2008/11/17 東京竹橋「科学技術館サイエンスホール」で「デス・レース」の試写を観た。
2012年、経済が破綻し、失業率も犯罪も増加の一途をたどるアメリカ。刑務所の運営は民間へ委託され、孤島の刑務所ターミナル・アイランドにはとりわけ凶悪犯罪者が収容されていた。この刑務所では“デス・レース”を開催し、インターネット中継によって世界中の人々を熱狂させ大きな収益を上げていた。そのレースは囚人がドライバーを務め、マシンガン搭載の改造車を駆って刑務所内のコースを3日間の行程で競い、5勝を挙げた者には自由が与えられる一方、敗者には無惨な死が訪れるという、まさしく生死を賭けたサバイバル・レースだった。そんなある日、妻殺しの濡れ衣を着せられた元レーサーのエイムズは、冷酷な女刑務所長ヘネシーからレース出場を強要されてしまう。
監督・原案・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
製作総指揮:ロジャー・コーマン 他
出演:ジェイソン・ステイサム(ジェンセン・エイムズ)、タイリース・ギブソン(マシンガン・ジョー)、イアン・マクシェーン(コーチ)、ナタリー・マルティネス(ケース)、ジョーン・アレン(ヘネシー)
本作「デス・レース」は「デスレース2000」(1975)の名を借りた、ただの無法レースと言うか、「マリオート」の実写版をバイオレンス・バージョンにしたような作品。
本家「デスレース2000」は、allcinemaonlineによると、西暦2000年、全米は恒例の大陸横断レースに湧いていたが、それは走行中に人間を殺していく事でポイントを稼ぐ死のレースだった。もっとも貧弱でもっともユニークな“未来殺人ゲーム”モノ(マカロニ製は除く)で、主演の覆面レーサー、フランケンシュタインにD・キャラダイン、マシンガン・ジョーに「ロッキー」以前のスタローンが扮したロジャー・コーマン作品。仮装行列のような奇ッ怪な車のデザインと場当たり的な競技ルールがとにかく凄い。アクション映画としての面白さはさしてないが、その異能ぶりから“怪作”の名誉を受けている。とのこと。
だと言うのに、「デス・レース」ではレースに参加しているドライバー同士の殺しあいはあるものの、ドライバーは決して観客やなんかを殺したりしないし、女こどもや老人を殺したらポイントが高い、といったことも一切無い。
「デス・レース」は「デスレース2000」の毒を取り去り、「マリオカート」風味を加味したバイオレンス・レース・アクションである。
人間ドラマはそこそこ面白いのだが、毒がないのが非常に残念である。
オリジナルの「デスレース2000」では製作をつとめたロジャー・コーマンは本作「デス・レース」では製作総指揮をつとめている訳だから、本作の内容に納得しているのだと思うが、観客はこんな映画じゃ納得しないぞ。
主演のジェイソン・ステイサムは頑張ってますが、出る映画選べよな、という感じ。
なんと、オリジナルでフランケンシュタインを演じたデヴィッド・キャラダインはフランケンシュタインの声を担当している。
テレビCFのふざけているし、配給会社はこの作品をどんな風に配給しようと思っているのだろうか。
余談だけど、「デス・レース」は、ジェイソン・ステイサム主演の「バンク・ジョブ」とほぼ同時期に公開される。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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2012年、経済が破綻し、失業率も犯罪も増加の一途をたどるアメリカ。刑務所の運営は民間へ委託され、孤島の刑務所ターミナル・アイランドにはとりわけ凶悪犯罪者が収容されていた。この刑務所では“デス・レース”を開催し、インターネット中継によって世界中の人々を熱狂させ大きな収益を上げていた。そのレースは囚人がドライバーを務め、マシンガン搭載の改造車を駆って刑務所内のコースを3日間の行程で競い、5勝を挙げた者には自由が与えられる一方、敗者には無惨な死が訪れるという、まさしく生死を賭けたサバイバル・レースだった。そんなある日、妻殺しの濡れ衣を着せられた元レーサーのエイムズは、冷酷な女刑務所長ヘネシーからレース出場を強要されてしまう。
監督・原案・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
製作総指揮:ロジャー・コーマン 他
出演:ジェイソン・ステイサム(ジェンセン・エイムズ)、タイリース・ギブソン(マシンガン・ジョー)、イアン・マクシェーン(コーチ)、ナタリー・マルティネス(ケース)、ジョーン・アレン(ヘネシー)
本作「デス・レース」は「デスレース2000」(1975)の名を借りた、ただの無法レースと言うか、「マリオート」の実写版をバイオレンス・バージョンにしたような作品。
本家「デスレース2000」は、allcinemaonlineによると、西暦2000年、全米は恒例の大陸横断レースに湧いていたが、それは走行中に人間を殺していく事でポイントを稼ぐ死のレースだった。もっとも貧弱でもっともユニークな“未来殺人ゲーム”モノ(マカロニ製は除く)で、主演の覆面レーサー、フランケンシュタインにD・キャラダイン、マシンガン・ジョーに「ロッキー」以前のスタローンが扮したロジャー・コーマン作品。仮装行列のような奇ッ怪な車のデザインと場当たり的な競技ルールがとにかく凄い。アクション映画としての面白さはさしてないが、その異能ぶりから“怪作”の名誉を受けている。とのこと。
だと言うのに、「デス・レース」ではレースに参加しているドライバー同士の殺しあいはあるものの、ドライバーは決して観客やなんかを殺したりしないし、女こどもや老人を殺したらポイントが高い、といったことも一切無い。
「デス・レース」は「デスレース2000」の毒を取り去り、「マリオカート」風味を加味したバイオレンス・レース・アクションである。
人間ドラマはそこそこ面白いのだが、毒がないのが非常に残念である。
オリジナルの「デスレース2000」では製作をつとめたロジャー・コーマンは本作「デス・レース」では製作総指揮をつとめている訳だから、本作の内容に納得しているのだと思うが、観客はこんな映画じゃ納得しないぞ。
主演のジェイソン・ステイサムは頑張ってますが、出る映画選べよな、という感じ。
なんと、オリジナルでフランケンシュタインを演じたデヴィッド・キャラダインはフランケンシュタインの声を担当している。
テレビCFのふざけているし、配給会社はこの作品をどんな風に配給しようと思っているのだろうか。
余談だけど、「デス・レース」は、ジェイソン・ステイサム主演の「バンク・ジョブ」とほぼ同時期に公開される。
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