今日の「東京国際映画祭」2007/10/25
2007年10月26日 映画 コメント (2)「第20回東京国際映画祭」の6日め。
鑑賞作品は1本。
例によってあんまりやる気がないわたしでした。
■「真木栗ノ穴」日本映画・ある視点
しがない小説家が暮らす、安アパートの壁に突如あらわれた2つの穴。以来、主人公の真木栗(まきぐり)が猛然と書き上げたのは自らの死に際だった…。2005年「狼少女」で「日本映画・ある視点」に選ばれた、深川栄洋監督最新作。(TIFFオフィシャル・サイトより引用)
監督:深川栄洋
製作:江口 誠、今村悦朗
企画・エグゼクティブ・プロデューサー:倉谷宣緒
プロデューサー:高見伸一、岩淵 規、丸目博則
原作:山本亜紀子
脚本:小沼雄一、深川栄洋
撮影監督:高間賢治
出演:西島秀俊、粟田 麗、木下あゆ美、キムラ緑子、利重剛
ゲスト:深川栄洋
非の打ち所がない傑作。
物語は非常に美しく静謐なラブ・ストーリーで、その構成は繊細にして柔和。
演出は順当ではあるが、ミス・デレクションの仕方が見事。
個人的には、ここ数年の日本映画で最も優れた作品の一本だと思った。
キャストについては全てのキャストがいちいちすばらしいし、セットやロケ効果から織りなす独特の世界観がすばらしい効果を挙げている。
ジャンル分けをしてしまうとホラーと言う括りに入ってしまうのだが、この作品はホラーではなく、ピュアなラヴ・ストーリーとしてプロモーションして、多くの観客に観ていただきたいと思った。
そして、このような良質な作品はきちんとプロモーションをしてきっちりとヒットさせていただきたいと真剣に思った。
舞台挨拶とティーチ・イン、その後外で監督と直接話す機会があり、作品に対する理解がより深まった。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■「once ダブリンの街角で」プレミアライブ
「once ダブリンの街角で」に出演したグレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァによるミニライブ。
時間の都合で4曲だけ聴いて退場したので、その後の状況はわからないが、本作「once ダブリンの街角で」では、穴の開いたギターが使われているのだが、ステージ上で演奏に使われていたギターもきちんと穴が開いていた。
おそらく撮影に使ったギターなのだと思うのだが、穴が開いているにも関わらず、完全なギターとして機能していた。
ライブは圧倒的にすばらしかった。
グレン・ハンサードはアラン・パーカーの大傑作「ザ・コミットメンツ」(1991)のギタリスト役(アウトスパン)としても映画ファンにはおなじみ。
■「トリック」コンペティション
実はろくに顔も覚えていないけど、駅で見かけるおじさんは僕のパパに違いない! 直感でそう信じた少年があの手この手で「パパ」をママに会わせようと、大人顔負けの想像力を発揮する! ほんわかムードが心地よい作品。(TIFFオフィシャル・サイトより引用)
監督:アンジェイ・ヤキモフスキ
プロデューサー:アンジェイ・ヤキモフスキ
脚本:アンジェイ・ヤキモフスキ、
撮影:アダム・バイェルスキ
美術:エヴァ・ヤキモフスカ
編集:ツェザリ・グジェシュック
音楽:トマシュ・ガッソフスキ
出演:ダミアン・ウル、エヴァリナ・ヴァレンジャク、ラファウ・グジニチャク、トマシュ・サプリック、イヴァナ・フォルナルチック
ゲスト:アンジェイ・ヤキモフスキ、エヴァ・ヤキモフスカ
非常にキュートな作品。
人間を論理的に「ピタゴラスイッチ」みたいに動かし、目的を達成しようとする物語。
予告編を見る限りでは、パパだと思った人に対し少年が直接働きかけ、ママの元へ行かせようとする作品だと思っていたのだが、働きかけが全て間接的だという点に驚いた。
例えば、自分のゴミを公園のゴミ箱に、自分の手を使わずにいかにして捨てるか、とか、売れないリンゴ売りをいかにして売れるリンゴ売りにするか、とか、論理的な公道が非常に楽しく、そして興味深かった。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
鑑賞作品は1本。
例によってあんまりやる気がないわたしでした。
