「映画レビュー・インデックス」2006/07/01号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
2006/06/10公開
「インサイド・マン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060606.html
「やわらかい生活」
http://diarynote.jp/d/29346/20051123.html
2006/06/03公開
「ポセイドン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060519.html
「ドラゴン・プロジェクト」
未レビュー
「バッシング」
http://diarynote.jp/d/29346/20051120.html
2006/05/27公開
「嫌われ松子の一生」
http://diarynote.jp/d/29346/20060616.html
2006/05/20公開
「ダ・ヴィンチ・コード」
http://diarynote.jp/d/29346/20060605.html
近日公開予定
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
■週末興収ベストテン
2006/06/24-25 興収ベストテン
1.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
2.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
3.「トリック 劇場版2」(東宝)
4.「着信アリ Final」(東宝)
5.「バルトの楽園」(東映)
6.「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)
7.「タイヨウのうた」(松竹)
8.「ウルトラヴァイオレット」(ソニー)
9.「ポセイドン」(ワーナー)
10.「不撓不屈」(角川ヘラルド)
なんでも、オランダの首都アムステルダムにウィリー・ウォンカの「チョコレート工場」をモチーフにしたテーマパークができるらしい。それはそれで良いのだが、気になる一文がこれ。
小説に出てくるガラスのエレベーターやチョコレート噴水の建設も計画されている同テーマパークのオープンは、2―3年後になる見込み。小規模ながらもチョコレートの製造も行われるという。
小規模ながら、て何!?
ふざけてるの?
どうせやるなら大々的にチョコレートを製造して、ロアルド・ダール公認の(ある意味本物の)ウォンカ印のチョコレートを製造して世界中に売れば良いのに・・・・。
小説に出てくるチョコレートが実際に食べられる、と言うのは凄いことだと思うぞ。
まあ、日本的には「チョコビ」(「クレヨンしんちゃん」)が最近では有名だが、ウォンカの板チョコを製造・販売し、その中にゴールデン・チケットが入っていたら、オランダまでご招待、とか言うワールド・ワイドなプレゼントが実現すると良いな、と本気で思ってしまう。(航空チケットはもちろんKLMオランダ航空の提供ね。)
あと今日は映画の日だったので「花よりもなほ」と「ナイロビの蜂」を観ました。
「花よりもなほ」は普通に面白かった。
是枝裕和は多分黒澤明をやりたかったのだと思う。
モノクロにしたら、ちょっと明るい「どん底」みたいな感じなのではないかと思った。
「ナイロビの蜂」は最高だった。
世の中間違ってるよ。
これが本当のスパイ映画なのだ!
余談だけど、韓国映画界のデモは凄いね。
一応確認できただけで、イ・ビョンホンと、チェ・ミンシク、ソン・ガンホがデモに参加していたよ。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
正に困った状況です。
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■公開中
2006/07/01公開
「カーズ」
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2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
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2006/06/10公開
「インサイド・マン」
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「やわらかい生活」
http://diarynote.jp/d/29346/20051123.html
2006/06/03公開
「ポセイドン」
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「ドラゴン・プロジェクト」
未レビュー
「バッシング」
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2006/05/27公開
「嫌われ松子の一生」
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2006/05/20公開
「ダ・ヴィンチ・コード」
http://diarynote.jp/d/29346/20060605.html
近日公開予定
2006/07/08公開
「M:i:III」
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「ブレイブ ストーリー」
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■週末興収ベストテン
2006/06/24-25 興収ベストテン
1.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
2.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
3.「トリック 劇場版2」(東宝)
4.「着信アリ Final」(東宝)
5.「バルトの楽園」(東映)
6.「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)
7.「タイヨウのうた」(松竹)
8.「ウルトラヴァイオレット」(ソニー)
9.「ポセイドン」(ワーナー)
10.「不撓不屈」(角川ヘラルド)
なんでも、オランダの首都アムステルダムにウィリー・ウォンカの「チョコレート工場」をモチーフにしたテーマパークができるらしい。それはそれで良いのだが、気になる一文がこれ。
小説に出てくるガラスのエレベーターやチョコレート噴水の建設も計画されている同テーマパークのオープンは、2―3年後になる見込み。小規模ながらもチョコレートの製造も行われるという。
小規模ながら、て何!?
ふざけてるの?
どうせやるなら大々的にチョコレートを製造して、ロアルド・ダール公認の(ある意味本物の)ウォンカ印のチョコレートを製造して世界中に売れば良いのに・・・・。
小説に出てくるチョコレートが実際に食べられる、と言うのは凄いことだと思うぞ。
まあ、日本的には「チョコビ」(「クレヨンしんちゃん」)が最近では有名だが、ウォンカの板チョコを製造・販売し、その中にゴールデン・チケットが入っていたら、オランダまでご招待、とか言うワールド・ワイドなプレゼントが実現すると良いな、と本気で思ってしまう。(航空チケットはもちろんKLMオランダ航空の提供ね。)
あと今日は映画の日だったので「花よりもなほ」と「ナイロビの蜂」を観ました。
「花よりもなほ」は普通に面白かった。
是枝裕和は多分黒澤明をやりたかったのだと思う。
モノクロにしたら、ちょっと明るい「どん底」みたいな感じなのではないかと思った。
「ナイロビの蜂」は最高だった。
世の中間違ってるよ。
これが本当のスパイ映画なのだ!
余談だけど、韓国映画界のデモは凄いね。
一応確認できただけで、イ・ビョンホンと、チェ・ミンシク、ソン・ガンホがデモに参加していたよ。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
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2006年の目標!! 中間発表その6
2006年7月2日 映画さて、早速ですが2006年の目標の中間発表その6です。
とりあえず目標の再確認を・・・・
目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
1.映画
#026「ピンク・パンサー」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/01
#027「ダ・ヴィンチ・コード」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/01
#028「インサイド・マン」一ツ橋ホール 2006/06/05
#029「嫌われ松子の一生」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/16
#030「カーズ」よみうりホール 2006/06/19
#031「M:i:III」なかのZEROホール 2006/06/22
#032「ブレイブ ストーリー」中野サンプラザ 2006/06/28
2.DVD、CATV等
#090「時をかける少女」CATV 2006/06/02
#091「さびしんぼう」CATV 2006/06/02
#092「ヘル・ボーイ」HDD 2006/06/03
#093「トイ・ストーリー」CATV 2006/06/04
#094「カンフーハッスル」CATV 2006/06/04
#095「TAXI NY」CATV 2006/06/04
#096「トランザム7000」DVD 2006/06/09
#097「レジェンド 三蔵法師の秘宝」HDD 2006/06/09
#098「ふたり」CATV 2006/06/09
#099「茄子 アンダルシアの夏」HDD 2006/06/11
#100「エターナル・サンシャイン」CATV 2006/06/13
#101「或る殺人」CATV 2006/06/24
#102「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」HDD 2006/06/24
#103「ステップフォード・ワイフ」HDD 2006/06/24
#104「逆境ナイン」HDD 2006/06/24
#105「サマリア」HDD 2006/06/26
#106「オーメン」HDD 2006/06/27
#107「遠すぎた橋」CATV 2006/06/30
3.読書
#010「ダーク・タワーV −カーラの狼(中)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/06/19
映画は、劇場7本(累計32本)、DVD等18本(累計107本)で、計25本(累計139本)。
このままのペースで、年間278本(劇場64本)です。
読書は1冊(累計10冊)で、このままのペースでは、年間20冊です。
全く厳しい状況です。
とは言うものの、過去3年の実績と比較すると、次のような状況なのです。
■映画
2006年 139本(劇場32本)
2005年 127本(劇場45本)
2004年 142本(劇場43本)
2003年 151本(劇場46本)
■読書
2006年 10冊
2005年 16冊
2004年 20冊
2003年 28冊
映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、劇場で観る本数が減少しています。
読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
非常によろしくない状況です。心を入れ替える方向で頑張ります。
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1.映画
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#027「ダ・ヴィンチ・コード」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/01
#028「インサイド・マン」一ツ橋ホール 2006/06/05
#029「嫌われ松子の一生」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/06/16
#030「カーズ」よみうりホール 2006/06/19
#031「M:i:III」なかのZEROホール 2006/06/22
#032「ブレイブ ストーリー」中野サンプラザ 2006/06/28
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#091「さびしんぼう」CATV 2006/06/02
#092「ヘル・ボーイ」HDD 2006/06/03
#093「トイ・ストーリー」CATV 2006/06/04
#094「カンフーハッスル」CATV 2006/06/04
#095「TAXI NY」CATV 2006/06/04
#096「トランザム7000」DVD 2006/06/09
#097「レジェンド 三蔵法師の秘宝」HDD 2006/06/09
#098「ふたり」CATV 2006/06/09
#099「茄子 アンダルシアの夏」HDD 2006/06/11
#100「エターナル・サンシャイン」CATV 2006/06/13
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#102「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」HDD 2006/06/24
#103「ステップフォード・ワイフ」HDD 2006/06/24
#104「逆境ナイン」HDD 2006/06/24
#105「サマリア」HDD 2006/06/26
#106「オーメン」HDD 2006/06/27
#107「遠すぎた橋」CATV 2006/06/30
3.読書
#010「ダーク・タワーV −カーラの狼(中)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/06/19
映画は、劇場7本(累計32本)、DVD等18本(累計107本)で、計25本(累計139本)。
このままのペースで、年間278本(劇場64本)です。
読書は1冊(累計10冊)で、このままのペースでは、年間20冊です。
全く厳しい状況です。
とは言うものの、過去3年の実績と比較すると、次のような状況なのです。
■映画
2006年 139本(劇場32本)
2005年 127本(劇場45本)
2004年 142本(劇場43本)
2003年 151本(劇場46本)
■読書
2006年 10冊
2005年 16冊
2004年 20冊
2003年 28冊
映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、劇場で観る本数が減少しています。
読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
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2006/07/01 東京池袋「シネマ・ロサ」で「ナイロビの蜂」を観た。
東西の冷戦構造が終焉を迎え、ベルリンの壁が崩壊した当時、一番困ったのは誰だろうか?
軍需産業、石油利権・・・・
答えは小説家、特にスパイ小説を生業としている小説家である。と言われていた。
もちろんこれはジョークなのだが、東西の冷戦構造が終焉した現在でも、スパイ小説家たちはすばらしい作品を発表し続けれている。
本作「ナイロビの蜂」は、そんな小説家の一人ジョン・ル・カレの原作をフェルナンド・メイレレスが映画化した作品で、表向きは社会派ラヴ・ストーリーの体裁を取っているが、実際のところはすばらしいスパイ映画に仕上がっている。
諸君! 「M:i:III」なんかに騙されてはいけないぞ!!
本作「ナイロビの蜂」は「M:i:III」みたいなふざけたスパイ・アクション映画ではなく、意味でのリアルなスパイ映画なのだ!!
つづく・・・・
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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東西の冷戦構造が終焉を迎え、ベルリンの壁が崩壊した当時、一番困ったのは誰だろうか?
軍需産業、石油利権・・・・
答えは小説家、特にスパイ小説を生業としている小説家である。と言われていた。
もちろんこれはジョークなのだが、東西の冷戦構造が終焉した現在でも、スパイ小説家たちはすばらしい作品を発表し続けれている。
本作「ナイロビの蜂」は、そんな小説家の一人ジョン・ル・カレの原作をフェルナンド・メイレレスが映画化した作品で、表向きは社会派ラヴ・ストーリーの体裁を取っているが、実際のところはすばらしいスパイ映画に仕上がっている。
諸君! 「M:i:III」なんかに騙されてはいけないぞ!!
本作「ナイロビの蜂」は「M:i:III」みたいなふざけたスパイ・アクション映画ではなく、意味でのリアルなスパイ映画なのだ!!
