さて、早速ですが2006年の目標の中間発表その8です。

とりあえず目標の再確認を・・・・

目標第一弾 「映画を300本観るぞ!!」(DVD等含む)
目標第二弾 「本を100冊読むぞ!!」
 
 
1.映画

#040「ゲド戦記」ワーナーマイカル・シネマズ板橋 2006/08/01
#041「フラガール」九段会館 2006/08/03
#042「ユナイテッド93」スペースFS汐留 2006/08/04
#043「マイアミ・バイス」よみうりホール 2006/08/07
#044「X-MEN ファイナル ディシジョン」イイノホール 2006/08/09
#045「キンキーブーツ」イイノホール 2006/08/10
#046「ハウス・オブ・D」イイノホール 2006/08/12
#047「ラフ」東証ホール 2006/08/19
#048「UDON/うどん」一ツ橋ホール 2006/08/20
#049「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」東京国際フォーラム 2006/08/22
#050「アキハバラ@DEEP」丸の内TOEI 1 2006/08/25
#051「ナイロビの蜂」新文芸坐 2006/08/31
#052「グッドナイト&グッドラック」新文芸坐 2006/08/31
#053「時をかける少女」テアトル池袋 2006/08/31
 
 
2.DVD、CATV等

#126「もののけ姫」DVD 2006/08/02
#127「リンダ リンダ リンダ」HDD 2006/08/04
#128「スター・ウォーズ/エピソードIV/新たなる希望」CATV 2006/08/06
#129「スター・ウォーズ/エピソードV/帝国の逆襲」CATV 2006/08/06
#130「スター・ウォーズ/エピソードVI/ジェダイの帰還」CATV 2006/08/06
#131「スター・ウォーズ/エピソードI/ファントム・メナス」CATV 2006/08/06
#132「スター・ウォーズ/エピソードII/クローンの攻撃」CATV 2006/08/06
#133「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」CATV 2006/08/06
#134「大統領の理髪師」HDD 2006/08/15
#135「未来警察」CATV 2006/08/19
#136「ツバサ・クロニクル/鳥カゴの国の姫君」HDD 2006/08/19
#137「スター・ウォーズ/エピソードVI/ジェダイの帰還」CATV 2006/08/19
#138「ドッジボール」CATV 2006/08/19
#139「xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢」HDD 2006/08/19
#140「機動警察パトレイバー2 the Movie」HDD 2006/08/19
#141「クローサー」HDD 2006/08/23
#142「サマータイムマシン・ブルース」CATV 2006/08/23
#143「フロム・ダスク・ティル・ドーン3」HDD 2006/08/26
#144「NANA」HDD 2006/08/26
#145「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」HDD 2006/08/28
#146「50回目のファースト・キス」HDD 2006/08/30
#147「愛についてのキンゼイ・レポート」CATV 2006/08/30
 
 
3.読書

#013「新地下鉄の友(上り)」泉麻人著 産経新聞社 2006/08/04
#014「ブラック・ダリア」ジェイムズ・エルロイ著 吉野美恵子訳 2006/08/12
#015「ダーク・タワーVI −スザンナの歌(上)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/08/20
#016「ダーク・タワーVI −スザンナの歌(下)−」スティーヴン・キング著 風間賢二訳 新潮文庫 2006/08/30
 
 
映画は、劇場14本(累計53本)、DVD等22本(累計147本)で、計36本(累計200本)。
このままのペースで、年間300本(劇場78本)です。

読書は4冊(累計16冊)で、このままのペースでは、年間24冊です。
 
映画は良いところまで持ち直しました。
ということで、9月以降は月間25本をキープすれば目標達成です。
読書は全く厳しい状況です。
 
 
■映画(8月末日現在)
2006年 200本(劇場53本)
2005年 178本(劇場75本)
2004年 207本(劇場79本)
2003年 206本(劇場53本)

■読書(8月末日現在)
2006年 16冊
2005年 26冊
2004年 25冊
2003年 38冊

映画については、2003年以降、きちんと300本以上観ているので、おそらく映画300本は大丈夫だと思います。
但し、劇場で観る本数が減少しています。

読書は、例年減少しており、惨憺たる状況です。
非常によろしくない状況です。心を入れ替える方向で頑張ります。

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「映画レビュー・インデックス」2006/09/02号
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/09/02公開
「マイアミ・バイス」
http://diarynote.jp/d/29346/20060816.html
「アキハバラ@DEEP」
未レビュー
2006/08/26公開
「キンキーブーツ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060810.html
「UDON」
http://diarynote.jp/d/29346/20060821.html
「ラフ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060822.html
2006/08/12公開
「ユナイテッド93」
http://diarynote.jp/d/29346/20060804.html
2006/07/29公開
「ゲド戦記」
http://diarynote.jp/d/29346/20060802.html
2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
2006/07/15公開
「日本沈没」
http://diarynote.jp/d/29346/20060728.html
2006/07/08公開
「M:i:III」
http://diarynote.jp/d/29346/20060623.html
http://diarynote.jp/d/29346/20060627.html
「ブレイブ ストーリー」
http://diarynote.jp/d/29346/20060629.html
「ローズ・イン・タイドランド」
http://diarynote.jp/d/29346/20060725.html
2006/07/01公開
「カーズ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060619.html
 
 
■近日公開
2006/09/09公開
「X-MEN:ファイナルディシジョン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060809.html
2006/09/16公開
「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」
http://diarynote.jp/d/29346/20060824.html
2006/09/23公開
「フラガール」
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
 
 
■週末興収ベストテン
2006/08/26-27 興収ベストテン
1.「ゲド戦記」(東宝)
2.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
3.「UDON」(東宝)
4.「スーパーマン・リターンズ」(ワーナー)
5.「日本沈没」(東宝)
6.「ラフ ROUGH」(東宝)
7.「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」(松竹)
8.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
9.「仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE/轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス」(東映)
10.「ユナイテッド93」(UIP)
 
 
2006/08/31「テアトル池袋」が閉館した。
楽日の最終上映作品は「時をかける少女」(2006)だった。

当日は、「時をかける少女」が観たかったのか、それとも「テアトル池袋」の閉館に立ち会いたかったのか知らないが、「時をかける少女」の最終上映には、立ち見が100名程出ていた。

最終上映のゲストは監督の細田守とプロデューサーの渡邊隆史。
最後には、「テアトル池袋」に対し、お疲れ様の乾杯が行われた。

わたしは「テアトル池袋」では、せいぜい10本程度しか観たことがないと思うのだが、それでもいろいろな思い出があったのを思い出した。

しかし、劇場の閉館は非常に寂しいものがある。

2006/09/01映画の日。
渋谷「シネマ・アンジェリカ」で「王と鳥」を、品川「メルシャン品川IMAXシアター」で「スーパーマン リターンズ」を観た。

「王と鳥」は、高畑勲が「特に『カリオストロの城』は、この映画の半分パクリみたいな作品だ」と言ったのが頷けるほど、宮崎アニメへの影響を感じた。

「スーパーマン リターンズ」は、どうせならIMAXで、どうせなら3D(一部だけど)で観たい、と言う事で、品川で観る事にした。

「スーパーマン」好きとしては、3度ほど涙がこぼれた。
クリストファー・リーブに見せたいと思った。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「アキハバラ@DEEP」、「グッドナイト&グッドラック」、「時をかける少女」、「王と鳥」、「スーパーマン リターンズ」です。
正に困った状況です。
 
