「SPACE BATTLESHIP ヤマト」をめぐる冒険
2010年12月1日 映画2010年12月1日 東京板橋「ワーナーマイカルシネマズ板橋」で「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」を観た。
本日公開初日なので、内容にはあまり触れませんが、わたしが「ヤマト」についてツイッターでつぶやいたことをまとめておきます。
ココを見ても同じですが・・・・ → http://bit.ly/hmzTjk
観る前。
2010年7月4日
実写版「宇宙戦艦ヤマト」の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のタイトルロゴにSTARRING TAKUYA KIMURA って書いてある時点でヤバイ印象を受ける。
@cinema_kj まだ、未発表だけど、伊武雅刀がクレジットされているらしいので、デスラーはCGIキャラか、伊武雅刀でしょう。 RT @brzm505 いまだ発表されず? RT @cinema_kj: デスラーは誰?RT @yossypat 実写版「ヤマト」 #eiga
クリンゴンも顔色と言うか顔の形も変わりましたし。 RT @K_soB せめて顔は青塗りで 『TVも最初は肌色だった』とか認めないw QT デスラーはCGIキャラか、伊武雅刀でしょう。@brzm505 @cinema_kj @yossypat 実写版「ヤマト」 #eiga
2010年9月17日
ヤマトよ、どこへ行くのだ。 RT @cinematoday 実写版『宇宙戦艦ヤマト』主題歌はエアロスミスのスティーヴン・タイラーの書き下ろし曲に! - シネマトゥデイ http://ctd.me/cI4fTK #eiga
2010年9月20日
て言うか、宇宙戦艦ヤマトの作戦室あるいは、NERV本部の作戦室から見た光景じゃん。 RT @sgokuu うずしお(微妙) http://plixi.com/p/46142238 #eiga
2010年11月7日
この時期に・・・・。しかも停泊中の調査船「YAMATO」から転落って・・・・。ご冥福をお祈りします。 #eiga 『宇宙戦艦ヤマトプロデューサー西崎さん死亡 船から転落』 http://t.asahi.com/nr3
2010年11月21日
「宇宙戦艦ヤマト」予告編で木村拓哉がコスモゼロとかの戦闘機に乗って発進する時、頭がガクッてなるとこ見ると、正直ガッカリする。そんな演出の作品なんて今時ないよ。F1にだって頭ガクッてならないようにヘッドレスト付いてるのに、戦闘機でこれかよ的な。想像力がないと思う。 #eiga
2011年11月28日
「宇宙戦艦ヤマト」の件。ガミラスはともかく、アナライザーってどうなってるの。出て来ないの。それとも人間と見分けがつかなくなってるのかな。 #eiga
アナライザー!→ http://bit.ly/fYsAXD #eiga RT @tkr2000 「宇宙戦艦ヤマト」の件。ガミラスはともかく、アナライザーってどうなってるの。出て来ないの。それとも人間と見分けがつかなくなってるのかな。 #eiga
2010年11月29日
「宇宙戦艦ヤマト」×エプソンカラリオ! さすが黒木メイサ。 #eiga http://webprint.epson.jp/mypage/pickup/yamato/yamato.jsp
諸君!フジテレビ「SMAP X SMAP」で、「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭をノーカットでやるらしいよ。 #eiga
「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭のシークエンスで「ふゆづき」が撃沈されちゃうのは「ヤマト」は「新世紀エヴァンゲリオン」をやっつけたよ、って言うことでしょうか。 #eiga
観た後。
2010年12月1日
「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」 あ た ま に く る 。 もはや訴えられても文句言えないレベル。日本人として恥ずかしい。お願いだから世界で配給はしないで欲しい。 #eiga
「ヤマト」スターバックがオリンピックキャリア撃ってた。大気圏でジャンプして唖然とした。 #eiga
「ヤマト」人間が爆発で吹っ飛ぶカットは良かった。あの吹き飛ぶポーズはなかなか演出出来ないと思う。これは真面目に評価します。 #eiga
「ヤマト」映画の日って大好き!しかも初日だし。後悔なんかはしてませんよ。初日に観て良かったです。脚本、演出、美術、衣装、考証、世界感がダメ。多分想像力、考える力がないんだと思う。 #eiga
驚きました。唖然としました。いくら何でもこれほどとは・・・・。アナライザー大活躍でしたね。サイズが大きめでした。真面目に「ギャラクティカ」の関係者には観て欲しくないですね。 RT @Tshmz やはりそう思いましたか。 RT 「ヤマト」 あ た ま に く る 。 #eiga
え゛ーーーーーー。やめてーー! 海外の人に見せないで。日本人として恥ずかしいよ。訴えられないすかね。 RT @cinematoday [映画]木村拓哉『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、海外配給決定で最高の船出! http://bit.ly/gkZhYt #eiga
ショックです!世界配給決まりました。「ヤマト」 http://bit.ly/gkZhYt 訴訟の危機かも。 RT @nzm ていうか、実写ヤマトは全体的に新ギャラクティカがお手本。そしてそれはたいへん正しい選択だと思う。世界進出とかさえ言わなければ。
「ヤマト」曰く、あれはワープだから「ギャラクティカ」じゃないもん! RT @Tshmz つまり中国の似非ディスニーランド的発想であると。 RT @tkr2000 日本国内一般大衆にとって、いかに「ギャラクティカ」が無名か~ RT 本国関係者が真面目に訴訟を考える #eiga
すげえ!RT @Tshmz @nostoro @satoshimako 山崎貴さん佐藤嗣麻子さん『ヤマト』発進おめでとうございます//VFX・プロット・キャラ造形上「引用と剽窃の境界」について考えさせられました。本作にとって『ギャラクティカ』とは何ですか? #sbyamato
すげえ! 山崎貴さん( @nostoro さん)のつぶやきは、「ヤマト」肯定派のリツイートの嵐だ。ぼくのツイートもリツイートして欲しいな。 http://bit.ly/hmzTjk #eiga #sbyamato
「ヤマト」の件ですが本心から言うと、監督の山崎貴さん( @nostoro )にはどうにもならない大人の事情が山積みだったのだと思ってます。大丈夫ですよぼくは山崎貴さんの次回作に期待してます。 #eiga #sbyzmzto RT @Tshmz まあ、欠席裁判ばかりもよくないのでw
みんな「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観て語ろうぜ!
☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」をめぐる冒険 その2
http://29346.diarynote.jp/201012040039316354/
本日公開初日なので、内容にはあまり触れませんが、わたしが「ヤマト」についてツイッターでつぶやいたことをまとめておきます。
ココを見ても同じですが・・・・ → http://bit.ly/hmzTjk
観る前。
2010年7月4日
実写版「宇宙戦艦ヤマト」の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のタイトルロゴにSTARRING TAKUYA KIMURA って書いてある時点でヤバイ印象を受ける。
@cinema_kj まだ、未発表だけど、伊武雅刀がクレジットされているらしいので、デスラーはCGIキャラか、伊武雅刀でしょう。 RT @brzm505 いまだ発表されず? RT @cinema_kj: デスラーは誰?RT @yossypat 実写版「ヤマト」 #eiga
クリンゴンも顔色と言うか顔の形も変わりましたし。 RT @K_soB せめて顔は青塗りで 『TVも最初は肌色だった』とか認めないw QT デスラーはCGIキャラか、伊武雅刀でしょう。@brzm505 @cinema_kj @yossypat 実写版「ヤマト」 #eiga
2010年9月17日
ヤマトよ、どこへ行くのだ。 RT @cinematoday 実写版『宇宙戦艦ヤマト』主題歌はエアロスミスのスティーヴン・タイラーの書き下ろし曲に! - シネマトゥデイ http://ctd.me/cI4fTK #eiga
2010年9月20日
て言うか、宇宙戦艦ヤマトの作戦室あるいは、NERV本部の作戦室から見た光景じゃん。 RT @sgokuu うずしお(微妙) http://plixi.com/p/46142238 #eiga
2010年11月7日
この時期に・・・・。しかも停泊中の調査船「YAMATO」から転落って・・・・。ご冥福をお祈りします。 #eiga 『宇宙戦艦ヤマトプロデューサー西崎さん死亡 船から転落』 http://t.asahi.com/nr3
2010年11月21日
「宇宙戦艦ヤマト」予告編で木村拓哉がコスモゼロとかの戦闘機に乗って発進する時、頭がガクッてなるとこ見ると、正直ガッカリする。そんな演出の作品なんて今時ないよ。F1にだって頭ガクッてならないようにヘッドレスト付いてるのに、戦闘機でこれかよ的な。想像力がないと思う。 #eiga
2011年11月28日
「宇宙戦艦ヤマト」の件。ガミラスはともかく、アナライザーってどうなってるの。出て来ないの。それとも人間と見分けがつかなくなってるのかな。 #eiga
アナライザー!→ http://bit.ly/fYsAXD #eiga RT @tkr2000 「宇宙戦艦ヤマト」の件。ガミラスはともかく、アナライザーってどうなってるの。出て来ないの。それとも人間と見分けがつかなくなってるのかな。 #eiga
2010年11月29日
「宇宙戦艦ヤマト」×エプソンカラリオ! さすが黒木メイサ。 #eiga http://webprint.epson.jp/mypage/pickup/yamato/yamato.jsp
諸君!フジテレビ「SMAP X SMAP」で、「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭をノーカットでやるらしいよ。 #eiga
「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭のシークエンスで「ふゆづき」が撃沈されちゃうのは「ヤマト」は「新世紀エヴァンゲリオン」をやっつけたよ、って言うことでしょうか。 #eiga
観た後。
2010年12月1日
「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」 あ た ま に く る 。 もはや訴えられても文句言えないレベル。日本人として恥ずかしい。お願いだから世界で配給はしないで欲しい。 #eiga
「ヤマト」スターバックがオリンピックキャリア撃ってた。大気圏でジャンプして唖然とした。 #eiga
「ヤマト」人間が爆発で吹っ飛ぶカットは良かった。あの吹き飛ぶポーズはなかなか演出出来ないと思う。これは真面目に評価します。 #eiga
「ヤマト」映画の日って大好き!しかも初日だし。後悔なんかはしてませんよ。初日に観て良かったです。脚本、演出、美術、衣装、考証、世界感がダメ。多分想像力、考える力がないんだと思う。 #eiga
驚きました。唖然としました。いくら何でもこれほどとは・・・・。アナライザー大活躍でしたね。サイズが大きめでした。真面目に「ギャラクティカ」の関係者には観て欲しくないですね。 RT @Tshmz やはりそう思いましたか。 RT 「ヤマト」 あ た ま に く る 。 #eiga
え゛ーーーーーー。やめてーー! 海外の人に見せないで。日本人として恥ずかしいよ。訴えられないすかね。 RT @cinematoday [映画]木村拓哉『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、海外配給決定で最高の船出! http://bit.ly/gkZhYt #eiga
ショックです!世界配給決まりました。「ヤマト」 http://bit.ly/gkZhYt 訴訟の危機かも。 RT @nzm ていうか、実写ヤマトは全体的に新ギャラクティカがお手本。そしてそれはたいへん正しい選択だと思う。世界進出とかさえ言わなければ。
「ヤマト」曰く、あれはワープだから「ギャラクティカ」じゃないもん! RT @Tshmz つまり中国の似非ディスニーランド的発想であると。 RT @tkr2000 日本国内一般大衆にとって、いかに「ギャラクティカ」が無名か~ RT 本国関係者が真面目に訴訟を考える #eiga
すげえ!RT @Tshmz @nostoro @satoshimako 山崎貴さん佐藤嗣麻子さん『ヤマト』発進おめでとうございます//VFX・プロット・キャラ造形上「引用と剽窃の境界」について考えさせられました。本作にとって『ギャラクティカ』とは何ですか? #sbyamato
すげえ! 山崎貴さん( @nostoro さん)のつぶやきは、「ヤマト」肯定派のリツイートの嵐だ。ぼくのツイートもリツイートして欲しいな。 http://bit.ly/hmzTjk #eiga #sbyamato
「ヤマト」の件ですが本心から言うと、監督の山崎貴さん( @nostoro )にはどうにもならない大人の事情が山積みだったのだと思ってます。大丈夫ですよぼくは山崎貴さんの次回作に期待してます。 #eiga #sbyzmzto RT @Tshmz まあ、欠席裁判ばかりもよくないのでw
みんな「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観て語ろうぜ!
☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」をめぐる冒険 その2
http://29346.diarynote.jp/201012040039316354/
2010年11月27日 東京有楽町「有楽町朝日ホール」で「第11回東京フィルメックス」特別招待作品「冷たい熱帯魚」を観た。
当日は、監督:園子温、キャスト:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲を迎えたジャパン・プレミアだった。
「冷たい熱帯魚」
監督:園子温
出演:吹越満(社本信行)、でんでん(村田幸雄)、黒沢あすか(村田愛子)、神楽坂恵(社本妙子)、梶原ひかり(社本美津子)、渡辺哲(筒井高康)
2009年1月14日水曜日 午後9時11分——どしゃぶりの雨の中を一台の車が走っていた。車内には、小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越満)とその妻、妙子(神楽坂恵)の2 人。娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーマーケットで万引きしたため、店に呼び出されたのだ。
その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの男、村田幸雄(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、強引に誘われ、村田の店へと寄る3人。そこには村田の妻・愛子(黒沢あすか)がいた。
村田は言った。
「ひとつ、どうです。美津子ちゃんがここで働くってアイデアは?」
(オフィシャル・サイトより引用)
2010年7月に公開された「冷たい熱帯魚」の予告編( http://bit.ly/gZjmvm )を初めて観たときの、わたしの感想は「もう、邦画じゃないね」( http://bit.ly/hCpAAF )だった。
はっきり言って予告編だけで興奮した。
はやく本編を見せろ!と。
そんな中、世界中の映画祭で次々と上映される「冷たい熱帯魚」のニュースを聞き、切歯扼腕するわたしは、日本での上映は一体どうなってんだよ!と思っていた。
そして、2010年10月、11月20日から東京有楽町で開催される「第11回東京フィルメックス」の上映ラインナップが発表された。
なんと、「冷たい熱帯魚」が特別招待作品として上映されるのだ( http://bit.ly/9mN7uM )。
余談だが、「東京国際ファンタスティック映画祭」無き後、わたしが一番楽しみにしている映画祭は「東京フィルメックス」である。
「東京フィルメックス」は日本最高の映画祭だと言うことになっている「東京国際映画祭」をはるかに凌駕する、東京で行われている映画祭の中で最高の映画祭だとわたしは思っている。
さて、本作「冷たい熱帯魚」についてだが、「冷たい熱帯魚」の一般公開は2011年1月29日公開なので、内容にはあまり触れないようにしたいと思う。
でもさ、オフィシャル・サイトで書いている程度は書くよ。
先ずは、「冷たい熱帯魚」が素晴らしい作品に仕上がっていたことを喜びたい。
そりゃあ、7月から見たくて見たくて堪らなかった作品だから、傑作だったんで一安心と言う気持ちが大きい。
脚本や演出はもちろん、俳優たちも一世一代の演技をフィルムに定着させようとしているし、それは見事に結実しているのだ。
彼らの、良い映画を作ろう、良い仕事をしよう、という気持ちや気概、そしてその本気感がスクリーンに溢れていた。
ところで、予告編を見てわたしが前述のように「もう、邦画じゃないね」と思ったのは園子温の映像スタイルからであった。
上映後のQ&Aで監督の園子温は「自分の映画はアクション映画だと思っている」と発言していたが、仰るとおりスピード感溢れるカッティングが堪能できるし、カット割がいちいち格好良い。長回しも訳者の力量がビンビン感じられる緊迫感溢れる仕上がりである。
もう画だけ見てても楽しい気分になってしまうカットの連続なのだ。
また、そんな監督のビジョンを現実化する美術や衣装もすばらしかった。
もちろん2軒の熱帯魚屋は当然ながら、社本家のリビング、そして村田の実家(?)の実在感は大変すばらしかった。
特に印象に残ったのは、冒頭、スーパーの冷凍食品の買物から食事に繋がるシークエンスにおける、電子レンジや食器洗い乾燥機の生活感には驚かされた。
具体的に紹介すると電子レンジのトレイ部分の汚れに驚愕した。
しかしながら、このいかれた食事、と言うか調理風景が世界に流れていると思うとちょっと複雑な気がする。
また、美術と言うか衣装だけど、アマゾンゴールドの制服はフーターズ( http://bit.ly/i14Nu1 )じゃないですかね。
ちょっと余談だけど、園子温はおっぱい星人なのかな。
女優人の衣装がやたらと胸を強調する仕様になっていたよ。
キャストは皆凄かったんだけど、なんと言ってもでんでん(村田幸雄)だった。
最初は、吹越満の演技を見るつもりで劇場に足を運んだのだが、実際のところ、吹越満に惹かれて劇場に行き、でんでんの演技を見せられて帰って来た感である。
でんでんは見事に全部食ってたね。
そんなでんでんの演じた村田幸雄と言うキャラクターは日本映画史に残るすばらしいモンスターだと思う。まあオフィシャル・サイトにも書いてあるけど、「羊たちの沈黙」におけるレクター博士とか「ノーカントリー」のアントン・シガーに匹敵するんじゃないのかな。
あとは村田の妻愛子を演じた黒沢あすかも凄かった。
先日「東京フィルメックス」で観た「ビー・デビル」のソ・ヨンヒも凄かったけど、黒沢あすかも凄い。
もう目玉が飛び出すくらい凄いです。
もちろん吹越満は期待通り。
ある意味、吹越満が演じた社本と言うキャラクターは物語の構成上、成長する(察してね)キャラクターとして設定されているのだが、成長前と成長後のギャップがすばらしい。
前半部分のダメな父親像が変貌する姿が心地よいのだ。
手放しで褒めているけど、気になる部分も若干あった。
脚本上、村田が何を求めているのかが明確ではなかったし、ラストの決着のつけ方も、若干釈然としない。
あとは、日本版の予告編が饒舌すぎる。
先ほど紹介した国際版の予告編(ティーザー)のように、もう少し煙に巻いた方がサプライズがあってよいと思った。
本作のような良質な作品は是非ともヒットさせなければならないと思うし、ヒットさせるのはわれわれ客の義務なのかも知れない。
しかしながら、現在の日本国内の配給システムでは本作「冷たい熱帯魚」はあまりヒットしない可能性が高いと思う。
わたしは、本心から本作「冷たい熱帯魚」のヒットを願う。
映画ファン必見、と言うか本作「冷たい熱帯魚」は、日本の映画ファンとして鑑賞が義務だと言っても良い程の素晴らしい作品だと思うので、来年の一般公開時には、是非劇場に駆けつけて欲しい。
本作はある意味日本映画のひとつの頂点を占める作品だと思う。
頂点が何個あるかは謎ですが・・・・
ところで、こんな良質な作品に出会う際、映画ファンとして嬉しい瞬間がある。
例えば、上映終了後、舞台に監督やキャストが登場し、彼らの誇らしげな姿に心からの拍手を送るような瞬間である。
舞台に登場するキャストやスタッフは既に観客がその作品に満足しているのを感じている。
そう、舞台劇で言うところのカーテンコールのような瞬間である。
例えば「第6回東京国際映画祭」で「さらば、わが愛/覇王別姫」の上映後、舞台に登場したレスリー・チャンに対する会場が一体となった圧倒的な拍手。
映画をレスリー・チャンを愛する気持ちで会場が一体となった瞬間である。
今日の「有楽町朝日ホール」の観客は「冷たい熱帯魚」を、そしてこの作品に関わった全てのスタッフをそして全てのキャストを愛していた。
素晴らしい作品の誕生にわたしたちは居合わせたのだ。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
当日は、監督:園子温、キャスト:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲を迎えたジャパン・プレミアだった。
「冷たい熱帯魚」
監督:園子温
出演:吹越満(社本信行)、でんでん(村田幸雄)、黒沢あすか(村田愛子)、神楽坂恵(社本妙子)、梶原ひかり(社本美津子)、渡辺哲(筒井高康)
2009年1月14日水曜日 午後9時11分——どしゃぶりの雨の中を一台の車が走っていた。車内には、小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越満)とその妻、妙子(神楽坂恵)の2 人。娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーマーケットで万引きしたため、店に呼び出されたのだ。
その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの男、村田幸雄(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、強引に誘われ、村田の店へと寄る3人。そこには村田の妻・愛子(黒沢あすか)がいた。
村田は言った。
「ひとつ、どうです。美津子ちゃんがここで働くってアイデアは?」
(オフィシャル・サイトより引用)
2010年7月に公開された「冷たい熱帯魚」の予告編( http://bit.ly/gZjmvm )を初めて観たときの、わたしの感想は「もう、邦画じゃないね」( http://bit.ly/hCpAAF )だった。
はっきり言って予告編だけで興奮した。
はやく本編を見せろ!と。
そんな中、世界中の映画祭で次々と上映される「冷たい熱帯魚」のニュースを聞き、切歯扼腕するわたしは、日本での上映は一体どうなってんだよ!と思っていた。
そして、2010年10月、11月20日から東京有楽町で開催される「第11回東京フィルメックス」の上映ラインナップが発表された。
なんと、「冷たい熱帯魚」が特別招待作品として上映されるのだ( http://bit.ly/9mN7uM )。
余談だが、「東京国際ファンタスティック映画祭」無き後、わたしが一番楽しみにしている映画祭は「東京フィルメックス」である。
「東京フィルメックス」は日本最高の映画祭だと言うことになっている「東京国際映画祭」をはるかに凌駕する、東京で行われている映画祭の中で最高の映画祭だとわたしは思っている。
さて、本作「冷たい熱帯魚」についてだが、「冷たい熱帯魚」の一般公開は2011年1月29日公開なので、内容にはあまり触れないようにしたいと思う。
でもさ、オフィシャル・サイトで書いている程度は書くよ。
先ずは、「冷たい熱帯魚」が素晴らしい作品に仕上がっていたことを喜びたい。
そりゃあ、7月から見たくて見たくて堪らなかった作品だから、傑作だったんで一安心と言う気持ちが大きい。
脚本や演出はもちろん、俳優たちも一世一代の演技をフィルムに定着させようとしているし、それは見事に結実しているのだ。
彼らの、良い映画を作ろう、良い仕事をしよう、という気持ちや気概、そしてその本気感がスクリーンに溢れていた。
ところで、予告編を見てわたしが前述のように「もう、邦画じゃないね」と思ったのは園子温の映像スタイルからであった。
上映後のQ&Aで監督の園子温は「自分の映画はアクション映画だと思っている」と発言していたが、仰るとおりスピード感溢れるカッティングが堪能できるし、カット割がいちいち格好良い。長回しも訳者の力量がビンビン感じられる緊迫感溢れる仕上がりである。
もう画だけ見てても楽しい気分になってしまうカットの連続なのだ。
また、そんな監督のビジョンを現実化する美術や衣装もすばらしかった。
もちろん2軒の熱帯魚屋は当然ながら、社本家のリビング、そして村田の実家(?)の実在感は大変すばらしかった。
特に印象に残ったのは、冒頭、スーパーの冷凍食品の買物から食事に繋がるシークエンスにおける、電子レンジや食器洗い乾燥機の生活感には驚かされた。
具体的に紹介すると電子レンジのトレイ部分の汚れに驚愕した。
しかしながら、このいかれた食事、と言うか調理風景が世界に流れていると思うとちょっと複雑な気がする。
また、美術と言うか衣装だけど、アマゾンゴールドの制服はフーターズ( http://bit.ly/i14Nu1 )じゃないですかね。
ちょっと余談だけど、園子温はおっぱい星人なのかな。
女優人の衣装がやたらと胸を強調する仕様になっていたよ。
キャストは皆凄かったんだけど、なんと言ってもでんでん(村田幸雄)だった。
最初は、吹越満の演技を見るつもりで劇場に足を運んだのだが、実際のところ、吹越満に惹かれて劇場に行き、でんでんの演技を見せられて帰って来た感である。
でんでんは見事に全部食ってたね。
そんなでんでんの演じた村田幸雄と言うキャラクターは日本映画史に残るすばらしいモンスターだと思う。まあオフィシャル・サイトにも書いてあるけど、「羊たちの沈黙」におけるレクター博士とか「ノーカントリー」のアントン・シガーに匹敵するんじゃないのかな。
あとは村田の妻愛子を演じた黒沢あすかも凄かった。
先日「東京フィルメックス」で観た「ビー・デビル」のソ・ヨンヒも凄かったけど、黒沢あすかも凄い。
もう目玉が飛び出すくらい凄いです。
もちろん吹越満は期待通り。
ある意味、吹越満が演じた社本と言うキャラクターは物語の構成上、成長する(察してね)キャラクターとして設定されているのだが、成長前と成長後のギャップがすばらしい。
前半部分のダメな父親像が変貌する姿が心地よいのだ。
手放しで褒めているけど、気になる部分も若干あった。
脚本上、村田が何を求めているのかが明確ではなかったし、ラストの決着のつけ方も、若干釈然としない。
あとは、日本版の予告編が饒舌すぎる。
先ほど紹介した国際版の予告編(ティーザー)のように、もう少し煙に巻いた方がサプライズがあってよいと思った。
本作のような良質な作品は是非ともヒットさせなければならないと思うし、ヒットさせるのはわれわれ客の義務なのかも知れない。
しかしながら、現在の日本国内の配給システムでは本作「冷たい熱帯魚」はあまりヒットしない可能性が高いと思う。
わたしは、本心から本作「冷たい熱帯魚」のヒットを願う。
映画ファン必見、と言うか本作「冷たい熱帯魚」は、日本の映画ファンとして鑑賞が義務だと言っても良い程の素晴らしい作品だと思うので、来年の一般公開時には、是非劇場に駆けつけて欲しい。
本作はある意味日本映画のひとつの頂点を占める作品だと思う。
頂点が何個あるかは謎ですが・・・・
ところで、こんな良質な作品に出会う際、映画ファンとして嬉しい瞬間がある。
例えば、上映終了後、舞台に監督やキャストが登場し、彼らの誇らしげな姿に心からの拍手を送るような瞬間である。
舞台に登場するキャストやスタッフは既に観客がその作品に満足しているのを感じている。
そう、舞台劇で言うところのカーテンコールのような瞬間である。
例えば「第6回東京国際映画祭」で「さらば、わが愛/覇王別姫」の上映後、舞台に登場したレスリー・チャンに対する会場が一体となった圧倒的な拍手。
映画をレスリー・チャンを愛する気持ちで会場が一体となった瞬間である。
今日の「有楽町朝日ホール」の観客は「冷たい熱帯魚」を、そしてこの作品に関わった全てのスタッフをそして全てのキャストを愛していた。
素晴らしい作品の誕生にわたしたちは居合わせたのだ。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
文芸雑誌をめぐる冒険