つづく・・・・
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「花よりもなほ」をめぐる冒険
2006年7月6日 映画
2006/07/01 東京池袋「シネマ・ロサ」で「花よりもなほ」を観た。
本来ならば「花よりもなほ」のレビューを書くべきところなのだが、今日のエントリーのタイトルは、『「花よりもなほ」をめぐる冒険』サブ・タイトルは、『「ラストサムライ」怒りの系譜』。
ハリウッド映画「ラストサムライ」(2003)及び「ラストサムライ」に騙される愚かな日本人に対する、日本映画界の怒りの系譜を紐解いてみたいと思う。
■「隠し剣 鬼の爪」(2004/監督:山田洋次)
以下、下記URLより引用
http://diarynote.jp/d/29346/20041024.html
「隠し剣 鬼の爪」は、米アカデミー賞ノミネート作品「たそがれ清兵衛」(2002)に続く、山田洋次監督×藤沢周平原作の第二弾であり、多くの人々にオススメできる素敵な人情時代劇に仕上がっている。
しかし本作「隠し剣 鬼の爪」は、ハリウッド製時代劇「ラスト サムライ」(2003)に対するアンチテーゼとして機能する、反骨精神溢れる意欲的な作品とも言えるだろう。
そして本作が「ラスト サムライ」に対するアンチテーゼとして機能していると言うことは、「ラスト サムライ」を手放しで評価する『サムライの遺伝子を持った日本人』(実際のところ、大多数の日本人は農民の遺伝子を持つのだが)に対する批判的精神が根底に見え隠れしているような気がする。
趣向を削ぐので詳細解説は割愛するが、本作「隠し剣 鬼の爪」は「ラスト サムライ」とは、時には同様の、時には正反対のベクトルを持つ作品なのである。
この辺りは、狭間弥市郎(小澤征悦)に対する片桐宗蔵(永瀬正敏)の最後のセリフ、松田洋治の役柄、そして戸田寛斎(田中泯)の生き様、家老堀将監(緒形拳)の描き方、そしてなんと言っても片桐宗蔵(永瀬正敏)ときえ(松たか子)の行く末がそれを如実に物語っている。
勿論、舞台挨拶の中でも、監督である山田洋次が間接的にではあるが、この作品の背景とテーマを語っていた。
■「北の零年」(2004/監督:行定勲)
以下、下記URLより引用
http://diarynote.jp/d/29346/20050105.html
「サムライになりたかったアメリカ人」と「滅び行くサムライの美学」を描いた「ラストサムライ(2003)」に日本国民の多くは狂喜し、同時に日本映画界は震撼した。
そして2004年、山田洋次は「ラストサムライ」へのアンチテーゼとして、また「ラストサムライ」に騙されてしまう愚かな日本人に対する批判的精神の下、「隠し剣 鬼の爪」(2004)を製作した。(と、わたしは思っている)
「隠し剣 鬼の爪」は「侍と言う莫迦げた生き方を捨てる日本人」を描いた作品なのだ。
更に2005年、満を持して登場するのは、またもや「侍と言う生き方を捨てる日本人」を描いた「北の零年」(2005)なのだ。
そして本作「北の零年」では「ラストサムライ」で勝元盛次を演じた渡辺謙が、その勝元と正反対の生き様の小松原英明としてキャスティングされているのが素晴らしくも恐ろしい。
このあまりにもシニカルなキャスティングは、行定勲や渡辺謙、そして山田洋次をはじめとする日本映画界が「ラストサムライ」に対して、どういう思いを持っているのかを如実に表しているような気がする。
あの山田洋次に「隠し剣 鬼の爪」を撮らせ、行定勲に「北の零年」を撮らせる「ラストサムライ」。
その多大なる影響力、そして「侍の遺伝子を持つと言われ、散り行く侍の姿に騙されてしまう、実際は農民の遺伝子を持つ日本人」の愚かさを感じる一瞬である。
■「花よりもなほ」(2006/監督・原案・脚本:是枝裕和)
ハリウッド映画「ラストサムライ」(2003)に対する日本映画界の怒りの系譜は、山田洋次から行定勲へ、そして行定勲からなんと是枝裕和にまで繋がった。
本作「花よりもなほ」の物語は、是枝裕和のオリジナル脚本なのだが、表向きはのほほんとした泰平仇討ちコン・ゲーム的な物語なのだが、その脚本には「ラストサムライ」へのアンチテーゼとも言えるいくつかのプロットが採用されている。
例えば、それは「何も生みださない侍と言う生き方への批判」や「仇討ち制度の不毛さ」そして「生類憐れみの令の理不尽さ」、「武士の生き様と桜の散り様の対比」そして「憎しみではない父親からの形見」である。
これらのプロットの根底には全て「侍文化への批判」が息づいている。
多分映画の表層だけを観ていると気が付かない事だと思うのだが、おそらく是枝裕和がやろうとしていたのは、こう言うことだったのだろう、と思う。
そして長屋の人々は泰平の世を、何にも縛られずに超然とそして図太く生きている。彼らは善悪に縛られない。言わば善悪の彼岸で生きているのだ。
そして、最後に主人公は、侍と言う生き方ではなく、人間としての生き方を選択するのである。
これはやはり「侍としての莫迦げた生き方の否定」を描いていると言わざるを得ない。
つづく・・・・
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本来ならば「花よりもなほ」のレビューを書くべきところなのだが、今日のエントリーのタイトルは、『「花よりもなほ」をめぐる冒険』サブ・タイトルは、『「ラストサムライ」怒りの系譜』。
ハリウッド映画「ラストサムライ」(2003)及び「ラストサムライ」に騙される愚かな日本人に対する、日本映画界の怒りの系譜を紐解いてみたいと思う。
■「隠し剣 鬼の爪」(2004/監督:山田洋次)
以下、下記URLより引用
http://diarynote.jp/d/29346/20041024.html
「隠し剣 鬼の爪」は、米アカデミー賞ノミネート作品「たそがれ清兵衛」(2002)に続く、山田洋次監督×藤沢周平原作の第二弾であり、多くの人々にオススメできる素敵な人情時代劇に仕上がっている。
しかし本作「隠し剣 鬼の爪」は、ハリウッド製時代劇「ラスト サムライ」(2003)に対するアンチテーゼとして機能する、反骨精神溢れる意欲的な作品とも言えるだろう。
そして本作が「ラスト サムライ」に対するアンチテーゼとして機能していると言うことは、「ラスト サムライ」を手放しで評価する『サムライの遺伝子を持った日本人』(実際のところ、大多数の日本人は農民の遺伝子を持つのだが)に対する批判的精神が根底に見え隠れしているような気がする。
趣向を削ぐので詳細解説は割愛するが、本作「隠し剣 鬼の爪」は「ラスト サムライ」とは、時には同様の、時には正反対のベクトルを持つ作品なのである。
この辺りは、狭間弥市郎(小澤征悦)に対する片桐宗蔵(永瀬正敏)の最後のセリフ、松田洋治の役柄、そして戸田寛斎(田中泯)の生き様、家老堀将監(緒形拳)の描き方、そしてなんと言っても片桐宗蔵(永瀬正敏)ときえ(松たか子)の行く末がそれを如実に物語っている。
勿論、舞台挨拶の中でも、監督である山田洋次が間接的にではあるが、この作品の背景とテーマを語っていた。
■「北の零年」(2004/監督:行定勲)
以下、下記URLより引用
http://diarynote.jp/d/29346/20050105.html
「サムライになりたかったアメリカ人」と「滅び行くサムライの美学」を描いた「ラストサムライ(2003)」に日本国民の多くは狂喜し、同時に日本映画界は震撼した。
そして2004年、山田洋次は「ラストサムライ」へのアンチテーゼとして、また「ラストサムライ」に騙されてしまう愚かな日本人に対する批判的精神の下、「隠し剣 鬼の爪」(2004)を製作した。(と、わたしは思っている)
「隠し剣 鬼の爪」は「侍と言う莫迦げた生き方を捨てる日本人」を描いた作品なのだ。
更に2005年、満を持して登場するのは、またもや「侍と言う生き方を捨てる日本人」を描いた「北の零年」(2005)なのだ。
そして本作「北の零年」では「ラストサムライ」で勝元盛次を演じた渡辺謙が、その勝元と正反対の生き様の小松原英明としてキャスティングされているのが素晴らしくも恐ろしい。
このあまりにもシニカルなキャスティングは、行定勲や渡辺謙、そして山田洋次をはじめとする日本映画界が「ラストサムライ」に対して、どういう思いを持っているのかを如実に表しているような気がする。
あの山田洋次に「隠し剣 鬼の爪」を撮らせ、行定勲に「北の零年」を撮らせる「ラストサムライ」。
その多大なる影響力、そして「侍の遺伝子を持つと言われ、散り行く侍の姿に騙されてしまう、実際は農民の遺伝子を持つ日本人」の愚かさを感じる一瞬である。
■「花よりもなほ」(2006/監督・原案・脚本:是枝裕和)
ハリウッド映画「ラストサムライ」(2003)に対する日本映画界の怒りの系譜は、山田洋次から行定勲へ、そして行定勲からなんと是枝裕和にまで繋がった。
本作「花よりもなほ」の物語は、是枝裕和のオリジナル脚本なのだが、表向きはのほほんとした泰平仇討ちコン・ゲーム的な物語なのだが、その脚本には「ラストサムライ」へのアンチテーゼとも言えるいくつかのプロットが採用されている。
例えば、それは「何も生みださない侍と言う生き方への批判」や「仇討ち制度の不毛さ」そして「生類憐れみの令の理不尽さ」、「武士の生き様と桜の散り様の対比」そして「憎しみではない父親からの形見」である。
これらのプロットの根底には全て「侍文化への批判」が息づいている。
多分映画の表層だけを観ていると気が付かない事だと思うのだが、おそらく是枝裕和がやろうとしていたのは、こう言うことだったのだろう、と思う。
そして長屋の人々は泰平の世を、何にも縛られずに超然とそして図太く生きている。彼らは善悪に縛られない。言わば善悪の彼岸で生きているのだ。
そして、最後に主人公は、侍と言う生き方ではなく、人間としての生き方を選択するのである。
これはやはり「侍としての莫迦げた生き方の否定」を描いていると言わざるを得ない。
つづく・・・・
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「20世紀フォックスは莫迦なのか!」をめぐる冒険
2006年7月7日 映画
20世紀フォックスは莫迦なのか!
先ずはこちらを読んでいただきたい。
何とも莫迦げた映画配給会社のふざけた企画の記事が掲載されている。
激怒である。
20世紀フォックスは莫迦か!
日本国中の多くの劇場が、心無き観客たちの携帯電話の電源を切らせるために、涙ぐましい努力をしていると言うのに、一体20世紀フォックスは何を考えているのか!
配給会社は配給会社で、携帯の電源OFFの広告を製作し予告編と共に劇場で上映していると言うのに、一体20世紀フォックスは何を考えているのか!
一配給会社の莫迦な企画が、数多くの劇場や他の配給会社をはじめとした映画産業全体が行っている「携帯電話OFF」運動に水をさすような事をして良いのか!
今回の20世紀フォックスの『「上映中、携帯電話の電源を切らないでください!」前代未聞のX-MEN試写会』は、劇場サイドをはじめとした「携帯電源OFF運動」の地道な努力を踏みにじる唾棄すべき行為だと言わざるを得ない。
ふざけるな! 20世紀フォックス!!
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先ずはこちらを読んでいただきたい。
何とも莫迦げた映画配給会社のふざけた企画の記事が掲載されている。
「上映中、携帯電話の電源を切らないでください!」
前代未聞のX-MEN試写会
http://www.flix.co.jp/page/N0008658
すでに全米で公開され、記録的な大ヒットとなっている『X-MEN』シリーズの完結編、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』の試写会で配給の20世紀フォックスが前代未聞の試みをする。
映画の上映前に携帯電話の電源を切るのは、世間では常識的なマナーになっているが、7月26日に東京と大阪で開催される『X-MEN:ファイナル ディシジョン』の試写会では上映中、携帯電話の機能をフル活用するため、電源を切ってはいけないのだ。
まず、フル活用される機能の一つはバイブレーション。劇中、爆発や衝撃があったときに同じタイミングでバイブレーションし、衝撃を体感する。さらに鑑賞しながら携帯の特設サイトに設けられた掲示板にどんどん、感想やツッコミなどを書き込んでいくというおきて破りの試写会だ。上映中に観客全員が携帯電話に向かってもくもくと何かを書き込んでいる風景はちょっと異様だが、携帯世代にとっては、うれしい試みになるのかもしれない。
激怒である。
20世紀フォックスは莫迦か!
日本国中の多くの劇場が、心無き観客たちの携帯電話の電源を切らせるために、涙ぐましい努力をしていると言うのに、一体20世紀フォックスは何を考えているのか!
配給会社は配給会社で、携帯の電源OFFの広告を製作し予告編と共に劇場で上映していると言うのに、一体20世紀フォックスは何を考えているのか!
一配給会社の莫迦な企画が、数多くの劇場や他の配給会社をはじめとした映画産業全体が行っている「携帯電話OFF」運動に水をさすような事をして良いのか!
今回の20世紀フォックスの『「上映中、携帯電話の電源を切らないでください!」前代未聞のX-MEN試写会』は、劇場サイドをはじめとした「携帯電源OFF運動」の地道な努力を踏みにじる唾棄すべき行為だと言わざるを得ない。
ふざけるな! 20世紀フォックス!!