 
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2006/08/31 東京池袋「テアトル池袋」で「時をかける少女」(2006)を観た。

当日は「テアトル池袋」の閉館に伴う楽日(らくび)。
監督の細田守とプロデューサーの渡邊隆史の舞台挨拶と「テアトル池袋」の閉館イベントがあり、立見が100名程出ていた。

高校2年生の紺野真琴(仲里依紗)は、故障した自転車で遭遇した踏切事故の瞬間、時間を跳躍する不思議な体験をする。
叔母の芳山和子(原沙知絵)にその能力のことを相談すると、それは「タイムリープ」といい、年頃の女の子にはよくあることだというが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督:細田守
原作:筒井康隆 「時をかける少女」(角川文庫刊)
脚本:奥寺佐渡子
美術監督:山本二三
キャラクターデザイン:貞本義行
制作:マッドハウス
声の出演:仲里依紗(紺野真琴)、石田卓也(間宮千昭)、板倉光隆(津田功介)、原沙知絵(芳山和子)、谷村美月(藤谷果穂)、垣内彩未(早川友梨)、関戸優希(紺野美雪)

本作「時をかける少女」(2006)は大変素晴らしい作品に仕上がっていた。

物語の構成は、大林宣彦監督、原田知世主演の「時をかける少女」(1983)の続編と言う前提ではありながら、同作の見事な正統リメイク作品として、はたまた筒井康隆の原作の見事な映画化作品として機能する非常にすばらしい構成を持っていた。

アニメーション制作はマッドハウス。
マッドハウスと言えば、同じく筒井康隆原作で、ヴェネチア国際映画祭で上映され絶賛をあびている今敏の「パプリカ」(2007)や、今敏の前作「東京ゴッドファーザーズ」(2003)、「千年女優」(2001)、「PERFECT BLUE」(1998)等々、クオリティの高い作品が思い出される。

本作は、一連の今敏監督作品同様、先ずは背景がすばらしい。
その背景の一翼を担うのは、テレビ・シリーズ「未来少年コナン」(1978)時代からの宮崎駿の盟友山本二三。

細かい街並みはもちろん、「スーパーマン リターンズ」(2006)に足りない見事な、そして圧倒的な青空が楽しめる。
山本二三の強烈な写実的な背景が確固とした世界観の構築に、そして物語へのリアリティの付与に大きく貢献している。

動画は前述の今敏作品の動き、例えば「東京ゴッドファーザーズ」等には及ばないものの、人間が動いている様を見事に表現し、また恐ろしいほどに表情が豊かなキャラクターを生き生きと活写している。
本さくのキャラクターは、口先、小手先だけの演技ではなく、身体全体で感情を表現しているのだ。

ところで、2006年の夏は、GONZO制作の「ブレイブ ストーリー」(2006)、スタジオ・ジブリ制作の「ゲド戦記」(2006)、そしてマッドハウス制作の本作「時をかける少女」(2006)と、奇しくも日本が誇る三大アニメーション・スタジオの三つ巴の争いが展開されていたのだが、全ての点において本作は他を圧倒的に凌駕している、と言う印象を受けた。

そして「ブレイブ ストーリー」と「ゲド戦記」がダメなせいか、はたまた本作が優れているせいか、「時をかける少女」は、当初は単館系作品だったのだが、現在では順次全国拡大ロードショーに拡大していくようである。

優れた作品に多くのスクリーンが割り当てられる。
当たり前と言えば当たり前なのだが、いろいろな大人の事情で、なかなか出来ない事なのである。
そんな中、良質な作品に多くのスクリーンが割り当てられるのは、非常に嬉しいものである。

良質な作品は、きちんとプロモーションを行い、きちんとヒットさせなければならないのだ。

余談だか、興業収入のお話しだが、興収第1位になる作品と言うのは、観客が集まった結果、1位になるのではなく、(誰かが)1位にしようとしたいくつかの作品のうち、一番観客が集まった作品が結果的に1位になるのである。

と言うのも、逆説的に言うと、1位になった作品に、結果的に日本中の数多くのスクリーンが割り当てられていた、と言うことなのである。

いくら良質の作品であってもスクリーンの数が少なければ、満員で4回転、5回転しようが、所詮はスクリーンの数が興収に対しモノを言う訳である。

だから、くだらない莫迦な大作映画が興収第一位を掻っ攫ってしまう訳なのだ。

物語の前半は、タイムリープ能力を得た真琴が大喜びで繰り広げるドタバタ・コメディ。
後半はドタバタ・コメディの延長上に恋愛模様を絡め、そして恐ろしくも静かなラストへと物語りは進む。

物語の論理構成としては、パラレルワールド的な世界観ではなく、一つの時間軸を持つ世界観を貫いているため、ラストの決着のつけ方に、若干イロジカルな部分があるのは否定できないが、それはそれ、本作のすばらしい脚本の前には、少しも気にならないのだ。

キャストは、説明的なセリフに難があるキャラクターもいたが、マンガ映画のようなセリフの発声に、また有名俳優や話題性と言った観点や、大人の事情で声優(声の出演)を決定したと思われる「ブレイブ ストーリー」や「ゲド戦記」なんかよりも、素直でプレーンな演技に好感を覚えた。

とにかく、本作「時をかける少女」(2006)は2006年の夏に劇場で観るべきアニメーション作品だと本気で思う。

夏休みと言う祭の後の寂しさを是非味わっていただきたい。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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なんとも驚いた話だが、なんとジョン・ウーが三国志映画を撮るらしい。

もともとジョン・ウーは中国広州の出身なので「三国志」の物語についてなみなみならない関心があったのかも知れない。

だがね、ちょっと気になるのは、ジョン・ウーの作風と「三国志」の物語の方向性に大きなギャップを感じるのだよ。わたしは。わたしだけかな。

なにしろ、二挺拳銃も、教会も、白い鳩も「三国志」にゃー出せないぞ。
 
 
ジョン・ウー監督の三国志映画で渡辺謙とチョウ・ユンファが共演
2006/09/06

ジョン・ウー監督の三国志映画『ザ・バトル・オブ・レッド・クリフ(赤壁之戦)』(原題)に、渡辺謙とチョウ・ユンファ、トニー・レオンが出演することが決まった。映画は、日本でも高い人気を持つ三国志の大きな見せ場のひとつである赤壁の戦いにスポット当てた作品となり、渡辺は魏の曹操役にふんする予定だ。蜀の劉備役にユンファが、蜀を支えた軍師の諸葛亮孔明役にレオンがふんし、呉の軍師であった周瑜役にはアンディ・ラウやジェット・リーが候補に挙がっている。モデルのリン・チーリンも出演し、脚本は『グリーン・デスティニー』のワン・ホリエンが手掛け、撮影は来年3月から開始される予定だ。
(シネマトゥディ/最近のニュースより引用)

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2006/09/07 東京内幸町「イイノホール」で「手紙」の試写を観た。

川崎のリサイクル工場への送迎バス。最後部座席に、野球帽を目深に被った青年の姿がある。

武島直貴(山田孝之)、20歳。
誰とも打ち解けない、暗い目をしたこの青年には、人目を避ける理由があった。

兄・剛志(玉山鉄二)が、直貴を大学にやるための学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。

人殺しの弟。近所の人々の差別や嫌がらせにあった直貴は、数度にわたる引越しと転職で、川崎のリサイクル工場にたどり着くが・・・・。
(ちらしからほぼ引用)

