今日は動画の視聴方法の話。

一般的に動画共有サイトにおいて、動画を視聴する方法は、
1.ストリーミング
2.ダウンロード
と言う2つの方法が一般的に考えられる。

パソコンにおける動画共有サイトの動画視聴方法の主流はストリーミングだと思う。
みなさんご承知のYouTubeも当然ながらストリーミング方式で動画を視聴する設定になっている。

一方、今回の「携帯動画共有実験」における動画の視聴方法はダウンロード方式である。

ところで、動画共有サイトがダウンロード方式で、動画の視聴を行うと、次のような問題が気になってしまう。

1.動画の複製が容易である。
2.ダウンロードが完了するまで、動画の内容がわからない。

今回の「携帯動画共有実験」の動画の視聴方法は、前述のようにダウンロード方式なので、上記の問題が発生してしまう。

先ず、FOMAの技術で動画のストリーミング再生が出来るかどうが、と言う問題があるのだが、やはり動画共有サイトにおいてダウンロード方式を採用し動画を視聴する、と言うのは問題だと思う。

と言うのも、先日のエントリー
「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その4
http://diarynote.jp/d/29346/20070820.html
でもお話しした「肖像権」や「著作権」の問題が、余計にややこしくなってしまう。

携帯動画共有サイトにアップロードした動画をダウンロードして視聴する場合、FOMAの仕様では、その視聴した動画をFOMAに保存することが出来るのだ。

つまり動画の複製が簡単に出来てしまい、また簡単に再配布することが出来てしまうのである。

パソコンを利用した動画共有サイトが最初に考えなければならないのは、動画の複製を許すか許さないか、と言う点である。

動画の複製を許せば、「肖像権」「著作権」に抵触するような動画でさえ、無制限に複製する事ができ、かつ無制限に再配布する事が可能となってしまう。

さらに、先日のエントリーでお話ししたように、日本国民は、携帯で撮影した写真や動画の権利等に対するモラルが低い、と言う国民性のため、一般に公開してはいけない種類の動画が、ちょっとした過ちで、際限なく複製・配布が繰り返されてしまう可能性が否定できないのだ。

ついでに携帯電話と言うメディアはユーザーにとって非常に身近で、非常にプライベートであり、プライバシーに関する情報が多く保存されているケースが多いと考えられる。

フィルムカメラ<デジタルカメラ<携帯電話

つまり、フィルムカメラよりデジタルカメラより携帯電話で撮影された映像が、よりプライバシーに関する、他人には見られてはいけない種類の映像が保存されている可能性が高いと思われるのだ。

今回の「携帯動画共有実験モニタープログラム」は、そういった動画の容易な複製に関するテストも含めて実施されていると思うのだが、問題は山積みのような気がする。

がんばれ! NTTサイバーソリューション研究所!
負けるな! NTTレゾナント!

「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その1
http://diarynote.jp/d/29346/20070807.html
「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20070808.html
「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その3
http://diarynote.jp/d/29346/20070816.html
「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その4
http://diarynote.jp/d/29346/20070820.html
「携帯動画共有実験モニタープログラム」をめぐる冒険 その6
につづく・・・・

「徒然雑草 ココログ分室」
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「携帯動画共有実験」
http://labs.goo.ne.jp/mobi/index.html

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