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「映画レビュー・インデックス」2006/07/08号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
2006/06/10公開
「インサイド・マン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060606.html
「やわらかい生活」
http://diarynote.jp/d/29346/20051123.html
2006/06/03公開
「ポセイドン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060519.html
「ドラゴン・プロジェクト」
未レビュー
「バッシング」
http://diarynote.jp/d/29346/20051120.html
2006/05/27公開
「嫌われ松子の一生」
http://diarynote.jp/d/29346/20060616.html
■週末興収ベストテン
2006/07/01-02 興収ベストテン
1.「カーズ」(ブエナビスタ)
2.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
3.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
4.「トリック 劇場版2」(東宝)
5.「着信アリ Final」(東宝)
6.「バルトの楽園」(東映)
7.「タイヨウのうた」(松竹)
8.「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)
9.「不撓不屈」(角川ヘラルド)
10.「ウルトラヴァイオレット」(ソニー)
ところで、劇場で映画を観ると「海賊版撲滅キャンペーン」のCF(CM)が上映されますね。
こんなヤツです。
http://www.techjapan.com/Article1099.html
この映像はどう考えても、劇場で不法に録画されたもので、「海賊版撲滅キャンペーン」の「海賊版CF」と言う複雑な構造を持っています。
で、今日のお話なのですが、米ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)のコンピューティング学部(College of Computing http://www.cc.gatech.edu/ )では、デジタルカメラおよびビデオカメラによる盗撮行為を防止可能な新システムの研究開発を行っています。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/20/002.html
この仕組みは、警戒対象に指定された特定エリア(例えば劇場内)をスキャンして、デジタルカメラなどに用いられるCCD(画像処理センサ)の反射率や形状を検出。エリア内で検出が行われると、CCDに向けて白色レーザーを飛ばし、画像の撮影阻止を試みる仕組みになっているということです。
現在のところは、展示会で新製品の撮影を禁止するといった、狭いエリアでの盗撮を防ぐ目的ならば、十分に実用化できるレベルまで仕上がっているらしいです。
最初に紹介したCFは映画ファンにとって非常に評判が悪く、劇場で金を払ってみている人にあのCFを流すのはどうかと思うし、海賊版の業者は、仕事として海賊版の素材を撮影している訳なので、効果も甚だ疑問だと言わざるを得ません。
CFに出演している谷村美月も良い災難ですな。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
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2006/07/08公開
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「ブレイブ ストーリー」
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「カーズ」
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2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
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2006/06/10公開
「インサイド・マン」
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「やわらかい生活」
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「ドラゴン・プロジェクト」
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「バッシング」
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2006/05/27公開
「嫌われ松子の一生」
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2006/07/01-02 興収ベストテン
1.「カーズ」(ブエナビスタ)
2.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
3.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
4.「トリック 劇場版2」(東宝)
5.「着信アリ Final」(東宝)
6.「バルトの楽園」(東映)
7.「タイヨウのうた」(松竹)
8.「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)
9.「不撓不屈」(角川ヘラルド)
10.「ウルトラヴァイオレット」(ソニー)
ところで、劇場で映画を観ると「海賊版撲滅キャンペーン」のCF(CM)が上映されますね。
こんなヤツです。
http://www.techjapan.com/Article1099.html
この映像はどう考えても、劇場で不法に録画されたもので、「海賊版撲滅キャンペーン」の「海賊版CF」と言う複雑な構造を持っています。
で、今日のお話なのですが、米ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)のコンピューティング学部(College of Computing http://www.cc.gatech.edu/ )では、デジタルカメラおよびビデオカメラによる盗撮行為を防止可能な新システムの研究開発を行っています。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/06/20/002.html
この仕組みは、警戒対象に指定された特定エリア(例えば劇場内)をスキャンして、デジタルカメラなどに用いられるCCD(画像処理センサ)の反射率や形状を検出。エリア内で検出が行われると、CCDに向けて白色レーザーを飛ばし、画像の撮影阻止を試みる仕組みになっているということです。
現在のところは、展示会で新製品の撮影を禁止するといった、狭いエリアでの盗撮を防ぐ目的ならば、十分に実用化できるレベルまで仕上がっているらしいです。
最初に紹介したCFは映画ファンにとって非常に評判が悪く、劇場で金を払ってみている人にあのCFを流すのはどうかと思うし、海賊版の業者は、仕事として海賊版の素材を撮影している訳なので、効果も甚だ疑問だと言わざるを得ません。
CFに出演している谷村美月も良い災難ですな。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
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”Who Killed The Electric Car?”
2006年7月12日 映画今日は映画の予告編の話。
先ずは、これ。
"Who Killed The Electric Car?"
http://www.apple.com/trailers/sony/whokilledtheelectriccar/
全く心が騒いでしまう。
「華氏911」の再来でしょうか。本当に心が騒ぎます。
あと、ニコラス・ケイジ好きとしては、これが気になる。
"Ghost Rider"
http://www.apple.com/trailers/sony_pictures/ghostrider/
コメディか?
笑えるのは何故?
「スーパーマン」を演じる企画があったケイジだけに、「スーパーマン・リターンズ」ヒットの影で吹っ切れて、"Ghost Rider"をやっちゃったのかな。
あとは、これ。
"The U.S. vs John Lennon"
http://www.apple.com/trailers/lions_gate/theusvsjohnlennon/
涙が出ちゃうね。
本当にね。
これも「華氏911」の香がするね。
あと、これ。
"The Descent"
http://www.apple.com/trailers/lions_gate/thedescent/
企画を聞いた時、洞窟脱出アドベンチャー映画かと思ったら、「エイリアン」以来の最高のサスペンス・ホラーらしいですね。
"The Puffy Chair"
http://www.apple.com/trailers/independent/thepuffychair/
世の中、アイディアに満ちてるね。
やっぱ、こういった発想が出てくるというのは、本当に凄いと思う。
そして、なんと言ってもこれ。
"Lady In The Water"
http://www.apple.com/trailers/wb/ladyinthewater/
わたしはポール・ジアマッティ好き何だけど、思うに、彼は現代のリチャード・ドレイファスかと思う。
この"Lady In The Water"で、ジアマッティが演じたキャラクターをドレイファスにダブらせて見ると、これまた面白そうな気がする。
あと極めつけはこれ。
"A Scanner Darkly"
http://www.apple.com/trailers/warner_independent_pictures/ascannerdarkly/
予告編を見てびっくりした。
こんな手法でやっているとは思ってませんでした。
普通のライヴ・アクション映画化と思ってました。
でも、PKディック的には、万歳ですね。
"Waking Life"の監督だけに、期待は広がりますね。
まあ、そんな感じです。
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先ずは、これ。
"Who Killed The Electric Car?"
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全く心が騒いでしまう。
「華氏911」の再来でしょうか。本当に心が騒ぎます。
あと、ニコラス・ケイジ好きとしては、これが気になる。
"Ghost Rider"
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コメディか?
笑えるのは何故?
「スーパーマン」を演じる企画があったケイジだけに、「スーパーマン・リターンズ」ヒットの影で吹っ切れて、"Ghost Rider"をやっちゃったのかな。
あとは、これ。
"The U.S. vs John Lennon"
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涙が出ちゃうね。
本当にね。
これも「華氏911」の香がするね。
あと、これ。
"The Descent"
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企画を聞いた時、洞窟脱出アドベンチャー映画かと思ったら、「エイリアン」以来の最高のサスペンス・ホラーらしいですね。
"The Puffy Chair"
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世の中、アイディアに満ちてるね。
やっぱ、こういった発想が出てくるというのは、本当に凄いと思う。
そして、なんと言ってもこれ。
"Lady In The Water"
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わたしはポール・ジアマッティ好き何だけど、思うに、彼は現代のリチャード・ドレイファスかと思う。
この"Lady In The Water"で、ジアマッティが演じたキャラクターをドレイファスにダブらせて見ると、これまた面白そうな気がする。
あと極めつけはこれ。
"A Scanner Darkly"
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予告編を見てびっくりした。
こんな手法でやっているとは思ってませんでした。
普通のライヴ・アクション映画化と思ってました。
でも、PKディック的には、万歳ですね。
"Waking Life"の監督だけに、期待は広がりますね。
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「エミリー・ローズ」国内版DVD発売!
2006年7月13日 映画
2006/07/19「エミリー・ローズ」の国内版DVDが発売される。
怪死をとげた19才の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)の検視のため、ローズ家を訪れた医師は、異様な光景を目にすることになる。
そこには憔悴しきった家族と警察、そしてただならぬ態度のムーア神父(トム・ウィルキンソン)がいた。
検視の結果エミリーの死因は、自然死ではないことが判明、ムーア神父は警察に拘引されてしまうが、ムーア神父は保釈を拒否、裁判を望んでいた。
そんな中、新進気鋭の女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、ムーア神父の弁護を引き受けることになった。
エリンは、今回の「国民対ムーア」事件のようなセンセーショナルな事件を担当することにより、所属する法律事務所のパートナーの地位を狙っていたが・・・・。
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー(エリン・ブルナー弁護士)、トム・ウィルキンソン(ムーア神父)、キャンベル・スコット(イーサン・トマス)、ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)、コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)、ジョシュア・クローズ(ジェイソン)、ケン・ウェルシュ(ミュラー博士)、ダンカン・フレイザー(カートライト博士)、JR・ボーン(レイ)、メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)、ヘンリー・ツェーニー(ブリッグズ博士)、ショーレ・アグダシュルー(アダニ博士)
本作「エミリー・ローズ」はエクソシズム(悪魔祓い)を題材にした作品の中で、「エクソシスト」(1973)以来はじめてと言っても良い位、科学と信仰とのバランス感覚に富んだすばらしい作品に仕上がっていると思う。
作品の構成は「国民対ムーア事件」(ムーア神父が悪魔に憑依されたというエミリー・ローズに悪魔祓いを行った結果、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された事件)の裁判の模様に、証人の証言と言う形態で、過去の事実(と思われるモノ)を挟み込み、徐々に真実(と思われるモノ)に迫っていく過程を丹念に描いているのだ。
この裁判の経過を描写する手法が作品としてすばらしく、科学のメタファーとしての検察側と、信仰のメタファーとしての弁護側の対決が非常に興味深く、我々観客には陪審員として作品に参加しているような印象を与えることに成功している。
また肝心のエクソシズムのシークエンスは、近年稀に見るほど本当にすばらしく、わたし的にはムーア神父の一挙手一投足に対し感動のあまり涙が出た程である。
ムーア神父とエリン(に憑依している悪魔)との舌戦で涙が出ちゃうくらいのすばらしいシークエンスに仕上がっていた、と言うことである。
信仰(物事を信じること)には確実に力があり、その力は確実に人を動かすことが出来るのである。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
ソニー・ピクチャーズの「エミリー・ローズ」のページ
http://www.sonypictures.jp/homevideo/theexorcismofemilyrose/index.html
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怪死をとげた19才の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)の検視のため、ローズ家を訪れた医師は、異様な光景を目にすることになる。
そこには憔悴しきった家族と警察、そしてただならぬ態度のムーア神父(トム・ウィルキンソン)がいた。
検視の結果エミリーの死因は、自然死ではないことが判明、ムーア神父は警察に拘引されてしまうが、ムーア神父は保釈を拒否、裁判を望んでいた。
そんな中、新進気鋭の女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、ムーア神父の弁護を引き受けることになった。
エリンは、今回の「国民対ムーア」事件のようなセンセーショナルな事件を担当することにより、所属する法律事務所のパートナーの地位を狙っていたが・・・・。
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー(エリン・ブルナー弁護士)、トム・ウィルキンソン(ムーア神父)、キャンベル・スコット(イーサン・トマス)、ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)、コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)、ジョシュア・クローズ(ジェイソン)、ケン・ウェルシュ(ミュラー博士)、ダンカン・フレイザー(カートライト博士)、JR・ボーン(レイ)、メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)、ヘンリー・ツェーニー(ブリッグズ博士)、ショーレ・アグダシュルー(アダニ博士)
本作「エミリー・ローズ」はエクソシズム(悪魔祓い)を題材にした作品の中で、「エクソシスト」(1973)以来はじめてと言っても良い位、科学と信仰とのバランス感覚に富んだすばらしい作品に仕上がっていると思う。
作品の構成は「国民対ムーア事件」(ムーア神父が悪魔に憑依されたというエミリー・ローズに悪魔祓いを行った結果、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された事件)の裁判の模様に、証人の証言と言う形態で、過去の事実(と思われるモノ)を挟み込み、徐々に真実(と思われるモノ)に迫っていく過程を丹念に描いているのだ。
この裁判の経過を描写する手法が作品としてすばらしく、科学のメタファーとしての検察側と、信仰のメタファーとしての弁護側の対決が非常に興味深く、我々観客には陪審員として作品に参加しているような印象を与えることに成功している。
また肝心のエクソシズムのシークエンスは、近年稀に見るほど本当にすばらしく、わたし的にはムーア神父の一挙手一投足に対し感動のあまり涙が出た程である。
ムーア神父とエリン(に憑依している悪魔)との舌戦で涙が出ちゃうくらいのすばらしいシークエンスに仕上がっていた、と言うことである。
信仰(物事を信じること)には確実に力があり、その力は確実に人を動かすことが出来るのである。
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ソニー・ピクチャーズの「エミリー・ローズ」のページ
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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
2006年7月14日 映画
2006/07/13 東京池袋「新文芸坐」で「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を観た。
アメリカ、シンディアナ州ミルブルックの小さな町の田舎町で、トム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)と弁護士の妻エディ(マリア・ベロ)は、2人の子供たちと一緒に幸せで静かな生活を送っていた。夫は"STALL’S DINER"という自身のお店を経営し、妻ともいまだに仲むつまじく、愛に満ちた幸せな暮らしであった。
だが、ある夜、夫のダイナーが2人組の強盗に襲われてしまったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
脚本:ジョシュ・オルソン
音楽:ハワード・ショア
原作:ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロック
出演:ヴィゴ・モーテンセン(トム・ストール)、マリア・ベロ(エディ・ストール)、エド・ハリス(カール・フォガティ)、ウィリアム・ハート(リッチー・キューザック)、アシュトン・ホームズ(ジャック・ストール)、ハイディ・ヘイズ(サラ・ストール)、スティーヴン・マクハティ(レランド)、グレッグ・ブリック(ビリー)、ピーター・マクニール(サム・カーニー保安官)
いやあ、良かった。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は本当に大変素晴らしい作品だった。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は、デイヴィッド・クローネンバーグファンなら勿論、ファンではない方々でも充分に楽しめる、素晴らしい作品に仕上がっていた、と思う。
勿論タイトル通り、バイオレンス指数は比較的高め、と言うかバイオレンス描写それぞれについて一々芸が細かく、ハリウッド・テイストの大雑把なバイオレンス描写に慣れ親しんでいる観客、またはマニアックなバイオレンス描写に慣れ親しんでいない観客には若干きつめのバイオレンス描写が続く。
