2008/05/31 東京新宿「新宿バルト9」で「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」を観た。

監督:アンドリュー・アダムソン
原作:C・S・ルイス    
脚本:アンドリュー・アダムソン、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演:ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)、スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)、ウィリアム・モーズリー(ピーター・ペベンシー)、アナ・ポップルウェル(スーザン・ペベンシー)、ベン・バーンズ(カスピアン王子)、ピーター・ディンクレイジ(トランプキン)、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(グロゼール)、セルジオ・カステリット(ミラース)、ワーウィック・デイヴィス(ニカブリク)、コーネル・ジョン(グレン・ストーム)、ヴィンセント・グラス(コルネリウス博士)、ダミアン・アルカザール(ソペスピアン卿)、シェーン・ランギ(アステリウス)
声の出演:リーアム・ニーソン(アスラン)、ケン・ストット(松露とり/トリュフハンター)、エディ・イザード(リーピチープ)

本作「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」は普通に面白い娯楽作品だった。

いきなり余談だが、オープニング・クレジットでワーウィック・デイヴィスの名前を見て、不覚にも涙が出そうになった。

わたしにとってのワーウィック・デイヴィスと言えば、何と言っても「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(1983)のウィケットではなく「ウィロー」(1988)のウィローである。
「ウィロー」の物語は「スター・ウォーズ」(1977)の焼き直しなので、面白いのは当たり前なのだが、その世界感が秀逸だった。

と言うのも、「ウィロー」の最大のアドヴァンテージは、ウィローの小人族の村の住民の全てを小人の人たちが演じている、と言う点である。
それを見たわたしは、「あぁ、ホビットもハーフリングもドワーフもエルフも本当に地球にいたんだ!」と本気で思った。

後年、「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)シリーズでホビットやドワーフを見たが、「ロード・オブ・ザ・リング」には何とも言えない違和感を感じていた。それはホビットを演じた俳優たちのプロポーションである。

誤解を恐れず言わせていただければ、ホビット族をの全てを小人の俳優たちが演じていたら、もっと凄い作品になっていたのではないか、とわたしは思っている。

その状況下において本作「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」において、ワーウィック・デイヴィスのクレジットが上から7〜8番目にクレジットされているのを知って、わたしの思いは実現したのか? と思った訳である。

さて、本作だが、まあ普通に面白いファンタジー作品なので、作品としてあーだこーだ言うつもりはないのだが、気になった点をいくつか挙げてみたい。

■戦争で問題解決はそろそろやめて欲しい。
もちろん、「ナルニア国物語」には、第一次世界大戦の時代背景が与えられているのだから仕方がない、と言われればそれなでなのだが、強大な二大勢力のぶつかり合いを戦争と言う形式で物語の結末を導きだすのはそろそろやめて欲しいと思った。

■ネズミの騎士がネコを縛るのは何故
ネズミはディズニーの代表的なキャラクターであり、本作でのネコのメタファーは当然ながら「シュレック」(2001)シリーズの長ぐつをはいたネコだと思われる。

ドリームワークス社(カッツェンバーグ)の反ディズニー路線に対するディズニー陣営のささやかな反抗が、ネズミの騎士がネコを縛るシークエンスで表現されたのだろう。

■ファーストカット
本作のファーストカットは、Walden Mediaのロゴが月に変わるカットだった。
「インディアナ・ジョーンズ」シリーズかと思った。

まあ、とにかく本作「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」はちょっと長いが、誰でも楽しめる楽しいファンタジー娯楽作品に仕上がっているのは確かである。
是非劇場で堪能していただきたい。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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