2010年11月18日 読書昔から疑問に思っていることがある。
文芸雑誌を定期講読している人は、その雑誌に掲載されている全ての作品を読んでるいるのかな、と言う疑問である。
と言うのも、あんなにたくさんの小説やエッセイがみっしりと掲載されている雑誌を隅から隅まで読んだとしたら、1ケ月くらいかかるんじゃねーの。と言う事である。
つまり、文芸雑誌を1冊買って、全ての作品を読むと決意すると、その文芸雑誌の翌月号が出るまで、小説だの雑誌だの、一切の本を読むことが出来ないのではないか、と思えてならないのである。
そんなわたしだが、実は文芸雑誌をきちんと全部読んだことがある。
それは、中学生時代、角川書店の「野生時代」だった。
何が読みたくて買っていたのかは謎だが、わたしは「野生時代」をある時期、定期的に購入し、定期的に読んでいた。もちろん一部だけだが。
そんなある日の話。
何がきっかけでったか忘れてしまったが、その「野生時代」を最初から最後まで全部読んでみようと思い立ったわたしは、最初のページから、そう「野生時代」に掲載されている最初の作品から読み始めたのだ。
・・・・
やっぱり、1ケ月かかった。
文芸雑誌を全部読んだのは、それが唯一の経験である。
今でも文芸雑誌は、読みたい作家の読みたい作品が掲載されたり、特集に関心があったりすると買って読むのだが、実際のところ、その読みたかった作品くらいしか読まず、他の作品は残念ながらほとんど未読の状態でほっぽってしまう。
もちろん、わたしはご承知のように、映画が好きだし、読書も好きだし、テレビも見たり、ゲームをしたりもする。
そんな状況で、読みたい作家の読みたい作品が掲載された文芸雑誌、つまり逆に言うと、関心のない作品が結構たくさん掲載されている雑誌を全て読む、と言う時間が取れないのではないだろうか、と思えてならない。
時間は作るものだと思っているわたしでさえ、そんな状況である。
どうだろう、文芸雑誌を定期購読している人は、果たして掲載されている全ての作品を読んでいるのであろうか。
そのうちまた、文芸雑誌を全部読む、と言う挑戦をしてみようかな、と思っている。
もちろん、関心がない作家の関心がない作品にも面白い作品はたくさんあると思うから。
事故のようなすばらしい作品との出会いを期待するわたしだった。
文芸雑誌を定期講読している人は、その雑誌に掲載されている全ての作品を読んでるいるのかな、と言う疑問である。
と言うのも、あんなにたくさんの小説やエッセイがみっしりと掲載されている雑誌を隅から隅まで読んだとしたら、1ケ月くらいかかるんじゃねーの。と言う事である。
つまり、文芸雑誌を1冊買って、全ての作品を読むと決意すると、その文芸雑誌の翌月号が出るまで、小説だの雑誌だの、一切の本を読むことが出来ないのではないか、と思えてならないのである。
そんなわたしだが、実は文芸雑誌をきちんと全部読んだことがある。
それは、中学生時代、角川書店の「野生時代」だった。
何が読みたくて買っていたのかは謎だが、わたしは「野生時代」をある時期、定期的に購入し、定期的に読んでいた。もちろん一部だけだが。
そんなある日の話。
何がきっかけでったか忘れてしまったが、その「野生時代」を最初から最後まで全部読んでみようと思い立ったわたしは、最初のページから、そう「野生時代」に掲載されている最初の作品から読み始めたのだ。
・・・・
やっぱり、1ケ月かかった。
文芸雑誌を全部読んだのは、それが唯一の経験である。
今でも文芸雑誌は、読みたい作家の読みたい作品が掲載されたり、特集に関心があったりすると買って読むのだが、実際のところ、その読みたかった作品くらいしか読まず、他の作品は残念ながらほとんど未読の状態でほっぽってしまう。
もちろん、わたしはご承知のように、映画が好きだし、読書も好きだし、テレビも見たり、ゲームをしたりもする。
そんな状況で、読みたい作家の読みたい作品が掲載された文芸雑誌、つまり逆に言うと、関心のない作品が結構たくさん掲載されている雑誌を全て読む、と言う時間が取れないのではないだろうか、と思えてならない。
時間は作るものだと思っているわたしでさえ、そんな状況である。
どうだろう、文芸雑誌を定期購読している人は、果たして掲載されている全ての作品を読んでいるのであろうか。
そのうちまた、文芸雑誌を全部読む、と言う挑戦をしてみようかな、と思っている。
もちろん、関心がない作家の関心がない作品にも面白い作品はたくさんあると思うから。
事故のようなすばらしい作品との出会いを期待するわたしだった。
訃報:ディノ・デ・ラウレンティス
2010年11月16日 映画2010年11月10日。イタリア出身の映画プロデューサー ディノ・デ・ラウレンティスが亡くなった。
こどもの頃、わたしの映画人性が始まった頃の話。
ディノ・デ・ラウレンティスの名前は魔法のような響きを持っていた。
デ ィ ノ ・ デ ・ ラ ウ レ ン テ ィ ス。 口の中で転がす異国の名前。
当時のわたしはプロデューサーと言う仕事が何をする仕事なのかは全く知らなかったが、その映画にラウレンティスの名前がクレジットされているだけでその映画は傑作に思えた。
わたしがそれほど映画にうるさくなかった時代の事である。
大人になったわたしにとってラウレンティスの名前は嘲りの対象となった。
でもぼくはラウレンティスの映画を愛している。
すばらしい映画を、そうでもない映画を、そしてくだらない映画をありがとう。
こどもの頃、わたしの映画人性が始まった頃の話。
ディノ・デ・ラウレンティスの名前は魔法のような響きを持っていた。
デ ィ ノ ・ デ ・ ラ ウ レ ン テ ィ ス。 口の中で転がす異国の名前。
当時のわたしはプロデューサーと言う仕事が何をする仕事なのかは全く知らなかったが、その映画にラウレンティスの名前がクレジットされているだけでその映画は傑作に思えた。
わたしがそれほど映画にうるさくなかった時代の事である。
大人になったわたしにとってラウレンティスの名前は嘲りの対象となった。
でもぼくはラウレンティスの映画を愛している。
すばらしい映画を、そうでもない映画を、そしてくだらない映画をありがとう。
ダッフィーをめぐる冒険
2010年10月21日 エッセイ/コラムここ数年のダッフィー人気は凄い。
猫も杓子もダッフィー、ダッフィー、ダッフィーだ。
街中を歩いているだけど、鞄にダッフィーのぬいぐるみをぶら下げている女子中高生にぶちあたる。
でもわたしは釈然としない気持ちでいっぱいだ。
ダッフィーって実在しているのか?
ここで言う「実在」とは「ダッフィーが登場する映像作品はあるのか?」と言う意味。
と言うのも、わたしは基本的な考えとして「東京ディズニーリゾート」に登場するキャラクターの全ては、ディズニーが権利を持つ映画やショートフィルムに何らかの形で登場したキャラクターに限定されるのではないか。と思っていた。
とすると、どこかでダッフィーが登場する作品が映像化されていなければならないはずだ。
振り返ってみると、ここ数年、ミッキーマウスとミニーマウスが登場する映像作品は製作されていないと思うし、かつてのミッキーマウスの短篇映画時代にもミニーがダッフィーと言うテディベアをミッキーにプレゼントする短篇も存在しないのではないか、と思う。
この時点で、わたしが間違った前提(ダッフィーが登場する作品が映像化されていなければならない)の上に立っている可能性は否定できないが、どうだろう、「東京ディズニーリゾート」に登場する全てのキャラクター、全てのキャラクターグッズについて、ディズニーの映画やショートフィルムに登場しないキャラクターを使用したものは存在しないのではないだろうか。
もし存在するのならば是非教えていただきたい。と思う。
その上で考えると、このダッフィーと言うキャラクターは、「東京ディズニーリゾート」に登場するキャラクターのうち、映像作品に登場しない唯一のキャラクターで、ミニーがミッキーにプレゼントした、とか言う設定だけが存在し、映像作品上は実在しないキャラクターなのではないだろうか。
冒頭でお話した釈然としない気持ちとはこうだ。
「ダッフィーは金儲けをするためだけにでっちあげられたキャラクターではないのか」
猫も杓子もダッフィー、ダッフィー、ダッフィーだ。
街中を歩いているだけど、鞄にダッフィーのぬいぐるみをぶら下げている女子中高生にぶちあたる。
でもわたしは釈然としない気持ちでいっぱいだ。
ダッフィーって実在しているのか?
ここで言う「実在」とは「ダッフィーが登場する映像作品はあるのか?」と言う意味。
と言うのも、わたしは基本的な考えとして「東京ディズニーリゾート」に登場するキャラクターの全ては、ディズニーが権利を持つ映画やショートフィルムに何らかの形で登場したキャラクターに限定されるのではないか。と思っていた。
とすると、どこかでダッフィーが登場する作品が映像化されていなければならないはずだ。
振り返ってみると、ここ数年、ミッキーマウスとミニーマウスが登場する映像作品は製作されていないと思うし、かつてのミッキーマウスの短篇映画時代にもミニーがダッフィーと言うテディベアをミッキーにプレゼントする短篇も存在しないのではないか、と思う。
この時点で、わたしが間違った前提(ダッフィーが登場する作品が映像化されていなければならない)の上に立っている可能性は否定できないが、どうだろう、「東京ディズニーリゾート」に登場する全てのキャラクター、全てのキャラクターグッズについて、ディズニーの映画やショートフィルムに登場しないキャラクターを使用したものは存在しないのではないだろうか。
もし存在するのならば是非教えていただきたい。と思う。
その上で考えると、このダッフィーと言うキャラクターは、「東京ディズニーリゾート」に登場するキャラクターのうち、映像作品に登場しない唯一のキャラクターで、ミニーがミッキーにプレゼントした、とか言う設定だけが存在し、映像作品上は実在しないキャラクターなのではないだろうか。
冒頭でお話した釈然としない気持ちとはこうだ。
「ダッフィーは金儲けをするためだけにでっちあげられたキャラクターではないのか」
ドリパスが9月11日に「地獄の黙示録」を上映する話。
2010年9月2日 映画ドリパスってご存知ですか?
http://www.dreampass.jp/
ドリパスは、“新しいリスク分散装置 ”をコンセプトとした映画館特化型のフラッシュマーケティングサイト。基本部分はグルーポン系と同様で、映画館側が掲載した上映企画の購入が一定数を超えたら共同購入が成立。購入ユーザーは上映日時にあわせて映画館に足を運ぶ仕組み。決済は原則クレジットカードでおこない、発券に関してはPDFファイルの送信などケース毎に適した形で提供する。
そんな中、ドリパスが、9月11日、つまり「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた日にふさわしい映画として企画したのが「地獄の黙示録 特別完全版」だったのです。
以下、ドリパスがつぶやいたツイートを引用する。
@dre_pass <次回予告>9月11日という日にふさわしい,名作を提案させて頂きます。
@dre_pass 第四弾企画発表!<68人集まれば上映!>映画史上に最も衝撃を与えた戦争映画!『地獄の黙示録 特別完全版』がバルト9で、一夜限りの復活上映!!
繰り返しになるが、ドリパスの思考回路では、9月11日という「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた日に上映するにふさわしい作品として「地獄の黙示録 特別完全版」が浮かんだ、ということである。
なんとも不謹慎な印象を受ける。
しかしながら、ドリパスが「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた9月11日に相応しい映画として「地獄の黙示録」を上映する件について、不謹慎さとか倫理的な問題はさておき、その思考を論理的に解釈することが出来るのである。
わたしが、ドリパスいかれているんじゃねーの、と食いついた( http://bit.ly/dis4ZW http://bit.ly/cIM9cM )のは、それに思い当たったから。
それは「地獄の黙示録」脚本家ジョン・ミリアスの発言に同調してるのだ、と。つまりドリパスは超タカ派だったのだと。
因みに、件のジョン・ミリアスの発言としては、大意として「アメリカと言う国は10年に1度戦争をしないとダメになる」(20年以上前のミリアスの発言をわたしの記憶で再現したもの)と言うものです。
ここから導かれるのは、ドリパスの政治思想的背景が超タカ派であると言う事でした。
「アメリカ同時多発テロ事件」とはなんだったのかと考えた場合、同時多発テロによりアメリカ本土が攻撃を受け、数多くの人々が亡くなった痛ましい事件で、非常に衝撃的な事件でした。
これによりアメリカ国民は、テロによる衝撃や喪失感の中、多くのアメリカ国民は愛国心に燃えると同時に、炎上する世界貿易センターで命がけで残された人々を救出した消防隊員や警官に賞賛が寄せられた。
一方、テロの首謀者を「アルカイーダ」だと断定したアメリカ国内では、イスラム教に対する敵意が芽生え、いろいろな嫌がらせが行われた。
50%を切っていたブッシュ大統領の支持率は、大統領就任後初めての大きな事件としてその指導力が国民の注目を浴びることとなり、それがテロとの戦争として位置づけられたことから、事件直後には国民の支持率は90%に到達した。
そして、アメリカはイラクに対して大量破壊兵器を隠し持っているという疑惑を理由に、イラク戦争に踏み切ったのである。
つまり、アメリカ国民にとって「アメリカ同時多発テロ事件」は、衝撃、愛国心、ブッシュ政権支持、イラク戦争と言う流れを持つ大きな出来事なのである。
一方、超タカ派のアメリカ国民、または軍需産業等にとっては、もちろん、前述のような衝撃、愛国心等の観点は当然あるものの、イラク戦争を始めるきっかけとなった、語弊はあるが、良い事件なのである。(誤解しないでね)
そして、ジョン・ミリアスのように「アメリカと言う国は10年に1度戦争をしないとダメになる」と考える超タカ派な人たちにとっては、「アメリカ同時多発テロ事件」は、イラク戦争を始めることが出来るきっかけとなった出来事なのだ。
この観点とドリパスの観点が一致しているのではないか、ということなのだ。
表現が難しいし、誤解を招く表現になってしまうので、この辺にしておくが、ドリパスは一般の人々と比較して、ちょっと変わった観点で物事を考えているということである。
http://www.dreampass.jp/
ドリパスは、“新しいリスク分散装置 ”をコンセプトとした映画館特化型のフラッシュマーケティングサイト。基本部分はグルーポン系と同様で、映画館側が掲載した上映企画の購入が一定数を超えたら共同購入が成立。購入ユーザーは上映日時にあわせて映画館に足を運ぶ仕組み。決済は原則クレジットカードでおこない、発券に関してはPDFファイルの送信などケース毎に適した形で提供する。
そんな中、ドリパスが、9月11日、つまり「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた日にふさわしい映画として企画したのが「地獄の黙示録 特別完全版」だったのです。
以下、ドリパスがつぶやいたツイートを引用する。
@dre_pass <次回予告>9月11日という日にふさわしい,名作を提案させて頂きます。
@dre_pass 第四弾企画発表!<68人集まれば上映!>映画史上に最も衝撃を与えた戦争映画!『地獄の黙示録 特別完全版』がバルト9で、一夜限りの復活上映!!