しかしながら、そのバイオレンス描写は、とっさに悲鳴を上げるというよりは、ヒステリックな笑いを伴うような描写であったような印象を受けた。
例えば、ジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」(1985)のスコップのシークエンスやデイヴィッド・リンチの「ワイルド・アット・ハート」(1990)のショットガンのシークエンスを思い出す。
そして物語は、日本人ならば時代劇やヤクザ映画でよく見るような話。
かつて極悪人が何らかの理由で足を洗い家庭を築き、平穏な生活を送っているところに、かつての悪い仲間がやって来る、と言うもの。
そしてこの作品が語っているのは、悲しい話なのだが、一度犯罪(ここでは勿論バイオレンスと言う事)に手を染めた人々は、二度と真っ当な生活には戻れないし、それらの人々のバイオレンスな遺伝子は、知らず知らずに回りに影響を与え、遺伝すると言うこと。
そのあたりは、トム(ヴィゴ・モーテンセン)のバイオレンスの遺伝子が、結果的に息子のジャック(アシュトン・ホームズ)に遺伝していく様に顕著である。
その描写はジャックを主人公に据えた青春映画的な物語で描かれる成長を思わせるものなのだが、ベクトルは非常にダークである。
キャストは何と言ってもエド・ハリス(カール・フォガティ役)である。メイクは若干やりすぎの感は否めないが、過去を感じさせる素晴らしいキャラクターを演じていた。
いやあ格好良いぞ、エド・ハリス。
ホント「ザ・ロック」(1996)なんてお莫迦な映画に出ている場合じゃないぞ。
またウィリアム・ハート(リッチー・キューザック役)も良かった。が、どう考えてもエド・ハリスの方が上だろう。
この映画、賞レースでは、デイヴィッド・クローネンバーグ作品には比較的珍しく、非常に大きな役回りを演じていた。
ちょっと余談だが、本作のメインのプロットを考えた場合、本作に良く似た作品を思い出す。
それはスタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」である。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は「時計じかけのオレンジ」(1971)の後半部分を再構築したような作品に仕上がっているのだ。
「時計じかけのオレンジ」ではアレックスの過去を映画の前半部分で丹念に描いているのだが、本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ではトムの過去は一切描かれず、本作は「時計じかけのオレンジ」的に言うと矯正された後の部分から始まっているのである。
そのあたりを考えながら本作のラストを考えた場合、多くの観客は幸せなエンディングを想像したのかも知れないが、もう一つの破滅的なエンディングの存在も感じられる素晴らしい描写で幕を閉じているような印象も受ける。
世は全てこともなし、と言う事である。
余談だけど、トムは人類のメタファーとしても考えられるし、国家のメタファーとしても機能しているのである。
人類の本能はバイオレンスだしね。
機会があれば是非観ていただきたい作品である。
☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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アメリカ、シンディアナ州ミルブルックの小さな町の田舎町で、トム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)と弁護士の妻エディ(マリア・ベロ)は、2人の子供たちと一緒に幸せで静かな生活を送っていた。夫は"STALL’S DINER"という自身のお店を経営し、妻ともいまだに仲むつまじく、愛に満ちた幸せな暮らしであった。
だが、ある夜、夫のダイナーが2人組の強盗に襲われてしまったが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
脚本:ジョシュ・オルソン
音楽:ハワード・ショア
原作:ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロック
出演:ヴィゴ・モーテンセン(トム・ストール)、マリア・ベロ(エディ・ストール)、エド・ハリス(カール・フォガティ)、ウィリアム・ハート(リッチー・キューザック)、アシュトン・ホームズ(ジャック・ストール)、ハイディ・ヘイズ(サラ・ストール)、スティーヴン・マクハティ(レランド)、グレッグ・ブリック(ビリー)、ピーター・マクニール(サム・カーニー保安官)
いやあ、良かった。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は本当に大変素晴らしい作品だった。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は、デイヴィッド・クローネンバーグファンなら勿論、ファンではない方々でも充分に楽しめる、素晴らしい作品に仕上がっていた、と思う。
勿論タイトル通り、バイオレンス指数は比較的高め、と言うかバイオレンス描写それぞれについて一々芸が細かく、ハリウッド・テイストの大雑把なバイオレンス描写に慣れ親しんでいる観客、またはマニアックなバイオレンス描写に慣れ親しんでいない観客には若干きつめのバイオレンス描写が続く。
しかしながら、そのバイオレンス描写は、とっさに悲鳴を上げるというよりは、ヒステリックな笑いを伴うような描写であったような印象を受けた。
例えば、ジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」(1985)のスコップのシークエンスやデイヴィッド・リンチの「ワイルド・アット・ハート」(1990)のショットガンのシークエンスを思い出す。
そして物語は、日本人ならば時代劇やヤクザ映画でよく見るような話。
かつて極悪人が何らかの理由で足を洗い家庭を築き、平穏な生活を送っているところに、かつての悪い仲間がやって来る、と言うもの。
そしてこの作品が語っているのは、悲しい話なのだが、一度犯罪(ここでは勿論バイオレンスと言う事)に手を染めた人々は、二度と真っ当な生活には戻れないし、それらの人々のバイオレンスな遺伝子は、知らず知らずに回りに影響を与え、遺伝すると言うこと。
そのあたりは、トム(ヴィゴ・モーテンセン)のバイオレンスの遺伝子が、結果的に息子のジャック(アシュトン・ホームズ)に遺伝していく様に顕著である。
その描写はジャックを主人公に据えた青春映画的な物語で描かれる成長を思わせるものなのだが、ベクトルは非常にダークである。
キャストは何と言ってもエド・ハリス(カール・フォガティ役)である。メイクは若干やりすぎの感は否めないが、過去を感じさせる素晴らしいキャラクターを演じていた。
いやあ格好良いぞ、エド・ハリス。
ホント「ザ・ロック」(1996)なんてお莫迦な映画に出ている場合じゃないぞ。
またウィリアム・ハート(リッチー・キューザック役)も良かった。が、どう考えてもエド・ハリスの方が上だろう。
この映画、賞レースでは、デイヴィッド・クローネンバーグ作品には比較的珍しく、非常に大きな役回りを演じていた。
ちょっと余談だが、本作のメインのプロットを考えた場合、本作に良く似た作品を思い出す。
それはスタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」である。
本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は「時計じかけのオレンジ」(1971)の後半部分を再構築したような作品に仕上がっているのだ。
「時計じかけのオレンジ」ではアレックスの過去を映画の前半部分で丹念に描いているのだが、本作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ではトムの過去は一切描かれず、本作は「時計じかけのオレンジ」的に言うと矯正された後の部分から始まっているのである。
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週刊「映画レビュー・インデックス」2006/07/15
2006年7月15日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」2006/07/15号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
2006/06/10公開
「インサイド・マン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060606.html
「やわらかい生活」
http://diarynote.jp/d/29346/20051123.html
2006/06/03公開
「ポセイドン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060519.html
「ドラゴン・プロジェクト」
未レビュー
「バッシング」
http://diarynote.jp/d/29346/20051120.html
「花よりもなほ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060706.html
■週末興収ベストテン
2006/07/08-09 興収ベストテン
1.「M:i:III」(UIP)
2.「カーズ」(ブエナビスタ)
3.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
4.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
5.「サイレントヒル」(松竹)
6.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
7.「トリック 劇場版2」(東宝)
8.「着信アリ Final」(東宝)
9.「タイヨウのうた」(松竹)
10.「バルトの楽園」(東映)
先週に引き続き、海賊版撲滅のお話ですが、英国では、
海賊行為の撲滅などを目指す英業界団体のFACT(Federation Against Copyright Theft)は、映画館で不正に公開映画を盗撮して、海賊版を売り上げようとする違法行為摘発を進める捜査員「Theatrical Investigator」の役職を新設したとの発表を行った。
Theatrical Investigatorには、警察官として10年以上の経歴を有するベテランが就任しているとされ、英映画協会のFDA(Film Distributors’ Association)が資金面でサポートする。彼らは映画館などの職員に実践的なトレーニングを施して、盗撮を始めとする海賊行為への対処能力を高め、警察と連携した海賊行為防止・摘発に臨んでいくとされる。
とのことです。
海賊版撲滅のために特別捜査官を導入するとは、非常に興味深いですね。これを題材に映画を撮るのもアリだと思います。
様々な道具を用い盗撮を繰り広げる海賊版業者と特別捜査官との戦い、と言った感じのコメディかスパイ・アクションみたいな作品なんかはどうでしょうかね。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
正に困った状況です。
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「ブレイブ ストーリー」
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2006/06/24公開
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未レビュー
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1.「M:i:III」(UIP)
2.「カーズ」(ブエナビスタ)
3.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
4.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
5.「サイレントヒル」(松竹)
6.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
7.「トリック 劇場版2」(東宝)
8.「着信アリ Final」(東宝)
9.「タイヨウのうた」(松竹)
10.「バルトの楽園」(東映)
先週に引き続き、海賊版撲滅のお話ですが、英国では、
海賊行為の撲滅などを目指す英業界団体のFACT(Federation Against Copyright Theft)は、映画館で不正に公開映画を盗撮して、海賊版を売り上げようとする違法行為摘発を進める捜査員「Theatrical Investigator」の役職を新設したとの発表を行った。
Theatrical Investigatorには、警察官として10年以上の経歴を有するベテランが就任しているとされ、英映画協会のFDA(Film Distributors’ Association)が資金面でサポートする。彼らは映画館などの職員に実践的なトレーニングを施して、盗撮を始めとする海賊行為への対処能力を高め、警察と連携した海賊行為防止・摘発に臨んでいくとされる。
とのことです。
海賊版撲滅のために特別捜査官を導入するとは、非常に興味深いですね。これを題材に映画を撮るのもアリだと思います。
様々な道具を用い盗撮を繰り広げる海賊版業者と特別捜査官との戦い、と言った感じのコメディかスパイ・アクションみたいな作品なんかはどうでしょうかね。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
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「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
2006年7月17日 映画
2006/07/16 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を観た。
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ステラン・スカルスガルド(ブーツストラップ/ビル・ターナー)、ジャック・ダヴェンポート(ノリントン)、ケヴィン・マクナリー(ギブス)、ナオミ・ハリス(ティア・ダルマ)、ジョナサン・プライス(スワン総督)、マッケンジー・クルック(ラジェッティ)、トム・ホランダー(ベケット卿)、リー・アレンバーグ(ピンテル)、ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ)
A long time ago in a ocean far,
far away....
七つの海(銀河系)最速の帆船(宇宙船)ブラックパール号(ミレニアム・ファルコン号)を駆るするジャック・スパロウ船長(ハン・ソロ船長)は苦境に立たされていた。
かつてジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)との間で交わされた契約の終期が近づいて来ているのだ。
デイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)のもとへウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の父親(!)を送り、かつての契約の刻限が目前に迫っていることを告げる。
一方、バルボッサ事件(デス・スター事件)において、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)と協力し、バルボッサ(デス・スター)を退けたウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の幸せな生活は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の動向で一変する。
一時は逮捕されてしまうウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)だったが、何とか切り抜け、それぞれ相手の身を助けるため、別々にジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の下へと向かう。
彼らは、酒場で乱闘したり、とある島(エンドア星)の原住民(イウォーク族)の神とあがめられたりしながら、またノリントン(ランド・カルリシアン)と時には協力し、時には裏切られ、共同でまた単独で作戦を進めていく。
そして、遂にデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の許へ最強の刺客クラーケン(ボバ・フェット)を送り込む。
そのクラーケン(ボバ・フェット)との戦いの中、○×□△に○×□△される(カーボン・フリーズされる)直前のジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の姿を見たウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の心の中に、ある種の疑念が芽生える。
ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)を失ったウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)、エリザベス・スワン(レイア・オーガナ)、ギブス(チュー・バッカ)、ラジェッティ(C3PO)とピンテル(R2D2)らは体勢を立て直し、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の救出に向かうことを決定する。そのとき彼らの前に現われたのは・・・・
何を言ってるのか全くわからない人もいらっしゃるかと思いますが、わたしが言っていることをご理解いただけている方も多々いらっしゃると思います。
と言うのも、驚くべきことに本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のプロットは「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)のリメイクではないか、と思えるほどに酷似しているのです。また、物語は勿論、登場人物の設定や背景まで酷似しているのには驚きを禁じえません。
本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」はディズニー・ランドのアトラクション「カリブの海賊」を映画化した「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の第二部、第三部にあたる続編の第二部にあたる作品である。
製作は第一部のヒットを受けて、第二部、第三部を同時に撮影すると言う「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(1985、1989、1990)や「マトリックス」三部作(1999、2000、2003)と同様の手法が取られている。
因みに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作(2001、2002、2003)は最初から三部作の構想で撮影が同時に行われているので、手法は異なる。
さて本編だが、160分超と言う尺はやはり長いと思う。
とは言うものの、長いと感じるのは冒頭の60分程度。物語が動き始める60分以降は、尺を気にせず楽しむことが出来る。
冒頭の60分をもう少しテンポよくつまんだ方が良かったと思う。
後半部分はもうゴリ押しで、物語は都合が良いしベタな展開の目白押しなのだが、脚本と演出の勢いで、楽しめる。
またラスト近辺の緊迫した展開は、ようやく脚本の面白さが顔を出し、本作を莫迦にしているわたしですら、緊張し、第三部への期待を高められてしまう。
まあこのあたりは、前述のように「帝国の逆襲」の展開やプロットを踏襲しているのだから、面白くて当たり前だと思う。
冒頭から中盤にかけてのアクション連続の展開は、大金持ちの自主制作映画のノリで、やりたいことはたくさんあるが語りたい事はそんなにない、と言った感じで、内容がない分、アクションが楽しめるのだが、凄いアクションだとしても退屈な印象を否定できない。
例えるならば「マトリックス リローデッド」(2003)のようにアクションが長すぎて、食傷気味でゲップが出るような感じなのだ。
とは言いながらもラストの怒涛の展開は、騙されてはいけないと思いながらも手に汗握るほど面白い。
前述のように、ようやく脚本部分の面白さ、第三部へ続くプロットが面白いのだが・・・・
キャストはビル・ナイの怪演が楽しかった。
声はビル・ナイそのものだったのだが、顔はほとんど違うのだが、表情の動きはさすがにビル・ナイの表情を再現していたと思う。
ジョニー・デップは前作同様やりすぎ、オーバーアクトであると言わざるを得ない。
彼の動きは、最早コントの域に達している。
勿論観客はジャック・スパロウのコント的でベタな動きを楽しみたいと思っているし、制作者サイドもそのあたりに力を入れているのはわかるのだが、ジョニー・デップファンとしては、極端なキャラクターを演じる事で評価される事は釈然としないものがある。
また、牢獄(ブローケッドランナー)から救命ボート(救命艇)で脱出するラジェッティ(C3PO/マッケンジー・クルック)とピンテル(R2D2/リー・アレンバーグ)の大活躍が良かった。
主役、脇役を含め三部作の全てに同じキャストをキャスティングしている点には、好感が持てる。
まあ本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、長いことを除けば、誰にでもオススメ出来る楽しい映画に仕上がっていると思う。
とりあえずは劇場で見て欲しいと思うけど、年間50〜100本くらい劇場で映画を見ている人は別に観なくても良いんじゃないかと思う。どうせ観るんだろうと思うけどね。
余談だが、本作には、エンドロールの後にも映像があるので、最後までクレジットを眺めていて欲しい。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ステラン・スカルスガルド(ブーツストラップ/ビル・ターナー)、ジャック・ダヴェンポート(ノリントン)、ケヴィン・マクナリー(ギブス)、ナオミ・ハリス(ティア・ダルマ)、ジョナサン・プライス(スワン総督)、マッケンジー・クルック(ラジェッティ)、トム・ホランダー(ベケット卿)、リー・アレンバーグ(ピンテル)、ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ)
A long time ago in a ocean far,
far away....
