「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」
2006年7月17日 映画
2006/07/16 東京板橋「ワーナー・マイカル・シネマズ板橋」で「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」を観た。
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ステラン・スカルスガルド(ブーツストラップ/ビル・ターナー)、ジャック・ダヴェンポート(ノリントン)、ケヴィン・マクナリー(ギブス)、ナオミ・ハリス(ティア・ダルマ)、ジョナサン・プライス(スワン総督)、マッケンジー・クルック(ラジェッティ)、トム・ホランダー(ベケット卿)、リー・アレンバーグ(ピンテル)、ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ)
A long time ago in a ocean far,
far away....
七つの海(銀河系)最速の帆船(宇宙船)ブラックパール号(ミレニアム・ファルコン号)を駆るするジャック・スパロウ船長(ハン・ソロ船長)は苦境に立たされていた。
かつてジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)との間で交わされた契約の終期が近づいて来ているのだ。
デイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)のもとへウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の父親(!)を送り、かつての契約の刻限が目前に迫っていることを告げる。
一方、バルボッサ事件(デス・スター事件)において、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)と協力し、バルボッサ(デス・スター)を退けたウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の幸せな生活は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の動向で一変する。
一時は逮捕されてしまうウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)だったが、何とか切り抜け、それぞれ相手の身を助けるため、別々にジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の下へと向かう。
彼らは、酒場で乱闘したり、とある島(エンドア星)の原住民(イウォーク族)の神とあがめられたりしながら、またノリントン(ランド・カルリシアン)と時には協力し、時には裏切られ、共同でまた単独で作戦を進めていく。
そして、遂にデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の許へ最強の刺客クラーケン(ボバ・フェット)を送り込む。
そのクラーケン(ボバ・フェット)との戦いの中、○×□△に○×□△される(カーボン・フリーズされる)直前のジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の姿を見たウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の心の中に、ある種の疑念が芽生える。
ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)を失ったウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)、エリザベス・スワン(レイア・オーガナ)、ギブス(チュー・バッカ)、ラジェッティ(C3PO)とピンテル(R2D2)らは体勢を立て直し、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の救出に向かうことを決定する。そのとき彼らの前に現われたのは・・・・
何を言ってるのか全くわからない人もいらっしゃるかと思いますが、わたしが言っていることをご理解いただけている方も多々いらっしゃると思います。
と言うのも、驚くべきことに本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のプロットは「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)のリメイクではないか、と思えるほどに酷似しているのです。また、物語は勿論、登場人物の設定や背景まで酷似しているのには驚きを禁じえません。
本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」はディズニー・ランドのアトラクション「カリブの海賊」を映画化した「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の第二部、第三部にあたる続編の第二部にあたる作品である。
製作は第一部のヒットを受けて、第二部、第三部を同時に撮影すると言う「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(1985、1989、1990)や「マトリックス」三部作(1999、2000、2003)と同様の手法が取られている。
