む間に、日本のタレント達が観客の退屈しのぎの時間稼ぎのため、レッド・カーペットを歩く、と言う見事な構成だった。
つながりはよくわからないのだが、「愛・地球博」のモリゾーやキッコロや謎の鳥の着ぐるみも、この暑い中、レッド・カーペット上を文字通りふらふらしていた。
わたしはと言えば、レッド・カーペットだとかジャパン・プレミアだとかを批判しながらも、レネー・ゼルウィガーのラブリーなお姿を身近で拝めただけで幸せな気持ちになってしまう、文化程度の低いダメな日本人なのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
招待状が届いていたのだ、仕事の後、会場である「ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ」に行ってみた。
が、わたしの到着が遅かったため、既に受付は終了していた。
残念な事にレッド・カーペットの中に入れなかったわたしは、レッド・カーペット周辺の通路付近でレネー・ゼルウィガーの到着を待つ事にした。ちょうどフォト・セッションを行う屏風の正面付近にわたしは陣取った。
周りは女性だらけで、比較的背が高いわたしの視界はクリアだった。
とは言うものの、わたしはレッド・カーペットと言う名のイベントには批判的な立場を常々取っている。
ジャパン・プレミアだかなんだか知らないが、何の権威も無いただの試写会ごときでレッド・カーペットをやってしまうとは、日本の文化の低さを世界に発信しているようで、なんだか悲しい気分になってしまう。
しかもカメラ・クルーとかは、タキシードじゃなくてただの私服だぞ。
更に今回は「シンデレラマン」のジャパン・プレミアと言うことなのだが、看板に偽りありで、本日の試写は「シンデレラマン」のジャパン・プレミアでもなんでもないのだ。
と言うのも、既に日本国内では何度も何度も観客を呼んで「シンデレラマン」は上映されているのだ。
「ジャパン・プレミア」と言う名のイベントを日本国内のプレミアでもなんでもないのにやってしまう日本と言う国の文化の低さに悲しくなってしまう。
個人的には、日本国内でレッド・カーペットと言うイベントをやって良いのはせいぜい「東京国際映画祭」位だと思っている。
ところで本題のレネー・ゼルウィガーだが、例によってハリウッド・スターのファン・サービスには頭が下がる思いである。
「ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ」のアリーナに特設された、グニャグニャ道のレッド・カーペットを歩きながら、レネー・ゼルウィガーは優に数百人にサインをしたのではないだろうか。
例によって、レッド・カーペットの構成は、レネー・ゼルウィガーが、ファン・サービスをしながら、ゆっくりとレッド・カーペットを進む間に、日本のタレント達が観客の退屈しのぎの時間稼ぎのため、レッド・カーペットを歩く、と言う見事な構成だった。
つながりはよくわからないのだが、「愛・地球博」のモリゾーやキッコロや謎の鳥の着ぐるみも、この暑い中、レッド・カーペット上を文字通りふらふらしていた。
わたしはと言えば、レッド・カーペットだとかジャパン・プレミアだとかを批判しながらも、レネー・ゼルウィガーのラブリーなお姿を身近で拝めただけで幸せな気持ちになってしまう、文化程度の低いダメな日本人なのだ。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
2005/08/30 東京竹橋「科学技術館サイエンスホール」で「タッチ」の試写を観た。
上杉達也(斉藤祥太)と和也(斉藤慶太)は双子の兄弟。
隣に住む浅倉家の一人娘の南(長澤まさみ)とは、小さな頃から何をするのもいつも一緒の幼馴染み。
自分たちの明青学園が甲子園に出場することを夢見る南。
スポーツ万能で成績優秀な弟の和也と明るく可愛い南は誰もが認める似合いのカップル。それに反し、兄の達也は落ちこぼれ。勉強、スポーツ、異性からの人気と、和也に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
和也は好きな南の夢を叶えるために野球部のエースとして活躍していくが、一方で達也も心の中では南のことを想っていた。南は和也からの好意を知りながらも、密かに達也の方に惹かれていったが・・・・
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:犬童一心
原作:あだち充『タッチ』(小学館/少年サンデーコミックス刊)
出演:長澤まさみ(浅倉南)、斉藤祥太(上杉達也)、斉藤慶太(上杉和也)、RIKIYA(原田正平)、平塚真介(松平孝太郎)、上原風馬(黒木武)、安藤希(日向小百合)、福士誠治(新田明男)、風吹ジュン(上杉晴子)、若槻千夏(矢部ソノコ)、徳井優(岡本先生)、山崎一(部長先生)、高杉亘(体育教師)、渡辺哲(ボクシング部監督)、生田智子(浅倉しのぶ)、本田博太郎(津川英二)、小日向文世(上杉信悟)、宅麻伸(浅倉俊夫)
