2007/05/27 東京中野「中野サンプラザ」で「プレステージ」の試写を観た。
ゲストはスカーレット・ヨハンソンが劇中で実際に着た衣装を身にまとったくまきりあさ美。
また、本編上映前には、くまきりあさ美の消失イリュージョンと劇中でも登場したテスラコイルの実演が行われた。
ガス灯が電灯に変わり、空想が現実となり、
奇術が科学へと姿を変える19世紀のロンドン。
華麗で洗練されたパフォーマンスを得意とする「グレート・ダントン」ことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)と、無骨だが天才的な想像力を持つ、トリックメイカー「THEプロフェッサー」ことアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)は互いに尊敬しあい、その情熱のすべてを注いでイリュージョンの腕を競い合っていた。
しかしある日、アンジャーの妻ジュリア(パイパー・ペラーボ)が、脱出マジックの失敗で帰らぬ人に。トリック中にほどけるはずだった縄を結んだのはボーデンだっだが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:クリストファー・ノーラン
原作:クリストファー・プリースト 「奇術師」(早川書房刊)
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
撮影:ウォーリー・フィスター
プロダクションデザイン:ネイサン・クロウリー
衣装デザイン:ジョーン・バーギン
編集:リー・スミス
音楽:デヴィッド・ジュリアン
出演:ヒュー・ジャックマン(ロバート・アンジャー)、クリスチャン・ベール(アルフレッド・ボーデン)、スカーレット・ヨハンソン(オリヴィア)、マイケル・ケイン(カッター)、デヴィッド・ボウイ(ニコラ・テスラ)、パイパー・ペラーボ(ジュリア・マッカロー)、アンディ・サーキス(アレー)、レベッカ・ホール(サラ)
本作「プレステージ」は、先ずは大変面白い作品でした。
脚本が良く出来ていて、非常に楽しく拝見させていただきました。
さて、いきなり余談だが、本作「プレステージ」のタイトルだが、わたしは「PRE-STAGE」だと思っていたのだが、実際は「PRESTIGE」であり、クレジットをみたわたしはちょっと驚いた。
物語は、過去に遺恨を持つ二人のイリュージョニストの永年にわたる対決と、その結末となるひとつの殺人事件を描いている。
構成は、過去の遺恨となる事件、現在の殺人事件、そこから遡る過去の互いのステージと妨害、互いのトリックの探りあい、新しいトリックの創出、そして殺人事件の結末、と言うように、時制が比較的複雑で、何が起きているのかわからない、と思う観客も多いのではないか、と思える。
キャストは、先ずはヒュー・ジャックマンが良かった。
元来、ヒュー・ジャックマンのルックス自体が非常にクラシカルで、本作のようなコスチューム・プレイにピッタリだと思った。
一方、相手役となるクリスチャン・ベールは、ヒュー・ジャックマンと比較すると、華に乏しく、二人の永年にわたる対決とその結末が描かれているだけに、ちょっと残念な印象を受けた。
ところで、クリスチャン・ベールとマイケル・ケインとクリストファー・ノーランと言えば、「バットマン・ビギンズ」(2005)トリオなのだが、マイケル・ケインは非常に良い味を出し、作品自体に格調高い雰囲気を付与しているのだが、クリスチャン・ベールの起用は、邪推だが「バットマン・ビギンズ」つながりなのかも知れない、と思った。
余談だが、本作のクリスチャン・ベールのルックスはジェイク・ギレンホールにちょっと似ているのではないかと個人的には思った。
そしてマイケル・ケインが最高だった。
物語の要所要所を締めると共に、彼の苦悩が胸をうつ。
ストップウォッチをみながら斧の準備をするマイケル・ケインが最高に格好良い。
あとは、デヴイッド・ボウイとアンディ・サーキスの博士と助手コンビが良かった。
フランケンシュタイン博士と助手フリッツ的な感じだろうか。「フランケンシュタイン」(1931)
または、フロンコンシュテイン博士と助手イゴールとか。
「ヤング・フランケンシュタイン」(1974)
ついでにヒュー・ジャックマンつながりで、ヴァン・ヘルシングとカールとか。
「ヴァン・ヘルシング」(2004)
クリストファー・ノーランのお願い(「この映画の結末は決して誰にも言わないで下さい。」)もあることなので、物語には触れないが、本作「プレステージ」の脚本や設定は大変面白く、また美術やセットも絢爛豪華な世界観を見事に構築しているし、俳優陣の演技合戦も相まって、すばらしい娯楽作品に仕上がっている。
そして、これぞ伏線の見本、とも言うべき伏線の山に、楽しい時間が過ごせることは請け合いである。
是非劇場で二人のイリュージョニストに幻惑されて欲しいと思うのだ。
