2006年という年は、日本が世界に誇るアニメーション・スタジオの新作アニメーション映画が次々と劇場公開される、という非常に興味深い一年だったのではないかと思う。

そこから感じられるのは、誤解を恐れず言わせていただければ、アニメーション・スタジオは映像作家のビジョンをフィルムに定着させるための道具に過ぎないのだ、ということ。

ところで、今回俎上にのせるのは次の5作品。

「ブレイブ ストーリー」制作:GONZO/監督:千明孝一/2006/07/08公開
「時をかける少女」制作:マッドハウス/監督:細田守/2006/07/15公開
「ゲド戦記」制作:スタジオジブリ/監督:宮崎吾朗/2006/07/29公開
「パプリカ」制作:マッドハウス/監督:今敏/2006/11/25公開
「鉄コン筋クリート」制作:STUDIO4℃/監督:マイケル・アリアス /2006/12/26公開

アニメーション・スタジオは映像作家のビジョンをフィルムに定着させるための道具に過ぎないのだ、という事を一番感じさせてくれたのは、なんと言っても「ゲド戦記」だろう。

「ゲド戦記」という作品は、スタジオジブリのスタッフの力があれば、仮に全くの素人が監督をしたとしても、そこそこの作品が出来るのではないか、と言う淡い期待を見事に裏切ってくれる作品だった。

物語りもグダグダだが、作画もグダグダと言う、スタジオジブリとは思えないクオリティの作品がヒットしてしまっているのだ。

夏のアニメーション映画の本命が「ゲド戦記」だとすると対抗はもちろん「ブレイブ ストーリー」だろう。

「ブレイブ ストーリー」はアニメーション自体のクオリティは全く、と言って良い程問題はないのだが、いかんせん脚本がまずい。

劇場作品として考えると、監督の千明孝一には荷が重すぎた、ということなのだろう。

本命が「ゲド戦記」、対抗が「ブレイブ ストーリー」とすれば、「時をかける少女」は大穴だろう。

しかし、夏のアニメーション映画は大穴が来たのだ。

「時をかける少女」は細田守の作家性を十二分に感じられるすばらしい作品である。

全てにおいてきちんと計算され、きちんと演出されているアニメーション作品を観るのは本当にすばらしい映像体験だと言える。

そして、アニメーション制作のマッドハウスは、細田守の要望に見事に答えている、と言える。
映像作家のビジョンを実現するアニメーション・スタジオに頭が下がる思いである。
 
 
「時をかける少女」が、2006年の日本のアニメーション映画のベストだと思っていた中、わたしは「東京国際映画祭」で「パプリカ」を観る事になる。

今敏のフィルモグラフィーを考えると全くハズレがない、と言う事もあり、新作「パプリカ」に大きな期待をしていたわたしは、なんとか「パプリカ」のチケットを押さえようといろいろ努力をしたのだが、「パプリカ」はなぜか人気が高く、一向に押さえられなかった。

それでも、どうしても「パプリカ」を観たいわたしは、オークションでチケットを落札することにした。

と言う訳で、結局のところ、チケット代は結構高くついてしまったのだが、「パプリカ」は全くチケット代の損を感じさせないすばらしい作品に仕上がっていた。

もちろん今敏とマッドハウスのコラボレーションは今はじまったことではなく、全てがカッチリときまった印象を受ける。

今敏とマッドハウスとのコラボレーションはアニメーションのひとつの方向性の頂点なのだと思えてならない。

いやぁ、2006年の日本アニメーション作品の最高峰は「パプリカ」だったな、と思った3日後、わたしは「東京国際映画祭」で「鉄コン筋クリート」を観ることになる。

「鉄コン筋クリート」は、あんなにすばらしかった「パプリカ」がかすんでしまうほどのすばらしい作品だった。

1999年に制作された森本晃司とマイケル・アリアスが制作した「鉄コン筋クリート」のパイロット版を見てちょっとだけ期待していたのだが、正直なところ、わたしはそれほど大きな期待を感じてはいなかった。期待の大半はアニメーション制作が「マインド・ゲーム」のSTUDIO4℃ということだったと思う。

また、クロの声をあてているのが二宮和也と言うのも、不安な方向にわたしを導いていた。

しかし、「鉄コン筋クリート」のフィルムに定着されていたのは、マイケル・アリアスの作品に対する強烈な愛情だけであった。
フィルムには愛情しか映っていないのだ。そんな作品にわたしは号泣である。

本当に凄い作品である。
マイケル・アリアスの情熱とSTUDIO4℃の強烈な個性が見事に融和したすばらしい作品に仕上がっている。
 
 
なんだが話がグダグダになってきたが、結局は映像作家の作家性と、そのビジョンを実現する力を持ったアニメーション・スタジオががっぷりと四つに組んだ作品は最高に面白い、と言う事だな。
 
 
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『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その8
今日は「AirMacExpress」のお話。

2007/01/06-08 志賀高原にスキー&スノボに行ってきた。

ご承知のように、その期間は概ね吹雪だったため、ゲレンデの雪面自体のコンディションはパウダースノーのすばらしいコンディションだったのだが、基本的に風(吹雪)が強く、各スキー場でリフトやゴンドラが次々と運転を中止していく、と言う危機感溢れるスキーツアーだった。

当日の志賀高原は、スノボ客6名が遭難したことで一躍有名になってしまったが、状況的には場合によって遭難もありうる危険な状態だった訳だ。

さて、そんな吹雪の中、リフトの運転中止のためナイターが中止になってしまったわれわれは、食後の宴会時間が延長してしまい、仕方がないのでわれわれは「ニンテンドーDS」で遊ぶことにした。

今回のスキーツアーは総勢16名だったのだが、当日はなんと4台の「ニンテンドーDS」を持ち込んでいた。
麻雀卓や、麻雀用に4脚の椅子を持ち込んでいることは言うまでもないだろう。

そういった関係で、われわれはDSのネットワークを使用しいろいろなゲームで対戦をしたのだ。

「ニンテンドーDS Lite エナメルネイビー」を持っているわたしだったが(http://diarynote.jp/d/29346/20060503.html)、実際のところ最近はあまりDSを使用していなかった。

で、わたしが知らない間にDSの世界は「ニンテンドーWi-Fiコネクション」時代に突入し、世界中のDSユーザーと簡単に対戦できるところまで来ていたのだ。

早速自宅に帰ったわたしは「Wi-Fi」対応ソフト「マリオカートDS」を購入、「Wi-Fi」の設定を行うことにした。

で、画像はDSで無線LANのアクセスポイントを検索した際の画像である。

そんな訳で結果的にDSによって検索できた無線LANのアクセスポイントは3つ。

ひとつはわたしの自宅の無線LAN
もうひとつは多分隣の家の無線LAN
そしてもうひとつは「AirMacExpress」であった。

わたしは迷わず「AirMacExpress」を選択した。

なぜなら、現在のわたしはMacBookのモニタープログラムに参加しているからである。

そしてもうひとつの理由は、無線LANのWEPキーを覚えていなかったから。
そして、WindowsPCを無線LANにつないだり、PSPを無線LANに繋ぐ際に結構苦労した記憶があったため、従来の無線LANの設定をあまりしたくなかった、と言う理由もあったりする。

ところで、画像をよく見ていただければわかるのだが、3つの無線LANのうち、鍵が開いているアイコンがついている無線LANのアクセスポイントは「AirMacExpress」だけである。

と言うことは、他の無線LANのアクセスポイントを使用するにはWEPキーを思い出す必要があったり、またはAOSSの設定をしなければならない、と言うことである。

しかしAOSSの設定は面倒だし、WEPキーも覚えていないわたしは、「AirMacExpress」を選択した。

わたしは例によって驚いた。

設定なんか全く必要なく、ボタンをひとつ押しただけで、「ニンテンドーDS」の「Wi-Fi」の設定が出来てしまった。

とは言うものの、WEPキーやAOSSを介せず無線LANに繋げてしまう事についてはセキュリティ上に問題がない訳ではないのだが、実際のところDSの「Wi-Fi」にセキュリティなんて関係ないのかも知れない。

何しろ、設定は簡単なのが一番である。
のだから。
以前から使っている無線LANポートはお払い箱かも知れない。
 
 

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その9 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20070126.html

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その7(直前のエントリーを読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20070110.html
 