本作「タッチ」を観て最初に感じたのは、実写映画の限界と制約、そしてアニメーションが持つ無限の可能性である。
本作「タッチ」はご存知のように、マンガ、アニメ、映画と複数のメディアで製作されている。
あだち充のマンガは比較的線が少なくスペースが多い、言わば空白の美学を持った作品だとわたしは思う。更に言えばその絵柄はコントラストが高くまるでハレーションを起こしているかのような、真夏の太陽の下での出来事を紙に定着させたかのような印象を受ける。
また、1985年から放映されたアニメーション作品は、あだち充の原作の雰囲気を醸し出しつつも、マンガにはなかった新たな次元である音の演出が顕著な作品だったような記憶がある。
例えば、本作でも再現しようとしている高架の下での南の号泣シーンの音の演出が素晴らしいし、和也の死に相対し、呆けてしまった父親の姿等々、名演出シーンが残っている。
尤も、それらの多くはあだち充が描いたままの絵をなぞっているのだが、それを前提としてもアニメーションの演出は非常に効果的で、感動的なものがあった。
何故こんな事を言っているかと言うと、アニメーションと言うメディア(手法)は頭の中にあるものを全て実現する事が出来る数少ないメディアであり、そして全て演出で、つまり考えられた事だけで構築する事が可能な数少ないメディアであり、そして手法なのである。
一方実写作品(所謂通常の映画)は、俳優や演技はともかく、セットや美術、撮影環境に非常に大きな制約を受け、演出家が頭の中で描いた、または書いた絵コンテ通りの、言わば理想的な作品を、前述の様々な制約の下、妥協に妥協を重ね、その妥協の結果をフィルムに焼き付けたものだと言えるのだ。
そう考えた場合、本作「タッチ」は、アニメーション作品の存在から、残念な作品だと思えてしまう。
マンガ「タッチ」とアニメーション「タッチ」から受けた様々な印象が記憶となってわたしの頭の中に亡霊として存在し、知らない間に拡大されたその亡霊が本作「タッチ」と鬩ぎあっているのだ。
そして本作を観て感じるのは、実写映画なのに演出の手法が、アニメーションのそれに準じているような印象を感じる。
監督の犬童一心はアニメの演出を実写で再現しようとしているのではないか、と思えてならない。
例えば、前述の高架下のシークエンスを再現するような演出を何故わざわざするのか、そんな疑問が湧いてくる。
個人的には演出はオリジナルで勝負して欲しかった、と思うのだ。
さて、キャストだが、本作のキャストはタイトル・ロールである上杉達也(斉藤祥太)ではなく、浅倉南役の長澤まさみが最初にクレジットされていることからもわかる通り、本作は長澤まさみの映画である。
犬童一心は長澤まさみをいかに魅力的に撮るかに腐心しているような印象を否めない。
長澤まさみはその期待に答え、観客は見事にころっと騙されてしまう。
当初、斉藤祥太・慶太が達也と和也にキャスティングされたのを知った映画ファンは、本作「タッチ」が「デビルマン」に続く双子俳優を起用したダメ映画になってしまうのではないか、と思っていた。
そんな斉藤祥太(上杉達也)と斉藤慶太(上杉和也)は、「デビルマン」の双子程酷くはなく、また演出や脚本そして長澤まさみに助けられ、なかなか頑張ったのではないかな、と思う。彼等も手取り足取りきちんと演出されれば、結構演技っぽいものを見せてくれるのではないか、と思った。
また野球シーンやマンガを髣髴とさせる無言の絵のようなカットでは、好意的に言えば、なかなか雰囲気を出していたのではないか、と思う。
脚本は、マンガやアニメとほぼ同じなのだが、マンガやアニメと比較すると本作の号泣指数は決して高くはない。
演出は順当でソツなくこなしているのだが、アニメと同様のカット割や描写をしようとしている印象が否めない。
画面のアスペクト比が、冒頭のスタンダードからビスタに広がる部分が非常に効果的で、例えば「ギャラクシー・クエスト」のようで個人的には楽しかった。
※ 球場の狭い廊下を通り抜けると画面がスタンダードからビスタに変わる。
本作「タッチ」は、マンガやアニメへの誘導作品として、いわば予告編として機能する程度の作品だと言わざるを得ない。
映画のヒットがマンガの売り上げや、アニメDVDの購買につながるのだろうと思うが、本作だけでは魅力的な作品だとは言えない。
尤も長澤まさみのアイドル映画と言う見方も当然ながら出来るのだが、そういう観点からは満足できる作品だと言えるだろう。
犬童一心監督作品としては凡庸で評価に値しないような気がする。
☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
上杉達也(斉藤祥太)と和也(斉藤慶太)は双子の兄弟。
隣に住む浅倉家の一人娘の南(長澤まさみ)とは、小さな頃から何をするのもいつも一緒の幼馴染み。
自分たちの明青学園が甲子園に出場することを夢見る南。
