ひとりで出来る自主制作映画 その10
2003年10月3日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その10 初心者にとって脚本とはそんなに重要なものなのか
映像作家の初心者に対する助言のうち、最もポピュラーなものは「先ず脚本を書け」でしょう。
事実インターネット上の掲示板などに「将来映画監督になりたいのですが、最初に何をやればいいでしょうか?」という書き込みをしたような場合、多くの場合、脚本を書く事を薦められると思います。
しかし、これから映像作家を目指そうとしているずぶの素人が一人前の映像作家となる過程の第一段階として、脚本を執筆させることがそんなに重要なのでしょうか。脚本の執筆はそんなに優先順位が高い工程なのでしょうか。
わたしは常々疑問に思っていました。
例えば仮に、全く経験の無い人がシンガー・ソング・ライター(表現は古いですが、自らが作詞・作曲した楽曲を演奏する人のこと)を目指す場合、その人に対し「シンガー・ソング・ライターの基本は作詞・作曲だ。先ず作詞・作曲の勉強をしなさい。」と助言すべきなのでしょうか。
それよりは表現手法の向上、例えばヴォーカルや、ギター・キーボード等の楽器演奏のテクニックを向上させる方が先決であり、最優先事項なのではないでしょうか。
そして、そのシンガー・ソング・ライターが表現したい事柄を見つけるのは、その練習過程の途中だったり、普段の生活からだったのするのではないでしょうか。
勉強だから、基本だからと言って、無理矢理作詞・作曲をさせられるより、自然発生的に表現したい事柄を発見し、作詞・作曲に取り組むほうが自然だと思います。
ですから同様に、わたしは映像作家初心者の方々に対し、はじめの一歩として、脚本を書いたり、企画を立てたり、その企画を温めたりするような事をあまりお奨めしません。
それだったら、語弊はありますが、なんでも良いから撮影・編集・録音という映像作品を制作する上で重要な工程を何度も何度も経験し、いくつも作品を完成させ、それらの工程に必要な技術やセンスを研くことを強くお奨めします。
そして、映像作品の制作や、普段の生活の中から、映像作品として実現したいビジョンやコンセプトを発見し、その上で企画や脚本を立ち上げていけば良いのではないでしょうか。
とは言うものの、既に企画や脚本を持っている方が、その企画を実現する為に自主制作映画という手段を取る。という事であるならば、それはそれで全く問題はありませんし、それもひとつの正しい方法論だと思います。
ここで、わたしが危惧しているのは、自主制作映画の基本は脚本だ、と言って、朝から晩まで脚本ばかり書き続け、脚本はどんどん完成していく一方、一向に映像作品の自主制作に入る事が出来ない、という本末転倒的な状況に陥ってしまう事なのです。
何故こんな事をくどくどお話しているかと言いますと、以前もお話しましたが世の中には、自主制作映画の団体を立ち上げたのは良いが、脚本ばかり書き続けて、一向に映像作品の自主制作がスタートできず、自分が制作したい理想の映画の話や、商業映画の批判しかしない、という状況のまま空中分解したり、自然消滅してしまう団体が残念ながら多いのです。わたしは、みなさんにそうなってもらいたくないからなのです。
という訳でわたしは、映像作家の初心者の皆さんには、すぐに実現できないような脚本を何本も何本も書き続けるくらいなら、取りあえず何でもかんでも撮影し、なんでもかんでも編集し、なんでもかんでも録音し、映像作品を何本も何本も制作していく事をお薦めします。
何しろ、あなたがなりたいのは、脚本家ではなく、監督なんですからね。
ひとりで出来る自主制作映画 その11
http://diarynote.jp/d/29346/20031007.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20030806.html
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その10 初心者にとって脚本とはそんなに重要なものなのか
映像作家の初心者に対する助言のうち、最もポピュラーなものは「先ず脚本を書け」でしょう。
事実インターネット上の掲示板などに「将来映画監督になりたいのですが、最初に何をやればいいでしょうか?」という書き込みをしたような場合、多くの場合、脚本を書く事を薦められると思います。
しかし、これから映像作家を目指そうとしているずぶの素人が一人前の映像作家となる過程の第一段階として、脚本を執筆させることがそんなに重要なのでしょうか。脚本の執筆はそんなに優先順位が高い工程なのでしょうか。
わたしは常々疑問に思っていました。
例えば仮に、全く経験の無い人がシンガー・ソング・ライター(表現は古いですが、自らが作詞・作曲した楽曲を演奏する人のこと)を目指す場合、その人に対し「シンガー・ソング・ライターの基本は作詞・作曲だ。先ず作詞・作曲の勉強をしなさい。」と助言すべきなのでしょうか。
それよりは表現手法の向上、例えばヴォーカルや、ギター・キーボード等の楽器演奏のテクニックを向上させる方が先決であり、最優先事項なのではないでしょうか。
そして、そのシンガー・ソング・ライターが表現したい事柄を見つけるのは、その練習過程の途中だったり、普段の生活からだったのするのではないでしょうか。
勉強だから、基本だからと言って、無理矢理作詞・作曲をさせられるより、自然発生的に表現したい事柄を発見し、作詞・作曲に取り組むほうが自然だと思います。
ですから同様に、わたしは映像作家初心者の方々に対し、はじめの一歩として、脚本を書いたり、企画を立てたり、その企画を温めたりするような事をあまりお奨めしません。
それだったら、語弊はありますが、なんでも良いから撮影・編集・録音という映像作品を制作する上で重要な工程を何度も何度も経験し、いくつも作品を完成させ、それらの工程に必要な技術やセンスを研くことを強くお奨めします。
そして、映像作品の制作や、普段の生活の中から、映像作品として実現したいビジョンやコンセプトを発見し、その上で企画や脚本を立ち上げていけば良いのではないでしょうか。
とは言うものの、既に企画や脚本を持っている方が、その企画を実現する為に自主制作映画という手段を取る。という事であるならば、それはそれで全く問題はありませんし、それもひとつの正しい方法論だと思います。
ここで、わたしが危惧しているのは、自主制作映画の基本は脚本だ、と言って、朝から晩まで脚本ばかり書き続け、脚本はどんどん完成していく一方、一向に映像作品の自主制作に入る事が出来ない、という本末転倒的な状況に陥ってしまう事なのです。
何故こんな事をくどくどお話しているかと言いますと、以前もお話しましたが世の中には、自主制作映画の団体を立ち上げたのは良いが、脚本ばかり書き続けて、一向に映像作品の自主制作がスタートできず、自分が制作したい理想の映画の話や、商業映画の批判しかしない、という状況のまま空中分解したり、自然消滅してしまう団体が残念ながら多いのです。わたしは、みなさんにそうなってもらいたくないからなのです。
という訳でわたしは、映像作家の初心者の皆さんには、すぐに実現できないような脚本を何本も何本も書き続けるくらいなら、取りあえず何でもかんでも撮影し、なんでもかんでも編集し、なんでもかんでも録音し、映像作品を何本も何本も制作していく事をお薦めします。
何しろ、あなたがなりたいのは、脚本家ではなく、監督なんですからね。
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ひとりで出来る自主制作映画 その9
2003年9月24日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その9 はじめに撮影ありき。
第6回で、監督あるいは主要スタッフが考えなければならない、やらなければならない事柄についてお話をしましたが、もう一度おさらいしてみましょう。
1.予算を調達する
2.スタッフを集める
3.キャストを集める
4.予算を管理する
5.ロケ地等撮影場所を選定する
6.移動手段、車両等の取扱いを決定する
7.スタッフ、キャストに対するギャラの取扱いを決定する
8.食事と食費の取扱いを決定する
9.移動に伴う交通費の取扱いを決定する
10.衣装、道具等の取扱いを決定する
11.脚本とスタッフ、キャストのスケジュールから撮影スケジュールを決定し本人に通知し、撮影スケジュールを運用する
12.演技指導する
13.演出プラン、撮影プランを決定する
14.照明する
15.撮影する
16.同時録音する
17.服装、セリフ、その他を記録する
18.音楽、効果音等を準備する
19.編集する
20.録音する
21.上映する
監督やスタッフやらねばならないこれらの事柄(工程/技術)のうち、最も重要でかつ技術やセンスが必要な工程(技術)を3つ挙げるとすると、次の3つの工程(技術)が挙げられます。
1.撮影
2.編集
3.録音
勿論、その他の工程、例えば照明については技術やノウハウ、センスが必要になりますし、記録については経験から得られるノウハウや要領が重要になってくるように、全ての工程についても技術、ノウハウ、センス等が必要になりますが、最重要な工程(技術)を3つ選ぶとすると、多くの映像作家はやはりこれら3つの工程(技術)を選択するのではないでしょうか。
事実、あなたが仮にどこかの映像作品制作サークルに属した場合、あなたはスタッフの一員としてこれら3つの工程(技術)のうち、最低でもひとつの工程(技術)を学ぶ必要があると思いますし、実際はサークルに入った瞬間に、それらの技術部門のひとつに配属されてしまう事になるのではないか、と考えられます。
そういった場合、あなたがサークル内でスタッフとしての経験を経て、監督になれた場合、あなたは撮影あがりの監督、編集あがりの監督と称される事になる訳です。
ところで、私見ですけど、現在第一線で活躍する映画監督には、撮影(カメラマン)あがりの監督が多いような気がします。古くはスタンリー・キューブリックやピーター・ハイアムズ、最近ではバリー・ソネンフェルドやヤン・デ・ボンとかが、パッと思い出されます。
さて、これらの工程(技術)を、皆さんの身近な料理に例えると、次のように考えることが出来ます。
1.撮影
食材の選択と調達
なんといっても、料理は食材(素材)が重要(命)です。