 
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『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その7
ここ最近、Macを取巻く環境が騒がしい。
例えば次のような感じ。
画像は新型「iPhone」(嘘)
 
 
 
■アップルコンピュータ社の社名変更
■「iPhone」の発表
■「Apple TV」の発表
■米国民の2007年に購入するPC調査 第三位

で一番驚いたのは、アップルコンピュータ社からアップル社への社名変更である。
仮にだが、コンピュータを全くつくらなくなったとしてもアップルコンピュータ社はアップルコンピュータ社でいて欲しいと個人的に思った。

さて続いて「Apple TV」だが、非常に面白いのは、ソニー陣営のVAIO「TP1」との相似である。

ソニーの「TP1」にしろ「WA1」にしろ、アップルコンピュータ社との対抗意識と言うかライバル意識と言うか、「iPOD」と「ウォークマン」の対決と言うか「iTunes」と「mora/SonicStage」との戦いと言うか、コンテンツビジネスの対決というか、ソニーとアップルコンピュータの戦いは非常に面白いですね。
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2007/info_0109_CES.html

余談ですが「iPhone」の商標をシスコが持っていると言うのも面白いですね。

ココで、Macworld San Francisco 2007における基調講演として「iPhone」をスティーブ・ジョブズが発表する瞬間の映像を見る事ができます。非常に感動的です。(90分以上ありますが・・・・)
http://events.apple.com.edgesuite.net/j47d52oo/event/

もちろん日本語字幕はないけれども、スティーブ・ジョブズは比較的簡単な英語でしゃべっているので、英語が苦手な人でも大体大丈夫だと思います。

ジョークだらけのプレゼンは非常に楽しいですし、これはエンタテインメントとしても成立してしまっている講演だと言えます。

それにしても「iPhone」は凄いです。
さっき紹介したURLの下のビデオの15分頃から始まる「iPhone」のデモは強烈です。

個人的には、「ニンテンドーDS」を超えたユーザーインターフェースと、「iPhone」を横にするだけで映像がスタンダードサイズからスコープサイズになる点かな。
携帯端末でスコープサイズの映像が見られるとは驚愕です。

正にマストバイアイテムでございますね。

米国民のPC購入調査では、Dell:43%、HP:13%、Mac:12%、Gateway:6%と言う結果が出て、WindowsVistaが発売されるというのに、Macの台頭が顕著に出たようです。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/12/25/002.html

世界中で展開されている『Macをはじめよう。』の比較広告の影響でしょうか。

冒頭の画像はスティーブ・ジョブズの基調講演の際に、
Widescreen iPod with touch controls
Revolutionary mobile phone
Breakthrough Internet communicator
を実現するモノとしてスクリーンに投影された画像。
これはこれで欲しいかも・・・・。

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その8 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20070111.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その6(直前のエントリーを読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061226.html
 
 
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「映画レビュー・インデックス」2007/01/06号(通巻115号)
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
未レビュー
2006/12/19公開
「犬神家の一族」
http://diarynote.jp/d/29346/20061217.html
2006/12/09公開
「スキャナー・ダークリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20061212.html
2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
http://diarynote.jp/d/29346/20061213.html
2006/11/25公開
「パプリカ」
http://diarynote.jp/d/29346/20061221.html
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
 
 
■週末興収ベストテン
2006/12/30-31 興収ベストテン
1.「硫黄島からの手紙」(ワーナー)
2.「大奥」(東映)
3.「エラゴン 遺志を継ぐ者」(FOX)
4.「どうぶつの森」(東宝)
5.「武士の一分」(松竹)
6.「007/カジノ・ロワイヤル」(ソニー)
7.「ライアンを探せ!」(ブエナビスタ)
8.「シャーロットのおくりもの」(UIP)
9.「NANA2」(東宝)
10.「犬神家の一族」(東宝)
 
 
2007/01/06-08は志賀高原スキーツアーです。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」、「ラッキーナンバー7」、「ククーシュカ ラップランドの妖精」、「2番目のキス」、「僕のニューヨークライフ」です。
正に困った状況です。
 
 
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2007/01/04 理由は何だか知らないが、テレビ東京で「酔拳」(1978)が放映されている。

で、ちょっと気になったのだが、今回の日本語吹替では、ジャッキー・チェン演じる主役の役名がフェイフォンになっていた。

確か「酔拳」の日本公開時の役名はジャッキーだったと思う。

で、「酔拳」の続編の「酔拳2」(1994)の公開時には、ジャッキー・チェンが演じたキャラクターの役名はウォン・フェイフォン(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズで取り上げられた実在の人物ですよね)で、「そうか! ジャッキーはフェイフォンだったんだ! で、フェイフォンの若い頃はジャッキー・チェンで、年をとったらリー・リンチェイになるんだ!」とか言う莫迦なことを考えたりしていました。

※ 実際のジャッキー・チェンは年をとっているけど、「酔拳2」のフェイフォンは若造の役柄だったので・・・・。

お話を戻しますと、いつから「酔拳」のジャッキーがフェイフォンになったのでしょうか。

ジェッキー・チェンの吹替えは例によって石丸博也でいつもとおんなじなのですが、ユエン・シャオティエンは以前、小松方正だったんですが、今回の吹替えは青野武がやってました。

あとセリフも現代風に変わっていましたね。
いつの吹替えなんでしょうか。

因みに、アクション監督/武術指導で有名なユエン・ウーピン(袁平和)はユエン・シャオティエン (袁小田)の長男ですね。
 
 
全くの余談ですが、「酔拳」と言えば「バーチャ・ファイター」の舜帝を思い出します。

舜帝と言えば、1994年にリリースされた「バーチャ・ファイター2」ではじめて登場したキャラクターだったのですが、当時格闘ゲーマーで「バーチャ・ファイター2」のロケテストを熱心に追いかけていたわたしは最初の頃舜帝をよく使っていた関係で、ロケテストが終了し「バーチャ・ファイター2」が日本中のゲームセンターで本格稼動した当時は地元のゲーセンで何も知らない素人さん相手に舜帝を使ってあこぎに連勝していたのを思い出します。

当時はまだまだインターネット全盛の時代ではなく、現在のように技表が即公開されておらず、いろいろなコマンドを自分で試し、自分たちで独自の技表を作っていた時代だったんです。

で、変わった技を出すと、ギャラリーの皆さんに囲まれて「今の技どうやって出すの?」的な和気藹々的な楽しいひと時があったな。
あの頃は良かったな・・・・(遠い目)。

まあ、そんな思い出話をしてみました。

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新年あけましておめでとうございます
皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成19年 元旦 
 
=*=*=*=*=*=*=*=*=
さて、早速ですが2006年の目標の中間発表その12です。

とりあえず目標の再確認を・・・・

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
 
 
1.映画

#094「間宮兄弟」新文芸座 2006/12/07
#095「ハチミツとクローバー」新文芸座 2006/12/07
#096「犬神家の一族」有楽座 2006/12/16
#097「ラッキーナンバー7」九段会館 2006/12/21
#098「メルキアデン・エストラーダの3度の埋葬」新文芸座 2006/12/22
#099「ククーシュカ ラップランドの妖精」新文芸座 2006/12/22
#100「2番目のキス」新文芸座 2006/12/23
#101「僕のニューヨークライフ」新文芸座 2006/12/23
#102「鉄コン筋クリート」TOEI2 2006/12/24
 
 
2.DVD、CATV等

#183「フューリー」DVD 2006/12/01
#184「キャッツ・アイ」DVD 2006/12/01
#185「アップルシード」DVD 2006/12/02
#186「ヘルボーイ」HDD 2006/12/05
#187「妖怪大戦争」CATV 2006/12/13
#188「續姿三四郎」CATV 2006/12/17
#189「ゴジラ」CATV 2006/12/17
#190「ゴジラ FINAL WARS」CATV 2006/12/17
#191「竜二」CATV 2006/12/17
#192「ファンタジア2000」DVD 2006/12/25
#193「ショーン・オブ・ザ・デッド」DVD 2006/12/26
#194「28日後・・・」DVD 2006/12/26
#195「マインド・ゲーム」DVD 2006/12/29
#196「東京ゴッドファーザーズ」DVD 2006/12/29
#197「ファインディング・ニモ」DVD 2006/12/30
#198「ルパン三世 カリオストロの城」DVD 2006/12/30
#199「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」CATV 2006/12/31
#200「チャーリーとチョコレート工場」CATV 2006/12/31
 
