さて今日は、以前お話した「自主制作怪獣映画」のお話の続き。

前回のお話はこちら
「自主制作怪獣映画をめぐる冒険」
http://diarynote.jp/d/29346/20051226.html
 
先日のお話では、ビルを実写した背景にマスクをつけて、ビルの間(前景と後景の間)に怪獣がいるように見えるカットをつくるところまでのお話だったが、今日はCGI導入のお話。

さて、怪獣映画と言えば、なくてはならない映像として、戦闘機が怪獣を攻撃するカットがあげられる。

当初の予定では、戦闘機のミニチュアを撮影して、それを実写映像に合成しようかなと思っていた。

あんまり大きなミニチュアだとお金もかかるし、撮影も面倒なので、「チョコエッグ」のおまけの戦闘機みたいなものを編隊飛行させるつもりだった。

が、ある日ソニーから「六角大王」を買いませんか的なメールが届いた。

ところで、わたしの知り合いの中には、Poserの世界で著名な人がいたり、CGIの制作を生業としている人がいたり、某スタジオでCGIを制作している人もいたりしているのだが、往年の怪獣映画ファンとしては、自主制作怪獣映画へのCGIの導入には否定的なスタンスをとっていた。

なにしろ、飛行機のミニチュアには、ピアノ線があって然るべきだと思っているのだ。

とは言うものの、もちろん映画ファンとしてはCGIには関心がある訳で、ソニーからの「六角大王」買いませんかメールによると、VAIOユーザーだったかソニー・スタイル会員だったかの限定(?)で安価に「六角大王」が購入できるらしいことが書いてあったので、とりあえず買ってみることにした。

はっきり言って想像以上の可能性を秘めたソフトだった。

余談だが、ゲーマーの皆さんは、幾度となく所謂「クソゲー」をつかまされたことがあると思うのだが、そんな人々と同様に、簡単にたくさんのゲームを購入するわたしなのだが、ゲーム以外の実用ソフトを購入する際は、なぜかちょっと悩んでしまう。
何十、何百(嘘)という「クソゲー」を平気で買っているにもかかわらず、たった一本の実用ソフトの購入にビビってしまうわたしだったりするのだ。

ところで「六角大王」だが、これを有効に活用すると、自主制作で、つまりデスクトップ上で、ついでに非常に安価に、アニメーションと実写とを融合させることが可能になるのだ。

もちろん、マスク合成が必要だし、合成を前提とした画面構成が必要な訳だが、群を抜いて安価だと思う。

またまた余談だが、「ロジャー・ラビット」の試写の際、手塚治虫が「ボクはこれが見たかったんだ」と骨と皮になりながらも、目を夢見る少年のように輝かせていた写真が、当時の「フライデー」か「フォーカス」に掲載されたのだが、−−この写真は強烈に泣ける−−、頑張れば自主制作でデスクトップ上で、「ロジャー・ラビット」のような作品が製作されてしまう時代が到来している訳だ。

もちろん「惑星大怪獣ネガドン」や「スカイ・キャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー」等の実例はあるのだが、「六角大王」のような安価なソフト一本で、それが実現してしまう環境が凄いな、と思えてならないのだ。
 
 
余談だが、CGI導入のもうひとつの動機としては、「グラン・ツーリスモ」のリプレイ画面のような映像を実写で撮る企画があり、そのテストとして、実写の道路にミニカーを合成しようとしていたのだが、それだったらCGIで合成してみようか、と言うものもあった。

何しろ、「六角大王」には1000点以上の3D画像のデータがついているのだ。
そり映像を実写に合成するだけでも、結構良い感じの映像ができちゃったりするのだ。

※ でかいこと言ってますが、今のところたいしたことはしていません。念の為。

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