2006/11/25 東京新宿「新宿ミラノ1」で開催されていた「東京国際シネシティフェスティバル2006」の企画「映画における表現の自由を考える夕べ」において「スキャナー・ダークリー」を観た。

カリフォルニア州オレンジ郡郊外。
近未来。

アメリカの終わることのない不毛な麻薬戦争は、テロへの戦いと似た様相を帯びてきた。覆面麻薬捜査官のボブ・アークター(キアヌ・リーヴス)は、「物質D」と呼ばれる強力なドラッグの供給源を探るため、自らジャンキーとなり潜入捜査を行っていた。

そんな中、ジャンキーとしてのボブが密告され、自分と友人のジム・バリス(ロバート・ダウニーJr.)、エリン・ルックマン(ウディ・ハレルソン)、ドナ・ホーソーン(ウィノナ・ライダー)そしてチャールズ・フレック(ロリー・コクレイン)の捜査を余儀なくされるが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督・脚本:リチャード・リンクレイター
原作:フィリップ・K・ディック 「暗闇のスキャナー」(東京創元社刊)
アニメーション:ボブ・サビストン
出演:キアヌ・リーヴス(ボブ・アークター)、ロバート・ダウニー・Jr(ジム・バリス)、ウディ・ハレルソン(アーニー・ラックマン)、ウィノナ・ライダー(ドナ・ホーソーン)、ロリー・コクレイン(チャールズ・フレック)

本作「スキャナー・ダークリー」は、フィリップ・K・ディック の「暗闇のスキャナー」をリチャード・リンクレイターが「ウェイキング・ライフ」(2001)で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映像化した作品。

この手法は、実際に俳優が演じた映像データを基に、アニメーターがデジタル・ペインティングを行い、見た目の感覚はアニメーション作品のようなものでありながら、実際は実写感もある、と言う摩訶不思議な印象を受ける。

このため非現実的な描写も、全体的な世界観が擬似アニメーションのように見えるため、物理的に不可能な動向についても非常にリアリティ溢れる印象を観客に与えることに成功している。

とは言うものの、その感覚は既に「ウェイキング・ライフ」で体験済みなので、その斬新な手法に対する驚きはそれほど感じられないのだが、その手法は「ウェイキング・ライフ」と比較して本作の方が題材と手法がマッチしているような印象を受けた。

物語は、誰にも、−上司にさえ−、顔と名前が知られていない潜入捜査官の潜入捜査により、強力なドラッグ「物質D」の供給源に迫る物語なのだが、実は物語の方向性と異なる、鮮烈な感動がラストに隠されていた。

わたしは、本作「スキャナー・ダークリー」の終映後、と言うかラストのセリフ(モノローグ)を聴いた瞬間、鳥肌が立つほどの強烈な感動がわたしに向かって押し寄せてくるのを感じた。

しかし、何故あれほど感動したのかがよくわからなかった。
が、あれから2週間、わたしは「スキャナー・ダークリー」が、一体何だったのか、についてふと気が付いてしまった。

つまり、「スキャナー・ダークリー(暗闇のスキャナー)」は、PKディックにとっての「アルジャーノンに花束を」だったのだ。

ところで、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」と言う小説は、ご承知の通り、文学史に燦然と輝く強力な涙腺破壊兵器とも言える小説である。

そして、PKディックの自伝的な、そしてメロウなハードボイルド小説でもある「暗闇のスキャナー」は、正に「アルジャーノンに花束を」のラストのセリフ(モノローグ)に対する明確なアンサーとなっている、−ようにわたしには思えてならない−、のだ。

とは言うものの、公開直後の作品である本作「スキャナー・ダークリー」のラストに触れる訳には行かないので明確な事をお話できないが、「スキャナー・ダークリー」を観る前に、「アルジャーノンに花束を」を読んでおくと、非常に興味深い体験が出来る、とわたしは確信している。

余談だが、コチラで、PKディックの「暗闇のスキャナー」の山形浩生訳が読める。
http://cruel.org/books/scanner/scanner.pdf
あとがき(作者付記)が強烈に感動的である。

とにかく、本作「スキャナー・ダークリー」は、是非、劇場で観て欲しい傑作であり、見方を変えると強烈な感動作として観客を打ちのめす作品とも言えるのだ。

文学ファンにもオススメなのだ。

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週刊「映画レビュー・インデックス」2006/12/09
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2006/12/09公開
「スキャナー・ダークリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20061212.html
2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
http://diarynote.jp/d/29346/20061213.html
2006/11/25公開
「パプリカ」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
未レビュー
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2006/11/04公開
「CHiLDREN<チルドレン>」
未レビュー
2006/11/03公開
「手紙」
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2006/10/28公開
「ただ、君を愛してる」
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「父親たちの星条旗」
未レビュー
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「トンマッコルへようこそ」
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「虹の女神/Rainbow Song」
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2006/10/21公開
「百年恋歌」(「スリー・タイムズ(仮題)」)
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2006/10/07公開
「マーダーボール」
未レビュー
  
■近日公開
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
未レビュー
 
 
■週末興収ベストテン
2006/12/2-03 興収ベストテン
1.「武士の一分」(松竹)
2.「007/カジノ・ロワイヤル」(ソニー)
3.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
4.「プラダを着た悪魔」(FOX)
5.「父親たちの星条旗」(ワーナー)
6.「手紙」(ギャガ)
7.「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(アスミック・エース)
8.「ありがとう」(東映)
6.「手紙」(ギャガ)
7.「ソウ3」(アスミック・エース)
8.「ありがとう」(東映)
9.「ソウ3」(アスミック・エース)
10.「トゥモロー・ワールド」(東宝東和)
 
 
2006/12/09 東京新宿「ロフト/プラス・ワン」で行われた「スタートレック40周年非公式トークライブ」に行ってきた。
司会:岸川靖 ゲスト:大塚明夫、矢島正明、大川透、ヴォイジャー佐藤
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「007/カジノ・ロワイヤル」、「スキャナー・ダークリー」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」です。
正に困った状況です。
 
 
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2006/12/07 東京池袋「新文芸座」で「ハチミツとクローバー」を観た。

手先は器用だが、人間関係は全く不器用な純朴青年・竹本(櫻井翔)。
クールで優しい真山(加瀬亮)。
そして天才的な才能を持ち、突然いなくなってはふらりと帰ってくる奇人・森田(伊勢谷友介)。
彼らは浜美大に籍を置き、貧乏だが楽しい学生生活を送っている。