2.編集
食材の調理
いくら素晴らしい食材(素材)を使ったとしても、食材(素材)を生かすも殺すも、料理人の腕次第です。
3.録音
料理の修飾
素晴らしい料理が出来たとしても、食器や飲物、雰囲気やサービスが悪ければ料理は台無しです。
いかがでしょう。これら3つの工程(技術)の大切さは解っていただけたでしょうか。
そして皆さんは、これから自主制作映像作品の制作に携わる事になる訳であり、最初に行わなければならないの工程(技術)が、撮影という工程になる訳ですね。
ひとりで出来る自主制作映画 その10
http://diarynote.jp/d/29346/20031003.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その9 はじめに撮影ありき。
第6回で、監督あるいは主要スタッフが考えなければならない、やらなければならない事柄についてお話をしましたが、もう一度おさらいしてみましょう。
1.予算を調達する
2.スタッフを集める
3.キャストを集める
4.予算を管理する
5.ロケ地等撮影場所を選定する
6.移動手段、車両等の取扱いを決定する
7.スタッフ、キャストに対するギャラの取扱いを決定する
8.食事と食費の取扱いを決定する
9.移動に伴う交通費の取扱いを決定する
10.衣装、道具等の取扱いを決定する
11.脚本とスタッフ、キャストのスケジュールから撮影スケジュールを決定し本人に通知し、撮影スケジュールを運用する
12.演技指導する
13.演出プラン、撮影プランを決定する
14.照明する
15.撮影する
16.同時録音する
17.服装、セリフ、その他を記録する
18.音楽、効果音等を準備する
19.編集する
20.録音する
21.上映する
監督やスタッフやらねばならないこれらの事柄(工程/技術)のうち、最も重要でかつ技術やセンスが必要な工程(技術)を3つ挙げるとすると、次の3つの工程(技術)が挙げられます。
1.撮影
2.編集
3.録音
勿論、その他の工程、例えば照明については技術やノウハウ、センスが必要になりますし、記録については経験から得られるノウハウや要領が重要になってくるように、全ての工程についても技術、ノウハウ、センス等が必要になりますが、最重要な工程(技術)を3つ選ぶとすると、多くの映像作家はやはりこれら3つの工程(技術)を選択するのではないでしょうか。
事実、あなたが仮にどこかの映像作品制作サークルに属した場合、あなたはスタッフの一員としてこれら3つの工程(技術)のうち、最低でもひとつの工程(技術)を学ぶ必要があると思いますし、実際はサークルに入った瞬間に、それらの技術部門のひとつに配属されてしまう事になるのではないか、と考えられます。
そういった場合、あなたがサークル内でスタッフとしての経験を経て、監督になれた場合、あなたは撮影あがりの監督、編集あがりの監督と称される事になる訳です。
ところで、私見ですけど、現在第一線で活躍する映画監督には、撮影(カメラマン)あがりの監督が多いような気がします。古くはスタンリー・キューブリックやピーター・ハイアムズ、最近ではバリー・ソネンフェルドやヤン・デ・ボンとかが、パッと思い出されます。
さて、これらの工程(技術)を、皆さんの身近な料理に例えると、次のように考えることが出来ます。
1.撮影
食材の選択と調達
なんといっても、料理は食材(素材)が重要(命)です。
2.編集
食材の調理
いくら素晴らしい食材(素材)を使ったとしても、食材(素材)を生かすも殺すも、料理人の腕次第です。
3.録音
料理の修飾
素晴らしい料理が出来たとしても、食器や飲物、雰囲気やサービスが悪ければ料理は台無しです。
いかがでしょう。これら3つの工程(技術)の大切さは解っていただけたでしょうか。
そして皆さんは、これから自主制作映像作品の制作に携わる事になる訳であり、最初に行わなければならないの工程(技術)が、撮影という工程になる訳ですね。
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ひとりで出来る自主制作映画 その8
2003年9月22日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その8 閑話休題かも
本コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」第七回の最後に、わたしは皆さんにこういった問いかけをしました。
1.映画制作サークルという組織の中で歯車として映像制作に携わり経験や実績を積み、いずれ監督としての役割が回ってくることを期待する。
2.とりあえず、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を何度も何度も経験し、その映像作品を見せつつ、あなたと同じくらいやる気のあるスタッフやキャストを集め、ゆくゆくは映画制作サークルを主催する。
3.映画制作サークルに属し、スタッフとして映画制作にかかわる一方、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を始め、映画制作サークル内で、あなたの実力を認めたスタッフやキャストを集め、監督として自主制作を行う。
さあ、あなたはどれを選択しますか?
と、言っても、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」がターゲットとする読者層は、現在映像作品の制作経験は無いけれども、将来自主制作映像作品の監督として5〜10人規模(キャストを含めると、のべ20〜50人規模程度かな)のプロジェクトを率いて行きたい方を対象としています。
そして、当コンテンツは、そういった方に対し、将来の自主制作の前段階として、映像作品制作の経験と演習を行ってもらうことを想定しています。
ですから、わたし的には、1を選択されると何となく困ってしまう訳です。
1を選択し、映画制作サークルという組織の中で、監督としての役割が回ってくることを期待する場合の問題点としては、前回も説明しましたが、仮に50名規模の映画制作サークルがあったとして、年間にそのサークルのオフィシャル作品として制作される映像作品は、せいぜい5本位だと思います。従って50名規模の映画制作サークルに入った場合、5/50以内に入らないと監督として映像作品を制作する事は事実上不可能ということになります。
そして、映画制作サークルにとって新参者であるあなたは、サークル内であなたの監督としての実力をサークルの皆さんに十二分に認めさせる必要があるのです。
さて、漸く本コンテンツの本題である「ひとりで出来る自主制作映画」にたどり着くことが出来ました。
ここからは、どうすれば、ひとりで自主制作映像作品を制作することが出来るのかを、いくつかのヒントや例を挙げつつお話していきたいと考えています。
また、本コンテンツでは、技術的な話、 −−例えば撮影はこうする。とか編集はこうやるのだ。または、映像編集ソフトの使い方等、−− については、基本的にお話しするつもりはありません。あしからずご了承願います。
それでは、先ず現在のあなたの状況を確認してみましょう。
1.撮影機材を自由に使える環境にある。
2.編集・録音機材を自由に使える環境にある。
3.監督として撮りたい企画やシナリオが何本かある。
こんなところでしょうか。
しかし、現状のところスタッフはあなたしかいませんし、キャストも、語弊はありますがあなただけです。
このような状況では、自らがあたためているシナリオや企画を基に映像作品を自主制作するのは、余程じゃない限り困難だと思います。
次にあなたの目標を考えて見ましょう。
1.映像作品の自主制作を趣味として続けていく。
2.映像作品の自主制作という趣味を通じて実益を得ていく。
3.将来、商業映像作品の制作を仕事とする。
人それぞれいろいろな考え方を持っていると思いますが、わたし的には、1か2あたりが良いのではないかと思います。
3については、様々な問題点がありますし、当コンテンツの範囲を超えてしまう可能性が多々ありますので、もし機会があれば、別途考えて行ければ良いな、と思っています。
また、2の実益を得るという点について、自主制作の映像作品で、「お金なんて、貰えないよ。」という考えを持つ方もいらっしゃると思いますが、本コンテンツは、訳のわからない哲学的自己満足系の映像作品の制作ではなく、観客を意識し、ある程度娯楽性があり、映像作品として成立している作品の制作を目指している方を対象としています。
勿論、試作的な映像作品でお金を貰う事はおそらく出来ないとは思いますが、お金を貰う、ということは、お金を貰うなりの作品を制作する必要と責任が制作者側に発生する。ということになります。
また同時に、作品を完成させる責任も発生しますので、自主制作映像作品といえども、将来的にはある程度の報酬を得られるような作品を制作するつもりで、また次回の制作費を捻出するつもりで、映像作品の制作に望んだ方が、いろいろ学ぶことが多いのではないかと考えます。
ひとりで出来る自主制作映画 その9
http://diarynote.jp/d/29346/20030924.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その8 閑話休題かも
本コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」第七回の最後に、わたしは皆さんにこういった問いかけをしました。
1.映画制作サークルという組織の中で歯車として映像制作に携わり経験や実績を積み、いずれ監督としての役割が回ってくることを期待する。
2.とりあえず、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を何度も何度も経験し、その映像作品を見せつつ、あなたと同じくらいやる気のあるスタッフやキャストを集め、ゆくゆくは映画制作サークルを主催する。
3.映画制作サークルに属し、スタッフとして映画制作にかかわる一方、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を始め、映画制作サークル内で、あなたの実力を認めたスタッフやキャストを集め、監督として自主制作を行う。
さあ、あなたはどれを選択しますか?