 
3.読書

#025「ダーク・タワーVII −暗黒の塔(中)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/12/11
#026「目をさませトラゴロウ」小沢正著 講談社文庫 2006/12/31
 
 
映画は、劇場9本(累計102本)、DVD等18本(累計200本)で、計27本(累計302本)。

読書は2冊(累計26冊)。

=+=+=+=+=+=+=+=+=

それでは、結果報告です。

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)

達成しました。

目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」

達成できませんでした。
 
 
本年も同様の目標で頑張ろうと思います。
読書をなんとかしないといけませんね。
 
ついでに、テレビムービーもカウントしようと思います。
と言うのも、テレビムービーのDVD-BOXとかを購入するのは良いのですが、ほとんど見ていないので、これを機に見つつカウントして行こうと思います。但しメディアはDVDのみとします。

参考)
 
■映画(12月末日現在)
2006年 302本(劇場102本)
2005年 303本(劇場127本)
2004年 319本(劇場134本)
2003年 304本(劇場 80本)

■読書(12月末日現在)
2006年 26冊
2005年 41冊
2004年 39冊
2003年 61冊

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2006年ももうおしまいである。

とりあえず、観た映画を振り返ってみようかと思うのだが、とりあえず観たのはこの102本だった。

#001「スタンドアップ」中野サンプラザ 2006/01/12
#002「レジェンド・オブ・ゾロ」よみうりホール 2006/01/13
#003「サイレン」VIRGIN TOHO シネマズ 六本木ヒルズ 2006/01/18
#004「オリバー・ツイスト」ヤクルトホール 2006/01/23
#005「フライトプラン」丸の内ピカデリー1 2006/02/09
#006「アサルト13/要塞警察」九段会館 2006/02/15
#007「力道山」よみうりホール 2006/02/20
#008「エミリー・ローズ」ソニー・ピクチャーズ試写室 2003/03/02
#009「ブロークバック・マウンテン」シネマライズ 2006/03/04
#010「RENT/レント」ブエナビスタ試写室 2006/03/08
#011「THE 有頂天ホテル」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/03/17
#012「クラッシュ」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/03/24
#013「美しき運命の傷跡」科学技術館サイエンスホール 2006/04/03
#014「連理の枝」九段会館 2006/04/05
#015「小さき勇者たち〜GAMERA〜」一ツ橋ホール 2006/04/16
#016「アイス・エイジ2」イイノホール 2006/04/17
#017「かもめ食堂」シネ・リーブル池袋 2006/05/01
#018「ブロークン・フラワーズ」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/05/04
#019「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/05/05
#020「タイヨウのうた」九段会館 2006/05/10
#021「機動戦士ZガンダムIII −星の鼓動は愛−」シネ・リーブル池袋 2006/05/12
#022「間宮兄弟」シネ・リーブル池袋 2006/05/13
#023「ポセイドン」日本武道館 2006/05/17
#024「アンジェラ」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/05/19
#025「Vフォー・ヴェンデッタ」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/05/31
#026「ピンク・パンサー」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/01
#027「ダ・ヴィンチ・コード」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/01
#028「インサイド・マン」一ツ橋ホール 2006/06/05
#029「嫌われ松子の一生」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/16
#030「カーズ」よみうりホール 2006/06/19
#031「M:i:III」なかのZEROホール 2006/06/22
#032「ブレイブ ストーリー」中野サンプラザ 2006/06/28
#033「花よりもなほ」シネマ・ロサ 2006/07/01
#034「ナイロビの蜂」シネマ・ロサ 2006/07/01
#035「ヒストリー・オブ・バイオレンス」新文芸坐 2006/07/13
#036「クラッシュ」新文芸坐 2006/07/13
#037「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/07/16
#038「ローズ・イン・タイドランド」新宿武蔵野館 2006/07/24
#039「日本沈没」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/07/28
#040「ゲド戦記」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/08/01
#041「フラガール」九段会館 2006/08/03
#042「ユナイテッド93」スペースFS汐留 2006/08/04
#043「マイアミ・バイス」よみうりホール 2006/08/07
#044「X-MEN ファイナル ディシジョン」イイノホール 2006/08/09
#045「キンキーブーツ」イイノホール 2006/08/10
#046「ハウス・オブ・D」イイノホール 2006/08/12
#047「ラフ」東証ホール 2006/08/19
#048「UDON/うどん」一ツ橋ホール 2006/08/20
#049「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」東京国際フォーラム 2006/08/22
#050「アキハバラ@DEEP」丸の内TOEI 1 2006/08/25
#051「ナイロビの蜂」新文芸坐 2006/08/31
#052「グッドナイト&グッドラック」新文芸坐 2006/08/31
#053「時をかける少女」テアトル池袋 2006/08/31
#054「王と鳥」シネマ・アンジェリカ 2006/09/01
#055「スーパーマン リターンズ」メルシャン品川アイマックス・シアター 2006/09/01
#056「手紙」イイノホール 2006/09/07
#057「ジェネレーションズ/STAR TREK」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/09/22
#058「ファースト・コンタクト/STAR TREK」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/09/22
#059「スタートレック/叛乱」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/09/22
#060「ネメシス/S.T.X」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/09/22
#061「トンマッコルへようこそ」新宿明治安田生命ホール 2006/09/27
#062「寝ずの番」新文芸坐 2006/09/28
#063「かもめ食堂」新文芸坐 2006/09/28
#064「マーダーボール」有楽町朝日ホール 2006/09/30
#065「太陽/The Sun」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/01
#066「グエムル/漢江の怪物」有楽町スバル座 2006/10/01
#067「ただ、君を愛してる」ゆうらくホール 2006/10/02
#068「レディ・イン・ザ・ウォーター」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/10/06
#069「カポーティ」ワーナー・マイカル・シネマズ板橋 2006/10/15
#070「パプリカ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/21
#071「父親たちの星条旗」オーチャードホール 2006/10/21
#072「ファウンテン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#073「世界最速のインディアン」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#074「バイト・オブ・ラブ(原題)」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#075「エクソダス 魔法の王国」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/22
#076「虹の女神 Rainbow Song」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#077「多細胞少女」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/23
#078「鉄コン筋クリート」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#079「グッバイ・ボーイズ」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#080「不都合な真実」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/24
#081「プラダを着た悪魔」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/25
#082「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#083「アリスの鏡」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/26
#084「パフューム」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
#085「八月的故事」TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2006/10/27
#086「エレクション」有楽町朝日ホール 2006/11/19
#087「叫」有楽町朝日ホール 2006/11/19
#088「エレクション2」有楽町朝日ホール 2006/11/20
#089「007/カジノロワイヤル」新宿ミラノ1 2006/11/23
#090「殺しのはらわた(短編)」新宿ミラノ1 2006/11/25
#091「スキャナー・ダークリー」新宿ミラノ1 2006/11/25
#092「The Ringer(原題)」新宿ミラノ1 2006/11/25
#093「ディパーテッド」新宿ミラノ1 2006/11/26
#094「間宮兄弟」新文芸座 2006/12/07
#095「ハチミツとクローバー」新文芸座 2006/12/07
#096「犬神家の一族」有楽座 2006/12/16
#097「ラッキーナンバー7」九段会館 2006/12/21
#098「メルキアデン・エストラーダの3度の埋葬」新文芸座 2006/12/22
#099「ククーシュカ ラップランドの妖精」新文芸座 2006/12/22
#100「2番目のキス」新文芸座 2006/12/23
#101「僕のニューヨークライフ」新文芸座 2006/12/23
#102「鉄コン筋クリート」TOEI2 2006/12/24

振り返ってみると、やはり日本映画が面白かったような気がする。
「かもめ食堂」、「間宮兄弟」、「嫌われ松子の一生」、「花よりもなほ」、「フラガール」、「手紙」、「寝ずの番」、「ただ、君を愛してる」、「虹の女神 Rainbow Song」、「ハチミツとクローバー」とかですね。(順不同)

ついでに、日本のアニメーション映画も良かったような気がする。
「時をかける少女」、「パプリカ」、「鉄コン筋クリート」とか。(順不同)