ある日、花本先生(境雅人)の親戚のはぐみ(蒼井優)が入学してきた。
可憐な容姿に似合わずダイナミックな絵を描くはぐにひとめぼれをする竹本。
そして、久し振りに学校に帰ってきた森田も一発で恋に落ちる。

一方、真山はバイト先の建築デザイナー理花(西田尚美)に思いを寄せている。
亡き夫(田辺誠一)の影を追う理花への思いを止められない真山を見つめるのは、山田あゆみ(関めぐみ)。
勝気な山田もまた、報われない切ない思いを胸に秘めていた。

交差する5人の片思いだったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督:高田雅博
原作:羽海野チカ(集英社/月刊「YOUNG YOU」連載中)
脚本:河原雅彦・高田雅博
出演:櫻井翔(竹本祐太)、伊勢谷友介(森田忍)、蒼井優(花本はぐみ)、加瀬亮(真山巧)、関めぐみ(山田あゆみ)、堺雅人(花本修司)、西田尚美(原田理花)、堀部圭亮(藤原ルイジ)、宮崎吐夢(藤原マリオ)、銀粉蝶(幸田先生)、中村獅童(修復士)、田辺誠一(原田)

先ずは、本作「ハチミツトクローバー」は非常に面白かった。

何だか知らないが、非常にノスタルジックで、憧憬と羨望に溢れ、そして大切な何かがまだ残っているファンタジックな作品だとわたしは思った。

若い世代(ローティーン)にも、その上の世代(30〜40歳台)にも受け入れられる作品ではないか、と思えた。

もちろん本作は、大学生の恋愛模様を描いているのだが、その恋愛描写については、どう考えても大学生には思えず、誰が見てもせいぜい中学生レベルの恋愛だと思うのだが、そんなところにリアリティがあるとかないとか、別にそんなことはどーでも良いのだ。

本作「ハチミツとクローバー」は、美大と言う異世界での恋の物語を真っ当に描いた作品なのだ。

その描き方はやりたい事をやっている大学生の、一本筋が通っていながらも無軌道な青春を散文的ではありながら、情感たっぷりに描いている。

ところで、わたしは本作の原作を読んだこともないし、テレビ・アニメも1回だけ、−しかも最終回を−、たまたま見かけただけである。

つまり原作ファンでもなんでもないただの映画ファンとして観ても、本作は非常に魅力的な作品に思えたし、登場するキャラクターもそれぞれ魅力的に思えた。

先ずは、蒼井優(花本はぐみ)がすばらしかった。
セリフがあまりないキャラクターなのだが、絵を描いているだけで、画になっていた。

絵を描く映画と言えば「美しき諍い女」(1991)を思い出すが、あれと比較しても絵を描くシークエンスは大変面白く描かれている。
絵を描く姿は感動的ですらある。
はぐが音楽を聴きながら絵を描く、と言うか音楽を絵にトランスレイトする、と言う設定は非常に良いと思った。

本当かどうか知らないが、ロックをガンガンにヘッドホンで聴きながら演出をするといわれているデヴィッド・リンチを思い出した。

また、伊勢谷友介(森田忍)だが、相変わらず何言っているのかわからないのだが、本作では良い印象を受けた。
自己中の天才肌のキャラクターはいけるのではないかと思った。

あとは、堺雅人(花本修司)が良かった。
物語の中に登場する大人の中で、一番子どもに近いキャラクターを見事に演じている。

演出は順当で、編集は例えばはぐの制作風景と森田の制作風景のカットをつなぐシークエンスでは別に大したことをやっているわけではないのだが、感動してしまう。

また美術大と言う特異な世界が物語をリアリティから乖離させ、ファンタジックな方向へ持っていくことに成功しているような印象を受けた。

で興味深いのは、登場人物の専攻がバラバラであると言う点である。
油絵、建築、木彫、陶芸等々・・・・バラバラでいながらコミュニケーションが取られている点は、どうかと言われればリアリティの欠如だと思えてしまうが、美大の持つお祭り騒ぎ的な方向性を加味していけば、概ねOKというところだろうか。

ところで、わたしは大学時代に、映画ばっかり撮っていたりしていたのだが、やっていたことは本作とは違って美術ではないのだが、わたしたちの大学時代はなんだか本作と非常に近いことをやっていたような気がした。

大学時代にもどりたいと思った。
で、もっと真面目に映画を撮っていれば良かったと思った。

機会があれば、是非観ていただきたいと思う。

ところで、テレビアニメには、ハチミツとクローバーのサンドイッチが出てきたのだけど、原作のマンガには出てくるのかな。
映画には関係なかったようだけど・・・・。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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わたしは以前から自転車にビデオカメラを搭載し、周りの様子を撮影したいと思っている。

ところで、以前肋骨を折った際(http://diarynote.jp/d/29346/20060112.html)にお話したように、スキーをしながらのわたしのビデオ撮影スキルは、自分で言うのもなんだが、ステディカムもびっくりの安定した映像を切り取ることができる、と自負している。

何しろ、スキー中は手が空いているのだから。

しかし、自転車に乗っている最中はそうは行かない。
カメラを持つべき手がふさがっているのだ。
もちろん、平坦な路面であれば別に手放しで撮影をしながら自転車に乗ることは出来るのだが、わたしが乗っている自転車はMTB(マウンテンバイク)と言うヤツで、基本的に山を走ることになる。

登山道やハイキングコースを走っていると思っていただければわかりやすいと思う。
そんな登山道やなんかを手放しで走ることは、残念ながらわたしには出来ない。

となると、ビデオカメラをどこかに付けて撮影する必要があるのだ。

わたしたちは、様々な撮影手法を試している。

カメラが破壊されてしまうリスクを考えないとすれば、自転車に直にカメラを付けるのが理想的なのだと思う。

と考えた場合、DV、HDD、DVD、メモリーカード等のビデオカメラが販売されているのだが、MTBの強烈な振動を考慮した場合、駆動系メカが使われているビデオカメラは必然的にリスクが高いと思われる。

わたしが持っているビデオカメラでMTBのオンボードカメラとして比較的上手くいっているのは、HDDとSDカードが使えるビデオカメラ、Victor Everio(GZ-MC100)である。