と、言っても、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」がターゲットとする読者層は、現在映像作品の制作経験は無いけれども、将来自主制作映像作品の監督として5〜10人規模(キャストを含めると、のべ20〜50人規模程度かな)のプロジェクトを率いて行きたい方を対象としています。
そして、当コンテンツは、そういった方に対し、将来の自主制作の前段階として、映像作品制作の経験と演習を行ってもらうことを想定しています。
ですから、わたし的には、1を選択されると何となく困ってしまう訳です。
1を選択し、映画制作サークルという組織の中で、監督としての役割が回ってくることを期待する場合の問題点としては、前回も説明しましたが、仮に50名規模の映画制作サークルがあったとして、年間にそのサークルのオフィシャル作品として制作される映像作品は、せいぜい5本位だと思います。従って50名規模の映画制作サークルに入った場合、5/50以内に入らないと監督として映像作品を制作する事は事実上不可能ということになります。
そして、映画制作サークルにとって新参者であるあなたは、サークル内であなたの監督としての実力をサークルの皆さんに十二分に認めさせる必要があるのです。
さて、漸く本コンテンツの本題である「ひとりで出来る自主制作映画」にたどり着くことが出来ました。
ここからは、どうすれば、ひとりで自主制作映像作品を制作することが出来るのかを、いくつかのヒントや例を挙げつつお話していきたいと考えています。
また、本コンテンツでは、技術的な話、 −−例えば撮影はこうする。とか編集はこうやるのだ。または、映像編集ソフトの使い方等、−− については、基本的にお話しするつもりはありません。あしからずご了承願います。
それでは、先ず現在のあなたの状況を確認してみましょう。
1.撮影機材を自由に使える環境にある。
2.編集・録音機材を自由に使える環境にある。
3.監督として撮りたい企画やシナリオが何本かある。
こんなところでしょうか。
しかし、現状のところスタッフはあなたしかいませんし、キャストも、語弊はありますがあなただけです。
このような状況では、自らがあたためているシナリオや企画を基に映像作品を自主制作するのは、余程じゃない限り困難だと思います。
次にあなたの目標を考えて見ましょう。
1.映像作品の自主制作を趣味として続けていく。
2.映像作品の自主制作という趣味を通じて実益を得ていく。
3.将来、商業映像作品の制作を仕事とする。
人それぞれいろいろな考え方を持っていると思いますが、わたし的には、1か2あたりが良いのではないかと思います。
3については、様々な問題点がありますし、当コンテンツの範囲を超えてしまう可能性が多々ありますので、もし機会があれば、別途考えて行ければ良いな、と思っています。
また、2の実益を得るという点について、自主制作の映像作品で、「お金なんて、貰えないよ。」という考えを持つ方もいらっしゃると思いますが、本コンテンツは、訳のわからない哲学的自己満足系の映像作品の制作ではなく、観客を意識し、ある程度娯楽性があり、映像作品として成立している作品の制作を目指している方を対象としています。
勿論、試作的な映像作品でお金を貰う事はおそらく出来ないとは思いますが、お金を貰う、ということは、お金を貰うなりの作品を制作する必要と責任が制作者側に発生する。ということになります。
また同時に、作品を完成させる責任も発生しますので、自主制作映像作品といえども、将来的にはある程度の報酬を得られるような作品を制作するつもりで、また次回の制作費を捻出するつもりで、映像作品の制作に望んだ方が、いろいろ学ぶことが多いのではないかと考えます。
ひとりで出来る自主制作映画 その9
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ひとりで出来る自主制作映画 その7
2003年9月10日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その7 To do, or not to do, That is the question.
本コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」も回を重ね、7回目を迎えてしまいました。
不定期連載で、しかもシリーズ全体を通した論理的な構成を全く行っていないので、論旨に瑕があるかも知れませんし、また同じ処を何度も何度も回っているような印象を与えるかも知れませんが、ライヴ感を大切にこのまま進めたいと考えています。
しかし、前回の第6回目から、しばらく間が空きましたので、どんな話になっていたかを簡単にまとめますと、前回は5〜10人規模のプロジェクトとして、映像作品を制作する場合、監督やメイン・スタッフが直面する困難を列挙してみました。
今回は、それに鑑み、何故わたしは、ひとりで自主制作を行うことをおすすめするのか、をお話したいと思っています。
さて、それでは、前回のお話を受けて、論を進めることにします。
前回示した通り、監督として5〜10人規模のプロジェクトチームを率い、映像作品を制作するには、本来監督がやるべき映像作品の制作に関する事柄以外に、些細なそれでいて重要な「やらねばならぬ事柄」が山のようにあります。
何故あなたがそれらの事柄をやらねばならないのかと言いますと、その映像作品の制作は、あなたが監督として、あなたが中心となって、あなたが牽引すべき、あなたのプロジェクトであり、他のスタッフやキャストは、あなたに口説かれて、遊び半分、嫌々ながら、またはボランティア感覚でついてきているに過ぎないからです。
あなたは監督である以上、それらの「やらねばならぬ事柄」を全てこなしつつ、または進捗管理しつつ、メインの事柄である映像作品の制作を行わなければならないのです。
↓
これははっきり言って大変です。語弊はありますし、軽く矛盾していますが、必然的に瑣末なことを行う、優秀なスタッフが絶対的に必要になるでしょう。
しかし、経験の無い監督に、それほどやる気がある訳ではないスタッフをマネージメントし、叱咤激励し義務を果たさせる事は出来るでしょうか。
これはまるで、船に乗ったことの無い人が船長として、素人同然の船員たちを使って大海原を航海するようなものだと思います。
しかも、集まったスタッフは前述のようにあなたほど本気で映像作品を作ろうとは思っていないのです。
何しろ彼らは楽しいことを求めて、遊び感覚のボランティア気分で、このプロジェクトに参加しているのですから。彼らは、最初から義務や役割を負いたいとは考えていないのです。
↓
このような状況では、本来あなたがやらねばならぬ事柄に集中する為、やはり、監督として映像作品制作の経験を積む必要が出てきますね。
これは映像制作に集中する為、映像作品の制作の全工程を体験し、些細な事柄を軽くいなすことを覚え、またスタッフやキャストをマメージメントする経験を積む必要性が感じられるからです。
↓
それなら、どこかの映画サークルに入って、スタッフとして経験を積みますか。
でも、数ある映画サークルはスタッフやキャストを求めているのであって、監督を求めているのではありません。
何しろ、監督になりたい人達が、映画サークルを主催し、その下で働くスタッフやキャストを募集しているのですから。
制作すべき企画やビジョンは既にあり、後はそのビジョンを実現する為の道具としてのスタッフやキャストを彼らは求めているのです。
↓
余談ですが、仮に50名規模の映画制作サークルがあったとして、年間にそのサークルとしてのオフィシャルな作品として制作される映像作品は、経験上せいぜい5本程度だと思います。
つまり、50名規模の映画制作サークルに入った場合、5/50に入らないと監督として映像作品を制作する事はできないのです。
↓
あなたはスタッフで満足できますか。
確かあなたは監督をしたかったのではなかったんですか。
どうです。だんだん見えてきましたね。
ここで大きな分岐点が見えてきました。
1.映画制作サークルという組織の中で歯車として映像制作に携わり経験や実績を積み、いずれ監督としての役割が回ってくることを期待する。
2.とりあえず、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を何度も何度も経験し、その映像作品を見せつつ、あなたと同じくらいやる気のあるスタッフやキャストを集め、ゆくゆくは映画制作サークルを主催する。
3.映画制作サークルに属し、スタッフとして映画制作にかかわる一方、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を始め、映画制作サークル内で、あなたの実力を認めたスタッフやキャストを集め、監督として自主制作を行う。
さあ、あなたはどれを選択しますか?