監督:生野慈朗
原作:東野圭吾 「手紙」(毎日新聞社刊/文春文庫近刊)
出演:山田孝之(武島直貴)、玉山鉄二(武島剛志)、沢尻エリカ(白石由美子)、吹石一恵(中条朝美)、尾上寛之(寺尾祐輔)、吹越満(緒方忠夫/被害者の息子)、風間杜夫(朝美の父)、杉浦直樹(平野/電器会社会長)

新たな涙腺破壊兵器の誕生である。

本作「手紙」は非常にエモーショナルな、と言うか、観客の感情を無遠慮に鷲掴みでぐいぐいと揺り動かす、そんな感じの作品だった。

物語の大きなテーマは、差別の是非である。

武島直貴(山田孝之)は、強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志(玉山鉄二)の弟であるがために、差別・迫害を受け、アパートを、そして職場を追われ、転居に転職を重ねることを余儀なくされている。

当然ながら、弟・直貴に感情移入した観客は、直貴に対する様々な差別、迫害に怒りを覚える訳だ。

しかし、ここで考えなければならないのは、直貴を差別し迫害しているのは、誰か、と言うこと。
言うまでも無く、それはもちろんわれわれ一般大衆のメタファーなのだ。

つまり、観客の怒りの矛先は、回りまわって自分たちに向いている、ということなのだ。

そんな中、電器会社の会長・平野(杉浦直樹)が吐くセリフが全くもってすばらしい。

「差別は当然だ、犯罪者やそれに近い人間を排除し、遠ざけようとするのは、当然の行為なんだ」

平野はこんなセリフを吐きながらも、実は直貴に限りない愛情を持って接している。
わたし達はあまりにも正直な、良識やモラルではなく真実を語る平野に泣かされてしまうのだ。

キャストはなんだか知らないが、旬の俳優が顔を揃え、豪華な印象を受ける。

非常に印象的だったのは、剛志に殺された老女の息子・緒方忠夫(吹越満)がラストの直前に、激昂している感情を抑え込み、深々と深呼吸をしながら平然と語る姿がすばらしかった。

憔悴しきった表情の中、激昂している姿を、見せないようにする、自分の感情を隠そうとする姿に感動してしまう。

弟・直貴を演じた山田孝之はやはり上手いと思う。
山田孝之は本作で尾上寛之(寺尾祐輔役)と漫才コンビを組むのだが、脚本(ネタ)が良いのか、漫才シークエンスは結構楽しめた。何しろ普通に面白いのだ。

そして普段の直貴の姿と、ステージ上のはじけた直貴の姿のギャップ、また、由美子の前で激昂する姿と、平野の前でしなだれる姿のギャップも演技としては多面性を持ったキャラクターを見事に演じていると思う。

ステージ上の笑顔は最高である。

そして、後半部分の漫才シークエンスの山田孝之は、冗談抜きに絶品だと思う。

また、直貴を支える由美子を演じた沢尻エリカは、現在最も売れている女優のひとりだと思うし、2006年は映画だけで5本も出演作品があり、それらが全て主演・助演レベルだと言うのは凄いと思う。

本作では、テレビ・シリーズ「タイヨウのうた」(2006)に続く山田孝之との共演ということもあるのか、良いコンビネーションが楽しめた。

彼女の陶器のようなルックスが様々な表情を見せる非常に多感な表現はすばらしいと思う。

余談だが、後半部分、ちょっとした老け役が良かったと思う。

玉山鉄二(武島剛志役)は、残念ながら地味な役柄だったが、後半部分の見せ場には泣かされた。
イケメン俳優とは思えぬ、ある仕草に役者魂を感じた。

更に、若手の頑張りに、曲者の中高年の役者たち、−−吹越満(緒方忠夫/被害者の息子)、風間杜夫(朝美の父)、杉浦直樹(平野/電器会社会長)−−、 が格調を与えているという感じだろうか。

監督の生野慈朗はテレビあがりの演出家なのだが、奇をてらわない演出は順当で素直。物語の邪魔をしない素直な部分に好感を覚えた。

ただ、回想のシークエンスではビデオの粗い映像が使われているのだが、効果よりは、物語から観客の目をそらす、あまりよくない効果が出ているような気がした。
映像が粗すぎるのだ。

本作の公開は2006年11月と、まだ少し先だが、是非劇場で堪能して欲しいすばらしい作品だと思う。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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2006/08/25 東京銀座「丸の内TOEI 1」で「アキハバラ@DEEP」の試写を観た。

世界の電脳中心地<アキハバラ>。
そこは、最新AV機器から胡散臭いジャンク商品までが揃う、世界最大にして最強のエレクトリック・マーケット。

ユイ(板谷由夏)の引き合わせで偶然出会ったページ(成宮寛貴)、アキラ(山田優)、ボックス(忍成修吾)、タイコ(荒川良々)、イズム(三浦春馬)の若者5人。
社会からドロップアウトした彼らは、一緒に小さなベンチャー会社『アキハバラ@DEEP』を設立するが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督:源孝志
原作:石田衣良 「アキハバラ@DEEP」(文藝春秋刊)
脚本:源孝志、成田はじめ
撮影:袴一喜、足立真仁
音楽:小西康陽
出演:成宮寛貴(ページ)、山田優(アキラ)、忍成修吾(ボックス)、荒川良々(タイコ)、三浦春馬(イズム)、板谷由夏(ユイ)、ユセフ・ロットフィ(アジタ)、松尾政寿(加藤則之)、今井朋彦(平井)、寺島しのぶ(渡会藤子)、萩原聖人(遠坂直樹)、佐々木蔵之介(中込威)

本作「アキハバラ@DEEP」は普通に面白い娯楽作品に仕上がっていた。
しかし、個人的には物語として非常に残念な印象を受けた。

と言うのも本作の物語は、ページ(成宮寛貴)、アキラ(山田優)、ボックス(忍成修吾)、タイコ(荒川良々)、イズム(三浦春馬)らが立ち上げたベンチャー企業『アキハバラ@DEEP』が独自のコンセプトで開発した画期的な検索エンジン『クルーク』の争奪戦を描いているのだが、中込威(佐々木蔵之介)率いる巨大IT企業デジタル・キャピタル社(通称:デジキャピ)は、ベンチャー企業『アキハバラ@DEEP』に侵入し、暴力をもって『クルーク』を強奪する。
『目には目を』と言う言葉があるが、非常に残念な事にページらが強奪された『クルーク』を取り戻す手段が、デジキャピ社と同様に暴力による強奪なのだ。

暴力で『クルーク』を強奪するデジキャピ社と暴力をもって『クルーク』を取り戻す『アキハバラ@DEEP』。

「アキハバラ@DEEP」と言う物語の文法として、暴力で奪われたからと言って、暴力で『クルーク』を取り戻してはいけない、と言わざるを得ない。
彼らのような純粋で正直で清純な存在には、暴力は似合わないのだ。