画質が悪いのが難点だが、HDDを外して、SDカードで撮影すれば、比較的理想的な撮影が可能になってくる。

ところで、ここ10年ほどの話だが、盗撮問題のためか、外部ライン接続等の小型ビデオカメラ(CCDカメラ等)は一般の電器店等ではなかなか販売されていないのが実情である。

以前はSONYからも、民生用の外部ライン接続の小型CCDビデオカメラが商品化されていたのだが、現在はなかなかお目にかかる事は出来ない。

が、実はもっと素敵なカメラが出ているのだ。

SUV-Cam マイクロビデオカメラシステム
http://www.elmo.co.jp/suv-cam/product/index.html

これは凄そうである。
なにしろ小型カメラと小型録画装置が一体となった商品なのだ。

基本的に問題は無いと思われるが、唯一の問題としては、撮影コマ数が、最高25コマ/1秒で、他のビデオカメラで撮影した映像と編集した場合、スピードが変わってしまうのだ。

その点を除けば、自転車用のオンボードカメラとしては、理想的なカメラではないか、と思える。

どうです?
誰か買って見ませんか?

88,900円からです。

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いきなりで恐縮だが、わたしは中学生時代にデモテープの制作をはじめた。

当初はダブルカセットのミキシング機能を利用した、所謂ピンポンと言う手法によるものだった。
それは、テープを再生しながら、そのテープの音に合わせて楽器を演奏し、その両方の音をもう一つのテープで録音する。そしてそれを何度も何度も繰り返す、と言う手法である。

その後、カセットテープを利用した4chアナログMTR(マルチ・トラック・レコーダー)によるデモテープに進化し、その後のパソコンを使用したDTM(デスクトップ・ミュージック)時代では、MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)から、HDR(ハードディスク・レコーディング)までいろいろやっている。

また、大学時代には、8mmフィルムで自主制作映画をやりはじめ、現在では、パソコンを利用したDV環境でのノンリニア編集による映像作品の制作も行っている。

そのノンリニア編集による映像作品の制作環境は、Windows+AdobePremiereである。

で、今回のMacBookモニターに応募した最大の理由は、Mac+FinalCutProによる映像作品の制作を行いたい、というものだった。

そんなわたしなのだが、MacBookを使用しはじめて最初に行ったクリエイティブなことは、音楽でも映像でもなく、iPhotoを利用したiPhotoブックの制作だった。

と、言うのも、先般行われた「MacBookモニタープログラム」のオリエンテーションにおけるiPhotoブックのデモに、大きな関心を持ったためである。

そのオリエンテーションの際には、実際にアップルコンピュータ社で制作されたiPhotoブックを見たのだが、そのクオリティは「洋書の写真集」レベルだと感じた。
例は微妙なのだが、TASCHEN(タッシェン)から出版されている写真集や画集のようなクオリティだと思ったのだ。
気の迷いかも知れないが、実際のiPhotoブックの用紙の匂いもTASCHENの書籍っぽかったような気がした。

クオリティは言わば、出版レベルに達しているような4色オールカラーの書籍をオンデマンドで簡単に、そして安価に作成することが出来る訳だ。

そこで今回は、知り合いの結婚式の写真が300枚以上あったので、その写真を利用してiPhotoブックを制作することにした。
まぁその背景にはいろいろあるのだが、その辺の話は一気に割愛する。

さて、制作過程だが、基本的には、件(くだん)の300枚以上の写真の中からわたしのコンセプトに合致する写真を40枚程度選択し、ブックのテーマやデザインを選択、細かいレイアウトやキャプションを考え、トータル20ページの写真集の原稿を、2時間程度の時間をかけて作成した。

もちろん、あまり凝らなければ2秒で終了なのだが・・・・。

で、apple idを取得、1-clickを設定、その他もろもろで、iPhotoブックを発注した。

総費用は4,620円。
これが高いと思うか安いと思うかは価値観により様々だと思うが、どこかのクレジットカードのCF(CM)ではないが、プライスレスな価値がある、とわたしには思える。

もちろん、現状のWindows環境でも同様のことは出来るのだが、当然ながら、編集ソフトを探したり、安価な業者を探したり、と言う手間が発生するのだ。

アップルコンピュータ社は、これをビジネスモデルとして捉えているのか、Macユーザーに対するサービスとして捉えているのかわからないが、−おそらくそんなに儲かるような価格設定ではないので、ユーザーに対するサービスだとわたしは解釈する−、わたしは好感を覚えた。

で、このiPhotoブックについては、基本的に「写真集」のようなものを作成する、と言うコンセプトなのだが、例えば絵とテキストを手書きで書いた画像をjpegか何かにしたら、当然「絵本」のようなものを簡単に、しかも安価に制作することが出来るのだ。

アイディア次第では、大化けするサービスだと思った。

難点としては、制作したブックにMacのロゴが必ず入ってしまう、と言う点。
そして、ページ毎の編集の自由度が、それほど高くない、と言う点。
また写真の編集の画面に元に戻す機能、がなかった点。※
一旦増やしたページを減らせない点。※
があげられる。
(※ もしかしたらわたしが見つけられなかっただけかもしれないが・・・・)

あと、マニュアルもヘルプも一切読まずに制作したため、本来はソフトカバーの比較的安価な形態のブックを購入しようと思っていたのだが、気が付いたら、ハードカバーのブックを注文してしまっていた。

発注から7〜10営業日で納品されるらしいのだが、とにかく納品が非常に楽しみである。

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その5 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061218.html

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20061128.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その3
http://diarynote.jp/d/29346/20061204.html

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『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その3
ボクの夢、それは『いつかはMac』と言うこと。
http://diarynote.jp/d/29346/20061114.html

2007/12/04
と言う訳で、我が家にMacBookがやって来た。

先ず驚いたのは、MacBookの梱包であった。
おそらくのところMacユーザーにとっては最早当たり前のことかも知れないが、パッケージを開けるだけでわくわくしてしまうような梱包が楽しい。
特に発泡スチロールの無駄な造形が、レトロフューチャーな感じでなんともキュート。

1960年代から思い描いた21世紀のような感じと言うか、キュートでヒップでポップでサイケデリックな印象を受けた。

この無駄なデザインという点に、好感をおぼえる。

例えば、今回の梱包財(発砲スチロール)等の工業デザインの根本には機能美があると思うのだが、その機能美ではなく、美術的なデザインとしての美しさを感じさせる梱包財に驚かされる。

