入院のお見舞いの差し入れは本で!
とお願いしたら東野圭吾の「ガリレオの苦悩」が差し入れられた。

実はわたし、話題の「ガリレオ」シリーズなので、一度は読んでみたいなと思っていた。

東野圭吾の小説は多分5〜6冊位は読んでるのだが、決して良い作家だとは思っていなかった。

なんとなくだが、本を余り読まない人向けの小説を書いている作家で、読書好きにとって、東野の作品は物足りないような印象を持っていた訳だ。

件の「ガリレオの苦悩」だが、湯川准教授を主人公とした、殺人事件に対し物理学的アプローチがされているミステリー短編集である。

問題は短編集と言うこともあり非常に浅く、あっと言う間に読了してしまった。
まるで漫画である。
と言うか、今時、漫画の方が読ませると思った。
設定自体、漫画の設定みたいである。

で、驚いたのは紙の厚さ。
直前に読了した「1Q84」と外見はあまり変わらないのだが、「ガリレオの苦悩」は340ページしかない。
因みに「1Q84」は500ページと540ページ位。

おそらく大人の事情で、短編集としてこの時期(2008年10月)に出版されたのだとは思うが、出版社サイドの思惑を勘ぐってしまう。
本作「ガリレオの苦悩」はサクサクと簡単に読める楽しい小説ではあるので、関心がある方は是非読んでいただきたい。
長編が重いと思う方は、長編の前の導入として読んでみると良いと思う。

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tkr

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