ビデオゲーム・ミュージックをめぐる冒険
2006年3月14日 音楽 コメント (2)
PSPソフト「ナムコミュージアムVol.2」を購入した。
で、比較的はまっているゲームは、かの「ドルアーガの塔」である。
「ドルアーガの塔」・・・・
思わずわたしは、あの熱かった日々のことを思い出してしまう。
わたしは中学生時代からデモテープの制作を行っていた。
はじめは、ダブルカセットのミキシングとダビング機能を利用した所謂「ピンポン」と言うテクニックでデモテープを制作していた。
そんな中わたしは新しいおもちゃを手に入れる。
当時のパソコンは同時に3音しか出せなかった時代に、なんと8音ポリフォニック・シンセサイザーが実装できるMSXパソコンがYAMAHAから発売されたのだ。
わたしはなけなしのお小遣いを全て投入し、ついでにローンまで組んで、そのMSXパソコンとFMシンセサイザ・ユニット、ミュージック・コンポーザーII(シーケンサーソフト)等を買い求めてしまった。
わたしのデモテープ人生に「打ち込み」時代が到来した瞬間である。
その後、わたしのデモテープ人生は、MTR、みゅーじくん等を経て、現在のDTM環境へと進化していくのだが、今日のお話は、MSXパソコンとダブルカセットを駆使していた頃の古き良き時代のお話である。
ところで、当時ファミコン・ブームの真っ只中にいたわたし達は、細野晴臣がナムコとのコラボレーションの形式でリリースした「ナムコ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」や「スーパー・ゼビウス」等のアナログ盤に狂喜乱舞し、ビデオ・ゲーム・ミュージックと言う音楽の新しいジャンルに酔っていた。
そんな中、電波新聞社から発売された「オールアバウトナムコ」と言う薄手の電話帳みたいな書籍には、ナムコが誇るゲーム・ミュージックの譜面がこれでもか!と言うほど掲載されていたのだ。
もちろんわたし達は、打ち込みに打ち込み続け、あらゆるナムコのビデオゲーム・ミュージックのデモテープを制作し続けた。
わたしの部屋に終日入り浸りの友人達が、順番に、また協力し合いながら譜面をどんどん打ち込んでいく・・・・
ところで、その「オールアバウトナムコ」の譜面には驚くべき事に効果音(SE)の譜面まで掲載されていたのである。
例えば、「クレジット音」とか「ギル歩行音」「剣抜き音」「呪文発射音」「呪文跳ね返し音」「鍵獲得音」「宝物獲得音」「スライム移動音」等々・・・・
わたしは驚愕した。
なんと、ただの効果音(SE)だとしか思っていなかった音は譜面で表現できる「音楽」だったのだ!
わたしは強烈に感動した。
凄い!凄すぎる!!
なんと効果音は作曲家の手によって作曲された「音楽」だったのだ!
わかる人にはわかると思うのだが、これ(効果音は音楽だった)は本当に凄い事で、わたしは、その凄い事にそれまで全く気付かなかったのだが、「オールアバウトナムコ」と言う書籍によってわたしはその凄い事に気付かされてしまったのである。
そしてその効果音(SE)の譜面は普段お目にかからないような音符で構成されていた。
旗がいっぱいついている、例えば64分音符とか128分音符がスラーやタイでたくさん繋がったような譜面によってそれらの効果音が構築されているのだ。
しつこいけど、凄すぎるぜ!!
一通りのナムコのビデオゲーム・ミュージックの打ち込みに飽きたわたしは、次のステップに進む。
ゲームの全ての音を再現してみようとしたのである。
題材は勿論「ドルアーガの塔」である。
先ずは背景となる音楽部分をMSXパソコンで制作した。
「クレジット音」×3
「フロアスタート」
「メインテーマ」
「フロアクリア」
「フロアスタート」
「ドラゴン」
「ゲームオーバー」
「ネームエントリー」
その背景にフロア毎の登場キャラクターに応じた効果音(SE)を入れていくのだ。
これは、シンセサイザーに複数の効果音を登録し、ダブルカセットのミキシング時にリアルタイムに鍵盤で入力していくことした。
例えば、スライムが登場するフロアなら「スライム移動音」でスライムを移動させ、「ギル歩行音」でギルがスライムに近づき「剣抜き音」でギルが剣を抜き、「剣振り音」でスライムを退治し、「剣しまい音」で剣をしまい、宝物を「宝物獲得音」でゲットし、鍵を「鍵獲得音」でゲット、「ゲートオープン音」でゲートを開ける。
正に気の遠くなる作業である。
しかしそれは、非常に楽しい作業でもあった。
このプロジェクトは、ただ単に「ドルアーガの塔」をプレイしながら音楽と効果音を同時に録音していけば、それで済むことなのだが、わたしは「オールアバウトナムコ」の譜面から全てを作り上げた訳なのだ。
熱いリビドーの迸りを感じてしまう。
ついでだが、そんなデモテープ作りに活躍した機器にはPSEマークなどついていない。
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で、比較的はまっているゲームは、かの「ドルアーガの塔」である。