だからどうだ、と言われると困るのだが、ユーザーを楽しませよう、と言うポリシーが感じられる、という事である。

そして、パッケージを開けたわたしをこんな文言が迎えてくれた。

    おめでとうございます。
このMacBookはあなたに出逢うために
    作られたのです。

可愛いこと言ってくれるじゃねーの。

このMacBookがアメリカ合衆国イリノイ州アーバナで製造されたかどうかは知らないが、−と言うか確実に違うと思う−、なんとも感動的な言葉ではなかろうか。

で、次に驚いたのは、電源アダプタ(MagSafe電源アダプタ)。
なんと、磁石で電源アダプタのコネクタが本体にくっついてしまった。ついでに、コネクタの上下が関係ない幸三にもなっている。

磁石で、電源アダプタが本体にくっつく、と言うことは、ある程度の力では外れないが、ちよっと力を入れると簡単に外れてしまう、と言う非常に優れた機能を持っているのだ。
ついでに手探りでも作業が出来るしね。

例えば、電源ケーブルにつまずいて転んでしまうとか、ケーブルにつまずいてパソコンを吹っ飛ばしてしまうとか、そんなことが起きない構造になっているのだ。

発想としてはたいしたことではないのだが、いざやるとしても、なかなか出来そうで出来ないことだと思った。
しかも効果的である。

ところで、今回のMacBookモニターには、「MacBook」本体と「AirMacExpress」、「.Mac」、「ProCare」がついて来るのだが、とりあえず、ネットに繋ごうとしたわたしは、更に驚いた。

と言うのも、ネットワークの設定が強烈に簡単だったのだ。
と言うか、何にもしなくても、インターネットに接続されてしまった。と言うような感じである。

わたしの自宅では、これで複数の無線LANが走っていることになってしまった。

一方、ちょっと困った点は、日本語入力のための「変換」がよくわからない点。

Windowsのキーボードには、一般的に「変換キー」と「無変換キー」があるのだが、Macのキーボードにはそんなキーは無いようである。

漢字「変換」は、「カーソルキー」の上下で選択するのかな。
と思った。

あと、「ローマ字入力」と「かな入力」の変更の仕方がよくわからない点も困った。

まあ、「ローマ字入力」も出来るから良いのだが、わたしは基本的に「かな入力」を使用している。

何故かというと、「ローマ字入力」より「かな入力」の方が早いから。

例えば「こんにちは」と入力するような場合、「ローマ字入力」の場合は、11回キータッチしなければならないのだが、「かな入力」の場合は、わずか5回のキータッチで済むのだ。

限られた時間の中では、「かな入力」は非常に効率的だ、と言わざるを得ない。

今日はココまで。

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その4 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061205.html
 
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20061128.html

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2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
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2006/11/04公開
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2006/11/03公開
「手紙」
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2006/10/28公開
「ただ、君を愛してる」
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「父親たちの星条旗」
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「トンマッコルへようこそ」
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「虹の女神/Rainbow Song」
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2006/10/21公開
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2006/10/07公開
「マーダーボール」
未レビュー
  
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未レビュー
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
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■週末興収ベストテン
2006/11/25-26 興収ベストテン
1.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
2.「プラダを着た悪魔」(FOX)
3.「父親たちの星条旗」(ワーナー)
4.「手紙」(ギャガ)
5.「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(アスミック・エース)
6.「トゥモロー・ワールド」(東宝東和)
7.「ソウ3」(アスミック・エース)
8.「ありがとう」(東映)
9.「椿山課長の七日間」(松竹)
10.「7月24日通りのクリスマス」(東宝)
 
 
ロバート・アルトマン、石川賢、フィリップ・ノワレ、実相寺昭雄と訃報が続いている。

実相寺昭雄については「ユメ十夜」の2007年新春第二弾公開が決定しているだけに、つまり完全に現役だっただけに非常に残念でならない。

実相寺昭雄と言えば、メディアはどうしても「ウルトラマン」等の特撮ヒーローモノを代表作として紹介しがちだが、わたしが思うに、彼は日本国内の独特で一風変わった世界観で生きているような、ある意味異常な作家達の世界観を実写で表現しうる稀有な映像作家だったのではないか、と思えてならない。

例えば、荒俣宏の「帝都物語」(1988)とか、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」(1994)、「D坂の殺人事件」(1997)、「乱歩地獄/(鏡地獄)」(2005)とか、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」(2005)、そして2007年公開予定の夏目漱石の「ユメ十夜」等である。

最早常人には形容しがたいような、凄まじい世界観の構築を得意とした映像作家だったと思う。
出てきた頃の林海象なんかとも近いと思うのだが、実相寺昭雄は完全にいっていたと思う。

また前述の「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」をはじめとした、所謂子供向けの作品の中でも、非常にシュールで斬新な画面構成や、強烈で狂気に満ちた演出を楽しむことが出来る。

最近「羽根ぱちんこ・ウルトラセブン」のCF(CM)でおなじみのモロボシ・ダンがメトロン星人とちゃぶ台を挟んで会話する「狙われた街/(「ウルトラセブン」)」を見るだけでも、実相寺昭雄の良い意味での異常さが垣間見えるのではないかと思える。この感覚は後年映像化している江戸川乱歩の世界観にも似ているのだと思う。

今後、もしかしたら、夏目漱石の作品の映像化にも関心を示すのではないか、と言う矢先の訃報は本当に残念である。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「007/カジノ・ロワイヤル」、「スキャナー・ダークリー」、「The Ringer(原題)」、「殺しのはらわた」、「ディパーテッド」です。
正に困った状況です。
 
 
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さて、早速ですが2006年の目標の中間発表その11です。
今年も残すところわずか1ケ月となってしまいました。

とりあえず目標の再確認を・・・・

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
 
 
1.映画

#086「エレクション」有楽町朝日ホール 2006/11/19
#087「叫」有楽町朝日ホール 2006/11/19
#088「エレクション2」有楽町朝日ホール 2006/11/20
#089「007/カジノロワイヤル」新宿ミラノ1 2006/11/23
#090「殺しのはらわた(短編)」新宿ミラノ1 2006/11/25
#091「スキャナー・ダークリー」新宿ミラノ1 2006/11/25
#092「The Ringer(原題)」新宿ミラノ1 2006/11/25
#093「ディパーテッド」新宿ミラノ1 2006/11/26
 