繰り返しになるが、ドリパスの思考回路では、9月11日という「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた日に上映するにふさわしい作品として「地獄の黙示録 特別完全版」が浮かんだ、ということである。
なんとも不謹慎な印象を受ける。
しかしながら、ドリパスが「アメリカ同時多発テロ事件」が起きた9月11日に相応しい映画として「地獄の黙示録」を上映する件について、不謹慎さとか倫理的な問題はさておき、その思考を論理的に解釈することが出来るのである。
わたしが、ドリパスいかれているんじゃねーの、と食いついた( http://bit.ly/dis4ZW http://bit.ly/cIM9cM )のは、それに思い当たったから。
それは「地獄の黙示録」脚本家ジョン・ミリアスの発言に同調してるのだ、と。つまりドリパスは超タカ派だったのだと。
因みに、件のジョン・ミリアスの発言としては、大意として「アメリカと言う国は10年に1度戦争をしないとダメになる」(20年以上前のミリアスの発言をわたしの記憶で再現したもの)と言うものです。
ここから導かれるのは、ドリパスの政治思想的背景が超タカ派であると言う事でした。
「アメリカ同時多発テロ事件」とはなんだったのかと考えた場合、同時多発テロによりアメリカ本土が攻撃を受け、数多くの人々が亡くなった痛ましい事件で、非常に衝撃的な事件でした。
これによりアメリカ国民は、テロによる衝撃や喪失感の中、多くのアメリカ国民は愛国心に燃えると同時に、炎上する世界貿易センターで命がけで残された人々を救出した消防隊員や警官に賞賛が寄せられた。
一方、テロの首謀者を「アルカイーダ」だと断定したアメリカ国内では、イスラム教に対する敵意が芽生え、いろいろな嫌がらせが行われた。
50%を切っていたブッシュ大統領の支持率は、大統領就任後初めての大きな事件としてその指導力が国民の注目を浴びることとなり、それがテロとの戦争として位置づけられたことから、事件直後には国民の支持率は90%に到達した。
そして、アメリカはイラクに対して大量破壊兵器を隠し持っているという疑惑を理由に、イラク戦争に踏み切ったのである。
つまり、アメリカ国民にとって「アメリカ同時多発テロ事件」は、衝撃、愛国心、ブッシュ政権支持、イラク戦争と言う流れを持つ大きな出来事なのである。
一方、超タカ派のアメリカ国民、または軍需産業等にとっては、もちろん、前述のような衝撃、愛国心等の観点は当然あるものの、イラク戦争を始めるきっかけとなった、語弊はあるが、良い事件なのである。(誤解しないでね)
そして、ジョン・ミリアスのように「アメリカと言う国は10年に1度戦争をしないとダメになる」と考える超タカ派な人たちにとっては、「アメリカ同時多発テロ事件」は、イラク戦争を始めることが出来るきっかけとなった出来事なのだ。
この観点とドリパスの観点が一致しているのではないか、ということなのだ。
表現が難しいし、誤解を招く表現になってしまうので、この辺にしておくが、ドリパスは一般の人々と比較して、ちょっと変わった観点で物事を考えているということである。
2010年8月24日、今敏が亡くなった。膵臓がんだったそうだ。
日本の主要メディアが今敏の訃報を発信し始めたのは、日本時間:8月25日15:00過ぎ頃であった。
訃報に早い遅いは関係ないと思うが、わたしが確認した限り、アメリカ、フランス、イタリア、
スペイン、アルゼンチン、中国等海外のメディアは、日本時間:8月25日9:00の時点で訃報を発信していた。
因みに、IMDBが訃報を発信したのは、日本時間:8月25日4:30頃だった。
http://www.imdb.com/news/ni3963353/
http://twitter.com/IMDb/status/22028349202
日本が世界に誇る映画監督が亡くなったんだぞ!
なんらかの大人の事情があったのかも知れないが、日本人映画監督の訃報を海外メディアから知らされるってどうゆうことだよ!!
今敏の名前を認知したのは1997年に渋谷パルコで開催された「PARCO PRESENTS デイジーVISIONS 大友克洋とデジタル新世代展」でだった。
http://www.animetopics.com/news.php?news_seq=2367
大友克洋ファンのわたしは、大友の名につられ同「大友克洋とデジタル新世代展」に行き、
今敏の「PERFECT BLUE パーフェクト ブルー」のフッテージに圧倒された。
当時、大友克洋総監督の「MEMORIES」は観ていたのだが、同作に収録されている「彼女の思いで」は圧倒的名作品だったのだが、「彼女の思いで」と今敏の名前はわたしの中ではまだリンクしていなかった。
「大友克洋とデジタル新世代展」で公開されていた「パーフェクト ブルー」には、現在ま
で続く今敏の作風が満ちていた。
肉感的で重みが感じられるキャラクターの描写と、背景とキャラクターのシームレスと言っ
ても良いような一体感。
同展で、何度も何度も繰り返される「パーフェクト ブルー」のフッテージにわたしは見入っていた。
しかしながら、同「大友克洋とデジタル新世代展」の企画で大友克洋と森本晃司と今敏の座談会もあったのだが、「パーフェクト ブルー」のフッテージや「大砲の街」の原画、公開が2003年にまで遅れた「スチームボーイ STEAMBOY」のフッテージやなんかについては覚えているのだが、座談会の内容は全く覚えていないのが非常に残念である。
そして、「パーフェクト ブルー」の次に今敏の名前を目にしたのは「東京ゴッドファーザーズ」だった。
http://29346.diarynote.jp/?day=20040107
当時のわたしはこんなことを言ってる。
もし、この時期、アニメーション繋がりで、「ファインディング・ニモ」を観ようと思っているのならば、出来れば「東京ゴッドファーザーズ」を観ろ!なのだ。
で、「パプリカ」である。
http://29346.diarynote.jp/?day=20061221
http://29346.diarynote.jp/?day=20061022
「パプリカ」は「第19回東京国際映画祭」で、事実上のジャパン・プレミアとして今敏、筒井康隆、古谷徹の舞台挨拶付きで観たのだが、当時のわたしはこんなことを言っている。
微に入り細に入りきめ細かくきちんと演出されているアニメーション作品を観るのは大変気持ちがよく、かつ非常に有意義で、非常に感動的な経験である。
本編が描いている物語の内容ではなく、アニメーション作品が持つ、その特有の「動き」だけで、その「躍動感」だけで、その圧倒的な映像体験だけで泣けてしまう。
ところで余談だが、今敏は結構不遇なアニメーション作家だと思う。
と言うのも、今敏は「PERFECT BLUE」(1998)、「千年女優」(2001)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003)と、圧倒的なクオリティで全くハズレがない、言わばエポック・メイキング的な作品群をコンスタントに製作し続けているアニメーション作家なのだが、残念ながら一般の認知度は低いような印象を受ける。
今敏と言う映像作家は、もっともっと評価されるべき映像作家だと思うぞ。
彼の作品はアニメーション作品ならではの圧倒的な躍動感、緻密なレイアウト、すばらしい脚本、的確でいながら大胆かつ細心の意識が注ぎ込まれた強烈な演出が楽しめる。
そして、誤解を恐れず言うならば、彼の作品は、「アニメーション映画」と言うカテゴリーではなく、「映画」と言うカテゴリーで語るべきクオリティを持った作品だといえる、と思う。
巨大メディアとコラボレーションしたようなつまらないアニメーション作品なんかを見ている場合ではない、と言わざるを得ないのだ。
そんな素晴らしい映画監督今敏が亡くなったのである。
日本が世界に誇る、世界中が愛した今敏が亡くなったのである。
今敏が現在制作している作品は「夢みる機械」である。
http://yume-robo.com/
なんらかの形で「夢みる機械」は完成されるとは思うが、今敏の新作として公開されることはおそらくないだろう。
もう、今敏の新作は観られないのだ。
慎んでご冥福をお祈りする。
http://kikori2660.tumblr.com/post/1007816998/5-18
日本の主要メディアが今敏の訃報を発信し始めたのは、日本時間:8月25日15:00過ぎ頃であった。
訃報に早い遅いは関係ないと思うが、わたしが確認した限り、アメリカ、フランス、イタリア、
スペイン、アルゼンチン、中国等海外のメディアは、日本時間:8月25日9:00の時点で訃報を発信していた。
因みに、IMDBが訃報を発信したのは、日本時間:8月25日4:30頃だった。
http://www.imdb.com/news/ni3963353/
http://twitter.com/IMDb/status/22028349202
日本が世界に誇る映画監督が亡くなったんだぞ!
なんらかの大人の事情があったのかも知れないが、日本人映画監督の訃報を海外メディアから知らされるってどうゆうことだよ!!