2006年最後に観たのは結局「鉄コン筋クリート」(2回目)だったしね。

それでは、皆さん、良いお年をお迎え下さい。

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「映画レビュー・インデックス」2006/12/30号(通巻114号)
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
未レビュー
2006/12/19公開
「犬神家の一族」
http://diarynote.jp/d/29346/20061217.html
2006/12/09公開
「スキャナー・ダークリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20061212.html
2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
http://diarynote.jp/d/29346/20061213.html
2006/11/25公開
「パプリカ」
http://diarynote.jp/d/29346/20061221.html
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061026.html
  

 
■週末興収ベストテン
2006/12/23-24 興収ベストテン
1.「硫黄島からの手紙」(ワーナー)
2.「大奥」(東映)
3.「どうぶつの森」(東宝)
4.「エラゴン 遺志を継ぐ者」(FOX)
5.「武士の一分」(松竹)
6.「NANA2」(東宝)
7.「シャーロットのおくりもの」(UIP)
8.「007/カジノ・ロワイヤル」(ソニー)
9.「ライアンを探せ!」(ブエナビスタ)
10.「犬神家の一族」(東宝)
 
 
今日は映画タイアップの話。

現在公開中の「武士の一分」の原作「盲目剣谺返し」が収録されている文春文庫の「隠し剣秋風抄」(藤沢周平著)と、2007年1月にTBS系で放映開始されるテレビドラマ「華麗なる一族」の原作である新潮文庫の「華麗なる一族」(山崎豊子著)の帯が興味深い。

と言うのも、「隠し剣秋風抄」(文春文庫)の帯は文字情報だけで木村拓哉の写真が掲載されていない。
一方「華麗なる一族」(新潮文庫)の帯には、文字情報以外に木村拓哉の写真が掲載されているのだ。

映画やテレビドラマと原作小説のプロモーションは一般的にタイアップによって行われることが多い。
映画配給会社と出版社の双方がそれぞれプロモーションすることにより、観客動員や書籍の販売に相乗効果が得られ、タレントの価値があがるのだ。

そのため、配給会社や出版社、タレントの所属事務所は、コピーや宣材写真、プレスキット等を共同で制作・使用することが一般的である。

例えば映画の原作の表紙が映画のビジュアルを使用したタイアップ版の表紙に変更になったり、原作小説が映画のタイトルに従って改題されたり、今回お話しするタイアップ版の帯が巻かれたりするのは非常に一般的である。

で、興味深いのは文春文庫版「隠し剣秋風抄」の帯には木村拓哉の写真が使用されていないのに、新潮文庫版「華麗なる一族」の帯には木村拓哉の写真が使用されているのだ。

同時期に書店に並んで平積みされる書籍なののに、取り扱いにこんなに差があるのは驚きである。

ところで、木村拓哉の今後の展開を考えた場合、日本国内でしか放映されないテレビドラマとのタイアップに軸足を置くより、世界中に配給されるであろう山田洋次の新作映画「武士の一分」とのタイアップに軸足を置いた方が良いに決まっている。

特に、一般大衆に木村拓哉の芸風が飽きられ、しかも本来木村拓哉が望んでいる方向ではない分野での仕事が続いている現在、他のSMAPのメンバーと比較して、映画部門では立ち遅れている状況を考えた場合、木村拓哉のプロモーションを考えた場合、どう考えても「武士の一分」のプロモーションに力を入れるべきだと考えられる。

しかし現状を見てみると、ジャニーズ事務所は文藝春秋社ではなく、新潮社とタイアップすることを望んでいるようなのだ。

ここには実はジャニーズ事務所と文藝春秋社の間に大きな溝があるようなのだ。

その溝については、ご存知の方はご存知だと思うので、明記しないが、上手く行けば、木村拓哉がグローバルな俳優になれるかもしれないこの時期、ジャニーズ事務所はくだらない面子に重きを置いてしまっているのかも知れない。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」、「ラッキーナンバー7」、「ククーシュカ ラップランドの妖精」、「2番目のキス」、「僕のニューヨークライフ」です。
正に困った状況です。
 
 
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松本大洋の「鉄コン筋クリートall in one」を読んだ。

因みに、この「鉄コン筋クリートall in one」とは、全三巻の「鉄コン筋クリート」を一冊にまとめたもので、基本的にマイケル・アリアスの映画「鉄コン筋クリート」とのタイアップ出版だと思われる。(初版:2007/02/01)

ところでわたしは「鉄コン筋クリート」をきちんと読んだことが今までなかった。わたしの「鉄コン筋クリート」の体験はせいぜい書店で本誌をパラパラと眺める程度だった。

で、映画「鉄コン筋クリート」を観て、その素晴らしい作品の原点を追体験すべく、本誌を手に取った訳である。

当時の松本大洋に対するわたしの印象は、なんだか知らないが大友克洋に影響された作家が出てきたな、程度の印象しかなかった。
松本大洋の一体どこが大友克洋に影響されているのか、と言われると明確な答えは出せないが、松本大洋の名:大洋をひらくと大友克洋の名になるせいかも知れない。

松本大洋の名は、大友克洋の名を包括しているのだ。

さて、それでは「鉄コン筋クリートall in one」について、いくつかの観点から、お話してみようと思う。
内容には基本的に触れませんので、心配ご無用です。
 
 
■広角レンズを意識した構図
わたしは広角レンズで撮られる映像が大好きである。

で、本作「鉄コン筋クリート」には広角レンズを意識したであろう構図が多々登場する。

人間の目は基本的に広角レンズなので、それら広角レンズを意識した構図は、一人称的なカメラの存在を意識させることになり、物語の臨場感を高めることに成功している。

更に広角レンズを意識した歪んだ構図は、場面によって、登場人物の心象風景を巧みに描写することにも一役かっている。
 
 
■多元中継的な物語の構成

■詩人の感性
セリフ(ネーム)の感性に驚かされる。

と言うのも、本作「鉄コン筋クリート」は、様々な名ゼリフに彩られている。

それら登場人物が心情を吐露する数々のセリフの感性は圧倒的で、仮に松本大洋が意図せずこれらのセリフを書いているとしたら、松本大洋は詩人の感性を持つ天才マンガ家だと思う。

もちろん松本大洋にもセリフを生む苦しみはあるとは思うのだが、松本大洋が書いたセリフだけをまとめるだけで詩集が出来てしまうのではないか、とまで思えてしまう。

と言うのも、松本大洋の母親は詩人の工藤直子だと言うのだから、その母親の詩人の感性を引き継いでいるのかも知れないが、それにしても彼が書くセリフは強烈に胸に響く。
 
 
■扉絵の存在
扉絵の存在に驚いた。

本誌「鉄コン筋クリートall in one」には連載時の各話の扉絵が全話分挿入されている、と言うか扉絵を含めて単行本化されているのだ。
全三巻の「鉄コン筋クリート」の状況は知らないのでなんとも言えないのだが、おそらく全三巻版も同様なのだろう。

なぜこんな話をしているかと言うと、所謂ストーリーマンガを一冊にまとめた形態の本誌においては、物語と関連性が乏しい扉絵を挿入することは、物語の進行を止めてしまう、と言うリスクを伴うことが多いからである。

しかしながら、本作の形式は、一話完結の物語を複数集めることにより、全体的な物語を構成する、と言う形式を取っている。
その辺は、所謂ストーリーマンガの構成とは異なっている。

つづく・・・・
一時保存です。

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2006/12/27 東京日本橋「日本橋HD DVDプラネタリウム」で「HOKUSAI〜北斎の宇宙」を観た。

酷い。
あまりにも酷い。

観客の裏切り方としては「HOKUSAI〜北斎の宇宙」は、近年稀に見るほど酷い映像作品だった。

そんなわたしは「HOKUSAI〜北斎の宇宙」を観ながら怒りに震えてしまった。
 
 
■こんなのプラネタリウムじゃない。
先ず驚いたのは、本作「HOKUSAI〜北斎の宇宙」本編中、満点の星を直径18mのドームスクリーンに投影する時間が極端に少ないのだ。

われわれ観客が見せられるのは、大平貴之が開発した「メガスターII」による満点の星空ではなく、いまどき小学生の学芸会でもこんな酷い脚本はつかわねぇよ、と言う位の酷い脚本と、プラネタリウムに来た客に見せるためとは思えない本末転倒な過剰演出である。

現代の若者が、北斎の時代に戻って、江戸の空を見上げる、と言うコンセプトだったら、非常に興味深い体験が出来たと思うのだが、出てきた物語は・・・・。
 
 
ほとんどの観客は「メガスターII」によって繰り広げられる星空を観に来ている、と言うのに、主催者側は一体何を考えているのか!