 
2.DVD、CATV等

#168「ソウ2」HDD 2006/11/03
#169「蝴蝶 羽化する官能」DVD 2006/11/04
#170「真夜中の弥次さん喜多さん」HDD 2006/11/05
#171「Mr.インクレディブル」CATV 2006/11/05
#172「トニー滝谷」HDD 2006/11/07
#173「病院坂の首縊りの家」CATV 2006/11/10
#174「わんわん物語」HDD 2006/11/11
#175「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」HDD 2006/11/14
#176「吸血鬼ノスフェラトゥ」HDD 2006/11/15
#177「オペレッタ狸御殿」HDD 2006/11/21
#178「マルチュク青春通り」HDD 2006/11/23
#179「女王陛下の007」DVD 2006/11/23
#180「カサンドラ・クロス」DVD 2006/11/28
#181「ヤング・フランケンシュタイン」DVD 2006/11/29
#182「2001年宇宙の旅」DVD 2006/11/30
 
 
3.読書

#023「アフターダーク」村上春樹著 講談社文庫 2006/11/07
#024「ダーク・タワーVII −暗黒の塔(上)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/11/19
 
 
映画は、劇場8本(累計93本)、DVD等15本(累計182本)で、計23本(累計275本)。
このままのペースで、年間300本(劇場101本)です。

読書は2冊(累計24冊)で、このままのペースでは、年間26冊です。
 

読書は全く厳しい状況です。
 
 
■映画(11月末日現在)
2006年 275本(劇場 93本)
2005年 286本(劇場121本)
2004年 307本(劇場122本)
2003年 288本(劇場 70本)

■読書(11月末日現在)
2006年 24冊
2005年 37冊
2004年 37冊
2003年 55冊

残り1ケ月です。
映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、例年と比較すると劇場で観る本数が減少していますね。

読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
非常によろしくない状況です。心を入れ替える方向で頑張ります。

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我が家には、シュリンクに包まれたままのDVDがたくさんある。

つまり、買ったは良いが、パッケージすら開けていないDVDがたくさんある、と言うことである。

こんなんじゃいけない、と常々思っているわたしは、時々、本当に時々、DVDのパッケージを開けて見ようかなと思うことがある。
と言うか、買ったらすぐ見るよーに。と言う話である。

で、一昨日は「カサンドラ・クロス」(1976)、昨日は「ヤング・フランケンシュタイン」(1974)、今日は「2001年宇宙の旅」(1968)を観た。
作品に関連性と言うか脈絡がないと自分でも思うのだが、見たいんだから仕方がない。

早速だけど「カサンド・クロス」はおもしれーですわ。やっぱ。
最高ですね。これ。
リチャード・ハリス好きにはたまらんし、O・J・シンプソンも良い味を出しているし、若かりし頃のマーティン・シーンが格好良いぞ。
そんな訳で「カサンドラ・クロス」を見ていたら、ピーター・ハイアムズの「カナディアン・エクスプレス」(1990)が見たくなっっちゃった。
が、LDしか持っていないので、ちょっと面倒くさいな、とか思ってもしまうのだ。

次に見た「ヤング・フランケンシュタイン」も最高ですが、広川太一郎の吹替で見たいと思うのは贅沢なのかな。
メイキングが非常に興味深いですね。

余談だけど、キューブリック好きのわたしの家には「2001年宇宙の旅」がたくさんある。
VHSが2本位、LDが3枚位、DVDが3枚位。
実際のところ、もっとたくさんあると思うのだが、ちらっと探したら、それぐらいあったということである。
35mmとか、70mmとか、ノートリミングだとか、なんだか知らない版とかいろいろあるのだな。

だからどうした、と言う話ではないのだが、同じ作品でたくさんの種類のDVDが出たりするのは困ったものであるし、特典が違っていたりするのも困ったものである。

余談だが、皆さんはきちんとDVDの全特典映像を見ているのかな。
わたしは見ていないぞ。
オーディオ・コメンタリーが何種類もあったり、日本語吹替音声や、dtsとか・・・・。
本編を何度も何度も見なきゃいけないじゃねーか。

あと気になるのは、削除されたシークエンスを本編につないで、全長版とかなんとか言うのは、どうよ。
わたしゃ、完全に否定的だよ。

監督がカットしたものを本編に入れるんじゃねーよ。
と思うぞ。

ぐだぐだですな。

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ボクの夢、それは『いつかはMac』と言うこと。
http://diarynote.jp/d/29346/20061114.html

とりあえず無事です。

「なんで無事とか言ってんの?」と言う疑問については、こちらをご参照下さい。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html

つまり、2006/11/27に開催された「MacBookモニター」の説明会は紛れも無い本物で、わたしの灰色の脳細胞が妄想していたように、気が付いたら「アバンギャルドな羽毛布団」とか「エキセントリックな壷」とかを後生大事に抱えたまま路上に立ち尽くすような状況にはならなかった訳なのだ。

まあ、実際問題としては、「MacBookモニター」の説明会場が、初台「東京オペラシティタワー」のアップルコンピュータ株式会社の本社会議室だった訳なので、どう考えても、「MacBook」の代わりに「アバンギャルドな羽毛布団」だとか「エキセントリックな壷」とか言う可能性は限りなく低かった訳。

まあ、そんなこんなで、「MacBookモニター」の説明会に行った訳だが当日会場に来たモニターは男性2名、女性6名の総勢8名。
聞くところによると、今回当選したモニターは10名で、今回欠席した2名はヨンドコロのない事情によるものらしい。

興味深かったのは、やはりMacのデモ。
基本的にMacの事をほとんど知らないわたしにとっては、非常に新鮮で、かつ刺激的なデモンストレーションだった。

そのデモの内容には触れないが、まぁ、実際問題としてデモの内容は、そんなにたいしたことではないと思うのだが、その機能とか、その機能を実現しようとするコンセプトの効果、その辺のお話はMacユーザーにとっては当たり前のことなのだろうと思うし、おそらくWindowsで出来ることなのだと思うのだが、Macが、と言うかアップルコンピュータ社のポリシーと言うかスタンスが非常に好ましいものに思えた。

なにしろ、スティーブ・ジョブスが言うように、『この世界にはアイデアが満ち溢れている。模倣するほうが少しは楽かもしれない。 でもそんなことをしても、世界は良くならないんだ』から。

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その3 につづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061204.html

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「東京国際シネシティフェスティバル2006」が2006/11/26で終幕した。

■「ディパーテッド」(クロージング)