因みに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作(2001、2002、2003)は最初から三部作の構想で撮影が同時に行われているので、手法は異なる。
さて本編だが、160分超と言う尺はやはり長いと思う。
とは言うものの、長いと感じるのは冒頭の60分程度。物語が動き始める60分以降は、尺を気にせず楽しむことが出来る。
冒頭の60分をもう少しテンポよくつまんだ方が良かったと思う。
後半部分はもうゴリ押しで、物語は都合が良いしベタな展開の目白押しなのだが、脚本と演出の勢いで、楽しめる。
またラスト近辺の緊迫した展開は、ようやく脚本の面白さが顔を出し、本作を莫迦にしているわたしですら、緊張し、第三部への期待を高められてしまう。
まあこのあたりは、前述のように「帝国の逆襲」の展開やプロットを踏襲しているのだから、面白くて当たり前だと思う。
冒頭から中盤にかけてのアクション連続の展開は、大金持ちの自主制作映画のノリで、やりたいことはたくさんあるが語りたい事はそんなにない、と言った感じで、内容がない分、アクションが楽しめるのだが、凄いアクションだとしても退屈な印象を否定できない。
例えるならば「マトリックス リローデッド」(2003)のようにアクションが長すぎて、食傷気味でゲップが出るような感じなのだ。
とは言いながらもラストの怒涛の展開は、騙されてはいけないと思いながらも手に汗握るほど面白い。
前述のように、ようやく脚本部分の面白さ、第三部へ続くプロットが面白いのだが・・・・
キャストはビル・ナイの怪演が楽しかった。
声はビル・ナイそのものだったのだが、顔はほとんど違うのだが、表情の動きはさすがにビル・ナイの表情を再現していたと思う。
ジョニー・デップは前作同様やりすぎ、オーバーアクトであると言わざるを得ない。
彼の動きは、最早コントの域に達している。
勿論観客はジャック・スパロウのコント的でベタな動きを楽しみたいと思っているし、制作者サイドもそのあたりに力を入れているのはわかるのだが、ジョニー・デップファンとしては、極端なキャラクターを演じる事で評価される事は釈然としないものがある。
また、牢獄(ブローケッドランナー)から救命ボート(救命艇)で脱出するラジェッティ(C3PO/マッケンジー・クルック)とピンテル(R2D2/リー・アレンバーグ)の大活躍が良かった。
主役、脇役を含め三部作の全てに同じキャストをキャスティングしている点には、好感が持てる。
まあ本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、長いことを除けば、誰にでもオススメ出来る楽しい映画に仕上がっていると思う。
とりあえずは劇場で見て欲しいと思うけど、年間50〜100本くらい劇場で映画を見ている人は別に観なくても良いんじゃないかと思う。どうせ観るんだろうと思うけどね。
余談だが、本作には、エンドロールの後にも映像があるので、最後までクレジットを眺めていて欲しい。
☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ
出演:ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ステラン・スカルスガルド(ブーツストラップ/ビル・ターナー)、ジャック・ダヴェンポート(ノリントン)、ケヴィン・マクナリー(ギブス)、ナオミ・ハリス(ティア・ダルマ)、ジョナサン・プライス(スワン総督)、マッケンジー・クルック(ラジェッティ)、トム・ホランダー(ベケット卿)、リー・アレンバーグ(ピンテル)、ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ)
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far away....
七つの海(銀河系)最速の帆船(宇宙船)ブラックパール号(ミレニアム・ファルコン号)を駆るするジャック・スパロウ船長(ハン・ソロ船長)は苦境に立たされていた。
かつてジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)との間で交わされた契約の終期が近づいて来ているのだ。
デイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)のもとへウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の父親(!)を送り、かつての契約の刻限が目前に迫っていることを告げる。
一方、バルボッサ事件(デス・スター事件)において、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)と協力し、バルボッサ(デス・スター)を退けたウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の幸せな生活は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の動向で一変する。
一時は逮捕されてしまうウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)だったが、何とか切り抜け、それぞれ相手の身を助けるため、別々にジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の下へと向かう。
彼らは、酒場で乱闘したり、とある島(エンドア星)の原住民(イウォーク族)の神とあがめられたりしながら、またノリントン(ランド・カルリシアン)と時には協力し、時には裏切られ、共同でまた単独で作戦を進めていく。