今敏の名前を認知したのは1997年に渋谷パルコで開催された「PARCO PRESENTS デイジーVISIONS 大友克洋とデジタル新世代展」でだった。
http://www.animetopics.com/news.php?news_seq=2367
大友克洋ファンのわたしは、大友の名につられ同「大友克洋とデジタル新世代展」に行き、
今敏の「PERFECT BLUE パーフェクト ブルー」のフッテージに圧倒された。
当時、大友克洋総監督の「MEMORIES」は観ていたのだが、同作に収録されている「彼女の思いで」は圧倒的名作品だったのだが、「彼女の思いで」と今敏の名前はわたしの中ではまだリンクしていなかった。
「大友克洋とデジタル新世代展」で公開されていた「パーフェクト ブルー」には、現在ま
で続く今敏の作風が満ちていた。
肉感的で重みが感じられるキャラクターの描写と、背景とキャラクターのシームレスと言っ
ても良いような一体感。
同展で、何度も何度も繰り返される「パーフェクト ブルー」のフッテージにわたしは見入っていた。
しかしながら、同「大友克洋とデジタル新世代展」の企画で大友克洋と森本晃司と今敏の座談会もあったのだが、「パーフェクト ブルー」のフッテージや「大砲の街」の原画、公開が2003年にまで遅れた「スチームボーイ STEAMBOY」のフッテージやなんかについては覚えているのだが、座談会の内容は全く覚えていないのが非常に残念である。
そして、「パーフェクト ブルー」の次に今敏の名前を目にしたのは「東京ゴッドファーザーズ」だった。
http://29346.diarynote.jp/?day=20040107
当時のわたしはこんなことを言ってる。
もし、この時期、アニメーション繋がりで、「ファインディング・ニモ」を観ようと思っているのならば、出来れば「東京ゴッドファーザーズ」を観ろ!なのだ。
で、「パプリカ」である。
http://29346.diarynote.jp/?day=20061221
http://29346.diarynote.jp/?day=20061022
「パプリカ」は「第19回東京国際映画祭」で、事実上のジャパン・プレミアとして今敏、筒井康隆、古谷徹の舞台挨拶付きで観たのだが、当時のわたしはこんなことを言っている。
微に入り細に入りきめ細かくきちんと演出されているアニメーション作品を観るのは大変気持ちがよく、かつ非常に有意義で、非常に感動的な経験である。
本編が描いている物語の内容ではなく、アニメーション作品が持つ、その特有の「動き」だけで、その「躍動感」だけで、その圧倒的な映像体験だけで泣けてしまう。
ところで余談だが、今敏は結構不遇なアニメーション作家だと思う。
と言うのも、今敏は「PERFECT BLUE」(1998)、「千年女優」(2001)、「東京ゴッドファーザーズ」(2003)と、圧倒的なクオリティで全くハズレがない、言わばエポック・メイキング的な作品群をコンスタントに製作し続けているアニメーション作家なのだが、残念ながら一般の認知度は低いような印象を受ける。
今敏と言う映像作家は、もっともっと評価されるべき映像作家だと思うぞ。
彼の作品はアニメーション作品ならではの圧倒的な躍動感、緻密なレイアウト、すばらしい脚本、的確でいながら大胆かつ細心の意識が注ぎ込まれた強烈な演出が楽しめる。
そして、誤解を恐れず言うならば、彼の作品は、「アニメーション映画」と言うカテゴリーではなく、「映画」と言うカテゴリーで語るべきクオリティを持った作品だといえる、と思う。
巨大メディアとコラボレーションしたようなつまらないアニメーション作品なんかを見ている場合ではない、と言わざるを得ないのだ。
そんな素晴らしい映画監督今敏が亡くなったのである。
日本が世界に誇る、世界中が愛した今敏が亡くなったのである。
今敏が現在制作している作品は「夢みる機械」である。
http://yume-robo.com/
なんらかの形で「夢みる機械」は完成されるとは思うが、今敏の新作として公開されることはおそらくないだろう。
もう、今敏の新作は観られないのだ。
慎んでご冥福をお祈りする。
http://kikori2660.tumblr.com/post/1007816998/5-18
『「水曜シアター9」存続を求める署名』をめぐる冒険
2010年8月23日 映画 コメント (1)テレビ東京のロードショー番組「水曜シアター9」の打切りが決定した。
「水曜シアター9」オフィシャル・サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/theater9/movie/index.html
そして「水曜シアター9」の打切りが発表された( http://twitter.com/darkbo/status/21495403782 )直後、『「水曜シアター9」存続を求める署名』運動が始まった。
『「水曜シアター9」存続を求める署名』
http://www.shomei.tv/project-1586.html
わたしは、映画を観るなら原則的に字幕派なんだけど、日本語吹替のロードショー番組は、わたしを育ててくれた大切な存在だと思っている。
テレビ東京「水曜シアター9」の打切りはとっても残念で悲しいけど、『「水曜シアター9」存続を求める署名』 ってのはなんだか違う気がする。
例えば、賛同者を募って絶版・品切れ本の復刊を交渉する「復刊ドットコム」( http://www.fukkan.com/fk/index.html )は、ビジネスとして成立つから評価できるけど、『「水曜シアター9」存続を求める署名』は、ファンのエゴに過ぎないと思う。
みんなで1,000万円集めましたから、1週間だけ延長して下さい、とか、スポンサー見つけてきましたから、1ケ月だけ延長して下さい。と言う企画なら協力したいと思うけど、「水曜シアター9」を続けて欲しいから、テレビ東京さんなんとかして、と言うのは全く酷い話である。
結局のところ、現代日本においては「ロードショー番組」はビジネスとして成立しなくなってしまっている訳で、単純に言うとスポンサーが金を出さないプログラムになってしまったと言う事である。
日本語吹替えファンとしては、「水曜シアター9」の打切りは残念で仕方がないけど、事実は受け止めなきゃいけない。テレビ東京にファンのエゴで無理をさせてはいけないと思う。
「水曜シアター9」のスタッフもテレビ東京の人も、ギリギリまで頑張って頑張って、それでも打ち切らざるを得ない、と言う状況を考えなければならない。
署名している人たちも本気で考えて欲しいと思うし、理解して欲しいと思う。
見たい見たいだけじゃ圧倒的にダメだ。
「水曜シアター9」オフィシャル・サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/theater9/movie/index.html
そして「水曜シアター9」の打切りが発表された( http://twitter.com/darkbo/status/21495403782 )直後、『「水曜シアター9」存続を求める署名』運動が始まった。
『「水曜シアター9」存続を求める署名』
http://www.shomei.tv/project-1586.html
わたしは、映画を観るなら原則的に字幕派なんだけど、日本語吹替のロードショー番組は、わたしを育ててくれた大切な存在だと思っている。
テレビ東京「水曜シアター9」の打切りはとっても残念で悲しいけど、『「水曜シアター9」存続を求める署名』 ってのはなんだか違う気がする。
例えば、賛同者を募って絶版・品切れ本の復刊を交渉する「復刊ドットコム」( http://www.fukkan.com/fk/index.html )は、ビジネスとして成立つから評価できるけど、『「水曜シアター9」存続を求める署名』は、ファンのエゴに過ぎないと思う。
みんなで1,000万円集めましたから、1週間だけ延長して下さい、とか、スポンサー見つけてきましたから、1ケ月だけ延長して下さい。と言う企画なら協力したいと思うけど、「水曜シアター9」を続けて欲しいから、テレビ東京さんなんとかして、と言うのは全く酷い話である。
結局のところ、現代日本においては「ロードショー番組」はビジネスとして成立しなくなってしまっている訳で、単純に言うとスポンサーが金を出さないプログラムになってしまったと言う事である。
日本語吹替えファンとしては、「水曜シアター9」の打切りは残念で仕方がないけど、事実は受け止めなきゃいけない。テレビ東京にファンのエゴで無理をさせてはいけないと思う。
「水曜シアター9」のスタッフもテレビ東京の人も、ギリギリまで頑張って頑張って、それでも打ち切らざるを得ない、と言う状況を考えなければならない。
署名している人たちも本気で考えて欲しいと思うし、理解して欲しいと思う。
見たい見たいだけじゃ圧倒的にダメだ。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その23
2010年8月13日 『Macをはじめよう。』『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その21
http://29346.diarynote.jp/201006051116342184/
でお話したように、わたしのMacBookが、
ハードドライブの問題に対するリペアエクステンションプログラム
http://www.apple.com/jp/support/macbook/hd/repairextension/
に引っかかっていると思われるため、アップルストア銀座に持って行くことにした。
既にご存知のように、2010年4月時点でこの症状が出ていたんだけど、いつでも持っていけるから、と、うだうだしている間に、もう8月になってしまった。
このリペアエクステンションプログラムは8月15日を過ぎるとどうやら有料になってしまいそうなので、お尻に火がついた状態で、いそいで持っていった次第です。
持って言ったのは8月6日。
午前に1件所要があったので、それを済ませ、最近はまっているバーガーキングで食事をして、銀座に向かう。
が、アップルストア銀座に行く前に、も一つ所要が・・・・
映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を観なければならないのだ。
映画を観終わってアップルストア銀座へ。
平日なので、ジーニアスへの予約は不要だろうと思って予約せずに2Fジーニアス・バーへ。
人は少なかったのに、予約でいっぱい。
こりゃ大変とキャンセル待ちの登録をした。
どうだろう、20分位待っただろうか、名前が呼ばれたのでいそいそとカウンターへ。
症状を説明したり、症状を再現したりして、今回のリペアエクステンションプログラムに該当していると言う判断がされ、新品のハードディスクドライブが換装された。
古いHDDは回収されると思っていたのだが、個人情報や機密情報が入っている可能性があるHDDを回収するのは、いろいろ問題があるそうで、古いHDDももらってきた。
運が良ければ、2.5インチのHDDのケースを使って外付けHDDとして復活する可能性もあったり、失われたデータのサルベージも可能かも知れない、と淡い期待を描きながら帰路についた。
因みに、古いHDDは120GBだったのだが、今回無料で入れてもらったHDDは160GBだった。
ちょっと嬉しい気持ちになった。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その24 につづく・・・・
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その22(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/201006121245088554/
http://29346.diarynote.jp/201006051116342184/
でお話したように、わたしのMacBookが、
ハードドライブの問題に対するリペアエクステンションプログラム
http://www.apple.com/jp/support/macbook/hd/repairextension/
に引っかかっていると思われるため、アップルストア銀座に持って行くことにした。
既にご存知のように、2010年4月時点でこの症状が出ていたんだけど、いつでも持っていけるから、と、うだうだしている間に、もう8月になってしまった。
このリペアエクステンションプログラムは8月15日を過ぎるとどうやら有料になってしまいそうなので、お尻に火がついた状態で、いそいで持っていった次第です。
持って言ったのは8月6日。
午前に1件所要があったので、それを済ませ、最近はまっているバーガーキングで食事をして、銀座に向かう。
が、アップルストア銀座に行く前に、も一つ所要が・・・・
映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を観なければならないのだ。
映画を観終わってアップルストア銀座へ。
平日なので、ジーニアスへの予約は不要だろうと思って予約せずに2Fジーニアス・バーへ。
人は少なかったのに、予約でいっぱい。
こりゃ大変とキャンセル待ちの登録をした。
どうだろう、20分位待っただろうか、名前が呼ばれたのでいそいそとカウンターへ。
症状を説明したり、症状を再現したりして、今回のリペアエクステンションプログラムに該当していると言う判断がされ、新品のハードディスクドライブが換装された。
古いHDDは回収されると思っていたのだが、個人情報や機密情報が入っている可能性があるHDDを回収するのは、いろいろ問題があるそうで、古いHDDももらってきた。
運が良ければ、2.5インチのHDDのケースを使って外付けHDDとして復活する可能性もあったり、失われたデータのサルベージも可能かも知れない、と淡い期待を描きながら帰路についた。
因みに、古いHDDは120GBだったのだが、今回無料で入れてもらったHDDは160GBだった。
ちょっと嬉しい気持ちになった。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その24 につづく・・・・
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その22(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/201006121245088554/
2010年7月19日 東京飯田橋「飯田橋ギンレイホール」で「月に囚われた男」を観た。
監督・原案:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ネイサン・パーカー
出演:サム・ロックウェル(サム・ベル)、ドミニク・マケリゴット(テス・ベル)
声の出演:ケヴィン・スペイシー(ガーティ)
近未来。
エネルギーの枯渇した地球は、新たな燃料源が存在する月へその希望を求めた。
そして、宇宙飛行士のサム・ベルが世界最大の燃料生産会社ルナ産業との3年契約により、エネルギー源ヘリウム3を採掘して地球へ送るという仕事のため月へたった独り派遣される。
以来、彼は月面基地サラングを拠点として、人工知能を搭載したロボット、ガーティを相棒に月面での作業に取り組むが・・・・
本作「月に囚われた男」は先ずは大変おもしろい作品に仕上がっていた。
一番印象に残ったのは、2010年になっても未だスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」の呪縛から脱出できていない点であった。
冒頭のランニングマシンのカットや繰り返される食事のシークエンス、テレビ電話と娘の誕生日、アンテナの故障、車輌の数、基地のインテリア、そしてガーティ・・・・、枚挙に暇がないほど「2001年宇宙の旅」の亡霊が見え隠れしている。
しかしながら、HAL9000の役をふられたガーティ(ケヴィン・スペイシー)のアンチテーゼ振りは良かった。
ケヴィン・スペイシーのおかげもあって、ガーティは、HAL9000(ダグラス・レイン)もびっくりの観客の印象に残るキャラクターになっている。
アンチテーゼと言う点で、ガーティを考えると、例えるならば「エイリアン」のアッシュが「エイリアン2」でビショップになったように、また「ターミネーター」のT-800が「ターミネーター2」のT-800になったように、観客の期待と言うか不安を見事に裏切るあたりが非常に小気味良い。
余談だが、例えた作品全てがジェームズ・キャメロンの作品だと言うのも興味深いでしょうね。
キャメロンの、観客の過去の作品の記憶(映画的記憶)を逆手に取る手法(発想)はすばらしいと思う。
具体的には、悪い奴だと思わせといて実は良い奴とか、またはその逆とか。
従って、前述の「2001年宇宙の旅」の呪縛から逃れられていない、と言う点はガーティに関しては、脚本上、非常に優れたミスデレクションとして機能している、とも言える。つまり、「2001年宇宙の旅」の呪縛から逃れられていない点を逆手に取っている、と言う意味でね。
物語の本筋は前述の通りなのだが、ご多分にもれず、SF映画にありがちな利益を最優先する非人道的企業(ルナ産業)が登場する。
名称は失念したが、「エイリアン」のアッシュ(イアン・ホルム)の会社(乗組員の生死や鉱物の運搬なんかより、知的生命体の検体を持ち帰れ)もびっくりですな。
その辺を考えると、テレビ電話の映像を録画する奥さんの気持ちはどうだったのだろうと考えてしまう。