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウィリアム・モナハン
オリジナル脚本:アラン・マック、フェリックス・チョン
出演:レオナルド・ディカプリオ(ビリー・コスティガン)、マット・デイモン(コリン・サリバン)、ジャック・ニコルソン(フランク・コステロ)、マーティン・シーン(オリバー・クイーナン)、ヴェラ・ファーミガ(メイドリン)、マーク・ウォールバーグ(ディグナム)、アンソニー・アンダーソン(ブラウン)、レイ・ウィンストン(フレンチ)、アレック・ボールドウィン(イラービィ)

本作「ディパーテッド」は、香港映画「インファナル・アフェア」(2002)のハリウッド版リメイク作品。

オールスターキャストでマーティン・スコセッシがメガホンを取る、という事で否応無く期待してしまう。

個人的には、主役の二人(レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン)はあまり好きではないので、作品としての魅力は微妙だったのだが、この作品にジャック・ニコルソンが出ていることは、わたしにとって大きな魅力と感じられた。

脚本はほとんど「インファナル・アフェア」を踏襲しているのだが、個人的に気に入っていたプロットが抜け落ち、また脇役のキャラクターの描きこみが不足し、チャップマン・トーが「インファナル・アフェア」で演じた役の持つ意味が薄れてしまっている。

また、アンソニー・ウォンが「インファナル・アフェア」で演じたキャラクターが、感覚的にはマーティン・シーンとマーク・ウォールバーグに別れたような印象を受けた。

結末のつけ方は、「インファナル・アフェア」と異なるので、オリジナル作品のファンの人も十分たのしめるのではないか、と思えるが、やはりオリジナル版は、非常に優れた作品だったと、言わざるを得ない。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0) 
 
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「東京国際シネシティフェスティバル2006」が2006/11/23から始まった。

『映画における表現の自由を考える夕べ』

■「殺しのはらわた(短編)」(ワールドプレミア)

映画美学校の学生をスタッフとして製作された短編。
自主制作作品として考えると、凄い作品であるが、一般の商業作品として捕えるとそうでもなくなってしまうのだが、レイティングを無視した描写は驚くべきものがある。

映画美学校の教材となるべき作品だとしたら、驚愕の作品に仕上がっている。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

■トークショー&秘蔵映像上映

■「スキャナー・ダークリー」

監督・脚本:リチャード・リンクレイター
製作総指揮:ジョージ・クルーニー、ジョン・スロス、スティーヴン・ソダーバーグ
出演:キアヌ・リーヴス(ボブ・アークター)、ロバート・ダウニー・ジュニア(ジム・バリス)、ウィノナ・ライダー(ドナ・ホーソーン)、ウディ・ハレルソン(アーニー・ラックマン)、ローリー・コクレイン(チャールズ・フレック)

PKディックの「暗闇のスキャナー」の映画化作品。

作風は、リチャード・リンクレイターの2001年の「ウェイキング・ライフ」(2001)同様に実写をアニメ化したような作風。

物語自体はあまり映画を観たことのないような人には不親切な印象を受けるが、ラストのひとつのセリフが強烈な感動を観客に与える。

終わり良ければ全て良し、ではないが、あのセリフだけで、わたしは満足である。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0) 

■「The Ringer(原題)」

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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「映画レビュー・インデックス」2006/11/25号(通巻109号)
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/11/25公開
「パプリカ」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061026.html
2006/11/04公開
「CHiLDREN<チルドレン>」
未レビュー
2006/11/03公開
「手紙」
http://diarynote.jp/d/29346/20060907.html
2006/10/28公開
「ただ、君を愛してる」
http://diarynote.jp/d/29346/20061005.html
「父親たちの星条旗」
未レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20061022.html
「トンマッコルへようこそ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060927.html
「虹の女神/Rainbow Song」
http://diarynote.jp/d/29346/20061112.html
2006/10/21公開
「百年恋歌」(「スリー・タイムズ(仮題)」)
http://diarynote.jp/d/29346/20051120.html
2006/10/07公開
「マーダーボール」
未レビュー
2006/09/30公開
「レディ・イン・ザ・ウォーター」
http://diarynote.jp/d/29346/20061015.html
「カポーティ」
未レビュー
  
■近日公開
2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
未レビュー
2006/12/09公開
「スキャナー・ダークリー」
未レビュー
2006/12/23公開
「鉄コン筋クリート」
未レビュー
 
 
■週末興収ベストテン
2006/11/18-19 興収ベストテン
1.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
2.「プラダを着た悪魔」(FOX)
3.「トゥモロー・ワールド」(東宝東和)
4.「父親たちの星条旗」(ワーナー)
5.「ソウ3」(アスミック・エース)
6.「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(アスミック・エース)
7.「手紙」(ギャガ)
8.「椿山課長の七日間」(松竹)
9.「ただ、君を愛している」(東映)
10.「7月24日通りのクリスマス」(東宝)
 
 
先週、先々週に引き続き、「東京国際映画祭」の反動か全く映画を観ていません。
「東京フィルメックス」と「東京国際シネシティフェスティバル」もあまり気乗りがしません。
どうしちゃったのでしょうか。

本日公開の「パプリカ」ですが、2006/10/21に「東京国際映画祭」で観た時は、最高にすばらしいと思ったのですが、2006/10/24に「鉄コン筋クリート」を観た後に考えると、普通の作品に思えてしまいます。

「パプリカ」も最高にすばらしい作品だと思うのですが、時期が悪かったかも知れません。
「鉄コン筋クリート」がすばらしすぎる、という事なのでしょうか。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」、「叫」、「エレクション」、「エレクション2」、「007/カジノ・ロワイヤル」です。
正に困った状況です。
 
 
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2000年にWHO(世界保健機構)は、「自殺を防ぐために−マスコミへの手引き−("PREVENTING SUICIDE A RESOURCE FOR MEDIA PROFESSIONALS")」と言う、「群発自殺(自殺の連鎖反応)」を防ぐための報道のガイドラインを発表している。

WHO(世界保健機構の危惧は、起きてしまった自殺についての新聞・テレビ等の報道が、自殺の増加と結びつくのではないか、と言うこと。

■WHO(世界保健機構)が挙げた自殺報道についてのしてはいけないこと
□写真や遺書を公表しない
□自殺の方法について詳細に報道しない
□原因を単純化して報じない
□自殺を美化したりセンセーショナルに報じない
□宗教的・文化的な固定観念を用いない
□自殺を責めない

以下原文
■WHAT NOT TO DO
□Don’t publish photographs or suicide notes.
□Don’t report specific details of the method used.
□Don’t give simplistic reasons.
□Don’t glorify or sensationalize suicide.
□Don’t use religious or cultural stereotypes.
□Don’t apportion blame.
 
