仕事柄、社会保険庁が管理をしている厚生年金被保険者、国民年金第3号被保険者の住所の生データを見る機会があった。

で、驚いたのは次の点。

1.全角文字と半角文字が混在している。
 住所、特にマンションやアパート名について全角カタカナで入力されている場合と半角カタカナで入力されている場合がある。
 また、数字やハイフン(ダッシュ)も全角で入力されている場合と半角で入力されている場合がある。

 つまり、データ入力の仕様が定まっていない、または定まっていても徹底されていない、と思われるのだ。


2.誤字・脱字がある。
 社会保険事務所への用紙での届出を手入力していると思われるのだが、その手入力の後、確認がされていないのか、どう考えても誤字や脱字と思われる部分がある。

 笑ってしまうのは、漢字の誤字・脱字をご丁寧に、カナでも誤字・脱字にしてしまっている。

例)
正 ヤマダコーポ ヤマダコーポ
誤 ヤマコーポ ヤマコーポ


3.厚生年金被保険者と国民年金第3号被保険者の住所の相違がある。
 厚生年金被保険者と第3号被保険者の住所変更の手続きは同時に同一の表記で行われているケースが多いと思うのだが、厚生年金被保険者と第3号被保険者の住所の表記が異なっている場合がある。

 例えば、厚生年金被保険者の住所は、マンション等の名称が明記されているにも関わらず、第3号被保険者の住所はマンション名が省略されている、とか、一方には「号」が表記されているが、他方はされていない、とか、もちろん前述の全角文字と半角文字とか・・・・。

例)
厚生年金被保険者 中央区 中央1-1-1 中央ハイツ101号
第3号被保険者  中央区 中央1-1-1-101


4.データの訂正が行われていない。
 住所等の生データには、いつ付けの情報なのか日付(らしきもの/20090219等)が明記されているのだが、それ以前に社会保険事務所に提出したデータが反映されていない場合がある。

 社会保険事務所は多分忙しいのだと思うが、1週間以上前に提出した書類が反映されていないのは、ちょっと悲しいものがある。


5.フォントが無い文字の取扱い
 例えば、はしごの「高」と言う文字や、山・立・可の「崎」と言う文字はフォントが無いのか知らないが「?」で表示されている。

 もしかしたら、名前に使って良い漢字と使ってはいけない漢字の問題かも知れないのだが、「?」と言う表記はまずいのではないか、と思った。

 また、普通の文字なのに「?」で表記されている氏名もあった。多分届出書が読めなかったのではないかな、とも推測できるのだが、年金手帳と比較するとか、会社に確認するとか、いくらでも確認する手法はあると思うのだが、何故やらないのだろうか。

例)
?橋 太郎
山? 二郎


5.漢字表記が無い氏名がある。
 これも謎なのだが、漢字氏名欄になにも記載されていない人がいる。フリガナ欄にはきちんと記載があるのだが、これはどういうことだろう。

 日本人には同姓同名が多いので、漢字で同一人物かどうか確認することも多いのだがそれも出来ない始末である。
 


「ねんきん特別便」が全被保険者に届かないのも頷ける次第であった。

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