2007年10月から、Super! drama TVで「HEROES / ヒーローズ」の放送が始まっている。

日本人キャストのマシ・オカ(ヒロ・ナカムラ役)が来日し、プロモーションを行っていたり、また作品として様々なメディアで取り上げられているので、ご存知の方はご存知だと思う。

ニューヨーク、ロサンゼルス、ラスベガス、テキサス、そしてインド、東京。何千何万kmも隔てたそれぞれの土地で、ある奇妙な現象が同時に発生する。それは平凡な人々に突如、スーパーヒーローのような超能力が備わるというもの。ある者は空を飛び、ある者は不死身の肉体となり、ある者は未来を予知し、ある者は時空を曲げるなどの能力を手に入れ、使命を感じる者もいれば、不安におちいる者もいる。いったい誰が、何のために、彼らにそんな能力を授けたのか。人類を救うためか、それとも只のいたずらか。そして、彼ら HEROESや人類を待ち受ける、巨大な運命とは……!?
(オフィシャル・サイトより引用)

「HEROES / ヒーローズ」は、現在のところ、Super! drama TVで、シーズン1の第8話まで放送されているのだが、わたしはHDDに撮りだめているものを最近見始めた。

で、思うのは、やはり「HEROES / ヒーローズ」と言うテレビ・シリーズは、評判に違わず非常に面白い作品だと言うこと。

先ず、作品として優れていると思うのは、「HEROES / ヒーローズ」を群像劇にしていること。
つまり、世界中で同時多発的に発生した超能力者たちが体験するエピソードを散文的に描き、その散文的な物語の詳細が、実は物語の全体像を織りなして行く、と言う構成を取っているのだ。

と言う事は、「HEROES / ヒーローズ」と言う作品は、所謂グランド・ホテル形式に則っている、と言う事が出来、最初の数話を見る限り、おそらく最後に収束するエピソードがヒロが見たニューヨークに起こるカタストロフィーだということだと推測できる。

例えば「マグノリア」でラストに起きた出来事が、複数のキャラクターを主人公とした群像劇のキャラクターとエピソードをひとつにまとめているのだが、そんな感じに、「HEROES / ヒーローズ」ではニューヨークでのカタストロフィーで物語を収束させる、と言う作品になるのではないか、と誰もが推測するだろう。

どうなるのかわからないが、個人的には楽しみで楽しみで仕方がない。

多分わたしの想像があたっているとすると、わたしのテレビ・シリーズ視聴歴史上、最高のテレビ・シリーズになるかも知れない。

ただ問題は、アメリカにおけるテレビ・シリーズのシーズンの考え方である。

現在「HEROES / ヒーローズ」はシーズン2が始まっているようだが、最終的な着地点がシーズン1で描かれているのか、それともシーズン2に引っ張られるのか、疑問なのである。

少なくても日本のテレビ・シリーズはシーズン毎に大きなエピソードが解決して終わることが多いのだが、アメリカではそうではないのだ。
つまり、アメリカではシーズンを続ける事が良しとされ、シーズンの最終話で物語が完結しない、と言う事がしばしばあるのだ。

そのアメリカでのテレビ・シリーズのシーズンに対する考え方が、現在わたしが見ているあたりまでの「HEROES / ヒーローズ」の素晴らしい構成にどのような影響を与えているのか、心配してしまう。

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