 
日本国内の自殺報道を視聴して感じるのは、日本国内のマスコミの多くは、報道という名の下に自殺を扇情的に扱うニュース・バラエティ番組を制作している、と言うことである。
 
「自殺を防ぐために−マスコミへの手引き−」 
"PREVENTING SUICIDE A RESOURCE FOR MEDIA PROFESSIONALS"
http://www.who.int/mental_health/media/en/426.pdf

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「東京国際シネシティフェスティバル2006」が2006/11/23から始まった。

■「007/カジノ・ロワイヤル」(オープニング)

これは面白かった。
英国で絶賛されるのも頷ける。

そんなに熱心な007ファンではないわたしだが、本作「007/カジノ・ロワイヤル」は、現時点で最高の007ムービーの1本だと思う。

余談だがわたしが一番好きな007ムービーは「女王陛下の007」(1969)。
オープニング・アクションがすきなのは「ムーンレイカー」と「リビング・デイライツ」(1987)かな。

先ずはオープニングが若干地味。
次のクレーンを使った工事現場のアクションこそ、オープニング・アクションにふさわしいのではないか、と思った。

件(くだん)の工事現場のアクションは、トニー・ジャーのアクションに影響を受けているような印象を受ける。

ポーカーのシークエンスは、「シンシナティ・キッド」(1965)もピックリの緊迫感が楽しめる。

身体を使ったアクションは、さすが00ナンバーのエージェントだと思わせるアクションが凄いし、身体だけをつかったアクションの方向性に好感を覚える。

またベニスにしろ、バハマにしろ、かつての007ムービーのロケ地めぐり的な印象も受ける。

拷問のシークエンスは、非常に興味深い。

オープニング・クレジットも奥行きが感じられるし、007の文字が出てくるところが笑える。
フラクタル図形も楽しい。

作品としては、すばらしいので、是非劇場で観て欲しい。

思うに、是非「女王陛下の007」(1969)とあわせて観て欲しいと思う。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
 
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ボクの夢、それは『いつかはMac』と言うこと。
http://diarynote.jp/d/29346/20061114.html

そんなボクの転機となるような出来事が、ボクの回りで起こっているようなのだ。
 
 
2006/11/09 とあるマーケティング会社のパソコンに関するアンケートに協力した。

2006/11/10 すると、そのマーケティング会社からメールが届いた。

曰く、パソコンのモニターを募集しているので応募してみませんか、というもの。

パソコンのモニターと言っても、実際のところは、Macのモニターを募集しているようだ。

先日(http://diarynote.jp/d/29346/20061114.html)、お話したように、本気で『いつかはMac』と思っているわたしは、いそいそとアンケートに答え、Macでやりたいことをマーケティング会社に軽くアピールしてみた。
つまり、Macのモニターに、とりあえず応募してみることにした訳だ。

もちろん、期待はしていない。
昔から言うではないか、『あたるも八卦(マック)あたらぬも八卦(マック)』と。 
 
2006/11/20 昔から、『果報(マック)は寝て待て』と言うが、文字通り忘れた頃に驚くべき連絡が届いた。

なんと、件(くだん)のマーケティング会社から、MacBookのモニターに当選しました、と言うメールが届いたのだ。

曰く、来る2006/11/27にMacBookモニターの説明会が都内某所で開催されるので、是非参加して欲しい、と言うことであった。

「Macよ!ついに我が手に来たか!!」

正直驚いた。
と言うか本当に驚いた。

と同時にわたしの中でムクムクと不安と疑念が鎌首を擡(もた)げてきた。

と言うのは、わたしの脳裏には、MacBookモニターと言う甘い餌で釣られ、気が付いたら「アバンギャルドな羽毛布団」とか「エキセントリックな壷」とかを後生大事に抱えたまま路上に立ち尽くす自分の姿が浮かんでいたのだ。

こ、怖い!

もしかしたら、「アバンギャルドな羽毛布団」とか「エキセントリックな壷」とかの購入契約を締結しないと、説明会場から外に出さないぞ、とか言われたらどうしよう。

しかし、巨悪に立ち向かう孤高な精神を持つわたしは、こう思った。

そうだ。
ほぼ監禁拉致状態で法外な契約を強要された時のために、なんらかの予防線を張らなければならない。

わたしはそう確信した。
最早わたしの灰色の脳細胞は妄想モード全開である。

法外な契約を強要され、怒鳴られたらどうしよう、殴る蹴るの暴行を受けたらどうしよう、刃物で脅されたらどうしよう・・・・

冷静に考える。
怒鳴られたり、殴る蹴るまでは大丈夫だな、刃物はどうだろう、でも、いくら何でもそこまではしないだろうな・・・・

で、そんなわたしが考えた予防線とは、複数の友人に、MacBookモニター説明会が開催される2006/11/27の深夜24時までにわたしから解除の連絡がなければ、警察に通報して欲しい、と言う連絡を事前に入れることだった。

ありがちと言えばありがちなのだが、一番単純な方法が一番効果的なのだ。

更に、当然ながら当日はキャッシュカードやクレジットカードは一切身につけずに、説明会会場に行くと言う事である。

諸君、そこでだ、ココ「徒然雑草」において、2006/11/27の24時までにわたしのエントリーなかったら、皆さん的にわたしは、ちょっと面白いことになっているかも知れないよ。

どちらにしろ、乞うご期待なのだ!

