2006/02/15 東京九段下「九段会館」で「アサルト13/要塞警察」の試写を観た。

監督:ジャン=フランソワ・リシェ
脚本:ジェームズ・デモナコ
オリジナル脚本:ジョン・カーペンター
出演:イーサン・ホーク(ジェイク・ローニック)、ローレンス・フィッシュバーン(マリオン・ビショップ)、ジョン・レグイザモ(ベック)、マリア・ベロ(アレックス・サビアン)、ガブリエル・バーン(マーカス・デュバル)、ジェフリー・“ジャ・ルール”・アトキンス(スマイリー)、ドレア・ド・マッテオ(アイリス・フェリー)、ブライアン・デネヒー(ジャスパー・オーシェア)
 
 
本作「アサルト13/要塞警察」は、ちらしには一切表記されていないのだが、1976年のジョン・カーペンター監督作品「要塞警察」のリメイクである。
(最下段の英語クレジットではジョン・カーペンターの表記が見える)

ジョン・カーペンターと言う映像作家の作る作品は、なんとも不思議な作品が多く、勿論傑作もあるのだが、どう考えてもつまらない、胡散臭い作品が多いと思う。
しかしながら、その胡散臭い作品に何故かカルト的なファンがつき、カーペンターと言う映像作家は、最早神格化された映像作家だと言えるのではないか、と思える。

かく言うわたしも、実際のところカーペンター信者的な部分を持っている事を認めざるを得ない、と思う。

そのカーペンターの「要塞警察」をフランス人監督ジャン=フランソワ・リシェがリメイクしたのが本作「アサルト13/要塞警察」なのだ。

で、例の胡散臭い印象が付き纏うジョン・カーペンター関連作品としてわたしは「アサルト13/要塞警察」を観たのだが、はっきり言って非常に面白かった。

脚本は見事に現代風にアレンジされ、非常に面白い脚本に仕上がっているし、キャストは、残念ながらピンで客を呼ぶレベルまで達していないが、−その辺もカーペンター作品ぽくて良い−、最近勢いがついてきたイーサン・ホークは頑張っているし、「マトリックス」シリーズでおなじみのローレンス・フィッシュバーンは素晴らしい雰囲気を醸し出している。おそらく以前だったらサミュエル・L・ジャクソンが演じるような役柄を全部掻っ攫って行くのではないか、と思えてしまう。
また、ブライアン・デネヒーがこれまた良い感じなのだ。
元々は「要塞警察」は、西部劇史上に参禅と輝く大傑作「リオ・ブラボー」(1959)へのオマージョとして製作された、現代風の西部劇なのだが、かつての「シルバラード」(1985)の保安官(ブライアン・デネヒー)を髣髴とさせる素晴らしい役柄を演じている。

アクションはアクションで明確に脚本に則った素晴らしい演出がされており、非常に楽しいアクションが楽しめる。

あと、驚いたのは本作の東京地区のメイン劇場が「日比谷みゆき座」だという事だ。わたしはてっきり「銀座シネパトス」での公開だとばっかり思っていたのだ。

とにかく、本作「アサルト13/要塞警察」はできればきちんとプロモーションし、是非スマッシュ・ヒットを記録して欲しいと思う次第なのだ。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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