暴力と言う手段を使った時点で、『アキハバラ@DEEP』の高邁な精神は地に落ち、デジキャピ社の中込らと『同じ穴の狢(むじな)』になってしまう。

暴力を使う悪の組織デジキャピに対抗する手段は暴力ではなく知性であって欲しかった。

これでは同工異曲の「七人のおたく cult seven」(1992)の方がコンセプトは良かったのではないか、と思えてしまう。

仮にデジキャピの暴力に対し『アキハバラ@DEEP』が知性で立ち向かったならば、非常に面白いコン・ゲームの映画になったのではないか、と思えてならない。

例えばジェフリー・アーチャーの小説「百万ドルをとり返せ!」とか、名作「スティング」(1973)のような、「やられた〜」と思わせるような作品にして欲しかったと思う。

脚本は、ITベンチャー企業の台頭と、ネット社会、監禁飼育、アキバ系、メイド・カフェ、地下格闘技、アニメ等様々でキャッチーなキーワードを散りばめ、テンポよく構成されている点は評価できるが、やはり最大の問題点は、暴力に暴力で対抗してしまっている点だろう。

ラストのシークエンスで、折角の5人の特殊なスキルを持った設定が生かされていないような印象を受けるのだ。

撮影はなんだか知らないが、映像が非常に暗く。イライラさせられた。

美術は基本的に良い仕事をしているとは思うのだが、その反面、東京国際フォーラムのガラス棟を使ったロケについては、セットを作る予算がなかったのか、近未来的な建物でゲリラ撮影をしているような自主制作映画、まるで学生映画のような印象を受けてしまった。

キャストは何と言っても佐々木蔵之介(中込威役)が良かった。
エキセントリックで逝っちゃってるキャラクターを見事に、そして楽しげに演じている。
最近引っ張りダコの佐々木蔵之介だが、新たな方向性を見つけたのではないかと思える。

また山田優(アキラ役)も良かった。
山田祐のファンにとっては、彼女の様々なコスプレが楽しめる非常に魅力的な作品なのかもしれない。

さらに主演の成宮寛貴(ページ役)は吃音の演技が若干やりすぎの感が否めないが、その分表情や動きで特徴を出していたような印象を受けた。

個人的には、ページの拷問の際に吃音の治療のための言葉、例えば「カレハコブシヲグイグイトハシラヲオシユウレイガミエルトシツコクイイハル」みたいに言葉を執拗に繰返すシークエンスが欲しかったと思う。

本作の成宮寛貴はいつもよりちょっと幼いような印象も受けた。

あとは、寺島しのぶ(渡会藤子役)には驚かされた。
アクションとは・・・・、彼女の新境地なのだろうか。

そしてもちろん、荒川良々(タイコ役)はすばらしかった。
本当に荒川良々は良い役者だと思う。

まあ本作「アキハバラ@DEEP」は、前述の問題点に目をつぶれば、普通に楽しめる娯楽作品だと思う。
結構苦戦している噂を聞くが、関心があるのならば、是非劇場で観て欲しい作品ではある。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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「映画レビュー・インデックス」2006/09/09号
をお届けします。
 
 
■「映画レビュー・インデックス」
http://homepage3.nifty.com/~tkr/ture/openindex.htm
 
 
■公開中
2006/09/09公開
「X-MEN:ファイナルディシジョン」
http://diarynote.jp/d/29346/20060809.html
2006/09/02公開
「マイアミ・バイス」
http://diarynote.jp/d/29346/20060816.html
「アキハバラ@DEEP」
http://diarynote.jp/d/29346/20060908.html
2006/08/26公開
「キンキーブーツ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060810.html
「UDON/うどん」
http://diarynote.jp/d/29346/20060821.html
「ラフ」
http://diarynote.jp/d/29346/20060822.html
2006/08/19公開
「スーパーマン リターンズ」
未レビュー
2006/08/12公開
「ユナイテッド93」
http://diarynote.jp/d/29346/20060804.html
2006/07/29公開
「ゲド戦記」
http://diarynote.jp/d/29346/20060802.html
「王と鳥」
未レビュー
2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
2006/07/15公開
「日本沈没」
http://diarynote.jp/d/29346/20060728.html
「時をかける少女」
http://diarynote.jp/d/29346/20060904.html
 
 
■近日公開
2006/09/16公開
「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」
http://diarynote.jp/d/29346/20060824.html
2006/09/23公開
「フラガール」
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
 
 
■週末興収ベストテン
2006/09/02-03 興収ベストテン
1.「ゲド戦記」(東宝)
2.「マイアミ・バイス」(UIP)
3.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
4.「UDON」(東宝)
5.「スーパーマン・リターンズ」(ワーナー)
6.「日本沈没」(東宝)
7.「グエムル−漢江の怪物−」(角川ヘラルド)
8.「ラフ ROUGH」(東宝)
9.「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」(松竹)
10.「ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション/ポケモンレンジャーと蒼海(うみ)の王子マナフィ」(東宝)
 
 
最近、EOS KissデジタルのCF(CM)が、新しいバージョン(「EOS KissデジタルX/WE NEED KISS JAPAN篇」)になったのだが、先日、KISSのジーン・シモンズが良い味を出している「未来警察」(1985)を久しぶりに観た。

まあ、「未来警察」は、非常に評価が高く、佳作として有名な作品なのだが、これを観ると「未来警察」は、一連の「攻殻機動隊」シリーズを10年ほど先取りしているのだな、と思えてしまう。

また、先日、押井守の「機動警察パトレイバー2 the Movie」(1993)を観たのだが、「攻殻機動隊」シリーズの後に再見した「機動警察パトレイバー2 the Movie」は、ある意味「攻殻機動隊」シリーズの一作なのだな、と言う印象を受けた。

特にオープニングあたりは、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995)にしろ「イノセンス」 (2004) にしろ、「機動警察パトレイバー2 the Movie」のセルフ・オマージュなのかよ、とさえ思えてしまう。
 
 
また、「オペレッタ狸御殿」(2005)を観たんですけど、これ鈴木清順が82歳の時の作品らしいのですが、ある意味、黒澤明を超えてるんじゃないの、と思える怪快作でした。

黒澤超えと言えば、シェイクスピアの悲劇にも似た「オペレッタ狸御殿」に驚かされましたし、ある意味、ベクトルの違いはあるものの「ツィゴイネルワイゼン」をも超えているのではないでしょうか。82歳でこんな感性豊かな作品を撮るなんて本当に驚きです。

あと、エア・ギターのお話ですが、

以下引用(日刊スポーツ - 09月10日 10:11)
お笑いコンビ、ダイノジのおおち(34)が、8日(日本時間9日)にフィンランドで行われた第11回エアギター世界選手権で優勝した。

アジア勢初の快挙で、おおちは「とうとうやりました! ワールドチャンピオンになりました。みんなにありがとう。本当うれしいっス」。まさかの偉業に、関係者からどよめきと笑いが起こっている。

会場から「折れるギターが見えた」とまで言わしめる迫力のステージを展開した。審査員からも「シンプルで伝統的なギタリング」が絶賛された。賞品として「フライング・フィンランド」と呼ばれるカスタム仕様の透明ギターと、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイから特製アンプが贈られた。

とのこと。

エア・ギターと言えば、「ビルとテッド」を思い出しちゃいますけど、ブライアン・メイがエア・ギターの大会に絡んでいたとは驚きです。

 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「王と鳥」、「スーパーマン リターンズ」です。
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「王と鳥」