七つの海(銀河系)最速の帆船(宇宙船)ブラックパール号(ミレニアム・ファルコン号)を駆るするジャック・スパロウ船長(ハン・ソロ船長)は苦境に立たされていた。
かつてジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)との間で交わされた契約の終期が近づいて来ているのだ。
デイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)のもとへウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の父親(!)を送り、かつての契約の刻限が目前に迫っていることを告げる。
一方、バルボッサ事件(デス・スター事件)において、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)と協力し、バルボッサ(デス・スター)を退けたウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の幸せな生活は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の動向で一変する。
一時は逮捕されてしまうウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)だったが、何とか切り抜け、それぞれ相手の身を助けるため、別々にジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の下へと向かう。
彼らは、酒場で乱闘したり、とある島(エンドア星)の原住民(イウォーク族)の神とあがめられたりしながら、またノリントン(ランド・カルリシアン)と時には協力し、時には裏切られ、共同でまた単独で作戦を進めていく。
そして、遂にデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の許へ最強の刺客クラーケン(ボバ・フェット)を送り込む。
そのクラーケン(ボバ・フェット)との戦いの中、○×□△に○×□△される(カーボン・フリーズされる)直前のジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の姿を見たウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の心の中に、ある種の疑念が芽生える。
ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)を失ったウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)、エリザベス・スワン(レイア・オーガナ)、ギブス(チュー・バッカ)、ラジェッティ(C3PO)とピンテル(R2D2)らは体勢を立て直し、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の救出に向かうことを決定する。そのとき彼らの前に現われたのは・・・・
何を言ってるのか全くわからない人もいらっしゃるかと思いますが、わたしが言っていることをご理解いただけている方も多々いらっしゃると思います。
と言うのも、驚くべきことに本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のプロットは「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)のリメイクではないか、と思えるほどに酷似しているのです。また、物語は勿論、登場人物の設定や背景まで酷似しているのには驚きを禁じえません。
本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」はディズニー・ランドのアトラクション「カリブの海賊」を映画化した「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の第二部、第三部にあたる続編の第二部にあたる作品である。
製作は第一部のヒットを受けて、第二部、第三部を同時に撮影すると言う「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(1985、1989、1990)や「マトリックス」三部作(1999、2000、2003)と同様の手法が取られている。
因みに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作(2001、2002、2003)は最初から三部作の構想で撮影が同時に行われているので、手法は異なる。
さて本編だが、160分超と言う尺はやはり長いと思う。
とは言うものの、長いと感じるのは冒頭の60分程度。物語が動き始める60分以降は、尺を気にせず楽しむことが出来る。
冒頭の60分をもう少しテンポよくつまんだ方が良かったと思う。
後半部分はもうゴリ押しで、物語は都合が良いしベタな展開の目白押しなのだが、脚本と演出の勢いで、楽しめる。
またラスト近辺の緊迫した展開は、ようやく脚本の面白さが顔を出し、本作を莫迦にしているわたしですら、緊張し、第三部への期待を高められてしまう。
まあこのあたりは、前述のように「帝国の逆襲」の展開やプロットを踏襲しているのだから、面白くて当たり前だと思う。
冒頭から中盤にかけてのアクション連続の展開は、大金持ちの自主制作映画のノリで、やりたいことはたくさんあるが語りたい事はそんなにない、と言った感じで、内容がない分、アクションが楽しめるのだが、凄いアクションだとしても退屈な印象を否定できない。
例えるならば「マトリックス リローデッド」(2003)のようにアクションが長すぎて、食傷気味でゲップが出るような感じなのだ。
とは言いながらもラストの怒涛の展開は、騙されてはいけないと思いながらも手に汗握るほど面白い。
前述のように、ようやく脚本部分の面白さ、第三部へ続くプロットが面白いのだが・・・・
キャストはビル・ナイの怪演が楽しかった。
声はビル・ナイそのものだったのだが、顔はほとんど違うのだが、表情の動きはさすがにビル・ナイの表情を再現していたと思う。
ジョニー・デップは前作同様やりすぎ、オーバーアクトであると言わざるを得ない。
彼の動きは、最早コントの域に達している。
勿論観客はジャック・スパロウのコント的でベタな動きを楽しみたいと思っているし、制作者サイドもそのあたりに力を入れているのはわかるのだが、ジョニー・デップファンとしては、極端なキャラクターを演じる事で評価される事は釈然としないものがある。
また、牢獄(ブローケッドランナー)から救命ボート(救命艇)で脱出するラジェッティ(C3PO/マッケンジー・クルック)とピンテル(R2D2/リー・アレンバーグ)の大活躍が良かった。
主役、脇役を含め三部作の全てに同じキャストをキャスティングしている点には、好感が持てる。
まあ本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、長いことを除けば、誰にでもオススメ出来る楽しい映画に仕上がっていると思う。
とりあえずは劇場で見て欲しいと思うけど、年間50〜100本くらい劇場で映画を見ている人は別に観なくても良いんじゃないかと思う。どうせ観るんだろうと思うけどね。
余談だが、本作には、エンドロールの後にも映像があるので、最後までクレジットを眺めていて欲しい。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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『作品に罪はあるのか「東京タワー」の放送延期』をめぐる冒険
2006年7月21日 エッセイ/コラム コメント (2)先ずは引用である。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
フジテレビは20日、未成年の少女(17)に飲酒させ、淫らな行為をしたとして北海道警から任意の事情聴取を受けた元お笑いタレント、山本圭一(38)が出演していた29日放送の土曜プレミアム「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(後9:00)の放送延期を決めた。
イラストレーター、リリー・フランキー氏のベストセラー小説のドラマ化で、山本は大泉洋(33)扮する主人公ボクの幼なじみ役で、主にドラマの後半部分に登場。出演シーンは少ないが、「ボク」との友情と絆を感じさせる心温まるシーンという。
同局は放送延期の理由として「事の重要さを受け止め、少なくとも今放送すべきではないと考えた」とし、「素晴らしい作品に仕上がっていただけに大変残念。楽しみにしてくださった視聴者の皆様には大変申し訳なく思う」と謝罪した。
新たな放送日は決まっておらず、今後、山本の出演シーンをカットし再編集するのか、出演部分そのものを代役で撮り直すのかも含め、「慎重に検討する」(広報)。代替番組は米映画「オーシャンズ11」。(2006/07/21 サンケイスポーツ)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
ついでにお時間のある方は、こちらもご覧いただきたい。
「どこからが映画なのか?」
「(旧)角川春樹事務所」製作の所謂「角川映画」のDVDから「角川春樹事務所」のクレジットが抹消されている事について感じたこと。
http://diarynote.jp/d/29346/20041028.html
『「空中庭園」をめぐる冒険』
映画監督豊田利晃が自宅に覚せい剤を隠し持っていた事により、「空中庭園」の上映が危ぶまれた事について感じたこと。
http://diarynote.jp/d/29346/20050826.html
『「空中庭園」をめぐる冒険 その2』
http://diarynote.jp/d/29346/20050830.html
閑話休題
世の中では、タレントや芸能人(以下「タレント」)と呼ばれる人々が不祥事を起こしたり、または犯罪を起こしたりしたような場合、そのタレントが出演した番組の放送を中止したり、出演場面を削除したりすることが、極々一般的に行われている。
何故そんなことが行われるのか、わたしは大いに疑問を感じている。
尤も、犯罪行為や不祥事(以下「犯罪行為」)を起こした後に製作された作品ならともかく、−−と言うか、犯罪行為以後は作品は製作されないだろうが−−、その犯罪行為以前に製作した(または製作途中だった)作品の放映を中止したり、そのタレントの出演場面を削除したりすることがそれほど重要なのだろうか。
わたしは常々言っているように、例え犯罪者が関わった作品だとしても、出来上がった作品に罪はないと思うし、仮にそのタレントの私生活が酷いものだったとしても、そのタレントが関わった作品に、輝きがあったとすれば、それはそれで良い作品なのだと思う。
勿論このような考え方は、おそらく反社会的でインモラルな考え方だと思うし、例えば今回の一件以降、山本圭一がテレビでふざけている様子が映し出されたとしたら、日本国中の人々が非常に不愉快な気持ちになるであろうことは容易に想像がつくし、非難や抗議の電話やメールでテレビ局は大変なことになってしまうだろうことは明白だと思う。
でも、だからと言って「くさいものにはふた」でもするように、犯罪行為を犯したタレントをメディアから抹消することがはたして良いことなのだろうか。
ここで疑問が沸いてくる。
犯罪行為を犯したタレントをメディアから抹消することを望んでいるのは一体誰なのだろうか。
視聴者?
テレビ局?
それともスポンサー?
言論統制などメディアの弾圧に関しては、言論の自由、表現の自由を声高に叫ぶメディアだが、今回の一件を考えた場合、当たり前のことなのだが、メディアと言う存在は、所詮営利を求めるただの一般企業なのだ、と言わざるを得ない。
視聴者が嫌がることを嫌がるスポンサー。
スポンサーが嫌がることを嫌がるメディア。
視聴者やスポンサーに影響されている以上、視聴者やスポンサーの顔色を窺っている以上、メディアは真のメディアである、と言う事はできないし、そう考えた場合、今までメディアが伝えてきた、またはこれから伝えるであろう「真実(のようなもの)」についても、スポンサーの考えや意図、意向が影響を及ぼしていることは容易に想像がつく。
メディアが伝える「真実(のようなもの)」は、スポンサーにとって都合が良い「(スポンサーにとっての)真実」なのだ。
孤高な精神と高邁な思想を持つメディアの登場に期待したい。
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フジテレビは20日、未成年の少女(17)に飲酒させ、淫らな行為をしたとして北海道警から任意の事情聴取を受けた元お笑いタレント、山本圭一(38)が出演していた29日放送の土曜プレミアム「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(後9:00)の放送延期を決めた。
イラストレーター、リリー・フランキー氏のベストセラー小説のドラマ化で、山本は大泉洋(33)扮する主人公ボクの幼なじみ役で、主にドラマの後半部分に登場。出演シーンは少ないが、「ボク」との友情と絆を感じさせる心温まるシーンという。
同局は放送延期の理由として「事の重要さを受け止め、少なくとも今放送すべきではないと考えた」とし、「素晴らしい作品に仕上がっていただけに大変残念。楽しみにしてくださった視聴者の皆様には大変申し訳なく思う」と謝罪した。
新たな放送日は決まっておらず、今後、山本の出演シーンをカットし再編集するのか、出演部分そのものを代役で撮り直すのかも含め、「慎重に検討する」(広報)。代替番組は米映画「オーシャンズ11」。(2006/07/21 サンケイスポーツ)
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『「空中庭園」をめぐる冒険 その2』
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閑話休題
世の中では、タレントや芸能人(以下「タレント」)と呼ばれる人々が不祥事を起こしたり、または犯罪を起こしたりしたような場合、そのタレントが出演した番組の放送を中止したり、出演場面を削除したりすることが、極々一般的に行われている。
何故そんなことが行われるのか、わたしは大いに疑問を感じている。
尤も、犯罪行為や不祥事(以下「犯罪行為」)を起こした後に製作された作品ならともかく、−−と言うか、犯罪行為以後は作品は製作されないだろうが−−、その犯罪行為以前に製作した(または製作途中だった)作品の放映を中止したり、そのタレントの出演場面を削除したりすることがそれほど重要なのだろうか。
わたしは常々言っているように、例え犯罪者が関わった作品だとしても、出来上がった作品に罪はないと思うし、仮にそのタレントの私生活が酷いものだったとしても、そのタレントが関わった作品に、輝きがあったとすれば、それはそれで良い作品なのだと思う。
勿論このような考え方は、おそらく反社会的でインモラルな考え方だと思うし、例えば今回の一件以降、山本圭一がテレビでふざけている様子が映し出されたとしたら、日本国中の人々が非常に不愉快な気持ちになるであろうことは容易に想像がつくし、非難や抗議の電話やメールでテレビ局は大変なことになってしまうだろうことは明白だと思う。
でも、だからと言って「くさいものにはふた」でもするように、犯罪行為を犯したタレントをメディアから抹消することがはたして良いことなのだろうか。
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犯罪行為を犯したタレントをメディアから抹消することを望んでいるのは一体誰なのだろうか。
視聴者?