ひとりで出来る自主制作映画 その8
http://diarynote.jp/d/29346/20030922.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その7 To do, or not to do, That is the question.
本コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」も回を重ね、7回目を迎えてしまいました。
不定期連載で、しかもシリーズ全体を通した論理的な構成を全く行っていないので、論旨に瑕があるかも知れませんし、また同じ処を何度も何度も回っているような印象を与えるかも知れませんが、ライヴ感を大切にこのまま進めたいと考えています。
しかし、前回の第6回目から、しばらく間が空きましたので、どんな話になっていたかを簡単にまとめますと、前回は5〜10人規模のプロジェクトとして、映像作品を制作する場合、監督やメイン・スタッフが直面する困難を列挙してみました。
今回は、それに鑑み、何故わたしは、ひとりで自主制作を行うことをおすすめするのか、をお話したいと思っています。
さて、それでは、前回のお話を受けて、論を進めることにします。
前回示した通り、監督として5〜10人規模のプロジェクトチームを率い、映像作品を制作するには、本来監督がやるべき映像作品の制作に関する事柄以外に、些細なそれでいて重要な「やらねばならぬ事柄」が山のようにあります。
何故あなたがそれらの事柄をやらねばならないのかと言いますと、その映像作品の制作は、あなたが監督として、あなたが中心となって、あなたが牽引すべき、あなたのプロジェクトであり、他のスタッフやキャストは、あなたに口説かれて、遊び半分、嫌々ながら、またはボランティア感覚でついてきているに過ぎないからです。
あなたは監督である以上、それらの「やらねばならぬ事柄」を全てこなしつつ、または進捗管理しつつ、メインの事柄である映像作品の制作を行わなければならないのです。
↓
これははっきり言って大変です。語弊はありますし、軽く矛盾していますが、必然的に瑣末なことを行う、優秀なスタッフが絶対的に必要になるでしょう。
しかし、経験の無い監督に、それほどやる気がある訳ではないスタッフをマネージメントし、叱咤激励し義務を果たさせる事は出来るでしょうか。
これはまるで、船に乗ったことの無い人が船長として、素人同然の船員たちを使って大海原を航海するようなものだと思います。
しかも、集まったスタッフは前述のようにあなたほど本気で映像作品を作ろうとは思っていないのです。
何しろ彼らは楽しいことを求めて、遊び感覚のボランティア気分で、このプロジェクトに参加しているのですから。彼らは、最初から義務や役割を負いたいとは考えていないのです。
↓
このような状況では、本来あなたがやらねばならぬ事柄に集中する為、やはり、監督として映像作品制作の経験を積む必要が出てきますね。
これは映像制作に集中する為、映像作品の制作の全工程を体験し、些細な事柄を軽くいなすことを覚え、またスタッフやキャストをマメージメントする経験を積む必要性が感じられるからです。
↓
それなら、どこかの映画サークルに入って、スタッフとして経験を積みますか。
でも、数ある映画サークルはスタッフやキャストを求めているのであって、監督を求めているのではありません。
何しろ、監督になりたい人達が、映画サークルを主催し、その下で働くスタッフやキャストを募集しているのですから。
制作すべき企画やビジョンは既にあり、後はそのビジョンを実現する為の道具としてのスタッフやキャストを彼らは求めているのです。
↓
余談ですが、仮に50名規模の映画制作サークルがあったとして、年間にそのサークルとしてのオフィシャルな作品として制作される映像作品は、経験上せいぜい5本程度だと思います。
つまり、50名規模の映画制作サークルに入った場合、5/50に入らないと監督として映像作品を制作する事はできないのです。
↓
あなたはスタッフで満足できますか。
確かあなたは監督をしたかったのではなかったんですか。
どうです。だんだん見えてきましたね。
ここで大きな分岐点が見えてきました。
1.映画制作サークルという組織の中で歯車として映像制作に携わり経験や実績を積み、いずれ監督としての役割が回ってくることを期待する。
2.とりあえず、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を何度も何度も経験し、その映像作品を見せつつ、あなたと同じくらいやる気のあるスタッフやキャストを集め、ゆくゆくは映画制作サークルを主催する。
3.映画制作サークルに属し、スタッフとして映画制作にかかわる一方、必要最低限の人数、−ここではひとりということ、−で映像作品の制作を始め、映画制作サークル内で、あなたの実力を認めたスタッフやキャストを集め、監督として自主制作を行う。
さあ、あなたはどれを選択しますか?
ひとりで出来る自主制作映画 その8
http://diarynote.jp/d/29346/20030922.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20030806.html
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ひとりで出来る自主制作映画 その6
2003年8月20日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その6 本当に全部ひとりで出来るの?
今回は、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」の基本コンセプトから若干外れますが、5〜10人程度の小グループで自主制作映画を作る場合に、監督が考えなければならないこと、やらなければならないことを考えて見ましょう。
同時に、ひとりで行う自主制作映画の製作を想定していただければ幸いです。
前提条件として、ここでは、制作する映像作品の企画・脚本等は既に完成しており、機材も整い、すぐにでも制作が始められる状態だと仮定した上で、シミュレーションしてみましょう
監督あるいは主要スタッフが考えなければならない、やらなければならない事柄は次の通りです。
1.予算を調達する
2.スタッフを集める
3.キャストを集める
4.予算を管理する
5.ロケ地等撮影場所を選定する
6.移動手段、車両等の取扱いを決定する
7.スタッフ、キャストに対するギャラの取扱いを決定する
8.食事と食費の取扱いを決定する
9.移動に伴う交通費の取扱いを決定する
10.衣装、道具等の取扱いを決定する
11.脚本とスタッフ、キャストのスケジュールから撮影スケジュールを決定し本人に通知し、撮影スケジュールを運用する
12.演技指導する
13.演出プラン、撮影プランを決定する
14.照明する
15.撮影する
16.同時録音する
17.服装、セリフ、その他を記録する
18.音楽、効果音等を準備する
19.編集する
20.録音する
21.上映する
やや大雑把な感はありますが、監督あるいは主要スタッフは、概ねこれらの事柄の全てを考え、かつ全てを行わなければならないのです。
これは非常に大変な作業です。
ただ単に映像作品を作りたいだけなのに、付随する作業がこんなに必要なのですね。
ちょっと余談で、かつ私見ですが、自主制作映画監督の多くは、ワンマンなタイプの人が多いのではないか、と思います。
というよりはワンマンなタイプでなければ、自主制作映画など出来ないのかも知れません。
監督は、結局のところ自分のビジョンを実現するために、語弊はありますが、スタッフやキャストを利用し、実際の映像作品の制作に集中するために、周辺のスタッフに雑務をやらせてしまうことも往々にしてあるのです。
また、監督として、映像作品の自主制作を目指す人が、目の前に積み重なる様々な問題に対処しきれなくなり、制作自体を打ち切らざるを得ない状況に追い込まれる事は、残念ながら多々あることなのです。
更に、メインキャストが失踪、なんてことも多々あるわけですよ。これが。
何しろ、自主制作映画のキャストはほとんどが報酬無しのボランティア俳優ですからね。
ひとりで出来る自主制作映画 その7
http://diarynote.jp/d/29346/20030910.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その6 本当に全部ひとりで出来るの?