スポーツ万能で成績優秀な弟の和也と明るく可愛い南は誰もが認める似合いのカップル。それに反し、兄の達也は落ちこぼれ。勉強、スポーツ、異性からの人気と、和也に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
和也は好きな南の夢を叶えるために野球部のエースとして活躍していくが、一方で達也も心の中では南のことを想っていた。南は和也からの好意を知りながらも、密かに達也の方に惹かれていったが・・・・
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:犬童一心
原作:あだち充『タッチ』(小学館/少年サンデーコミックス刊)
出演:長澤まさみ(浅倉南)、斉藤祥太(上杉達也)、斉藤慶太(上杉和也)、RIKIYA(原田正平)、平塚真介(松平孝太郎)、上原風馬(黒木武)、安藤希(日向小百合)、福士誠治(新田明男)、風吹ジュン(上杉晴子)、若槻千夏(矢部ソノコ)、徳井優(岡本先生)、山崎一(部長先生)、高杉亘(体育教師)、渡辺哲(ボクシング部監督)、生田智子(浅倉しのぶ)、本田博太郎(津川英二)、小日向文世(上杉信悟)、宅麻伸(浅倉俊夫)
本作「タッチ」を観て最初に感じたのは、実写映画の限界と制約、そしてアニメーションが持つ無限の可能性である。
本作「タッチ」はご存知のように、マンガ、アニメ、映画と複数のメディアで製作されている。
あだち充のマンガは比較的線が少なくスペースが多い、言わば空白の美学を持った作品だとわたしは思う。更に言えばその絵柄はコントラストが高くまるでハレーションを起こしているかのような、真夏の太陽の下での出来事を紙に定着させたかのような印象を受ける。
また、1985年から放映されたアニメーション作品は、あだち充の原作の雰囲気を醸し出しつつも、マンガにはなかった新たな次元である音の演出が顕著な作品だったような記憶がある。
例えば、本作でも再現しようとしている高架の下での南の号泣シーンの音の演出が素晴らしいし、和也の死に相対し、呆けてしまった父親の姿等々、名演出シーンが残っている。
尤も、それらの多くはあだち充が描いたままの絵をなぞっているのだが、それを前提としてもアニメーションの演出は非常に効果的で、感動的なものがあった。
何故こんな事を言っているかと言うと、アニメーションと言うメディア(手法)は頭の中にあるものを全て実現する事が出来る数少ないメディアであり、そして全て演出で、つまり考えられた事だけで構築する事が可能な数少ないメディアであり、そして手法なのである。
一方実写作品(所謂通常の映画)は、俳優や演技はともかく、セットや美術、撮影環境に非常に大きな制約を受け、演出家が頭の中で描いた、または書いた絵コンテ通りの、言わば理想的な作品を、前述の様々な制約の下、妥協に妥協を重ね、その妥協の結果をフィルムに焼き付けたものだと言えるのだ。
そう考えた場合、本作「タッチ」は、アニメーション作品の存在から、残念な作品だと思えてしまう。
マンガ「タッチ」とアニメーション「タッチ」から受けた様々な印象が記憶となってわたしの頭の中に亡霊として存在し、知らない間に拡大されたその亡霊が本作「タッチ」と鬩ぎあっているのだ。
そして本作を観て感じるのは、実写映画なのに演出の手法が、アニメーションのそれに準じているような印象を感じる。
監督の犬童一心はアニメの演出を実写で再現しようとしているのではないか、と思えてならない。
例えば、前述の高架下のシークエンスを再現するような演出を何故わざわざするのか、そんな疑問が湧いてくる。
個人的には演出はオリジナルで勝負して欲しかった、と思うのだ。
さて、キャストだが、本作のキャストはタイトル・ロールである上杉達也(斉藤祥太)ではなく、浅倉南役の長澤まさみが最初にクレジットされていることからもわかる通り、本作は長澤まさみの映画である。
犬童一心は長澤まさみをいかに魅力的に撮るかに腐心しているような印象を否めない。
長澤まさみはその期待に答え、観客は見事にころっと騙されてしまう。
当初、斉藤祥太・慶太が達也と和也にキャスティングされたのを知った映画ファンは、本作「タッチ」が「デビルマン」に続く双子俳優を起用したダメ映画になってしまうのではないか、と思っていた。
そんな斉藤祥太(上杉達也)と斉藤慶太(上杉和也)は、「デビルマン」の双子程酷くはなく、また演出や脚本そして長澤まさみに助けられ、なかなか頑張ったのではないかな、と思う。彼等も手取り足取りきちんと演出されれば、結構演技っぽいものを見せてくれるのではないか、と思った。
また野球シーンやマンガを髣髴とさせる無言の絵のようなカットでは、好意的に言えば、なかなか雰囲気を出していたのではないか、と思う。
脚本は、マンガやアニメとほぼ同じなのだが、マンガやアニメと比較すると本作の号泣指数は決して高くはない。