総合演出の宮本亜門がバカなのか、総合演出の直前にクレジットされた脚本・監督(名前忘れた)がバカなのか、何のためにこんな酷いモノを1,500円で上映しているのか理解に苦しむ。

わたしの推測だが、宮本亜門は名前を貸しただけだと思うね。
宮本亜門の直前にクレジットされていた脚本・監督(名前忘れた)がダメだったんだと思う。

「メガスターII」設置のプラネタリウムということで客を呼び、星空を見せないで、薄っぺらなドラマを見せてどうするんだよ、と言うことである。

「メガスターII」が泣いてるぞ!!
 
 
■HD DVDって何よ。
次に驚いたのは映像のクオリティの低さである。
「HD DVD」と言えば、「次世代DVD」のひとつの規格で、Blu-ray Disc(ブルーレイディスク)陣営と熾烈な争いを繰り広げているんじゃなかったのか。

つまりだ。
わたしが思うに、「HD DVD」と言う冠が付いたここ「日本橋HD DVDプラネタリウム」は「HD DVD」陣営の言わば「フラッグシップ(旗艦)」じゃねぇのか、と言うことである。

そこでこんな低レベルの映像を見せてどうするつもりだ。
こんな解像度の低い映像が「HD DVD」の本領発揮だと思われたらどうするんだよ。

ついでに音質も酷い。
セリフが明瞭に聞き取れないのだ。
これが「HD DVD」の真価かよ!
 
 
ところで、軽く調べてみたのだが、なんでも「日本橋HD DVDプラネタリウム」の「HD DVD」とは東芝が特別協賛しているために「HD DVD」の冠が付いているようで、実際プラネタリウム内では、「HD DVD」方式での上映は行われていないそうである。

あぁ、良かった、あんなクオリティが「HD DVD」のクオリティじゃなくて。

でも、そんな事を調べない一般の観客にとっては、あの「日本橋HD DVDプラネタリウム」の映像クオリティは「HD DVD」のクオリティだと言うことだ。

東芝さん「HD DVD」陣営としては、先が思いやられますね。

「HD DVD」の開発関係者はこの「日本橋HD DVDプラネタリウム」に来ているのかね。
こんなの「HD DVD」じゃない、って思わないのだろうか。

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『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その6
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その4
http://diarynote.jp/d/29346/20061205.html
でオーダーしたiPhotoブックが納品された。

アップルコンピュータ社の情報では、iPhotoブックは発注から納品までおおよそ7〜10営業日かかると言う話だったが、実際のところは、発注日は2006/12/05、納品されたの日は2006/12/19。
つまり暦の上では2週間、11営業日で納品された訳だ。

因みにこのiPhotoブックは、基本的に米国国内で制作されることになっているようで、日本国内から発注されたiPhotoブックも結局は米国で制作され、米国から日本国内へ発送されることになる訳だ。

因みに、今回製作したのは、先日(http://diarynote.jp/d/29346/20061205.html)お話したように、iPhotoブックのハードカバー大(両面印刷)20pのもの。
価格は送料込みで4,620円。

以下URL参照
http://www.apple.com/jp/ilife/iphoto/features/books.html

この価格(4,620円)が、高いのか、安いのかは、結局のところ発注する人の価値観次第だと思うが、わたしにとっては非常に安い買い物だと思う。

実際、自分のためにiPhotoブックを発注する、と言う気持ちはほとんど起きないが、友人のため、家族のため、と考えた場合、やはりプライスレスな価値を持った素敵なサービスだと思う。

多分採算度外視だと思うしね。
 
 
ところで、今回のiPhotoブックの制作の目的は結婚した友人へのプレゼント用のためなので、出来上がった商品を皆さんにお見せすることはできないし、実際わたしも内容を見ていない。

で、写真はiPhotoブックが入っていたパッケージである。
アップル製品のパッケージや梱包材については以前も少しお話したし、またいずれお話しようと思っているのだが、今回のiPhotoブックのパッケージ(上記写真ね)もなかなか素敵な外箱である。

やはり一味違う会社なのかね。
 
プレゼントした後のお話はまた後日・・・・の予定かも。
 
 
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その7 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20070110.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その5(直前のエントリーを読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061218.html

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『映画「鉄コン筋クリート」公開記念マイケル・アリエス監督ワークショップ』
2006/12/24 東京銀座「アップルストア銀座」で行われた『映画「鉄コン筋クリート」公開記念マイケル・アリエス監督ワークショップ』に参加した。

松本大洋原作の話題の映画「鉄コン筋クリート」の公開を記念して、監督のマイケル・アリアス氏をお迎えし、スペシャルワークショップを開催します。撮影中iPodを使って役者たちに映像と音のイメージを伝えていた裏話や、Macを使ったサウンドトラック創りなどのトークを披露。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

ワークショップ自体は13:00からだったのだが、場合によっては入場できない、と言う可能性もあったので、11:30に「アップルストア銀座」で待ち合わせ、近くのカフェで軽く食事をして再度会場へ。

12:00現在、まだ列が出来ていないので、4Fで、ペンタブレットでイラストとかを描きながら時間を潰していたのだが、トイレに行きたくなったわたしは、3Fのトイレへ向かった。

で、3Fのトイレを出た際、マイケル・アリアスがトイレに入っていった。

驚いたわたしはトイレの外でマイケル・アリアスを待ち、貰ったサインが上記写真である。

交わした会話は、「東京国際映画祭」で「鉄コン筋クリート」を観た話、このパンフレットはどこで手に入れたのかと言う話、初日(2006/12/23)に観たのかと言う話、サインの日付は初日にしますねと言う話等々。

サインをお願いしたら、イラストまで描いてくれて、非常に嬉しかった。特に日本語(漢字)で、「安心安心!」とか書いてくれたので、笑ってしまった。

その後、「東京国際映画祭」の公式カタログにもサインを貰おうとしたのだが、ボクもう行かなきゃいけない、と言われてマイケル・アリアスと別れた。

そして、会場に入ったわたしに、会場スタッフに店外にワークショップの列が出来始めたので並んでください、と言われ、列に並んだのだが、わたし達は先頭から7〜8人目で、わたし達の前にはシロとクロの帽子を被ったカップルが並んでいた。

つづく・・・・
一時保存です。

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「映画レビュー・インデックス」2006/12/23号(通巻113号)
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■公開中
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
未レビュー
2006/12/19公開
「犬神家の一族」
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2006/12/09公開
「スキャナー・ダークリー」
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2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
http://diarynote.jp/d/29346/20061213.html
2006/11/25公開
「パプリカ」
http://diarynote.jp/d/29346/20061221.html
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061026.html
2006/11/04公開
「CHiLDREN<チルドレン>」
未レビュー
2006/11/03公開
「手紙」
http://diarynote.jp/d/29346/20060907.html
  

 
■週末興収ベストテン
2006/12/16-17 興収ベストテン
1.「硫黄島からの手紙」(ワーナー)
2.「どうぶつの森」(東宝)
3.「エラゴン 遺志を継ぐ者」(FOX)
4.「武士の一分」(松竹)
5.「BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY」(東宝)
6.「ライアンを探せ!」(ブエナビスタ)
7.「NANA2」(東宝)
8.「犬神家の一族」(東宝)
9.「007/カジノ・ロワイヤル」(ソニー)
10.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
 
 
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」、「ラッキーナンバー7」、「ククーシュカ ラップランドの妖精」、「2番目のキス」、「僕のニューヨークライフ」です。
正に困った状況です。
 
 
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2005/10/25 東京六本木「VIRGIN TOHO CIMENAS 六本木ヒルズ」で開催されていた「第18回東京国際映画祭」の特別招待作品「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を観た。

2006/12/22 東京池袋「新文芸座」の企画「シネマ カーテンコール2006<第二部>」で「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を観た。

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「パプリカ」

2006年12月21日 映画
2006/10/21 東京六本木「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で開催されていた「第19回東京国際映画祭」で「パプリカ」を観た。