2006年9月10日 映画
2006/09/01 東京渋谷「シネマ・アンジェリカ」で「王と鳥」を観た。同時上映は「かかし(短編)」

タキカルディ王国。
暴君として名高い国王・シャルル5+3+8=16世は、納得の行く肖像画を求め、何度も画家を換え描き直させていた。

と言うのも、王は天高くそびえる宮殿の最上階にある秘密の部屋に飾られた美しい羊飼いの娘の絵画に恋をしていたのだ。

しかし、その羊飼いの娘は隣りに飾られている煙突掃除の青年と恋に落ちていた。

羊飼いの娘と煙突掃除の青年は、2人の仲を引き裂こうとする王から逃れるため、絵画から抜け出してしまう。
それを見た肖像画の王は、2人を追い絵画から飛び出してくるが・・・・。

監督:ポール・グリモー
原作:アンデルセン 「羊飼い娘と煙突掃除人」
脚本:ジャック・プレヴェール、ポール・グリモー
台詞:ジャック・プレヴェール
音楽:ヴォイチェフ・キラール、ジョセフ・コズマ
声の出演:パスカル・マゾッティ(王)、ジャン・マルタン(鳥)、レイモン・ビュシエール(警官長)、アニネス・ヴィアラ(羊飼いの娘)、ルノー・マルクス(煙突掃除の青年)、ユベール・デシャン(助言者)、ロジェ・ブラン(盲人)、フィリップ・デレーズ(エレベーターとスピーカーの声)、アルベール・メディナ(猛獣使い)、クロード・ピエプリュ(宮殿の長)
 
 
本作「王と鳥」を観て最初に思ったのは、宮崎駿の事であった。

その思いは、わたしは宮崎駿に騙されていたのではないか、と言う事。

宮崎駿のオリジナルの発想だと思っていたプロットやギミックの多くは、なんと「王と鳥」で既に描かれていたのである。

例えば「未来少年コナン」(1978)の三角塔や三角塔の地下に拡がるコアブロックの造形、またはフライング・マシンや復活した太陽塔で描写されるつなぎ目のない壁に突如現れるドア、または「カリオストロの城」(1979)におけるカリオストロ城の造形や、つなぎ目のない床に突如現れる落とし穴や、落とし穴の部屋、エレベータの造形、階段を駆け降りるキャラクター等々、多くの点で、宮崎駿作品の発送の原典が感じられる。

宮崎駿はあるインタビューで「僕らの仕事は、前の世代からもらったバトンを、次の世代に渡すことだと思っています」と語っているが、だとしても、「王と鳥」と宮崎駿が関わった作品におけるイマジネーションの同一性は甚だしい、と言わざるを得ない。

また、高畑勲が「特に『カリオストロの城』は、この映画(「王と鳥」)の半分パクリみたいな・・・・」と語った、と言うのも頷ける。

わたし達が愛した宮崎駿とは一体何者だったのだろうか、わたしは宮崎駿に騙されていたのだろうか、と。
 
 
さて本作「王と鳥」についてだが、物語は、煙突掃除の青年が宮殿の最上階に巣を作る鳥の助けを得て、天高くそびえる宮殿の最上階の王の秘密の部屋から、無理矢理王の嫁にさせられそうになってしまう羊飼いの少女を救出する物語だと言える。

そうして見ると、物語自体も「カリオストロの城」に酷似していると言える。

そして、羊飼いの少女の絵画を愛する王は、非常にキレやすい性格で、意に沿わぬ家来は即座に落とし穴へ落としてしまうし、また、秘密の部屋まで王を案内するためエレベータを操作した家来も、そこが秘密の部屋だと言う理由で落とし穴に落としてしまう。

王のキャラクター設定は、時空を超え、近代日本におけるキレやすい若者、または偏愛する対象を二次元に求める人々の象徴としてもとらえる事ができるのが、強烈なシンクロニシティを体現しているのだ。

そんな王も肖像画から出てきた肖像画の王に落とし穴に落とされ、肖像画の王は実の王に化け、羊飼いの少女との結婚を望み、脱出した2人を国をあげて追いかける、と言う行動を起こす。

そんな中で、非常に印象に残ったシークエンスが二つある。

ひとつは、煙突掃除の青年が羊飼いの少女を助けるシークエンスで、もうひとつは、青年と少女が手をつなぎながらものすごい速さで階段を駆け降りるシークエンスである。

ひとつめのシークエンスは、壁に飾られた絵画から青年が梯子を使って床に降り、その梯子を少女が描かれている絵画に立て掛け、梯子を使って少女を絵画から助け出すのだが、その動きだけで涙が出てしまう。

アニメーションが持つダイナミズムのひとつの頂点なのかも知れない。

そして、その手の動きは「カリオストロの城」でルパンがクラリスに万国旗を手渡すシークエンスを髣髴とさせる。(と言うか、逆なのだが・・・・)

ふたつめのシークエンスは、セルアニメの限界を遥かに超えた超絶技法が要求されるシークエンスである。

青年と少女は手を取りあったまま、背景として描かれた百段以上の階段をものすごい速さで一段一段駆け降りて行く。
それを描くその圧倒的な技術には、目を瞠るどころか、涙がこぼれてしまう。

ただ単に階段を駆け降りて行くだけの映像で泣けるのである。

そのふたつのシークエンスが劇場のスクリーンで見られただけで、わたしは幸せな気分になってしまった。

まさに、アニメーションの語源、animate(生命を与える)である。

本作「王と鳥」は、アニメーションに関心を持つ者、映像に関心がある者必見のすばらしい作品である。

是非劇場で観て欲しいと思うし、本作で描かれる独創的なイマジネーションの奔流に身を任せていただきたい、と思う。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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最近、宮崎駿のことを考えている。

と言うのも、「ゲド戦記」
http://diarynote.jp/d/29346/20060802.html
とか「王と鳥」
http://diarynote.jp/d/29346/20060910.html
とかを観て、過去の宮崎駿作品(所謂宮崎アニメ)のことがいろいろ思い浮かんでしまうのだ。

で、思ったのは、いくつかの宮崎アニメには、大きな共通点があるのではないか、と言う事。

その気になる共通点は次の通りである。

1.悪人は、兵器を欲している。
2.悪人は、兵器を手に入れるために、その兵器のキーとなる少女を探している。
3.少年が少女を助ける。
4.悪人が改心する。

今日は「未来少年コナン」(1978)で、その共通点を考えてみようと思う。
何分、結構昔に見たっきりなので、記憶が定かではない部分が多々あるが、その辺はご容赦願いたい。

1.悪人は、兵器を欲している。
2.悪人は、兵器を手に入れるために、その兵器のキーとなる少女を探している。

レプカは、インダストリアの三角塔(太陽塔)のエネルギーを復活させギカントを飛ばそうと考えている。
そこで、太陽塔にエネルギーを注入する方法を知るラオ博士を探すため、ラオ博士と精神感応で繋がっている孫娘ラナを、配下のモンスリーとダイスを使って探させている。

3.少年が少女を助ける。

残され島に流れ着いたラナをコナンが助ける。

余談「千の顔を持つ英雄」の話挿入

4.悪人が改心する。

先ずは、ダイスが、そして遂にはモンスリーさえもコナンとラナに感化され、改心し、善人としての行動を起こす。

今日は第一回と言うこともあり、宮崎アニメに関する共通点を論じるところまでは行けないのだが、前述の4つの共通点を見ていただければ、なんとなくでも宮崎アニメの多くが、これらの共通点を持っている、と思えるのではないか、とわたしは思う。