演出は順当でソツなくこなしているのだが、アニメと同様のカット割や描写をしようとしている印象が否めない。
画面のアスペクト比が、冒頭のスタンダードからビスタに広がる部分が非常に効果的で、例えば「ギャラクシー・クエスト」のようで個人的には楽しかった。
※ 球場の狭い廊下を通り抜けると画面がスタンダードからビスタに変わる。
本作「タッチ」は、マンガやアニメへの誘導作品として、いわば予告編として機能する程度の作品だと言わざるを得ない。
映画のヒットがマンガの売り上げや、アニメDVDの購買につながるのだろうと思うが、本作だけでは魅力的な作品だとは言えない。
尤も長澤まさみのアイドル映画と言う見方も当然ながら出来るのだが、そういう観点からは満足できる作品だと言えるだろう。
犬童一心監督作品としては凡庸で評価に値しないような気がする。
☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
週刊「映画レビュー・インデックス」2005/09/10
2005年9月10日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」(仮称)2005/09/10号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
「亡国のイージス」http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
■週末興収ベストテン
2005/09/03-04 興収ベストテン
1.「NANA」(東宝)
2.「容疑者 室井慎次」(東宝)
3.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
4.「マダガスカル」(アスミック・エース)
5.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
6.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
7.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
8.「妖怪大戦争」(松竹)
9.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
10.「ランド・オブ・ザ・デッド」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/8/27に公開された「ランド・オブ・ザ・デッド」が興収ベストテンの10位にランクインしています。先週の8位に続き二週連続ベストテン入りです。喜ばしい事です。
先日「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」の試写を観ました。
カーアクションに驚愕です。また、アクション以上に撮影が凄かったです。どうやって撮ったのかわからないようなカットの目白押しでした。
「オールド・ボーイ」にしろ「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」にしろ、日本のマンガ(劇画)を原作として海外で素晴らしい作品が製作されるのは、非常に残念な気がします。
日本映画陣は一体何をしているのか、と。
「SHINOBI / HERAT UNDER BLADE」は想像以上に面白かったです。
この作品を面白く観るためのおまじないは「この作品は山田風太郎の小説の映画化だ」です。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「タッチ」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」です。
困った状況ですね。
■近日公開予定
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」未レビュー
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」未レビュー
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2005/09/10公開
「チャーリーとチョコレーと工場」未レビュー
「タッチ」未レビュー
2005/09/03公開
「サマータイムマシン・ブルース」http://diarynote.jp/d/29346/20050831.html
2005/08/27公開
「奥さまは魔女」http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」未レビュー
「ランド・オブ・ザ・デッド」http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/08/13公開