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週刊「映画レビュー・インデックス」2006/07/22
2006年7月22日 週刊「映画レビュー・インデックス」「映画レビュー・インデックス」2006/07/22号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
2006/06/10公開
「インサイド・マン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060606.html
「やわらかい生活」
http://diarynote.jp/d/29346/20051123.html
■週末興収ベストテン
2006/07/15-16 興収ベストテン
1.「日本沈没」(東宝)
2.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
3.「M:i:III」(UIP)
4.「カーズ」(ブエナビスタ)
5.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
6.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
7.「ラブ★コン」(松竹)
8.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
9.「サイレントヒル」(松竹)
10.「バルトの楽園」(東映)
2006/07/22-23 長野県富士見町「富士見マノラマリゾート」で実施された「第16回シマノ・バイカーズ・フェスティバル」に行ってきた。
参加したのは「4時間MTBエンデューロ」。
レースや大会は楽しく、その後の宴会やなんかも非常に楽しかったです。その辺については、近日中にお話しようかなと思うのですが、実はレース中に結構大きな転倒をして右の胸を地面にぶつけてしまいました。
痛さは今年の冬に肋骨を折った際のものと同様です。
(「肋骨折りますた」http://diarynote.jp/d/29346/20060112.html)
2〜3日待って、痛さがひかないようだったら、通院の予定です。肋骨以外はいたった健康なのですが、寝起きが結構大変です。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
正に困った状況です。
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未レビュー
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1.「日本沈没」(東宝)
2.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
3.「M:i:III」(UIP)
4.「カーズ」(ブエナビスタ)
5.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
6.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
7.「ラブ★コン」(松竹)
8.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
9.「サイレントヒル」(松竹)
10.「バルトの楽園」(東映)
2006/07/22-23 長野県富士見町「富士見マノラマリゾート」で実施された「第16回シマノ・バイカーズ・フェスティバル」に行ってきた。
参加したのは「4時間MTBエンデューロ」。
レースや大会は楽しく、その後の宴会やなんかも非常に楽しかったです。その辺については、近日中にお話しようかなと思うのですが、実はレース中に結構大きな転倒をして右の胸を地面にぶつけてしまいました。
痛さは今年の冬に肋骨を折った際のものと同様です。
(「肋骨折りますた」http://diarynote.jp/d/29346/20060112.html)
2〜3日待って、痛さがひかないようだったら、通院の予定です。肋骨以外はいたった健康なのですが、寝起きが結構大変です。
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
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「ローズ・イン・タイドランド」
2006年7月25日 映画
2006/07/24 東京新宿「新宿武蔵野館」で「ローズ・イン・タイドランド」を観た。
主人公はとんでもなく悲惨な状況にいるジェライザ=ローズという名の女の子。彼女の日常は元ロックスターのパパと、自分勝手なママの世話をすることから始まる。ある日、ママが急死して、ジェライザ=ローズは大好きなパパとふたり、今は亡きおばあちゃんの家に住むことになる。しかし、彼女を待っていたのは、見渡すかぎり金色の草原にポツンと建っている一軒の荒れ果てた古い家だった。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:テリー・ギリアム
原作:ミッチ・カリン「タイドランド」(角川書店)
脚本:テリー・ギリアム、トニー・グリゾーニ
撮影:ニコラ・ペコリーニ
プロダクションデザイン:ヤスナ・ステファノヴィック
出演:ジョデル・フェルランド(ジェライザ=ローズ)、ジェフ・ブリッジス(パパ/ノア)、ジェニファー・ティリー(ママ/グンヒルド王妃)、ジャネット・マクティア(デル)、ブレンダン・フレッチャー(ディケンズ)
例えば、デヴィッド・リンチの新作が公開されるとしよう。
当然ながら、デヴィッド・リンチ好きのわたしは、その新作を非常に楽しみにするだろう。
と同時に、わたしは若干の不安を感じてしまう。
リンチの世界を理解(解釈)できなかったらどうしよう。
リンチの作品を理解(解釈)できないほど、わたしの脳が老化(軟化/硬化)していたらどうしよう。
テリー・ギリアムの新作「ローズ・イン・タイドランド」はそんな気持ちにさせられる、一風難解で物語自体に起伏が乏しい、観客を選ぶ作品だった。
物語の根本的な部分は、例えるならば、ヒーローとアンチヒーローの誕生を同時に描いたM・ナイト・シャマランの「アンブレイカブル」(2000)や、悪魔の子として誕生した少年が全ての庇護者を排除し、ついに新たなそして強大な庇護者と出会うまでを描いた「オーメン」(1976)のような印象を受けた。
この「ローズ・イン・タイドランド」の物語は、言うならば、ローズと言う名の少女が、かつての庇護者たちを排除し、魔女として再生し、ついには新たな庇護者を得るまでを描いた物語なのだ。
ところで、本作「ローズ・イン・タイドランド」の世界観を見て強く感じたのは、幹線道路から外れ道に迷い、とんでもない目に遭ってしまう、と言う「悪魔のいけにえ」(1974)をはじめとする様々な作品で散々描かれ続けているような恐ろしい出来事は、アメリカの片田舎では、いたって普通の出来事であり、さらにはそれらの出来事の片棒を担ぐサイコキラーや変質者、魔女のような存在なんかは、アメリカの片田舎では、現在でも普通に存在しているのではないか、という事である。
そしてその世界の住民は、われわれの常識が非常識である世界で、自分達の常識、−−われわれにとっては非常識−−、に従って独自に生活を営んでいるのである。
と考えた場合、例えば現在日本国内でも起きている、マスコミが言うところの理解出来ない悲惨な事件は、最早現実世界とファンタジー世界との境界がなくなり、いわば現実世界という名のファンタジー世界に生きているわたし達にとっては、全く不思議な出来事ではなく、いたって普通の出来事なのだろう、と思える。
例えば、デル(ジャネット・マクティア)は、外部から覗くと魔女そのものだし、ディケンズ(ブレンダン・フレッチャー)は、そんな魔女やモンスターに使役される存在(「吸血鬼ドラキュラ」のレンフィールドのような存在)であるが、本作で彼らはファンタジー世界の住民ではなく、確固とした現実世界の住民として描かれている。
と同時に本作でテリー・ギリアムが切り取る世界は、一見ファンタジー世界を描いているような印象を観客に与えるのだが、実際のところは、全ての出来事を冷徹な現実世界の出来事として描いている。
ただ違うのは、その現実の出来事の解釈が登場人物によって異なっている、と言う点である。
ここでは、現実世界は見ようによってはファンタジー世界に見えるのだが、実際はファンタジー世界に見えようが、確固とした現実世界である、と言うことを声高に宣言しているのだろう。
つまり、異常な出来事が起き、まるでそこがファンタジー世界のような印象を観客に与えているかも知れないが、異常な出来事が起きようが、そこは実際の現実世界であり、違うのは、それを体験する登場人物の解釈だけである、という事なのだ。
そして、そうすることにより、本作「ローズ・イン・タイドランド」は、観客が登場人物のファンタジー世界に逃避し、そこで満足してしまうことを拒絶しているのだ。
例えるならば「未来世界ブラジル」(1985)のラストで描かれた登場人物の精神世界でのハッピーエンドを見て観客が安心するようなことをさせないのだ。
いくら精神世界の中で、楽しい人生を送っていようが、現実は現実、悲惨なものなのだよ、とテリー・ギリアムは語っているのではないだろうか。
この辺りは「バロン」(1989)の冒頭、ファンタジーでありながら悲惨な現実を直視するシークエンスにも似ているような印象を受ける。
キャストはなんと言ってもジョデル・フェルランド(ジェライザ=ローズ役)だろう。
人形の頭を含めて5役を演じてしまう怪演振りに、精神世界の危うさと、女性を感じさせる妖艶さ、そして少女のあどけなさと様々なシークエンスで千差万別の演技を魅せてくれている。
あとは、ブレンダン・フレッチャー(ディケンズ役)が印象的である。
彼の精神が解釈する現実世界の出来事が最高である。
特に巨大サメの解釈が身震いするほどすばらしい。
この辺は黒澤明の「どですかでん」(1970)の六ちゃんを髣髴とさせる。
また、ジャネット・マクティア(デル役)もすばらしい。
ただ、デルのイメージがティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」(2003)の魔女のイメージとかぶっているのが残念だと思う。
撮影(ニコラ・ペコリーニ)は広角レンズの多用により、被写体の大きさの差異を際立たせ、また、構図をずらすことにより、観客の平衡感覚を意図的に喪失させるようなカットが面白かった。
機会があれば、是非劇場で観ていただきたい作品である。
しかし、心して観て欲しい作品でもある。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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主人公はとんでもなく悲惨な状況にいるジェライザ=ローズという名の女の子。彼女の日常は元ロックスターのパパと、自分勝手なママの世話をすることから始まる。ある日、ママが急死して、ジェライザ=ローズは大好きなパパとふたり、今は亡きおばあちゃんの家に住むことになる。しかし、彼女を待っていたのは、見渡すかぎり金色の草原にポツンと建っている一軒の荒れ果てた古い家だった。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:テリー・ギリアム
原作:ミッチ・カリン「タイドランド」(角川書店)
脚本:テリー・ギリアム、トニー・グリゾーニ
撮影:ニコラ・ペコリーニ
プロダクションデザイン:ヤスナ・ステファノヴィック
出演:ジョデル・フェルランド(ジェライザ=ローズ)、ジェフ・ブリッジス(パパ/ノア)、ジェニファー・ティリー(ママ/グンヒルド王妃)、ジャネット・マクティア(デル)、ブレンダン・フレッチャー(ディケンズ)
例えば、デヴィッド・リンチの新作が公開されるとしよう。
当然ながら、デヴィッド・リンチ好きのわたしは、その新作を非常に楽しみにするだろう。
と同時に、わたしは若干の不安を感じてしまう。
リンチの世界を理解(解釈)できなかったらどうしよう。
リンチの作品を理解(解釈)できないほど、わたしの脳が老化(軟化/硬化)していたらどうしよう。
テリー・ギリアムの新作「ローズ・イン・タイドランド」はそんな気持ちにさせられる、一風難解で物語自体に起伏が乏しい、観客を選ぶ作品だった。
物語の根本的な部分は、例えるならば、ヒーローとアンチヒーローの誕生を同時に描いたM・ナイト・シャマランの「アンブレイカブル」(2000)や、悪魔の子として誕生した少年が全ての庇護者を排除し、ついに新たなそして強大な庇護者と出会うまでを描いた「オーメン」(1976)のような印象を受けた。
この「ローズ・イン・タイドランド」の物語は、言うならば、ローズと言う名の少女が、かつての庇護者たちを排除し、魔女として再生し、ついには新たな庇護者を得るまでを描いた物語なのだ。
ところで、本作「ローズ・イン・タイドランド」の世界観を見て強く感じたのは、幹線道路から外れ道に迷い、とんでもない目に遭ってしまう、と言う「悪魔のいけにえ」(1974)をはじめとする様々な作品で散々描かれ続けているような恐ろしい出来事は、アメリカの片田舎では、いたって普通の出来事であり、さらにはそれらの出来事の片棒を担ぐサイコキラーや変質者、魔女のような存在なんかは、アメリカの片田舎では、現在でも普通に存在しているのではないか、という事である。
そしてその世界の住民は、われわれの常識が非常識である世界で、自分達の常識、−−われわれにとっては非常識−−、に従って独自に生活を営んでいるのである。
と考えた場合、例えば現在日本国内でも起きている、マスコミが言うところの理解出来ない悲惨な事件は、最早現実世界とファンタジー世界との境界がなくなり、いわば現実世界という名のファンタジー世界に生きているわたし達にとっては、全く不思議な出来事ではなく、いたって普通の出来事なのだろう、と思える。
例えば、デル(ジャネット・マクティア)は、外部から覗くと魔女そのものだし、ディケンズ(ブレンダン・フレッチャー)は、そんな魔女やモンスターに使役される存在(「吸血鬼ドラキュラ」のレンフィールドのような存在)であるが、本作で彼らはファンタジー世界の住民ではなく、確固とした現実世界の住民として描かれている。
と同時に本作でテリー・ギリアムが切り取る世界は、一見ファンタジー世界を描いているような印象を観客に与えるのだが、実際のところは、全ての出来事を冷徹な現実世界の出来事として描いている。
ただ違うのは、その現実の出来事の解釈が登場人物によって異なっている、と言う点である。