そう考えるともしかしたら、最初のミッションでは・・・・、とかも考えてしまうね。
ところで、ラストの暴露については、実は複数の解釈が可能になっている。
片方の解釈は非常に辛い解釈なのだが、冷徹なSFとしてはそちらを推したいと思う。
余談だけど、月とサムの事を考えると本作「月に囚われた男」は、「新世紀エヴァンゲリオン」の月と綾波レイの影響下にある、とも妄想できる。
更に余談だけど、本作は美術とミニチュアワークが非常に良かった。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
監督・原案:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ネイサン・パーカー
出演:サム・ロックウェル(サム・ベル)、ドミニク・マケリゴット(テス・ベル)
声の出演:ケヴィン・スペイシー(ガーティ)
近未来。
エネルギーの枯渇した地球は、新たな燃料源が存在する月へその希望を求めた。
そして、宇宙飛行士のサム・ベルが世界最大の燃料生産会社ルナ産業との3年契約により、エネルギー源ヘリウム3を採掘して地球へ送るという仕事のため月へたった独り派遣される。
以来、彼は月面基地サラングを拠点として、人工知能を搭載したロボット、ガーティを相棒に月面での作業に取り組むが・・・・
本作「月に囚われた男」は先ずは大変おもしろい作品に仕上がっていた。
一番印象に残ったのは、2010年になっても未だスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」の呪縛から脱出できていない点であった。
冒頭のランニングマシンのカットや繰り返される食事のシークエンス、テレビ電話と娘の誕生日、アンテナの故障、車輌の数、基地のインテリア、そしてガーティ・・・・、枚挙に暇がないほど「2001年宇宙の旅」の亡霊が見え隠れしている。
しかしながら、HAL9000の役をふられたガーティ(ケヴィン・スペイシー)のアンチテーゼ振りは良かった。
ケヴィン・スペイシーのおかげもあって、ガーティは、HAL9000(ダグラス・レイン)もびっくりの観客の印象に残るキャラクターになっている。
アンチテーゼと言う点で、ガーティを考えると、例えるならば「エイリアン」のアッシュが「エイリアン2」でビショップになったように、また「ターミネーター」のT-800が「ターミネーター2」のT-800になったように、観客の期待と言うか不安を見事に裏切るあたりが非常に小気味良い。
余談だが、例えた作品全てがジェームズ・キャメロンの作品だと言うのも興味深いでしょうね。
キャメロンの、観客の過去の作品の記憶(映画的記憶)を逆手に取る手法(発想)はすばらしいと思う。
具体的には、悪い奴だと思わせといて実は良い奴とか、またはその逆とか。
従って、前述の「2001年宇宙の旅」の呪縛から逃れられていない、と言う点はガーティに関しては、脚本上、非常に優れたミスデレクションとして機能している、とも言える。つまり、「2001年宇宙の旅」の呪縛から逃れられていない点を逆手に取っている、と言う意味でね。
物語の本筋は前述の通りなのだが、ご多分にもれず、SF映画にありがちな利益を最優先する非人道的企業(ルナ産業)が登場する。
名称は失念したが、「エイリアン」のアッシュ(イアン・ホルム)の会社(乗組員の生死や鉱物の運搬なんかより、知的生命体の検体を持ち帰れ)もびっくりですな。
その辺を考えると、テレビ電話の映像を録画する奥さんの気持ちはどうだったのだろうと考えてしまう。
そう考えるともしかしたら、最初のミッションでは・・・・、とかも考えてしまうね。
ところで、ラストの暴露については、実は複数の解釈が可能になっている。
片方の解釈は非常に辛い解釈なのだが、冷徹なSFとしてはそちらを推したいと思う。
余談だけど、月とサムの事を考えると本作「月に囚われた男」は、「新世紀エヴァンゲリオン」の月と綾波レイの影響下にある、とも妄想できる。
更に余談だけど、本作は美術とミニチュアワークが非常に良かった。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「借りぐらしのアリエッティ」
2010年7月24日 映画2010年7月17日 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「借りぐらしのアリエッティ」を観た。
「借りぐらしのアリエッティ」
監督:米林宏昌
プロデューサー:鈴木敏夫
企画:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン「床下の小人たち」(岩波少年文庫刊)
脚本:宮崎駿、丹羽圭子
美術監督:武重洋二、吉田昇
色指定:森奈緒美
音楽:セシル・コルベル
声の出演:志田未来(アリエッティ)、神木隆之介(翔)、大竹しのぶ(ホミリー)、竹下景子(貞子)、藤原竜也(スピラー)、三浦友和(ポッド)、樹木希林(ハル)
先ずは、本作「借りぐらしのアリエッティ」は大変素敵な作品に仕上がっていました。
ディテイルに凝った、愛すべき、大切にしたい作品です。
興味深いと思ったのは、観点としてですが、もし小人が本当にいたら、こんな感じだろう、と言うシミュレーションになっているところ。
特に物理シミュレーション。例えば液体の表面張力だとか、音の伝わり方だとか、体重が軽い生物にかかる重力だとか。
「サンダーバード」では出来なかった、自然の炎とか水のスケール感が正しく描写されていました。
物語は非常に単純でストレート。何か特別大きな事が起きる訳ではなく、借りぐらしの人々が長い人生の中で、度々遭遇する人間との係わり合いをただ単に、真っ当に描写しています。ドラマチックではないドラマにとっても好感が持てました。
多分誰もが思うことだと思うのですが、美術がすばらしかったですね。
演出は、基本的に米林宏昌がやっているようなのですが、非常に順当でソツがなく、細かいところに目が届いたもので、長編初監督としては素晴らしい作品になったと思います。
キャストは全く問題がなく、すばらしい人たちがすばらしいキャラクターを演じています。
ただ、樹木希林が、と言うか描かれたハルが若干オーバーアクトだったと思います。
他のキャラクターが抑えた演技(絵のこと)をしているのに、コメディ・リリーフをふられたハルと言うキャラクターのオーバーアクトが若干ですが、統一感を欠いているような印象を受けました。
印象深かったのは、ラスト近辺のアリエッティと翔の触れ合いのシークエンスなのですが、これはどう考えてもセックスのメタファーに他ならないです。
このような作品であそこまで描いたのは、凄いことだと思いました。
とにかく、本作「借りぐらしのアリエッティ」は大変すばらしい作品でした。
是非劇場へ。
余談だけど、借りぐらしの人々は、二進法で数を数えてましたね。
スピラーが二進法でアリエッティ一家に伝え、完全に伝わってましたから、借りぐらしの人々は二進法を使っている、と言えると思いました。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「借りぐらしのアリエッティ」
監督:米林宏昌
プロデューサー:鈴木敏夫
企画:宮崎駿
原作:メアリー・ノートン「床下の小人たち」(岩波少年文庫刊)
脚本:宮崎駿、丹羽圭子
美術監督:武重洋二、吉田昇
色指定:森奈緒美
音楽:セシル・コルベル
声の出演:志田未来(アリエッティ)、神木隆之介(翔)、大竹しのぶ(ホミリー)、竹下景子(貞子)、藤原竜也(スピラー)、三浦友和(ポッド)、樹木希林(ハル)
先ずは、本作「借りぐらしのアリエッティ」は大変素敵な作品に仕上がっていました。
ディテイルに凝った、愛すべき、大切にしたい作品です。
興味深いと思ったのは、観点としてですが、もし小人が本当にいたら、こんな感じだろう、と言うシミュレーションになっているところ。
特に物理シミュレーション。例えば液体の表面張力だとか、音の伝わり方だとか、体重が軽い生物にかかる重力だとか。
「サンダーバード」では出来なかった、自然の炎とか水のスケール感が正しく描写されていました。
物語は非常に単純でストレート。何か特別大きな事が起きる訳ではなく、借りぐらしの人々が長い人生の中で、度々遭遇する人間との係わり合いをただ単に、真っ当に描写しています。ドラマチックではないドラマにとっても好感が持てました。
多分誰もが思うことだと思うのですが、美術がすばらしかったですね。
演出は、基本的に米林宏昌がやっているようなのですが、非常に順当でソツがなく、細かいところに目が届いたもので、長編初監督としては素晴らしい作品になったと思います。
キャストは全く問題がなく、すばらしい人たちがすばらしいキャラクターを演じています。
ただ、樹木希林が、と言うか描かれたハルが若干オーバーアクトだったと思います。
他のキャラクターが抑えた演技(絵のこと)をしているのに、コメディ・リリーフをふられたハルと言うキャラクターのオーバーアクトが若干ですが、統一感を欠いているような印象を受けました。
印象深かったのは、ラスト近辺のアリエッティと翔の触れ合いのシークエンスなのですが、これはどう考えてもセックスのメタファーに他ならないです。
このような作品であそこまで描いたのは、凄いことだと思いました。
とにかく、本作「借りぐらしのアリエッティ」は大変すばらしい作品でした。
是非劇場へ。
余談だけど、借りぐらしの人々は、二進法で数を数えてましたね。
スピラーが二進法でアリエッティ一家に伝え、完全に伝わってましたから、借りぐらしの人々は二進法を使っている、と言えると思いました。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
2010年7月10日 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「告白」を観た。
「告白」
監督:中島哲也
原作:湊かなえ『告白』(双葉社刊)
脚本:中島哲也
出演:松たか子(森口悠子)、木村佳乃(下村優子/直樹の母)、岡田将生(寺田良輝/ウェルテル)、西井幸人(渡辺修哉)、藤原薫(下村直樹)、橋本愛(北原美月)
ある中学校の終業日。
1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。
先ずは本作「告白」は大傑作だった。
湊かなえの原作「告白」の中に存在した、矛盾点や明示されない嘘、そして論理的な瑕疵、そして不自然なミスデレクションが、中島哲也により見事に読み込まれ、交通整理され、脚本上だが、全くと言って良い程問題がないすばらしい姿に昇華されていた。
おそらくだが、本作「告白」は、今年の映画賞レースのトップに躍り出てしまったのではないか、と思う。
物語は古くは黒澤明の「羅生門」をはじめとする、所謂「藪の中」スタイル。
語り手が次々と変わっていくことにより、物語がどんどん様変わりしていく様子が非常に楽しい。
物語自体は、前述のように、森口(松たか子)が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件に端を発する物語で、わたし的な観点から見ると所謂ピカレスク・ロマンのような印象を受ける。
森口悠子と言う悪漢が誕生するにいたった本作「告白」に心から拍手を送りたい。
さて、印象的だったのは、冒頭の森口の告白シークエンスの学級の崩壊振りである。
多分、これが現在の中学校をリアルに描いているのだと思うが、こりゃ先生方大変だ、と思わざるを得ないね。
キャストは先ずは松たか子だが、非常に良かった。
感情を押し殺した能面のような演技スタイルに非常に好感を持った。
松たか子の代表作になりましたね。
一方、木村佳乃も凄かった。
ダメな親を見事に演じている。
大衆の代弁者的な役柄を振られており、日本中のお母さん達のメタファーとして機能している。
ついでに、岡田将生だが、学園ドラマの熱い先生を悪趣味にカリカチュアライズられたキャラクターは非常に興味深い。
子役の皆さんは皆さんだ大変すばらしかったが、基本的にイケメンさんと、かわいいお嬢さんばっかりだったのは、ちといただけない。
もうちょっとキャスティングをきちんとした方が良かったかも。
とりあえず、本作「告白」は大傑作なので、是非劇場で見てください。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
「告白」
監督:中島哲也
原作:湊かなえ『告白』(双葉社刊)
脚本:中島哲也
出演:松たか子(森口悠子)、木村佳乃(下村優子/直樹の母)、岡田将生(寺田良輝/ウェルテル)、西井幸人(渡辺修哉)、藤原薫(下村直樹)、橋本愛(北原美月)
ある中学校の終業日。
1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。
先ずは本作「告白」は大傑作だった。
湊かなえの原作「告白」の中に存在した、矛盾点や明示されない嘘、そして論理的な瑕疵、そして不自然なミスデレクションが、中島哲也により見事に読み込まれ、交通整理され、脚本上だが、全くと言って良い程問題がないすばらしい姿に昇華されていた。
おそらくだが、本作「告白」は、今年の映画賞レースのトップに躍り出てしまったのではないか、と思う。
物語は古くは黒澤明の「羅生門」をはじめとする、所謂「藪の中」スタイル。
語り手が次々と変わっていくことにより、物語がどんどん様変わりしていく様子が非常に楽しい。
物語自体は、前述のように、森口(松たか子)が学校に連れてきていた一人娘の愛美がプールで死亡した事件に端を発する物語で、わたし的な観点から見ると所謂ピカレスク・ロマンのような印象を受ける。
森口悠子と言う悪漢が誕生するにいたった本作「告白」に心から拍手を送りたい。
さて、印象的だったのは、冒頭の森口の告白シークエンスの学級の崩壊振りである。
多分、これが現在の中学校をリアルに描いているのだと思うが、こりゃ先生方大変だ、と思わざるを得ないね。
キャストは先ずは松たか子だが、非常に良かった。
感情を押し殺した能面のような演技スタイルに非常に好感を持った。
松たか子の代表作になりましたね。
一方、木村佳乃も凄かった。
ダメな親を見事に演じている。
大衆の代弁者的な役柄を振られており、日本中のお母さん達のメタファーとして機能している。
ついでに、岡田将生だが、学園ドラマの熱い先生を悪趣味にカリカチュアライズられたキャラクターは非常に興味深い。
子役の皆さんは皆さんだ大変すばらしかったが、基本的にイケメンさんと、かわいいお嬢さんばっかりだったのは、ちといただけない。
もうちょっとキャスティングをきちんとした方が良かったかも。
とりあえず、本作「告白」は大傑作なので、是非劇場で見てください。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その22
2010年6月12日 『Macをはじめよう。』今日もまた、Macの話。
先日お話したように、iMac(APPLE iMac 27インチ 2.66GHz Quad Core i5 1.0TB MB953J/A)を購入した。
で、設置場所だが、リビングではなく、寝室に設置することにした。
何故かと言うと、リビングにはPCがあるし、もちろんAQUOSもあるわけで、27インチの巨大なMacをそんなところに置きたくなかったのだ。
つまりなんだか知らないけど、大きめの液晶テレビみたいな筐体を2台もリビングに並べて置きたくない、と思ったのだ。
因みに寝室には、ノートPCなんかを持ち込んでいろいろやったりはしているのだが、テレビは15インチのアナログ液晶テレビが置いてある。
で、寝室にテーブルを搬入した上、iMac導入の暁には、寝室の地デジ対策を一気に片付けてしまおう、と言う腹積もりもあった訳である。
つまりMacで地デジを見よう、と言う作戦である。
で1~2日悩んで購入したのが、これ。
I-O DATA Mac用 USB接続 地上デジタル対応TVキャプチャBOX「m2TV」 GV-MACTV
http://amzn.to/cj9rAU
早速インストールしてみた。
接続も設定もアップデートも簡単で、品質も充分。
基本的機能としては、視聴と録画が出来るので充分である。
因みに、購入はiMacを購入した際の量販店のポイントを利用させていただいた。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その23 につづく・・・・
http://29346.diarynote.jp/201008131114532994/
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その21(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/201006051116342184/
先日お話したように、iMac(APPLE iMac 27インチ 2.66GHz Quad Core i5 1.0TB MB953J/A)を購入した。
で、設置場所だが、リビングではなく、寝室に設置することにした。
何故かと言うと、リビングにはPCがあるし、もちろんAQUOSもあるわけで、27インチの巨大なMacをそんなところに置きたくなかったのだ。
つまりなんだか知らないけど、大きめの液晶テレビみたいな筐体を2台もリビングに並べて置きたくない、と思ったのだ。
因みに寝室には、ノートPCなんかを持ち込んでいろいろやったりはしているのだが、テレビは15インチのアナログ液晶テレビが置いてある。