「七人の弔」http://diarynote.jp/d/29346/20050811.html
2005/07/30公開
「ロボッツ」http://diarynote.jp/d/29346/20050802.html
「チーム★アメリカ/ワールドポリス」http://diarynote.jp/d/29346/20050816.html
「亡国のイージス」http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
■週末興収ベストテン
2005/09/03-04 興収ベストテン
1.「NANA」(東宝)
2.「容疑者 室井慎次」(東宝)
3.「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」(東映)
4.「マダガスカル」(アスミック・エース)
5.「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(FOX)
http://diarynote.jp/d/29346/20050627.html
6.「奥さまは魔女」(SPE)http://diarynote.jp/d/29346/20050821.html
7.「釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪」(松竹)
8.「妖怪大戦争」(松竹)
9.「亡国のイージス」(日本ヘラルド=松竹)
http://diarynote.jp/d/29346/20050902.html
10.「ランド・オブ・ザ・デッド」(UIP)http://diarynote.jp/d/29346/20050819.html
2005/8/27に公開された「ランド・オブ・ザ・デッド」が興収ベストテンの10位にランクインしています。先週の8位に続き二週連続ベストテン入りです。喜ばしい事です。
先日「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」の試写を観ました。
カーアクションに驚愕です。また、アクション以上に撮影が凄かったです。どうやって撮ったのかわからないようなカットの目白押しでした。
「オールド・ボーイ」にしろ「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」にしろ、日本のマンガ(劇画)を原作として海外で素晴らしい作品が製作されるのは、非常に残念な気がします。
日本映画陣は一体何をしているのか、と。
「SHINOBI / HERAT UNDER BLADE」は想像以上に面白かったです。
この作品を面白く観るためのおまじないは「この作品は山田風太郎の小説の映画化だ」です。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「チャーリーとチョコレート工場」、「青空のゆくえ」、「釣りバカ日誌16/浜崎は今日もダメだった♪」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「タッチ」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」です。
困った状況ですね。
■近日公開予定
2005/09/17公開
「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」未レビュー
「青空のゆくえ」未レビュー
「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」未レビュー
「シンデレラマン」未レビュー
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」http://diarynote.jp/d/29346/20050824.html
「ルパン」未レビュー
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
ホワイトバンドをめぐる冒険
2005年9月9日 エッセイ/コラム
2005/09/09-10 ホワイトバンドデーと銘うって、各地で様々なイベントが行われるらしい。
9.10 WHITEBAND DAY
WHITEBAND on TOKYO TOWER 9/9,9/10@東京タワー
WHITEBAND 映画祭 9/9@六本木ヒルズ
WHITEBAND SWITCH ON 9/10@芝公園
WHITEBAND IN JAPAN 9/10@日本全国
そのホワイトバンドデーを直前にして、ホワイトバンドプロジェクトについて、いろいろ考えることがあったので、付記しておこうと思う。
先ずは先日のエントリーをご参照願いたい。
「捨てられたホワイトバンド」
http://diarynote.jp/d/29346/20050906.html