今回は、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」の基本コンセプトから若干外れますが、5〜10人程度の小グループで自主制作映画を作る場合に、監督が考えなければならないこと、やらなければならないことを考えて見ましょう。
同時に、ひとりで行う自主制作映画の製作を想定していただければ幸いです。
前提条件として、ここでは、制作する映像作品の企画・脚本等は既に完成しており、機材も整い、すぐにでも制作が始められる状態だと仮定した上で、シミュレーションしてみましょう
監督あるいは主要スタッフが考えなければならない、やらなければならない事柄は次の通りです。
1.予算を調達する
2.スタッフを集める
3.キャストを集める
4.予算を管理する
5.ロケ地等撮影場所を選定する
6.移動手段、車両等の取扱いを決定する
7.スタッフ、キャストに対するギャラの取扱いを決定する
8.食事と食費の取扱いを決定する
9.移動に伴う交通費の取扱いを決定する
10.衣装、道具等の取扱いを決定する
11.脚本とスタッフ、キャストのスケジュールから撮影スケジュールを決定し本人に通知し、撮影スケジュールを運用する
12.演技指導する
13.演出プラン、撮影プランを決定する
14.照明する
15.撮影する
16.同時録音する
17.服装、セリフ、その他を記録する
18.音楽、効果音等を準備する
19.編集する
20.録音する
21.上映する
やや大雑把な感はありますが、監督あるいは主要スタッフは、概ねこれらの事柄の全てを考え、かつ全てを行わなければならないのです。
これは非常に大変な作業です。
ただ単に映像作品を作りたいだけなのに、付随する作業がこんなに必要なのですね。
ちょっと余談で、かつ私見ですが、自主制作映画監督の多くは、ワンマンなタイプの人が多いのではないか、と思います。
というよりはワンマンなタイプでなければ、自主制作映画など出来ないのかも知れません。
監督は、結局のところ自分のビジョンを実現するために、語弊はありますが、スタッフやキャストを利用し、実際の映像作品の制作に集中するために、周辺のスタッフに雑務をやらせてしまうことも往々にしてあるのです。
また、監督として、映像作品の自主制作を目指す人が、目の前に積み重なる様々な問題に対処しきれなくなり、制作自体を打ち切らざるを得ない状況に追い込まれる事は、残念ながら多々あることなのです。
更に、メインキャストが失踪、なんてことも多々あるわけですよ。これが。
何しろ、自主制作映画のキャストはほとんどが報酬無しのボランティア俳優ですからね。
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ひとりで出来る自主制作映画 その5
2003年8月19日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その5 何を撮ればいいのかわからないんですけど・・・・
前回までで、とりあえず映像メディアと機材についてのお話は一旦はおしまいです。
とりあえず、前回までのお話で、自分が必要としている映像メディアと機材の選択は済んでいるのではないかな。
つまり、8mmフィルムなら、8mmフィルム。miniDVならminiDVということ。
選択が済んだら、即、機材の調達に入って欲しい。
とは言うものの、今後は、お約束通りminiDV規格による自主制作映像作品についてお話しすることになります。
しかも、この時点でminiDVカメラとパソコン、映像編集ソフトとDVケーブル等を既に調達したこととして、お話を進めさせていただきます。
その辺はあしからずご了承願います。
さて、それでは、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」本題の自主制作に入るわけですが、この時点で、自らが監督となり、自主制作映像作品の制作を志す人であれば、漠然としたものを含めて、撮りたい企画の2本や3本は余裕で保有していると思います。もしかしたら既に脚本やなんかも何本かは出来ているかもしれません。
もし、仮にこの時点(機材が揃って、さあやるぞ!という段階)で、何を撮ればいいのかわからない、または撮りたい企画が全く無い。というような人には、残念ながら監督としての自主制作映画はオススメしません。そんなあなたはスタッフ向きなのです。
良くも悪くも映像作品というものは、監督のビジョンを実現し、映像メディアに定着させたものです。
従って、撮りたい企画が無い、何を撮ればいいのかわからない、という人は、その段階で監督失格と言わざるを得ません。何しろ実現すべきビジョンの持ち合わせが無いのですから。
皆さんの身近な漫画で例えるならば、いくら絵が上手くても、訴えたいもの、伝えたいものが何も無ければ、漫画は描けないし、描けたとしても読者には何も伝わりません。
でも、絵はへたくそでも、訴えたいもの、伝えたいものがあり、それを描写することができるのであれば、それは作品として成立することになります。
もし絵が上手で、漫画は描きたいけど、伝えたい、描きたいものが無いのであれば、その辺で作家を捕まえて、その作家のビジョンを実現するスタッフとして、漫画という作品にかかわることになる訳です。
そんな例は身の回りに沢山ありますよね。
映像作品もその辺は同じです。
まず、監督には実現すべきビジョンが必要、という訳です。
ひとりで出来る自主制作映画 その6
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ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その5 何を撮ればいいのかわからないんですけど・・・・
前回までで、とりあえず映像メディアと機材についてのお話は一旦はおしまいです。
とりあえず、前回までのお話で、自分が必要としている映像メディアと機材の選択は済んでいるのではないかな。
つまり、8mmフィルムなら、8mmフィルム。miniDVならminiDVということ。
選択が済んだら、即、機材の調達に入って欲しい。
とは言うものの、今後は、お約束通りminiDV規格による自主制作映像作品についてお話しすることになります。
しかも、この時点でminiDVカメラとパソコン、映像編集ソフトとDVケーブル等を既に調達したこととして、お話を進めさせていただきます。
その辺はあしからずご了承願います。
さて、それでは、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」本題の自主制作に入るわけですが、この時点で、自らが監督となり、自主制作映像作品の制作を志す人であれば、漠然としたものを含めて、撮りたい企画の2本や3本は余裕で保有していると思います。もしかしたら既に脚本やなんかも何本かは出来ているかもしれません。
もし、仮にこの時点(機材が揃って、さあやるぞ!という段階)で、何を撮ればいいのかわからない、または撮りたい企画が全く無い。というような人には、残念ながら監督としての自主制作映画はオススメしません。そんなあなたはスタッフ向きなのです。
良くも悪くも映像作品というものは、監督のビジョンを実現し、映像メディアに定着させたものです。
従って、撮りたい企画が無い、何を撮ればいいのかわからない、という人は、その段階で監督失格と言わざるを得ません。何しろ実現すべきビジョンの持ち合わせが無いのですから。
皆さんの身近な漫画で例えるならば、いくら絵が上手くても、訴えたいもの、伝えたいものが何も無ければ、漫画は描けないし、描けたとしても読者には何も伝わりません。
でも、絵はへたくそでも、訴えたいもの、伝えたいものがあり、それを描写することができるのであれば、それは作品として成立することになります。
もし絵が上手で、漫画は描きたいけど、伝えたい、描きたいものが無いのであれば、その辺で作家を捕まえて、その作家のビジョンを実現するスタッフとして、漫画という作品にかかわることになる訳です。
そんな例は身の回りに沢山ありますよね。
映像作品もその辺は同じです。
まず、監督には実現すべきビジョンが必要、という訳です。
ひとりで出来る自主制作映画 その6
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ひとりで出来る自主制作映画 その1
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ひとりで出来る自主制作映画 その4
2003年8月18日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その4 「暇と金があるならフィルムだぜ!」(miniDV規格ノススメ)
前回、前々回と、映像メディアである8mmフィルムとminiDVについて、制作工程を基に費用面の比較を行いました。
繰り返しになりますが、も一度ご紹介しましょう。
1.8mmフィルムによる自主制作映画のコスト
1)イニシャル・コスト
200,000円 カメラ
50,000円 スプライサーとビュワーエディター
150,000円 映写機
400,000円 合計
2)ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
30,000円 フィルム及び現像代10本分
12,000円 マグネコーティング
10,000円 リール、スプライシング・テープ等雑費
52,000円 合計
2.miniDVによる自主制作映像作品のコスト
1)イニシャル・コスト
100,000円 ビデオカメラ
200,000円 パソコン
10,000円 映像編集ソフト
10,000円 ケーブル等雑費
320,000円 合計
2)ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
800円 miniDVテープ(60分×2)
800円 合計
さて、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」の基本コンセプトは、文字通り、「たったひとりで自主制作映画(映像作品)を作ってしまおう。」というものであり、その方向性としては、「映像制作未経験者でも、撮りたい素材や企画があるんだったら、とりあえず作っちゃえ!」というものです。