千葉敦子(林原めぐみ)は精神医療総合研究所に勤める若きサイコ・セラピスト。彼女が携わっているのは、最先端のテクノロジーを精神医療の臨床に応用する研究だ。クールな美貌と鋭い知性を兼ね備えた彼女は、セラピストとしての腕も優秀で、所長の島寅太郎(堀勝之祐)も彼女には厚い信頼を寄せている。

敦子は時折、島所長から極秘の依頼を受け、開発されたサイコセラピー機器を用いてクライアントの治療を行うことがある。そんな時、敦子は普段とは外見も性格もまったく別人のような少女”パプリカ”としてクライアントの夢の中に具象化する。それは他人の夢の中に入り込み、心の秘密を探り出す「夢探偵」のコードネームだ。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督・脚本:今敏
原作:筒井康隆
アニメーション制作:マッドハウス
声の出演:林原めぐみ(パプリカ/千葉敦子)、古谷徹(時田浩作)、江守徹(乾精次郎)、堀勝之祐(島寅太郎)、大塚明夫(粉川利美)、山寺宏一(小山内守雄)、田中秀幸(あいつ)、こおろぎさとみ(日本人形)、阪口大助(氷室啓)、岩田光央(津村保志)、愛河里花子(柿本信枝)、太田真一郎(レポーター)、ふくまつ進紗(奇術師)、川瀬晶子(ウェイトレス)、泉久実子(アナウンス)、勝杏里(研究員)、宮下栄治(所員)、三戸耕三(ピエロ)、筒井康隆(玖珂)

先ず、本作「パプリカ」は大変すばらしい作品に仕上がっていた。

微に入り細に入りきめ細かくきちんと演出されているアニメーション作品を観るのは大変気持ちがよく、かつ非常に有意義で、非常に感動的な経験である。

本編が描いている物語の内容ではなく、アニメーション作品が持つ、その特有の「動き」だけで、その「躍動感」だけで、その圧倒的な映像体験だけで泣けてしまう。

先ずは、冒頭からオープニング・クレジットにかけての演出と躍動感だけで泣けてしまう。

オープニング・クレジット、街並みの中を様々な媒体を利用して駆け抜けるパプリカ、その実体と虚像は街路に存在する様々な物体を巧みに利用し、その物体から物体へと渡り歩く姿にわたしは圧倒されてしまう。

その圧倒的なイメージの奔流に、わたしはなすすべがない。

ところで余談だが、今敏は結構不遇なアニメーション作家だと思う。
と言うのも、今敏は「PERFECT BLUE」(1998)、「千年女優」(2001)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003)と、圧倒的なクオリティで全くハズレがない、言わばエポック・メイキング的な作品群をコンスタントに製作し続けているアニメーション作家なのだが、残念ながら一般の認知度は低いような印象を受ける。

今敏と言う映像作家は、もっともっと評価されるべき映像作家だと思うぞ。

彼の作品はアニメーション作品ならではの圧倒的な躍動感、緻密なレイアウト、すばらしい脚本、的確でいながら大胆かつ細心の意識が注ぎ込まれた強烈な演出が楽しめる。

そして、誤解を恐れず言うならば、彼の作品は、「アニメーション映画」と言うカテゴリーではなく、「映画」と言うカテゴリーで語るべきクオリティを持った作品だといえる、と思う。

巨大メディアとコラボレーションしたようなつまらないアニメーション作品なんかを見ている場合ではない、と言わざるを得ないのだ。

さて本作の物語だが、複雑なプロットと圧倒的な描写を取り除くと非常にシンプルで、働き過ぎでやり手のキャリア・ウーマンが本来の自分を取り戻すと言う非常にシンプルな物語である。

そしてその本来の自分を取り戻す女性が望んでいたものは、外見や周りの目に左右されない根本的、本質的なものなのだ。

言わば本作は中年女性を主人公としたラブ・ストーリーみたいなものだと言えるのではないだろうか。

そして物語の根本にあるコンセプトは「他人と一緒に同じ夢を観る」ことへの圧倒的な憧憬なのだ。そのピュアでたいした理由のない漠然とした思いは大変すばらしく、たとえるならば「カイロの紫のバラ」(1985)でウディ・アレンが描いた物語のような、寂寞とした憧憬のようなものが感じられる。

また、敦子(林原めぐみ)に治療を受ける粉川刑事(大塚明夫)の失われた過去の記憶、青年時代のひっかかり、が映画ファンとしてまた嬉しい。

そしてメインのプロットは、他人の夢の中に入ることが出来るサイコセラピー機器が盗まれてしまうことによるサスペンス仕立てでいながら、ちょっと個性的な人々の夢の中の圧倒的な描写と、過去の出来事によるなんらかのひっかかりと、抑制されてしまっている自我の解放を見事に描いている。

圧倒的な夢の中の描写のビジュアル・イメージは大友克洋の借用気味な部分があるが、その他は非常にすばらしく、日本アニメーション映画の2006年のトリを飾る作品だと、少しの間思っていた。

と言うのも「パプリカ」を観たのが2006/10/21(「第19回東京国際映画祭」)で、その後わたしは、2006/10/24に「鉄コン筋クリート」を観てしまっているのだ。

「パプリカ」は、正に三日天下だったのだ。
もちろん個人的にだけど。

とは言いながら、「パプリカ」は、最高にすばらしい日本映画の一本である。是非劇場で観て、体験していただきたい。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

当日は、監督:今敏、原作:筒井康隆、声の出演:古谷徹を迎えたジャパン・プレミアだった。
客席には、アニメーション作家の伊藤有壱が居た。

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『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その5
2006/12/17 東京銀座「アップルストア銀座」に行ってきた。

早速だけど、今日は『ProCare』の話。

と言うのも、今回の『MacBookモニタープログラム』には『ProCare』のサービスも付いて来ているのだ。

で、その『ProCare』とは何ぞや、と言う話だが、アップルコンピュータ社のサイトによると、

Macを使いこなすためにアドバイスが必要な初心者の方、DVDの編集や作成などクリエイティブな作品制作のコツを知りたい方、急な修理を必要としている方、すべてProCareにおまかせください。年間わずか9,800円で、Macとあなた自身を最大限に活かすために必要なあらゆるサービスをご提供します。さあ、今すぐMacスペシャリストに声をかけてください。ProCareはApple Storeだけでご提供する最良のサービス&サポートです。

とのこと。

具体的なお話としては、『ProCare』メンバーは、『プライベートレッスン』や『チューンナップ』等が無料で受けられたり、『テクニカルサポート』等の様々なサービスを一般のお客さんより優先的に受けられたりするのだ。

で、折角なので、今回はWindows PC ユーザのためのMac入門的『プライベートレッスン』を受けてみることにした。
 
 
ところでだが、この『ProCare』と言うサービスの存在を知った際、わたしは少なからず驚いた。

一般的に、−もちろんWindowsパソコンの一般的なサポートについてなのだが−、わたしの乏しい経験からサポートについて言わせていただければ、電話が繋がらなかったり、仮に電話が繋がったとしても、パソコンをサポートに持ち込んでください、だとか、OSを再インストールしてください、だとか、パソコンをメーカーに送ってください、とか言われるのが、関の山だと思っていた。

しかしMacは一味違っているのかな、と言う印象を受けた。

果たしてこのサービスは、ペイするサービスなのかどうかはわからないし、アップルストアは日本国内に7箇所(銀座、渋谷、心斎橋、名古屋栄、福岡天神、仙台一番町、札幌)しかない訳で、日本国内においては地域格差があるサービスであると言わざるを得ない。

が、近くにアップルストアがあるMacユーザーにとっては、−と言うか現在は非常に多くのiPODユーザーにとっては−、非常に有効なサービスだと思われる。
多分、前述の通り採算度外視だと思うし。

事実、Mac向けの『GeniosBar』(テクニカルサポート)やiPOD向けの『iPodBar』(テクニカルサポート)は鈴なりの人だかりだった。
 
 
さて、本題の『ProCare』の話だが、先ずはWEBでの予約が非常にスムーズだった。予約を取ったのが日曜日だったせいかも知れないのだが、希望の時間帯での予約が簡単に取れた。しかも予約時間の2時間前にである。

実際の『プライベートレッスン』は「アップルストア銀座」の2Fで行われたのだが、iPODとMac向けの『GeniosBar』と『iPODBar』は前述のように鈴なりの人だかりだったのだが、『ProCare』のコーナーは比較的すいていた。

