「火垂るの墓」

2007年9月21日 映画
地上波で「火垂るの墓」が放映されていたので観た。

泣ける、泣ける、と言う話題の作品だったのだが、わたし的には全く泣けなかった。

人一倍涙脆いわたしなのに残念だな、と思った。

わたしが思うに、本作「火垂るの墓」は、社会生活に適応できない兄が妹を殺してしまう物語であり、戦争は単なる背景に過ぎない、と言う事。
つまり、物語自体は背景を現代に置き換えても充分に通用する物語だと思った。

例えば、父親が長期の海外出張中に母親が死んでしまい、親戚にあずけられた兄妹が、結局親戚の家から出て行き、自分たちだけでユートピアを作ろうとするが失敗してしまう物語だと言えるのだ。

そう考えた場合、もしかしたら、「誰も知らない」(2004)に似ているとも思える。

しかしながら、製作者サイドは、本作「火垂るの墓」で何をしようとしたのかと言うと、わたしが思うには、おそらく「小さな恋のメロディ」(1971)をしたかったのだな、と思った。

と言うか、「小さな恋のメロディ」のあのラストシーン以後の挫折の物語が「火垂るの墓」なのだろう、と言う事である。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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