■詐欺ではない
このホワイトバンドプロジェクトは法的に見て、詐欺行為にはおそらく当たらない。
なぜなら、ホワイトバンドはチャリティではなく、その金銭の目的は、調査・分析、啓蒙やキャンペーン、そしてロビー活動を行うため、とホワイトバンドプロジェクトは明言しているからだ。
従って、チャリティや寄付だと思ってホワイトバンドを購入するのは、購入する方がただ単に、「ホワイトバンドはチャリティである」と誤解をしているのに過ぎないのだ。
■「3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。」
これは、ホワイトバンドのキャンペーンのキャッチコピーの冒頭の一部である。
3秒に1人の子どもが死んでいるとすると、
1分で20人、
1時間で1,200人
1日で28,800人
1週間で201,600人
1ケ月で6,048,000人
半年で36,288,000人
1年で72,576,000人の子どもが死んでいる、と言う事である。
これは普通に考えると切実な問題である。
世の中にたくさんあるチャリティ(募金や寄付)は切実な問題、つまり「今死に行く子どもたちを救おう」と言う観点から活動が行われている。
しかし、ホワイトバンドプロジェクトは、数ケ月後か半年後かわからないが、--具体的な活動が始まるのは、2006年だとホワイトバンドプロジェクトは明言している−−、「今死に行く子どもたちではなく、将来死に行く子どもたちを救おう」と言うコンセプトで活動を行っている。
つまり、その活動が1ケ月遅れるだけで、6,048,000人の子どもたちが死んで行くことになる訳だ。
■ロビー活動とは何か
ホワイトバンドプロジェクトのひとつの目的でもある「ロビー活動」とは一体どんな活動だろう。
政治的決定に影響を及ぼそうとして,議員・官僚・政党などにはたらきかける院外活動。特にアメリカのものをいい,世論の形成・動員までも含める。(三省堂「デイリー 新語辞典」による)
特定の利益をはかるために議員・官僚・政党などにはたらきかけ、政治的決定に影響を及ぼそうとする院外活動。特にアメリカにおけるものをいい、議会のロビーにおける議員との面会だけでなく、世論の形成・動員までも含める。ロビイング。(三省堂「大辞林 第二版」)
わかりやすく言うと、ロビー活動とは、業界団体や、企業、強力な個人等が、自分たちに都合が良いように、自分たちに利益がもたらされるように、政治を動かすこと、なのである。
つまりホワイトバンドプロジェクトは、ホワイトバンドの収益を使って、政治家を動かそうとしているのだ。
つまり単純に考えると、ホワイトバンドの収益は、回りまわって政治資金になる、と言う事である。
■既に100万本売れ、100万人が予約待ち
GQ JAPANによると、8月中旬の時点で、日本版ホワイトバンドは100万本以上売れ、更に100万人が予約待ちをしている、と言う話である。
また、ホワイトバンドプロジェクトによると8月末で200万本出荷した、と言うことである。
つまり、税込みで6億円の収益があった(ある)と言うことである。
6億円と言えば、日本テレビの『24時間テレビ28「愛は地球を救う」』の募金の2倍位だ。(2005/08/28現在の「24時間テレビ」の募金総額は293,693,400円、昨年の募金総額は719,045,124円、おそらく今年は昨年の募金額を上回るのではないか、と言われている)
だからどうだ、と言う話ではないのだが「24時間テレビ」はいろいろ効果を出しているな、と思った。
※ 赤い羽根共同募金の総額は233億円(2004年度)
※ G8サミットにおいて、2010年までにG8全体で500億ドル(日本円で5兆5000万円)の援助増額をすることにより、500万人の子どもの命を救える可能性があるのだが、実際のところ、5000万人の子どもは命を失い続ける見込みらしい。
■何故ホワイトバンドを買わなければならないのか
ホワイトバンドプロジェクトは、「白いバンド」であればよい
と言っている。海外のプロジェクトでは、「白いものならなんでも良い」とさえ言っている。
しかし、日本版ホワイトバンドプロジェクトでは、第一にホワイトバンドを購入する事を奨励している。
オフィシャル・サイトの構成上の導線も、ホワイトバンドの購入に張られている。
なにしろ、本音と建前は日本の伝統的美点なのであるから。
■何故送料がかかるのか
現在、ホワイトバンドのオフィシャルなオンライン販売は「@ぴあ」が行っている。
「@ぴあ」でホワイトバンドは、2個セット以上で販売されている。
2個セットで600円、送料は420円、代引き手数料は315円である。
近くでホワイトバンドが売っていない地方に住んでいる、クレジットカードをもたない子どもたちは、2個セットのホワイトバンドを手に入れるために1,335円もかかってしまうのだ。友達と二人で買っても1個667円にもなってしまう。