勿論、「グループで自主制作映画を製作する前に、自分ひとりで全工程を経験してみよう。」というものでも構いません。
そこで、当コンテンツでは、ひとりで映像作品を制作する上での最大の問題点は、コストである。と捉え、コストの面から、miniDV規格による自主制作をオススメします。
このminiDV規格を利用することにより、ランニングコストは事実上0円に限りなく近づくため、フィルムだったら勿体無くて撮れないような、無駄になってしまうようなカットや、とりあえず失敗を恐れず撮ってみよう的な手法、または複数のカメラを同時に回す、といった贅沢な手法が可能になってくるのです。
映像作家初心者の皆さんは、多分カメラを回す前に、撮影プランや画面構成等の考察と若干の決心が必要だと思うのですが、わたし的にはその辺も勿論重要だと思いますが、結局のところ撮影は反射神経だと思います。撮るべきかどうか頭の中で考えてる暇があったら、カメラを被写体に向けファインダーものぞかずに、シャッターを切っている位がちょうど良いと思います。
撮り逃した被写体はもう永遠に戻ってこないのですから。
で、そういう手法が取れるのは、ランニングコストが低廉なminiDV規格等の映像メディアなのです。
しかしながら、財力や時間に大いに余裕がある方には、フィルムで自主制作映画を撮ることをオススメします。
はっきり言って、フィルムの編集には、大きな魅力があります。
最大の魅力はなんと言っても、撮影されたただの単なるカットが、編集という工程を行うことにより、自分の手の中で、意味のあるシーンに、そして重要なシークエンスに姿を変え、変貌していく様は、フィルムの編集を通じてでしか体験できないのではないかと思います。
ひとりで出来る自主制作映画 その5
http://diarynote.jp/d/29346/20030819.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その4 「暇と金があるならフィルムだぜ!」(miniDV規格ノススメ)
前回、前々回と、映像メディアである8mmフィルムとminiDVについて、制作工程を基に費用面の比較を行いました。
繰り返しになりますが、も一度ご紹介しましょう。
1.8mmフィルムによる自主制作映画のコスト
1)イニシャル・コスト
200,000円 カメラ
50,000円 スプライサーとビュワーエディター
150,000円 映写機
400,000円 合計
2)ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
30,000円 フィルム及び現像代10本分
12,000円 マグネコーティング
10,000円 リール、スプライシング・テープ等雑費
52,000円 合計
2.miniDVによる自主制作映像作品のコスト
1)イニシャル・コスト
100,000円 ビデオカメラ
200,000円 パソコン
10,000円 映像編集ソフト
10,000円 ケーブル等雑費
320,000円 合計
2)ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
800円 miniDVテープ(60分×2)
800円 合計
さて、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」の基本コンセプトは、文字通り、「たったひとりで自主制作映画(映像作品)を作ってしまおう。」というものであり、その方向性としては、「映像制作未経験者でも、撮りたい素材や企画があるんだったら、とりあえず作っちゃえ!」というものです。
勿論、「グループで自主制作映画を製作する前に、自分ひとりで全工程を経験してみよう。」というものでも構いません。
そこで、当コンテンツでは、ひとりで映像作品を制作する上での最大の問題点は、コストである。と捉え、コストの面から、miniDV規格による自主制作をオススメします。
このminiDV規格を利用することにより、ランニングコストは事実上0円に限りなく近づくため、フィルムだったら勿体無くて撮れないような、無駄になってしまうようなカットや、とりあえず失敗を恐れず撮ってみよう的な手法、または複数のカメラを同時に回す、といった贅沢な手法が可能になってくるのです。
映像作家初心者の皆さんは、多分カメラを回す前に、撮影プランや画面構成等の考察と若干の決心が必要だと思うのですが、わたし的にはその辺も勿論重要だと思いますが、結局のところ撮影は反射神経だと思います。撮るべきかどうか頭の中で考えてる暇があったら、カメラを被写体に向けファインダーものぞかずに、シャッターを切っている位がちょうど良いと思います。
撮り逃した被写体はもう永遠に戻ってこないのですから。
で、そういう手法が取れるのは、ランニングコストが低廉なminiDV規格等の映像メディアなのです。
しかしながら、財力や時間に大いに余裕がある方には、フィルムで自主制作映画を撮ることをオススメします。
はっきり言って、フィルムの編集には、大きな魅力があります。
最大の魅力はなんと言っても、撮影されたただの単なるカットが、編集という工程を行うことにより、自分の手の中で、意味のあるシーンに、そして重要なシークエンスに姿を変え、変貌していく様は、フィルムの編集を通じてでしか体験できないのではないかと思います。
ひとりで出来る自主制作映画 その5
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ひとりで出来る自主制作映画 その1
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ひとりで出来る自主制作映画 その3
2003年8月12日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その3 やっぱりフィルムで撮りたいんだけど・・・・
前回は、8mmフィルムでの自主制作映画の制作工程について考えてみましたが、今回はいよいよminiDVでの自主制作映画(映像作品)の製作工程について考えて見ましょう。
その前に、わたしが何故miniDVでの自主制作映画(映像作品)をおすすめするのかを簡単に紹介しましょう。
一番のポイントは、パソコンを映像編集機器として利用することにより、ノンリニア編集環境を自宅に整えることが容易になり、その制作物のクオリティは放送局レベルに達している。という点です。
ここでは、ノンリニア編集とリニア編集の違いについてくどくどと説明はしません。その辺りについてご関心のある方は、検索エンジンかなにかで検索してみてください。
それでは、miniDV環境における映像作品の自主制作について考えて見ましょう。
0.事前準備
映像メディアが異なっても、事前準備でやらなければならないことには、差が無いので詳細は今回も割愛します。
1.撮影
撮影には、撮影機材として、当然miniDVカメラが必要です。
ここで言うminiDVカメラとは、一般的にデジタルビデオカメラと呼ばれるものですが、最近のビデオカメラのほとんどがデジタルビデオカメラとなっていますので、ビデオカメラといえば、miniDVカメラを指す、と言っても良いでしょう。
実売価格は、10〜20万円程度です。
撮影には、勿論ビデオテープが必要です。
最近では、コンビニエンスストアでもminiDVテープを簡単に購入することが出来るようになりました。
実売価格は、60分テープで、400円程度じゃないでしょうか。
2.編集
編集には、パソコンと映像編集ソフトが必要です。
パソコンは、ここ2〜3年の発売モデルだったら概ね大丈夫です。
現在の実売価格だと、デスクトップなら20万円、ノートブックなら25万円も出せば充分だと思います。
映像編集ソフトは、好みが分かれるところですが、安価で良いものを、と考えると、わたし的には、Adobe Premiere LE をおすすめします。
自主制作映画(映像作品)に必要な機能は全てそろっています。
定価:9,800円
Adobe Premiere LE の必要システム構成は、
・ Intel; Pentium; III 500MHz以上のプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ(Pentium III 700MHz以上のプロセッサを推奨)
・ Microsoft Windows 2000日本語版、Windows Me 日本語版、またはWindows XP日本語版
・ 128MB以上のRAM(256MB以上を推奨)
・ Microsoft 社で認証されているOHCI IEEE1394インタフェイス
・ Microsoft Direct X 準拠のビデオディスプレイアダプタ
・ DVデータ保存用に7200回転/分のUltra DMA/66 IDEドライブ、SCSIハードディスク、またはディスクアレイシステム
・ サウンドカード
2003年8月、Adobe Premiere Proが、Premiereフル・バージョンの最新版(?)として発表されましたが、定価:88,000円と高額ですので、わたし的に、いきなりの購入はオススメしません。
3.録音
Adobe Premiere LE 等の映像編集ソフトがあれば大丈夫です。
パソコンに最初から入っている映像編集ソフトには、録音機能が無いものがありますので、注意が必要です。
4.映写(上映)
テレビがあれば大丈夫です。
それでは、コストを計算してみましょう。
イニシャル・コスト
100,000円 ビデオカメラ
200,000円 パソコン
10,000円 映像編集ソフト
10,000円 ケーブル等雑費
320,000円 合計
ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
800円 miniDVテープ(60分×2)
800円 合計
いかがでしょう。
実質的には、30万円程度で、映像作品の自主制作環境が整い、かつランニング・コストは無料に近い、という状況なのです。
しかも、ここのサイトを訪れているということは、おそらくパソコンは所有しているだろうし、身の回りを探せば、ビデオカメラの1台や2台は見つかるでしょう。
ひとりで出来る自主制作映画 その4
http://diarynote.jp/d/29346/20030818.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
