「愛するデューク」とブーヤ・ムーン
2009年7月28日 日常例によって入院中。
当初はストレッチャーがないと移動出来なかったため、ストレッチャー対応の大きなスペースを備えた三人部屋に入っていたのだが、同室には同年代で読書好きの予備校の英語講師が一人だけで、実質は二人部屋であり、結構自由に過ごしていたのだが、ある程度自由に動けるようになり、退院が見えてきた時点で六人部屋に移動になった。
で、六人部屋のわたしの隣の患者が困ったちゃんだった。
と言うのも比較的大きな音でラジオを聞くのだ。しかも深夜に。
深夜3時、例によってラジオの音が始まった。
聞いているのはTBSラジオである。
3時から3時55分は静かな音楽が流れていたのたが3時55分になると、なんと脳天気にもスティービー・ワンダーの「愛するデューク」が流れ始めた。
そして4時。
通常の朝のラジオ番組が絶好調に始まった。
わたしは朝一番のハイテンションなトークに耐え兼ね、終夜蛍光灯が友っている洗面所で本でも読もうとベッドを抜け出した。
しかし、洗面所には先客がいた。
ベッドを抜け出し携帯電話をいじる女子高生である。
眠れないんですか?
二言三言声をかけ、わたしは一人になれる場所を探し院内を徘徊し、階段の踊場に放置された椅子に腰掛け、読み掛けの「リーシーの物語」に没頭した。
深夜の見回りの看護師はからっぽのベッドを、つまりブーヤ・ムーンに旅立ったわたしを発見することだろう。
当初はストレッチャーがないと移動出来なかったため、ストレッチャー対応の大きなスペースを備えた三人部屋に入っていたのだが、同室には同年代で読書好きの予備校の英語講師が一人だけで、実質は二人部屋であり、結構自由に過ごしていたのだが、ある程度自由に動けるようになり、退院が見えてきた時点で六人部屋に移動になった。
で、六人部屋のわたしの隣の患者が困ったちゃんだった。
と言うのも比較的大きな音でラジオを聞くのだ。しかも深夜に。
深夜3時、例によってラジオの音が始まった。
聞いているのはTBSラジオである。
3時から3時55分は静かな音楽が流れていたのたが3時55分になると、なんと脳天気にもスティービー・ワンダーの「愛するデューク」が流れ始めた。
そして4時。
通常の朝のラジオ番組が絶好調に始まった。
わたしは朝一番のハイテンションなトークに耐え兼ね、終夜蛍光灯が友っている洗面所で本でも読もうとベッドを抜け出した。
しかし、洗面所には先客がいた。
ベッドを抜け出し携帯電話をいじる女子高生である。
眠れないんですか?
二言三言声をかけ、わたしは一人になれる場所を探し院内を徘徊し、階段の踊場に放置された椅子に腰掛け、読み掛けの「リーシーの物語」に没頭した。
深夜の見回りの看護師はからっぽのベッドを、つまりブーヤ・ムーンに旅立ったわたしを発見することだろう。
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