2007/06/30 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「アポカリプト」を観た。

誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年ジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、父であり族長でもあるフリント・スカイ(モリス・バード)の下、ブランテッド(ジョナサン・ブリューワー)ら数名の仲間たちと一緒に先祖から受け継いだ森で狩をしていた。

一頭の大きなバクをしとめ、肉を分け合うジャガー・パウらの前に、突然数人の男たちが現れた。

一瞬、一触即発の緊張がよぎるが、彼らはフリント・スカイの森を通して欲しい、と言うのだ。
フリント・スカイが森を通過する許可を彼らに与えると、どこからともなく現れた、数十人の老若男女が森を通過し始めた。

それを見たジャガー・パウは、一団のリーダーらしき人物に問いかけると、村が襲われた、と彼は答えた。

地上の楽園のような環境の中で、恐怖とも争いとも無縁の平和な生活を送っていたジャガー・パウだったが、森を通った一団に一抹の恐怖を感じていた。

村に帰ったジャガー・パウを、妻のセブン(ダリア・ヘルナンデス)と、幼い息子のタートル・ラン(カルロス・エミリオ・パエズ)が迎えた。
さらに夫婦には、まもなく二人目の子供が誕生する予定だったが・・・・。

監督・製作・共同脚本:メル・ギブソン
撮影監督:ディーン。セムラー
プロダクション・デザイン:トム・サンダース
衣装デザイン:マイェス・C・ルベオ
音楽:ジェームズ・ホーナー
コンサルタント:リチャード・D・ハンセン博士
出演:ルディ・ヤングブラッド(ジャガー・パウ)、ダリア・ヘルナンデス(セブン)、ジョナサン・ブリューワー(ブランテッド)、ラアウル・トルヒーヨ(ゼロ・ウルフ)

本作「アポカリプト」は、すばらしい作品に仕上がっていた。

興味深いのは、文明崩壊後の世界を舞台とした「マッドマックス」(1979)で時代の寵児となったメル・ギブソンが、文明黎明期を舞台とした「アポカリプト」を製作したと言うことである。

特に印象的なのは、本作「アポカリプト」で描かれている世界観と「マッドマックス2」(1981)で描かれた世界観が非常に似通っている印象を受けた、と言う点である。

日本国内で、漫画「北斗の拳」に影響を与えた「マッドマックス2」の美術や衣装が、時代を変え、本作の世界に蘇っているのだ。

文明黎明期と文明崩壊後の世界が似通っていると言うのは、なんともシニカルで、かつ原始からの凶悪な本能を呼び起こす強烈な印象を受ける。

つまり、文明崩壊後と文明黎明期の世界が似ていると言うことは、何らかの理由により我々の文明が崩壊した後の世界は、文明黎明期同様、文化や規範、モラルは全く意味を持たないものとなり、力と恐怖がモノを言う暗黒時代が到来してしまうことは想像に難くないし、多くの作家たちはそのような世界を舞台に所謂ディストピア小説や映画を創作している訳だ。

従って、本作「アポカリプト」で描かれている出来事は、太古の時代に起きたであろう出来事であると同時に、大量破壊兵器や大規模や疫病や災害で我々の文明が崩壊した後に起こるであろう出来事を描いているのだ。

さて、本作「アポカリプト」の物語だが、冒頭のバクの狩

の根本には、マヤ帝国を襲う災害を防ぐために必要な神への生贄となる人を拉致してくる傭兵部隊が存在する。



つづく・・・・
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