わたしは、オリジナルのアニメーション映画は比較的観る方だと思うのだが、アニメーションのテレビ・シリーズはほとんどと言って良いほど見ない。

そんな中、毎週毎週ほとんど欠かさず観ているアニメのテレビ・シリーズが「天元突破グレンラガン」である。

本作「天元突破グレンラガン」の説明は割愛するが、シリーズ事態は佳境に入り、最終話まで残すところあと数話、と言うところまですすんでいるようである。

何故、そんな中「天元突破グレンラガン」のお話をしているのか、と言うと、わたし的に強烈に印象に残っている点があるからである。

印象に残っている点とは、本作「天元突破グレンラガン」と言う作品は凡百のアニメ・テレビ・シリーズと異なり、シリーズ構成が驚くべきほどしっかりしており、無駄な、例えば息抜き的なエピソードが全く無い、と言うシリーズ構成を取っている。

更に印象深いのは、本作のシリーズ構成の肝(キモ)とも言うべきものなのだが、『複数のエピソードの骨子となるキャラクターに感情移入させ、今後に期待を持たせ、その視聴者の気持ちを裏切る』と言う構成で物語がすすんでいくシリーズ構成を取っているのだ。

これは非常に印象深い方法である。

文学で言うと、例えばアゴタ・クリストフの「悪童日記」シリーズや、音楽で言うと、YMOのオリジナル・アルバムなんかが思い出される。
その作品にファンがついたら、そのファンを裏切ることにより、文学や音楽が、新たな次元へ突入する、と言う構成である。

話は戻るが、本作「天元突破グレンラガン」のシリーズ構成は、過去のエピソードやファンの感情移入を裏切ることで物語を牽引する手法が取られ、それが非常に上手く機能していると言える。

おそらく本作をリアルタイムで見ている人は、「そんな莫迦な〜」と思う瞬間が最低2回くらいあったと思うのだが、そんなシリーズ構成が非常に心憎い。

その「そんな莫迦な〜」と言う出来事により、視聴者の関心は現在と未来に圧倒的な集中し、過去を裏切る構成のため、現在の時点で過去を振り返ること、特に過去のエピソードを振り返ることをさせない、と言うか過去のエピソードが陳腐化してしまうような印象を視聴者に与えてしまっている。

本作「天元突破グレンラガン」と言うシリーズは、リアルタイムで見ている視聴者にとっては、過去の時点でも圧倒的に面白いシリーズだったのだが、それ以上に現在のエピソードが、そしてすぐにやってくるであろう未来のエピソードが圧倒的に面白そうだ、と思わせることに成功しているのだ。

そんな期待が高まる中、本作「天元突破グレンラガン」は最終章に突入している訳なのだ。
  
 
あと、興味深いのは、オープニング・テーマ。
「空色デイズ」
(歌:中川翔子、作詞:meg rock、作曲・編曲:斎藤真也)

アニメーションのテレビ・シリーズでは、大人の事情でクール毎にオープニング・テーマの曲が変わる事が多々あるのだが、本作「天元突破グレンラガン」では本編中でとある事件が起きた後、オープニングが変更になっている。
しかし、テーマ曲が変わるのではなく、同じテーマ曲で、詩が1番から2番に変わったのである。

尤も、「空色デイズ」を全曲通して聴いた事がある訳ではないので、1番から2番に変わったと断言はできないのだが・・・・。

で、物語にそのテーマ曲「空色デイズ」の詩がマッチしているのに驚いてしまう。

当初から、シリーズの構成を考えた上で、「空色デイズ」の詩が考えられている、と言う事である。
つまり、「空色デイズ」と言う楽曲は、タイアップとか、話題性とかではなく、「天元突破グレンラガン」だけのために創作された楽曲なのだ。
 
 
ところで、余談だが、キャラクターの皆さんは胸に星(☆)をつけている。
新政府の階級毎に☆の数が違うのだが、興味深いのは、ブータにも☆がついている、と言う事。
ついでに、一番最初に☆がついたのは、ブータだったりする。

政府の人じゃないのに、ヨーコの新しいコスチュームにもふたつ☆がついているしね。

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