ここでは、現実世界は見ようによってはファンタジー世界に見えるのだが、実際はファンタジー世界に見えようが、確固とした現実世界である、と言うことを声高に宣言しているのだろう。
つまり、異常な出来事が起き、まるでそこがファンタジー世界のような印象を観客に与えているかも知れないが、異常な出来事が起きようが、そこは実際の現実世界であり、違うのは、それを体験する登場人物の解釈だけである、という事なのだ。
そして、そうすることにより、本作「ローズ・イン・タイドランド」は、観客が登場人物のファンタジー世界に逃避し、そこで満足してしまうことを拒絶しているのだ。
例えるならば「未来世界ブラジル」(1985)のラストで描かれた登場人物の精神世界でのハッピーエンドを見て観客が安心するようなことをさせないのだ。
いくら精神世界の中で、楽しい人生を送っていようが、現実は現実、悲惨なものなのだよ、とテリー・ギリアムは語っているのではないだろうか。
この辺りは「バロン」(1989)の冒頭、ファンタジーでありながら悲惨な現実を直視するシークエンスにも似ているような印象を受ける。
キャストはなんと言ってもジョデル・フェルランド(ジェライザ=ローズ役)だろう。
人形の頭を含めて5役を演じてしまう怪演振りに、精神世界の危うさと、女性を感じさせる妖艶さ、そして少女のあどけなさと様々なシークエンスで千差万別の演技を魅せてくれている。
あとは、ブレンダン・フレッチャー(ディケンズ役)が印象的である。
彼の精神が解釈する現実世界の出来事が最高である。
特に巨大サメの解釈が身震いするほどすばらしい。
この辺は黒澤明の「どですかでん」(1970)の六ちゃんを髣髴とさせる。
また、ジャネット・マクティア(デル役)もすばらしい。
ただ、デルのイメージがティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」(2003)の魔女のイメージとかぶっているのが残念だと思う。
撮影(ニコラ・ペコリーニ)は広角レンズの多用により、被写体の大きさの差異を際立たせ、また、構図をずらすことにより、観客の平衡感覚を意図的に喪失させるようなカットが面白かった。
機会があれば、是非劇場で観ていただきたい作品である。
しかし、心して観て欲しい作品でもある。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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「日本沈没」(1973)
2006年7月27日 映画
世は、樋口真嗣版「日本沈没」(2006)の話題で持ちきりだが、とりあえずはオリジナル版:森谷司郎版「日本沈没」(1973)のお話。
地球物理学者である田所雄介博士(小林桂樹)は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇の操縦士小野寺俊夫(藤岡弘)、助手の幸長信彦助教授(滝田裕介)と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。
監督:森谷司郎
製作:田中友幸、田中収
原作:小松左京
脚本:橋本忍
音楽:佐藤勝
特技監督:中野昭慶
出演:藤岡弘(小野寺俊夫)、いしだあゆみ(阿部玲子)、小林桂樹(田所博士)、丹波哲郎(山本総理)、滝田裕介(幸長助教授)、二谷英明(中田/科学技術庁)、中丸忠雄(邦枝/内閣調査室)、村井国夫(片岡/防衛庁技官)、夏八木勲(結城)、竹内均(竹内教授)、島田正吾(渡/政界のフィクサー)
本作「日本沈没」(1973)は映画史に残る大変すばらしい作品だった。
本作の作品としてのスタンスはリアリティに徹しており、映画作品と言うフィクションの体裁を取った娯楽作品でありながらも、日本列島が沈没する、と言う事象を想定した言わば「災害シミュレーション映像」を見ているような印象を受ける。
そして非常に興味深い事に、本作のメイン・プロットは内閣総理大臣山本(丹波哲郎)に軸足を乗せているのだ。
丹波哲郎は国家存亡の危機に直面する日本国内閣総理大臣を好演している。
特に渡老人(島田正吾)からシナリオを手渡されるシークエンスの丹波哲郎は最高である。
丹波哲郎は、日本国が世界に誇る最高に格好良く、そしてリーダーシップに溢れる最高の内閣総理大臣を見せてくれているのだ。
さらに、マッド・サイエンティスト田所雄介博士の役をふられた小林桂樹がすばらしい。
テレビ討論番組で共演者を殴り飛ばす田所教授。こんなに格好良い科学者をわたしはいまだかつて見たことがない。
藤岡弘(小野寺俊夫)が格好良いのは、もちろん言うまではないし、二谷英明(中田/科学技術庁)にしろ夏八木勲(結城)にしろ格好良すぎである。
そうなのだ、本作は与えられた使命を最大限の力で全うしようとする熱い男(漢)たちを描いた物語なのだ。
語弊はあるが、おんな子どもに媚びない硬派な制作者サイドの姿勢が美しい。
日本が沈没する、と言う荒唐無稽なプロットに対し、あくまでも真摯に取り組んだ制作者サイドの姿勢に頭が下がる思いである。
不必要なカメオもないし、くだらないプロットもない。
「日本沈没」を描くために必要なものだけをまとめたものが本作「日本沈没」なのだ。(もちろん阿部玲子(いしだあゆみ)の存在には若干問題はあるのは否定できないが・・・・。)
特撮(特技監督:中野昭慶、特技・合成:三瓶一信、特技・撮影:富岡素敬、特技・製作担当:篠田啓助、特技・美術:井上泰幸)は、ミニチュア・ワークが一々すばらしい。
例えば瓦が飛ぶ描写だとか、その瓦の下の埃が舞う描写とか、かゆいところに手が届く特撮がすばらしい。
ミニチュアにしろスクリーン合成にしろ、使い所と使う手法に誤りがなければ、CGIなんかより効果的だと思う。
とにかく、本作「日本沈没」(1973)は、大変すばらしい作品である。現在公開中の「日本沈没」(2006)を観る前に、出来れば観て欲しいと思う。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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地球物理学者である田所雄介博士(小林桂樹)は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇の操縦士小野寺俊夫(藤岡弘)、助手の幸長信彦助教授(滝田裕介)と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。
監督:森谷司郎
製作:田中友幸、田中収
原作:小松左京
脚本:橋本忍
音楽:佐藤勝
特技監督:中野昭慶
出演:藤岡弘(小野寺俊夫)、いしだあゆみ(阿部玲子)、小林桂樹(田所博士)、丹波哲郎(山本総理)、滝田裕介(幸長助教授)、二谷英明(中田/科学技術庁)、中丸忠雄(邦枝/内閣調査室)、村井国夫(片岡/防衛庁技官)、夏八木勲(結城)、竹内均(竹内教授)、島田正吾(渡/政界のフィクサー)
本作「日本沈没」(1973)は映画史に残る大変すばらしい作品だった。
本作の作品としてのスタンスはリアリティに徹しており、映画作品と言うフィクションの体裁を取った娯楽作品でありながらも、日本列島が沈没する、と言う事象を想定した言わば「災害シミュレーション映像」を見ているような印象を受ける。
そして非常に興味深い事に、本作のメイン・プロットは内閣総理大臣山本(丹波哲郎)に軸足を乗せているのだ。
丹波哲郎は国家存亡の危機に直面する日本国内閣総理大臣を好演している。
特に渡老人(島田正吾)からシナリオを手渡されるシークエンスの丹波哲郎は最高である。
丹波哲郎は、日本国が世界に誇る最高に格好良く、そしてリーダーシップに溢れる最高の内閣総理大臣を見せてくれているのだ。
さらに、マッド・サイエンティスト田所雄介博士の役をふられた小林桂樹がすばらしい。
テレビ討論番組で共演者を殴り飛ばす田所教授。こんなに格好良い科学者をわたしはいまだかつて見たことがない。
藤岡弘(小野寺俊夫)が格好良いのは、もちろん言うまではないし、二谷英明(中田/科学技術庁)にしろ夏八木勲(結城)にしろ格好良すぎである。
そうなのだ、本作は与えられた使命を最大限の力で全うしようとする熱い男(漢)たちを描いた物語なのだ。
語弊はあるが、おんな子どもに媚びない硬派な制作者サイドの姿勢が美しい。
日本が沈没する、と言う荒唐無稽なプロットに対し、あくまでも真摯に取り組んだ制作者サイドの姿勢に頭が下がる思いである。
不必要なカメオもないし、くだらないプロットもない。
「日本沈没」を描くために必要なものだけをまとめたものが本作「日本沈没」なのだ。(もちろん阿部玲子(いしだあゆみ)の存在には若干問題はあるのは否定できないが・・・・。)
特撮(特技監督:中野昭慶、特技・合成:三瓶一信、特技・撮影:富岡素敬、特技・製作担当:篠田啓助、特技・美術:井上泰幸)は、ミニチュア・ワークが一々すばらしい。
例えば瓦が飛ぶ描写だとか、その瓦の下の埃が舞う描写とか、かゆいところに手が届く特撮がすばらしい。
ミニチュアにしろスクリーン合成にしろ、使い所と使う手法に誤りがなければ、CGIなんかより効果的だと思う。
とにかく、本作「日本沈没」(1973)は、大変すばらしい作品である。現在公開中の「日本沈没」(2006)を観る前に、出来れば観て欲しいと思う。
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「日本沈没」(2006)
2006年7月28日 映画
2006/07/28 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「日本沈没」(2006)を観た。
潜水艇《わだつみ6500》のパイロット・小野寺俊夫(草なぎ剛)は、地球科学博士・田所雄介(豊川悦司)の指揮の下、同僚パイロットの結城(及川光博)と共に深海調査に参加していた。その結果、小野寺は驚愕の事実を知る−−海底プレートの急速な沈降で、日本列島はわずか1年後に沈没する。
日本の危機を訴える田所に、ほかの科学者たちは『聞くに値しない妄言』と一蹴する。しかし、内閣総理大臣・山本尚之(石坂浩二)は、事態を重く受け止め、危機管理担当大臣として鷹森沙織(大地真央)を任命する。鷹森はかつての田所の妻でもあった。山本総理は避難民の海外受け入れ要請のために旅立った。
一方、小野寺は災害の中で、ハイパーレスキュー隊員の阿部玲子(柴咲コウ)と共に、家族を失った少女・倉木美咲(福田麻由子)を救出する。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:樋口真嗣
原作:小松左京
脚本:加藤正人
音楽:岩代太郎
特技監督:神谷誠
出演:草なぎ剛(小野寺俊夫)、柴咲コウ(阿部玲子)、豊川悦司(田所雄介)、大地真央(鷹森沙織)、及川光博(結城慎司)、福田麻由子(倉木美咲)、吉田日出子(田野倉珠江)、柄本明(福原教授)、國村隼(野崎亨介)、石坂浩二(山本尚之)
先ずは脚本が酷かった。
と言うか少なくても「日本沈没」ではない。
本作「日本沈没」(2006)は、かつての名作「日本沈没」(1973)を下敷にしていたかどうかは知らないが、旧作と比較して恐ろしく酷い作品に仕上がっている。
あらゆる点で類似点や相違点があるので、少なくても2006年版スタッフは、1973年版を意識している事は意識しているのだろうが、同じことをやっているところも、異なったことをやろうとしている点も残念ながら一々酷い。
余談だけど、1973年版の人間ドラマに2006年版の特撮カットを入れたら良い映画が出来るんじゃないのかな、と本気で思ってしまう。
残念な事に、2006年版には小林桂樹の田所博士がいなかったり、丹波哲郎の山本総理がいないだけではなく、根本的に脚本がおかしいのである。
言うならば、こんなシークエンスが欲しいから、こんな映像が欲しいから、と言う感じで脚本が出来ているような気がした。
監督の樋口真嗣は一体何を描きたかったのか、物語の進行と矛盾しまくりの天変地異の映像なのか、それとも上っ面だけの薄っぺらい人間ドラマなのか。
それとも「ローレライ」(2005)もびっくりのキャラクターの無駄死になのか、訳がわからない自己犠牲精神なのか。
ただ、観客を泣かせる事を目的としているのか。しかも根本的な次元ではなく、表層的な次元で。
そして、もしかしたら、2006年版「犬神家の一族」のせいなのか、石坂浩二(山本総理)の途中退場により、脚本に直しが入ったのか、そのために撮影済・CGI発注済のシークエンスが否応なしに前後してしまったのか、例えば日本中で大惨事が起きているのにも関わらず観光旅行をしている人が居たり、−−これはおそらく当初は、日本が沈没することが明確になっていない時点での異常気象のシークエンスの映像だと思う−−、5月のシークエンスのはずなのに冬用のコートを着ている大勢の人々が国外脱出のために並んでいたり、−−これもシーンの入れ替えの問題だろう−−、日本が沈み始めていると言うのに普通の生活をしていたりする。
ついでに「さよならジュピター」(1984)もびっくりの瞬間移動振りを、冒頭では田所教授(豊川悦司)が、または後半では小野寺俊夫(草なぎ剛)が見せている。
前半では、世界をまたにかけて船舶(?)で移動する田所教授の神出鬼没な行動力には驚かされるし、後半では日本が分断され交通が遮断されているのにも関わらず日本中に出没する小野寺には驚かされる。
また、驚かされると言えば、ハイパーレスキュー隊員阿部玲子(柴咲コウ)と彼女が乗るヘリコプターも神出鬼没も驚きだった。
圧倒的な位のピンポイントへのヘリコプターの出現振りには、驚きを越えあきれてしまう。
ピエール瀧の死様にも驚くし、富野由悠季が演じたキャラクターは結構良かったが、富野由悠季や庵野秀明、安野モヨコ、福井晴敏の登場もいただけない。
また及川光博の奥さん役が佐藤江梨子だったりするところが、樋口真嗣は楽しんでいるのだろうと思うが、なんともいやらしい。
また石坂浩二と加藤武の共演にも作為が感じられる。
こんなこと(意味のないカメオ)をやっていて、観客が喜ぶと思っているのか、と思ってしまう。
まあ元々物語が希薄なので、観客の意識を物語から逆に遠ざけ、物語の表層だけを楽しませる、と言うミスデレクションの効果がある、と言えばあると思うのだが・・・・。
一方、長山藍子の起用は良かったと思う。
本作「日本沈没」(2006)で唯一俳優(女優)の演技を見たような気がした。
あとは柴咲コウのシークエンスにはがっかりさせられる。
彼女のキャラクターは「日本沈没」(2006)には不必要なシークエンスなのだ。
