「第7回東京フィルメックス」が2006/11/17から始まった。

今年の「東京フィルメックス」に対しては、若干情熱が冷めたのか、チケットは2枚しか取っていない。

で、そのチケットというのも、本日11/19に上映される2作品のチケットだったのだ。

■「エレクション」(特別招待作品)
監督:ジョニー・トー
出演:サイモン・ヤム(ロク)、レオン・カーフェイ(ディー)、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュ、ラム・ガートン、ウォン・ティンラム、マギー・シュウ

三合会(香港マフィア)の中でも最も歴史のある「和連勝会」は、2年に1度行われる会長選挙の時期を迎えていた。有力候補者はロク(サイモン・ヤム)とディー(レオン・カーフェイ)の2人。幹部たちは会に忠実なロクを新しい会長に選ぶが、納得できないディーは会長の象徴である「竜頭棍」を手に入れ、実権を握ろうとするが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)

こいつは面白い。是非オススメ。
物語は香港マフィアの権力争いなのだが、テイストはアクション指数が少ない「SPL 狼よ静かに死ね」(2005)かな。
香港の「ゴッドファーザー」(1972)、いや「ゴッドファーザーPART II」(1974)の半分部分かな。

主演は、「SPL 狼よ静かに死ね」でおなじみのサイモン・ヤム。これがまた格好良い。

対するレオン・カーフェイは野性味溢れる直情型でこれまたよい。

2007年正月第二弾公開予定。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
 
■「叫」
監督:黒沢清、出演:役所広司を迎えたジャパン・プレミア

監督:黒沢清
出演:役所広司(吉岡)、小西真奈美(春海)、葉月里緒菜(赤い服の女)、伊原剛志、オダギリジョー(精神科医)、加瀬亮(船頭)

連続殺人事件を捜査する刑事・吉岡(役所広司)は、自分が犯人ではないのか、という妙な感情にとらわれ始める。
被害者の周囲に残る遺留品、そして自分自身の曖昧な記憶は、その感情を一層強めてゆくが・・・・。
(「第7回東京フィルメックス」公式カタログよりほぼ引用)

これまた面白い。
黒沢清パワー炸裂のすばらしい作品に仕上がっていた。

薄気味悪い美術やセット。
ワンアクションワンカットに拘った驚異的な映像。
特に医者がとある場所から飛び降りるワンカットには正直驚かされた。
このカットは、映画史に残るのではないか、と本気で思える。

物語はホラーと言う体裁をとり、環境問題を背景に持つ愛の物語。

この悲しい愛の感覚は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987)に似ている印象を受けるし、かつての黒沢清作品、例えば「回路」(2000)に似ていると思った。

葉月里緒菜には強烈な印象を受ける。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
 
 
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。

参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
tkr

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索