2007/11/15 東京渋谷「渋谷TOEI1」で、「XX(エクスクロス)/魔境伝説」の試写を観た。

当日は、監督:深作健太、キャスト:鈴木亜美の舞台挨拶付き。

人里離れた温泉地「阿鹿里村」。

誰にでも優しく、友人の多いしより。自由奔放な性格の愛子。
彼氏に浮気され、落ち込むしよりを親友の愛子が「阿鹿里村」への温泉旅行に誘う。
全てを忘れようと旅行に来たしよりだが、ふとしたことがきっかけで愛子と喧嘩になってしまうが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督:深作健太
アクション監督:横山誠
原作:上甲宣之「そのケータイはXXで」(宝島社刊)
脚本:大石哲也
出演:松下奈緒(水野しより)、鈴木亜美(火請愛子)、中川翔子(橘弥生)、小沢真珠(レイカ)、池内博之(朝宮圭一)、岩根あゆこ(物部静)、森下能幸、神威杏次、仁科貴、岩尾望、小山力也(物部昭/声)

本作「エクスクロス/魔境伝説」は、良く出来た脚本と見事な構成のおかげで良質な作品に仕上がった傑作ホラーである。

ホラーと言っても、怖いわけではなく、サム・ライミの「死霊のはらわた」(1983)シリーズ、特に「キャプテン・スーパーマーケット」(1993)のテイストのような、悪乗りで悪趣味なホラーコメディと言う感じの作品に仕上がっている。

物語の構成は、内田けんじの「運命じゃない人」(2004)を髣髴とさせ、章立てにより、時系列が巻き戻りながら前に進むと言う見事な構成が楽しめる。

深作健太の演出は、作品の方向性にとって非常に順当で、好感が持てる。
だんだんと演出のスキルも危なげがなくなつ、あらゆるジャンルの作品をソツなくこなす手腕を身につけてきている、と言うところだろうか。

物語のおもしろさは、原作である上甲宣之の「そのケータイはXXで」がおもしろいせいもあるのだが、娯楽作品として見事な水準を持った作品に仕上げる深作健太を評価したいと思う。

キャストはなんと言ってもレイカ役の小沢真珠につきる。
彼女が演じたキャラクターは「SURVIVE STYLE5+」(2004)の橋本麗香にも匹敵するすばらしいキャラクターで、このキャラクターでスピンオフ作品が出来るのではないか、と言うような印象すら受けた。




つづく・・・・
一次保存です。


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