ホワイトバンドプロジェクトは、オークション等によるホワイトバンドの営利目的の転売については、
オークションなどによる営利目的の転売は本意とするところではなく、本当に残念なことです。ご購入いただく際には、売上の使途に注意を払ってのご購入をお願いします。
とのことである。
オークションはNGで、送料や代引き手数料はOKだ、と言う訳だ。
つづく・・・・
ホワイトバンドをめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20051108.html
捨てられたホワイトバンド
http://diarynote.jp/d/29346/20050906.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
9.10 WHITEBAND DAY
WHITEBAND on TOKYO TOWER 9/9,9/10@東京タワー
WHITEBAND 映画祭 9/9@六本木ヒルズ
WHITEBAND SWITCH ON 9/10@芝公園
WHITEBAND IN JAPAN 9/10@日本全国
そのホワイトバンドデーを直前にして、ホワイトバンドプロジェクトについて、いろいろ考えることがあったので、付記しておこうと思う。
先ずは先日のエントリーをご参照願いたい。
「捨てられたホワイトバンド」
http://diarynote.jp/d/29346/20050906.html
■詐欺ではない
このホワイトバンドプロジェクトは法的に見て、詐欺行為にはおそらく当たらない。
なぜなら、ホワイトバンドはチャリティではなく、その金銭の目的は、調査・分析、啓蒙やキャンペーン、そしてロビー活動を行うため、とホワイトバンドプロジェクトは明言しているからだ。
従って、チャリティや寄付だと思ってホワイトバンドを購入するのは、購入する方がただ単に、「ホワイトバンドはチャリティである」と誤解をしているのに過ぎないのだ。
■「3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。」
これは、ホワイトバンドのキャンペーンのキャッチコピーの冒頭の一部である。
3秒に1人の子どもが死んでいるとすると、
1分で20人、
1時間で1,200人
1日で28,800人
1週間で201,600人
1ケ月で6,048,000人
半年で36,288,000人
1年で72,576,000人の子どもが死んでいる、と言う事である。
これは普通に考えると切実な問題である。
世の中にたくさんあるチャリティ(募金や寄付)は切実な問題、つまり「今死に行く子どもたちを救おう」と言う観点から活動が行われている。
しかし、ホワイトバンドプロジェクトは、数ケ月後か半年後かわからないが、--具体的な活動が始まるのは、2006年だとホワイトバンドプロジェクトは明言している−−、「今死に行く子どもたちではなく、将来死に行く子どもたちを救おう」と言うコンセプトで活動を行っている。
つまり、その活動が1ケ月遅れるだけで、6,048,000人の子どもたちが死んで行くことになる訳だ。
■ロビー活動とは何か
ホワイトバンドプロジェクトのひとつの目的でもある「ロビー活動」とは一体どんな活動だろう。
政治的決定に影響を及ぼそうとして,議員・官僚・政党などにはたらきかける院外活動。特にアメリカのものをいい,世論の形成・動員までも含める。(三省堂「デイリー 新語辞典」による)
特定の利益をはかるために議員・官僚・政党などにはたらきかけ、政治的決定に影響を及ぼそうとする院外活動。特にアメリカにおけるものをいい、議会のロビーにおける議員との面会だけでなく、世論の形成・動員までも含める。ロビイング。(三省堂「大辞林 第二版」)
わかりやすく言うと、ロビー活動とは、業界団体や、企業、強力な個人等が、自分たちに都合が良いように、自分たちに利益がもたらされるように、政治を動かすこと、なのである。
つまりホワイトバンドプロジェクトは、ホワイトバンドの収益を使って、政治家を動かそうとしているのだ。
つまり単純に考えると、ホワイトバンドの収益は、回りまわって政治資金になる、と言う事である。
■既に100万本売れ、100万人が予約待ち
GQ JAPANによると、8月中旬の時点で、日本版ホワイトバンドは100万本以上売れ、更に100万人が予約待ちをしている、と言う話である。
また、ホワイトバンドプロジェクトによると8月末で200万本出荷した、と言うことである。
つまり、税込みで6億円の収益があった(ある)と言うことである。
6億円と言えば、日本テレビの『24時間テレビ28「愛は地球を救う」』の募金の2倍位だ。(2005/08/28現在の「24時間テレビ」の募金総額は293,693,400円、昨年の募金総額は719,045,124円、おそらく今年は昨年の募金額を上回るのではないか、と言われている)
だからどうだ、と言う話ではないのだが「24時間テレビ」はいろいろ効果を出しているな、と思った。
