「フレディVSジェイソンVSアッシュ」
2004年8月18日 映画
わたしはニュースの類を俎上に乗せ、ネタを書くのを好まないのだが、それは時と場合によるのだ。
とりあえずこのニュース(噂)を読んでいただきたい。
現在第一線で活躍している監督の中には、以前は現在と異なる分野で活躍し評価されていた人々がいる。
例えばピーター・ジャクソンである。
彼は現在「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で押しも押されぬ世界の巨匠の仲間入りをしている訳だが、そのキャリアの第一歩は半自主制作映画「バッド・テイスト」であり、その後の「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」や「ブレインデッド」なのだ。
これらは一貫して同じカテゴリーに属する作品群であり、ジャクソンのデビュー当時からのコアでマニアックなファンの中には、現在のジャクソンの商業主義という悪にまみれ堕落した成功を複雑な思いで見ている人も少なくないかも知れない。
そしてサム・ライミである。
現在「スパイダーマン」シリーズで押しも押されぬ感のあるサム・ライミのキャリアの第一歩は「死霊のはらわた」であり、それに続く「XYZマーダーズ」であり「死霊のはらわたII」、「ダークマン」だった訳である。
ピーター・ジャクソンのキャリアと比較するとサム・ライミのキャリアは、早いタイミングでハリウッドに取り込まれていくのだが、ジャクソンにしろライミにしろキャリアの第一歩は「エロ・グロ・ホラー・コメディ」作品の自主制作に近い低予算作品だった訳である。
さて、冒頭のニュース(噂)を思い出していただきたい。
おそらく多くの人の頭の中には「フレディとジェイソンは知ってるけど、アッシュって誰?」という疑問が浮かんだのではないだろうか。
しかし「アッシュ」は知る人ぞ知る映画史に残るキャラクターであると同時に、映画史に残るヒーローなのである。
そしてそのヒーローを演じるのがサム・ライミの盟友ブルース・キャンベルその人なのである。
それではそのヒーロー振りを端的に表している、とある作品のオープニング・クレジット(タイトル・カード)を紹介しよう。
1. BRUCE CAMPBELL
2. VS
3. ARMY OF DARKNESS
※ 数字はタイトル・カードの順番で、”BRUCE CAMPBELL”という文字が画面に登場し、消え、次に”VS”という文字が登場、消えると、”ARMY OF DARKNESS”というタイトルが出る、というクレジット構成になっている。
実はこの作品は「キャプテン・スーパーマーケット」と言うとんでもないタイトルで1993年に公開された作品なのだが、現在は「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」というタイトルでDVDがリリースされている。
「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」は、アッシュや、サム・ライミの過去の作品に関心がある方は是非チェックして欲しい素晴らしい作品なのだが、欲を言えば「死霊のはらわたII」から観ることを強くオススメする。
一応断っておくが、グロ描写は結構エグイので、グロ系に耐性が無い方は、やめておいた方が良いかも知れない。
(「死霊のはらわたII」は「死霊のはらわた(The Evil Dead) 」のリメイク(と言っても良い)作品なので、「死霊のはらわたII(Evil Dead II) 」と「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」を観ればそれで、アッシュの魅力は理解できると思うのだ。)
そして、この作品は尊敬と愛情を込めて ”Evil Dead III” と呼ばれているのだ。
余談だが、この夏公開の「リディック」は「死霊のはらわた」シリーズを観た上で観ると面白いかも知れない。
とりあえずこのニュース(噂)を読んでいただきたい。
「フレディVSジェイソンVSアッシュ」、実現に一歩前進?
「フレディVSジェイソン」の成功の後、一時話題にのぼりながら具体的な進展のないままだった夢の企画「Freddy vs. Jason vs. Ash」に新たな動きが出てきた。「フレディVSジェイソン」を手掛けたニューライン・シネマでは、「エイリアンVSプレデター」の成功を受けて、「Freddy vs. Jason vs. Ash」を実現すべく、サム・ライミ監督との交渉に入った模様。アッシュは「死霊のはらわた」シリーズでブルース・キャンベルが演じた主人公で、同キャラクターの映画化権はライミ監督が有している。ニューライン・シネマでは、もしこの交渉が不調に終わった場合でも、他の新キャラクターを登場させるか、あるいは再びフレディとジェイソンを直接対決させるかして、いずれにしても「フレディVSジェイソン」の続編の道は探っていくという。
(allcinema HEADLINE 2004/08/17 Rumor より引用)
現在第一線で活躍している監督の中には、以前は現在と異なる分野で活躍し評価されていた人々がいる。
例えばピーター・ジャクソンである。
彼は現在「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で押しも押されぬ世界の巨匠の仲間入りをしている訳だが、そのキャリアの第一歩は半自主制作映画「バッド・テイスト」であり、その後の「ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス」や「ブレインデッド」なのだ。
これらは一貫して同じカテゴリーに属する作品群であり、ジャクソンのデビュー当時からのコアでマニアックなファンの中には、現在のジャクソンの商業主義という悪にまみれ堕落した成功を複雑な思いで見ている人も少なくないかも知れない。
そしてサム・ライミである。
現在「スパイダーマン」シリーズで押しも押されぬ感のあるサム・ライミのキャリアの第一歩は「死霊のはらわた」であり、それに続く「XYZマーダーズ」であり「死霊のはらわたII」、「ダークマン」だった訳である。
ピーター・ジャクソンのキャリアと比較するとサム・ライミのキャリアは、早いタイミングでハリウッドに取り込まれていくのだが、ジャクソンにしろライミにしろキャリアの第一歩は「エロ・グロ・ホラー・コメディ」作品の自主制作に近い低予算作品だった訳である。
さて、冒頭のニュース(噂)を思い出していただきたい。
おそらく多くの人の頭の中には「フレディとジェイソンは知ってるけど、アッシュって誰?」という疑問が浮かんだのではないだろうか。
しかし「アッシュ」は知る人ぞ知る映画史に残るキャラクターであると同時に、映画史に残るヒーローなのである。
そしてそのヒーローを演じるのがサム・ライミの盟友ブルース・キャンベルその人なのである。
それではそのヒーロー振りを端的に表している、とある作品のオープニング・クレジット(タイトル・カード)を紹介しよう。
1. BRUCE CAMPBELL
2. VS
3. ARMY OF DARKNESS
※ 数字はタイトル・カードの順番で、”BRUCE CAMPBELL”という文字が画面に登場し、消え、次に”VS”という文字が登場、消えると、”ARMY OF DARKNESS”というタイトルが出る、というクレジット構成になっている。
実はこの作品は「キャプテン・スーパーマーケット」と言うとんでもないタイトルで1993年に公開された作品なのだが、現在は「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」というタイトルでDVDがリリースされている。
「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」は、アッシュや、サム・ライミの過去の作品に関心がある方は是非チェックして欲しい素晴らしい作品なのだが、欲を言えば「死霊のはらわたII」から観ることを強くオススメする。
一応断っておくが、グロ描写は結構エグイので、グロ系に耐性が無い方は、やめておいた方が良いかも知れない。
(「死霊のはらわたII」は「死霊のはらわた(The Evil Dead) 」のリメイク(と言っても良い)作品なので、「死霊のはらわたII(Evil Dead II) 」と「キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわたIII」を観ればそれで、アッシュの魅力は理解できると思うのだ。)
そして、この作品は尊敬と愛情を込めて ”Evil Dead III” と呼ばれているのだ。
余談だが、この夏公開の「リディック」は「死霊のはらわた」シリーズを観た上で観ると面白いかも知れない。