余談だが「未来少年コナン」の世界では、プラスチップ(プラスチック製品)から石油を精製する技術が残っており、また太陽エネルギー復活後は、太陽塔(三角塔)の動力や様々なギミックの全てを太陽エネルギーで賄うと言う、エコロジカルでミニマムな環境サイクルが描かれている。

この環境サイクルは、後に「風の谷のナウシカ」(1984)や「もののけ姫」(1997)でも描かれているのが興味深い。
このあたりも後々考察して行きたいと考えている。
 
 
「宮崎アニメをめぐる冒険 その2」
http://diarynote.jp/d/29346/20060915.html
に、つづく・・・・

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今日は「天空の城ラピュタ」の話。

前提は先日のエントリー
「宮崎アニメをめぐる冒険 その1」
http://diarynote.jp/d/29346/20060913.html

1.悪人は、兵器を欲している。
2.悪人は、兵器を手に入れるために、その兵器のキーとなる少女を探している。

ムスカは伝説の王国ラピュタを探索しているが、その目的はラピュタの巨大な力を得る事である。
ムスカは、ラピュタを見つけるため、ラピュタ王国の末裔シータを捜索する。

3.少年が少女を助ける。

パズーがシータを助ける。

4.悪人が改心する。

空中海賊ドーラ一家は、パズーとシータに触れ合うにつれ最終的には改心にいたる。

余談だが、わたしの記憶が正しければ、「天空の城ラピュタ」の元々の企画はNHKのテレビ・シリーズとして企画されたものだったのだが、なんらかの理由でボツになり、その後練り直され「天空の城ラピュタ」(1986)として公開された。

NHKに提出された企画書はその後、原案が翻案され庵野秀明の下で「ふしぎの海のナディア」(1990-1991)として日の目を見ている。

「天空の城ラピュタ」と「ふしぎの海のナディア」の根本的なプロット(失われた文明の末裔の少女が持つ石を、敵味方が奪い合い、少年がそれを助け、悪人の一部が改心する)が非常に似通っているのは、そんな事由があった、という事である。
 
 
さて、「天空の城ラピュタ」は、いくつかの作品の影響下にあるものの基本的に宮崎駿のオリジナル企画である。

気になるのは、先日お話した「未来少年コナン」(1978)と根本的なプロットが酷似していること。

■冒頭
ラピュタ:捕えられていた少女・シータが逃げ出し、空から少年・パズーのもとへ降りてくる。

コナン:捕えられていた少女・ラナが、少年・コナンが住む島に流れ着く。

■前半
ラピュタ:少年・パズーは、悪人・ムスカに再び捕えられた少女・シータを、悪人・ドーラの船・タイガーモス号で救出に向かう。

コナン:少年・コナンは、悪人・レプカに再び捕えられた少女・ラナを、悪人・ダイスの船・バラクーダ号で救出に向かう。

■後半
ラピュタ:少女・シータを救出した少年・パズーらは、改心した悪人・ドーラ一家と共に、失われた王国・ラピュタに向かう。
一方、悪人・ムスカも同時に失われた王国・ラピュタに到着し、ラピュタの失われた強大な兵器・神の雷を手に入れる。

コナン:少女・ラナを救出した少年・コナンらは、改心した悪人・ダイスやモンスリーらと協力し、少女・ラナの祖父・ラオ博士のメッセージを聞き、失われた技術・太陽塔(三角塔)に向かう。
一方、悪人・レプカは復活した太陽エネルギーを利用し、失われた巨大な兵器・ギガントを手に入れる。
 
 
基本的に「未来少年コナン」も「天空の城ラピュタ」も宮崎駿が好き勝手にやった作品、と言う位置付けだと思うので、好きなことが重なってしまっているのは、仕方がないのかも知れないが、ココまでの酷似はいかがなものか、と思ってしまう。

とは言うものの、藤子不二雄の作品群を見ると、そんな話しはどうでもよくなってしまうのが不思議だ。

宮崎アニメをめぐる冒険 その3
へつづく・・・

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「映画レビュー・インデックス」2006/09/16号
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2006/09/16公開
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2006/09/09公開
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「ラフ」
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2006/08/19公開
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2006/08/12公開
「ユナイテッド93」
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2006/07/29公開
「ゲド戦記」
http://diarynote.jp/d/29346/20060802.html
「王と鳥」
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2006/07/22公開
「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
http://diarynote.jp/d/29346/20060717.html
 
 
■近日公開
2006/09/23公開
「フラガール」
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
 
 
■週末興収ベストテン
2006/09/09-10 興収ベストテン
1.「X−MEN:ファイナル ディシジョン」(FOX)
2.「ゲド戦記」(東宝)
3.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
4.「UDON」(東宝)
5.「マイアミ・バイス」(UIP)
6.「日本沈没」(東宝)
7.「スーパーマン・リターンズ」(ワーナー)
8.「バックダンサーズ!」(GAGA)
9.「ラフ ROUGH」(東宝)
10.「グエムル−漢江の怪物−」(角川ヘラルド)
 
 
ジョン・カーペンターズの傑作「遊星からの物体X」の前章の企画が動いているらしい。製作会社はStrike Entertainment。

ご存知のように 「遊星からの物体X」は、南極観測隊ノルウェー基地のヘリコプターにシベリアンハスキー犬が追われるところから始まる。

アメリカ隊はノルウェー隊の観測基地でビデオを発見するのだが、前章という事だから、このリルウェー隊が物体Xの宇宙船を発見し掘り出すところから始まって、ハスキー犬に物体Xを閉じ込めヘリコプターで追うところまでを描くのだろうか。

言葉の問題はあるものの、非常に面白そうである。

前日お話したダイノジのおおちのがフィンランドで行われた第11回エアギター世界選手権で優勝した話ですが、YouTubeで映像を見る事が出来ますが、わたし的には大した事ないような気がするのですが、わたしだけでしょうか。

http://www.youtube.com/watch?v=9r10UbGC6RI

金剛地武志の方が良かったと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=Ga9QCnpK2hM&;mode=related&search=
ネタ自体はジャパン・ファイナルと同じだけど完成度はフィンランドの方が確実に高い。

因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」です。
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「Weeklyぴあ」(9.21号)によると、「東京国際ファンタスティック映画祭」が中止となった2006年、「東京ファンタ」が2005年まで開催されていた新宿において新たな映画祭が開催される事が決定した模様。

概要は次の通り。

「東京国際シネシティ フェスティバル2006」
会期:2006/11/23(木)〜26(日)
会場:「新宿ミラノ1」
オープニング作品:「007/カジノ・ロワイヤル」
クロージング作品:「ディバーテッド」(ハリウッド版リメイク「インファナル・アフェア」)
その他の上映作品:「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」、「幸福な食卓」、「国境の南(原題)」、「モンスター・ハウス(吹替版)」、「パフューム」、「名犬ラッシー(吹替版)」、「LOVEDEATH」、「フレディ・マーキュリー没後15年メモリアル・フィルム・コンサート」、「プレイ」、「鉄コン筋クリート」

会期は、11/23〜26と、「東京国際映画祭」(10/21〜29)のほぼ一ヵ月後、「東京フィルメックス」(11/17〜26)の後半と被ると言うちょっと微妙な時期。

上映作品は、「東京国際映画祭」の特別招待作品にもれたような超話題作と、邦画ヤアジア映画のコラボレーションのような傾向で、まあ面白いと言えば面白いのだが、カラーに一貫性がなく、また上質な作品を上映する、と言うよりは話題先行の商業主義的な印象を受ける。

また、同時期に、世界の映画人を招いて、上質な作品を、また将来の映画作家の作品を連続上映し、様々なシンポジウムが開催される「東京フィルメックス」と会期が重なるのが非常に悩ましい。

秋の映画祭シーズンに新たな台風の目が登場、ということなのだろうか。期待と不安が入り混じる状況である。

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「フラガール」が米アカデミー賞の外国語映画賞に日本代表として出品されるらしい。

余談だが、米アカデミー賞の外国語映画賞についてちょっと調べたのだが、各国から出品された作品の中からノミネート作品が決定する、と言うことなので、ノミネートされた訳ではない、と言うことだと思われる。

まだ、米アカデミー協会は「フラガール」に食いついていない、と言うことだ。
 
 
フィシャル・サイトによると、

『フラガール』米アカデミー賞日本代表作品に決定!