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その3 やっぱりフィルムで撮りたいんだけど・・・・
前回は、8mmフィルムでの自主制作映画の制作工程について考えてみましたが、今回はいよいよminiDVでの自主制作映画(映像作品)の製作工程について考えて見ましょう。
その前に、わたしが何故miniDVでの自主制作映画(映像作品)をおすすめするのかを簡単に紹介しましょう。
一番のポイントは、パソコンを映像編集機器として利用することにより、ノンリニア編集環境を自宅に整えることが容易になり、その制作物のクオリティは放送局レベルに達している。という点です。
ここでは、ノンリニア編集とリニア編集の違いについてくどくどと説明はしません。その辺りについてご関心のある方は、検索エンジンかなにかで検索してみてください。
それでは、miniDV環境における映像作品の自主制作について考えて見ましょう。
0.事前準備
映像メディアが異なっても、事前準備でやらなければならないことには、差が無いので詳細は今回も割愛します。
1.撮影
撮影には、撮影機材として、当然miniDVカメラが必要です。
ここで言うminiDVカメラとは、一般的にデジタルビデオカメラと呼ばれるものですが、最近のビデオカメラのほとんどがデジタルビデオカメラとなっていますので、ビデオカメラといえば、miniDVカメラを指す、と言っても良いでしょう。
実売価格は、10〜20万円程度です。
撮影には、勿論ビデオテープが必要です。
最近では、コンビニエンスストアでもminiDVテープを簡単に購入することが出来るようになりました。
実売価格は、60分テープで、400円程度じゃないでしょうか。
2.編集
編集には、パソコンと映像編集ソフトが必要です。
パソコンは、ここ2〜3年の発売モデルだったら概ね大丈夫です。
現在の実売価格だと、デスクトップなら20万円、ノートブックなら25万円も出せば充分だと思います。
映像編集ソフトは、好みが分かれるところですが、安価で良いものを、と考えると、わたし的には、Adobe Premiere LE をおすすめします。
自主制作映画(映像作品)に必要な機能は全てそろっています。
定価:9,800円
Adobe Premiere LE の必要システム構成は、
・ Intel; Pentium; III 500MHz以上のプロセッサを搭載したパーソナルコンピュータ(Pentium III 700MHz以上のプロセッサを推奨)
・ Microsoft Windows 2000日本語版、Windows Me 日本語版、またはWindows XP日本語版
・ 128MB以上のRAM(256MB以上を推奨)
・ Microsoft 社で認証されているOHCI IEEE1394インタフェイス
・ Microsoft Direct X 準拠のビデオディスプレイアダプタ
・ DVデータ保存用に7200回転/分のUltra DMA/66 IDEドライブ、SCSIハードディスク、またはディスクアレイシステム
・ サウンドカード
2003年8月、Adobe Premiere Proが、Premiereフル・バージョンの最新版(?)として発表されましたが、定価:88,000円と高額ですので、わたし的に、いきなりの購入はオススメしません。
3.録音
Adobe Premiere LE 等の映像編集ソフトがあれば大丈夫です。
パソコンに最初から入っている映像編集ソフトには、録音機能が無いものがありますので、注意が必要です。
4.映写(上映)
テレビがあれば大丈夫です。
それでは、コストを計算してみましょう。
イニシャル・コスト
100,000円 ビデオカメラ
200,000円 パソコン
10,000円 映像編集ソフト
10,000円 ケーブル等雑費
320,000円 合計
ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
800円 miniDVテープ(60分×2)
800円 合計
いかがでしょう。
実質的には、30万円程度で、映像作品の自主制作環境が整い、かつランニング・コストは無料に近い、という状況なのです。
しかも、ここのサイトを訪れているということは、おそらくパソコンは所有しているだろうし、身の回りを探せば、ビデオカメラの1台や2台は見つかるでしょう。
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ひとりで出来る自主制作映画 その2
2003年8月7日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その2 それでもフィルムで撮りたいんだ!
映像作品を制作する上で、最初に考えなければならないのは、映像メディアの選択でしょう。
いまさら何言ってるんだ、ビデオに決まってるだろ!ビデオに!!
と思った方は、今回は読み飛ばして下さい。
おそらく、自主制作映画を志す人の多くは、なんと言ってもフィルムで映像作品を制作したいのではないでしょうか。
事実、わたしも出来ることならば、一生に一本くらいは35mmフィルムで映画を撮ってみたいと考えています。
しかし、35mmフィルムで映画を自主制作する、というのはあまりにも実際的ではないと思いますし、自主制作に限定した場合、制作が技術的に可能なフィルム・メディアは8mmフィルム、もしくは16mmフィルムだと考えるのが一般的です。
そこで、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」では、まず最初に、8mmフィルムでの自主制作映画について考えていくことにします。
当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」では、最終的にDVmini規格に則った自主制作映画を提案していくことになるのですが、先ずは前段として8mmフィルムでの自主制作映画の於かれている現状を明確にしていきたいと思います。
それでは、8mmフィルムでの自主制作映画の制作工程について考えてみましょう。
0.事前準備
映像メディアが異なっても、事前準備でやらなければならないことには、差が無いので詳細は割愛します。
1.撮影
撮影には、撮影機材として、当然8mmカメラが必要です。
8mmカメラには、現在中古市場に流通しているもので、シングル8(フジフィルム系)というフィルムを使用するものと、スーパー8(コダック系)というフィルムを使用するものがあり、カメラ本体の実売価格は、中古のもので3〜30万円程度のようです。
因みに、シングル8を使用するカメラの方が一般的に技術的高度な撮影を行うことが出来、価格的にも高いようです。
撮影には勿論、フィルムも必要です。
シングル8、スーパー8ともに、日本国内で細々と流通はしているようですが、DVmini等のビデオテープと比較すると圧倒的に、入手が困難となっていますし高価です。
また、フィルムはご承知のように現像が必要ですので、現像サービスを行っている業者を見つけることが重要です。
撮影のランニング・コストとしては、3分20秒のフィルムの場合、現像代込みで2〜3,000円程度のようです。
なお、シングル8はフジフィルムが日本国内で現像を行っていますが、スーパー8の現像は原則的に海外での現像のようです。
因みにその3分20秒のフィルムの中で実際本編に使えるのは、どれくらいの割合になるのかは、スタッフやキャストの質に左右されることになりますが、わたしの経験では、15〜20分くらいの作品を作る場合、3分20秒のフィルムを7〜12本くらい使用することになります。
2.編集
編集には、フィルムを切ったり繋げたりするためのスプライサーという機材と、フィルムを小さなスクリーンに投影し、カットの繋ぎを確認するためのビュワーエディターという機材が必要です。実売価格は両方合わせて4〜5万円程度のようです。
別途、フィルムを繋げるためにスプライシング・テープやフィルムをまとめるためのリール等が必要です。
3.録音
録音には、録音機能付の映写機があれば基本的になんとかなります。
但し、8mmフィルムには、サウンドトラックが2chしかありませんので、ステレオで音楽を入れて、その上でセリフをかぶせたい、とか、音楽とセリフと物音を同時に収録したい、というような希望がある場合は、4ch程度のミキサーや、場合によってはマルチトラック・レコーダー等が必要になります。
(まあ、この辺は努力とアイディアで何とかなると思いますが、念の為。)
映写機の実売価格としては、8〜15万円位のようです。
また、フィルムによっては、最初は磁気がついていないものもありますが、この磁気なしフィルムを磁気録音できるように、マグネコーティングという工程を行う必要があります。
費用は、3分20秒で、4,000円程度です。
4.映写
映写のためには、映写機とスクリーンが必要ですが、映写機は前項の通りです。
スクリーンはとりあえずはシーツでも何でもOKです。
それでは、コストを計算してみましょう。
イニシャル・コスト
200,000円 カメラ
50,000円 スプライサーとビュワーエディター
150,000円 映写機
400,000円 合計
ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
30,000円 フィルム及び現像代10本分
12,000円 マグネコーティング
10,000円 リール、スプライシング・テープ等雑費
52,000円 合計
とりあえず、初期投資として400,000円あれば、映画の自主制作は可能ですが、15分の作品を制作する度に、5〜10万円程度のコストがかかることになりますね。
ひとりで出来る自主制作映画 その3
http://diarynote.jp/d/29346/20030812.html
ひとりで出来る自主制作映画 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20030806.html
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その2 それでもフィルムで撮りたいんだ!
映像作品を制作する上で、最初に考えなければならないのは、映像メディアの選択でしょう。
いまさら何言ってるんだ、ビデオに決まってるだろ!ビデオに!!
