日本国内未公開作品「ショーン・オブ・ザ・デッド」の980円DVDを購入した。

イイ年して大人になりきれないショーン(サイモン・ペッグ)。
仕事をしない幼なじみのエド(ニック・フロスト)と同居、自分は電器店の店員として働いているもののヤル気はゼロで、なじみのパブ、ウィンチェスターに入り浸って生気のない暮らしを送っている。ついに恋人リズ(ケイト・アシュフィールド)にも愛想を尽かされ、落ち込んだ彼がしこたま酒を飲んで目覚めた翌朝・
いつの間にか、街はゾンビで溢れかえっていた!ショーンはクリケット・ラケットを武器にゾンビと応戦、愛する恋人、母親、友人たちを救うため、ヒーローとなって立ち上がるが・・・・。

監督:エドガー・ライト
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ(ショーン)、ケイト・アシュフィールド(リズ)、ニック・フロスト(エド)、ディラン・モーラン(デヴィッド)、ルーシー・デイヴィス(ダイアン)、ペネロープ・ウィルトン(バーバラ)、ビル・ナイ(フィリップ)、ピーター・セラフィノウィッツ(ピート)、ジェシカ・スティーヴンソン(イヴォンヌ)

本作「ショーン・オブ・ザ・デッド」は日本未公開とは信じられない程の素晴らしい作品だった。

ところで、わたしはゾンビ映画が好きである。
特にジョージ・A・ロメロの「死霊のえじき」が大好きである。
ゾンビ・ファンはたくさんいると思うのだが、「死霊のえじき」をベストに推す人はあまり多くないのではないかと思う。

かつて『ロメロは「死霊のえじき」でホラーを哲学に高めた』と言われた「死霊のえじき」だが、わたしにとって「死霊のえじき」はセンチメンタリズムに満ちた感動の作品だったのだ。

一方「ション・オブ・ザ・デッド」はもちろんコメディと言う体裁をとっているのだが、実のところは最高にロマンチックで最高にセンチメンタルな素晴らしい作品に仕上がっているし、特に言えるのは、ロメロの「死霊のえじき」のバブのシークエンスにも匹敵する最高のエンディングにわたしの涙腺は破壊されるのだ。

そしてこのサイモン・ペッグとエドガー・ライトの脚本は「ゾンビ」シリーズに対する限りない愛情に満ち、「28日後・・・」はともかく、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)や「バイオ・ハザード」シリーズなんかより断然に面白い作品に仕上がっている。

こんな素晴らしい作品が劇場公開されないとは、日本の配給会社は何を考えているのか!

未公開のおかげで「ショーン・オブ・ザ・デッド」が2005年のベストテンに入らないじゃないか!

☆☆☆☆(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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コメント

nophoto
yu’e
2006年1月25日23:19

同感です!
何故、劇場公開されなかったのでしょうか…?

nophoto
とろとろ
2006年2月13日13:46

始めまして。TBさせてもらいました。本当にこの映画が未公開なんて、信じられませんね。ここ最近のゾンビ映画でダントツの傑作なのに。ゆるい展開とハードな描写が最高でした。
tkr

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