2005/12/12 東京有楽町「東京国際フォーラム」で行われた『「キング・コング」ジャパン・プレミア』に行ってきた。

ゲストは、監督のピーター・ジャクソン、キャストのナオミ・ワッツ、アンディ・サーキス、トーマス・クレッチマン、そしてエイドリアン・ブロディ。特別ゲストは、なぜか第68代横綱朝青龍。司会は、襟川クロ。
 
 
「キング・コング」と言えばメリアン・C・クーパー監督でフェイ・レイ主演の1933年版が当然のごとく原点であり、そして頂点だと思う。

わたしはフェイ・レイと言えば「ロッキー・ホラー・ショー」を思い出してしまう世代だから、1933年版の「キング・コング」はテレビの画面を通してしか見たことがない。

しかし、「ロッキー・ホラー・ショー」で語られるフェイ・レイといい、ピーター・ジャクソンにしても、この1933年版「キング・コング」は他をよせつけない圧倒的な魅力に満ちた作品だと思う。

一方、1976年版「キング・コング」(ジョン・ギラーミン監督、ディノ・デ・ラウレンティス製作、リック・ベイカー特撮、カルロ・ランバルディ特殊効果)の評価はあまりよろしくないようである。
わたし達の世代では「キング・コング」と言えばやはり1976年版だと思うし、こども心には非常にキャッチーな映画だったのではないかと思う。

余談だが、「キング・コング」(1933)を敬愛してやまないピーター・ジャクソンは、「キング・コング」(1976)を観るために、朝7:00に劇場にいったが、誰もいなかった、と言う話をどこかで読んだ記憶がある。

そして、更に余談だが、かの「キング・コング」(1933)は、現在日本ではパブリック・ドメインのワンコインDVDとしてなんと500円で売られているのだ。
1933年版「キング・コング」が安価に手に入ることは喜ばしいことだと思うのだが、映画ファンとしては、世界中の映画ファンを魅了した愛すべき傑作たちが、安価な価格で叩き売られているのを見ると、悲しい気持ちがする。
 
 
ところで、『「キング・コング」ジャパン・プレミア』のお話なのだが、わたしは残念ながらレッド・カーペットのチケットを入手できなかったので、レッド・カーペットには並ばず、ホールに入りゲストの皆さんがレッド・カーペットを闊歩し、ファンの皆さんにサインをしたり、撮影に応じたりしている様をスクリーンを通して眺めていた。

印象的だったのは「weeklyぴあ」にサインをもらっている人が比較的多かったこと。
そして、ホール内で上映される映像を撮影していたカメラが下手だったということである。

サインについては、さすがハリウッド・スター、ファンに求められれば、快くいろいろなものに、永遠とサインをしていたのが印象的だった。日本国内の俳優等と比較すると、比較にならないほどのファン・サービスに、頭が下がる思いである。

カメラについては、六本木ヒルズのようにレッド・カーペットのための場所(アリーナ)があり、ゲストをとらえるカメラのセッティング位置が当初から決まっているような会場ではなく、あまりレッド・カーペットのイベントを行わない東京国際フォーラムがジャパン・プレミアの会場だった、と言う事もあるのだろうが、カメラの位置が悪く、レッド・カーペットの中から、ゲストの後頭部を映しまくるカメラには驚かされた。
レッド・カーペットの中からゲストを映してどうするつもりなのか、と言う事である。
 
 
今回驚いたのは、会場に入るためには、携帯電話を所定の袋に封入させられた。と言う事である。
比較的に、今回のような大きなイベントに行くことが多いわたしだが、携帯電話を袋に入れさせられ、タイナップ(白いバンドで一回しめるとバンドを切らないと開けられなくなる)で締められてしまうような経験ははじめてである。
 
 
舞台挨拶は、例によって襟川クロの段取りの悪さが露呈していた。

ピーター・ジャクソンの挨拶を飛ばすは、関係者だけのフォト・セッションを飛ばすは、写真撮影の禁止を言い忘れ「今日の客は一切個人的な撮影をしない良い客だ」とか、後追いでごまかす始末である。
先日の「東京国際映画祭」のトミー・リー・ジョーンズの舞台挨拶の際と同様のミス(写真撮影禁止の連絡漏れ)を繰り返す襟川クロに驚きである。

レッド・カーペットにより時間が1時間弱ほどおした上に「キング・コング」(2005)の上映時間が、3時間8分もあると言うこともあったのか、舞台挨拶は本当に一言二言だけだった。
ジャック・ブラックの来日は果たせなかったが、個人的にはピーター・ジャクソンとアンディ・サーキスを間近に見られたのが嬉しかった。

ハリウッド・スターは日本の俳優と違って時間なんかは関係なく、ファンが求めれば、その全ての求めに応じてサインをする、と言う事を主催者サイドも学習してイベントの時間設定をして欲しいと思った。
 
 
レビューは日本公開後。

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コメント

nophoto
KGR
2005年12月13日18:22

私も彼女には申し訳ないけど、その姿が見えたときに
「なんでえ、クロかよ。」とつぶやいてしまいました。

tkr
tkr
2005年12月14日20:20

仰るとおり、わたしも同様の意見を持ちました。
昔はこんなにひどくはなかったのですが、最近はポカがあまりにも多いような気がしますね。

メモを見ながら段取り通り司会進行をして欲しいと思います。

nophoto
夢子
2006年1月2日22:16

こんばんわ。今日になってやっと見ることができました。
TBつけさせていただきました。よかったら遊びに来てくださいね。
http://blog.goo.ne.jp/yumeko3645/
tkr

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