そして、遂にデイヴィ・ジョーンズ(ジャバ・ザ・ハット)は、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の許へ最強の刺客クラーケン(ボバ・フェット)を送り込む。
そのクラーケン(ボバ・フェット)との戦いの中、○×□△に○×□△される(カーボン・フリーズされる)直前のジャック・スパロウ(ハン・ソロ)とエリザベス・スワン(レイア・オーガナ)の姿を見たウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)の心の中に、ある種の疑念が芽生える。
ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)を失ったウィル・ターナー(ルーク・スカイウォーカー)、エリザベス・スワン(レイア・オーガナ)、ギブス(チュー・バッカ)、ラジェッティ(C3PO)とピンテル(R2D2)らは体勢を立て直し、ジャック・スパロウ(ハン・ソロ)の救出に向かうことを決定する。そのとき彼らの前に現われたのは・・・・
何を言ってるのか全くわからない人もいらっしゃるかと思いますが、わたしが言っていることをご理解いただけている方も多々いらっしゃると思います。
と言うのも、驚くべきことに本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のプロットは「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)のリメイクではないか、と思えるほどに酷似しているのです。また、物語は勿論、登場人物の設定や背景まで酷似しているのには驚きを禁じえません。
本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」はディズニー・ランドのアトラクション「カリブの海賊」を映画化した「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の第二部、第三部にあたる続編の第二部にあたる作品である。
製作は第一部のヒットを受けて、第二部、第三部を同時に撮影すると言う「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(1985、1989、1990)や「マトリックス」三部作(1999、2000、2003)と同様の手法が取られている。
因みに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作(2001、2002、2003)は最初から三部作の構想で撮影が同時に行われているので、手法は異なる。
さて本編だが、160分超と言う尺はやはり長いと思う。
とは言うものの、長いと感じるのは冒頭の60分程度。物語が動き始める60分以降は、尺を気にせず楽しむことが出来る。
冒頭の60分をもう少しテンポよくつまんだ方が良かったと思う。
後半部分はもうゴリ押しで、物語は都合が良いしベタな展開の目白押しなのだが、脚本と演出の勢いで、楽しめる。
またラスト近辺の緊迫した展開は、ようやく脚本の面白さが顔を出し、本作を莫迦にしているわたしですら、緊張し、第三部への期待を高められてしまう。
まあこのあたりは、前述のように「帝国の逆襲」の展開やプロットを踏襲しているのだから、面白くて当たり前だと思う。
冒頭から中盤にかけてのアクション連続の展開は、大金持ちの自主制作映画のノリで、やりたいことはたくさんあるが語りたい事はそんなにない、と言った感じで、内容がない分、アクションが楽しめるのだが、凄いアクションだとしても退屈な印象を否定できない。
例えるならば「マトリックス リローデッド」(2003)のようにアクションが長すぎて、食傷気味でゲップが出るような感じなのだ。
とは言いながらもラストの怒涛の展開は、騙されてはいけないと思いながらも手に汗握るほど面白い。
前述のように、ようやく脚本部分の面白さ、第三部へ続くプロットが面白いのだが・・・・
キャストはビル・ナイの怪演が楽しかった。
声はビル・ナイそのものだったのだが、顔はほとんど違うのだが、表情の動きはさすがにビル・ナイの表情を再現していたと思う。
ジョニー・デップは前作同様やりすぎ、オーバーアクトであると言わざるを得ない。
彼の動きは、最早コントの域に達している。
勿論観客はジャック・スパロウのコント的でベタな動きを楽しみたいと思っているし、制作者サイドもそのあたりに力を入れているのはわかるのだが、ジョニー・デップファンとしては、極端なキャラクターを演じる事で評価される事は釈然としないものがある。
また、牢獄(ブローケッドランナー)から救命ボート(救命艇)で脱出するラジェッティ(C3PO/マッケンジー・クルック)とピンテル(R2D2/リー・アレンバーグ)の大活躍が良かった。
主役、脇役を含め三部作の全てに同じキャストをキャスティングしている点には、好感が持てる。
まあ本作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」は、長いことを除けば、誰にでもオススメ出来る楽しい映画に仕上がっていると思う。
とりあえずは劇場で見て欲しいと思うけど、年間50〜100本くらい劇場で映画を見ている人は別に観なくても良いんじゃないかと思う。どうせ観るんだろうと思うけどね。
余談だが、本作には、エンドロールの後にも映像があるので、最後までクレジットを眺めていて欲しい。
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