文学あれ!
こうして文学があった。
そう、先ずは文学があったのだ。
後年、映画が生まれるが、その映画は当然ながら文学に恋している。
そして、本作「トニー滝谷」(2004)は、完全に文学に恋した作品である。
「トニー滝谷」は、文学の映画化作品として、朗読を多用し、その朗読の途中、登場人物が朗読を引継ぎ、ひとつの文章をセリフとして発声する、と言う独特の手法を持っている。
これは完全に、映像で観る文学なのだ。
そう考えた場合、本作は、ある意味村上春樹文学の完全な映像化だと言える。
音楽の坂本龍一も、普遍的で運命的なサントラを創作し、世界観の構築を助けている。
キャストはなんと言ってもタイトル・ロールのイッセー尾形と宮沢りえがすばらしい。
脚本と演出は、省略が格別の効果を与えているし、部分部分のクローズアップショットがまた省略の美学に拍車をかけている。
また、巧みに構成されたセットがすばらしいし。
機会があったら是非観て欲しいすばらしい作品である。
監督・脚本:市川準
原作:村上春樹 「トニー滝谷」(文春文庫刊「レキシントンの幽霊」所収)
美術:市田喜一
音楽:坂本龍一
ナレーション:西島秀俊
出演:イッセー尾形(トニー滝谷/滝谷省三郎)、宮沢りえ(小沼英子/斉藤久子)
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
こうして文学があった。
そう、先ずは文学があったのだ。
後年、映画が生まれるが、その映画は当然ながら文学に恋している。
そして、本作「トニー滝谷」(2004)は、完全に文学に恋した作品である。
「トニー滝谷」は、文学の映画化作品として、朗読を多用し、その朗読の途中、登場人物が朗読を引継ぎ、ひとつの文章をセリフとして発声する、と言う独特の手法を持っている。
これは完全に、映像で観る文学なのだ。
そう考えた場合、本作は、ある意味村上春樹文学の完全な映像化だと言える。
音楽の坂本龍一も、普遍的で運命的なサントラを創作し、世界観の構築を助けている。
キャストはなんと言ってもタイトル・ロールのイッセー尾形と宮沢りえがすばらしい。
脚本と演出は、省略が格別の効果を与えているし、部分部分のクローズアップショットがまた省略の美学に拍車をかけている。
また、巧みに構成されたセットがすばらしいし。
機会があったら是非観て欲しいすばらしい作品である。
監督・脚本:市川準
原作:村上春樹 「トニー滝谷」(文春文庫刊「レキシントンの幽霊」所収)
美術:市田喜一
音楽:坂本龍一
ナレーション:西島秀俊
出演:イッセー尾形(トニー滝谷/滝谷省三郎)、宮沢りえ(小沼英子/斉藤久子)
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。
参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php/29604
コメント