もちろん「日本沈没」(1973)のいしだあゆみのキャラクターの存在も微妙だが、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)にしろ本作にしろ不必要なキャラクターを演じるのはどう言うことだろうか、と思ってしまう。
まあ、本作「日本沈没」(2006)は、わたしが観る限りは現在のところ「文春きいちご賞」の最有力候補だと言わざるを得ない。
話題性、キャスト共に「文春きいちご賞」の風格は充分だと思う。
とりあえず1973年版「日本沈没」を観た後で、2006年版「日本沈没」を観て欲しいと思う。
まあ逆でも良いんだけど、丹波哲郎と小林桂樹に酔って欲しいと思う。
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潜水艇《わだつみ6500》のパイロット・小野寺俊夫(草なぎ剛)は、地球科学博士・田所雄介(豊川悦司)の指揮の下、同僚パイロットの結城(及川光博)と共に深海調査に参加していた。その結果、小野寺は驚愕の事実を知る−−海底プレートの急速な沈降で、日本列島はわずか1年後に沈没する。
日本の危機を訴える田所に、ほかの科学者たちは『聞くに値しない妄言』と一蹴する。しかし、内閣総理大臣・山本尚之(石坂浩二)は、事態を重く受け止め、危機管理担当大臣として鷹森沙織(大地真央)を任命する。鷹森はかつての田所の妻でもあった。山本総理は避難民の海外受け入れ要請のために旅立った。
一方、小野寺は災害の中で、ハイパーレスキュー隊員の阿部玲子(柴咲コウ)と共に、家族を失った少女・倉木美咲(福田麻由子)を救出する。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:樋口真嗣
原作:小松左京
脚本:加藤正人
音楽:岩代太郎
特技監督:神谷誠
出演:草なぎ剛(小野寺俊夫)、柴咲コウ(阿部玲子)、豊川悦司(田所雄介)、大地真央(鷹森沙織)、及川光博(結城慎司)、福田麻由子(倉木美咲)、吉田日出子(田野倉珠江)、柄本明(福原教授)、國村隼(野崎亨介)、石坂浩二(山本尚之)
先ずは脚本が酷かった。
と言うか少なくても「日本沈没」ではない。
本作「日本沈没」(2006)は、かつての名作「日本沈没」(1973)を下敷にしていたかどうかは知らないが、旧作と比較して恐ろしく酷い作品に仕上がっている。
あらゆる点で類似点や相違点があるので、少なくても2006年版スタッフは、1973年版を意識している事は意識しているのだろうが、同じことをやっているところも、異なったことをやろうとしている点も残念ながら一々酷い。
余談だけど、1973年版の人間ドラマに2006年版の特撮カットを入れたら良い映画が出来るんじゃないのかな、と本気で思ってしまう。
残念な事に、2006年版には小林桂樹の田所博士がいなかったり、丹波哲郎の山本総理がいないだけではなく、根本的に脚本がおかしいのである。
言うならば、こんなシークエンスが欲しいから、こんな映像が欲しいから、と言う感じで脚本が出来ているような気がした。
監督の樋口真嗣は一体何を描きたかったのか、物語の進行と矛盾しまくりの天変地異の映像なのか、それとも上っ面だけの薄っぺらい人間ドラマなのか。
それとも「ローレライ」(2005)もびっくりのキャラクターの無駄死になのか、訳がわからない自己犠牲精神なのか。
ただ、観客を泣かせる事を目的としているのか。しかも根本的な次元ではなく、表層的な次元で。
そして、もしかしたら、2006年版「犬神家の一族」のせいなのか、石坂浩二(山本総理)の途中退場により、脚本に直しが入ったのか、そのために撮影済・CGI発注済のシークエンスが否応なしに前後してしまったのか、例えば日本中で大惨事が起きているのにも関わらず観光旅行をしている人が居たり、−−これはおそらく当初は、日本が沈没することが明確になっていない時点での異常気象のシークエンスの映像だと思う−−、5月のシークエンスのはずなのに冬用のコートを着ている大勢の人々が国外脱出のために並んでいたり、−−これもシーンの入れ替えの問題だろう−−、日本が沈み始めていると言うのに普通の生活をしていたりする。
ついでに「さよならジュピター」(1984)もびっくりの瞬間移動振りを、冒頭では田所教授(豊川悦司)が、または後半では小野寺俊夫(草なぎ剛)が見せている。
前半では、世界をまたにかけて船舶(?)で移動する田所教授の神出鬼没な行動力には驚かされるし、後半では日本が分断され交通が遮断されているのにも関わらず日本中に出没する小野寺には驚かされる。
また、驚かされると言えば、ハイパーレスキュー隊員阿部玲子(柴咲コウ)と彼女が乗るヘリコプターも神出鬼没も驚きだった。
圧倒的な位のピンポイントへのヘリコプターの出現振りには、驚きを越えあきれてしまう。
ピエール瀧の死様にも驚くし、富野由悠季が演じたキャラクターは結構良かったが、富野由悠季や庵野秀明、安野モヨコ、福井晴敏の登場もいただけない。
また及川光博の奥さん役が佐藤江梨子だったりするところが、樋口真嗣は楽しんでいるのだろうと思うが、なんともいやらしい。
また石坂浩二と加藤武の共演にも作為が感じられる。
こんなこと(意味のないカメオ)をやっていて、観客が喜ぶと思っているのか、と思ってしまう。
まあ元々物語が希薄なので、観客の意識を物語から逆に遠ざけ、物語の表層だけを楽しませる、と言うミスデレクションの効果がある、と言えばあると思うのだが・・・・。
一方、長山藍子の起用は良かったと思う。
本作「日本沈没」(2006)で唯一俳優(女優)の演技を見たような気がした。
あとは柴咲コウのシークエンスにはがっかりさせられる。
彼女のキャラクターは「日本沈没」(2006)には不必要なシークエンスなのだ。
もちろん「日本沈没」(1973)のいしだあゆみのキャラクターの存在も微妙だが、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)にしろ本作にしろ不必要なキャラクターを演じるのはどう言うことだろうか、と思ってしまう。
まあ、本作「日本沈没」(2006)は、わたしが観る限りは現在のところ「文春きいちご賞」の最有力候補だと言わざるを得ない。
話題性、キャスト共に「文春きいちご賞」の風格は充分だと思う。
とりあえず1973年版「日本沈没」を観た後で、2006年版「日本沈没」を観て欲しいと思う。
まあ逆でも良いんだけど、丹波哲郎と小林桂樹に酔って欲しいと思う。
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「映画レビュー・インデックス」2006/07/29号
をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
2006/07/15公開
「日本沈没」
http://diarynote.jp/d/29346/20060728.html
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
「ローズ・イン・タイドランド」
http://diarynote.jp/d/29346/20060725.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
■週末興収ベストテン
2006/07/22-23 興収ベストテン
1.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
2.「日本沈没」(東宝)
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
4.「M:i:III」(UIP)
5.「カーズ」(ブエナビスタ)
6.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
7.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
8.「ハチミツとクローバー」(アスミック・エース)
9.「ラブ★コン」(松竹)
10.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
「東京国際ファンタスティック映画祭」の休止に引き続き「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中止が決定した。
ぼくらは「東京ファンタ」の小松沢陽一を愛したように(『ぼくらが愛した「東京ファンタ」』http://diarynote.jp/d/29346/20041026.html)、故中田鉄治前夕張市長をも愛していた。
なぜなら、中田前夕張市長は映画を愛していたから。
ぼくらにとってはそれだけで充分だったのだ。
夕張市には「タンポポ」と言う名のラーメン屋や、「カサブランカ」と言う名の物産センターがある。
「東京ファンタ」に招待された中田前市長のスピーチの中でこんなエピソードが披露されたのを思い出す。
意地の悪いプレスの『夕張市には「カサブランカ」と言う物産センターがありますが、名前のわりには建物の色は白ではありませんね』と言う質問に中田前市長は『映画の題名がついた建物が夕張に欲しかったのだ』と答えた。
何、くだらない事を言っているんだよ、と多くの人は思うかもしれない。
しかし、その話を聞いていたわたしの目は何故だか涙が溢れていた。
あぁ、ここにも映画を愛する人が、映画に対し無償の愛を注ぐ人がいたのだ、それが映画であるだけで、愛する人がいるのだ、と。
そんな、2003年に急逝した中田前市長の遺志でもある「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中止の決定は非常に悲しい思いがする。
なんとかならないのか、とは思うのだが、残念ながら思うだけではなんとかならないものなのだ。
余談だけど、わたしは「ゆうばりマウントレースイ」の「カービングライン」から転げ落ちたことがあります。無傷でした。
「カービングライン」
上級者限定。最大斜度43°の超難関コース。迂回路はないので注意。
【上級者限定】
MAX43°/ AVE20°(人工降雪機)
(「ワンダーバレーゆうばり」オフィシャル・サイトより引用)
『肋骨折りますた』
http://diarynote.jp/d/29346/20060112.html
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
正に困った状況です。
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をお届けします。
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
■公開中
2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
2006/07/15公開
「日本沈没」
http://diarynote.jp/d/29346/20060728.html
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
「ローズ・イン・タイドランド」
http://diarynote.jp/d/29346/20060725.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
2006/06/24公開
「真昼ノ星空」
未レビュー
2006/06/17公開
「タイヨウのうた」
http://diarynote.jp/d/29346/20060510.html
■週末興収ベストテン
2006/07/22-23 興収ベストテン
1.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
2.「日本沈没」(東宝)
3.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
4.「M:i:III」(UIP)
5.「カーズ」(ブエナビスタ)
6.「ブレイブ ストーリー」(ワーナー)
7.「DEATH NOTE デスノート 前編」(ワーナー)
8.「ハチミツとクローバー」(アスミック・エース)
9.「ラブ★コン」(松竹)
10.「ダ・ヴィンチ・コード」(ソニー)
「東京国際ファンタスティック映画祭」の休止に引き続き「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中止が決定した。
ぼくらは「東京ファンタ」の小松沢陽一を愛したように(『ぼくらが愛した「東京ファンタ」』http://diarynote.jp/d/29346/20041026.html)、故中田鉄治前夕張市長をも愛していた。
なぜなら、中田前夕張市長は映画を愛していたから。
ぼくらにとってはそれだけで充分だったのだ。
夕張市には「タンポポ」と言う名のラーメン屋や、「カサブランカ」と言う名の物産センターがある。
「東京ファンタ」に招待された中田前市長のスピーチの中でこんなエピソードが披露されたのを思い出す。
意地の悪いプレスの『夕張市には「カサブランカ」と言う物産センターがありますが、名前のわりには建物の色は白ではありませんね』と言う質問に中田前市長は『映画の題名がついた建物が夕張に欲しかったのだ』と答えた。
何、くだらない事を言っているんだよ、と多くの人は思うかもしれない。
しかし、その話を聞いていたわたしの目は何故だか涙が溢れていた。
あぁ、ここにも映画を愛する人が、映画に対し無償の愛を注ぐ人がいたのだ、それが映画であるだけで、愛する人がいるのだ、と。
そんな、2003年に急逝した中田前市長の遺志でもある「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中止の決定は非常に悲しい思いがする。
なんとかならないのか、とは思うのだが、残念ながら思うだけではなんとかならないものなのだ。
余談だけど、わたしは「ゆうばりマウントレースイ」の「カービングライン」から転げ落ちたことがあります。無傷でした。
「カービングライン」
上級者限定。最大斜度43°の超難関コース。迂回路はないので注意。
【上級者限定】
MAX43°/ AVE20°(人工降雪機)
(「ワンダーバレーゆうばり」オフィシャル・サイトより引用)
『肋骨折りますた』
http://diarynote.jp/d/29346/20060112.html
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「ロンゲスト・ヤード」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」です。
正に困った状況です。
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