「ドルアーガの塔」・・・・
思わずわたしは、あの熱かった日々のことを思い出してしまう。
わたしは中学生時代からデモテープの制作を行っていた。
はじめは、ダブルカセットのミキシングとダビング機能を利用した所謂「ピンポン」と言うテクニックでデモテープを制作していた。
そんな中わたしは新しいおもちゃを手に入れる。
当時のパソコンは同時に3音しか出せなかった時代に、なんと8音ポリフォニック・シンセサイザーが実装できるMSXパソコンがYAMAHAから発売されたのだ。
わたしはなけなしのお小遣いを全て投入し、ついでにローンまで組んで、そのMSXパソコンとFMシンセサイザ・ユニット、ミュージック・コンポーザーII(シーケンサーソフト)等を買い求めてしまった。
わたしのデモテープ人生に「打ち込み」時代が到来した瞬間である。
その後、わたしのデモテープ人生は、MTR、みゅーじくん等を経て、現在のDTM環境へと進化していくのだが、今日のお話は、MSXパソコンとダブルカセットを駆使していた頃の古き良き時代のお話である。
ところで、当時ファミコン・ブームの真っ只中にいたわたし達は、細野晴臣がナムコとのコラボレーションの形式でリリースした「ナムコ・ビデオ・ゲーム・ミュージック」や「スーパー・ゼビウス」等のアナログ盤に狂喜乱舞し、ビデオ・ゲーム・ミュージックと言う音楽の新しいジャンルに酔っていた。
そんな中、電波新聞社から発売された「オールアバウトナムコ」と言う薄手の電話帳みたいな書籍には、ナムコが誇るゲーム・ミュージックの譜面がこれでもか!と言うほど掲載されていたのだ。
もちろんわたし達は、打ち込みに打ち込み続け、あらゆるナムコのビデオゲーム・ミュージックのデモテープを制作し続けた。
わたしの部屋に終日入り浸りの友人達が、順番に、また協力し合いながら譜面をどんどん打ち込んでいく・・・・
ところで、その「オールアバウトナムコ」の譜面には驚くべき事に効果音(SE)の譜面まで掲載されていたのである。
例えば、「クレジット音」とか「ギル歩行音」「剣抜き音」「呪文発射音」「呪文跳ね返し音」「鍵獲得音」「宝物獲得音」「スライム移動音」等々・・・・
わたしは驚愕した。
なんと、ただの効果音(SE)だとしか思っていなかった音は譜面で表現できる「音楽」だったのだ!
わたしは強烈に感動した。
凄い!凄すぎる!!
なんと効果音は作曲家の手によって作曲された「音楽」だったのだ!
わかる人にはわかると思うのだが、これ(効果音は音楽だった)は本当に凄い事で、わたしは、その凄い事にそれまで全く気付かなかったのだが、「オールアバウトナムコ」と言う書籍によってわたしはその凄い事に気付かされてしまったのである。
そしてその効果音(SE)の譜面は普段お目にかからないような音符で構成されていた。
旗がいっぱいついている、例えば64分音符とか128分音符がスラーやタイでたくさん繋がったような譜面によってそれらの効果音が構築されているのだ。
しつこいけど、凄すぎるぜ!!
一通りのナムコのビデオゲーム・ミュージックの打ち込みに飽きたわたしは、次のステップに進む。
ゲームの全ての音を再現してみようとしたのである。
題材は勿論「ドルアーガの塔」である。
先ずは背景となる音楽部分をMSXパソコンで制作した。
「クレジット音」×3
「フロアスタート」
「メインテーマ」
「フロアクリア」
「フロアスタート」
「ドラゴン」
「ゲームオーバー」
「ネームエントリー」
その背景にフロア毎の登場キャラクターに応じた効果音(SE)を入れていくのだ。
これは、シンセサイザーに複数の効果音を登録し、ダブルカセットのミキシング時にリアルタイムに鍵盤で入力していくことした。
例えば、スライムが登場するフロアなら「スライム移動音」でスライムを移動させ、「ギル歩行音」でギルがスライムに近づき「剣抜き音」でギルが剣を抜き、「剣振り音」でスライムを退治し、「剣しまい音」で剣をしまい、宝物を「宝物獲得音」でゲットし、鍵を「鍵獲得音」でゲット、「ゲートオープン音」でゲートを開ける。
正に気の遠くなる作業である。
しかしそれは、非常に楽しい作業でもあった。
このプロジェクトは、ただ単に「ドルアーガの塔」をプレイしながら音楽と効果音を同時に録音していけば、それで済むことなのだが、わたしは「オールアバウトナムコ」の譜面から全てを作り上げた訳なのだ。
熱いリビドーの迸りを感じてしまう。
ついでだが、そんなデモテープ作りに活躍した機器にはPSEマークなどついていない。
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コメント
懐かしい〜。
これと「ゼビウス」には燃えたなあ。
私は確かこれのPC版を持っていたような・・・
攻略アンチョコなしでは前に進めませんでした。
(あってもスライムにやられてましたが)
因みに、現在「ドルアーガオンライン」と言うゲームがロケテスト中です。
懐かしいのは懐かしいのですが、現在進行形なのが驚きです。
http://www.druaga-online.jp/