「原子力ポスターコンクール中止要求署名」をめぐる冒険
2011年4月30日 エッセイ/コラム2011年4月30日を締め切りとした「原子力ポスターコンクール」の中止を要求する署名活動が行われている。 http://i-wind.jp/stop_nuke/index.php
この署名活動の主旨は、例年行われている「原子力ポスターコンクール」を署名活動によって中止に追い込もう、と言うものである。
因みに「原子力ポスターコンクール」とは、文部科学省及び経済産業省資源エネルギー庁の委託を受け、財団法人日本原子力文化振興財団が運営するポスターコンクールで、そのテーマは「原子力発電や放射能に関する事」と規定されている。
対象は「子ども部門」:小学生以下、「一般部門」:中学生以上に分かれているが、応募者は小中学生が多いようである。
おそらくは学校やクラスの美術教育の一環として応募するケースが多いのではないか、と推測する事が出来る。
わたしがはじめて今回の署名活動のことを知ったのは、2011年4月20日頃の事だった。
わたしが最初に感じたのは、この「ポスターコンクール」を中止に追い込んではいけないのではないか、と言う事。
と言うのも、2011年3月11日の東日本大震災以降に、もし例年通り「原子力ポスターコンクール」が実施されたとしたら、次のようなコンセプトのポスターが集まるのでないか、と思ったためである。
1.反原発ポスター
2.海を返せ、自然を返せポスター
3.家を返せポスター
4.原発は悪くないポスター
1〜3については、誰もが想像出来るコンセプトだろうし、おそらくは現状から考えると一般的なポスターになると思う。
しかしながら、東京電力や福島第一原子力発電所で家族が働いている子ども達視点の4のポスターが数多く描かれるのではないか、と思えてならない。
現在の東京電力そして福島第一原子力発電所に対する世論の動きは苛烈である。
その苛烈な世論にさらされている子ども達の感性から、その子ども達の叫びにも似た強烈なポスターが描かれる可能性をわたしは否定する事は出来ない。
ここで、「原子力ポスターコンクール中止要求署名」に関わる「要求書」を紹介する。
http://i-wind.jp/stop_nuke/yokyusho.pdf
趣旨は次の通り。
このような状況の中、電力供給の安全性及び、「地球にやさしいエネルギー」源であることの広報及び原子力エネルギーの推進を目的とする、本コンクールの開催は、到底国民の理解が得られるものではありません。
さらに、原子力エネルギーを安全且つ「地球にやさしいエネルギー」というイメージを抱かせるこのようなコンクールに、小中学生や青少年を参加させる行為は、健全な教育の推進に悖る行為と言わざるをえません。よって本年度以降、このような趣旨のコンクール等を一切中止することを強く要求します。
因みにこの「要求書」には日付が入っていない。
いかがだろうか、私見だが「要求書」の内容のレベルの低さにがっかりする。
なお、例年この「原子力ポスターコンクール」の開催がアナウンスされるのは6月頃。
つまり、2011年については4月30日現在「原子力ポスターコンクール」の開催はアナウンスされていない。
因みに、今年の状況だが、平成23年2月28日に経済産業省資源エネルギー庁から一般競争入札が広告されている。(当初の予定では、3月24日に開札が行われる予定だった。)
つまり、今回の署名活動は、開催するとも言っていない「ポスターコンクール」の中止を求めている訳だ。
結果的にこの「ポスターコンクール」が、いざ中止となった場合、われわれの署名活動で中止に追い込んだぞ、といった流れになるのは、とっても怖いことだと思う。
繰り返しになるが、わたしは前述の1〜4のようなポスター、特に4のポスターを見てみたいと思う。
この署名活動の主旨は、例年行われている「原子力ポスターコンクール」を署名活動によって中止に追い込もう、と言うものである。
因みに「原子力ポスターコンクール」とは、文部科学省及び経済産業省資源エネルギー庁の委託を受け、財団法人日本原子力文化振興財団が運営するポスターコンクールで、そのテーマは「原子力発電や放射能に関する事」と規定されている。
対象は「子ども部門」:小学生以下、「一般部門」:中学生以上に分かれているが、応募者は小中学生が多いようである。
おそらくは学校やクラスの美術教育の一環として応募するケースが多いのではないか、と推測する事が出来る。
わたしがはじめて今回の署名活動のことを知ったのは、2011年4月20日頃の事だった。
わたしが最初に感じたのは、この「ポスターコンクール」を中止に追い込んではいけないのではないか、と言う事。
と言うのも、2011年3月11日の東日本大震災以降に、もし例年通り「原子力ポスターコンクール」が実施されたとしたら、次のようなコンセプトのポスターが集まるのでないか、と思ったためである。
1.反原発ポスター
2.海を返せ、自然を返せポスター
3.家を返せポスター
4.原発は悪くないポスター
1〜3については、誰もが想像出来るコンセプトだろうし、おそらくは現状から考えると一般的なポスターになると思う。
しかしながら、東京電力や福島第一原子力発電所で家族が働いている子ども達視点の4のポスターが数多く描かれるのではないか、と思えてならない。
現在の東京電力そして福島第一原子力発電所に対する世論の動きは苛烈である。
その苛烈な世論にさらされている子ども達の感性から、その子ども達の叫びにも似た強烈なポスターが描かれる可能性をわたしは否定する事は出来ない。
ここで、「原子力ポスターコンクール中止要求署名」に関わる「要求書」を紹介する。
http://i-wind.jp/stop_nuke/yokyusho.pdf
趣旨は次の通り。
このような状況の中、電力供給の安全性及び、「地球にやさしいエネルギー」源であることの広報及び原子力エネルギーの推進を目的とする、本コンクールの開催は、到底国民の理解が得られるものではありません。
さらに、原子力エネルギーを安全且つ「地球にやさしいエネルギー」というイメージを抱かせるこのようなコンクールに、小中学生や青少年を参加させる行為は、健全な教育の推進に悖る行為と言わざるをえません。よって本年度以降、このような趣旨のコンクール等を一切中止することを強く要求します。
因みにこの「要求書」には日付が入っていない。
いかがだろうか、私見だが「要求書」の内容のレベルの低さにがっかりする。
なお、例年この「原子力ポスターコンクール」の開催がアナウンスされるのは6月頃。
つまり、2011年については4月30日現在「原子力ポスターコンクール」の開催はアナウンスされていない。
因みに、今年の状況だが、平成23年2月28日に経済産業省資源エネルギー庁から一般競争入札が広告されている。(当初の予定では、3月24日に開札が行われる予定だった。)
つまり、今回の署名活動は、開催するとも言っていない「ポスターコンクール」の中止を求めている訳だ。
結果的にこの「ポスターコンクール」が、いざ中止となった場合、われわれの署名活動で中止に追い込んだぞ、といった流れになるのは、とっても怖いことだと思う。
繰り返しになるが、わたしは前述の1〜4のようなポスター、特に4のポスターを見てみたいと思う。
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