ボクの本棚 #001
2010年2月25日 ボクの本棚ボクの本棚 #001「サイボーグ009」
小学生時代の友人にOと言う女子がいた。
彼女は漫画やアニメが大好きで、特に石ノ森章太郎(当時、石森章太郎)を敬愛していた。
当然ながら、彼女の夢は漫画家になることで、クラスのみんなも彼女はきっと漫画家になるに違いないと思っていた。
小学生高学年にもなると女子の方が発育がよくなってきて、彼女もご多分にもれず、ニョキニョキと身長が伸び、それと比例するかのようにクラスでの発言力も増してしまい、当時、体育の授業を休むような虚弱なもやしっ子だったわたしにとって、彼女はある意味恐怖の存在でもあった。
そんなもやしっ子でも男の子は男の子なわけで、わたしは体力で敵わないのなら知力で勝負だ的発想で、例えば女子が好きなものを貶すようなことをしたりしていた。気になる女子をいじめる。男子の悪い癖ですな。
そんなある日のこと。
止せば良いのにOさんが大好きな石森章太郎の「サイボーグ009」をわたしたちは貶してしまったのです。
そんなわたしは「サイボーグ009」が大好きでサンデーコミックス(秋田書店)版全10巻(当時は「天使編」の冒頭で中断していた)を愛読してました。
そんなわけでわたしは自分の好きな漫画をなんだか知らないうちに貶すことになってしまったのです。
男子全員に「009」について、ある事ない事いろいろ言われた彼女は、なんと言っても女の子、半べそ状態になってしまったのですが、次の授業のチャイムがなり、ゴングに救われた体で、自席に戻っていきました。
わたしが言った言葉で覚えているのは「009なんてどこから見てもおんなじ顔じゃん」と言う言葉。
授業が終わった次の休み時間、鼻息を荒げたOさんがいきなりわたしのところにやって来て、わたしにノートの切れっ端を突き出しました。
そのノートの切れっ端には、島村ジョーの顔がたくさん並んでいました。
いろいろな角度から丁寧に描かれたジョーの顔、顔、顔。
彼女は授業中にその絵を描いたのでしょう。
そしてそのジョーの顔に一言添えられていました。
「どこが同じなんだよ!ボケ!!」
わたしはそのノートの切れっ端のおかげでとっても楽しい気分になり、その日はその絵を眺めながらニコニコ過ごしたのを覚えています。
小学生時代の友人にOと言う女子がいた。
彼女は漫画やアニメが大好きで、特に石ノ森章太郎(当時、石森章太郎)を敬愛していた。
当然ながら、彼女の夢は漫画家になることで、クラスのみんなも彼女はきっと漫画家になるに違いないと思っていた。
小学生高学年にもなると女子の方が発育がよくなってきて、彼女もご多分にもれず、ニョキニョキと身長が伸び、それと比例するかのようにクラスでの発言力も増してしまい、当時、体育の授業を休むような虚弱なもやしっ子だったわたしにとって、彼女はある意味恐怖の存在でもあった。
そんなもやしっ子でも男の子は男の子なわけで、わたしは体力で敵わないのなら知力で勝負だ的発想で、例えば女子が好きなものを貶すようなことをしたりしていた。気になる女子をいじめる。男子の悪い癖ですな。
そんなある日のこと。
止せば良いのにOさんが大好きな石森章太郎の「サイボーグ009」をわたしたちは貶してしまったのです。
そんなわたしは「サイボーグ009」が大好きでサンデーコミックス(秋田書店)版全10巻(当時は「天使編」の冒頭で中断していた)を愛読してました。
そんなわけでわたしは自分の好きな漫画をなんだか知らないうちに貶すことになってしまったのです。
男子全員に「009」について、ある事ない事いろいろ言われた彼女は、なんと言っても女の子、半べそ状態になってしまったのですが、次の授業のチャイムがなり、ゴングに救われた体で、自席に戻っていきました。
わたしが言った言葉で覚えているのは「009なんてどこから見てもおんなじ顔じゃん」と言う言葉。
授業が終わった次の休み時間、鼻息を荒げたOさんがいきなりわたしのところにやって来て、わたしにノートの切れっ端を突き出しました。
そのノートの切れっ端には、島村ジョーの顔がたくさん並んでいました。
いろいろな角度から丁寧に描かれたジョーの顔、顔、顔。
彼女は授業中にその絵を描いたのでしょう。
そしてそのジョーの顔に一言添えられていました。
「どこが同じなんだよ!ボケ!!」
わたしはそのノートの切れっ端のおかげでとっても楽しい気分になり、その日はその絵を眺めながらニコニコ過ごしたのを覚えています。
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