2006/02/09 東京有楽町「丸の内ピカデリー1」で「フライトプラン」を観た。

本作「フライトプラン」を観て、はっきり言って驚いた。
物語にではない、製作者の意図にわたしは驚愕してしまったのだ。

と言うのも、本作「フライトプラン」は、「フォーガットン」を映画の外にある伏線として利用してしまっているのである。

ところで皆さんは本作「フライトプラン」の予告編を覚えているだろうか、予告編が公開された瞬間から、「フライトプラン」は「フォーガットン」の二番煎じではないか、と言われてきた。
メインのプロットがそっくりではないか、と。

そうなのだ、「フライトプラン」の製作者は「フォーガットン」と類似するプロットを使用する事で、観客に対し凄まじいほどのミス・デレクションを仕掛けていたのである。

更に、主演女優の問題も興味深い。
本作「フライトプラン」の主演女優はもちろんジョディ・フォスターであるが、彼女は本作の製作に絡んではいないようだ。
と言うことはつまり、ジョディ・フォスターは製作者にわざわざキャスティングされた、と言うことなのである。

そして、「フォーガットン」の主演女優はジュリアン・ムーアなのである。

なんと彼女等はひとつの役柄クラリス・スターリングFBI捜査官を演じた間柄なのだ。

「フォーガットン」と「フライトプラン」では、同じ役柄を演じたふたりの女優が、子供がいなくなったと大騒ぎする母親を演じているのだ。
これはどう考えても偶然なんかではなく、どう考えても「フライトプラン」の製作者の確信的な犯行に他ならないのだ。

つまり、「フライトプラン」の製作者は「フォーガットン」と言う作品とジュリアン・ムーアと言う女優をだしに使っているのに他ならないのだ。

こんな凄い意図をもった企画をよくも通したものだ、とわたしは驚いてしまう。
余談だが、関心がある方は、製作のブライアン・グレイザーのかつての作品を調べてみると、製作者のベクトルが見え隠れして興味深いかも知れない。

おそるべし「フライトプラン」。

☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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