「包帯クラブ」

2009年1月13日 映画
「包帯クラブ」を観た。

原作は天童荒太。
しかしながら、語られる物語は天童荒太の物語と言うより、石田衣良の物語のような印象を受ける。

天童荒太が若年層向けに小説を書くと石田衣良になってしまうのか、と言う疑問が湧いてくる。事実、本作「包帯クラブ」のテイストは、石田衣良の「4TEEN」のような感じを受けた。

監督は堤幸彦。
良い作品もあればダメな作品もある堤幸彦だが、個人的な印象としては本作は堤幸彦の最高傑作かと思った。

堤幸彦のふざけた作風は非常に面白いのだが、作品としては残念ながら評価できない。
従ってわたし個人としては好きな映像作家ではないのだが、本作「包帯クラブ」のような作品を監督してしまうとは、評価せざるを得ない、と言う気持ちである。

キャストは、それぞれ素晴らしいし、それぞれのキャラクターが背負うエピソードも素晴らしい。

とは言う物の、こんな甘っちょろい作品にこんなに泣かされてしまうわたしは、本当はダメな大人なのかも知れない。

機会があれば是非観ていただきたいと思う今日この頃である。

「包帯クラブ」と「台風クラブ」。
似て異なるものだが、並べてみると興味深いと思った。

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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