「Queen Rock Montreal cine sound ver.」
2008年7月21日 映画
2008/07/20 東京新宿「新宿バルト9」で「Queen Rock Montreal cine sound ver.」を視聴した。
本作「Queen Rock Montreal cine sound ver.」は、Queen(クイーン)の1981年のカナダモントリオールのライヴ映像を修復し、同時に音源も5.1chにリマスターしたものを劇場の最高級音響システムで楽しめるもの。
■映像
先ず驚いたのは、映像のクオリティの高さである。
と言うのは、今回の映像のマスターとなる1981年のモンタリオールのライヴ映像は、なんと35mmフィルムで撮影されていたのだ。
35mmフィルムと言えば、皆さんご承知のように、劇場公開される映画フィルムである。
普通に撮影して、普通に編集して、普通に音を付けたら普通に映画になってしまうクオリティを持った35mmフィルムの映像マスターを発見できたのは、とんでもないほどの幸運だったと思う。
従って、今回の映像は元々、劇場で上映できるクオリティを持っている、と言うことである。
ビデオ撮影だったらこうは行かないぞ。
そのクオリティの凄さは、フレディのヒゲや胸毛、背中の毛とかを一本一本スクリーン上で識別できる程のクオリティである。
1981年の撮影ではなく、現代のライヴ映像のような印象すら受けてしまう。
余談だがこの映像は「We Will Rock You」のタイトルでTHX-DVDが北米で2001年にリリースされており、わたしはこれも持っていた。
因みに1986年のブダペストも35mmフィルムで撮影されているので、オリジナルを見つけてレストアすれば、またcine sound ver.が出来るかも。
■音響
上映が終わって気付いてみると、耳がおかしくなっていた。
丁度コンサートの後のように。
わたしは結構たくさんの映画を劇場で観る方だが、こんなに耳がおかしくなるような作品には出会ったことはない。
つまり、映画のフォーマットでは劇場の音響のスペックの一部しか利用していない、と言うことである。
ロック・コンサートなんかに行くと「音」と言うより「空気の塊」が自分にぶつかってくるような体験をしたことがあると思うのだが、本作ではそんな体験すら出来てしまう。
もちろん、ロック・コンサートの実際の迫力にはやはりかなわないが、「空気の塊」的な「音圧」を感じることが出来るほどの音響効果を備えていた。
ブライアン・メイのギター(ギターオーケストレーション)は、自分でミックスやり直しているだけあって、なんとも格好良い。
先ほどお話しした「We Will Rock You」のDVDは、ミキシングが若干へぼでいまいちである。非常に軽薄な印象を受けてしまう。
またリバーブもあまり感じられない。
いくらTHX盤とは言え、ミキシングが残念な感じである。
リバーブもね。
■構成
ライヴの構成だが、オープニングが「We Will Rock You」でビックリした。
現在、わたし達がよく見るクイーンのパフォーマンスは1986年のウェンブリー・スタジアムか同年のブダペストだと思います。
つまり、わたし達は「One Vision」から始まるライヴを比較的よく見ている訳ですね。
従って、「We Will Rock You」からライヴが始まってしまうと、コンサートの最後の部分に「We Will Rock You」を使わないのではないか、ドン・ドン・パンはないのかよ、と思ってしまった訳です。
しかしそれはわたしの杞憂に過ぎませんでした。
ライヴの構成は、1986年の構成とほぼ同じで、最初からぶちかまして、アコースティック・ギターで泣かせつつ観客に歌わせ、ギター・ソロ、ドラム・ソロでメンバーはそれぞれ休憩、後年「リロ・リロ・レーロ」に進化するフレディと観客の掛け合いは「イェー」とか「オーライ」とかで、「リロ・リロ・レーロ」への過渡期にあたるのでしょうかね。
また、ラストの「We Will Rock You」から「We Are The Champions」、「God Save The Queen」の構成はいつもの通り。
赤子が泣いても、女王様が土下座しても彼らを舞台の袖から引っ張り上げる事はできないのだ。
ただ、「We Will Rock You」の国旗のパフォーマンスはありませんでした。
■ファッション
相変わらずの統一感のないファッションは健在。
フレディの「スーパーマン」のタンクトップはともかく、ブライアン・メイのガラモノのシャツはどうよ。
フレディのアディダスも健在。ブライアン・メイはナイキでした。
余談だけど、ジョン・ディーコンの短パンはなかったです。
■フレディのアクション
多分最近のクイーンファンはフレディのマイク・アクションを見た事ないんじゃないかと思う。
世界一格好いいマイク・アクションと人類史上最高のヴォーカリストを堪能していただきたい。
マイクはワイヤレスではなく、有線でした。
アクションと言えば、ロジャーのドラム・ソロからティンパニ・ソロへの流れも凄かった。
最後に腕立て伏せもするしね。
とにかく、本作「Queen Rock Montreal cine sound ver.」は、機会があれば是非劇場で、絶対的に劇場で楽しんでいただきたい作品だと思います。
チケットはちょっち高いけど、全然もとは取れると思うよ。