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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ゲストはスカーレット・ヨハンソンが劇中で実際に着た衣装を身にまとったくまきりあさ美。
また、本編上映前には、くまきりあさ美の消失イリュージョンと劇中でも登場したテスラコイルの実演が行われた。
ガス灯が電灯に変わり、空想が現実となり、
奇術が科学へと姿を変える19世紀のロンドン。
華麗で洗練されたパフォーマンスを得意とする「グレート・ダントン」ことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)と、無骨だが天才的な想像力を持つ、トリックメイカー「THEプロフェッサー」ことアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)は互いに尊敬しあい、その情熱のすべてを注いでイリュージョンの腕を競い合っていた。
しかしある日、アンジャーの妻ジュリア(パイパー・ペラーボ)が、脱出マジックの失敗で帰らぬ人に。トリック中にほどけるはずだった縄を結んだのはボーデンだっだが・・・・。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
監督:クリストファー・ノーラン
原作:クリストファー・プリースト 「奇術師」(早川書房刊)
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
撮影:ウォーリー・フィスター
プロダクションデザイン:ネイサン・クロウリー
衣装デザイン:ジョーン・バーギン
編集:リー・スミス
音楽:デヴィッド・ジュリアン
出演:ヒュー・ジャックマン(ロバート・アンジャー)、クリスチャン・ベール(アルフレッド・ボーデン)、スカーレット・ヨハンソン(オリヴィア)、マイケル・ケイン(カッター)、デヴィッド・ボウイ(ニコラ・テスラ)、パイパー・ペラーボ(ジュリア・マッカロー)、アンディ・サーキス(アレー)、レベッカ・ホール(サラ)
本作「プレステージ」は、先ずは大変面白い作品でした。
脚本が良く出来ていて、非常に楽しく拝見させていただきました。
さて、いきなり余談だが、本作「プレステージ」のタイトルだが、わたしは「PRE-STAGE」だと思っていたのだが、実際は「PRESTIGE」であり、クレジットをみたわたしはちょっと驚いた。
物語は、過去に遺恨を持つ二人のイリュージョニストの永年にわたる対決と、その結末となるひとつの殺人事件を描いている。
構成は、過去の遺恨となる事件、現在の殺人事件、そこから遡る過去の互いのステージと妨害、互いのトリックの探りあい、新しいトリックの創出、そして殺人事件の結末、と言うように、時制が比較的複雑で、何が起きているのかわからない、と思う観客も多いのではないか、と思える。
キャストは、先ずはヒュー・ジャックマンが良かった。
元来、ヒュー・ジャックマンのルックス自体が非常にクラシカルで、本作のようなコスチューム・プレイにピッタリだと思った。
一方、相手役となるクリスチャン・ベールは、ヒュー・ジャックマンと比較すると、華に乏しく、二人の永年にわたる対決とその結末が描かれているだけに、ちょっと残念な印象を受けた。
ところで、クリスチャン・ベールとマイケル・ケインとクリストファー・ノーランと言えば、「バットマン・ビギンズ」(2005)トリオなのだが、マイケル・ケインは非常に良い味を出し、作品自体に格調高い雰囲気を付与しているのだが、クリスチャン・ベールの起用は、邪推だが「バットマン・ビギンズ」つながりなのかも知れない、と思った。
余談だが、本作のクリスチャン・ベールのルックスはジェイク・ギレンホールにちょっと似ているのではないかと個人的には思った。
そしてマイケル・ケインが最高だった。
物語の要所要所を締めると共に、彼の苦悩が胸をうつ。
ストップウォッチをみながら斧の準備をするマイケル・ケインが最高に格好良い。
あとは、デヴイッド・ボウイとアンディ・サーキスの博士と助手コンビが良かった。
フランケンシュタイン博士と助手フリッツ的な感じだろうか。「フランケンシュタイン」(1931)
または、フロンコンシュテイン博士と助手イゴールとか。
「ヤング・フランケンシュタイン」(1974)
ついでにヒュー・ジャックマンつながりで、ヴァン・ヘルシングとカールとか。
「ヴァン・ヘルシング」(2004)
クリストファー・ノーランのお願い(「この映画の結末は決して誰にも言わないで下さい。」)もあることなので、物語には触れないが、本作「プレステージ」の脚本や設定は大変面白く、また美術やセットも絢爛豪華な世界観を見事に構築しているし、俳優陣の演技合戦も相まって、すばらしい娯楽作品に仕上がっている。
そして、これぞ伏線の見本、とも言うべき伏線の山に、楽しい時間が過ごせることは請け合いである。
是非劇場で二人のイリュージョニストに幻惑されて欲しいと思うのだ。
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