予約時間になると、すぐプライベートレッスンがはじまった。
今回のレッスンは、「Windows PC ユーザのためのMac入門」だったのだが、わたしは思いつくままに様々な質問をし、レッスン担当者はたちどころにわたしの問題を確実に解決して行った。

レッスンの印象だが、質問が仮に曖昧模糊とした質問であっても、質問を真摯に捉え、明確な回答を引き出すために努力をされていたようである。

また、質問から派生する「可能性」の検証もきちんとやっていただいた点や、質問が「Windows PC ユーザのためのMac入門」からProユースのアプリケーション方面に及んでも、非常に明確な回答が得られたのには驚いた。

つまりレッスンの担当者はMacとWindowsの差と言う様な初心者向けの知識から、Macにプリインストーリされているアプリケーションやサードパーティのアプリケーション、また様々なプラグインを含めたProユースのアプリケーションまでの多岐にわたった知識を持っていた、と言う事である。

今回わたしを担当してくれたのは、比較的若い女性だったのだが、その豊富な知識と真摯な態度には感服である。

また前述のように、回答をいい加減なところで打ち切るのではなく、わたしが納得できる部分までの回答を引き出すところに大きな好感を覚えた。
 
 
余談だが、プライベートレッスン後、2FにあるMacにインストールされているFinalCutProやFinalCutExpressをいじりながら、2本のアプリケーションの差をいろいろと探っていたら、また先ほどのレッスン担当者が来てくれて、突っ込んだ質問に明確に答えてくれた上、実際の作業工程を再現してくれた。
 
 
結局のところ、この『ProCare』カードのサービスは非常に有効なサービスだと思うので、これからも活用していきたいと思った。

何しろProユースのアプリケーションのレッスンや、実作業の手助けを無料で(もちろん年間9,800円の費用は発生する)受けることができる、という事なのだ。

今後サービスを延長するかどうかは未定だが、この『ProCare』カードをプレゼントでもらえたとしたら、非常に嬉しいと思った。

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その6 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061226.html

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その4(直前のエントリーを読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061205.html

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2006/12/16 東京有楽町「有楽座」で「犬神家の一族」を観た。

信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛(仲代達矢)が永眠した。
遺言状を管理する法律事務所の若林(嶋田豪)は、残された遺言状が一族の不吉な争いの元凶となることを予期し、私立探偵・金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼。しかし若林は、金田一と会う直前に、何者かに殺されてしまうが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督:市川崑
プロデューサー:一瀬隆重
原作:横溝正史「犬神家の一族」(角川文庫刊)
脚本:市川崑、日高真也、長田紀生
音楽:谷川賢作
テーマ曲:大野雄二
出演:石坂浩二(金田一耕助)、松嶋菜々子(野々宮珠世)、尾上菊之助(犬神佐清)、富司純子(犬神松子)、松坂慶子(犬神竹子)、萬田久子(犬神梅子)、葛山信吾(犬神佐武)、池内万作(犬神佐智)、螢雪次朗(犬神幸吉)、永澤俊矢(猿蔵)、石倉三郎(藤崎鑑識課員)、尾藤イサオ(仙波刑事)、嶋田豪(若林久男)、三條美紀(お園)、松本美奈子(青沼菊乃)、林家木久蔵(柏屋の九平)、三谷幸喜(那須ホテルの主人)、深田恭子(はる)、奥菜恵(犬神小夜子)、岸部一徳(犬神寅之助)、大滝秀治(大山神官)、草笛光子(琴の師匠)、中村玉緒(柏屋の女房)、加藤武(等々力署長)、中村敦夫(古館弁護士)、仲代達矢(犬神佐兵衛)

本作「犬神家の一族」は言わずと知れた、市川崑の1976年版「犬神家の一族」のリメイクである。
リメイクと言ってもそんじょそこらのリメイクではなく、脚本もほぼ76年版と同じだし、カット割やアングルまで76年版を踏襲している。

噂では、市川崑は76年版のビデオをモニターでみながら演出していたと言う話だが、その辺の事情を仮に本当だとしたら、若干の疑問を感じてしまう。

と考えた場合、果たして本当にリメイクの必要性があったのか?
と言う大きな疑問が湧いてくる。
どうせなら、市川崑が昔からやりたがっていたと言う噂がある「本陣殺人事件」あたりを映画化して欲しかった、と言うのは贅沢だろうか。

とは言うものの、本作「犬神家の一族」は普通に面白い作品に仕上がっている。
しかし、作品として考えた場合、残念ながら76年版に及ばない、と言わざるを得ない。

石坂浩二の金田一耕助については、誰もが見たいと思っていただけに、若干の老け顔に目をつぶるとしても、松子役の富司純子は残念ながら力不足だと言わざるを得ない。

良い役者さんだけに、非常に残念である。
松子のキャラクターの持つ、異様でいて美しい「華」が感じられないのだ。

本作において、結果的に草笛光子をキャスティングすることができるのであれば、76年版で梅子を演じた草笛光子を松子にキャスティングしても面白かったのではないか、と思えてならない。
その場合、琴の師匠は岸田今日子でお願いします。

話は戻るが、76年版の高峰三枝子はあまりにも偉大だったのだ。

と言うのも、珠世役の松嶋菜々子や、はる役の深田恭子らは好演していると思うのだが、肝心の三姉妹の女優陣が貧弱に思えてならない、と言う印象を受ける。

俳優陣も概ね問題ないと思うのだが、76年版のあおい輝彦と比較して尾上菊之助はやはり微妙な印象を受ける。

ところで、本作のテーマ曲は大野雄二、音楽は谷川賢作なのだが、あいかわらず「ルパン三世」指数が高かった。
と言うか、実際には「犬神家の一族」の方が先で、「ルパン三世」が後なのだが、ジャ〜ンとか言う驚いたときのSEとか、サントラのアレンジが「ルパン三世」に酷似しているのだ。

そのせいなのかどうか、「犬神家の一族」はなんと「カリオストロの城」(1979)に見えてきてしまうのだ。

事実わたしは、金田一が去った後、等々力警部が珠世に「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」とか言うんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてしまった。

あと気になったのは、過去の因縁が76年版と比較して若干薄めに感じられた。そのため仲代達矢の出番が少なかったのではないか、と思った。折角のキャスティングなので、非常にもったいないと思った。まあ仲代の年齢的な問題もあるのかも知れないがね。

76年版「犬神家の一族」という作品は、わたしの映画人生の中で、タイトル・デザインのすばらしさと、編集(細かいカット割)の意味や、セリフの途中でカットを切り替える手法、静止画をつなぐ手法等に感動し、お子様ながら、市川崑ってすげえな、と思った作品で、作家性というものをはじめて知った作品の一本だと思う。

当時お子様だったわたしは、監督が誰であろうと、演出がどうだとか、描写がどうだではなく、ただ物語の筋だけを追うお子様だった訳だ。

そんな作品だっただけに、今回のリメイクには非常に期待していたのだが、途中聞こえてくるメイキング上のお話から、良くも悪くも一瀬隆重の意向が大きく影を落としているような印象を否定できない。

また印象的だったのは、俳優全ての台詞回しである。
セリフ回しがはっきりしすぎと言うか、全ての俳優のセリフが舞台調で、明確に発声されている。
あいまいな発声が存在しないのだ。こんな発声だと「獄門島」は撮れないぞ。

そのため、作品のテンポが非常にスローモーに感じてしまう。
雰囲気を出すためと言うよりは、セリフを明瞭に発声することに腐心しているような印象を受けてしまう。

あと撮影(五十畑幸勇)は76年版と比較してフィックスが多く、ハンディカメラのグラグラ映像が激減している。

美術(櫻木晶)は、VFXのせいかも知れないが、良い仕事をしていると思う。
この櫻木晶のフィルモグラフィーは、怪獣映画が多いだけに、若干の不安を感じてしまうのだが、非常に良い世界観の構築に成功している。
なぜか、照明(斉藤薫)も監督補佐(宮村敏正)も怪獣映画ばかりのフィルモグラフィだ。

編集(長田千鶴子)は76年版をはじめとして、多くの金田一作品を編集しているのだが、本作のセリフ回しはともかく、細かいカット割の編集は良かったと思う。

ぐだぐだとお話してしまったが、本作「犬神家の一族」は映画ファン必見の作品ではある。

本作は、本作を市川崑のはじめての作品として観る若い映画ファンにとって、市川崑のすばらしいフィルモグラフィや、かつての角川映画、そしてもちろん石坂浩二の金田一耕助作品への良い道しるべになることを切に願う。