■「真木栗ノ穴」日本映画・ある視点
しがない小説家が暮らす、安アパートの壁に突如あらわれた2つの穴。以来、主人公の真木栗(まきぐり)が猛然と書き上げたのは自らの死に際だった…。2005年「狼少女」で「日本映画・ある視点」に選ばれた、深川栄洋監督最新作。(TIFFオフィシャル・サイトより引用)
監督:深川栄洋
製作:江口 誠、今村悦朗
企画・エグゼクティブ・プロデューサー:倉谷宣緒
プロデューサー:高見伸一、岩淵 規、丸目博則
原作:山本亜紀子
脚本:小沼雄一、深川栄洋
撮影監督:高間賢治
出演:西島秀俊、粟田 麗、木下あゆ美、キムラ緑子、利重剛
ゲスト:深川栄洋
非の打ち所がない傑作。
物語は非常に美しく静謐なラブ・ストーリーで、その構成は繊細にして柔和。
演出は順当ではあるが、ミス・デレクションの仕方が見事。
個人的には、ここ数年の日本映画で最も優れた作品の一本だと思った。
キャストについては全てのキャストがいちいちすばらしいし、セットやロケ効果から織りなす独特の世界観がすばらしい効果を挙げている。
ジャンル分けをしてしまうとホラーと言う括りに入ってしまうのだが、この作品はホラーではなく、ピュアなラヴ・ストーリーとしてプロモーションして、多くの観客に観ていただきたいと思った。
そして、このような良質な作品はきちんとプロモーションをしてきっちりとヒットさせていただきたいと真剣に思った。
舞台挨拶とティーチ・イン、その後外で監督と直接話す機会があり、作品に対する理解がより深まった。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■「once ダブリンの街角で」プレミアライブ
「once ダブリンの街角で」に出演したグレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァによるミニライブ。
時間の都合で4曲だけ聴いて退場したので、その後の状況はわからないが、本作「once ダブリンの街角で」では、穴の開いたギターが使われているのだが、ステージ上で演奏に使われていたギターもきちんと穴が開いていた。
おそらく撮影に使ったギターなのだと思うのだが、穴が開いているにも関わらず、完全なギターとして機能していた。
ライブは圧倒的にすばらしかった。
グレン・ハンサードはアラン・パーカーの大傑作「ザ・コミットメンツ」(1991)のギタリスト役(アウトスパン)としても映画ファンにはおなじみ。
■「トリック」コンペティション
実はろくに顔も覚えていないけど、駅で見かけるおじさんは僕のパパに違いない! 直感でそう信じた少年があの手この手で「パパ」をママに会わせようと、大人顔負けの想像力を発揮する! ほんわかムードが心地よい作品。(TIFFオフィシャル・サイトより引用)
監督:アンジェイ・ヤキモフスキ
プロデューサー:アンジェイ・ヤキモフスキ
脚本:アンジェイ・ヤキモフスキ、
撮影:アダム・バイェルスキ
美術:エヴァ・ヤキモフスカ
編集:ツェザリ・グジェシュック
音楽:トマシュ・ガッソフスキ
出演:ダミアン・ウル、エヴァリナ・ヴァレンジャク、ラファウ・グジニチャク、トマシュ・サプリック、イヴァナ・フォルナルチック
ゲスト:アンジェイ・ヤキモフスキ、エヴァ・ヤキモフスカ
非常にキュートな作品。
人間を論理的に「ピタゴラスイッチ」みたいに動かし、目的を達成しようとする物語。
予告編を見る限りでは、パパだと思った人に対し少年が直接働きかけ、ママの元へ行かせようとする作品だと思っていたのだが、働きかけが全て間接的だという点に驚いた。
例えば、自分のゴミを公園のゴミ箱に、自分の手を使わずにいかにして捨てるか、とか、売れないリンゴ売りをいかにして売れるリンゴ売りにするか、とか、論理的な公道が非常に楽しく、そして興味深かった。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604
コメント
良い映画作りますよね。
新作も私の近所で上映されればぜひとも観に行きたいです。
上映後、外でお話したところ、「真木栗ノ穴」の公開はまだ決まっていないようです。
良い作品なので、是非劇場公開していただきたいと思います。