「エミリー・ローズ」
2006年3月3日 映画
2006/03/02 東京築地「ソニー・ピクチャーズ試写室」で「エミリー・ローズ」の試写を観た。
怪死をとげた19才の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)の検視のため、ローズ家を訪れた医師は、異様な光景を目にすることになる。
そこには憔悴しきった家族と警察、そしてただならぬ態度のムーア神父(トム・ウィルキンソン)がいた。
検視の結果エミリーの死因は、自然死ではないことが判明、ムーア神父は警察に拘引されてしまうが、ムーア神父は保釈を拒否、裁判を望んでいた。
そんな中、新進気鋭の女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、ムーア神父の弁護を引き受けることになった。
エリンは、今回の「国民対ムーア」事件のようなセンセーショナルな事件を担当することにより、所属する法律事務所のパートナーの地位を狙っていたが・・・・。
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー(エリン・ブルナー弁護士)、トム・ウィルキンソン(ムーア神父)、キャンベル・スコット(イーサン・トマス)、ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)、コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)、ジョシュア・クローズ(ジェイソン)、ケン・ウェルシュ(ミュラー博士)、ダンカン・フレイザー(カートライト博士)、JR・ボーン(レイ)、メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)、ヘンリー・ツェーニー(ブリッグズ博士)、ショーレ・アグダシュルー(アダニ博士)
本作「エミリー・ローズ」はエクソシズム(悪魔祓い)を題材にした作品の中で、「エクソシスト」(1973)以来はじめてと言っても良い位、科学と信仰とのバランス感覚に富んだすばらしい作品に仕上がっていると思う。
作品の構成は「国民対ムーア事件」(ムーア神父が悪魔に憑依されたというエミリー・ローズに悪魔祓いを行った結果、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された事件)の裁判の模様に、証人の証言と言う形態で、過去の事実(と思われるモノ)を挟み込み、徐々に真実(と思われるモノ)に迫っていく過程を丹念に描いているのだ。
この裁判の経過を描写する手法が作品としてすばらしく、科学のメタファーとしての検察側と、信仰のメタファーとしての弁護側の対決が非常に興味深く、我々観客には陪審員として作品に参加しているような印象を与えることに成功している。
また肝心のエクソシズムのシークエンスは、近年稀に見るほど本当にすばらしく、わたし的にはムーア神父の一挙手一投足に対し感動のあまり涙が出た程である。
ムーア神父とエリン(に憑依している悪魔)との舌戦で涙が出ちゃうくらいのすばらしいシークエンスに仕上がっていた、と言うことである。
信仰(物事を信じること)には確実に力があり、その力は確実に人を動かすことが出来るのである。
つづく・・・・
☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)
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怪死をとげた19才の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)の検視のため、ローズ家を訪れた医師は、異様な光景を目にすることになる。
そこには憔悴しきった家族と警察、そしてただならぬ態度のムーア神父(トム・ウィルキンソン)がいた。
検視の結果エミリーの死因は、自然死ではないことが判明、ムーア神父は警察に拘引されてしまうが、ムーア神父は保釈を拒否、裁判を望んでいた。
そんな中、新進気鋭の女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、ムーア神父の弁護を引き受けることになった。
エリンは、今回の「国民対ムーア」事件のようなセンセーショナルな事件を担当することにより、所属する法律事務所のパートナーの地位を狙っていたが・・・・。
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン、スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー(エリン・ブルナー弁護士)、トム・ウィルキンソン(ムーア神父)、キャンベル・スコット(イーサン・トマス)、ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)、コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)、ジョシュア・クローズ(ジェイソン)、ケン・ウェルシュ(ミュラー博士)、ダンカン・フレイザー(カートライト博士)、JR・ボーン(レイ)、メアリー・ベス・ハート(ブリュースター判事)、ヘンリー・ツェーニー(ブリッグズ博士)、ショーレ・アグダシュルー(アダニ博士)
本作「エミリー・ローズ」はエクソシズム(悪魔祓い)を題材にした作品の中で、「エクソシスト」(1973)以来はじめてと言っても良い位、科学と信仰とのバランス感覚に富んだすばらしい作品に仕上がっていると思う。
作品の構成は「国民対ムーア事件」(ムーア神父が悪魔に憑依されたというエミリー・ローズに悪魔祓いを行った結果、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された事件)の裁判の模様に、証人の証言と言う形態で、過去の事実(と思われるモノ)を挟み込み、徐々に真実(と思われるモノ)に迫っていく過程を丹念に描いているのだ。
この裁判の経過を描写する手法が作品としてすばらしく、科学のメタファーとしての検察側と、信仰のメタファーとしての弁護側の対決が非常に興味深く、我々観客には陪審員として作品に参加しているような印象を与えることに成功している。
また肝心のエクソシズムのシークエンスは、近年稀に見るほど本当にすばらしく、わたし的にはムーア神父の一挙手一投足に対し感動のあまり涙が出た程である。
ムーア神父とエリン(に憑依している悪魔)との舌戦で涙が出ちゃうくらいのすばらしいシークエンスに仕上がっていた、と言うことである。
信仰(物事を信じること)には確実に力があり、その力は確実に人を動かすことが出来るのである。
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