※ 赤い羽根共同募金の総額は233億円(2004年度)
※ G8サミットにおいて、2010年までにG8全体で500億ドル(日本円で5兆5000万円)の援助増額をすることにより、500万人の子どもの命を救える可能性があるのだが、実際のところ、5000万人の子どもは命を失い続ける見込みらしい。
■何故ホワイトバンドを買わなければならないのか
ホワイトバンドプロジェクトは、「白いバンド」であればよい
と言っている。海外のプロジェクトでは、「白いものならなんでも良い」とさえ言っている。
しかし、日本版ホワイトバンドプロジェクトでは、第一にホワイトバンドを購入する事を奨励している。
オフィシャル・サイトの構成上の導線も、ホワイトバンドの購入に張られている。
なにしろ、本音と建前は日本の伝統的美点なのであるから。
■何故送料がかかるのか
現在、ホワイトバンドのオフィシャルなオンライン販売は「@ぴあ」が行っている。
「@ぴあ」でホワイトバンドは、2個セット以上で販売されている。
2個セットで600円、送料は420円、代引き手数料は315円である。
近くでホワイトバンドが売っていない地方に住んでいる、クレジットカードをもたない子どもたちは、2個セットのホワイトバンドを手に入れるために1,335円もかかってしまうのだ。友達と二人で買っても1個667円にもなってしまう。
ホワイトバンドプロジェクトは、オークション等によるホワイトバンドの営利目的の転売については、
オークションなどによる営利目的の転売は本意とするところではなく、本当に残念なことです。ご購入いただく際には、売上の使途に注意を払ってのご購入をお願いします。
とのことである。
オークションはNGで、送料や代引き手数料はOKだ、と言う訳だ。
つづく・・・・
ホワイトバンドをめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20051108.html
捨てられたホワイトバンド
http://diarynote.jp/d/29346/20050906.html
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
「白乾児」と言えば旧「ルパン三世」シリーズの傑作「魔術師と呼ばれた男」に登場した男なのだが、中国焼酎の名前でもある。
日本国内では「白乾」と言う名称のようなのだが、今日「頭文字D」の試写の後、銀座方面でで「白乾児」を飲んだ。
この「白乾児」は、なんとえんどう豆の中国焼酎なのだが、爽やかでフルーティーな香と、体に悪そうな駄菓子屋系ジュースのようなジャンクな味が楽しめる、摩訶不思議な魅力を持った酒である。
正に「魔術師と呼ばれた男」なのだ。
「頭文字D」を堪能したわれわれは、ついでに「白乾児」を堪能し、「ルパン三世」話に花が咲いた。
だからと言ってどうこうする話ではないのだが、たまには中国焼酎も良いもんだ。と言う話である。
あと余談だが、今朝通勤中に女子高校生の「すいませ〜ん」と言う声に振り向いたら、「この人痴漢で〜す」と言う、自己顕示欲と言うか、誇らしげな声を出す女子高校生が痴漢の男の人の腕を掴んで、駅員さんの方へ連れて行く姿に遭遇した。
「電車男」になりそこなった話
http://diarynote.jp/d/29346/20050803.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050804.html
を書かなきゃな、と思った。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
日本国内では「白乾」と言う名称のようなのだが、今日「頭文字D」の試写の後、銀座方面でで「白乾児」を飲んだ。
この「白乾児」は、なんとえんどう豆の中国焼酎なのだが、爽やかでフルーティーな香と、体に悪そうな駄菓子屋系ジュースのようなジャンクな味が楽しめる、摩訶不思議な魅力を持った酒である。
正に「魔術師と呼ばれた男」なのだ。
「頭文字D」を堪能したわれわれは、ついでに「白乾児」を堪能し、「ルパン三世」話に花が咲いた。
だからと言ってどうこうする話ではないのだが、たまには中国焼酎も良いもんだ。と言う話である。
あと余談だが、今朝通勤中に女子高校生の「すいませ〜ん」と言う声に振り向いたら、「この人痴漢で〜す」と言う、自己顕示欲と言うか、誇らしげな声を出す女子高校生が痴漢の男の人の腕を掴んで、駅員さんの方へ連れて行く姿に遭遇した。
「電車男」になりそこなった話
http://diarynote.jp/d/29346/20050803.html
http://diarynote.jp/d/29346/20050804.html
を書かなきゃな、と思った。
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604