「フラガール」をめぐる冒険
2006年9月21日 映画 コメント (2)
「フラガール」が米アカデミー賞の外国語映画賞に日本代表として出品されるらしい。
余談だが、米アカデミー賞の外国語映画賞についてちょっと調べたのだが、各国から出品された作品の中からノミネート作品が決定する、と言うことなので、ノミネートされた訳ではない、と言うことだと思われる。
まだ、米アカデミー協会は「フラガール」に食いついていない、と言うことだ。
フィシャル・サイトによると、
『フラガール』米アカデミー賞日本代表作品に決定!
皆さんビッグニュースです!『フラガール』なんと米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品されることが決定しました!2005年10月1日から2006年9月30日までの間に初公開され連続7日間以上公開されていなければならない、という条件の中、『フラガール』は選考基準ギリギリでしかも並み居るライバル映画を抑えての選出!(オフィシャル・サイトより引用)
とのことである。
さて、今日のお話だが、先ずはこちらをご覧いただきたい。
「フラガール」レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
以前のエントリーで既にご紹介している通り、確かに「フラガール」は大変すばらしい作品なのだが、米アカデミー賞外国語映画賞の器かと言うとそうでもないような気がする。
何しろ、語弊はあるが、今から40年程前の貧乏臭い炭鉱町の物語が、果たして米アカデミー協会会員の胸に響くかどうかと考えると、日本国民として非常に不安を感じてしまう。
と同時に、日本の40年前の姿が、現在の姿だと思われてしまうのではないか、と言う危惧も同時に感じてしまう。
もちろん、本作は、極東の島国の観客の胸には十二分に響く作品だとは思うのだが、ワールド・ワイドな戦略を持った作品だとは思えないのだ。
ところで、炭鉱町の物語と言えば、炭鉱夫たちのブラスバンドが、病院の窓の外で、ヘルメットのライトで譜面を照らしながら「ダニー・ボーイ」を演奏する映画[「ブラス!」(1996)]とか、少年が跳躍したらアダム・クーパーになっちゃう映画[「リトル・ダンサー」(2000)]等の作品を思い出しちゃうけど、「フラガール」はその方向を狙ってるのかな?
それとも、仕事がなくて男性ストリップをやっちゃう映画[「フル・モンティ」(1997)]とか、会社がつぶれそうで仕方がなく変態ブーツを作っちゃう映画[「キンキーブーツ」(2005)]等の作品の路線を狙っているのかな?
で、そこまで考えて気が付いたのは、例に挙げた4本の作品が全てイギリス映画である、ということ。
実際「フラガール」を観た際に思ったのは、舞台は40年前の純然たる日本だし、美術、風物も当時の日本そのものなのだが、寂れた炭鉱町が地元住民の反対を押し切って起死回生を狙うと言う作品としてのコンセプトと言うかプロットというかは、何故かイギリス映画のテイストを感じさせていた。
米アカデミー協会的にはどんな腹積もりがあるのかわからないが、イギリス・コメディのノリで「フラガール」を評価するのかどうか、期待と不安が同居する気分である。
まあ、とにかく「フラガール」には頑張っていただきたいと思うのだ。
とりあえずは、9月23日(土)から公開ということなので、是非劇場に足を運んでいただきたいと思う。
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余談だが、米アカデミー賞の外国語映画賞についてちょっと調べたのだが、各国から出品された作品の中からノミネート作品が決定する、と言うことなので、ノミネートされた訳ではない、と言うことだと思われる。
まだ、米アカデミー協会は「フラガール」に食いついていない、と言うことだ。
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『フラガール』米アカデミー賞日本代表作品に決定!
皆さんビッグニュースです!『フラガール』なんと米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品されることが決定しました!2005年10月1日から2006年9月30日までの間に初公開され連続7日間以上公開されていなければならない、という条件の中、『フラガール』は選考基準ギリギリでしかも並み居るライバル映画を抑えての選出!(オフィシャル・サイトより引用)
とのことである。
さて、今日のお話だが、先ずはこちらをご覧いただきたい。
「フラガール」レビュー
http://diarynote.jp/d/29346/20060803.html
以前のエントリーで既にご紹介している通り、確かに「フラガール」は大変すばらしい作品なのだが、米アカデミー賞外国語映画賞の器かと言うとそうでもないような気がする。
何しろ、語弊はあるが、今から40年程前の貧乏臭い炭鉱町の物語が、果たして米アカデミー協会会員の胸に響くかどうかと考えると、日本国民として非常に不安を感じてしまう。
と同時に、日本の40年前の姿が、現在の姿だと思われてしまうのではないか、と言う危惧も同時に感じてしまう。
もちろん、本作は、極東の島国の観客の胸には十二分に響く作品だとは思うのだが、ワールド・ワイドな戦略を持った作品だとは思えないのだ。
ところで、炭鉱町の物語と言えば、炭鉱夫たちのブラスバンドが、病院の窓の外で、ヘルメットのライトで譜面を照らしながら「ダニー・ボーイ」を演奏する映画[「ブラス!」(1996)]とか、少年が跳躍したらアダム・クーパーになっちゃう映画[「リトル・ダンサー」(2000)]等の作品を思い出しちゃうけど、「フラガール」はその方向を狙ってるのかな?
それとも、仕事がなくて男性ストリップをやっちゃう映画[「フル・モンティ」(1997)]とか、会社がつぶれそうで仕方がなく変態ブーツを作っちゃう映画[「キンキーブーツ」(2005)]等の作品の路線を狙っているのかな?
で、そこまで考えて気が付いたのは、例に挙げた4本の作品が全てイギリス映画である、ということ。
実際「フラガール」を観た際に思ったのは、舞台は40年前の純然たる日本だし、美術、風物も当時の日本そのものなのだが、寂れた炭鉱町が地元住民の反対を押し切って起死回生を狙うと言う作品としてのコンセプトと言うかプロットというかは、何故かイギリス映画のテイストを感じさせていた。
米アカデミー協会的にはどんな腹積もりがあるのかわからないが、イギリス・コメディのノリで「フラガール」を評価するのかどうか、期待と不安が同居する気分である。
まあ、とにかく「フラガール」には頑張っていただきたいと思うのだ。
とりあえずは、9月23日(土)から公開ということなので、是非劇場に足を運んでいただきたいと思う。
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コメント
なったのですが、「フラガール」はなんとなく良さそうだったので、
ちょっと観てみようかな?とは思っていました。
が、アカデミーの外国語映画賞にノミネートされたのですか??
(他の候補作はなんだったのか気になりますね〜)
ということであれば、余計に観たくなってきました。
劇場で必ず観ようと思います。
すいません、間違っていました。
ノミネートではなく、日本代表として外国語映画賞に出品された、と言うのが正確なところのようです。
とにかく、作品自体はベタはベタですが、非常にすばらしいさくひんに仕上がっていると思います。
是非劇場で観てみてください。