今日の「東京国際映画祭」2007/10/22
「第20回東京国際映画祭」の3日めも鑑賞作品は1本。
例によってあんまりやる気がないわたしでした。

■「自虐の詩」トークショー&ライブ

ゲスト:堤幸彦(監督)、中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、安藤裕子(主題歌)

六本木ヒルズアリーナで行われた特別招待作品「自虐の詩」のトークショー&ライブに参加した。

先ずは「自虐の詩」の主題歌を担当した安藤裕子のミニ・ライブが行われ、心がなごんだ。

続いて、監督・キャストらのトークショーが行われた。
トークショーと言っても、通常の舞台挨拶のようなものであるが、イベントとしてゲスト全員で特製のちゃぶ台をひっくり返すパフォーマンスが行われた。

が、如何せんスチール・カメラマンのポジショニングには激怒した。

と言うのも、最前列の前に、カメラマンのコーナーを設置するのは良いのだが、良心的なカメラマンは地面に直接座っているのだが、おばかなカメラマンはステージのまん前に脚立を立てその上に座って撮影をしているのだ。
その関係でその後ろに陣取ったカメラマンは立った状態で撮影を行っていた。

流石に観客席や警備から注意をされ、中腰で撮影するものの、場所によっては、阿部寛の頭しか見えない人もいたのではないか、と思った。

かく言うわたしは前から2列目の中央をゲットし、カメラマンのブロック攻撃を少なからず受けてしまった。

わたしは比較的身長(座高)があるので、難を逃れたが、座高の低い女性は、冗談抜きに阿部寛の頭しか見えないイベントだったのかも知れない。

ミーハーなわたしは、実のところ、23日の「恋空」のトークショーに行きたいところなのだが、仕事の関係で難しいところだ。

■「自虐の詩」特別招待作品

幼少期から薄幸の幸江は、内縁の夫イサオにひたすら尽くすことが幸せ。人には理解不能でも、そこには二人にしか分らない深い愛情物語があった! 堤幸彦監督が、幸も不幸も乗り越えた人生の真実を、笑いと涙で描いた娯楽作。(TIFFオフィシャル・サイトより引用)

監督:堤 幸彦
プロデューサー:植田博樹、石田雄治、中沢 晋
原作:業田良家
脚本:関 えり香、里中静流
撮影:唐沢 悟
美術:相馬直樹
編集:伊藤伸行
音楽:澤野弘之
出演:中谷美紀、阿部 寛、西田敏行、遠藤憲一、カルーセル麻紀

ゲスト:堤幸彦(監督)、中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、安藤裕子(主題歌)
サプライズ・ゲスト:内藤大助(WBC世界フライ級チャンピオン)

作品としては想像以上に良かった。
まさか堤幸彦にこんなに泣かされるとは思わなかった。

堤幸彦としてもやはり、従来のテレビ・シリーズの劇場版だとか、ホラーだとかではなく、新たな方向性を模索しているのだと思った。
「包帯クラブ」(2007)、「自虐の詩」(2007)、「20世紀少年」(2008)と言う流れに、監督堤幸彦に期待が高まる。

しかし、「銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜」 (2008)ってどうよ?

作品としては、前半から中盤にかけて、幸江とイサオを取り巻く人々を描くコメディ映画の様相を呈しているが、中盤以降、丁度幸江の回想シーンが入ってくるところから、映画は異なるベクトルへとすすみ始める。

幸江の少女時代から現在までを描くことにより、「自虐の詩」と言う作品は「幸江の一生」とも言うべき作品に昇華することに成功している。

また、イサオの幸江とであった頃の過去の姿を描くことにより、現在の憎むべきイサオが愛すべきイサオに変わってしまう、と言う展開がすばらしい。

そして、当然のごとく、幸江の少女時代から現在、そして未来までを見た観客の感情移入の度合は強烈である。

もちろん優れているのは原作なのだが、散文的な4コマのギャグ漫画を2時間の作品に破綻なくまとめる様は見事と言わざるを得ない。

この秋、是非劇場へ足を運んでいただきたい。

余談だが、10/27公開の作品を特別招待作品と銘うって10/22に上映する「東京国際映画祭」って一体なんなんだ、と思う。
(因みに公開直前で上映される作品が今年は多いぞ)

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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