2008/01/28 東京六本木「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を観た。

19世紀のロンドン。
フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー。だが彼はある日、妻に横恋慕したターピン判事によって無実の罪で流刑にされてしまう。やがて15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってくるが・・・・。

監督:ティム・バートン
原作:スティーヴン・ソンドハイム、ヒュー・ウィーラー    
脚本:ジョン・ローガン
撮影:ダリウス・ウォルスキー    
プロダクションデザイン:ダンテ・フェレッティ    
衣装デザイン:コリーン・アトウッド    
編集:クリス・レベンゾン    
作詞作曲:スティーヴン・ソンドハイム
出演:ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド)、ヘレナ・ボナム=カーター(ミセス・ラベット)、アラン・リックマン(ターピン判事)、ティモシー・スポール(バムフォード)、サシャ・バロン・コーエン(ピレリ)、エド・サンダース(トビー)

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでジョニー・デップファンになったミーハーな皆さんは、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を観て気持ち悪くなってください。

と言うような清々しい快作。

「ビートルジュース」からのティム・バートン好きとしては「ビッグ・フィッシュ」以降、「チャーリーとチョコレート工場」、「ティム・バートンのコープスブライド」と、たいした映画を撮っていないティム・バートンの新作と言う事と、ビッグになりすぎたジョニー・デップや、ダニー・エルフマンのスコアなしの本作「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」には、個人的にはあまり期待をしていなかったのだが、本作は、非常に楽しい作品に仕上がっていた。

脚本は原則的にミュージカル通りなので、全く問題がなく、非常に良く出来た脚本が楽しめた。

キャストはアラン・リックマン(ターピン判事)とティモシー・スポール(バムフォード)が最高である。

特にティモシー・スポールのルックスが本当に最高。
こんな凄い容貌の俳優をキャスティングできたのは、本作にとって素晴らしい幸運だと思う。
まるでアニメーショん映画のようなキャラクターが素晴らしい。

アニメーションのようなキャラクターと言えば、ピレリ役のサシャ・バロン・コーエンも凄かった。

またアラン・リックマンは、「パフューム ある人殺しの物語」とキャラクターがかぶる部分があるのだが、これまた素晴らしい。
本作は、「ダイ・ハード」、「ギャラクシー・クエスト」、「パフューム ある人殺しの物語」に続くアラン・リックマンの代表作だと言える。

美術は、ティム・バートン節全開で非常に楽しい。

余談だけど、若い頃のベンジャミン・バーカーのルックスは血ヤップリンにそっくりだった。
また、年取った後のスウィーニー・トッドはウルヴァリンのヒュー・ジャックマンにそっくりだった。
髪型とか手に刃物を持っている様とか。

あとは、ジョニー・デップ関連では、「シザーハンズ」と本作との共通点が興味深い。

屋根裏部屋とか、ハサミがカミソリになったりとか・・・・。

スコアは、既存のミュージカルであるため、ダニー・エルフマンでは無いのだが、オーケストレーションをダニー・エルフマンにやっていただければ、また一風変わった作品になったのではないか、と思った。

スティーヴン・ソンドハイムの楽曲は、ミュージカルならではの楽曲は同じだが、物語が進む事により、同じ楽曲なのに詩が変わり、訴えかける部分が異なっていく様が非常に心地よい。

キャストの皆さんの歌いっぷりにも驚愕。

描写はちょっときついけど、是非劇場で堪能していただきたい作品。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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