「連理の枝」

2006年4月11日 映画
2006/04/05 東京九段下「九段会館」で「連理の枝」の試写を観た。

若き青年実業家ミンス(チョ・ハンソン)は、女性たちの憧れの的でありながらも、愛をゲームとしか思えず、しばらく楽しんではすぐ飽きる無意味な出会いを繰り返すだけだった。今日も二股がばれて女性から詰め寄られるが気にもしていない上に、運転の最中でも隣の女性ドライバーにアプローチをして、追突事故を起こしてしまう。親友のギョンミン(チェ・ソングク)に無理矢理、病院に連れて行かれる途中で、にわか雨で立ち往生しているヘウォン(チェ・ジウ)と出会う。水を跳ね上げてしまったお詫びに車で送ることを申し出たミンスは、早速ヘウォンを口説きはじめるが・・・・。
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

監督・脚本:キム・ソンジュン
出演:チェ・ジウ(ヘウォン)、チョ・ハンソン(ミンス)、チェ・ソングク(ギョンミン)、ソ・ヨンヒ(スジン)、ソン・ヒョンジュ(医者)、チン・ヒギョン(看護士長)

本作「連理の枝」の構成は、前半部分のコメディパート、後半部分の悲劇パートと言うように完全な二部構成に分かれている。

前半部分のコメディパートは、20年前の少女マンガもびっくりのお約束でベタな展開が続く。
本作の予告編は、ご存知のように「難病モノの悲劇モノ」と言う印象を観客に与えて続けているのだが、実際のところそんな予告編と本編、特に前半のコメディパートとのギャップは、甚だ著しい。

そのギャップは悲劇を期待する多くの観客が、イライラするほどのベタなコメディに驚きである。

そして、後半の悲劇パートだが、比較的大きなミス・デレクションが楽しめるのだが、プロット的にはそれほど新しいものではなく、語り尽くされた感が否めない。

とは言うものの、携帯電話の機能を非常に上手く使った伏線が素晴らしい効果を与えている。
携帯電話で物語が始まり、携帯電話で物語を閉める、と言う構成は素晴らしいと思う。

また、同じシークエンスを異なった視点で見せる手法も素晴らしいと思った。

また、ミンス(チョ・ハンソン)のキャラクターが、ゲーム開発会社のCEOである、と言うのも非常に興味深い。
物語は古典的なモノなのだが、それを彩る舞台が、ゲーム業界や、映画業界、そしてふたりを取持つのが携帯電話である、と言う設定が興味深い。

キャストは、主役級の6人、チェ・ジウ(ヘウォン)、チョ・ハンソン(ミンス)、チェ・ソングク(ギョンミン)、ソ・ヨンヒ(スジン)、ソン・ヒョンジュ(医者)、チン・ヒギョン(看護士長)はそれぞれ素晴らしい。
とは言うものの、実際のところ主役のふたりより、他のキャストの方が良かったような気がする。

余談だが、本作「連理の枝」は日本のとある作品(滝田洋二郎作品)の影響を受けているような印象を受けた。

本作「連理の枝」は、予告編と本編の前半部分にギャップがあるものの、後半部分は結構泣ける作品かと思います。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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