"Goodbye PC, Hello Mac"

『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その2 へつづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061128.html

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わたしは、HDD/DVDレコーダーを2002年末位から使用しているが、なんと、HDDに障害が出てしまった。

なんと、再生以外何にもできなくなってしまった。
で、機械が仰るには、「HDDを初期化しろ!」と言うことである。

バックアップを取っていない数年分の貴重な貴重な映像が・・・・。

仕方がないので、全部消して新たな気持ちでまたHDD/DVDレコーダーを使うか、これを機に新しいHDD/DVDレコーダーを購入し、旧型は寝室行きか、はたまた貴重な映像をPCかDVに対比した上で全部消すか・・・・。

悩みどころである。

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■「エレクション2」(特別招待作品)
監督:ジョニー・トー
出演:ルイス・クー(ジョニー)、サイモン・ヤム(ロク)、ニック・チョン(ジェット)、チョン・シウファイ(ソー)、ラム・ガートン(クン)、ウォン・ティンラム(テン)、ラム・シュ

前作から2年が経過し「和連勝会」は再び会長選挙の時期を迎える。幹部たちは実業家として成功をおさめつつジミー(ルイス・クー)を有力候補者に推挙する。
マフィアの世界から足を洗いたいと考えていたジミーは一旦その要請を断るが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)

前売りチケットが手に入らなかったので、当日券で「エレクション2」を観た。

前作同様に面白いのは面白いのだが、昨日の「エレクション」の方がより面白かった。

昨日に引き続き来ている観客が多く、笑い所、と言うか伏線によく反応していた。

バイオレンス指数は、エグイ方向に進んでいる。


☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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「第7回東京フィルメックス」が2006/11/17から始まった。

今年の「東京フィルメックス」に対しては、若干情熱が冷めたのか、チケットは2枚しか取っていない。

で、そのチケットというのも、本日11/19に上映される2作品のチケットだったのだ。

■「エレクション」(特別招待作品)
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム(ロク)、レオン・カーフェイ(ディー)、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュ、ラム・ガートン、ウォン・ティンラム、マギー・シュウ

三合会(香港マフィア)の中でも最も歴史のある「和連勝会」は、2年に1度行われる会長選挙の時期を迎えていた。有力候補者はロク(サイモン・ヤム)とディー(レオン・カーフェイ)の2人。幹部たちは会に忠実なロクを新しい会長に選ぶが、納得できないディーは会長の象徴である「竜頭棍」を手に入れ、実権を握ろうとするが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)

こいつは面白い。是非オススメ。
物語は香港マフィアの権力争いなのだが、テイストはアクション指数が少ない「SPL 狼よ静かに死ね」(2005)かな。
香港の「ゴッドファーザー」(1972)、いや「ゴッドファーザーPART II」(1974)の半分部分かな。

主演は、「SPL 狼よ静かに死ね」でおなじみのサイモン・ヤム。これがまた格好良い。

対するレオン・カーフェイは野性味溢れる直情型でこれまたよい。

2007年正月第二弾公開予定。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
 
■「叫」
監督:黒沢清、出演:役所広司を迎えたジャパン・プレミア

監督:黒沢清
出演:役所広司(吉岡)、小西真奈美(春海)、葉月里緒菜(赤い服の女)、伊原剛志、オダギリジョー(精神科医)、加瀬亮(船頭)

連続殺人事件を捜査する刑事・吉岡(役所広司)は、自分が犯人ではないのか、という妙な感情にとらわれ始める。
被害者の周囲に残る遺留品、そして自分自身の曖昧な記憶は、その感情を一層強めてゆくが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)

これまた面白い。
黒沢清パワー炸裂のすばらしい作品に仕上がっていた。

薄気味悪い美術やセット。
ワンアクションワンカットに拘った驚異的な映像。
特に医者がとある場所から飛び降りるワンカットには正直驚かされた。
このカットは、映画史に残るのではないか、と本気で思える。

物語はホラーと言う体裁をとり、環境問題を背景に持つ愛の物語。

この悲しい愛の感覚は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)に似ている印象を受けるし、かつての黒沢清作品、例えば「回路」(2000)に似ていると思った。

葉月里緒菜には強烈な印象を受ける。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
 
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「映画レビュー・インデックス」2006/11/18号(通巻108号)
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/11/18公開
「プラダを着た悪魔」
未レビュー
2006/11/04公開
「CHiLDREN<チルドレン>」
未レビュー
2006/11/03公開
「手紙」
http://diarynote.jp/d/29346/20060907.html
2006/10/28公開
「ただ、君を愛してる」
http://diarynote.jp/d/29346/20061005.html
「父親たちの星条旗」
未レビュー
「トンマッコルへようこそ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060927.html
「虹の女神/Rainbow Song」
未レビュー
2006/10/21公開
「百年恋歌」(「スリー・タイムズ(仮題)」)
http://diarynote.jp/d/29346/20051120.html
2006/10/07公開
「マーダーボール」
未レビュー
2006/09/30公開
「レディ・イン・ザ・ウォーター」
http://diarynote.jp/d/29346/20061015.html
「カポーティ」
未レビュー
2006/09/23公開
「フラガール」
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
 
■近日公開
2006/11/25公開
「パプリカ」
未レビュー
2006/12/01公開
「007/カジノ・ロワイヤル」
未レビュー
 
 
■週末興収ベストテン
2006/11/11-12 興収ベストテン
1.「DEATH NOTE デスノート the Last name」(ワーナー)
2.「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」(アスミック・エース)
3.「手紙」(ギャガ)
4.「父親たちの星条旗」(ワーナー)
5.「ただ、君を愛している」(東映)
6.「Sad Movie<サッド・ムービー>」(ギャガ)
7.「7月24日通りのクリスマス」(東宝)
8.「ワールド・トレード・センター」(UIP)
9.「涙そうそう」(東宝)
10.「地下鉄に乗って」(ギャガ=松竹)
 
 
先週に引き続き、「東京国際映画祭」の反動か全く映画を観ていません。
「東京フィルメックス」と「東京国際シネシティフェスティバル」もなんだか、通う気がありません。

「どろろ」の予告編が出てきましたが、面白そうじゃん。
監督の塩田明彦は、最近はメディアに乗っかったダメ映画を何本か撮らされているが、「月光の囁き」とか「ギプス」とか「カナリア」とか、異常な愛を描かせたらす語彙映画を撮っちゃう人なので、結構期待しています。
香港アクション映画ファンとしては、チン・シウトン(程小東)の起用も嬉しいです。

ただ、どろろ役のキャストはいかんと思うね。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」、「寝ずの番」、「マーダーボール」、「グエムル/漢江の怪物」、「カポーティ」、「パプリカ」、「父親たちの星条旗」、「ファウンテン」、「世界最速のインディアン」、「バイト・オブ・ラブ(原題)」、「エクソダス 魔法の王国」、「虹の女神 Rainbow Song」、「多細胞少女」、「鉄コン筋クリート」、「グッバイ・ボーイズ」、「不都合な真実」、「プラダを着た悪魔」、「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」、「アリスの鏡」、「パフューム」、「八月的故事」です。
正に困った状況です。
 
 
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