「マスターズ・オブ・ホラー」来日記者会見をめぐる冒険
2006/02/21 東京銀座「ホテル西洋銀座 サロン ラ ロンド」で行われた『「マスターズ・オブ・ホラー」来日記者会見』に行ってきた。

とりあえず、こちら、
「マスターズ・オブ・ホラー」をめぐる冒険
http://diarynote.jp/d/29346/20060213.html
とこちら、
「マスターズ・オブ・ホラー」をめぐる冒険 その2
http://diarynote.jp/d/29346/20060216.html
を見て欲しい。

さて、最近サイン集めにご執心のわたしは、当然の如くトビー・フーパーのサインをもらおうと思っていた。
が、一体何にもらうべきなのかを悩んでいた。

とは言っても、あまり大きいものを記者会見場には持って行きたくないので、とりあえず、自宅にあった「死霊伝説」(1979)のDVDをカバンの中に突っ込んだ。

とは言ってもトビー・フーパーと言えば、何と言っても「悪魔のいけにえ」(1974)だろう、と思いサイン用に同作のDVDでも買うかな、と思いながらDVDショップに向かうわたしだったが、なんと「悪魔のいけにえ」のDVDは店頭に在庫がなかった。
間違えてリメイク版を買ってしまったり、もっと間違って「ドキュメンタリー・パック」を買ってしまったりしないよう注意が必要であった。

仕方がないので「ポルターガイスト」(1982)のDVDでも買おうと思ったが、トビー・フーパーの機嫌が悪くなったら困るので「ポルターガイスト」はやめた。
「スペースバンパイア」(1985)かなとも思ったが、ホラー・ブームの作品なのでこれもやめておいた。「スペースインベーダー」(1986)も微妙だし、どうしようかな、と思ったが、スティーヴン・キングファンとしては、当初の予定通り「死霊伝説」(1979)のDVDにサインをもらうことにした。

で、
「しなやか腐通日記」
http://diarynote.jp/d/13602/
のまりゅうさんと待ち合わせ、記者会見場である「ホテル西洋銀座」に向かった。
わたしは知らなかったのだが、なんとこの「ホテル西洋銀座」は「ル・テアトル銀座」と同じ建物だった。

さて、会場について見ると既にプレスの皆さんが多数集まっていた。
今回わたしたちは「特別招待」枠でのご招待(ホラー系サイトの運営者向けのご招待)だったのだが、受付に行ってみると「特別招待」枠は、なんと5組しかいなかった。
つまり一般の客は5組(MAX10名)であとは全てプレスだった、と言うことである。

クロークにコート類をあずけ、わたしたちは記者会見のスタートを待っていた。
当初は席がたくさん空いており、トビー・フーパーを呼んでいるんだから、サクラでも良いから席をうめろよ、と思っていたのだが、開始時間間際には大盛況、当初の予定より席を20席は増やしたのではないだろうか、会場は立錐の余地がないほどの大混雑であった。

会場には、映画祭や試写等でよく見かける映画関係のライターや映画評論家等が顔を見せ、トビー・フーパー人気の高さを物語っていた。

さて、記者会見だが、冒頭に「マスターズ・オブ・ホラー」の予告編が上映され、否応なくわたしたちの期待が高まったところ、MCの伊藤さとりの紹介でトビー・フーパーと三池崇史が登場した。

この「マスターズ・オブ・ホラー」の前提としてのお話があまり無く、いきなり質問コーナーだったので、イベントとしての構成はちょっと舌足らずだなと思ったが、まあこれは記者会見なのでその辺のお話は事前に配布された資料を読めばわかるので、それは仕方がないのかな、と思った。

さて、トビー・フーパーの発言で印象的だったのは、「マスターズ・オブ・ホラー」という企画では、裁量が全て監督に与えられ、作品の内容には製作者サイドから一切注文がつけられなかった、と言う話であり、これに対してアメリカでは考えられないことだ、的な発言である。
また、リップ・サービスかも知れないが、三池崇史の「オーディション」(2000)を高く評価していたのには驚いた。

一方三池崇史の発言で印象に残ったのは、「悪魔のいけにえ」を観た時の話で、三池崇史は15歳の頃、チャップリンの「街の灯」のリバイバルを観にいって満員だったので、全くの先入観なしに「悪魔のいけにえ」が上映されている劇場に入った時の話を、言わば映画少年に戻ったような表情で語っていた点である。
映画好きとしては感涙モノのすばらしい発言だった。
あぁ、ここにも映画を愛する人がいたと。

曰く、「確実に人生が変わった。あのときの体験に勝る恐怖はない」とのことである。

あと前述のように、三池崇史の「オーディション」(2000)についての言及が多く、やはり「オーディション」は日本におけるエポック・メイキング的なホラー作品だったのではないか、と印象を新たにした。
日本人でも「オーディション」を観たことが無い人が多いことに対し、トビー・フーパーは、"Shame on you!"と言っていた。

記者会見後、今回の三池崇史作品の主演女優の工藤夕貴が登場、二人の監督に花束を贈呈しスピーチを行った。
いつもより若干あがっているようなハイ・テンションでのスピーチだった。

3人のフォト・セッションがはじまると、わたしは会場の外に出て、トビー・フーパーの退場を待った。
主催者側の係の誘導により、会場を出たトビー・フーパーをわたしは待ち構え、いつものように一番最初に声を掛け、一番最初にサインをねだった。

驚いたことに、その後トビー・フーパーの周りにサイン待ちの列が出来た。
と言うのも、どう考えても一般の客じゃなく、プレス側の人々がサイン欲しさに並んでいるのだ。
何しろここには、一般の客はわたし達のような「特別招待」枠でのご招待(ホラー系サイトの運営者向けのご招待)しかいないハズなのだから。

また、アルミのクッション付きハードケースに厳重に保管されているLD(レーザーディスク)のジャケットやなんかを取り出してサインをねだっている人がいたのにも驚いたし、次から次へといろんなモノを出してサインをねだる人がいたのにも驚いた。
まだまだわたしも甘いな、というところである。

残念ながら、三池崇史と工藤夕貴にはサイン待ちの列は出来ていなかったが、「逆噴射家族」(1984)や「台風クラブ」(1985)からの工藤夕貴ファンとしては、工藤夕貴の登場はちよっと嬉しい出来事だったが、サインをもらうべきモノがないのは非常に残念だった。

ついでと言っては何だが、三池崇史と工藤夕貴のサイン用のモノを持参し、サインをもらっておけば良かったと思う次第である。

先日ベンジャミン・シスコ司令官のサイン入りポートレイトをゲットした友人にその話をしたら、「悪魔のいけにえ」のLD-BOXあったのに、と言われた。

まあ、そんなこんなの一日だった。

※ 「悪魔のいけにえ」の国内版DVDは現在リリースされていない。念の為。

■人気blogランキング
当blog「徒然雑草」は「人気blogランキング」に登録しています。

参考になったら、クリック!(現在のランキングがわかります)
http://blog.with2.net/link.php?29604

コメント

まりゅう
まりゅう
2006年2月22日0:15

本日はどうもありがとうございました。とても感動しました。
ちょっと用事があったので慌ただしく帰宅してしまいましたが、この次はもうちょっとゆっくりしましょう。。

やはりサイン羨ましいです。。。

tkr
tkr
2006年2月23日12:49

先日は大変お疲れ様でした。
次回もよろしくお願いします。

サイン集めの修行をしましょう。
因みにサインといえば、昨年まりゅうさんがトミー・リー・ジョーンズとニアミスした「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の公開が決まったようですね。
tkr

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索