皆さんビッグニュースです!『フラガール』なんと米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品されることが決定しました!2005年10月1日から2006年9月30日までの間に初公開され連続7日間以上公開されていなければならない、という条件の中、『フラガール』は選考基準ギリギリでしかも並み居るライバル映画を抑えての選出!(オフィシャル・サイトより引用)

とのことである。
 
 
さて、今日のお話だが、先ずはこちらをご覧いただきたい。

「フラガール」レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html

以前のエントリーで既にご紹介している通り、確かに「フラガール」は大変すばらしい作品なのだが、米アカデミー賞外国語映画賞の器かと言うとそうでもないような気がする。

何しろ、語弊はあるが、今から40年程前の貧乏臭い炭鉱町の物語が、果たして米アカデミー協会会員の胸に響くかどうかと考えると、日本国民として非常に不安を感じてしまう。
と同時に、日本の40年前の姿が、現在の姿だと思われてしまうのではないか、と言う危惧も同時に感じてしまう。

もちろん、本作は、極東の島国の観客の胸には十二分に響く作品だとは思うのだが、ワールド・ワイドな戦略を持った作品だとは思えないのだ。

ところで、炭鉱町の物語と言えば、炭鉱夫たちのブラスバンドが、病院の窓の外で、ヘルメットのライトで譜面を照らしながら「ダニー・ボーイ」を演奏する映画[「ブラス!」(1996)]とか、少年が跳躍したらアダム・クーパーになっちゃう映画[「リトル・ダンサー」(2000)]等の作品を思い出しちゃうけど、「フラガール」はその方向を狙ってるのかな?

それとも、仕事がなくて男性ストリップをやっちゃう映画[「フル・モンティ」(1997)]とか、会社がつぶれそうで仕方がなく変態ブーツを作っちゃう映画[「キンキーブーツ」(2005)]等の作品の路線を狙っているのかな?

で、そこまで考えて気が付いたのは、例に挙げた4本の作品が全てイギリス映画である、ということ。

実際「フラガール」を観た際に思ったのは、舞台は40年前の純然たる日本だし、美術、風物も当時の日本そのものなのだが、寂れた炭鉱町が地元住民の反対を押し切って起死回生を狙うと言う作品としてのコンセプトと言うかプロットというかは、何故かイギリス映画のテイストを感じさせていた。

米アカデミー協会的にはどんな腹積もりがあるのかわからないが、イギリス・コメディのノリで「フラガール」を評価するのかどうか、期待と不安が同居する気分である。

まあ、とにかく「フラガール」には頑張っていただきたいと思うのだ。

とりあえずは、9月23日(土)から公開ということなので、是非劇場に足を運んでいただきたいと思う。

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週刊「映画レビュー・インデックス」2006/09/23
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「キンキーブーツ」
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2006/07/29公開
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「王と鳥」
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「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
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■近日公開

 
 
■週末興収ベストテン
2006/09/16-17 興収ベストテン
1.「X−MEN:ファイナル ディシジョン」(FOX)
2.「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(UIP)
3.「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(松竹)
4.「出口のない海」(松竹)
5.「ゲド戦記」(東宝)
6.「シュガー&スパイス 風味絶佳」(東宝)
7.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
8.「UDON」(東宝)
10.「スーパーマン・リターンズ」(ワーナー)
 
 
世は芸術の秋、今年も国際映画祭の秋が近づいてきた。
「東京国際ファンタスティック映画祭」が休止となった2006年。
わたし的には最初の国際映画祭は「第19回東京国際映画祭」(2006/10/21-29)である。

上映作品ラインナップも出揃い、チケットの発売日も9/30に決定し、チケットぴあでは先行発売「プレリザーブ(抽選発売)」が9/22から始まっている。

そのうち、「東京国際映画祭」に対する意気込みを語ってみようかな、とか思っている。

2006/9/22 TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された『「スター・トレック」 40周年記念 オールナイト上映 at TOHOシネマズ六本木ヒルズ』に行ってきた。

上映作品は、「ジェネレーションズ/STAR TREK」、「ファースト・コンタクト/STAR TREK」、「スタートレック/叛乱」、「ネメシス/S.T.X」の4本。

「ジェネレーションズ」と「ファースト・コンタクト」の間の休憩時間に、麦人のミニトークショーが行われた。司会は岸川靖。

4本も続けて観るともうおなか一杯なのですが、不思議とこれが面白い。背景がしっかり描かれていて、既にクルーの一員となっているような感じで映画化が行われていると言うのは良いものでする。
ゴールドスミスのテーマもすばらしいですね。

あとCF(CM)に関する余談ですけど、『ANA旅割「デスラーの悲しみ」篇』の「宇宙戦艦ヤマト」の映像を使用したCFの声の出演ですが、デスラーの声を石塚運昇が、森雪の声を麻上洋子があてているのですが、どうせなら伊武雅刀(当時雅之)にデスラーをやって欲しかったな、と思う。

あとついでに『SKiP あれ、乗れちゃった「石坂浩二/金田一耕助篇」』ですが、リメイク版「犬神家の一族」とのタイアップ的にキャッチーですね。
もちろん、携帯を使っている金田一はマズイと思うけどね。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」です。
正に困った状況です。
 
 
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世は芸術の秋、今年も国際映画祭の秋が近づいてきた。

「東京国際ファンタスティック映画祭」が休止となった2006年。
わたし的最初の国際映画祭は「第19回東京国際映画祭」(2006/10/21-29)になる見込みである。

その「東京国際映画祭」だが、上映作品のラインナップも出揃い、チケットの発売日も9/30に決定。「@ぴあ」では先行発売「プレリザーブ(抽選発売)」が9/22から始まった。

しかしながら、驚いた事に「東京国際映画祭」のちらしがまだ出回っていないのだ。

わたしが知る限りで恐縮だが「チケットぴあ」にも「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」にも「東京国際映画祭」のちらしが置かれていないところを見ると、まだちらしは出来ていないのかも知れない。

9/30のチケット一般発売までにちらしがないとチケットが購入できないではないか。
と言うのも、現段階では、上映作品のタイム・スケジュールがわかりづらいのだ。

今年の「東京国際映画祭」のサイトでは上映スケジュール自体は公開されているものの、スケジュールが一覧表になっていないので、作品と作品をはしごできるかのかどうか、この作品とこの作品の上映時間が重なっているのかどうか、一々開映・終映時刻を調べなければならないのだ!