と思った方は、今回は読み飛ばして下さい。
おそらく、自主制作映画を志す人の多くは、なんと言ってもフィルムで映像作品を制作したいのではないでしょうか。
事実、わたしも出来ることならば、一生に一本くらいは35mmフィルムで映画を撮ってみたいと考えています。
しかし、35mmフィルムで映画を自主制作する、というのはあまりにも実際的ではないと思いますし、自主制作に限定した場合、制作が技術的に可能なフィルム・メディアは8mmフィルム、もしくは16mmフィルムだと考えるのが一般的です。
そこで、当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」では、まず最初に、8mmフィルムでの自主制作映画について考えていくことにします。
当コンテンツ「ひとりで出来る自主制作映画」では、最終的にDVmini規格に則った自主制作映画を提案していくことになるのですが、先ずは前段として8mmフィルムでの自主制作映画の於かれている現状を明確にしていきたいと思います。
それでは、8mmフィルムでの自主制作映画の制作工程について考えてみましょう。
0.事前準備
映像メディアが異なっても、事前準備でやらなければならないことには、差が無いので詳細は割愛します。
1.撮影
撮影には、撮影機材として、当然8mmカメラが必要です。
8mmカメラには、現在中古市場に流通しているもので、シングル8(フジフィルム系)というフィルムを使用するものと、スーパー8(コダック系)というフィルムを使用するものがあり、カメラ本体の実売価格は、中古のもので3〜30万円程度のようです。
因みに、シングル8を使用するカメラの方が一般的に技術的高度な撮影を行うことが出来、価格的にも高いようです。
撮影には勿論、フィルムも必要です。
シングル8、スーパー8ともに、日本国内で細々と流通はしているようですが、DVmini等のビデオテープと比較すると圧倒的に、入手が困難となっていますし高価です。
また、フィルムはご承知のように現像が必要ですので、現像サービスを行っている業者を見つけることが重要です。
撮影のランニング・コストとしては、3分20秒のフィルムの場合、現像代込みで2〜3,000円程度のようです。
なお、シングル8はフジフィルムが日本国内で現像を行っていますが、スーパー8の現像は原則的に海外での現像のようです。
因みにその3分20秒のフィルムの中で実際本編に使えるのは、どれくらいの割合になるのかは、スタッフやキャストの質に左右されることになりますが、わたしの経験では、15〜20分くらいの作品を作る場合、3分20秒のフィルムを7〜12本くらい使用することになります。
2.編集
編集には、フィルムを切ったり繋げたりするためのスプライサーという機材と、フィルムを小さなスクリーンに投影し、カットの繋ぎを確認するためのビュワーエディターという機材が必要です。実売価格は両方合わせて4〜5万円程度のようです。
別途、フィルムを繋げるためにスプライシング・テープやフィルムをまとめるためのリール等が必要です。
3.録音
録音には、録音機能付の映写機があれば基本的になんとかなります。
但し、8mmフィルムには、サウンドトラックが2chしかありませんので、ステレオで音楽を入れて、その上でセリフをかぶせたい、とか、音楽とセリフと物音を同時に収録したい、というような希望がある場合は、4ch程度のミキサーや、場合によってはマルチトラック・レコーダー等が必要になります。
(まあ、この辺は努力とアイディアで何とかなると思いますが、念の為。)
映写機の実売価格としては、8〜15万円位のようです。
また、フィルムによっては、最初は磁気がついていないものもありますが、この磁気なしフィルムを磁気録音できるように、マグネコーティングという工程を行う必要があります。
費用は、3分20秒で、4,000円程度です。
4.映写
映写のためには、映写機とスクリーンが必要ですが、映写機は前項の通りです。
スクリーンはとりあえずはシーツでも何でもOKです。
それでは、コストを計算してみましょう。
イニシャル・コスト
200,000円 カメラ
50,000円 スプライサーとビュワーエディター
150,000円 映写機
400,000円 合計
ランニング・コスト (15分のショート・フィルム制作費用として)
30,000円 フィルム及び現像代10本分
12,000円 マグネコーティング
10,000円 リール、スプライシング・テープ等雑費
52,000円 合計
とりあえず、初期投資として400,000円あれば、映画の自主制作は可能ですが、15分の作品を制作する度に、5〜10万円程度のコストがかかることになりますね。
ひとりで出来る自主制作映画 その3
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ひとりで出来る自主制作映画 その1
2003年8月6日 自主制作映像作品ひとりで出来る自主制作映画
その1 はじめに
世の中には、自主制作映画(ビデオ作品含む)の制作を志す人達がたくさん居ると思います。
インターネット上においても、自主制作映画への熱い思いを語るサイトを時折見かけることがありますし、掲示板では、自主制作映画のスタッフやキャスト募集の書込みを見る事が頻繁にあります。
事実、監督として、無から映像作品の自主制作をはじめようとする人達にとって、最大の問題点のひとつは、スタッフとキャストをいかにして集めるか、だと思います。
勿論、大学の映画制作サークルや、地元の映画制作グループに入れば、スタッフやキャスト集めの問題は簡単にクリア出来るのですが、自主制作を志す人達の最大の目的は、おそらく自分で監督をやりたい。ということだと思います。
仮に、そういった映画制作サークルに入ったとしても、監督になれるのか、という大きな問題があなたを待ち構えているでしょう。
なぜなら、そういったサークルでは、既に監督が存在し、その監督が自分のビジョンを実現するために、スタッフやキャストを求めているのですから。
従ってそういったサークルに入った場合、結果的には、スタッフの一員からスタートすることになり、自ら監督をやりたい、という理想と現実に、切歯扼腕してしまう姿が容易に想像できてしまうのだ。
しかし、自主制作に懸ける数年がかりの長期的な展望を持っているのであれば、映画制作サークルに入り、映画制作を一から勉強することは、非常に有意義なことだと思います。
何しろ、監督志望の何も知らないあなたが、スタッフやキャストを集めたとしても、何をして良いのかわからずに、シナリオばっかり書いて、後は理想や映画の批判ばかりして、酒を飲んでいても仕方がないですからね。
(事実、こんな感じで空中分解してしまう自主制作サークルは多いようです。)
そこで、徒然雑草では、「でも、僕はなんにも知らないけど、最初から監督をやりたいんだ!」という方を対象に、「ひとりで出来る自主制作映画」と題して、とりあえずひとりで出来ることをやって見ることをオススメしたいと思います。
不定期連載だけどね。
ひとりで出来る自主制作映画 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20030807.html
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その1 はじめに
世の中には、自主制作映画(ビデオ作品含む)の制作を志す人達がたくさん居ると思います。
インターネット上においても、自主制作映画への熱い思いを語るサイトを時折見かけることがありますし、掲示板では、自主制作映画のスタッフやキャスト募集の書込みを見る事が頻繁にあります。
事実、監督として、無から映像作品の自主制作をはじめようとする人達にとって、最大の問題点のひとつは、スタッフとキャストをいかにして集めるか、だと思います。
勿論、大学の映画制作サークルや、地元の映画制作グループに入れば、スタッフやキャスト集めの問題は簡単にクリア出来るのですが、自主制作を志す人達の最大の目的は、おそらく自分で監督をやりたい。ということだと思います。
仮に、そういった映画制作サークルに入ったとしても、監督になれるのか、という大きな問題があなたを待ち構えているでしょう。
なぜなら、そういったサークルでは、既に監督が存在し、その監督が自分のビジョンを実現するために、スタッフやキャストを求めているのですから。
従ってそういったサークルに入った場合、結果的には、スタッフの一員からスタートすることになり、自ら監督をやりたい、という理想と現実に、切歯扼腕してしまう姿が容易に想像できてしまうのだ。
しかし、自主制作に懸ける数年がかりの長期的な展望を持っているのであれば、映画制作サークルに入り、映画制作を一から勉強することは、非常に有意義なことだと思います。
何しろ、監督志望の何も知らないあなたが、スタッフやキャストを集めたとしても、何をして良いのかわからずに、シナリオばっかり書いて、後は理想や映画の批判ばかりして、酒を飲んでいても仕方がないですからね。
(事実、こんな感じで空中分解してしまう自主制作サークルは多いようです。)
そこで、徒然雑草では、「でも、僕はなんにも知らないけど、最初から監督をやりたいんだ!」という方を対象に、「ひとりで出来る自主制作映画」と題して、とりあえずひとりで出来ることをやって見ることをオススメしたいと思います。
不定期連載だけどね。
ひとりで出来る自主制作映画 その2
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