「ワールド・オブ・ライズ」
2009年1月2日 映画
2008/12/28 東京六本木「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で「ワールド・オブ・ライズ」を観た。
監督:リドリー・スコット
原作:デイヴィッド・イグネイシアス/「ワールド・オブ・ライズ」(小学館刊)
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)、ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)、マーク・ストロング(ハニ・サラーム)、ゴルシフテ・ファラハニ(アイシャ)、オスカー・アイザック(バッサーム)、サイモン・マクバーニー(ガーランド)、アロン・アブトゥブール(アル・サリーム)、アリ・スリマン(オマール・サディキ)
先ずは本作「ワールド・オブ・ライズは大変素晴らしいスパイ映画に仕上がっていた。
近年の007を除いたスパイ映画としては、「ナイロビの蜂」(2005)や「スパイ・ゲーム」(2001)にも匹敵する印象を受けた。
一見して感じたのは、前述したトニー・スコットの「スパイ・ゲーム」(2001)にプロットと言うか設定が類似している、と言う点。
つまり、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット(「スパイ・ゲーム」)の関係とラッセル・クロウとレオナルド・ディカプリオ(「ワールド・オブ・ライズ」)が酷似しているのだ。
と言うより、「スパイ・ゲーム」のアンチテーゼとして「ワールド・オブ・ライズ」が製作されたとも言えるのではないか、と思う。
そう考えた場合、ロバート・レッドフォードとラッセル・クロウのキャラクターの違いが非常に興味深い。
また、本作「ワールド・オブ・ライズ」のエピローグは「カサンドラ・クロス」(1976)のエピローグとも繋がっている、と言え、往年の映画ファンとしては、非常に嬉しいものがある。
物語は詳しく書けないのだが、最後の嘘が最高に素晴らしい。
例えるならば、本作「ワールド・オブ・ライズ」の物語は、まるで「スティング」(1973)のような、ひとつのコン・ゲームの物語にも読み取る事ができる、とも言える素晴らしい脚本(ウィリアム・モナハン)が堪能できる。(原作は未読なので、原作のプロットが素晴らしいのかも知れない)
リドリー・スコット作品としては、そろそろラッセル・クロウを使うのを止めたらどうか、と思う。
まあ、本作のキャラクターはラッセル・クロウにピッタリだとは思うが、「グラディエーター」(2000)、「プロヴァンスの贈りもの」(2006)、「アメリカン・ギャングスター」(2007)、「ワールド・オブ・ライズ」(2008)と、リドリー・スコット作品の主演が続くのはいかがなものかと思ってしまう。
本作「ワールド・オブ・ライズ」のプロットは、映画や小説に慣れていない人々には、若干複雑で難しい印象を与えてしまうかも知れないが、過去の伏線がフラッシュ・バックできちんと描かれてるので、複雑な物語になれていない観客にもわかりやすく製作されている点には好感を覚える。
また、「スパイ・ゲーム」と違い、トニー・スコットのチャカチャカした作風とは異なっており、その辺りにも好感が持てる。
本作「ワールド・オブ・ライズ」は非常に面白い作品に仕上がっている。
是非劇場で堪能していただきたい。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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原作:デイヴィッド・イグネイシアス/「ワールド・オブ・ライズ」(小学館刊)
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ(ロジャー・フェリス)、ラッセル・クロウ(エド・ホフマン)、マーク・ストロング(ハニ・サラーム)、ゴルシフテ・ファラハニ(アイシャ)、オスカー・アイザック(バッサーム)、サイモン・マクバーニー(ガーランド)、アロン・アブトゥブール(アル・サリーム)、アリ・スリマン(オマール・サディキ)
先ずは本作「ワールド・オブ・ライズは大変素晴らしいスパイ映画に仕上がっていた。
近年の007を除いたスパイ映画としては、「ナイロビの蜂」(2005)や「スパイ・ゲーム」(2001)にも匹敵する印象を受けた。
一見して感じたのは、前述したトニー・スコットの「スパイ・ゲーム」(2001)にプロットと言うか設定が類似している、と言う点。
つまり、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット(「スパイ・ゲーム」)の関係とラッセル・クロウとレオナルド・ディカプリオ(「ワールド・オブ・ライズ」)が酷似しているのだ。
と言うより、「スパイ・ゲーム」のアンチテーゼとして「ワールド・オブ・ライズ」が製作されたとも言えるのではないか、と思う。
そう考えた場合、ロバート・レッドフォードとラッセル・クロウのキャラクターの違いが非常に興味深い。
また、本作「ワールド・オブ・ライズ」のエピローグは「カサンドラ・クロス」(1976)のエピローグとも繋がっている、と言え、往年の映画ファンとしては、非常に嬉しいものがある。
物語は詳しく書けないのだが、最後の嘘が最高に素晴らしい。
例えるならば、本作「ワールド・オブ・ライズ」の物語は、まるで「スティング」(1973)のような、ひとつのコン・ゲームの物語にも読み取る事ができる、とも言える素晴らしい脚本(ウィリアム・モナハン)が堪能できる。(原作は未読なので、原作のプロットが素晴らしいのかも知れない)
リドリー・スコット作品としては、そろそろラッセル・クロウを使うのを止めたらどうか、と思う。
まあ、本作のキャラクターはラッセル・クロウにピッタリだとは思うが、「グラディエーター」(2000)、「プロヴァンスの贈りもの」(2006)、「アメリカン・ギャングスター」(2007)、「ワールド・オブ・ライズ」(2008)と、リドリー・スコット作品の主演が続くのはいかがなものかと思ってしまう。
本作「ワールド・オブ・ライズ」のプロットは、映画や小説に慣れていない人々には、若干複雑で難しい印象を与えてしまうかも知れないが、過去の伏線がフラッシュ・バックできちんと描かれてるので、複雑な物語になれていない観客にもわかりやすく製作されている点には好感を覚える。
また、「スパイ・ゲーム」と違い、トニー・スコットのチャカチャカした作風とは異なっており、その辺りにも好感が持てる。
本作「ワールド・オブ・ライズ」は非常に面白い作品に仕上がっている。
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