宮崎アニメをめぐる冒険 その2
2006年9月15日 映画
今日は「天空の城ラピュタ」の話。
前提は先日のエントリー
「宮崎アニメをめぐる冒険 その1」
http://diarynote.jp/d/29346/20060913.html
1.悪人は、兵器を欲している。
2.悪人は、兵器を手に入れるために、その兵器のキーとなる少女を探している。
ムスカは伝説の王国ラピュタを探索しているが、その目的はラピュタの巨大な力を得る事である。
ムスカは、ラピュタを見つけるため、ラピュタ王国の末裔シータを捜索する。
3.少年が少女を助ける。
パズーがシータを助ける。
4.悪人が改心する。
空中海賊ドーラ一家は、パズーとシータに触れ合うにつれ最終的には改心にいたる。
余談だが、わたしの記憶が正しければ、「天空の城ラピュタ」の元々の企画はNHKのテレビ・シリーズとして企画されたものだったのだが、なんらかの理由でボツになり、その後練り直され「天空の城ラピュタ」(1986)として公開された。
NHKに提出された企画書はその後、原案が翻案され庵野秀明の下で「ふしぎの海のナディア」(1990-1991)として日の目を見ている。
「天空の城ラピュタ」と「ふしぎの海のナディア」の根本的なプロット(失われた文明の末裔の少女が持つ石を、敵味方が奪い合い、少年がそれを助け、悪人の一部が改心する)が非常に似通っているのは、そんな事由があった、という事である。
さて、「天空の城ラピュタ」は、いくつかの作品の影響下にあるものの基本的に宮崎駿のオリジナル企画である。
気になるのは、先日お話した「未来少年コナン」(1978)と根本的なプロットが酷似していること。
■冒頭
ラピュタ:捕えられていた少女・シータが逃げ出し、空から少年・パズーのもとへ降りてくる。
コナン:捕えられていた少女・ラナが、少年・コナンが住む島に流れ着く。
■前半
ラピュタ:少年・パズーは、悪人・ムスカに再び捕えられた少女・シータを、悪人・ドーラの船・タイガーモス号で救出に向かう。
コナン:少年・コナンは、悪人・レプカに再び捕えられた少女・ラナを、悪人・ダイスの船・バラクーダ号で救出に向かう。
■後半
ラピュタ:少女・シータを救出した少年・パズーらは、改心した悪人・ドーラ一家と共に、失われた王国・ラピュタに向かう。
一方、悪人・ムスカも同時に失われた王国・ラピュタに到着し、ラピュタの失われた強大な兵器・神の雷を手に入れる。
コナン:少女・ラナを救出した少年・コナンらは、改心した悪人・ダイスやモンスリーらと協力し、少女・ラナの祖父・ラオ博士のメッセージを聞き、失われた技術・太陽塔(三角塔)に向かう。
一方、悪人・レプカは復活した太陽エネルギーを利用し、失われた巨大な兵器・ギガントを手に入れる。
基本的に「未来少年コナン」も「天空の城ラピュタ」も宮崎駿が好き勝手にやった作品、と言う位置付けだと思うので、好きなことが重なってしまっているのは、仕方がないのかも知れないが、ココまでの酷似はいかがなものか、と思ってしまう。
とは言うものの、藤子不二雄の作品群を見ると、そんな話しはどうでもよくなってしまうのが不思議だ。
宮崎アニメをめぐる冒険 その3
へつづく・・・
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1.悪人は、兵器を欲している。
2.悪人は、兵器を手に入れるために、その兵器のキーとなる少女を探している。
ムスカは伝説の王国ラピュタを探索しているが、その目的はラピュタの巨大な力を得る事である。
ムスカは、ラピュタを見つけるため、ラピュタ王国の末裔シータを捜索する。
3.少年が少女を助ける。
パズーがシータを助ける。
4.悪人が改心する。
空中海賊ドーラ一家は、パズーとシータに触れ合うにつれ最終的には改心にいたる。
余談だが、わたしの記憶が正しければ、「天空の城ラピュタ」の元々の企画はNHKのテレビ・シリーズとして企画されたものだったのだが、なんらかの理由でボツになり、その後練り直され「天空の城ラピュタ」(1986)として公開された。
NHKに提出された企画書はその後、原案が翻案され庵野秀明の下で「ふしぎの海のナディア」(1990-1991)として日の目を見ている。
「天空の城ラピュタ」と「ふしぎの海のナディア」の根本的なプロット(失われた文明の末裔の少女が持つ石を、敵味方が奪い合い、少年がそれを助け、悪人の一部が改心する)が非常に似通っているのは、そんな事由があった、という事である。
さて、「天空の城ラピュタ」は、いくつかの作品の影響下にあるものの基本的に宮崎駿のオリジナル企画である。
気になるのは、先日お話した「未来少年コナン」(1978)と根本的なプロットが酷似していること。
■冒頭
ラピュタ:捕えられていた少女・シータが逃げ出し、空から少年・パズーのもとへ降りてくる。
コナン:捕えられていた少女・ラナが、少年・コナンが住む島に流れ着く。
■前半
ラピュタ:少年・パズーは、悪人・ムスカに再び捕えられた少女・シータを、悪人・ドーラの船・タイガーモス号で救出に向かう。
コナン:少年・コナンは、悪人・レプカに再び捕えられた少女・ラナを、悪人・ダイスの船・バラクーダ号で救出に向かう。
■後半
ラピュタ:少女・シータを救出した少年・パズーらは、改心した悪人・ドーラ一家と共に、失われた王国・ラピュタに向かう。
一方、悪人・ムスカも同時に失われた王国・ラピュタに到着し、ラピュタの失われた強大な兵器・神の雷を手に入れる。
コナン:少女・ラナを救出した少年・コナンらは、改心した悪人・ダイスやモンスリーらと協力し、少女・ラナの祖父・ラオ博士のメッセージを聞き、失われた技術・太陽塔(三角塔)に向かう。
一方、悪人・レプカは復活した太陽エネルギーを利用し、失われた巨大な兵器・ギガントを手に入れる。
基本的に「未来少年コナン」も「天空の城ラピュタ」も宮崎駿が好き勝手にやった作品、と言う位置付けだと思うので、好きなことが重なってしまっているのは、仕方がないのかも知れないが、ココまでの酷似はいかがなものか、と思ってしまう。
とは言うものの、藤子不二雄の作品群を見ると、そんな話しはどうでもよくなってしまうのが不思議だ。
宮崎アニメをめぐる冒険 その3
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