で、寝室にテーブルを搬入した上、iMac導入の暁には、寝室の地デジ対策を一気に片付けてしまおう、と言う腹積もりもあった訳である。
つまりMacで地デジを見よう、と言う作戦である。
で1~2日悩んで購入したのが、これ。
I-O DATA Mac用 USB接続 地上デジタル対応TVキャプチャBOX「m2TV」 GV-MACTV
http://amzn.to/cj9rAU
早速インストールしてみた。
接続も設定もアップデートも簡単で、品質も充分。
基本的機能としては、視聴と録画が出来るので充分である。
因みに、購入はiMacを購入した際の量販店のポイントを利用させていただいた。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その23 につづく・・・・
http://29346.diarynote.jp/201008131114532994/
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その21(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/201006051116342184/
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その21
2010年6月5日 『Macをはじめよう。』 コメント (2)大変お久しぶりですが、今日はMacの話。
例のMacBookが、
MacBook ハードドライブの問題に対するリペアエクステンションプログラム
http://www.apple.com/jp/support/macbook/hd/repairextension/
らしくて、4月中旬に立ち上がらなくなり、一切使えなくなってしまった。
仕方がないので以前使っていたVaioノートXR(Win2000)を引っ張りだして使っていたのだが、挙動が若干不振なので、VaioデスクトップV(WinXP)をしばらく使っていた。
ビデオ編集のため、Vaioには、Adobe Premiereが入っていたのだが、HD(ハイビジョン)の編集が重いので困ってしまった。
で、以前から検討していたiMacの購入に踏み切った訳だ。
4月中旬にMacBookがいかれて、Vaioノートやデスクトップを使いながら、大体1ケ月位悩んでいたことになる。
で、購入したのは、Quad-Coreの27インチ。
http://amzn.to/aZ7KeB
本当のところは、27インチはでか過ぎるので、できるならば21.5インチで高スペックのiMacがあれば、そんなMacが欲しかったのだが、かなわない事なので、スペースの問題もあるが、27インチにした。
その関係で部屋の間取りや、iMac用のテーブル等の購入検討もしたため、購入が若干遅れた、と言う事だった。
つまり、27インチのiMacを置いて、作業をするためには、最低でも70cm×70cm位の広さのワークスペースが必要だったのだ。
現在はとりあえず、小さめのダイニングテーブルを仮に使用しており、近日中にアスクルあたりのSOHO向けのテーブルでも買おうかな、と言う状況である。
iMac自体については、ディスプレイが27インチなので、アプリケーシーンやウィンドウをたくさん同時に開きながら、作業が出来るのがうれしい。
現在も、iDVDでDVDのオーサリング(現在エンコード中)をしながら、参照サイトをブラウザで何枚か開きながらブログを書いている状況である。
あとは、マルチタッチ対応のMagic Mouseが非常に使いやすい。
キーボードはテンキーがないが、非常に使いやすい。
まあMacBookを使っていたのでテンキーなしでも良いのかな。
新しいおもちゃで楽しい毎日である。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その22 につづく・・・・
http://29346.diarynote.jp/201006121245088554/
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その20(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/200811160052377213/
例のMacBookが、
MacBook ハードドライブの問題に対するリペアエクステンションプログラム
http://www.apple.com/jp/support/macbook/hd/repairextension/
らしくて、4月中旬に立ち上がらなくなり、一切使えなくなってしまった。
仕方がないので以前使っていたVaioノートXR(Win2000)を引っ張りだして使っていたのだが、挙動が若干不振なので、VaioデスクトップV(WinXP)をしばらく使っていた。
ビデオ編集のため、Vaioには、Adobe Premiereが入っていたのだが、HD(ハイビジョン)の編集が重いので困ってしまった。
で、以前から検討していたiMacの購入に踏み切った訳だ。
4月中旬にMacBookがいかれて、Vaioノートやデスクトップを使いながら、大体1ケ月位悩んでいたことになる。
で、購入したのは、Quad-Coreの27インチ。
http://amzn.to/aZ7KeB
本当のところは、27インチはでか過ぎるので、できるならば21.5インチで高スペックのiMacがあれば、そんなMacが欲しかったのだが、かなわない事なので、スペースの問題もあるが、27インチにした。
その関係で部屋の間取りや、iMac用のテーブル等の購入検討もしたため、購入が若干遅れた、と言う事だった。
つまり、27インチのiMacを置いて、作業をするためには、最低でも70cm×70cm位の広さのワークスペースが必要だったのだ。
現在はとりあえず、小さめのダイニングテーブルを仮に使用しており、近日中にアスクルあたりのSOHO向けのテーブルでも買おうかな、と言う状況である。
iMac自体については、ディスプレイが27インチなので、アプリケーシーンやウィンドウをたくさん同時に開きながら、作業が出来るのがうれしい。
現在も、iDVDでDVDのオーサリング(現在エンコード中)をしながら、参照サイトをブラウザで何枚か開きながらブログを書いている状況である。
あとは、マルチタッチ対応のMagic Mouseが非常に使いやすい。
キーボードはテンキーがないが、非常に使いやすい。
まあMacBookを使っていたのでテンキーなしでも良いのかな。
新しいおもちゃで楽しい毎日である。
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その22 につづく・・・・
http://29346.diarynote.jp/201006121245088554/
『Macをはじめよう。』をめぐる冒険 その1(最初から読む)
http://diarynote.jp/d/29346/20061122.html
『Mac をはじめよう。』をめぐる冒険 その20(直前のエントリーを読む)
http://29346.diarynote.jp/200811160052377213/
「フィリップスシネマ」をめぐる冒険
2010年5月27日 映画フィリップスが提供し、リドリー・スコットが協賛している「フィリップスシネマ」が超面白い。
2010年版は、共通のセリフで異なる物語の5つのショートフィルム。
映画ファン必見のショートフィルムなので、是非見て。
http://www.cinema.philips.com/
2009年版(だったかな)の傑作はこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=C5yhxqkJiAQ&feature=player_embedded
2010年版は、共通のセリフで異なる物語の5つのショートフィルム。
映画ファン必見のショートフィルムなので、是非見て。
http://www.cinema.philips.com/
2009年版(だったかな)の傑作はこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=C5yhxqkJiAQ&feature=player_embedded
2010/05/14 東京銀座「TOHOシネマズみゆき座」で「運命のボタン」を観た。
14日は14でTOHOシネマズデイなので、TOHOシネマズでは1000円で映画が観られる。
劇場に早く着いたら「運命のボタン」、それに遅れたら「グリーン・ゾーン」を観ようと思いながら銀座へ。
運命のボタンの掛け違いか、開映に間に合ってしまったので「運命のボタン」を観ることにした。
「運命のボタン」
監督・脚本:リチャード・ケリー
原作:リチャード・マシスン
プロダクションデザイン:アレクサンドラ・ハモンド
出演:キャメロン・ディアス(ノーマ・ルイス)、ジェームズ・マースデン(アーサー・ルイス)、フランク・ランジェラ(アーリントン・スチュワード)
1976年12月16日、朝5時45分、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の玄関のベルが鳴る。
しかし、妻のノーマが出ると、そこには誰もおらず、ひとつの四角い箱が置かれているだけだった。そして、夫のアーサーがその箱を開けると、中には赤いボタンが付いた奇妙な木製の装置が入っていた。
午後5時、夫妻宅にアーリントン・スチュワードと名乗る男が訪ねてくる。男は夫妻に、赤いボタンを押せば2つのことが起きると告げる。第1にどこかで見知らぬ誰かが死に、第2に現金100万ドルが夫妻のものとなる。決断の期限は24時間だったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
誰か、止めてくれる人はいなかったのかな、と言うのが素直な印象。
先ずは脚本がよろしくない。
プロデューサーにしろ、出資者にしろ、よくこの脚本にOK出したな、と思う。
監督・脚本は、「ドニー・ダーコ」でマニアックなファンの獲得に成功したリチャード・ケリーなので、ちょっと不条理に、ちょっと謎を多く、ちょっと不可思議に、そんな感じで観客を煙に巻いて、またマニアックなファンだけついて来い、と言う感じの作品のように仕上げたのだろうか。観客はそんなに騙されないぞ、二匹目のドジョウはそんなに居ないのだ。
中盤、ディヴィッド・リンチ的な印象を受けるシークエンスもあったので、そんな印象も一入である。
また、余計なお世話だが、日本でもよく公開したな、とも思った。
と言うのも、本作はビデオストレートで充分だと思ったから。
もしビデオストレートだったなら、見たい人だけが見る、と言う幸せな住み分けが可能だと思うから。
または、単館ロードショーでも良かったけどね。
ショウゲートもよく配給したよな。
キャメロン・ディアスの人気だけでなんとかなると思ったんだろうか。
客を呼ぶ要因(誘因)が少ない作品だよね。
物語はリチャード・マシスンの原作「運命のボタン」に沿って始まるが、途中からは「フォーガットン」とか「パッセンジャー」の方向へ向かう。
なぜ、そんな方向に持っていこうとするのか理解に苦しむ。
まあ、原作は短篇なのでそれを膨らませるのには賛成だが、方向性に疑問を感じてしまう。
多分、あんまり映画を見ない人は、多分この作品を観て、何じゃこりゃ、と普通に思うと思うぞ。
原作の脚色だけでよかったんだと思うね。まあ、それだと、せいぜい40分くらいにしかならないと思うけどね。
原作が原作なので、当然と言えば当然なのだが、「トワイライトゾーン」の1エピソード的な雰囲気で映画化した方が、「山椒はピリリと小粒で辛い」となって、評価されると思うんだけどね。
そう思うのも、演出、美術、セット、CGI等のクオリティが高く、言うならばA級レベル、なので、脚本のダメさ加減が気になって仕方がない訳だ。
A級の雰囲気でB級の脚本を語っているような感じ。
キャストは結構年を取ったなと思うキャメロン・ディアス。
相変わらずセクシーでよろしいのだが、前述のように一人で客を呼べる状況とは思えない。
顔を出しているのに、逆によくわからない「X-MEN」サイクロプス役のジェームズ・マースデン。彼も一人で客を呼べる俳優だとは言えないだろう。
まあ、例によってすばらしいフランク・ランジェラは、本作に格調を与えている。
フランク・ランジェラの役柄は印象深いので、なんなら「運命のボタン」のスピンアウトで短篇のオムニバス企画もありだと思う。
驚いたのはスコアだが、テーマに「未知との遭遇」のスコアを髣髴とさせる部分がある。
図書館のシークエンスで意味ありげに出てくるぞ。あとエンドクレジットでも再登場。
で、「未知との遭遇」を意識したカットもあるのだ。
えっまさか!
リチャード・ドレイファスが帰って来たかと思った。
もっと驚いたのは美術。
「博士の異常な愛情」と「007/私を愛したスパイ」もびっくり、ケン・アダムそっくりなセットが登場する。
まあ、興味があったら、劇場で見てみてください。
怖いもの見たさでいかがでしょう。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
14日は14でTOHOシネマズデイなので、TOHOシネマズでは1000円で映画が観られる。
劇場に早く着いたら「運命のボタン」、それに遅れたら「グリーン・ゾーン」を観ようと思いながら銀座へ。
運命のボタンの掛け違いか、開映に間に合ってしまったので「運命のボタン」を観ることにした。
「運命のボタン」
監督・脚本:リチャード・ケリー
原作:リチャード・マシスン
プロダクションデザイン:アレクサンドラ・ハモンド
出演:キャメロン・ディアス(ノーマ・ルイス)、ジェームズ・マースデン(アーサー・ルイス)、フランク・ランジェラ(アーリントン・スチュワード)
1976年12月16日、朝5時45分、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の玄関のベルが鳴る。
しかし、妻のノーマが出ると、そこには誰もおらず、ひとつの四角い箱が置かれているだけだった。そして、夫のアーサーがその箱を開けると、中には赤いボタンが付いた奇妙な木製の装置が入っていた。
午後5時、夫妻宅にアーリントン・スチュワードと名乗る男が訪ねてくる。男は夫妻に、赤いボタンを押せば2つのことが起きると告げる。第1にどこかで見知らぬ誰かが死に、第2に現金100万ドルが夫妻のものとなる。決断の期限は24時間だったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
誰か、止めてくれる人はいなかったのかな、と言うのが素直な印象。
先ずは脚本がよろしくない。
プロデューサーにしろ、出資者にしろ、よくこの脚本にOK出したな、と思う。
監督・脚本は、「ドニー・ダーコ」でマニアックなファンの獲得に成功したリチャード・ケリーなので、ちょっと不条理に、ちょっと謎を多く、ちょっと不可思議に、そんな感じで観客を煙に巻いて、またマニアックなファンだけついて来い、と言う感じの作品のように仕上げたのだろうか。観客はそんなに騙されないぞ、二匹目のドジョウはそんなに居ないのだ。
中盤、ディヴィッド・リンチ的な印象を受けるシークエンスもあったので、そんな印象も一入である。
また、余計なお世話だが、日本でもよく公開したな、とも思った。
と言うのも、本作はビデオストレートで充分だと思ったから。
もしビデオストレートだったなら、見たい人だけが見る、と言う幸せな住み分けが可能だと思うから。
または、単館ロードショーでも良かったけどね。
ショウゲートもよく配給したよな。
キャメロン・ディアスの人気だけでなんとかなると思ったんだろうか。
客を呼ぶ要因(誘因)が少ない作品だよね。
物語はリチャード・マシスンの原作「運命のボタン」に沿って始まるが、途中からは「フォーガットン」とか「パッセンジャー」の方向へ向かう。
なぜ、そんな方向に持っていこうとするのか理解に苦しむ。
まあ、原作は短篇なのでそれを膨らませるのには賛成だが、方向性に疑問を感じてしまう。
多分、あんまり映画を見ない人は、多分この作品を観て、何じゃこりゃ、と普通に思うと思うぞ。
原作の脚色だけでよかったんだと思うね。まあ、それだと、せいぜい40分くらいにしかならないと思うけどね。
原作が原作なので、当然と言えば当然なのだが、「トワイライトゾーン」の1エピソード的な雰囲気で映画化した方が、「山椒はピリリと小粒で辛い」となって、評価されると思うんだけどね。
そう思うのも、演出、美術、セット、CGI等のクオリティが高く、言うならばA級レベル、なので、脚本のダメさ加減が気になって仕方がない訳だ。
A級の雰囲気でB級の脚本を語っているような感じ。
キャストは結構年を取ったなと思うキャメロン・ディアス。
相変わらずセクシーでよろしいのだが、前述のように一人で客を呼べる状況とは思えない。
顔を出しているのに、逆によくわからない「X-MEN」サイクロプス役のジェームズ・マースデン。彼も一人で客を呼べる俳優だとは言えないだろう。
まあ、例によってすばらしいフランク・ランジェラは、本作に格調を与えている。
フランク・ランジェラの役柄は印象深いので、なんなら「運命のボタン」のスピンアウトで短篇のオムニバス企画もありだと思う。
驚いたのはスコアだが、テーマに「未知との遭遇」のスコアを髣髴とさせる部分がある。
図書館のシークエンスで意味ありげに出てくるぞ。あとエンドクレジットでも再登場。
で、「未知との遭遇」を意識したカットもあるのだ。
えっまさか!