出来ることならば、市川崑に金田一耕助作品の新作を再度監督して欲しいと思う次第なのだ。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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「映画レビュー・インデックス」2006/12/16号(通巻112号)
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■「映画レビュー・インデックス」
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■公開中
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「父親たちの星条旗」
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「トンマッコルへようこそ」
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2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
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■週末興収ベストテン
2006/12/09-10 興収ベストテン
1.「硫黄島からの手紙」(ワーナー)
2.「武士の一分」(松竹)
3.「007/カジノ・ロワイヤル」(ソニー)
4.「NANA2」(東宝)
5.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
6.「オープン・シーズン」(ソニー)
7.「プラダを着た悪魔」(FOX)
8.「ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!/デジモンセイバーズ THE MOVIE 究極パワー! バーストモード発動!!」(東映)
9.「ありがとう」(東映)
10.「王の男」(角川ヘラルド)
 
 
以前買い逃した『「刑事コロンボ」完全版コンプリートDVD-BOX』を購入した。なんと全45話、23枚組の大型BOXだったりする。
見ていないDVDが未見の塔と化している我が家に、新たな未見の塔が構築されてしまった。

余談だけど「シャーロットのおくりもの」のTVCF(CM)用の予告編でかかっている曲は「シザーハンズ」(1990)のサントラですね。
予告編では往々にして、関係ない作品のサントラを使うことがありますが、ちょっとわかりやすすぎですね。
音楽は両方ともダニー・エルフマンだけどね。

ホイチョイ・プロの「バブルへ GO!! タイムマシンはドラム式」ですが、物語の中でタイムマシンが登場するのですがそれがなんと「ドラム式洗濯機型」なのですが、気になるのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのタイムマシンのお話です。

ご承知のように「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するタイムマシンは「自動車(デロリアン)型」ですね。
しかし当初の設定ではタイムマシンは「冷蔵庫型」だったのです。

何故「冷蔵庫型」から「自動車(デロリアン)型」に設定が変更になったかと言うと、子供が映画の真似をして、冷蔵庫に入って遊んで何らかの事故が起きる可能性があるから、です。

子供が洗濯機の中に入る事故が起きないことを祈っています。

あと、折角だから、「バブルへ GO!! タイムマシンはドラム式」のアートワークは写真のコラージュではなく、ホイチョイ・プロの過去の作品や以前の「007」シリーズのようなイラストにして欲しかったですね。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」です。
正に困った状況です。
 
 
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「people ready business./マイクロソフト」
今朝乗ったJR山手線はマイクロソフトのアド・トレイン(広告貸切列車)だった。

アド・トレイン内の全ての中吊り広告は現在のマイクロソフト社のコーポレイトブランドである「社員力を経営力に。 people ready business. 探し物は、社員の中にあります。」の広告で占められ、ドア上の液晶ディスプレイでは「people ready business」のキャンペーンCF(CM)が、永遠に流れ続けていた。

現在放映中のCF(CM)は、「宣言編」、「オレンジ畑編」、「自動車編」、「ファッション編」、「銀行編」の5本で、どれもすばらしいCF(CM)に仕上がっているのだが、特に「宣言編」が感動的である。

こんなこと(「宣言編」)が実際に起きたとしたら、経営者冥利に尽きるというものだろう。
特に会議室に経営者が入るシークエンスのラストの2カットがすばらしい。
1カット目の中央の女性の表情と、2カット目の男性の表情が最高である。

また「銀行編」では驚いたことに、設定にしろ音楽にしろ「未来世紀ブラジル」(1985)のパロディと言うかオマージュになっているのがなんとも興味深い。

「未来世紀ブラジル」は管理社会へのアンチテーゼとなっており、本来ならばマイクロソフト社のコンセプトと異なっているのではないか、と思えるのだが、それをシニカルととるのか、広告代理店のプレゼンを聞いたマイクロソフト社の担当が「未来世紀ブラジル」を知らなかったのか・・・・。
そんなことを考えると、これまた楽しい。

また「自動車編」ではラストのおじさんの笑顔が最高である。

ついでに、一連のCF(CM)の音楽が非常に興味深い。

全5曲は一見、全て異なった曲のように聞こえるのだが、実は同じ曲だったりする。
とってもトリッキーなのだ。

「社員力を経営力に。
people ready business.
探し物は、社員の中にあります。」のCF(CM)のページhttp://www.microsoft.com/japan/mscorp/campaign/tvcf.mspx

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2006/11/23 東京新宿「新宿ミラノ1」で開催されていた「東京国際シネシティフェスティバル2006」のオープニング作品「007/カジノ・ロワイヤル」を観た。

殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は見事ダブル・オーの称号を得る。

そして最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の資金を絶つことだったが・・・・。

監督:マーティン・キャンベル
原作:イアン・フレミング 「007/カジノ・ロワイヤル」(東京創元社刊)
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)、エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)、マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)、ジュディ・デンチ(M)、ジェフリー・ライト(フェリックス・レイター)、ジャンカルロ・ジャンニーニ(マティス)、サイモン・アブカリアン(アレックス・ディミトリオス)、カテリーナ・ムリーノ(ソランジュ)、イワナ・ミルセヴィッチ(ヴァレンカ)、セバスチャン・フォーカン(モロカ)、イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)、クラウディオ・サンタマリア(カルロス)、イザック・ド・バンコレ(スティーヴン・オバーノ)

正直、非常に面白かった。
近年稀に見るすばらしい「007」ムービーだったと思う。

所謂スパイ映画には大きく2種類あって、ひとつは従来の(特にロジャー・ムーア時代の)「007」ムービーのように荒唐無稽でリアリティに乏しい娯楽作品。
もうひとつは、最近では「ナイロビの蜂」(2005/原作:ジョン・ル・カレ)や「スパイ・ゲーム」(2001)に代表されるような地味で骨太のポリティカル・サスペンスのような系統である。

わたしは基本的に後者の系統が好きなのだが、アクション好きでもあるので、前者の荒唐無稽なスパイ・アクション映画もよく見ている。

今回の「007」は、後者と前者の中間に位置する、と言うか、「007」ムービーが、荒唐無稽なリアリティが欠如した、いわばファンタジーとも言えるスパイ・アクションからの脱却をはかり、本来の意味でのスパイ映画を目指したのではないか、と思えてならない。
 
 
さて、本作「007/カジノ・ロワイヤル」についてだが、先ずは冒頭のモノクロームのシークエンスに驚かされる。

なんだよ、今度の「007」はオープニング・アクションなしかよ!

この冒頭のモノクロのシークエンスは、予告編でもおなじみであった。

ガッカリするのも束の間、オープニング・クレジットは、従来の「007」ムービーの定番のタイトル・デザインのテイストを感じさせながらも、奥行きのある空間的広がりを持たせた、また非常に綺麗なクレジットが楽しめる。

「ハートの7」のカードが銃撃され、「007」になるところには爆笑させていただいた。

またスート(ハートとかクラブだとかのトランプのマークのこと)から構成されているキャラクターの動きが非常にリアルな点にも関心を覚えた。(スート1枚を多角形として、キャラクターがポリゴンで処理されているように見える。)

で、建設現場、クレーン上のアクションである。
おそらく従来の「007」だったら、ここの建設現場のアクションをオープニング・アクションに持ってきたのではないか、と思った。
事実、わたしも、なんでこのアクションがオープニング・アクションじゃないのよ!
と思ったものである。

爆弾男の身体能力の高さが、若干気になるが、アクション・シークエンスとしては非常に楽しめる。
ただ、アクションの中には、どう考えてもタイのアクション映画に対する目配せだろ、と思えるアクションがあったのが興味深かった。

また、前編に貫かれるように、今回のボンド(ダニエル・クレイグ)は、従来のボンドと一味違い、痛がるし、血は出るし、失敗する、と言うコンセプトがここで顔を出している。

等身大の、リアリティ溢れるキャラクターの造形に感動すらしてしまう。

またヴェスパー(エヴァ・グリーン)との最初のシークエンスでは、ウィットに富んだ、と言うか非常にシニカルとも言えるセリフの応酬が楽しい。

つづく・・・・
一時保存です。


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