とは言うものの、わたしはなんだかんだと言いながら、次の作品のプレリザーブを申し込んだ。

2006/10/21 11:20「パプリカ」(animecsTIFF)
2006/10/21 16:00「父親たちの星条旗」(特別招待作品/オープニング)
2006/10/21 19:10「王の男」(特別招待作品/オープニング・ナイト)
2006/10/22 12:00「ファウンテン」(特別招待作品)
2006/10/22 13:50「世界最速のインディアン」(特別招待作品)
2006/10/24 14:00「鉄コン筋クリート」(特別招待作品)
2006/10/24 21:20「不都合な真実」(特別招待作品)
2006/10/25 19:20「プラダを着た悪魔」(特別招待作品)
2006/10/26 18:15「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」(特別招待作品)
2006/10/27 18:20「パフューム」(特別招待作品)

本当のところは何としても10/29の「犬神家の一族」(特別招待作品/クロージング)が観たいのだが、10/28-29は旅行に行く予定のためわたしは東京に居ないのだよ!

どうするオレ! 旅行早退か?

ついでに今気づいたのだが、−−もちろん捕らぬ狸のなんとやらなのだが−−、「父親たちの星条旗」(16:00〜20:05/レッドカーペット含む)と「王の男」(19:10〜21:12)の上映時間が見事に重なっているじゃないか。
両方当たったらどうするつもりだ。

ダメじゃん、オレ!

と言うのも、実のところ、わたしはさっきまでプレリザーブした「王の男」は、六本木の21:30からの回だと思っていたのだ。

だから〜!
時系列的に上映スケジュールが掲載されている「ちらし」が欲しいのだよ!

因みに、今回「アジアの風」とか「コンペティション」をプレリザーブしていないのも、「ちらし」がないのでスケジュールを立てるのがあまりにも複雑すぎるせいなのだよ。

まあ、自分で上映スケジュールを一覧表にすれば良いのだが、そこまではやりたくない、と言うわがままなボクだったりする。

10/29の夜にプレリザーブの結果が出るので、その結果を見て10/30の朝、チケットの一般発売に並ぶ、と言う感じのチケット争奪スケジュールで頑張ってみたいと思う。

それでは、諸君!
チケット争奪戦での健闘を期待しているよ。

もし、あまったチケットがあれば、声をかけてほしいところのものである。

『「第19回東京国際映画祭」チケット争奪戦をめぐる冒険 その2』へつづく・・・・
http://diarynote.jp/d/29346/20061002.html

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2006/09/27 東京新宿「新宿明治安田生命保険ホール」で「トンマッコルへようこそ」を観た。

驚いた事に、本作「トンマッコルへようこそ」で描かれる世界観は宮崎アニメのそれと酷似していた。

先ずは、本作で描かれた桃源郷でありユートピア「トンマッコル」という名の村は、宮崎アニメで何度も描かれている平和で実直、自然と共存し、自己完結している環境サイクルを備えた集落を髣髴とさせる。

例えば「トンマッコル」は、「風の谷」であり「ハイハーバー」であり「たたら場」なのだ。

ついでに、「トンマッコル」にたくさんある「提灯」とか、コナンとジムシーによるイノブタ捕獲にも似たシークエンスだとか、浮遊感溢れる飛行機の描写だとか、どう考えても宮崎駿に影響を受けている、と思われる描写が目白押しである。

そして極めつけは何と言っても、その平和な「トンマッコル」村の情景を、そして世界観を完結させているのは、なんと久石譲のスコアであった。

作品を観ている最中、本作のスコアが久石譲だと知らなかったわたしは、スコアがやたらと久石譲っぽいな、と言うか、まさか久石譲じゃないだろうと思っていたわたしは、完全にパクられているんじゃねーの、と思っていた。

中盤のトランペットのソロはジェリー・ゴールドスミスそっくりだったので、やっぱ久石譲じゃないよな、と思って、エンド・クレジットで確認したら、案の定久石譲だった、と言う結末であった。

更に本作で描かれる前半部分は言わば「山の一日」とも言える「トンマッコル」村の描写である。
邪気のない、疑う事を知らない、ピュアで真面目で、美しい村人たち。

もしかしたら、ただ単に「山の一日」とも言える村の日常を描いた、物語らしい物語など存在しない超然とした孤高な作品になるのではないか、と言う仄かな期待を覚えた。

しかし、残念ながら物語りは動いてしまった。

わたしは、トンマッコル村の自給自足の環境サイクルを丹念に描くだけの、ただそれだけの作品が観たかった、と思う。

つづく・・・・
一時保存です。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

「フラガール」をめぐる冒険
http://diarynote.jp/d/29346/20060921.html

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「映画レビュー・インデックス」2006/09/30号
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2006/08/26公開
「キンキーブーツ」
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「UDON/うどん」
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「ラフ」
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2006/08/19公開
「スーパーマン リターンズ」
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2006/08/12公開
「ユナイテッド93」
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2006/07/29公開
「ゲド戦記」
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「王と鳥」
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2006/10/07公開
「マーダーボール」
未レビュー
 
 
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2006/09/23-24 興収ベストテン
1.「イルマーレ」(ワーナー)
2.「X−MEN:ファイナル ディシジョン」(FOX)
3.「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(UIP)
4.「フラガール」(シネカノン)
5.「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(松竹)
6.「出口のない海」(松竹)
7.「シュガー&スパイス 風味絶佳」(東宝)
8.「ゲド戦記」(東宝)
9.「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(ブエナビスタ)
10.「UDON」(東宝)
 
 
余談だけど、LineRiderが最高に面白い。
http://www.deviantart.com/deviation/40255643/
自分が描いた線の上をソリに乗った少年が猛スピードで滑る、と言う単純なコンセプトなのだが、コース上にループを作ったり、コースからわざと少年を落し、その遥か下にコースを作り少年をキャッチしたりと、時間を忘れ、やりこんでしまう。

「東京国際映画祭」のチケット争奪戦については、きちんと書く方向ですが、現在8作品のチケットをゲットしてしまいました。
 
 
因みに、現在の未レビュー作品は、「フォーガットン」(途中)、「ダニー・ザ・ドッグ」、「HINOKIO/ヒノキオ」、「スター・ウォーズ/エピソードIII/シスの復讐」、「大変な結婚」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ライフ・アクアティック」、「疾走」、「シンデレラマン」、「カーテンコール」、「鳶がクルリと」、「自由戀愛」、「ルパン」、「SHINOBI / HEART UNDER BLADE」、「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」(途中)、「この胸いっぱいの愛を」、「ナイト・ウオッチ」(途中)、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」、「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題)」、「ジョニの約束」、「真昼ノ星空」、「NOEL(ノエル)」、「ウォーク・ザ・ライン(仮)」、「イン・ハー・シューズ」、「ドラゴン・プロジェクト/精武家庭」、「同じ月を見ている」、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」、「親切なクムジャさん」、「復讐者に憐れみを」、「スリー・タイムズ(仮題)」、「SPL<殺破狼>(原題)」、「バッシング」、「マジシャンズ」、「落ちる人」、「やわらかい生活」、「サグァ」、「サウンド・バリア」、「無窮動」、「結果」、「フリー・ゾーン」、「セックスと哲学」、「フル・オア・エンプティ」、「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」、「キング・コング」、「RENT/レント」、「名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」、「ハウス・オブ・D」、「グッドナイト&グッドラック」、「スーパーマン リターンズ」です。
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