リチャード・ドレイファスが帰って来たかと思った。
もっと驚いたのは美術。
「博士の異常な愛情」と「007/私を愛したスパイ」もびっくり、ケン・アダムそっくりなセットが登場する。
まあ、興味があったら、劇場で見てみてください。
怖いもの見たさでいかがでしょう。
☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
がんばれ!消防ヘリコプター!!
2010年5月2日 日常
2010年5月2日 埼玉県和光市にある「彩湖・道満グリーンパーク」に行ったのだが、その日、「彩湖・道満グリーンパーク」に面する荒川の河川敷で火災が発生した。
公園内をふらふらしていると、自動車が入れない公園内の道路に消防車が入ってくるのを見て、おかしいな何か起こったのかな、と思っていたら、公園の向こうに黒煙が・・・・。
つまり、一般道から行けない、荒川の河川敷で火災が起きていたのだ。
どうやら河川敷の草地部分が大々的に燃えているだけで、人的な被害はない模様である。
が、消防車も火災現場まで行けないので、なんと消防ヘリコプター「あらかわ2」が出動してきた。
で、驚いたのは、消防ヘリコプターが荒川の水を給水し、その水を火災現場の上空で放出していた。
消火剤みたいなものではなく、水で火災を消火するんですね。
しかも、消防ヘリコプター「あらかわ2」は、何十回も何十回も、給水・放出(消火)を繰返すのである。
これは本当に大変ですね。
今回は河川敷の火災だったので、近くに荒川という巨大な水源がありますが、なかったらどうするんでしょうね。
とにかく、2時間程で火災はおさまり、消防ヘリコプター「あらかわ2」は去っていきました。
その後、消防隊員が大八車みたいなものにポンプ車からのホースを積んだ軽車両で消火をはじめ、最終的に鎮火した。
みなさん大変お疲れ様でした。
火災は火災なので若干不謹慎ではありますが、わたしは良い経験をさせていただきました。
公園内をふらふらしていると、自動車が入れない公園内の道路に消防車が入ってくるのを見て、おかしいな何か起こったのかな、と思っていたら、公園の向こうに黒煙が・・・・。
つまり、一般道から行けない、荒川の河川敷で火災が起きていたのだ。
どうやら河川敷の草地部分が大々的に燃えているだけで、人的な被害はない模様である。
が、消防車も火災現場まで行けないので、なんと消防ヘリコプター「あらかわ2」が出動してきた。
で、驚いたのは、消防ヘリコプターが荒川の水を給水し、その水を火災現場の上空で放出していた。
消火剤みたいなものではなく、水で火災を消火するんですね。
しかも、消防ヘリコプター「あらかわ2」は、何十回も何十回も、給水・放出(消火)を繰返すのである。
これは本当に大変ですね。
今回は河川敷の火災だったので、近くに荒川という巨大な水源がありますが、なかったらどうするんでしょうね。
とにかく、2時間程で火災はおさまり、消防ヘリコプター「あらかわ2」は去っていきました。
その後、消防隊員が大八車みたいなものにポンプ車からのホースを積んだ軽車両で消火をはじめ、最終的に鎮火した。
みなさん大変お疲れ様でした。
火災は火災なので若干不謹慎ではありますが、わたしは良い経験をさせていただきました。
ANAのCM、「ヘミングウェイ篇」、「ロッシーニ篇」、「コルビジェ篇」が恐ろしい。
http://media.ana.co.jp/cm/inspiration/b.html
と言うのは、これらのCMの冒頭には、野原や森の中に旅客機のシートだけを配置している映像が挿入されている。
野原や森の中に旅客機のシートがポツンとある映像から、わたしは旅客機の墜落後の状況を想起してしまう。
または、飛行機事故で死にかけている人が、幽体離脱した状態で、三途の川を渡りかけているようなイメージであろう。
例えば、映画によくあるシークエンスで、野原にある旅客機のシートで目が覚めるが、実は墜落途中の旅客機の中にいる、と言うシークエンスである。
野原や森の中に旅客機のシートを配置する、と言う演出意図は理解できるが、ちょっといただけないと思う。
わたし以外の多くの視聴者も、このCMの画面から、墜落や死のメタファーを受取ってしまうのではないだろうか。
http://media.ana.co.jp/cm/inspiration/b.html
と言うのは、これらのCMの冒頭には、野原や森の中に旅客機のシートだけを配置している映像が挿入されている。
野原や森の中に旅客機のシートがポツンとある映像から、わたしは旅客機の墜落後の状況を想起してしまう。
または、飛行機事故で死にかけている人が、幽体離脱した状態で、三途の川を渡りかけているようなイメージであろう。
例えば、映画によくあるシークエンスで、野原にある旅客機のシートで目が覚めるが、実は墜落途中の旅客機の中にいる、と言うシークエンスである。
野原や森の中に旅客機のシートを配置する、と言う演出意図は理解できるが、ちょっといただけないと思う。
わたし以外の多くの視聴者も、このCMの画面から、墜落や死のメタファーを受取ってしまうのではないだろうか。
カップヌードルCM「この味は世界にひとつ MISIA」篇。
http://bit.ly/bz35iX
わたしはこのCMの元になったMISIAの「Everything」のPVが大好きです。
何が好きかって、何しろ、女の子が紙を切って窓から街にまいてたら、それが本当に雪になるんですから。
にしても、今回のCF(CM)の詩「湯入れて~」は無いと思うぞ。
♪
湯、入れて~
湯、入れて~
この味~は世界にひとつ
似たようなものはいらない
欲しいのはひ~と~つ~
♪
http://bit.ly/bz35iX
わたしはこのCMの元になったMISIAの「Everything」のPVが大好きです。
何が好きかって、何しろ、女の子が紙を切って窓から街にまいてたら、それが本当に雪になるんですから。
にしても、今回のCF(CM)の詩「湯入れて~」は無いと思うぞ。
♪
湯、入れて~
湯、入れて~
この味~は世界にひとつ
似たようなものはいらない
欲しいのはひ~と~つ~
♪
「ヒックとドラゴン」と「トゥース」をめぐる冒険
2010年4月14日 映画2010年3月だったと思うが、2010年8月に日本公開になる映画「ヒックとドラゴン」("HOW TO TRAIN YOUR DRAGON")の日本語版予告編を見て、いやな予感がした。
と、言うのも予告編を見る限りだが、ヒックが手なずけるドラゴンの名前が「トゥース」らしいのだ。
で、4月13日、こんなニュースが飛び込んできた。
オードリー春日の「トゥース!」がハリウッド映画に採用された?
http://eiga.com/buzz/20100413/5/
気になるところを引用する。
[eiga.com 映画ニュース] 人気お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭と春日俊彰が、バイキングの少年とドラゴンの友情を描く3Dアニメ「ヒックとドラゴン」の宣伝キャプテンに就任することが決定。劇場で流れる業界初の3D応援メッセージ映像の収録を都内のスタジオで行った。
同作は、「リロ&スティッチ」のクリス・サンダース&ディーン・デュボア監督が手がける、ドリームワークス・アニメーション最新作。冴えないバイキングの少年ヒックと、傷ついて飛べなくなったドラゴンのトゥースが出会い、本来は敵同士ながらも秘密の友情を温めていく姿を描く。
オードリーの起用は、春日の持ちネタである「トゥース!」が、作中のドラゴンの名前と同じであるため。
春日は、映画について「春日はあまり心を動かされることはないのですが、この作品にはブルブルに動かされました。ドリームワークスのスタッフの労をねぎらいたいね。いい仕事したよね」と、おなじみの上から目線でコメント。ドラゴンの名前がトゥースであることについても、「なんというか、事後報告だったんですよ。なので、一瞬どうしてやろうかなと思いました。まあ、ハリウッドが認めたということでいいかなと。来年のアカデミー賞には呼ばれる予定ですけども」。
さて、そんな訳で、いやな予感が的中したところだが、大きな問題は本作「ヒックとドラゴン」に登場するドラゴンの名前である。
と言うのも、日本語版では「トゥース」と言う名前になっているが、原作では「トゥースレス("Toothless")」なのだ。(歯が無いことから「トゥースレス("Toothless")」と名づけられる)
まあ、大人の事情で「トゥース」が「トゥースレス」になっちゃったのは想像に難くないが、原作である「ヒックとドラゴン」ファンのちびっ子たちは悲しんでるぞ。
「おとうさん、どうしてヒックのドラゴンはトゥースレスじゃなくてトゥースなの?」
「トゥースレスは、どこかに行っちゃったの?」
「それはみんなオードリーの春日のせいだよ」
ドラゴンの名前を変えるのではなく、いっそのこと春日のギャグを期間限定で「トゥースレス!」に変えた方がちびっ子たちも喜ぶし、飽きかけられている春日のギャグ「トゥース!」の延命にもなったと思うのだがね。
オードリーは、と言うか春日は日本全国のちびっ子たちを敵に回したね。
最後に「ヒックとドラゴン」の愛読者の声を読んで見て欲しい。
http://www.komineshoten.co.jp/tokushu/hikku/aidokusha.html
このちびっ子たちが劇場で失望する訳だよ。
と、言うのも予告編を見る限りだが、ヒックが手なずけるドラゴンの名前が「トゥース」らしいのだ。
で、4月13日、こんなニュースが飛び込んできた。
オードリー春日の「トゥース!」がハリウッド映画に採用された?
http://eiga.com/buzz/20100413/5/
気になるところを引用する。
[eiga.com 映画ニュース] 人気お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭と春日俊彰が、バイキングの少年とドラゴンの友情を描く3Dアニメ「ヒックとドラゴン」の宣伝キャプテンに就任することが決定。劇場で流れる業界初の3D応援メッセージ映像の収録を都内のスタジオで行った。
同作は、「リロ&スティッチ」のクリス・サンダース&ディーン・デュボア監督が手がける、ドリームワークス・アニメーション最新作。冴えないバイキングの少年ヒックと、傷ついて飛べなくなったドラゴンのトゥースが出会い、本来は敵同士ながらも秘密の友情を温めていく姿を描く。
オードリーの起用は、春日の持ちネタである「トゥース!」が、作中のドラゴンの名前と同じであるため。
春日は、映画について「春日はあまり心を動かされることはないのですが、この作品にはブルブルに動かされました。ドリームワークスのスタッフの労をねぎらいたいね。いい仕事したよね」と、おなじみの上から目線でコメント。ドラゴンの名前がトゥースであることについても、「なんというか、事後報告だったんですよ。なので、一瞬どうしてやろうかなと思いました。まあ、ハリウッドが認めたということでいいかなと。来年のアカデミー賞には呼ばれる予定ですけども」。
さて、そんな訳で、いやな予感が的中したところだが、大きな問題は本作「ヒックとドラゴン」に登場するドラゴンの名前である。
と言うのも、日本語版では「トゥース」と言う名前になっているが、原作では「トゥースレス("Toothless")」なのだ。(歯が無いことから「トゥースレス("Toothless")」と名づけられる)
まあ、大人の事情で「トゥース」が「トゥースレス」になっちゃったのは想像に難くないが、原作である「ヒックとドラゴン」ファンのちびっ子たちは悲しんでるぞ。
「おとうさん、どうしてヒックのドラゴンはトゥースレスじゃなくてトゥースなの?」
「トゥースレスは、どこかに行っちゃったの?」
「それはみんなオードリーの春日のせいだよ」
ドラゴンの名前を変えるのではなく、いっそのこと春日のギャグを期間限定で「トゥースレス!」に変えた方がちびっ子たちも喜ぶし、飽きかけられている春日のギャグ「トゥース!」の延命にもなったと思うのだがね。
オードリーは、と言うか春日は日本全国のちびっ子たちを敵に回したね。
最後に「ヒックとドラゴン」の愛読者の声を読んで見て欲しい。
http://www.komineshoten.co.jp/tokushu/hikku/aidokusha.html
このちびっ子たちが劇場で失望する訳だよ。