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本作「Queen Rock Montreal cine sound ver.」は、Queen(クイーン)の1981年のカナダモントリオールのライヴ映像を修復し、同時に音源も5.1chにリマスターしたものを劇場の最高級音響システムで楽しめるもの。
■映像
先ず驚いたのは、映像のクオリティの高さである。
と言うのは、今回の映像のマスターとなる1981年のモンタリオールのライヴ映像は、なんと35mmフィルムで撮影されていたのだ。
35mmフィルムと言えば、皆さんご承知のように、劇場公開される映画フィルムである。
普通に撮影して、普通に編集して、普通に音を付けたら普通に映画になってしまうクオリティを持った35mmフィルムの映像マスターを発見できたのは、とんでもないほどの幸運だったと思う。
従って、今回の映像は元々、劇場で上映できるクオリティを持っている、と言うことである。
ビデオ撮影だったらこうは行かないぞ。
そのクオリティの凄さは、フレディのヒゲや胸毛、背中の毛とかを一本一本スクリーン上で識別できる程のクオリティである。
1981年の撮影ではなく、現代のライヴ映像のような印象すら受けてしまう。
余談だがこの映像は「We Will Rock You」のタイトルでTHX-DVDが北米で2001年にリリースされており、わたしはこれも持っていた。
因みに1986年のブダペストも35mmフィルムで撮影されているので、オリジナルを見つけてレストアすれば、またcine sound ver.が出来るかも。
■音響
上映が終わって気付いてみると、耳がおかしくなっていた。
丁度コンサートの後のように。
わたしは結構たくさんの映画を劇場で観る方だが、こんなに耳がおかしくなるような作品には出会ったことはない。
つまり、映画のフォーマットでは劇場の音響のスペックの一部しか利用していない、と言うことである。
ロック・コンサートなんかに行くと「音」と言うより「空気の塊」が自分にぶつかってくるような体験をしたことがあると思うのだが、本作ではそんな体験すら出来てしまう。
もちろん、ロック・コンサートの実際の迫力にはやはりかなわないが、「空気の塊」的な「音圧」を感じることが出来るほどの音響効果を備えていた。
ブライアン・メイのギター(ギターオーケストレーション)は、自分でミックスやり直しているだけあって、なんとも格好良い。
先ほどお話しした「We Will Rock You」のDVDは、ミキシングが若干へぼでいまいちである。非常に軽薄な印象を受けてしまう。
またリバーブもあまり感じられない。
いくらTHX盤とは言え、ミキシングが残念な感じである。
リバーブもね。
■構成
ライヴの構成だが、オープニングが「We Will Rock You」でビックリした。
現在、わたし達がよく見るクイーンのパフォーマンスは1986年のウェンブリー・スタジアムか同年のブダペストだと思います。
つまり、わたし達は「One Vision」から始まるライヴを比較的よく見ている訳ですね。
従って、「We Will Rock You」からライヴが始まってしまうと、コンサートの最後の部分に「We Will Rock You」を使わないのではないか、ドン・ドン・パンはないのかよ、と思ってしまった訳です。
しかしそれはわたしの杞憂に過ぎませんでした。
ライヴの構成は、1986年の構成とほぼ同じで、最初からぶちかまして、アコースティック・ギターで泣かせつつ観客に歌わせ、ギター・ソロ、ドラム・ソロでメンバーはそれぞれ休憩、後年「リロ・リロ・レーロ」に進化するフレディと観客の掛け合いは「イェー」とか「オーライ」とかで、「リロ・リロ・レーロ」への過渡期にあたるのでしょうかね。
また、ラストの「We Will Rock You」から「We Are The Champions」、「God Save The Queen」の構成はいつもの通り。
赤子が泣いても、女王様が土下座しても彼らを舞台の袖から引っ張り上げる事はできないのだ。
ただ、「We Will Rock You」の国旗のパフォーマンスはありませんでした。
■ファッション
相変わらずの統一感のないファッションは健在。
フレディの「スーパーマン」のタンクトップはともかく、ブライアン・メイのガラモノのシャツはどうよ。
フレディのアディダスも健在。ブライアン・メイはナイキでした。
余談だけど、ジョン・ディーコンの短パンはなかったです。
■フレディのアクション
多分最近のクイーンファンはフレディのマイク・アクションを見た事ないんじゃないかと思う。
世界一格好いいマイク・アクションと人類史上最高のヴォーカリストを堪能していただきたい。
マイクはワイヤレスではなく、有線でした。
アクションと言えば、ロジャーのドラム・ソロからティンパニ・ソロへの流れも凄かった。
最後に腕立て伏せもするしね。
とにかく、本作「Queen Rock Montreal cine sound ver.」は、機会があれば是非劇場で、絶対的に劇場で楽しんでいただきたい作品だと思います。
チケットはちょっち高いけど、全然もとは取れると思うよ。
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